JP3402168B2 - 表面加工装置 - Google Patents

表面加工装置

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JP3402168B2
JP3402168B2 JP35861597A JP35861597A JP3402168B2 JP 3402168 B2 JP3402168 B2 JP 3402168B2 JP 35861597 A JP35861597 A JP 35861597A JP 35861597 A JP35861597 A JP 35861597A JP 3402168 B2 JP3402168 B2 JP 3402168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウエハの表面を
加工する表面加工装置に係り、詳しくは、ウエハの表面
にメッキ処理やエッチング処理等を行うための表面加工
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図15に示すように半導体ウエハ
70におけるチップ形成領域70aに図16に示すよう
にマスク71を用いて数100〜1000チップ程度の
凹部72を水酸化カリウム(KOH水溶液)等のエッチ
ング液を用いて形成し、圧力センサや加速度センサ等の
半導体センサを製造している。なお、図16の後におい
て加速度センサとする際には、図17のように厚肉の四
角枠部73と重り部74との間における薄肉部75に貫
通孔76を形成するとともに、ビームとなる薄肉部75
にはゲージ(ピエゾ抵抗素子等)77を配置する。
【0003】エッチングの方式としては、浸漬方式が一
般的に用いられてきた。この浸漬方式において、例え
ば、図18に示すマスキング治具が用いられる。つま
り、セラミック等の高耐食性プレート78に、ワックス
79でウエハ70の回路面と縁部をマスキングし、被エ
ッチング面のみがエッチング液に溶解するようにする。
【0004】そして、図19に示すように、(i)ウエハ
70を張り付けてマスキングしたプレート78をキャリ
ア80に並べる。(ii)キャリア80をエッチング槽8
1内のエッチング液82に浸漬して所望のエッチング量
にする。(iii)図示してない搬送装置等によりキャリア
80を水洗槽83に移し替え純水84に浸漬してエッチ
ングを停止する。(iv) 十分水洗した後、水洗槽83か
らキャリア80を取り出す。(v)洗浄に用いた純水を乾
燥した後、図示してない溶剤洗浄装置等で図18のワッ
クス79を溶解しウエハ70をプレート78から取り外
す。
【0005】このような工程からなる浸漬方式は、図1
8のマスキング治具全体を処理液に浸漬するためマスキ
ング作業中に付着した不純物が処理液を汚染したり、ワ
ックス等のマスキング材料の処理液への溶出等があり、
高純度の薬品を使用するウエハ製造工程では慢性的な品
質不良につながる問題であった。また、ウエハ70を保
護するためのマスキング作業も脆弱なウエハを扱うこと
から自動化が困難で、エッチング後の溶剤洗浄も含めて
生産性の低い工程となっていた。
【0006】これらの不具合を解消するため、図20に
示すように、バックアッププレート86とマスクリング
87でウエハ70を高耐食性ゴムパッキン88を挟んで
マスキングを行う治具が使用されている。しかしなが
ら、ウエハ70を挟み込むために締結ボルトやトグル等
の局所的に加重の加わる締結方法を用いるため、マスキ
ング時や取り外し時に脆弱なウエハ70に不均一な加重
が加わりウエハ割やマスキング不良といった問題があ
り、いまだ、ワックスによるマスキングが主流となって
いる。
【0007】このような機械的なマスキング治具の問題
点を解決するため、本出願人は特開平5−152278
号公報において図21に示すようにベース板89の上に
ウエハ70を搭載するとともにその外周部に設けた真空
室90を真空にすることによりウエハ70の縁部に設け
たシール材91を介してリング体92を吸引支持するよ
うにし真空室90により均一にウエハ70をマスキング
する構成を提案している。
【0008】しかし、このマスキング方式は、ウエハ7
0とその支持部の真空室90を真空にすることでウエハ
70を治具のべース板89に強制的に密着させるため、
近年のウエハに見られる大口径化や、ダイヤフラムの薄
肉化には対応できない場合がでてきた。つまり、図22
に示すようにウエハ70の製造工程で生じるウエハの反
りを、図21に示すマスキング治具の真空室90の真空
によりべース板89に密着させ矯正するため、ウエハ7
0の下面に応力を受けた状態でエッチングが進み、ダイ
ヤフラム厚みが10μm以下(最終厚みは6μm以下)
になると割れてしまうという問題が生じた。より詳しく
は、ウエハには200μm程度の反りがあるため、ベー
ス板89に密着させたとき応力が発生し、エッチングが
終了しエッチング停止・洗浄のため純水を注入するとウ
エハは急激に温度が低下する。このときウエハは収縮す
るが大気圧でベース板89に押しつけられているため収
縮が追いつかず応力が発生する。これら応力によりウエ
ハ割れが発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ワックス
を用いず、かつ、ウエハの割れも発生しにくい表面加工
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の表面加
工装置は、上面にウエハが載置される基材と、筒状をな
し、開口部を下にした状態で基材の上に配置され、その
下面が基材でのウエハ載置部の外周部と対向する筒体
と、ウエハの縁部上面と筒体との間に配置され、筒体内
に満たされた処理液に対しウエハ縁部をシールするシー
ル部材と、弾性材料よりなり、リング状をなし、基材と
筒体との間に配置され、V字状のビーム部と該ビーム部
先端のシールリップとを有し、ビーム部とシールリップ
と基材上面または筒体下面により形成された空間の真空
化にて基材と筒体を引き寄せてシールリップの潰し代お
よびビーム部の弾性変形にて基材と筒体を吸引支持する
駆動シリンダと、を備えたことを特徴としている。
【0011】よって、駆動シリンダにおいてビーム部と
シールリップと基材上面または筒体下面により形成され
た空間の真空化にて基材と筒体が引き寄せられてシール
リップの潰し代およびビーム部の弾性変形にて基材と筒
体が吸引支持される。また、ウエハは、駆動シリンダと
は別の部位において、シール材にてその縁部がシールさ
れる。
【0012】その結果、従来の図21の装置においては
マスキング治具の真空室90の真空によりウエハ70を
べース板89に密着させ矯正するためウエハ70の下面
とベース板89との間が真空となり、ウエハ70の下面
に応力を受けた状態でエッチングが進み、厚みが10μ
m以下になると割れてしまうことが危惧されたが、本発
明においては、ウエハでの載置面(裏面)は真空となら
ず、ウエハの割れが発生しにくい。
【0013】ここで、請求項2に記載のように、駆動シ
リンダを、本体と、本体から上方に延びる上側ビーム部
と、そのビーム部先端の上側シールリップと、本体から
下方に延びる下側ビーム部と、そのビーム部先端の下側
シールリップとを具備したものとし、さらに、請求項3
のように、駆動シリンダの本体に貫通穴を設け、この貫
通穴にて、上側ビーム部と筒体下面により形成された上
側空間と、下側ビーム部と基材上面により形成された下
側空間とを連通した構造とすると、上側空間と下側空間
とを同一圧力にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。本実施形態は、電気化
学ストップエッチング装置に適用したものであり、ピエ
ゾ抵抗層を用いた半導体圧力センサを製造する場合を想
定している。
【0015】図1,2には、電気化学ストップエッチン
グ装置を示す。図1は電気化学ストップエッチング装置
の平面図であり、図2は図1のA−A断面図である。以
下、この電気化学ストップエッチング装置について詳細
に説明する。
【0016】まず、エッチング槽としてのマスキングポ
ット1を、図3を用いて説明する。マスキングポット1
は、基材としてのプレート状のウエハベース2と、筒体
としての筒状のウエハパイプ3とを具備し、ウエハベー
ス2の上にはシリコンウエハ4が載置できるとともにそ
の上にウエハパイプ3が一方の開口部を下にした状態で
載置される。つまり、シリコンウエハ4が筒状のウエハ
パイプ3の下面開口部を塞ぐように配置される。より詳
しくは、ウエハベース2はその中央部がシリコンウエハ
4を乗せる台の役割をしており、シリコンウエハ4の被
マスキング面が自然な反りを保てるよう外気との連通孔
5が設けられている。また、ウエハベース2におけるウ
エハ載置部の外周側には凹部6が環状に形成され、この
凹部6にウエハパイプ3の突部7が嵌合する。このよう
に凹部6は位置合わせの機能を持つ。さらに、ウエハベ
ース2における凹部6の外周側(ウエハ載置部の周囲)
には、平坦なシール面S1が環状に形成され、シール面
S1には凹部8が環状に形成され真空用ポケットとして
機能する。
【0017】また、ウエハパイプ3の下面での内周部に
はウエハ形パッキン9が固定され、このパッキン9はシ
リコンウエハ4の縁部上面をシールすべくウエハ形状に
形抜きされている。シール部材としてのウエハ形パッキ
ン9により、ウエハパイプ3内に満たされるエッチング
液に対しシールすることができる。また、ウエハパイプ
3における下面外周部には平坦なシール面S2が環状に
形成され、このシール面S2には凹部10が環状に形成
され真空用ポケットとして機能する。ここで、ウエハベ
ース2のシール面S1とウエハパイプ3のシール面S2
とが対向するとともに、凹部8と凹部10は対向してい
る。
【0018】ウエハベース2のシール面S1とウエハパ
イプ3のシール面S2との間にはX形駆動シリンダ11
が配置されている。X形駆動シリンダ11はゴム等の弾
性材料よりなる。より詳しくは、エッチング液として1
10℃のKOH水溶液を用いる本例においてはEPDM
を用いている。図4にはX形駆動シリンダ11の平面図
を示す。図5は図4のB−B断面図である。図5に示す
ように、X形駆動シリンダ11は断面がX形をしたリン
グ状のパッキンであり、より詳しくは、図5において、
シリンダ本体12の上端から内周側の斜め上方にビーム
部13が延びるとともにシリンダ本体12の上端から外
周側の斜め上方にビーム部14が延びている。また、こ
のビーム部13,14の先端部には半円形のシールリッ
プ15,16が形成されている。このようにV字状のビ
ーム部13,14と該ビーム部先端のシールリップ1
5,16を有する。同様に、シリンダ本体12の下端か
ら内周側の斜め下方にビーム部17が延びるとともにシ
リンダ本体12の下端から外周側の斜め下方にビーム部
18が延びている。また、このビーム部17,18の先
端部には半円形のシールリップ19,20が形成されて
いる。このようにV字状のビーム部17,18と該ビー
ム部先端のシールリップ19,20を有する。そして、
ウエハベース2とウエハパイプ3との間にX形駆動シリ
ンダ11を配置した状態において、上側ビーム部13,
14とシールリップ15,16とウエハパイプ3の下面
S2により上側空間(以下、上側真空室R1という)が
区画形成されるとともに、下側ビーム部17,18とシ
ールリップ19,20とウエハベース2の上面S1によ
り下側空間(以下、下側真空室R2という)が区画形成
される。また、図3に示すように、ウエハベース2には
凹部8に連通する真空排気口22が設けられている。こ
の真空排気口22には真空ポンプ等の空気抜き装置が接
続されている。
【0019】なお、本例ではウエハベース2側に真空排
気口22を設けたが、ウエハパイプ3側において凹部1
0に連通する真空排気口を設けたり、ウエハベース2と
ウエハパイプ3の両方に真空排気口を設けてもよい。
【0020】X形駆動シリンダ11の本体12には、図
4に示すように、円周上の数箇所(本例では8箇所)に
わたり等間隔で貫通穴21が設けられ、この穴21にて
図5に示すように上下の真空室R1,R2が連通してい
る。この貫通孔21により凹部(真空用ポケット)8,
10の圧力が同一となる。
【0021】また、図5のX形駆動シリンダ11の断面
において4方向に張り出したビーム部13,14,1
7,18は、凹部8,10の内部(真空室R1,R2)
を大気圧とした非駆動時には、ウエハベース2やウエハ
パイプ3を持ち上げるに十分な反力(本例では約5K
g)を持ち、図5に示すようにウエハベース2上にウエ
ハパイプ3を支えた状態にある。また、真空ポンプ等で
凹部8,10の内部(真空室R1,R2)を真空化した
駆動時には、内部の真空と大気圧との差圧によりビーム
部13,14,17,18が弾性変形し、図6に示す状
態にウエハベース2とウエハパイプ3を吸引して引き寄
せ、シールリップ15,16,19,20の潰し代およ
びビーム部13,14,17,18の弾性変形にてウエ
ハベース2とウエハパイプ3とを吸引支持する。この駆
動力(本例では約40Kg)がシリコンウエハ4のシー
ル力として働く。ちなみに、本例ではシリコンウエハ4
における単位シール長さ(ここでのシール長さは環状を
なすシール面での中心の長さを指す)で1.4Kg/c
mのシール力が得られるようになっている。
【0022】また、図6に示すX形駆動シリンダ11の
駆動時には、図3のウエハパイプ3に設けた縁面シール
用ウエハ形パッキン9によるシールが行われるととも
に、ウエハベース2に設けた電極25がシリコンウエハ
4に押しつけられる。
【0023】なお、X形駆動シリンダ11の駆動の際の
ストロークは0.5mmとなっている。つまり、X形駆
動シリンダ11の全長は、図5の非駆動時に対し図6の
駆動時には0.5mm短くなる。
【0024】このように構成したマスキングポット1が
図2に示すように揺動機構を設けたエッチング装置にセ
ットされ、マスキングポット1内にエッチング液23が
注入される。図2において、ポット1を乗せる揺動ベー
ス26およびポット1の上面開口部を塞ぐ揺動キャップ
27は、直交して配置された直動軸受け28,29を介
して本体ベース30およびキャップベース31に水平方
向(図1のX−Y方向)に揺動可能に支持されている。
また、本体ベース30とキャップベース31との間には
2本の支柱32,33が介在されている。キャップベー
ス31の中央部には給排液ブロック34が固定され、給
排液ブロック34の中央部には排液パイプ35が垂下さ
れている。排液パイプ35の下端部には白金製拡散プレ
ート36が固定されている。拡散プレート36は円板状
をなし、多数の穴が設けられている。同プレート36は
エッチング液23に浸漬する。
【0025】給排液ブロック34には注入口37が形成
され、この注入口37を通してエッチング液がマスキン
グポット1に注入できるようになっている。図1に示す
ように、揺動ベース26には長方形の穴40a,40b
が設けられ、この穴40a,40bの中に偏心カム41
a,41bが回転自在に嵌合している。この偏心カム4
1a,41bの駆動軸42a,42bがモータ等と駆動
連結され、駆動軸42a,42bを中心に偏心カム41
a,41bが回転する。そして、偏心カム41a,41
bが回転すると図1中X方向およびY方向に揺動ベース
26を移動させることができる。より正確には、偏心カ
ム41aの回転によりX方向に、偏心カム41bの回転
によりY方向に揺動ベース26が移動する。
【0026】図7には、電気化学ストップエッチング装
置を用いた加工対象である半導体圧力センサの断面を示
す。図7において、(110)面方位のP型シリコン基
板50にはその一面に厚さ10μmのN型エピタキシャ
ル層51が形成され、この積層体により半導体基板52
が構成されている。P型シリコン基板50には一面に開
口する凹部53が形成され、この凹部53の底面53a
にて薄肉部54が構成されている。この薄肉部54がセ
ンサダイヤフラムとなる。また、この凹部53は電気化
学エッチングにより形成したものである。
【0027】N型エピタキシャル層51にはP+ 型不純
物拡散層55が形成され、このP+型不純物拡散層55
が歪みを感知するためのピエゾ抵抗となる。N型エピタ
キシャル層51の表面にはシリコン酸化膜56が形成さ
れている。P+ 型不純物拡散層55がアルミ配線57に
てシリコン酸化膜56の表面側に電気的に引き出されて
いる。
【0028】凹部53の形成のためのエッチングの際に
は、P型シリコン基板50の被エッチング面における所
定領域をマスク材58にて被覆した状態でエッチングが
行われ、マスク材58の無い領域のシリコンがエッチン
グされて凹部53が形成されることになる。
【0029】次に、電気化学ストップエッチング装置を
用いたエッチング方法について説明する。まず、図3に
示すように、シリコンウエハ4をマスキングポット1に
セットする。このとき、図18に示すワックス79にて
マスキングするのではなく、図3の縁面シール用ウエハ
形パッキン9にてマスキングされる。このマスキング作
用について詳しく述べると、図7の凹部53を形成する
前においてマスク材58を配置したシリコンウエハ4を
用意する。このシリコンウエハ4を被処理面が上向きに
なるように図3のウエハベース2に乗せて、ウエハパイ
プ3をX形駆動シリンダ11を挟んで被せて、図示して
いない真空ポンプなどで凹部(ポケット)8,10を真
空排気する。X形駆動シリンダ11は図5の状態から凹
部(ポケット)8,10が真空になることにより、図6
に示すように、大気圧差により上下に収縮し、ウエハベ
ース2とウエハパイプ3を引き寄せ、ウエハパイプ3に
設けた縁面シール用ウエハ形パッキン9でシリコンウエ
ハ4の縁面シールを行う。このように本例のマスキング
機構は、上述したようにマスキング時の締結力をX形駆
動シリンダ11の収縮により得るため、図20の治具を
用いたボルト締めに比べ、全周にわたってシール力が均
一になり好ましいものとなる。また、シリコンウエハ4
の縁面のみにシール力が加わるため、図21に示した装
置に比べウエハ中央の反りを矯正することがなく、6μ
m以下のダイヤフラム製造も可能となる。
【0030】また、アンマスキング時(非駆動時)に
は、凹部(ポケット)8,10の真空を解放すること
で、シリコンウエハ4を水平に保ったままX形駆動シリ
ンダ11がウエハベース2からウエハパイプ3を引き離
すため、シリコンウエハ4に捻り等の応力が加わること
がない。
【0031】さらに、凹部(ポケット)8,10の真空
排気、開放のスピードを適切にすることで、4インチ/
200μm厚のウエハの自動マスキングも可能となる。
より具体的には、1気圧/30秒程度の真空排気・開放
のスピードにすると最適化することができる。
【0032】また、処理をマスキングポット1内のみで
行うため、マスキングポット1の外形設計の自由度が高
く、電気化学ストップエッチングの給電電極の取り付け
や、図2に示すダイヤフラム厚み測定センサ47の取り
付けが容易になる。
【0033】ここで、パッキンとしてX形駆動シリンダ
11を用いることによる効果を更に言及すると、エッチ
ング処理槽は高温下で使用されるためパッキンの圧縮永
久歪や構成部材の熱膨張により初期寸法が変化し、ポッ
ト組立時に5Kgf〜10Kgfの力で押さえる必要が
ある。寸法変化を吸収するにはパッキンのしめ代を大き
くするという手段があるが長期的には圧縮永久歪が発生
し根本的な解決には至らない。これは、パッキンのシー
ル原理が圧縮による反力でシール力を発生させるためで
ある。本構成のX形駆動シリンダ11においては先端部
4箇所のシールリップ15,16,19,20がウエハ
パイプ3とウエハベース2に接触し凹部(真空用ポケッ
ト)8,10をシールする。この状態で凹部8,10を
真空にするとX形駆動シリンダ11のビーム部13,1
4,17,18が弾性変形により撓みウエハパイプ3と
ウエハベース2を引き寄せ、ウエハ形パッキン9がシリ
コンウエハ4に接触しバランスする。真空用ポケットシ
ール力はビーム部13,14,17,18の弾性変形の
反力で発生させるため、シールリップ15,16,1
9,20に圧縮永久歪が発生してもシール可能となる。
また、ウエハ形パッキン9についてもウエハパイプ3と
ウエハベース2との間の引き寄せ可能ストロークを、圧
縮永久歪に対し、十分大きくとることによりシール不良
を防止できる。
【0034】エッチング方法の説明に戻り、図3のマス
キングポット1を図2の電気化学ストップエッチング装
置にセットし、揺動キャップ27を乗せてクランプねじ
43,44でX−Y方向に揺動可能に支持する。そし
て、給排液ブロック34の注入口37を通してマスキン
グポット1の中にエッチング液23を注入する。このと
き、抵抗測定器45により電極25と拡散プレート36
に接続した電極46間の抵抗を測定することでシリコン
ウエハ4がエッチング液23に浸漬したことを確認しX
−Y揺動を開始する。この揺動によるエッチング液23
の攪拌を伴うエッチング液23への浸漬を所定時間行
う。
【0035】引き続き、排液パイプ35からエッチング
液23を抜く。なお、エッチング終了時期は、ウエハベ
ース2に設けた厚み測定センサ47(図2参照)にてエ
ッチング量を測定することにより判定する。図2のセン
サ47はシリコンウエハ4のエッチング面とその反対面
の二重反射を利用して片側から厚み測定を行う測定器の
例を示す。
【0036】なお、図2に示す装置においては排液パイ
プ35からエッチング液23を抜くようにしたが、排液
パイプ35を用いることなく、反転機構等でマスキング
ポット1を反転してエッチング液23を排出するように
してもよい。
【0037】このようにエッチングが終了すると、図8
に示すように、図示しない反転機構等でマスキングポッ
ト1を反転し、この状態で水洗用シャワーノズル60で
ウエハ4の加工面をシャワー洗浄する。洗浄液は水通路
61を通して排出される。この洗浄工程において、下か
ら吹きつける洗浄液がウエハ表面に残らず流失する。
【0038】その後、図5における凹部8,10の内部
を大気圧としてX形駆動シリンダ11を非駆動状態にす
る。そして、図3のウエハベース2からウエハパイプ3
を取り外すとともに、ウエハベース2からシリコンウエ
ハ4を取り外す。このとき、シリコンウエハ4の裏面と
ウエハベース2との間は大気圧となっているので、シリ
コンウエハ4がウエハベース2に張り付くことなく容易
に取り外すことができる。即ち、図21に示した装置に
おいてはウエハ70とベース板89の間の空気が減圧さ
れてウエハ70がベース板89に密着しており真空室9
0が大気圧になってもウエハ70とベース板89との間
には減圧された微少空間が残されウエハ70がベース板
89から容易に取れなくなってしまうこともあるが、本
例ではそのようなこともなくシリコンウエハ4をウエハ
ベース2から容易に取り外すことができる。
【0039】その結果、図7に示すように、シリコンウ
エハ(52)において所定領域がエッチングされ、凹部
53が形成されることになる。このように、図2のマス
キングポット1の底面にシリコンウエハ4の被エッチン
グ面を上向きにて支持するとともに、X形駆動シリンダ
11によりシリコンウエハ4の縁面をマスキングする力
を均一とし、シリコンウエハ4のマスキングを兼ねたウ
エハサイズの処理槽 (マスキングポット1)とすること
ができた。
【0040】よって、シリコンウエハ4の被処理面をエ
ッチング液に対して上向きにすることで、処理薬品の給
液時に付着した気泡や、処理中に発生する反応ガスの離
脱を容易にし、これらの気泡による未処理チップや形状
不良を無くすことができる。また、処理液を少量(マス
キングポット1の内部容積)で処理することができるた
め、大幅な省資源化が実現でき、マスキングポット1か
らシリコンウエハ4を取り出すことなくその場で水洗ま
で連続的に行うことができ、従来のような搬送中に反応
が進むことで生じるシリコンウエハ4面内の厚みバラツ
キを低減することもできる。
【0041】さらに、接液部がマスキングポット1内に
限られるため、マスキング作業や、ポットのハンドリン
グによる汚染がマスキングポット1の外面に生じても、
処理液を汚染することが全く無く、作業も安全に行え
る。
【0042】このようにマスキングポット1を用いれ
ば、従来の浸漬処理工程を容易に再現することができる
とともに、マスキング作業や設備規模を大幅に改善し生
産性の高い表面処理工程を実現することができる。
【0043】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)図3のX形駆動シリンダ11として、弾性材料よ
りなり、リング状をなし、ウエハベース2のシール面S
1とウエハパイプ3のシール面S2との間に配置され、
図5のV字状のビーム部13,14および17,18と
該ビーム部先端のシールリップ15,16,19,20
とを有し、ビーム部13,14および17,18とシー
ルリップ15,16および19,20とウエハベース2
のシール面S1およびウエハパイプ3のシール面S2に
より形成された上側および下側真空室R1,R2の真空
化にてウエハベース2とウエハパイプ3とを引き寄せて
シールリップ15,16,19,20の潰し代およびビ
ーム部13,14,17,18の弾性変形にてウエハベ
ース2とウエハパイプ3とを吸引支持するものを用い
た。よって、X形駆動シリンダ11により真空化にてウ
エハベース2とウエハパイプ3とが吸引支持されるとと
もに、シリコンウエハ4が、X形駆動シリンダ11とは
別の部位において、ウエハ形パッキン9にてその縁部が
シールされる。その結果、従来の図21の装置において
はウエハ70の下面とベース板89との間が真空とな
り、ウエハ70の下面に応力を受けた状態でエッチング
が進み、ダイヤフラム厚みが10μm以下になると割れ
てしまうことが危惧されたが、本実施形態においては、
シリコンウエハ4での載置面(裏面)は真空とならずウ
エハの割れが発生しない。詳しくは、シリコンウエハ4
の裏面を大気圧にすることができ、シリコンウエハ4は
大気圧でウエハベース2に押しつけられることなくウエ
ハ裏面には僅かな隙間をもって保持され、エッチング停
止・洗浄時にウエハ温度が低下したときも容易に収縮し
て応力の発生はなくウエハ割れが回避される。さらに、
ウエハ裏面が大気圧であるためシールを施すことなくセ
ンサ47等を容易に設けることができる。 (ロ)図5のX形駆動シリンダ11には上側真空室R1
と下側真空室R2とを連通する貫通穴21を設けたの
で、上側真空室R1と下側真空室R2とを同一圧力にす
ることができ、実用上好ましいものとなる。
【0044】これまで説明してきた実施の形態以外にも
下記のように実施してもよい。図5においてX形駆動シ
リンダ11は、シリンダ本体12と、ビーム部13,1
4,17,18と、シールリップ15,16,19,2
0とを備えたものとしたが、図9に示すように、駆動シ
リンダ11は、シリンダ本体12と、ビーム部17,1
8と、シールリップ19,20とを備えたものとし、シ
リンダ本体12をボルトB1,B2にてウエハパイプ3
の下面に締結するようし、真空化により図10にように
ウエハベース2を吸引するようにしてもよい。
【0045】あるいは、図11に示すように、駆動シリ
ンダ11は、シリンダ本体12と、ビーム部13,14
と、シールリップ15,16とを備えたものとし、シリ
ンダ本体12をボルトB3,B4にてウエハベース2の
上面に締結するようし、真空化により図12にようにウ
エハパイプ3を吸引するようにしてもよい。
【0046】また、電気化学ストップエッチング装置で
はなく、図13のように、電圧印加を伴わない浸漬式の
メッキ装置に適用してもよい。さらに、図14に示すよ
うに、メッキ装置に適用してもよい。つまり、ポット1
にシリコンウエハ4を装着し(マスキングし)、このポ
ット1内にメッキ液63を投入し、ウエハパイプ3に設
けたカソード電極64とメッキ液63に浸漬したアノー
ド電極65にメッキ電源66から給電してメッキ処理を
行うようにしてもよい。このメッキ処理装置によるメッ
キの一例として、直径が数10〜100μm程度のバン
プ(突起電極)を電気メッキにより形成してフリップチ
ップを製造する場合を挙げることができる。
【0047】また、これまでの説明においては図7のよ
うに半導体圧力センサのダイヤフラムを形成する場合に
ついて説明したが、図16のような半導体加速度センサ
の薄肉部(梁部)75を形成する場合等に用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における電気化学エッチング装置
の平面図。
【図2】 図1のA−A断面図。
【図3】 マスキングポットの断面図。
【図4】 駆動シリンダの平面図。
【図5】 駆動シリンダの非駆動状態での断面図。
【図6】 駆動シリンダの駆動状態での平面図。
【図7】 半導体圧力センサの断面図。
【図8】 電気化学エッチング装置の平面図。
【図9】 別例の駆動シリンダにおける非駆動状態での
断面図。
【図10】 別例の駆動シリンダにおける駆動状態での
断面図。
【図11】 他の別例の駆動シリンダにおける非駆動状
態での断面図。
【図12】 別例の駆動シリンダにおける駆動状態での
断面図。
【図13】 エッチング装置の縦断面図。
【図14】 メッキ装置の縦断面図。
【図15】 ウエハの平面図。
【図16】 センサチップを示す図。
【図17】 センサチップを示す図。
【図18】 ウエハのマスキングを説明するための図。
【図19】 ウエハのエッチング工程を説明するための
図。
【図20】 ウエハのマスキング治具を説明するための
図。
【図21】 従来装置を説明するための断面図。
【図22】 ウエハの反りを説明するための図。
【符号の説明】
1…マスキングポット、2…ウエハベース、3…ウエハ
パイプ、4…シリコンウエハ、9…ウエハ形パッキン、
11…X形駆動シリンダ、12…シリンダ本体、13…
ビーム部、14…ビーム部、15…シールリップ、16
…シールリップ、17…ビーム部、18…ビーム部、1
9…シールリップ、20…シールリップ、S1,S2…
シール面。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−255780(JP,A) 特開 平11−154663(JP,A) 特開 平6−120204(JP,A) 特開 平7−335610(JP,A) 実開 昭63−89238(JP,U) 実開 昭59−70336(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 H01L 21/306 H01L 21/308

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面にウエハが載置される基材と、 筒状をなし、開口部を下にした状態で前記基材の上に配
    置され、その下面が前記基材でのウエハ載置部の外周部
    と対向する筒体と、 前記ウエハの縁部上面と前記筒体との間に配置され、前
    記筒体内に満たされた処理液に対しウエハ縁部をシール
    するシール部材と、 弾性材料よりなり、リング状をなし、前記基材と筒体と
    の間に配置され、V字状のビーム部と該ビーム部先端の
    シールリップとを有し、ビーム部とシールリップと基材
    上面または筒体下面により形成された空間の真空化にて
    基材と筒体を引き寄せてシールリップの潰し代およびビ
    ーム部の弾性変形にて基材と筒体を吸引支持する駆動シ
    リンダと、を備えたことを特徴とする表面加工装置。
  2. 【請求項2】 駆動シリンダは、本体と、本体から上方
    に延びる上側ビーム部と、そのビーム部先端の上側シー
    ルリップと、本体から下方に延びる下側ビーム部と、そ
    のビーム部先端の下側シールリップとを具備したもので
    ある請求項1に記載の表面加工装置。
  3. 【請求項3】 駆動シリンダの本体に貫通穴を設け、こ
    の貫通穴にて、上側ビーム部と筒体下面により形成され
    た上側空間と、下側ビーム部と基材上面により形成され
    た下側空間とを連通した請求項2に記載の表面加工装
    置。
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