JP3401755B2 - 郵便受け - Google Patents

郵便受け

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JP3401755B2
JP3401755B2 JP11939795A JP11939795A JP3401755B2 JP 3401755 B2 JP3401755 B2 JP 3401755B2 JP 11939795 A JP11939795 A JP 11939795A JP 11939795 A JP11939795 A JP 11939795A JP 3401755 B2 JP3401755 B2 JP 3401755B2
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良二 塩田
一之 木村
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東洋エクステリア株式会社
株式会社西製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、郵便受けに関するもの
であり、特にモニタカメラ等の機能部材を箱体に組み込
んでも、箱体内の郵便物等を濡らすことがないようにし
た郵便受けに関するものである。
【0002】
【従来の技術】郵便物や新聞あるいはチラシ等の配達口
として、大概の家庭では玄関先に郵便受けを備えてい
る。従来の郵便受けは、図11の様に本体100となる
箱体101に物品投入口102と物品取り出し口103
とを同一面または正面と背面とに形成し、物品投入口1
02と物品取り出し口103にそれぞれ蓋板104,1
05を枢着した構造となっている。
【0003】郵便受けには雨水が蓋板から箱体内に浸透
しても、箱体内に投函された郵便物等を濡らすことがな
いようにしたものが、特公昭61−53044号公報や
実公平2−25351号公報等に開示されている。この
両公報に開示された郵便受箱は、雨水が蓋板内から箱体
内に入りにくいようにするとともに、雨水がもし箱体内
に入ったとしても、その雨水が容易に排水されるように
したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】郵便受けが備えられる
玄関先には、通常、インターホンやモニタカメラ等の機
能部材が配備されている。郵便受けや機能部材が別体で
あると、それらを玄関先へ設置する作業が面倒になるた
め、機能部材を箱体に組み込んだ郵便受けが、実公平3
−32295号公報などに開示されている。
【0005】しかし、従来のそのような郵便受けは、機
能部材と箱体との密着性が充分でなく、また腐食等によ
り機能部材と箱体との隙間から雨水が浸透し、箱体内の
郵便物等が濡れてしまうといった不具合があった。
【0006】また、上述の特公昭61−53044号公
報や実公平2−25351号公報に開示された郵便受箱
は、機能部材を組み込んだものではなく、主に、雨水が
蓋体から本体内に入りにくいようにしたものである。し
たがって、この様な郵便受箱に機能部材を単に取り付け
ただけでは、その取付部から雨水が浸透し、箱体内の郵
便物等を濡らせない様にすることはできない。
【0007】そこで、本発明はモニタカメラ等の機能部
材を箱体に組み込んでも、箱体内の郵便物等を濡らすこ
とがないようにした郵便受けを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、開口を設けた箱体内に、機能部材を内蔵し
た箱状部材を収納し、箱状部材の正面部を箱体の開口に
接合したことを特徴とする郵便受けである。
【0009】そして上記発明に改良を加えた発明は、上
記箱状部材の下面部を、箱体の内側から開口側へ低くな
るように傾斜させたことを特徴とする郵便受けである。
【0010】また上記発明にさらに改良を加えた発明
は、上記箱状部材の上面部の開口端にフランジを設け、
このフランジの外面と箱体の開口の上側の内面とを密着
し、箱体の開口の下側にフランジを設け、このフランジ
の上面と箱状部材の下面部の下面とを密着したことを特
徴とする郵便受けである。
【0011】さらにもう一つの改良を加えた発明は、上
記箱状部材の直下に受け溝を配設したことを特徴とする
郵便受けである。
【0012】さらに本発明は、機能部材をモニタカメラ
としたことを特徴とする郵便受けとすることもできる。
【0013】
【作用】本発明の郵便受けでは、機能部材を内蔵した箱
状部材を、箱体の開口に接合したことにより、機能部材
と箱体の内部とが完全に隔絶される。従って機能部材の
周囲が雨水によって濡らされても、その雨水は箱状部材
によって、箱体の内部を濡らすことがない。
【0014】そして上述の様に箱状部材の下面部を、箱
体の奥側から開口面側へ低くなるように傾斜させると、
機能部材の周囲を濡らせた雨水が箱状部材に溜まること
なく強制的に排水される。
【0015】また、箱状部材の上面部の開口端に設けた
フランジの外面が、箱体の開口の上面の内側と密着する
ことにより、そして箱状部材のフランジの上面と箱状部
材の下面部の下面とが密着することにより、それらの接
合部位である密着面から雨水が箱状部材の内部に浸透し
にくくなる。
【0016】請求項に記載の発明によれば、腐食等の
理由によって万が一、箱状部材から箱体の内部に浸透し
た雨水があっても、その雨水は箱状部材の直下の受け溝
から外部へ排水され、箱体内の郵便物等を濡らすことを
防止することができる。
【0017】請求項記載の郵便受けは、機能部材の一
例として、箱体との密着性を確保しにくいモニタカメラ
としたものであり、箱体とモニタカメラとの隙間から雨
水が進入しても、その雨水は箱状部材内によって箱体内
に進入すること防止することができる。
【0018】
【実施例】以下さらに本発明の具体的実施例について説
明する。図1は、本発明の具体的実施例の郵便受けの斜
視図である。図2は、図1の郵便受けの物品投入口と物
品取り出し口を開いた状態での斜視図である。図3は、
図1の郵便受けのA−A断面図である。図4は、図3の
物品投入口付近の拡大断面図である。図5は、図3の機
能部材挿入部付近の拡大断面図である。図6は、図1の
郵便受けの物品投入口を箱体内部から見た断面斜視図で
ある。
【0019】図7は、図1の郵便受けの箱体の組み立て
構成を示す要部拡大断面図である。図8(a)は、図1
の郵便受けのB−B断面図であり、(b)は図1の郵便
受けのC−C断面図である。図9は、図1の郵便受けの
物品取り出し口の挙動を示す説明図である。図10は、
図1の郵便受けの物品取り出し口のもう一つの挙動を示
す説明図である。
【0020】図1乃至図9において、1は郵便受けを示
す。本実施例の郵便受け1は、本体となる箱体2に、基
本機能である物品投入口3および物品取り出し口5と、
照明装置7が備えられただけでなく、機能部材37,3
8,40を備えたものである。順次説明すると、箱体2
は、主として内部に郵便物や新聞を溜め置く部分であ
り、薄板によって六面、即ち正面8、背面9,天面1
0,底面11,左右側面12,13が囲まれたものであ
る。また箱体2の正面10には、照明用の開口14、機
能部材用の開口15、物品投入口用の開口16および物
品取り出し口用の開口17が設けられている。さらに底
面11には、水抜き穴(図示せず)が設けられている。
また箱体2の左右側面12,13には、郵便受け1を柱
等に取り付けるためのブラケット18,19が設けられ
ている。
【0021】本実施例で採用する箱体2の組み立て構造
は、屋根部22、本体部23および底部25が別々に成
形され、それらが図示しないねじによって接合されたも
のである。そして本実施例で採用する箱体2は、これら
の部材の組み立てにも、内部に雨水が入らない工夫が成
されている。
【0022】即ち、前述の屋根部22は、断面が「コ」
の字状であり、下側は開放されている。そして屋根部2
2の開放部は、本体部23の上端よりも僅かに大きく、
屋根部22は、図1,図2及び図7の様に、本体部23
に被せられた状態で本体部23に接合されている。その
ため両者の継ぎ目部分では、図7の様に上にある屋根部
22が常に下の本体部23の外側に配置され、屋根部2
2から流れる雨水は、屋根部22から直接本体部23の
壁に当たり、壁を伝って下へ流れ落ちる。
【0023】従って屋根部22と本体部23の継ぎ目か
ら雨水が箱体2の内部に侵入することはない。同じく本
体部23の下端は、図7の様に底部25よりも大きく、
本体部23は底部25に被せられた状態で接合されてお
り、当該継ぎ目から雨水が侵入することはない。
【0024】箱体2の内部には、図3の様に仕切り板2
6が設けられ、該仕切り板26によって照明装置7と貯
蔵部27に仕切られている。そして照明装置7には蛍光
灯28が内蔵されている。また照明装置7の開口14に
は図1,2,3の様にスリガラス29が嵌め込まれてい
る。尚、スリガラス29と開口14の間は、公知のパッ
キングやコーキング剤等により、防水処理が成されてい
る。
【0025】箱体2の貯蔵部27には、機能部材挿入部
30と物品投入口3および物品取り出し口5が設けられ
ている。機能部材挿入部30は、図3、図5の様に、開
口15内部に箱状部材32が装着されたものである。箱
状部材32は本発明の特徴的な部材であり、上面部3
3、下面部34、裏面部35および左右の側面部36の
5面を有する。箱状部材32は、鋼板を曲げ加工して作
られたものであり、鋼板同士の接合面は、パテ(図示せ
ず)によって目止め処理が施されている。
【0026】箱状部材32を側面から見た断面形状は、
図5の様に平行四辺形であって、やや斜めに潰された様
な形状をしている。そして箱状部材32は、その上面部
33および下面部34が、いずれも開口15に向かって
下り傾斜となった状態で取り付けられている。下面部3
4が開口15に向かって下り傾斜となった状態とするこ
とにより、万が一、箱状部材32内に雨水が進入して
も、その雨水は強制的に跛行上部材32の外部へ排水さ
れる。
【0027】箱状部材32の取り付け細部は、図5の様
である。即ち箱状部材32の上面部33の開口端にはフ
ランジ39が設けられ、当該フランジ39の外面が、箱
体2の正面8の内側に密接している。当該フランジ39
の外面が箱体2の正面8の内側に密着することにより、
雨水が接合部位である箱状部材32の上面部33から内
部に進入しにくくなる。
【0028】一方、箱状部材32の下面部34の開口付
近では、逆に箱体2の開口端に内側向きのフランジ31
が設けられ、箱状部材28の開口端部は、このフランジ
31の上に載せられた状態で接合されている。箱状部材
29の開口端部がこのフランジ31上に載せられた状態
で接合することにより、雨水が接合部位である箱状部材
32の下面部34から内部に進入しにくくなる。上述の
機能部材挿入部30内に内蔵される機能部材37,3
8,40は、それぞれインターホン(37)、モニタカ
メラ(38)および電気錠システム(40)である。
【0029】箱体2の機能部材挿入部30の直下には、
万が一、箱状部材32から浸透した雨水を受けとめて排
水するための受け溝43が設けられている。受け溝43
は、箱体2の正面8を構成する壁の裏面だけに設けられ
ており、他の面を構成する壁には設けられていない。そ
して受け溝43は、箱体2の正面8の幅とほぼ同じ長さ
とし、正面8を構成する壁と左右側面12,13を構成
する壁との境界部分で開放することにより、受け溝43
内に受けとめられた雨水が、その境界部分から排水する
ようにされている。従って、受け溝43は真ん中が最も
高くなるようにするか、或いは一方のみに傾斜するよう
にすることが望ましい。
【0030】物品投入口3は、枠体50と、揺動扉51
によって構成され、箱部材2の外側に張り出して取り付
けられている。枠体50は、上下部の水平部材53,5
5と、二つの垂直部材56を組み合わせて枠状に構成さ
れたものである。枠体50を構成する部材の内、上部水
平部材53は金属の押出成形によって作られたものであ
り、断面が「C」字状をしている。そして上部水平部材
53の中心部には揺動芯58が挿通されている。
【0031】下部水平部材55についても、金属の押し
出し成形によって作られたものであり、断面形状は
「C」字状をしている。下部水平部材55の断面(図4
参照)に注目すると、当該断面の開口端部の内、取り付
けた際に正面に位置する側の開口端部は、箱部材2に取
り付けられた状態にあっては短い垂直壁57となり、当
該垂直壁57は、揺動扉51のストッパーとして機能す
る。また垂直壁57の内面は、枠状に組み立てられた状
態では、前述の上部水平部材53の端面66とほぼ同一
平面にある。
【0032】下部水平部材55の箱体2側の壁59は、
高さが前記した垂直壁57よりも低いものであり、垂直
壁57に対して平行方向に延びている。従って水平部材
55の底部には溝が形成され、この溝はダム溝54とし
て機能する。ダム溝54の底には、図4,6の様に、貫
通穴60が等間隔に3箇所設けられている。貫通穴60
の断面形状は、図6の様に、2段に成っており、上側
(ダム溝54側)の断面形状は小さく、下側(外部側)
の断面形状は大きい。
【0033】枠体50を構成する垂直部材56は、樹脂
で作られたものであり、接着材によって、上下部の水平
部材53,55の両端に接続されている。垂直部材56
の断面形状は図示を省略するが、「C」状をしている。
枠体50は、いずれも断面形状が「C」状をした部材が
組み合わされて作られたものであるから、各部材の前方
側の開口と、後方側の開口の二つの開口を持つ。そして
本実施例では、両開口の大きさは異なり、後方(箱体2
に接合される側)の開口は、前方側の開口よりも大き
い。枠体50の構成は、本実施例で開示した様な各辺を
接着剤で接合した構成の他、アルミダイカスト工法によ
って、一体的に成形する方法も推奨される。
【0034】揺動扉51は、アルミダイカストによって
作られたものであり、板状をした部材であって、枠体5
0の前方の開口をすっかりと覆うだけの面積を持つ。ま
た揺動扉51の面積は、揺動時に枠体50の後方(箱体
2に接合される側)の開口から、箱体2内に入りうる大
きさであることが肝要である。揺動扉51には、上端近
くと下端近くに、それぞれ段部64,69が設けられて
いる。そして段部64,69の深さは同一ではなく、下
側にある段部69が上部の段部64に比べてはるかに深
い。そして揺動扉51の上端部全面には、軸受け部材6
1が一体的に形成されている。軸受け部材61は、一部
が切り欠かれた環状をしている。また揺動扉51の下端
部は、断面が円形の当接部62が設けられている。
【0035】揺動扉51は、上端の軸受け部材61が上
部水平部材53内の揺動芯58と嵌合し、揺動扉51は
揺動芯58を中心として揺動可能である。また揺動芯5
8には、つるまきバネ63が巻き付けられ、このつるま
きバネ63の一端は、揺動扉51の裏面と当接してい
る。そのため揺動扉51は、常時は外方向に向かって押
圧されており、当接部62が下部水平部材55の垂直壁
57と当接している。そして前述の様に揺動扉51の下
端近くには段部69が設けられているので、段部69
は、垂直壁57の頂面に位置し、揺動扉51の下端側
は、垂直壁57から外へ突出する。即ち垂直壁57の下
端は、枠体50の前方の開口から外へ突き出ている。
【0036】また前述の様に垂直壁57の内面と上部水
平部材53の端面66は、同一平面上にあり、さらに揺
動扉51の上下の段部64,69は下側にある段部69
の方が深いため、揺動扉51が取り付けられた状態の
時、揺動扉51の正面は、下端が前方に位置し、揺動扉
51は下に向かって広がり方向に傾斜する(図4参
照)。上記した構成の物品投入口3は、箱体2の開口6
5部分に取り付けられている。そして物品投入口3の裏
面と、箱体2の表面の間には、スポンジ状のシール材6
7が介在されている。物品投入口3の揺動扉51に郵便
物等を押し当てると、揺動扉51はつるまきばね63に
抗して揺動し、下端側が下部水平部材55を離れて当該
部分が開口する(図2参照)。そして郵便物等を箱体2
内に入れてしまうと、揺動扉51は、つるまきバネ63
の力によって現状位置に復帰する。
【0037】次に物品取り出し口5の構成、およびその
作用について説明する。物品取り出し口5は、箱体2の
開口17に蓋体70が取り付けられたものであり、また
本実施例に特有の構成として係止部材78を備えたもの
である。蓋体70は板状の部材であり、下寄りの部分に
は、ダイヤル錠71が取り付けられている。蓋体70の
両側部は、補強の為に箱体2側に向かって折り返されて
いる。そしてこの折り返し部分72の上端側に、長穴7
3が設けられている。
【0038】また本実施例の郵便受け1では、蓋体70
の上端部の全域に延長部75が設けられている。延長部
75では、長穴73部分よりも上部が板状部から約45
°内側(箱本体側)に折り曲げられ、さらにその先端は
直角上向きに折り返されて係止鉤部(係止部)82が設
けられている。従って係止鉤部(係止部)82の外側面
83は凹状をしており、内側面85は凸状をしている。
また係止鉤部(係止部)82の位置は、長穴73の上部
中心74よりもさらに上に位置している。
【0039】物品取り出し口5周辺の箱体2に眼を移す
と、箱体2の開口17では、図2,8の様に開口17の
左右の垂直辺と下端辺を取り囲んで、溝79が設けられ
ている。溝79は、前記したダム溝54と異なり、図8
(a)(b)の様に箱体の外側に向かって、即ち正面側
向きに開口している。また下端部の溝79は、図8
(b)の様にその下面が開口側に向かって下向きに傾斜
している。開口17の上端近くには、揺動軸77が正面
8の壁と平行に掛け渡されている。
【0040】係止部材78は長尺の部材であり、その断
面形状は前述の延長部75のそれと類似した「L」形を
している。そして係止部材78は両端に取り付け部80
を持ち、この取り付け部80によって左右側壁12,1
3に掛け渡し状に取り付けられている。係止部材78の
取り付け角度は、本実施例では、箱体2に対して40°
から50°傾いた状態に取り付けられている。従って係
止部材78の頂きは、やや傾いていて外側(開口側)に
面する。また箱体2内の開口17の下端部には、ストラ
イク81(図2参照)が設けられている。物品取り出し
口5の組み立て構成は、蓋体70の長穴73に、揺動軸
77が、挿通された状態で蓋体70が箱体2に取り付け
られている。
【0041】蓋体70は、前記揺動軸77を中心に揺動
可能であり、図2の様に、外側に向かって開く。そして
蓋体70が閉じた状態では、蓋体70の両側部にある折
り返し部72は、溝79内に挿入される。
【0042】蓋体70を開放する際の手順を図9、図1
0を中心に説明すると次の通りである。本実施例の物品
取り出し口5を開く際は、ダイヤル錠71を回転して解
錠し、蓋体70を外側に開く。蓋体70を開く際には、
揺動軸77は、長穴73の上部中心74付近にあり、蓋
体70は、長穴73の上部中心74を中心として揺動す
る。従って蓋体70を開く際には、係止鉤部(係止部)
82の揺動半径は小さく、係止鉤部(係止部)82は係
止部材78に当たらない。そのため蓋体70は、その最
大開度近くまで開放される。この時の蓋体70の上端部
分の様子は、図9(a)の様である。そして蓋体70を
最大開度に開いた状態で、蓋体70を揺動軸77側(図
2および図9の矢印D方向)に押す。
【0043】ここで本実施例の郵便受け1では、蓋体7
0は長穴73を介して揺動軸77と係合しているので、
蓋体70は、長穴73に沿って全体が揺動軸77側にス
ライドする。そして蓋体70の延長部75の係止鉤部
(係止部)82が、係止部78を通過し(図9b)、更
には係合鉤部82は係止部78と係合する(同図c)。
そのため、本実施例の郵便受け1では、蓋体70は、図
2のように開いた状態で停止する。蓋体70を閉じる際
には、蓋体70をやや持ち上げた後、蓋体70をダイヤ
ル錠71側に引いてスライドさせ、係合鉤部82と係止
部材78との係合を解く。
【0044】物品取り出し口5の理想的な開放方法は、
上述の通りであるが、本実施例では、使用者が手順を誤
って蓋体70を開放した場合でも、蓋体70が開いた状
態を維持できる様に工夫が凝らされている。即ち、図1
0(a)の様な蓋体70が上端まで至らない状態の時
に、使用者が誤って蓋体70を矢印D方向に押すと、揺
動軸77は、長穴73の下部中心76付近に移動し、蓋
体70は、長穴73の下部中心76を中心として揺動す
る。従って蓋体70を開く際には、係止鉤部(係止部)
82の揺動半径は大きく、係止鉤部(係止部)82の内
側面85は、図10(a)の様に係止部材78の外側面
にほぼぴったりと当接しあう結果となる。
【0045】しかしながら、本実施例の物品取り出し口
5では、係合鉤部82と、係止部78はいずれも「L」
状をしており、さらに両者の背面同士が当接した状態で
は、両者の当接面は、いずれも40°から50°程度に
傾斜し、法線Nは斜め方向に延びる。そのため使用者
が、蓋体70を更に上方に開くと、蓋体70の係合鉤部
82は、係止部78を押圧し、両者の間に法線方向力が
発生する。従って蓋体70は、図10(b)の様に僅か
に矢印E方向に押し戻される。そして、次の瞬間に図1
0(c)の様に係合鉤部82と係止部78の端面同士が
当接しあい、さらに図10(d)の様に係合鉤部82と
係止部78が係合する。この時の係合状態は、前述の様
な完全状態ではなく、むしろ単に引っ掛かっていると言
うべき状態ではあるが、蓋体70の重量は軽いものであ
るため蓋体70は落下せず、実用上特に問題は無い状態
で使用可能である。
【0046】次に本実施例の郵便受け1に雨が当たった
際の様子について説明する。本実施例の郵便受け1に雨
が当たると、雨は上面10から正面8、および側面1
2,13を伝わり、下へ流れ落ちる。本実施例の郵便受
け1の箱体2は、前述の様に、屋根部22、本体部23
および底部25によって構成されるが、これらの部材
は、常に上側の部材が下側の部材を覆う様に組み合わさ
れており、これらの継ぎ目から雨水が侵入することはあ
り得ない。
【0047】照明装置7の開口14部分の防水を検討す
ると、当該開口14は、スリガラス29によって蓋がさ
れており、またスリガラス29は、静物であって動くこ
とは無いので、通常のコーキング手段によって、雨水の
侵入を完全に阻止することができる。
【0048】次に機能部材用の開口15からの雨水の侵
入を検討すると、当該部分の背面には、箱状部材32が
配されており、当該開口15は、箱状部材32によって
完全に遮断されていると言える。特に本実施例では、念
を入れて箱状部材32の継ぎ目にパテ等による目止め処
理が成されており、箱状部材32の継ぎ目からの雨水の
侵入はない。さらに特筆するべきは、箱状部材32の上
面部33は、開口15に対して上り勾配となるので箱体
2の正面を流れる雨水は、そもそも機能部材挿入部30
へは入り難い状態である。さらに箱状部材32の上面部
33と箱体2との接合部位では、図5の様にフランジ3
9が箱体2の壁の裏側に当接されており、この接合部位
から箱体2内に雨水が侵入することはない。
【0049】同様に、箱状部材32の下面部34も開口
15に対して上り勾配となるので箱体2の正面を流れる
雨水は、そもそも機能部材挿入部30へは入り難い。ま
た万が一、機能部材挿入部30内に雨水が入ったとして
も、雨水は傾斜した下面部34を流れ、円滑に排水され
る。下面部34と開口15の接合部位では、上面部と同
様に下部材34の下に箱体2のフランジ31が配されて
おり、この接合部位は密着しているから箱体2内に雨水
が入ることはない。
【0050】もし、下面部34と開口15の接合部位か
ら雨水が浸透しても、その雨水は箱体2の内側を伝わっ
て、箱状部材34の直下に配設した受け溝43内に溜め
られ、受け溝43の両端部または一端部から排水され
る。従って、下面部34と開口15の接合部位から浸透
した雨水によって、箱体2内に溜められた郵便物等が濡
らされることがない。
【0051】次に物品投入口3の防水につい検討を加え
る。物品投入口3は、箱体2とは別に成形されたもので
あるが、物品投入口3は、シール材67を介して箱体2
に取り付けられているので、両者の継ぎ目から箱体2内
に雨水が入ることは無い。ここで物品投入口3に横殴り
の雨が直接的に当たった場合を想定すると、揺動扉51
は、僅かに下広がり状に傾斜しているので、雨水は揺動
扉51の傾斜に沿って流れ、箱体2から離れて流れ落ち
る。そして雨水は揺動扉51の下端から流れ落ちるが、
揺動扉51の下端は、段部69によって枠体50の開口
から外に出ており、さらに雨水は箱体2から離れて流れ
落ちるので、雨水は枠体50の中には侵入しない。
【0052】また余程の豪雨によって揺動扉51から枠
体50内に入ったとしても、箱体2内に雨水が侵入する
ことはあり得ない。即ち、豪雨によって揺動扉51から
枠体50内に雨水が入っても、雨水は必ず揺動扉51に
当たるので、揺動扉51を伝わって下に落下する。ま
た、本実施例の郵便受け1では、揺動扉51の下にダム
溝54が設けられているので、雨水はこのダム溝54に
よって受け止められる。そしてダム溝54の底には、穴
が設けられているので、ダム溝54内の雨水は、円滑に
外部に排水される。
【0053】凄まじい豪雨の場合は、強風によって揺動
扉51が押し開かれる様な場合も想定しうるが、本実施
例の郵便受け1では、揺動扉51は枠体50に取り付け
られており、箱体2の開口16から離れているので、飛
沫の勢いが非常に強い場合でもダム溝54を飛び越えて
箱体2に入ることは無い。
【0054】次に物品取り出し口5の開口17の防水に
ついて検討する。物品取り出し口5に取り付けられた蓋
体70は、箱体2に対して外開きに取り付けられてお
り、且つその面積は、開口17を隙間無く覆うものであ
る。従って基本構造上、物品取り出し口5は、前述の物
品投入口3に比べて、雨水が箱体2内に入り難い構造で
あると言える。また本実施例では、開口17の内部に、
外向きに開口する溝79を設けているので、蓋体70を
伝った雨水は、溝79によって受け止められ、この中を
流れる。そして溝79の雨水は、最終的に下端部の溝7
9に集められる。そして本実施例の郵便受け1では、下
端部の溝79は、図8(b)の様にその下面が開口側に
向かって下向きに傾斜しているので、雨水は、溝79の
下面の勾配に沿って外部に排出される。
【0055】本実施例の郵便受け1では、物品取り出し
口5は、図2の様に、開口状態で停止させることがで
き、この時蓋体70は、開口17に向かって下り勾配に
なる。そのため雨天の際に物品取り出し口70を開く
と、蓋体70に当たった雨水は、理論的に箱体2側に流
れ込み易い状態となる。しかしながら実際上雨天時に蓋
体70を開けても、郵便物等が濡れる懸念は無いと考え
られる。
【0056】本実施例の郵便受け1は、構造上の特徴と
して上端部に延長部75を備え、その先端は係止鉤82
となっている。そしてこの係止鉤82は、蓋体70の開
口時には、図9,10の様に上方に向かって「く」の字
形に開き、外側面85によって受け溝87が形成され
る。
【0057】従って蓋体70に雨が当たり、それが流れ
て箱体2側に移動しても、本実施例で採用する蓋体70
では、延長部75の係止鉤82部分が受け溝87として
作用し、雨水は当該部分に溜められる。そして蓋体70
を戻した際には、雨水は蓋体70の正面側を流れ、箱体
2の内部に入ることはない。前述のように、蓋体70を
開いた状態の時に、蓋体70に当たる雨量は少量である
と予想されるので、上記した様に雨は、箱体2内に入ら
ないと考えられるが、万が一、蓋体70に多量に雨が当
たった場合は、雨水は箱体2内に入る。
【0058】しかしその場合でも、雨水は箱体2の中央
部では無く、影響の少ない周辺部に落とされる。即ち本
実施例では、蓋体70の係止鉤82部分は、蓋体70の
上端全域に渡って設けられており、受け溝87としての
機能を果たすが、その受け溝87の両端部分は開放され
ている。従って蓋体70に多量に雨が当たった場合は、
雨水は、係止鉤82部分に集められ、係止鉤82内を流
れて、周辺部分から箱体2内に落とされる。
【0059】以上の様に、本実施例の郵便受け1では、
雨水対策は万全であると言えるが、腐食等の理由によ
り、雨水が侵入した場合も考えられる。その場合は、上
述した様に、雨水は箱体2の内側を流れ、機能部材挿入
部30直下に設けられた受け溝43によってすくわれ、
角部に集められて下へ流れる。そして箱体2の底面11
に設けられた雨水抜き穴(図示せず)から外部に排水さ
れる。多くの場合、箱体2内の中央部分には、スノコ状
の部材が敷かれ、郵便物等はこのスノコの上に溜めおか
れるため、角の部分には郵便物は少なく、万が一の雨水
侵入時でも、損害は少ない。
【0060】本実施例の郵便受け1では、蓋体70の係
止部および、箱体の係止部材は、いずれも断面形状が
「L」状のものを開示し、蓋体をスライドさせた状態で
開いた場合には、係止部の内側面と係止部材の外側面が
当接するものを開示した。本実施例の構成は係止部と係
止部材が当接する際、両者ともに斜め状態であり、且つ
両者は面接触状態であるため、法線方向力の発生が確実
である効果があり、推奨されるべき構成である。しかし
ながら、係止部あるいは係止部材のいずれか一つが当接
時に斜め方向に位置すれば、他方はどの様な形状であっ
ても法線方向力は発生し、蓋体はスライド可能である。
【0061】たとえば、本実施例のように、蓋体の係止
部の断面形状が「L」形であれば、係止部材は、丸棒状
であっても蓋体はスライドする。逆に、係止部材が
「L」形であり、且つ本実施例の様に斜めに傾いた状態
で取り付けられていれば、蓋体の係止部は、どの部位が
当接しても蓋体はスライドするし、本実施例の様な面接
触状態ではなく両者が線接触や点接触状態であっても蓋
体はスライドする。
【0062】
【発明の効果】本発明の郵便受けでは、機能部材を箱状
部材内に内蔵し、その箱状部材を箱体に密着したことに
より、機能部材は箱体とは完全に隔絶され、機能部材の
周辺から雨水が箱体内に進入することがなくなる。特
に、請求項記載の郵便受けでは、機能部材と箱体とは
より一層、隔絶される。請求項記載の郵便受けでは、
腐食等の理由により万が一、箱体内に浸透した雨水は受
け溝に受けとめられて外部に排水される。従って、箱体
内に郵便物等が溜められていても、その郵便物等は雨水
等によって濡らされることがない使い勝手の優れた郵便
受けを提供することができる効果がある。
【0063】また請求項記載の郵便受けでは、箱状部
材の下面部を傾斜させたことにより、箱状部材内に雨水
が溜まることがなく、箱状部材内に内蔵された機能部材
が雨水に浸ることがなくなる。従って、箱状部材内に浸
入した雨水が箱体内に浸入しにくくなるだけでなく、箱
状部材内に内蔵されている機能部材が雨水に漬かること
もなくなるという効果も発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的実施例の郵便受けの斜視図であ
る。
【図2】図1の郵便受けの物品投入口と物品取り出し口
を開いた状態での斜視図である。
【図3】図1の郵便受けのA−A断面図である。
【図4】図3の物品投入口付近の拡大断面図である。
【図5】図3の機能部材挿入部付近の拡大断面図であ
る。
【図6】図1の郵便受けの物品投入口を箱体内部から見
た断面斜視図である。
【図7】図1の郵便受けの箱体の組み立て構成を示す要
部拡大断面図である。
【図8】(a)は、図1の郵便受けのB−B断面図であ
り、(b)は図1の郵便受けのC−C断面図である。
【図9】図1の郵便受けの物品取り出し口の挙動を示す
説明図である。
【図10】図1の郵便受けの物品取り出し口のもう一つ
の挙動を示す説明図である。
【図11】従来技術の郵便受けの斜視図である。
【符号の説明】
1 郵便受け 2 箱体 15 開口 31 フランジ 32 箱状部材 34 下面部 37 機能部材 38 機能部材(モニタカメラ) 39 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−89680(JP,U) 実開 昭62−21982(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47G 29/00 - 29/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を設けた箱体内に、機能部材を内蔵
    した箱状部材を収納し、箱状部材の正面部を箱体の開口
    に接合し、前記箱状部材の下面部を、箱体の内側から開
    口側へ低くなるように傾斜させたことを特徴とする郵便
    受け。
  2. 【請求項2】 開口を設けた箱体内に、機能部材を内蔵
    した箱状部材を収納し、箱状部材の正面部を箱体の開口
    に接合し、前記箱状部材の上面部の開口端にフランジを
    設け、このフランジの外面と箱体の開口の上側の内面と
    を密着し、箱体の開口の下側にフランジを設け、このフ
    ランジの上面と箱状部材の下面部の下面とを密着したこ
    とを特徴とする郵便受け。
  3. 【請求項3】 開口を設けた箱体内に、機能部材を内蔵
    した箱状部材を収納し、箱状部材の正面部を箱体の開口
    に接合し、前記箱状部材の直下に受け溝を配設したこと
    を特徴とする郵便受け。
  4. 【請求項4】 請求項1ないしのいずれか一つに記載
    の機能部材をモニタカメラとしたことを特徴とする郵便
    受け。
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