JP3401342B2 - 車載用表示装置 - Google Patents

車載用表示装置

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JP3401342B2 JP30078494A JP30078494A JP3401342B2 JP 3401342 B2 JP3401342 B2 JP 3401342B2 JP 30078494 A JP30078494 A JP 30078494A JP 30078494 A JP30078494 A JP 30078494A JP 3401342 B2 JP3401342 B2 JP 3401342B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車等のコ
ンソールパネルの固定ケースに装着されたテレビモニタ
等の表示部材が固定ケース外に移動した後、左右に傾斜
できるようにした車載用表示装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の車載用表示装置として
は、車両本体に固定される固定ケースと、この固定ケー
スの内外へスライド可能な移動ケースと、この移動ケー
スの内部に収納され、液晶表示面を有する表示部材とを
有するものが知られていた。上記車載用表示装置は、表
示部材の液晶表示面を下方に向けたままで移動ケースを
固定ケースの内外へスライドさせるスライド手段と、移
動ケースが固定ケース外へ移動した時点で表示部材の液
晶表示面が正面に臨むように表示部材を立ち上げる立ち
上げ手段とを有するものが知られていた(例えば特開平
6-64484号公報)。 【0003】また、上記移動ケースと表示部材との連結
には、表示部材が左右に旋回可能なボルト等による1軸
の継手によるものが使用されていた(例えば実開平6-61
12号公報)。従来の車載用表示装置は、先ずコンソール
ボックス内の固定ケースから移動ケースを手前にスライ
ドさせて引き出し、表示部材の液晶表示面を正面に向け
る。その後、表示部材の液晶表示面を、例えば助手席側
に向ける場合には、手で表示部材をボルト等の1軸の継
手を中心として回転させていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した特開
平6-64484号公報に記載された従来の車載用表示装置
は、表示部材をコンソールボックス内から引き出して、
立ち上げた後、運転席側若しくは助手席側の左右に旋回
できないという第1の問題点があった。また、前記実開
平6-6112号公報に記載された従来の車載用表示装置は、
表示部材を立ち上げた後、例えば助手席側に旋回するこ
とはできるが、手で表示部材を回転させる必要があり、
頻繁に変える場合には操作が煩雑であるという第2の問
題点があった。 【0005】すなわち、従来の車載用表示装置は主とし
て液晶画面を有する小型テレビ等に使用されており、表
示部材の液晶表示面は助手席側に向けて略固定した状態
で使用されていたが、昨今、通信衛星を利用して画面上
に現在地点の周辺の地図が表示されるナビゲーションシ
ステムの流行により、助手席側及び運転席側の両方から
利用する場合が多くなり、表示部材の回転位置を頻繁に
変える必要性が増してきている。 【0006】さらに、表示部材として主に利用される液
晶画面は指向性が強く、少しでも角度が異なると反射に
より画面が見え難くなり、このため、手で利用可能な回
転位置に回転調整するのは、特に運転中において難しか
った。そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の
技術の有する第1・第2の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、次の点にある。 【0007】請求項1記載の発明は、第一に、表示部材
を外部スイッチの操作により、自動的に旋回させること
ができる車載用表示装置を提供しようとするものであ
る。 第二に、請求項1記載の発明は、2つの回転軸によ
り、左右両方に向かって回転可能な車載用表示装置を提
供しようとするものである。第三に、請求項1記載の発
明は、表示部材を首振りベースカバーの一端側と他端側
との2つの回転軸を中心として、左右いずれの方向にも
回転することができ、表示部材の正面を車両室内の運転
席側と助手席側とのいずれにも回転させて向けることが
できるようにしたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の発明
は、次の構成を備えていることを特徴する。第一に、例
えば図1〜14に示すように、移動ケース(30)と表示部
材(40)との間には、立ち上がり姿勢の表示部材(40)の液
晶表示面(41)を、表示部材(40)の左右の少なくとも一端
部を支点に旋回させる首振り装置(80,120)と、外部スイ
ッチの操作により、首振り装置(80,120)を駆動させる駆
動源(90)とを備えている。 【0009】第二に、例えば図15〜25に示すよう
に、首振り装置(120)は、移動ケース(30)に連結する首
振りベースカバー(121)と、この首振りベースカバー(12
1)の表裏に貫通するベース溝(122)と、前記首振りベー
スカバー(121)の一端側に軸支される首振り中間ガイド
板(123)と、この首振り中間ガイド板(123)の表裏に貫通
するとともに、ベース溝(122)と一部が上下方向に重な
り合う中間ガイド溝(124)と、前記首振り中間ガイド板
(123)の他端側に軸支されるとともに、表示部材(40)を
支持する首振り上ガイド板(125)と、この首振り上ガイ
ド板(125)の表裏に貫通するとともに、ベース溝(122)及
び中間ガイド溝(124)と一部が上下方向に重なり合う上
ガイド溝(126)と、前記ベース溝(122)、中間ガイド溝(1
24)及び上ガイド溝(126)を貫通するとともに、水平方向
にベース溝(122)、中間ガイド溝(124)及び上ガイド溝(1
26)の内部を摺動することにより、首振り中間ガイド板
(123)及び首振り上ガイド板(125)の2枚を首振りベース
カバー(121)に対して旋回させる2枚可変摺動ピン(127)
と、前記ベース溝(122)、中間ガイド溝(124)及び上ガイ
ド溝(126)を貫通するとともに、水平方向にベース溝(12
2)、中間ガイド溝(124)及び上ガイド溝(126)の内部を摺
動することにより、首振り上ガイド板(125)の1枚のみ
を首振りベースカバー(121)及び首振り中間ガイド板(12
3)に対して旋回させる1枚可変摺動ピン(128)と、前記
2枚可変摺動ピン(127)及び1枚可変摺動ピン(128)を駆
動源(90)の駆動力により水平方向に駆動するピン駆動手
段(129)とを備えている。 【0010】第三に、上ガイド溝(126)には、例えば図
17に示すように、首振り上ガイド板(125)の長手方向
に沿って直線状に形成された上直進部(151)と、上直進
部(151)の長さ方向の途中の中央右側から奥方向中央に
向かって首振り上ガイド板(125)の側端にまで形成され
る右逃げ部(154)と、上直進部(151)の長さ方向の途中の
中央左側から奥方向中央に向かって首振り上ガイド板(1
25)の側端にまで形成される左逃げ部(155)とを備えてい
る。 【0011】 【作 用】請求項1記載の発明によれば、例えば図15
〜25に示すように、次の作用を奏する。すなわち、ピ
ン駆動手段(129)が駆動源(90)からの駆動力により2枚
可変摺動ピン(127)を水平方向に駆動すると、2枚可変
摺動ピン(127)は首振りベースカバー(121)のベース溝(1
22)に沿って水平方向に移動する。2枚可変摺動ピン(12
7)が、ベース溝(122)と中間ガイド溝(124)と上ガイド溝
(126)と上下方向に重なり合う位置から、ベース溝(122)
と中間ガイド溝(124)及び上ガイド溝(126)とが重ならな
い部分、すなわち、中間ガイド溝(124)と上ガイド溝(12
6)は上下方向に重なるが、ベース溝(122)だけが他の2
つの溝と重ならない部分に2枚可変摺動ピン(127)が移
動してくると、2枚可変摺動ピン(127)は中間ガイド溝
(124)及び上ガイド溝(126)の内面に当接して首振り中間
ガイド板(123)及び首振り上ガイド板(125)を押す。首振
り中間ガイド板(123)及び首振り上ガイド板(125)は、共
に2枚可変摺動ピン(127)に押されて、首振りベースカ
バー(121)の一端側に軸支されている点を中心軸として
回転する。これにより、首振り上ガイド板(125)に支持
される表示部材(40)を首振りベースカバー(121)の一端
側を中心として回転させることができる。 【0012】一方、ピン駆動手段(129)が駆動源(90)か
らの駆動力により1枚可変摺動ピン(128)を水平方向に
駆動すると、1枚可変摺動ピン(128)は首振りベースカ
バー(121)のベース溝(122)及び首振り中間ガイド板(12
3)の中間ガイド溝(124)に沿って移動する。1枚可変摺
動ピン(128)が、ベース溝(122)と中間ガイド溝(124)と
上ガイド溝(126)と上下方向に重なり合う位置から、ベ
ース溝(122)及び中間ガイド溝(124)と上ガイド溝(126)
とが重ならない部分、すなわち、ベース溝(122)と中間
ガイド溝(124)とは上下方向に重なるが、上ガイド溝(12
6)のみが他の溝と重ならない部分に1枚可変摺動ピン(1
28)が移動してくると、1枚可変摺動ピン(128)は上ガイ
ド溝(126)の内面に当接して首振り上ガイド板(125)を押
す。首振り上ガイド板(125)は、1枚可変摺動ピン(128)
に押されて、首振り中間ガイド板(123)の他端側に軸支
されている点を中心軸として回転する。これにより、首
振り上ガイド板(125)に支持される表示部材(40)を首振
り中間ガイド板(123)の他端側、すなわち首振りベース
カバー(121)の他端側を中心として回転させることがで
きる。 【0013】したがって、表示部材(40)を首振りベース
カバー(121)の一端側と他端側との2つの回転軸を中心
として、回転することができて、表示部材(40)の正面を
車両室内の運転席側と助手席側とのいずれにも回転させ
て向けることができる。これに加えて、1枚可変摺動ピ
ン(128)は、例えば図18,19に示すように、首振り
中間ガイド板(123)の中央逃げ部(143)及び首振り上ガイ
ド板(125)の左逃げ部(155)を通過して、例えば図20,
21に示すように、それらから抜け出すことができる。 【0014】これにより、首振り中間ガイド板(123)及
び首振り上ガイド板(125)は1枚可変摺動ピン(128)に当
接することなく、2枚同時に回転することができる。し
たがって、表示部材(40)を運転席側に向けて旋回させる
ことができる。 また、2枚可変摺動ピン(128)は、首振
り上ガイド板(125)の右逃げ部(154)の下側を通過する。 【0015】これにより、首振り上ガイド板(125)は2
枚可変摺動ピン127に当接することなく、1枚のみ回転
することができる。これにより、表示部材(40)を助手席
側に旋回させることができる。したがって、表示部材(4
0)を首振りベースカバー(121)の一端側と他端側との2
つの回転軸を中心として、左右いずれの方向にも回転す
ることができ、表示部材(40)の正面を車両室内の運転席
側と助手席側とのいずれにも回転させて向けることがで
きる。 【0016】 【実施例】図1〜14は、本発明の第1実施例を示すも
のであり、図1は車載用表示装置の立ち上げ時の平面
図、図2はその側面図、図3は表示部材の正面図、図4
は車載用表示装置の収納時の正面図、図5はその平面
図、図6は車載用表示装置の収納時の側面図、図7は車
載用表示装置の引き出し時の側面図、図8は車載用表示
装置の立ち上げ時の側面図、図9は首振り装置のピン駆
動手段の平面図、図10はその側面図、図11は表示部
材が正面を向いている際のピン駆動手段の正面図、図1
2は表示部材が助手席側に旋回している際のピン駆動手
段の正面図、図13は表示部材が正面を向いている際の
首振り装置の概略模式図、図14は表示部材が助手席側
を向いている際の首振り装置の概略模式図をそれぞれ示
す。 【0017】図中、10は、車載用表示装置を示すもので
あり、この車載用表示装置10は、不使用時は自動車等の
コンソールパネルの内部に収納されるとともに、使用時
にはコンソールパネルから引き出して車両室内の人間が
見ることができる表示面を有するものである。車載用表
示装置10は、図1〜8に示すように、車両の運転席と助
手席との間のコンソールパネルの車両本体内部に固定さ
れる固定ケース20と、この固定ケース20の内外へ、すな
わち車両室内へスライド可能な移動ケース30と、この移
動ケース30の内部に収納され、表示面を有する表示部材
40とを有している。 【0018】また、前記車載用表示装置10は、図1〜8
に示すように、表示部材40の表示面を下方に向けたまま
で移動ケース30を固定ケース20の内外へスライドさせる
スライド手段50と、移動ケース30が固定ケース20外へ移
動した時点で表示部材40の表示面が正面に臨むように表
示部材40を立ち上げる立ち上げ手段60と、移動ケース30
の移動をロックするロック手段70とを有している。 【0019】前記移動ケース30と表示部材40との間に
は、立ち上がり姿勢の表示部材40を、表示部材40の左端
を支点に旋回させる首振り装置80と、外部スイッチ(図
示せず)の操作により、前記首振り装置80を駆動させる
駆動源90とを備えている。上記構成部品の詳細について
より具体的に以下に説明する。前記固定ケース20は、図
1〜8に示すように、正面及び上面が開放した箱状であ
って、車両室内のコンソールパネル(図示せず)の内部
に固定されている。 【0020】前記移動ケース30は、図1〜8に示すよう
に、正面が開放した箱状であって、前記固定ケース20の
内部に収納可能に形成されている。前記表示部材40は、
図1〜8に示すように、その外観形状は前記移動ケース
30の内部に収納可能な箱状であって、その正面には液晶
表示面41が形成されている。 【0021】前記スライド手段50は、図1〜8に示すよ
うに、回転駆動力を付与するモータ51と、このモータ51
の回転駆動力を伝達する伝達歯車52と、この伝達歯車52
により回転駆動する大歯車53と、この大歯車53に噛み合
うとともに、固定ケース20に固定されている第1のラッ
ク部材54と、表示部材40の下端部から側方に延びるスラ
イドピン55と、前記移動ケース30の側面に表裏に貫通す
るとともに、前記スライドピン55が内部をスライドする
スライド案内溝32とを有している。 【0022】前記立ち上げ手段60は、図1〜8に示すよ
うに、表示部材40と連動して移動ケース30の内部を移動
する移動ブラケット61と、前記大歯車53と噛み合う第2
のラック部材62と、移動ケース30及び表示部材40の間に
位置して両者を連結するリンク部材63と、リンク部材63
の一端に位置してリンク部材63及び表示部材40を回動可
能に連結するリンク連結軸64と、リンク部材63の長さ方
向の途中に位置して側方に突出する立ち上げ案内ピン65
と、この立ち上げ案内ピン65が摺動し、移動ケース30が
進退する方向に沿うとともに、移動ケース30の側面に表
裏に貫通するJ字状の立ち上げ案内溝33と、リンク部材
63の他端に位置して側方に突出するリンク規制ピン66
と、このリンク規制ピン66がその内部を摺動し、移動ケ
ース30が進退する方向に沿うとともに、移動ケース30の
側面に表裏に貫通するリンク規制溝34とを有している。 【0023】また、前記立ち上げ案内溝33の正面側に
は、上方に向かって開口するとともに、立ち上げ案内ピ
ン65が上方に逃げることができる上開口部35が形成され
ている。前記ロック手段70は、図1〜8に示すように、
全体形状がL字状であって、互いに向かい合う2個のロ
ックアーム71と、この2個のロックアーム71の先端どう
しを連結するスプリング72と、固定ケース20からロック
アーム71に向かって突出する固定ピン21と、この固定ピ
ン21が挿入されるとともに、移動ケース30の表裏に貫通
するロックベース溝31とを有している。 【0024】前記ロックアーム71は、前記ロックベース
溝31と一部が重なり合う全体形状がL字状のロック溝73
と、移動ケース30に連結されてロックアーム71を回動可
能に支持するアーム支点74とを有している。また、前記
ロック溝は73は、図1に示すように、移動ケース30が進
退する方向に沿って直進状に形成されるとともに、前記
ロックベース溝31と重なる直進部75と、この直進部75に
連続して形成されるとともに、移動ケース30が進退する
方向に対して略直交する円弧状の円弧部76とを有してい
る。 【0025】前記首振り装置80は、図1〜8に示すよう
に、移動ケース30に連結する首振りベースカバー81と、
この首振りベースカバー81の表裏に貫通するベース溝82
と、首振りベースカバー81の左端側に軸支される首振り
ガイド板83と、この首振りガイド板83の表裏に貫通する
ガイド溝84と、ベース溝82及びガイド溝84を貫通する摺
動ピン85と、この摺動ピン85を駆動源90の駆動力により
水平方向に駆動するピン駆動手段86とを備えたことを特
徴とする。 【0026】前記首振りベースカバー81は、図1に示す
ように、その全体形状は箱状であって、移動ケース30の
正面側にその長手方向が移動ケース30の進退する方向に
向かって直交するように固定されている。前記ベース溝
は、図1に示すように、直線状であって、その長手方向
が移動ケース30の長手方向に沿って形成されている。 【0027】前記首振りガイド板83は、図1に示すよう
に、その全体形状が首振りベースカバー81と略同一形状
の薄板方形状であって、左端の左回転軸87により首振り
ベースカバー81の左端に軸支されている。また、首振り
ガイド板83の上面には表示部材40の底面が固定されてい
る。前記ガイド溝84は、図1に示すように、全体形状が
略ヘ字状であって、首振りガイド板83及び首振りベース
カバー81を重ね合わせた際にその右端が上下方向に重な
るように形成されている。 【0028】前記摺動ピン85は、図1,図9〜14に示
すように、その全体形状が円柱状であって、前記ピン駆
動手段87に連結されてベース溝82及びガイド溝84の内部
を摺動可能に形成されている。前記ピン駆動手段86は、
図9〜11に示すように、モータからなる駆動源90の駆
動力により直接回転する回転軸の先端に取り付けられた
ウォーム歯車101と、このウォーム歯車101により回転駆
動力が伝達される歯車102と、この歯車102と同一軸を有
する歯車103と、この歯車103により回転駆動力が伝達さ
れる歯車104と、この歯車104と同一軸を有する歯車105
と、この歯車105により回転駆動力が伝達される歯車106
と、この歯車106と同一軸を有する歯車107と、この歯車
107により回転駆動力が伝達される歯車108と、この歯車
108と同一軸を有する歯車109と、この歯車109の回転駆
動力を直進駆動力に変換する第3のラック部材110とを
有している。 【0029】つぎに、第1実施例の作用について説明す
る。まず、自動車のコンソールボックス(図示せず)内
に、図5,6に示すように、固定ケース20、移動ケース
30と共に収納されていた表示部材40を外部スイッチ(図
示せず)の操作により、取り出す際の動作について説明
する。図5,6に示す状態において、外部スイッチを操
作すると、モータ51の回転軸が回転して、回転軸の回転
駆動力が伝達歯車52・・を介して移動ケース30の両端に位
置する大歯車53に伝わる。 【0030】そして、大歯車53が回転することにより、
大歯車53と噛み合う第1のラック部材54の上を大歯車53
が正面のA方向に向かって移動する。すなわち、大歯車
53及び第1のラック部材54によりモータ51の回転駆動力
が直進移動力に変換され、大歯車53、移動ブラケット61
を含む移動ケース30がA方向に向かって移動する。この
移動ケース30及び移動ブラケット61のA方向への移動に
よって、固定ケース20の底部に突設されている固定ピン
21が、ロックアーム71のロック溝73の内部を反A方向に
相対的に移動することになる。すなわち、固定ピン21が
直進部75から円弧部76に移動する。固定ピン21が円弧部
76に入ると、ロックアーム71はスプリング72の付勢力に
よりアーム支点74を中心として両ロックアーム71の先端
が接近する方向に回転する。円弧部76は移動ケース30の
進退する方向に対して略直交する方向に形成されている
ため、固定ピン21が円弧部76から抜け出るためには、大
きな力が必要となり、固定ケース20と移動ケース30とは
ロック状態となる。これにより、移動ケース30は図7に
示す位置で停止され、以後は大歯車53は第2のラック部
材62の上を前進する。 【0031】すなわち、図7に示す位置に移動ケース30
が移動すると、図1に示すように、固定ケース20に固定
されている第1のラック部材54と移動ケース30上に固定
されている第2のラック部材62同士が略連続して配置さ
れた状態となる。よって、移動ケース30が固定ケース20
内をA方向へ前進しているときは、大歯車53が固定ケー
ス20上の第1のラック部材54のみに噛み合って転動し、
この駆動力により移動ブラケット61が移動ケース30とと
もにA方向へ前進する。そして、図1,7に示すように
固定ケース20と移動ケース30とがロックされると、その
後に大歯車53が第1のラック部材54から移動ケース30上
の第2のラック部材62に乗り移り、その後は大歯車53の
回転力により、移動ケース30上を移動ブラケット61がA
方向に前進する。 【0032】これにより、移動ケース30のA方向への移
動がロックされる。また、移動ブラケット61のみがA方
向へ前進する間、モータ51は連続して回転し続け、これ
らは一連の動作として行われる。さらに、上記一連の前
進動作では、図6,7に示すように、表示部材40の両側
面下部と連結するスライドピン55がスライド案内溝32の
水平部分を移動し、表示部材40の両側面中央に設けられ
たリンク部材63のリンク連結軸64が立ち上げ案内溝33の
水平部分を移動し、さらに、リンク部材63のリンク規制
ピン66がリンク規制溝34の水平部分を移動する。このた
め、表示部材40は水平姿勢を保った状態でA方向に移動
する。 【0033】さらに、図7の二点鎖線で示すように、移
動ブラケット61がA方向に移動すると、リンク規制ピン
66がリンク規制溝34の右端(正面側端部)に当接する。
この当接によって、リンク規制ピン66のA方向への移動
が停止し、これまで水平状態で移動してきた表示部材40
の水平姿勢でのA方向への移動が規制される。リンク規
制ピン66のA方向への移動が停止した後も、モータ51の
駆動が継続して行われ、移動ブラケット61はA方向にさ
らに継続して前進する。この移動ブラケット61の前進に
よりスライド案内溝32の内部のスライドピン55は、さら
にA方向に移動する。このスライドピン55の移動によっ
て、リンク部材63及び表示部材40には、上記リンク規制
ピン66を中心として図示反時計方向の回転力が与えられ
る。 【0034】また、表示部材40が立ち上がりを開始する
とき、リンク部材63に設けられた立ち上げ案内ピン65が
移動ケース30に設けられた立ち上げ案内溝33の上開口部
35から上方へ抜け出る。そして、スライドピン55がスラ
イド案内溝32の正面側端部に当接して表示部材40の反時
計方向の回転が停止する。上記のようにして、表示部材
40を正面に向けて立ち上げる動作が終了する。 【0035】また、表示部材40を固定ケース20に収納す
る場合は、上述の動作と逆の動作が行われることによ
り、表示部材40をコンソールボックス内に収納すること
ができる。なお、スライド案内溝32のA方向の端部に各
種のセンサーを設けることにより、表示部材40の立ち上
げ角度を調節できるようにすることもできる。 【0036】また、表示部材40を立ち上げた状態におい
て、表示部材40及び首振りガイド板83は、図11,13
に示すように、正面を向いており、首振りベースカバー
81と略整合するように位置している。また、摺動ピン85
はベース溝82及びガイド溝84の右端に位置している。つ
ぎに、首振り装置80により、表示部材40を旋回させる動
作について説明する。まず、図11,13に示すような
状態において外部スイッチ(図示せず)の操作により、
モータ(駆動源90)を回転させる。 【0037】つぎに、図9〜11に示すように、モータ
90の回転軸に直結するウォーム歯車101に、モータ90の
回転駆動力が伝わり、このウォーム歯車101から歯車102
に回転駆動力が伝達される。この歯車102と同一軸を有
する歯車103が回転し、この歯車103から歯車104に回転
駆動力が伝達される。同様にして、歯車104、歯車105、
歯車106、歯車107、歯車108、歯車109の順に回転駆動力
が伝達される。そして、歯車109から第3のラック部材1
10に力が伝達され、回転駆動力が第3のラック部材110
の直進移動力に変換される。そして、第3のラック部材
110の上面から突出する摺動ピン85がラック部材110とと
もに首振りベースカバー81のベース溝82に沿って水平方
向に移動する。 【0038】ベース溝82に沿って摺動する摺動ピン85は
首振りガイド板83のガイド溝84にも貫通しているため、
摺動ピン85がベース溝82及びガイド溝84に上下方向に重
なり合っている図示右端の位置から、図示左方向の両者
が重ならない部分に摺動ピン85が移動してくると、摺動
ピン85はガイド溝84の内面に当接して首振りガイド板83
を押す。首振りガイド板83は、図14に示すように、摺
動ピン85に押されて、首振りベースカバー81の左回転軸
87を中心軸として図示時計方向に回転する。これによ
り、首振りガイド板83に支持される表示部材40を首振り
ベースカバー81の左回転軸87を中心として回転させるこ
とができる。すなわち、指向性が強い表示部材40の液晶
表示面41を助手席側に向かって回転させることができ、
反射光等が目に入らず見易くすることができる。 【0039】また、表示部材40を元の位置に戻す場合に
は、上述した動作と逆の動作を行うことにより、表示部
材40を逆方向に旋回させることができて、表示部材40を
最初の位置に戻すことができる。つぎに、第2実施例に
ついて説明する。図15〜25は、本発明の第2実施例
を示すものであり、図15は首振り装置のピン駆動手段
の平面図、図16はその側面図、図17は首振りベース
カバー、首振り中間ガイド板及び首振り上ガイド板の斜
視図、図18〜21は表示用部材を運転席側に旋回する
際の各溝と各摺動ピンとの関係を示す首振り装置の平面
図、図22〜25は表示用部材を助手席側に旋回する際
の各溝と各摺動ピンとの関係を示す首振り装置の平面図
をそれぞれ示す。 【0040】本実施例では、第1実施例の首振り装置80
が左回転軸87の1軸のみを中心として回転して表示部材
40を1方向にのみ回転するものであったのに対して、本
実施例においては、表示部材を2軸を中心として左右い
ずれの方向にも回転可能な首振り装置120としたことを
特徴とするものである。その他の構成は第1実施例と略
同様であり、同様の部品には同一の部品番号を付与して
説明を省略する。 【0041】前記首振り装置120は、図15〜25に示
すように、移動ケース30に連結する首振りベースカバー
121と、この首振りベースカバー121の表裏に貫通するベ
ース溝122と、首振りベースカバー121の助手席側に軸支
される首振り中間ガイド板123と、この首振り中間ガイ
ド板123の表裏に貫通する中間ガイド溝124と、首振り中
間ガイド板123の運転席側に軸支される首振り上ガイド
板125と、この首振り上ガイド板125の表裏に貫通する上
ガイド溝126と、運転席側に位置して、ベース溝122、中
間ガイド溝124及び上ガイド溝126を貫通する2枚可変摺
動ピン127と、助手席側に位置して、ベース溝122、中間
ガイド溝124及び上ガイド溝126を貫通する1枚可変摺動
ピン128と、この2枚可変摺動ピン127及び1枚可変摺動
ピン128を駆動源90の駆動力により水平方向に駆動する
ピン駆動手段129とを備えたことを特徴とする。 【0042】前記首振りベースカバー121は、図17に
示すように、その全体形状は箱状であって、移動ケース
30の正面側にその長手方向が移動ケース30の進退する方
向に向かって直交するように固定されている。前記ベー
ス溝は、図17に示すように、直線状であって、移動ケ
ース30の進退方向に向かって直交するように形成されて
いる。 【0043】前記中間ガイド板123は、図17に示すよ
うに、その外周形状が首振りベースカバー121と略同一
寸法の薄板方形状に形成されている。また、中間ガイド
板123及び首振りベースカバー121の正面からみて右側、
すなわち運転席側には、図17〜25に示すように、中
間ガイド板123及び首振りベースカバー121を回動可能に
軸支する右回転軸130が形成されている。 【0044】前記中間ガイド溝124は、図17〜25に
示すように、首振り中間ガイド板123及び首振りベース
カバー121を重ね合わせた際に上下方向に重なるととも
に、首振り中間ガイド板123の長手方向に沿って直線状
に形成された直進部141と、この直進部141の運転席(右
端)側に連続するとともに円弧状に形成される右円弧部
142と、前記直進部141の長さ方向の途中から斜め奥方向
に向かって中間ガイド板124の側端にまで形成される中
央逃げ部143とを有している。 【0045】前記上ガイド板125は、図17〜25に示
すように、その外周形状が首振り中間ガイド板123と略
同一寸法の薄板方形状に形成されている。上ガイド板12
5及び首振り中間ガイド板123の正面から見て左側、すな
わち助手席側には、上ガイド板125及び首振り中間ガイ
ド板123を回動可能に軸支する左回転軸131が形成されて
いる。 【0046】前記上ガイド溝126は、図17〜25に示
すように、首振りベースカバー121、首振り中間ガイド
板123及び首振り上ガイド板125を重ね合わせた際に、首
振りベースカバー121のベース溝122及び首振り中間ガイ
ド板123の直進部141の上下方向に重なるとともに、首振
り上ガイド板125の長手方向に沿って直線状に形成され
た上直進部151と、この上直進部151の運転席側に連続し
て円弧状に形成されるとともに、首振りベースカバー12
1、首振り中間ガイド板123及び首振り上ガイド板125を
重ね合わせた際に、首振り中間ガイド板123の右円弧部1
42の上下方向に重なる上右円弧部152と、前記上直進部1
51の助手席側に連続して円弧状に形成されるとともに、
首振りベースカバー121、首振り中間ガイド板123及び首
振り上ガイド板125を重ね合わせた際に、いずれにも上
下方向に重ならない上左円弧部153とを有している。 【0047】さらに、上ガイド溝126は、図17に示す
ように、首振り上ガイド板125の表面から縦断面形状が
コ字状となるように上方に向かって突出するとともに、
前記上直進部151の長さ方向の途中の中央右側から奥方
向中央に向かって首振り上ガイド板125の側端にまで形
成される右逃げ部154と、首振り上ガイド板125の表面か
ら縦断面形状がコ字状となるように上方に向かって突出
するとともに、前記上直進部151の長さ方向の途中の中
央左側から奥方向中央に向かって首振り上ガイド板125
の側端にまで形成される左逃げ部155とを有している。
そして、左逃げ部155は、首振り上ガイド板125と首振り
中間ガイド板123とを重ね合わせたときに、首振り中間
ガイド板123の中央逃げ部143と上下方向に重なるように
形成されている。 【0048】前記2枚可変摺動ピン127及び1枚可変摺
動ピン128は、図15〜25に示すように、両者一体に
固定されてあり、その全体形状が円柱状であって、前記
ピン駆動手段129に連結されて、ベース溝122、中間ガイ
ド溝124及び上ガイド溝126の内部を摺動可能に形成され
ている。前記ピン駆動手段129は、図15,16に示す
ように、モータからなる駆動源90の駆動力により直接回
転する回転軸の先端に取り付けられたウォーム歯車161
と、このウォーム歯車161により回転駆動力が伝達され
る歯車162と、この歯車162と同一軸を有する歯車163
と、この歯車163から回転駆動力が伝達される歯車164
と、この歯車164と同一軸を有する歯車165と、この歯車
165から回転駆動力が伝達される歯車166と、この歯車16
6と同一軸を有する歯車167と、この歯車167から回転駆
動力が伝達される歯車168と、この歯車168と同一軸を有
する歯車169と、この歯車169から回転駆動力が伝達され
る歯車170と、この歯車170と同一軸を有する歯車171
と、この歯車171の回転駆動力を直進駆動力に変換する
第4のラック部材172とを有している。 【0049】つぎに、第2実施例の作用について説明す
る。本実施例の作用も表示部材40の立ち上げが終了する
ところまでは第1実施例と同様である。表示部材40の立
ち上げ終了後、表示部材40、首振り中間ガイド板123及
び首振り上ガイド板125は、正面を向いており、首振り
ベースカバー121と略整合するように、すなわち移動ケ
ース30の進退方向に対して略垂直方向に位置している。
また、2枚可変摺動ピン127及び1枚可変摺動ピン125は
首振り中間ガイド板123の中間ガイド溝124の直進部141
及び首振り上ガイド板125の上ガイド溝126の上直進部15
1に位置している。 【0050】つぎに、首振り装置120により表示部材40
を旋回させる動作について説明する。まず、外部スイッ
チ(図示せず)の操作により、モータ(駆動源90)を回
転させる。つぎに、図15,16に示すように、モータ
90の回転軸に直結するウォーム歯車161に、モータ90の
回転駆動力が伝わり、このウォーム歯車161から歯車162
に回転駆動力が伝達される。この歯車162と同一軸を有
する歯車163が回転し、この歯車163から歯車164に回転
駆動力が伝達される。同様にして、歯車165、歯車166、
歯車167、歯車168、歯車169、歯車170、歯車171の順に
回転駆動力が伝達される。そして、歯車171から第4の
ラック部材172に力が伝達され、回転駆動力が第4のラ
ック部材172の直進移動力に変換される。そして、第4
のラック部材172の両端上面から突出する2枚可変摺動
ピン127及び1枚可変摺動ピン128が第4のラック部材17
2とともに首振りベースカバー121のベース溝122に沿っ
て水平方向に移動する。 【0051】ベース溝122に沿って摺動する2枚可変摺
動ピン127は首振り中間ガイド板123の中間ガイド溝124
及び首振り上ガイド板125の上ガイド溝126にも貫通して
いる。このため、2枚可変摺動ピン127が、ベース溝122
と中間ガイド溝124と上ガイド溝126と上下方向に重なり
合う直進部151の位置から、ベース溝122と中間ガイド溝
124及び上ガイド溝126とが重ならない部分、すなわち、
中間ガイド溝124と上ガイド溝126は上下方向に重なる
が、ベース溝122だけが他の2つの溝と重ならない部
分、いわゆる中間ガイド溝124の右円弧部142と上ガイド
溝126の上右円弧部152に2枚可変摺動ピン127が移動し
てくると、2枚可変摺動ピン127は中間ガイド溝124及び
上ガイド溝126の内面に当接して首振り中間ガイド板123
及び首振り上ガイド板125を押す。首振り中間ガイド板1
23及び首振り上ガイド板125は、共に2枚可変摺動ピン1
27に押されて、首振りベースカバー121の右回転軸130に
軸支されている点を中心軸として、図18〜21に示す
ように図示反時計方向に回転する。これにより、首振り
上ガイド板125に支持される表示部材40を首振りベース
カバー121の一端側を中心として回転させることができ
る。 【0052】その際、1枚可変摺動ピン128は、図1
8,19に示すように、首振り中間ガイド板123の中央
逃げ部143及び首振り上ガイド板125の左逃げ部155を通
過して、図20,21に示すように、それらから抜け出
すことができる。これにより、首振り中間ガイド板123
及び首振り上ガイド板125は1枚可変摺動ピン128に当接
することなく、2枚同時に回転することができる。した
がって、表示部材40を運転席側に向けて旋回させること
ができる。 【0053】一方、ピン駆動手段129のモータ90からの
駆動力により1枚可変摺動ピン128を水平方向の助手席
側に向かって駆動すると、1枚可変摺動ピン128は首振
りベースカバー121のベース溝122及び首振り中間ガイド
板123の中間ガイド溝124に沿って移動する。1枚可変摺
動ピン128が、ベース溝122と中間ガイド溝124と上ガイ
ド溝126と上下方向に重なり合う位置から、ベース溝122
及び中間ガイド溝124と上ガイド溝126とが重ならない部
分、すなわち、ベース溝122と中間ガイド溝124とは上下
方向に重なるが、上ガイド溝126のみが他の溝と重なら
ない部分、いわゆる首振り上ガイド板125の上ガイド溝1
26の上左円弧部153に1枚可変摺動ピン128が移動してく
ると、1枚可変摺動ピン128は上ガイド溝126の上左円弧
部153の内面に当接して首振り上ガイド板125を押す。首
振り上ガイド板125は、1枚可変摺動ピン128に押され
て、首振り中間ガイド板123の他端側に軸支されている
点を中心軸として図22〜24の時計方向に回転する。
これにより、首振り上ガイド板125に支持される表示部
材40を首振り中間ガイド板123の他端側、すなわち首振
りベースカバー121の他端側を中心として回転させるこ
とができる。 【0054】その際、2枚可変摺動ピン128は、首振り
上ガイド板125の右逃げ部154の下側を通過する。これに
より、首振り上ガイド板125は2枚可変摺動ピン127に当
接することなく、1枚のみ回転することができる。これ
により、表示部材40を助手席側に旋回させることができ
る。したがって、表示部材40を首振りベースカバー121
の一端側と他端側との2つの回転軸を中心として、左右
いずれの方向にも回転することができ、表示部材40の正
面を車両室内の運転席側と助手席側とのいずれにも回転
させて向けることができる。 【0055】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、第一に、表示部材を外部スイッチ
の操作により、自動的に旋回させることができる車載用
表示装置を提供することができる。 【0056】第二に、請求項1記載の発明によれば、2
つの回転軸により、左右両方に向かって回転可能な車載
用表示装置を提供することができる。第三に、請求項1
記載の発明によれば、表示部材を首振りベースカバーの
一端側と他端側との2つの回転軸を中心として、左右い
ずれの方向にも回転することができ、表示部材の正面を
車両室内の運転席側と助手席側とのいずれにも回転させ
て向けることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】車載用表示装置の立ち上げ時を示す平面図であ
る。 【図2】図1の側面図である。 【図3】表示部材を示す正面図である。 【図4】車載用表示装置の収納時を示す正面図である。 【図5】その平面図である。 【図6】車載用表示装置の収納時を示す側面図である。 【図7】車載用表示装置の引き出し時を示す側面図であ
る。 【図8】車載用表示装置の立ち上げ時を示す側面図であ
る。 【図9】首振り装置のピン駆動手段を示す平面図であ
る。 【図10】首振り装置のピン駆動手段の側面図である。 【図11】表示部材が正面を向いている際のピン駆動手
段を示す正面図である。 【図12】表示部材が助手席側に旋回している際のピン
駆動手段を示す正面図である。 【図13】表示部材が正面を向いている際の首振り装置
を示す概略模式図である。 【図14】表示部材が助手席側を向いている際の首振り
装置を示す概略模式図である。 【図15】本発明の第2実施例を示し、首振り装置のピ
ン駆動手段を示す平面図である。 【図16】本発明の第2実施例を示し、首振り装置のピ
ン駆動手段の正面図である。 【図17】本発明の第2実施例を示し、首振りベースカ
バー、首振り中間ガイド板及び首振り上ガイド板を示す
斜視図である。 【図18】本発明の第2実施例を示し、表示用部材を運
転席側に旋回する際の各溝と各摺動ピンとの関係を示す
首振り装置の平面図である。 【図19】本発明の第2実施例を示し、表示用部材を運
転席側に旋回する際の各溝と各摺動ピンとの関係を示す
首振り装置の平面図である。 【図20】本発明の第2実施例を示し、表示用部材を運
転席側に旋回する際の各溝と各摺動ピンとの関係を示す
首振り装置の平面図である。 【図21】本発明の第2実施例を示し、表示用部材を運
転席側に旋回する際の各溝と各摺動ピンとの関係を示す
首振り装置の平面図である。 【図22】本発明の第2実施例を示し、表示用部材を助
手席側に旋回する際の各溝と各摺動ピンとの関係を示す
首振り装置の平面図である。 【図23】本発明の第2実施例を示し、表示用部材を助
手席側に旋回する際の各溝と各摺動ピンとの関係を示す
首振り装置の平面図である。 【図24】本発明の第2実施例を示し、表示用部材を助
手席側に旋回する際の各溝と各摺動ピンとの関係を示す
首振り装置の平面図である。 【図25】本発明の第2実施例を示し、表示用部材を助
手席側に旋回する際の各溝と各摺動ピンとの関係を示す
首振り装置の平面図である。 【符号の説明】 10 車載用表示装置 20 固定ケース 21 固定ピン 30 移動ケース 31 ロックベース溝 32 スライド案内溝 33 立ち上げ案内溝 34 リンク規制溝 35 上開口部 40 表示部材 41 液晶表示面 50 スライド手段 51 モータ 52 伝達歯車 53 大歯車 54 第1のラック部材 55 スライドピン 60 立ち上げ手段 61 移動ブラケット 62 第2のラック部材 63 リンク部材 64 リンク連結軸 65 立ち上げ案内ピン 66 リンク規制ピン 70 ロック手段 71 ロックアーム 72 スプリング 73 ロック溝 74 アーム支点 75 直進部 76 円弧部 80 首振り装置 81 首振りベースカバー 82 ベース溝 83 首振りガイド板 84 ガイド溝 85 摺動ピン 86 ピン駆動手段 87 左回転軸 90 駆動源 101〜109 歯車 110 第3のラック部材 120 首振り装置 121 首振りベースカバ
ー 122 ベース溝 123 首振り中間ガイド
板 124 中間ガイド溝 125 首振り上ガイド板 126 上ガイド溝 127 2枚可変摺動ピン 128 1枚可変摺動ピン 129 ピン駆動手段 130 右回転軸 131 左回転軸 141 直進部 142 右円弧部 143 中央逃げ部 151 上直進部 152 上右円弧部 153 上左円弧部 154 右逃げ部 155 左逃げ部 161〜171 歯車 172 第4のラック部材

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両本体に固定される固定ケースと、こ
    の固定ケースの内外へスライド可能な移動ケースと、こ
    の移動ケースの内部に収納され、液晶表示面を有する表
    示部材と、表示部材の液晶表示面を下方に向けたままで
    移動ケースを固定ケースの内外へスライドさせるスライ
    ド手段と、移動ケースが固定ケース外へ移動した時点で
    表示部材の液晶表示面が正面に臨むように表示部材を立
    ち上げる立ち上げ手段とを有する車載用表示装置におい
    て、 上記移動ケースと表示部材との間には、立ち上がり姿勢
    の表示部材の液晶表示面を、表示部材の左右の少なくと
    も一端部を支点に旋回させる首振り装置と、外部スイッ
    チの操作により、前記首振り装置を駆動させる駆動源と
    を備え、 前記首振り装置は、移動ケースに連結する首振りベース
    カバーと、 この首振りベースカバーの表裏に貫通するベース溝と、 前記首振りベースカバーの一端側に軸支される首振り中
    間ガイド板と、 この首振り中間ガイド板の表裏に貫通するとともに、ベ
    ース溝と一部が上下方向に重なり合う中間ガイド溝と、 前記首振り中間ガイド板の他端側に軸支されるととも
    に、表示部材を支持する首振り上ガイド板と、 この首振り上ガイド板の表裏に貫通するとともに、ベー
    ス溝及び中間ガイド溝と一部が上下方向に重なり合う上
    ガイド溝と、 前記ベース溝、中間ガイド溝及び上ガイド溝を貫通する
    とともに、水平方向にベース溝、中間ガイド溝及び上ガ
    イド溝の内部を摺動することにより、首振り中間ガイド
    板及び首振り上ガイド板の2枚を首振りベースカバーに
    対して旋回させる2枚可変摺動ピンと、 前記ベース溝、中間ガイド溝及び上ガイド溝を貫通する
    とともに、水平方向にベース溝、中間ガイド溝及び上ガ
    イド溝の内部を摺動することにより、首振り上ガイド板
    の1枚のみを首振りベースカバー及び首振り中間ガイド
    板に対して旋回させる1枚可変摺動ピンと、 前記2枚可変摺動ピン及び1枚可変摺動ピンを駆動源の
    駆動力により水平方向に駆動するピン駆動手段とを備
    え、 前記上ガイド溝には、 首振り上ガイド板の長手方向に沿って直線状に形成され
    た上直進部と、 前記上直進部の長さ方向の途中の中央右側から奥方向中
    央に向かって首振り上ガイド板の側端にまで形成される
    右逃げ部と、 前記上直進部の長さ方向の途中の中央左側から奥方向中
    央に向かって首振り上ガイド板の側端にまで形成される
    左逃げ部とを備えた ことを特徴とする車載用表示装置。
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