JP3400859B2 - 欠陥パターンの検出方法及びその装置 - Google Patents

欠陥パターンの検出方法及びその装置

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JP3400859B2
JP3400859B2 JP12636294A JP12636294A JP3400859B2 JP 3400859 B2 JP3400859 B2 JP 3400859B2 JP 12636294 A JP12636294 A JP 12636294A JP 12636294 A JP12636294 A JP 12636294A JP 3400859 B2 JP3400859 B2 JP 3400859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、撮像対象、例えば印
刷媒体に印刷された模様や文字・記号等のパターンにつ
いて、印刷漏れや異物付着、損傷等の欠陥を検出する欠
陥パターンの検出方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の欠陥パターン検出装置において
は、複数枚の同じ印刷パターンを一定の周期で読取り、
読み取った印刷パターンの入力画像を1周期前に読取っ
た印刷パターン( 標準パターン )の画像と重ね合わせ、
その相違部を抽出する方式が取られていた。
【0003】この相違部の抽出方法は、たえず最新の画
像を標準パターンとして使用しているために、照明条件
の変動に対処しやすいとか、画像ずれなどに対しても、
直前の画像に対する相対位置が問題になるだけであるか
ら、それほど大幅なずれが生じるという問題はない、と
いう特徴をもっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、画像の境界部
では、明るさ変化が模様( パターン )の変化に合わせて
急峻な変動を有するので、これを実際に画像化した場
合、画素値が2つの領域の明るさの中間値を取ることに
なる。
【0005】この中間値が、撮像系の光学的ボケや撮像
素子への模様パターンの結像位置の微妙なずれのために
標準画像と対象画像とで一定値とならず、比較時のエラ
ーとなってしまい、従来マスク処理等により境界部を比
較しないようにしていたが、これでは画像境界部の精密
な欠陥検出はできないという問題があった。また、印刷
時の模様の位置もインクの量や粘度で微妙に食い違い、
この事も細かい模様や模様の境界部での欠陥検出を困難
なものにしていた。
【0006】さらに、従来の欠陥パターン検出装置にお
いて、これから欠陥パターンを検査する複数の印刷パタ
ーンを整列配置したシートは、ロール状に巻回されて装
置にセットされるので、ロールから引き出されたシート
は反っており、この反った状態でシート上に配置された
印刷パターンを撮像すると、比較対象となる標準パター
ンと撮像位置のずれが生じ、実際には、この撮像位置の
ずれにより欠陥パターンでないのに欠陥パターンと検出
されてしまうという問題があった。
【0007】そこでこの発明は、印刷パターンの細かい
模様や模様の境界部で発生する、撮像系の特性のために
生じる各画素の中間的な画素値を補正し、模様の境界部
の微妙な拡大、縮小、ずれなどに応じて画像の重ね合わ
せ位置を補正することができる欠陥パターンの検出方法
及びその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
撮像対象からの光から撮像対象の画像を検出し、予め記
憶された標準画像と比較して、これらの画像間の相違を
検出することにより、撮像画像の欠陥部を判定する欠陥
パターンの検出方法において、撮像対象からの光により
撮像対象の画像を得る撮像工程と、この撮像工程により
得られた撮像画像の各画素について、該当画素の値とこ
の該当画素の近傍画素の値との間の変化量及びその方向
を求める撮像変化量解析工程と、標準画像の各画素につ
いて、該当画素の値とこの該当画素の近傍画素の値との
間の変化量及びその方向を求める標準変化量解析工程
と、撮像変化量解析工程で求められた変化量及びその方
向と標準変化量解析工程で求められた変化量及びその方
向とを比較して、撮像画像と標準画像との相違を検出す
る相違検出工程とを有するものである。
【0009】請求項2対応の発明は、撮像対象からの光
を検出する撮像手段及びこの撮像手段からの信号を処理
する処理手段を備え、この処理手段は、撮像手段から得
られた撮像画像と予め設定されている標準画像とを比較
し、これらの画像間の相違を検出することで撮像画像の
欠陥パターンを検出する欠陥パターンの検出装置におい
て、撮像手段により検出された各画素毎に、該当画素
値とこの該当画素の近傍画素の値との間の変化量及びそ
の方向を求める撮像変化量解析手段と、標準画像の各画
素について、該当画素の値とこの該当画素の近傍画素の
値との間の変化量及びその方向を求める標準変化量解析
手段と、撮像変化量解析手段で求められた変化量及びそ
の方向と標準変化量解析手段で求められた変化量及びそ
の方向とを比較して、撮像画像と標準画像との相違を検
出する相違検出手段とを設けたものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】このような構成の本発明においては、各画素毎
に、該当画素の値とこの該当画素の近傍画素の値の変化
量及びその方向が求められる。また、標準画像の各画素
毎に、該当画素の値に対するこの該当画素の近傍画素の
値の変化量及びその方向が求められる。
【0015】撮像画像について求められた各画素の近傍
画素に対する変化量及びその方向と標準画像について求
めた各画素の近傍画素に対する変化量及びその方向とを
比較して、撮像画像と標準画像との相違が検出される。
【0016】従ってこの相違( この相違を解析すること
)により、印刷パターンの撮像位置のずれを認識するこ
とができ、撮像位置のずれを考慮して印刷パターンの欠
陥パターンが検出される。
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1は、この発明を適用した欠陥パターン検
出装置の概略の構成を示す図である。
【0020】供給側ローラ1には、ロール状に巻回され
た印刷物2がセットされる。この印刷物は、検査対象の
同一の印刷パターンが複数個、一定の間隔で整列配置さ
れて印刷されている。あるいは印刷物2は、複数枚の同
一印刷パターンがシート上に一定間隔で整列配置されて
構成されている。
【0021】前記供給側ローラ1から所定距離離れた位
置に巻取側ローラが設けられ、前記供給側ローラ
セットされた前記印刷物2は、前記巻取側ローラ3へ張
架され、この巻取ローラ3により巻取られるようにな
っている。
【0022】前記供給側ローラ1と前記巻取側ローラ3
との間に張架された前記印刷物2上には撮像手段として
のラインセンサ4が設置され、前記印刷物2からの反射
光が前記ラインセンサ4に入射されるように前記供給側
ローラ3の上方に照明部5が設置されている。この照明
部5は、照明駆動部6により電力が供給制御されて、前
記印刷物2の表面に光を照射する。前記ラインセンサ
は、複数の光電変換素子( 例えばCCD( charge coupl
ed device)素子 )を1列( ライン状 )に配列して構成さ
れている。
【0023】処理部7は、前記ラインセンサ4から出力
される信号( 撮像信号 )を処理して、前記印刷物の各印
刷パターンの欠陥部を抽出し、この処理部7に接続され
た表示器8にその処理結果に基づいて欠陥部を表示させ
る。
【0024】図2は、前記処理部7の要部回路構成を示
すブロック図である。前記ラインセンサ4から出力され
る撮像信号は、A/D( analogue/digital )変換器11
に入力され、前記ラインセンサ4の各画素毎にデジタル
データに変換され、ヒステリシス処理回路12へ出力さ
れる。
【0025】このヒステリシス処理回路12は、後述す
るように、入力されたデジタルデータについて、最適な
レベル補正が行われる。このヒステリシス処理回路12
からの出力データ( 画像データ )は、遅延回路13に入
力されると共に方向決定回路14に入力される。前記遅
延回路13からは1周期遅延されたヒステリシス処理回
路12からの画像データが、前記方向決定回路14及び
第1比較回路15、第2比較回路16、第3比較回路1
7に入力されるようになっている。
【0026】前記方向決定回路14は、後述するよう
に、前記ヒステリシス処理回路12から直接入力された
画像データについて、比較方向を指定し、各比較方向に
ついて前記遅延回路13から入力された画像データと重
ね合わせを行い、重ね合わせの結果を比較して方向タイ
プを決定する。
【0027】ウィンドウ切替回路18は、後述するよう
に、前記方向決定回路14で決定された方向タイプに合
わせて、3種類のウィンドウの切り出しが行われる。こ
のウィンドウ切替回路18で切り出された3種類の各ウ
ィンドウについて、それぞれ前記第1比較回路15、前
記第2比較回路16、前記第3比較回路17により前記
遅延回路13から入力された1周期前の画像データとの
重ね合わせを行って相違量を求め、その相違量を評価し
て評価値データに変換する。すなわち、評価値データ
は、画像データの欠陥部分を示すデータである。
【0028】前記比較回路15,16,17で得られた
評価値データは、最小相違量選択手段としての最小値選
択回路19へ出力される。この最小値選択回路は、各評
価値データを比較して評価値が最小のデータを選択し
て、2値化回路20へ出力する。
【0029】この2値化回路20では、評価値データを
所定のしきい値により2値化してノイズ除去回路21へ
出力する。このノイズ除去回路21では、2値化された
データを縮小/拡大でその1画素程度のノイズ部分を除
去する回路である。
【0030】このノイズ除去回路21でノイズ部分が除
去された2値化データが、最終的な欠陥部分を抽出した
データであり、このデータに基づいて例えば表示器8に
欠陥部を表示させる。
【0031】図3は、前記ヒステリシス処理回路12の
要部回路構成を示すブロック図である。前記A/D変換
器11から出力されたデジタルデータは、ウィンドウ切
出回路31に入力される。
【0032】このウィンドウ切出回路31では、後述す
るように、各デジタルデータ( 画素データ、それぞれ注
目画素データと称する。 )に対して、3×3画素( 注目
画素を含む近傍9個のデータ )又は5×5画素( 注目画
素を含む近傍25個のデータ)のウィンドウ切り出しを
行う。なお、ここでは3×3画素又は5×5画素により
実際上十分な効果が得られるので記載したが、この発明
はこれに限定されるものではなく、例えば7×7画素等
の他のウィンドウ切り出しの方法もある。以下、簡単の
ために3×3画素のウィンドウ切り出しの例で説明す
る。
【0033】この各デジタルデータに対して切り出され
た3×3画素のデータは、最大値抽出回路32、最小値
抽出回路33へ出力され、最大/最小選択回路34へは
デジタルデータが初期値のデータとして出力される。
【0034】前記最大値抽出回路32は、各デジタルデ
ータに対して切り出された各3×3画素のデータ( それ
ぞれ9個ずつの )のうちの最大値のデータを抽出し、前
記最大/最小選択回路34へ出力する。また、前記最小
抽出回路33は、各デジタルデータに対して切り出され
た各3×3画素のデータのうちの最小値のデータを抽出
し、前記最大/最小選択回路34へ出力する。
【0035】前記最大/最小選択回路34は、最大値の
データと最小値のデータのうち初期値のデータとの差が
小さい方のデータを選択し、この選択したデータを該当
する画素のデジタルデータとして出力する。
【0036】前記最大値抽出回路32及び前記最小値抽
出回路33は、分布解析手段を構成し、前記最大/最小
選択回路34は、画素値変更手段を構成している。図4
は、前記ウィンドウ切出回路31の要部回路構成を示す
ブロック図である。
【0037】前記A/D変換器11から出力されたデジ
タルデータは、デジタルデータを格納するレジスタを前
記ラインセンサ4から出力されるデジタルデータの個数
分シリアルに接続した第1シフトレジスタ41へ入力さ
れると共に、順次デジタルデータを格納するレジスタを
3個シリアルに接続した第1の3連結シフトレジスタ4
2へ入力される。
【0038】また、第1シフトレジスタ41には、デジ
タルデータを格納するレジスタを前記ラインセンサ4か
ら出力されるデジタルデータの個数分シリアルに接続し
た第2シフトレジスタ43が、シリアルに接続されてい
ると共に、デジタルデータを格納するレジスタを3個シ
リアルに接続した第2の3連結シフトレジスタ44もシ
リアルに接続されている。
【0039】さらに、第2シフトレジスタ43には、デ
ジタルデータを格納するレジスタを3個シリアルに接続
した第3の3連結シフトレジスタ45がシリアルに接続
されている。
【0040】前記各3連結シフトレジスタ42,44,
45の各レジスタからは、格納したデジタルデータを出
力するようになっている。前記第1の3連結シフトレジ
スタ42の前記A/D変換器11から最初にデジタルデ
ータが格納されるレジスタからのデジタルデータをG1
とし、順次シフトされて格納されるレジスタからのデジ
タルデータをG2、G3とする。また、前記第2の3連
結シフトレジスタ44の前記第1シフトレジスタ41か
ら最初にデジタルデータが格納されるレジスタからのデ
ジタルデータをG4とし、順次シフトされて格納される
レジスタからのデジタルデータをG5、G6とする。さ
らに、前記第3の3連結シフトレジスタ45の前記第2
シフトレジスタ43から最初にデジタルデータが格納さ
れるレジスタからのデジタルデータをG7とし、順次シ
フトされて格納されるレジスタからのデジタルデータを
G8、G9とする。
【0041】すると、図5に示すように、画像データの
3×3画素のウィンドウ( 画像データ )が切り出され
る。従って、G1〜G9のデジタルデータが前記最大値
抽出回路32及び前記最小値抽出回路33へ出力され、
画像データの3×3画素のウィンドウの中心のデジタル
データ( 注目画素データ )となるG5のデジタルデータ
が前記最大/最小選択回路34へ初期値のデータとして
出力される。
【0042】図6は、前記最大/最小選択回路34の要
部回路構成を示すブロック図である。前記ウィンドウ切
出回路31から出力された初期値のデータ( G5 )及び
前記最大値抽出回路32から出力された最大値のデータ
は、最大値差算出回路51に入力され、この最大値差算
出回路51でそのデータ差が算出される。
【0043】また、前記ウィンドウ切出回路31からの
初期値データ及び最小値抽出回路33から出力された最
小値のデータは、最小値差算出回路52へ入力され、こ
の最小値算出回路52でそのデータ差が算出される。
【0044】前記最大値差算出回路51及び前記最小値
差算出回路52からそれぞれ算出されたデータ差が比較
回路53に入力され、この比較回路53は、2つのデー
タ差を比較して、その小さい方を選択回路54に指定す
る。この選択回路54には、前記最大値抽出回路32及
び前記最小値抽出回路33からそれぞれ最大値のデータ
及び最小値のデータが入力されるようになっており、前
記比較回路53による指定により、最大値のデータ又は
最小値のデータのうちの一方を選択して、該当する画素
のデジタルデータとして出力するようになっている。
【0045】すなわち、簡単のため1次元的な例で説明
すれば、同一の印刷パターンを撮像したにもかかわら
ず、図7( a )と図7( b )とで示すように、印刷パタ
ーンの撮像位置にずれが生じると、中間的なデジタルデ
ータ( 画素データ )の値がずれてしまうという問題があ
る。図7( a )の撮像に対してその撮像位置が( i−
1)番目の画素の方向にずれたとすると、図7( b )に
示すようにデジタルデータが得られる。ここではi番目
の画素及び( i+1 )番目の画素のデジタルデータの値
が、d1及びd2だけ変化してしまう。この問題を解決
するため、上述したように構成されたヒステリシス回路
12は、中間的なデジタルデータをその値が近い近傍の
デジタルデータの値に置き換えて排除する。
【0046】図8( a )に示すように、デジタルデータ
が得られたとすると、まず、注目画素を含めて前後3個
の画素データによるウィンドウを切り出す。i番目の画
素のウィンドウについて、( i−1 )番目の画素のデジ
タルデータの値L1と、i番目の画素のデジタルデータ
の値( 初期値 )L2、( i+1 )番目の画素のデジタル
データの値L3とすると、このウィンドウの最大値はL
3、最小値L1、初期値L2となる。そこで、L3−L
2、L2−L1が算出され、L3−L2>L2−L1と
なるので、注目画素であるi番目の画素のデジタルデー
タの値は、L1に変更される。
【0047】また、( i+1 )番目の画素のウィンドウ
について、i番目の画素のデジタルデータの値L2、(
i+1 )番目の画素のデジタルデータの値( 初期値 )L
3、( i+2 )番目の画素のデジタルデータの値L4と
すると、このウィンドウの最大値はL4、最小値L2、
初期値L3となる。そこで、L4−L3、L3−L2が
算出され、L4−L3<L3−L2となるので、注目画
素である( i+1 )番目の画素のデジタルデータの値は
L4に変更される。
【0048】その結果、図8( b )に示すように、中間
的なデジタルデータのない画像データ変えられる。すな
わち、印刷パターン中の模様等の境界部が明確になる。
ここでは簡単のため1次元的な例で説明したが、例えば
図5に示すような2次元的にも同様に処理され、印刷パ
ターン中の模様等の境界部が明確になる。
【0049】図9は、前記方向決定回路14の要部回路
構成を示すブロック図である。前記ヒステリシス処理回
路12からの出力データ( 画像データ )は、X方向変化
量dxr抽出回路61及びY方向変化量dyr抽出回路62
に入力される。また、前記遅延回路13からの1周期遅
延された出力データ( 画像データ )は、X方向変化量d
xs抽出回路63及びY方向変化量dys抽出回路64に入
力される。
【0050】前記抽出回路61,62,63,64に
は、前記ヒステリシス処理回路12の前記ウィンドウ切
出回路31に相当する回路が組み込まれており、それぞ
れ以下に示す( 1 )式及び( 2 )式により、それぞれ変
化量dxr,dxs及びdyr,dysが算出される。
【0051】 dxr( dxs )=( G3+G6+G9 )−( G1+G4+G7 )…( 1 ) dyr( dys )=( G1+G2+G3 )−( G7+G8+G9 )…( 2 ) X方向加算回路65は、前記X方向変化量dxr抽出回路
61及び前記X方向変化量dxs抽出回路63から出力さ
れた変化量dxr,dxsを加算し、その加算結果dx=d
xr+dxsを方向判定回路67へ出力する。
【0052】また、Y方向加算回路66は、前記Y方向
変化量dyr抽出回路62及び前記Y方向変化量dys抽出
回路64から出力されたdyr,dysを加算し、その加算
結果dy=dyr+dysを前記方向判定回路67へ出力す
る。
【0053】X方向変化量dxr抽出回路61及びY方向
変化量dyr抽出回路62は、撮像変化量解析手段を構成
し、X方向変化量dxs抽出回路63及びY方向変化量d
ys抽出回路64は、標準変化量解析手段を構成してい
る。
【0054】この方向判定回路67は、前記X方向加算
回路65及び前記Y方向加算回路66から出力されたd
xとdyに基づいて、画像ずれのタイプを以下に示す4
種類のタイプのうちから決定する。
【0055】( タイプ0 )は、dx、dyの各絶対値が
相手のα倍以内で、dx×dyの符号が負のとき。( タ
イプ1 )は、dyの絶対値がdxの絶対値のα倍以上の
とき。
【0056】( タイプ2 )は、dx、dyの各絶対値が
相手のα倍以内で、dx×dyの符号が正のとき。( タ
イプ3 )は、dxの絶対値がdyの絶対値のα倍以上の
とき。
【0057】ここで、αは2〜3程度の最適な値をと
る。この4種類のタイプ0〜3は、図10に示すような
画像ずれに対応する。すなわち、図10( a ),図10
( b ),図10( c ),図10( d )において縦方向を
y軸、横方向をx軸とすると、タイプ0は図10( a )
に対応し、タイプ1は図10( b )に対応し、タイプ2
は図10( c )に対応し、タイプ3は図10( d )に対
応する。
【0058】つまり、この方向決定回路14は、図11
( a )に示すように、印刷パターン( 印刷パターンの模
様の境界部、実線で示す )が1周期前に撮像した画像デ
ータ( 破線で示す )と位置ずれがある場合、印刷パター
ンの模様の明るさの変化方向に位置を1画素又は図示し
ないが( 例えば7×7画素のウィンドウを切出しておく
ことにより2画素ずらせられる )数画素ずらせながら重
ね合わせを行って相違量の一番小さいものを検出するた
めに行われる。その結果、撮像したばかりの画像データ
は、図11( b )に示すように、撮像された印刷パター
ンは破線から実線へと移動する。この図11( b )中の
Δf及びθは、( 3 )式及び( 4 )式により算出され
る。
【0059】
【数1】
【0060】前記ウィンドウ切替回路18は、5×5画
素のウィンドウを切り出しておき、前記方向決定回路1
4により決定されたタイプに応じて、5×5画素のウィ
ンドウにおけるA、B、Cのそれぞれの位置で3×3画
素のウィンドウを3種類切出す。
【0061】この3種類の切出された3×3画素のウィ
ンドウA、B及びCは、それぞれ前記第1比較回路1
5、前記第2比較回路16及び前記第3比較回路17に
供給される。一方、遅延回路13から各比較回路15、
16及び17に1周期前の画像データが供給され、この
各比較回路15、16及び17では、それぞれウィンド
ウA、B及びCと1周期前の画像データとの重ね合わせ
が行われ、その相違量が評価される。
【0062】前記各比較回路15、16及び17は、そ
れぞれ評価値データを前記最小値選択回路19へ出力す
る。相違量の評価方法については、以下に説明するよう
にして算出される。
【0063】前記遅延回路13から出力される1周期前
の画像データの3×3画素のウィンドウの各( 明るさの
)データをG1〜G9とし、ウィンドウ切替回路18か
ら出力される3×3画素のウィンドウの各( 明るさの )
データをg1〜g9とすると、単純な明るさ評価として
の評価値P0は( 5 )式により算出される。
【0064】
【数2】 さらに、方向を含めて厳密に印刷パターンの相違量を評
価したときの評価値P1は、dxs、dys、dxr、dyrを
使用して( 6 )式により算出される。
【0065】
【数3】
【0066】なお、dxs、dys、dxr、dyrの添数字i
は、3×3画素のウィンドウの位置を示すものである。
また、( 7 )式により算出される判定式Dが0に近い場
合には、( 5 )式による評価値P0を使用し、それ以外
の場合には( 6 )式による評価値P1を使用する混合形
式を取ることもできる。
【0067】前記各比較回路15、16及び17が( 6
)式により評価値データを求めると、この前記各比較回
路15、16及び17は、相違検出手段を構成する。こ
のような構成の本実施例においては、ラインセンサ4に
より撮像された画像データは、A/D変換器11を介し
てヒステリシス処理回路12に入力され、このヒステリ
シス処理回路12において、3×3画素のウィンドウが
切出され、注目画素について、この注目画素を含む周辺
の9個の画素の最大値と最小値を求め、この最大値と最
小値のうち注目画素の値に近い方を選択し、この選択し
た値を注目画素の値とする。
【0068】これにより、印刷パターンの境界部におけ
る中間的なデータを除去して、境界部が明瞭に補正され
る。このように境界部が明瞭に補正された画像データ
は、方向決定回路14により1周期前に撮像された画素
データとの比較により、画像ずれの方向が図10に示す
4種類のタイプのうちから決定される。
【0069】方向決定回路14により決定されたタイプ
に応じて、ウィンドウ切替回路18は、3種類の切出さ
れた3×3画素のウィンドウA、B及びCが切出され、
これらのウィンドウA、B及びCは、それぞれ第1比較
回路15、第2比較回路16及び第3比較回路17によ
り、遅延回路13から出力された1周期前の画像データ
と比較され、その相違量が評価される。
【0070】最小値選択回路19は、各比較回路15,
16及び17から出力される3種類の評価データのう
ち、評価値の最小のデータを選択して、2値化回路20
に出力する。
【0071】この2値化回路20で2値化された評価デ
ータは、ノイズ除去回路21に出力され、このノイズ除
去回路21でノイズが除去される。このノイズ除去回路
21でノイズが除去された評価データにより欠陥パター
ンが抽出される。
【0072】このように本実施例によれば、注目画素と
その周辺の画素とにより構成されたウィンドウ内の最大
値と最小値を求め、その最大値と最小値のうち注目画素
の値に近い方の値で注目画素の値を変更するヒステリシ
ス処理回路12と、撮像画像の各画素毎にX方向変化量
及びY方向変化量を求めると共に遅延回路13からの1
周期前の画像( 標準画像 )の各画素毎にX方向変化量及
びY方向変化量を求め、これらの変化量に基づいて、印
刷パターンの撮像位置のずれを4種類のパターンのうち
から決定する方向決定回路14と、この決定されたパタ
ーンに応じて撮像画像から3種類の3×3画素のウィン
ドウを切出すウィンドウ切替回路18と、この3種類の
3×3画素のウィンドウについてそれぞれ遅延回路13
からの画像と比較して、その相違量を評価する比較回路
15,16,17と、各比較回路15,16,17から
出力される評価データのうちの最小値を選択する最小値
選択回路19を設けたことにより、ヒステリシス処理回
路12で中間的なデータを補正することができ、方向決
定回路14により撮像画像の各画素毎のX方向及びY方
向の変化量と遅延回路13からの画像の各画素後とのX
方向及びY方向の変化量とを比較して位置ずれのパター
ンを決定することができる。
【0073】従って、ヒステリシス処理回路12によ
り、不明瞭な画素の値を排除して、画像のパターンを明
瞭にすることができる。また、方向決定回路14により
印刷パターンの位置ずれの方向を決定する事ができる。
その結果、従来印刷パターンについて8方向のずれにつ
いて考慮しなければならなかったのに対して、本実施例
では1方向のみについて考慮すれば良い。すなわち、1
方向のみの比較回路で済むため、回路構成が簡略するこ
とができ、印刷パターンの撮像時の位置ずれを正確に補
正することができる。
【0074】以上により、本実施例によれば高精度に欠
陥パターンを検出することができる。なおこの実施例で
は、印刷パターンからの反射光を検出して、欠陥パター
ンを検出するものについて説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、印刷パターンからの
透過光を検出するものについても適用できるものであ
る。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
印刷パターンの細かい模様や模様の境界部で発生する、
撮像系の特性のために生じる各画素の中間的な画素値を
補正し、模様の境界部の微妙な拡大、縮小、ずれなどに
応じて画像の重ね合わせ位置を補正することができる欠
陥パターンの検出方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の欠陥パターン検出装置の
概略の構成を示す図。
【図2】同実施例の欠陥パターン検出装置の処理部の要
部回路構成を示すブロック図。
【図3】同実施例の欠陥パターン検出装置のヒステリシ
ス処理回路の要部回路構成を示すブロック図。
【図4】同実施例の欠陥パターン検出装置のウィンドウ
切出回路の要部回路構成を示すブロック図。
【図5】同実施例の欠陥パターン検出装置のウィンドウ
切出回路により切出された3×3画素のウィンドウを示
す図。
【図6】同実施例の欠陥パターン検出装置の最大/最小
選択回路の要部回路構成を示すブロック図。
【図7】同実施例の撮像した画素データの1次元的な分
布を示す図。
【図8】同実施例の欠陥パターン検出装置のヒステリシ
ス処理回路により画素データの1次元的な分布に対する
処理前と処理後を示す図。
【図9】同実施例の欠陥パターン検出装置の方向決定回
路の要部回路構成を示すブロック図。
【図10】同実施例の欠陥パターン検出装置の方向決定
回路により決定される4種類のパターンを示す図。
【図11】同実施例の欠陥パターン検出装置の方向決定
回路及び回路による画像ずれの処理前と処理後を示す
図。
【符号の説明】
4…ラインセンサ、 7…処理部、 12…ヒステリシス処理回路、 13…遅延回路、 14…方向決定回路、 15,16,17…比較回路、 18…ウィンドウ切替回路、 19…最小値選択回路、 31…ウィンドウ切出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−128484(JP,A) 特開 平5−507(JP,A) 特開 平6−66731(JP,A) 特開 昭61−26191(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G01B 11/00 - 11/30 G06T 1/00 - 9/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像対象からの光から撮像対象の画像を
    検出し、予め記憶された標準画像と比較して、これらの
    画像間の相違を検出することにより、前記撮像画像の欠
    陥部を判定する欠陥パターンの検出方法において、前記
    撮像対象からの光により前記撮像対象の画像を得る撮像
    工程と、この撮像工程により得られた撮像画像の各画素
    について、該当画素の値とこの該当画素の近傍画素の値
    との間の変化量及びその方向を求める撮像変化量解析工
    程と、前記標準画像の各画素について、該当画素の値と
    この該当画素の近傍画素の値との間の変化量及びその方
    向を求める標準変化量解析工程と、前記撮像変化量解析
    工程で求められた変化量及びその方向と前記標準変化量
    解析工程で求められた変化量及びその方向とを比較し
    て、前記撮像画像と前記標準画像との相違を検出する相
    違検出工程とを有することを特徴とする欠陥パターンの
    検出方法。
  2. 【請求項2】 撮像対象からの光を検出する撮像手段及
    びこの撮像手段からの信号を処理する処理手段を備え、
    この処理手段は、前記撮像手段から得られた撮像画像と
    予め設定されている標準画像とを比較し、これらの画像
    間の相違を検出することで前記撮像画像の欠陥パターン
    を検出する欠陥パターンの検出装置において、前記撮像
    手段により検出された各画素毎に、該当画素の値とこの
    該当画素の近傍画素の値との間の変化量及びその方向を
    求める撮像変化量解析手段と、前記標準画像の各画素に
    ついて、該当画素の値とこの該当画素の近傍画素の値と
    の間の変化量及びその方向を求める標準変化量解析手段
    と、前記撮像変化量解析手段で求められた変化量及びそ
    の方向と前記標準変化量解析手段で求められた変化量及
    びその方向とを比較して、前記撮像画像と前記標準画像
    との相違を検出する相違検出手段とを設けたことを特徴
    とする欠陥パターンの検出装置。
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