JP3399125B2 - 溶接熱影響部靱性の優れた鋼材 - Google Patents

溶接熱影響部靱性の優れた鋼材

Info

Publication number
JP3399125B2
JP3399125B2 JP31523294A JP31523294A JP3399125B2 JP 3399125 B2 JP3399125 B2 JP 3399125B2 JP 31523294 A JP31523294 A JP 31523294A JP 31523294 A JP31523294 A JP 31523294A JP 3399125 B2 JP3399125 B2 JP 3399125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
less
mol
steel
steel material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP31523294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08170145A (ja
Inventor
威 一ノ瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18062982&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3399125(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP31523294A priority Critical patent/JP3399125B2/ja
Publication of JPH08170145A publication Critical patent/JPH08170145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3399125B2 publication Critical patent/JP3399125B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁、造船、建築、海
洋構造物等で用いられる溶接用鋼、製管時に溶接施工の
必要となるラインパイプ用鋼材等に係わり、特に、優れ
た溶接熱影響部靱性が要求される場合に有効な溶接用鋼
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に鋼材を溶接すると、溶接金属に接
する母材部分(溶接熱影響部、以下HAZと記す)では
結晶粒が粗大化して靱性が劣化し、溶接構造物の性能を
低下させる事が知られている。特に、大入熱溶接を行っ
た場合、鋼中のTiNが粗大化しγ粒成長抑制効果が失
われるため、HAZ組織の粗大化防止・靱性確保は非常
に難しくなる。この、HAZ靱性を向上すべく、これま
でに数多くの試みがなされている。
【0003】その中で、特開昭 62-170459号公報記載の
大入熱溶接用高張力鋼板は、低Al化によるフェライト
析出の促進効果と、Ti、Bの複合添加、N量の制御を
組み合わせて、HAZ靱性の改善を行う事を特徴として
いる。この場合、BをHAZ部で冷却中にBNの形でγ
粒内に析出させ、γ粒内からのフェライト析出サイトと
して機能させる事により、HAZ組織を等粒状の微細な
粒内フェライト組織とする事が可能で、γ粒が著しく粗
大化する超大入熱溶接に際しても、良好なHAZ靱性を
確保する事が出来る。
【0004】また、特開昭57-51243号公報には、粒度5
μm以下のTiOX を0.004〜0.06%含む溶接
用鋼材が示されている。
【0005】さらに、特開昭 59-185760号公報に開示さ
れている溶接用鋼材は、同じく低Al系成分の選択、T
iN利用に加えて、BNに代えてTiオキサイドもしく
はTiオキサイドとMnS等との複合体を分散させ、こ
れら分散質をフェライトの析出核として機能させる事に
より、HAZ組織を微細化し、HAZ靱性を向上させる
という、低Al−Tiオキサイド分散鋼とも呼べる溶接
用高靱性鋼である。
【0006】中でも、特開昭59-185760 号公報、特開昭
61-79745号公報、特開昭61-117245号公報、特開平2-220
735号公報、の各公報で提案されている強靱鋼またはそ
の製造方法は、溶製時にTi脱酸を行って、その脱酸生
成物を分散させてそれを利用するか、このTi酸化物
に、TiNやMnSを複合析出させて、複合介在物とし
て利用するものである。
【0007】更に、特開平5-255801号公報、および、特
開平5-271864号公報に示される微小粒子分散鋼は、Mn
−Si酸化物、または、Mnを5割以上含むMn−Al
酸化物を鋼中に形成させ、更にその上にMnSを析出さ
せ、フェライト核として利用する鋼である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、HAZ
靱性の改善のために、鋼中の析出物もしくは介在物を利
用する事は公知であるが、これまでに提案されてきた分
散粒子を用いる場合には、次のような様々な問題があ
る。
【0009】まず、特開昭62-170459 号公報に記載され
た大入熱溶接用高張力鋼板であるが、HAZ靱性の確保
のために、TiNに加えて、BNを利用するため、Bの
添加が必須となり、sol.Al、Ti、N、B量のバラン
スを精度良くコントロールしなければ、固溶Bの為にH
AZが硬化するという困難が存在する。
【0010】また、特開昭57-51243号公報に記載されて
いる溶接用鋼材は、鋼中に分散させるTiOX の酸素に
対する反応性が非常に高く、通常の製法によって製造し
た場合、鋼中に安定して存在させる事は極めて困難であ
り、経済的な観点から許される鋼材の生産コスト内でこ
れを鋼中に分散させ、HAZ組織微細化効果を発揮させ
る事は、非常に難しい。
【0011】また、TiOX ではなく、Ti2 3 を利
用する方法もある。このTi2 3を鋼中に形成させる
事は不可能とは言えないが、Ti2 3 自体はフェライ
ト核としての能力は殆ど無く、鋼材のHAZ靱性は向上
しない。
【0012】そこで、酸化物に核生成能を与えるため
に、Ti酸化物に、TiN、MnSを複合析出させフェ
ライト核として利用する方法が提案されている。また、
MnSと複合介在物を形成させる酸化物として、Mn−
Si酸化物、Mn−Al酸化物を利用する方法も提案さ
れている。
【0013】しかし、これら、酸化物とMnSとからな
る複合介在物を利用する方法では、MnSが必須となる
ため、鋼中にSをある程度含有せしめる事が必須とな
り、鋼の清浄度はある程度犠牲にせざるを得ない。特に
HIC発生の原因となるMnS系介在物の抑制は難しく
なり、適用範囲が限定される。
【0014】また、上記の内の、Mn−Si酸化物、お
よびMn−Al酸化物は、MnOもしくは、他のMn酸
化物の形で、多量のMnを含有しなければならず、この
ような酸化物を鋼中に形成させる事は、実生産において
は非常な困難が伴い、経済的に量産する事は非常に難し
い。
【0015】しかも、これらの困難を克服して、目的と
する酸化物- MnS複合介在物を鋼中に形成させたとし
ても、溶接熱影響を受けた場合、MnSのかなりの部分
は一旦鋼に固溶し、冷却中に再析出する過程を経るた
め、酸化物の周りには再析出できずに固溶したまま残存
するMnが生じ易い。このため、特に超大入熱溶接を行
った場合、複合介在物周辺の局所的な固溶Mn濃度は高
くなりがちで、介在物周辺の局所的な焼き入れ性が増
し、往々にして介在物は充分にフェライト核としては機
能しない結果を招く。
【0016】このように、現状では、溶接熱影響部にお
けるフェライト析出核として満足な特性を有する分散粒
子は知られておらず、HAZ靱性改善のためにより優良
な分散粒子が必要とされている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、酸化物組
成の積極的な制御を念頭に置き、Al、Ti、Mnより
なる酸化物を鋼中に形成させ、その場合の鋼の性能の調
査を行った。
【0018】通常低合金鋼が含有する合金元素の内、酸
化物を作り得るものには、Si、Mn、Ti、Alなど
がある。Ca、Mgや希土類元素も添加される事がある
が、反応が激しく、酸化物組成を正確にコントロールす
る事が困難であるが、添加する場合は、その量は極力抑
制し、Al、Ti、Mn以外の酸化物粒子の金属元素に
占める割合が、耐火物やスラグ等からの混入分を含め
て、酸化物を構成する全金属元素の30 mol%以下とな
るようにした。また、AlやTiを、鋼の靱性が確保さ
れる程度にまで添加した場合、酸化物中にはSiは殆ど
含まれなくなるため、Si元素も検討には含めなかっ
た。
【0019】このような理由からAl、Ti、Mnの3
元素からなる酸化物について鋭意研究を行った結果、下
記の知見を得るに至った。
【0020】1)鋼中に分散した酸化物が、溶接熱影響部
において粒内フェライト析出核として機能するか否か
は、分散する個々の酸化物組成に強く依存する。
【0021】2)鋼中の酸化物が、Al酸化物、Ti酸化
物、もしくはAl−Ti酸化物である場合、HAZ組織
改善等の有用な効果は殆ど得られない。
【0022】3)フェライト核として有効な酸化物は高電
導度の酸化物であり、後述する図1のA、B、二つの領
域に当てはまる組成を持つ酸化物であって、これら単
独、および複合体を形成する場合の何れでも、良好なフ
ェライト/アシキュラーフェライト核となる。
【0023】4)領域A、Bに相当する酸化物を、商業生
産に耐え得るほどに安定して形成させるためには、A
l、Mn、Ti以外の脱酸元素である、C及びSiに対
して、含有量に上限を設ける必要があり、C≦0.25
%、Si≦0.6%としなければならない。
【0024】本発明は、これらの知見に基づいてなされ
たのであり、その要旨とするところは、「重量%にて、
C:0.01〜0.25%、Si:0.6%以下、M
n:0.3〜3%、P:0.03%以下、S:0.01
%以下、N:0.0005〜0.01%、O:0.00
1〜0.007%、Ti:0.003〜0.03%、A
l:0.02%以下を含有し、更に、B:0〜0.00
2%、Cr:0〜1.5%、Mo:0〜1.5%、C
u:0〜2%、Ni:0〜3%、Nb:0〜0.5%、
V:0〜0.5%、を含み、さらに必要によりZr:
0.02%以下、Ca:0.004%以下、Mg:0.
004%以下、Hf:0.02%以下、Y:0.02%
以下、希土類元素:0.02%以下の内の1種以上を含
有し、残部はFeと不可避的不純物からなる鋼材であっ
て、鋼材中に酸化物粒子が分散しており、この酸化物粒
子が、酸化物粒子中のTi、Mn、Alが下記に示す
〜式を満足する酸化物粒子と下記に示す、、式
を満足する酸化物粒子であり、その平均分散密度が1mm
2 あたり4個以上であることを特徴とする溶接熱影響部
靱性の優れた鋼材。
【0025】 mol比にて、(Ti+Mn+Al)>E×0.70・・・・・・ ここで、E=酸化物を構成する全金属元素とする 以下Ti+Mn+Al=100とした場合のmol比にて、 (Ti+Mn)≧80mol% ・・・・・・ 50mol%≧Mn≧7mol% ・・・・・・ (Al+Mn)≧40mol% ・・・・・・ 1≦(Al/Mn)≦ ・・・・・・」である。
【0026】
【作用】次に、本発明の鋼材の成分組成、酸化物物粒子
を限定した理由及び作用につき以下に説明する。
【0027】図1は、酸化物中のAl、Mn、Ti含有
量を示す3相図である。本発明の鋼材に分散させる酸化
物粒子は、酸化物中のAl、Mn、Tiが、 (1)(Ti+Mn+Al)>E×0.70(mol比)・・・・ ここで、E=酸化物を構成する全金属元素とする 以下、Ti+Mn+Al=100とした場合のmol比にて、 (Ti+Mn)≧80mol% ・・・・・・ 50mol%≧Mn≧7mol% ・・・・・・ の関係を満足する酸化物、すなわち、図1のBの領域に
ある酸化物であるか、 (2)mol比にて、(Ti+Mn+Al)>E×0.70・・・・ ここで、E=酸化物を構成する全金属元素とする 以下Ti+Mn+Al=100とした場合のmol比にて、 (Al+Mn)≧40mol% ・・・・・・ 1≦(Al/Mn)≦ ・・・・・・ の関係を満足する酸化物、すなわち図1のAの領域にあ
る酸化物と上記Bの領域にある酸化物とを複合した酸化
物である。
【0028】図1のA及びBの領域の酸化物は、不純物
元素を除くAl−Ti−Mnについて、Al+Ti+M
n=100とするときのモル比にて、HAZ組織微細化
に有効な酸化物の組成を示す。
【0029】領域Aは、Galaxite(Al2MnO4) を含むAl
−Mn−Ti3元素を主要な構成元素とする酸化物であ
る。領域Bは同じく3元素系酸化物で、よりTiの比率
の多い領域を含む。共通の物性として、絶縁体であるA
2 3 やTi2 3 に比して、遥かに高い電気伝導度
を持つことがあげられる。逆に、E、D、Cの領域で
は、酸化物の伝導度は低い。本発明者らは、高伝導度組
成の酸化物はフェライトまたはアシキュラーフェライト
核として有効であるという知見を得ているため、本発明
においてはD、Cの領域の酸化物は除外した。
【0030】領域Bに相当する組成を持つ酸化物は、単
独で分散している場合もあるが、領域Aに相当する酸化
物と複合粒子を形成している場合もある。このどちらの
場合も、酸化物粒子は良好なフェライト核またはアシキ
ュラーフェライト核として機能する。
【0031】領域Bの粒子、もしくはB、Aの複合粒子
に、領域E、Cに相当する粒子が付着している場合があ
るが、この場合でも、核として機能する。ただし、領域
E、Cに相当する組成を持つ粒子だけでは、望ましい効
果を得る事は出来ない。
【0032】また、領域F及びGの組成を持つ酸化物を
鋼中に形成させる為には、Mn添加量を過度に高めると
同時に、鋼中の全酸素量を高めなければならなくなるた
め、靱性が悪化し、特に厚鋼板等の用途に適用する事は
難しい。なお、領域Dに相当する組成の複合酸化物は、
理由は不明ながら鋼中に再現性良く形成させる事が難し
かった。よって、領域F、Gの酸化物も本発明の範囲か
らは除外した。
【0033】Mn、Ti、Alはこの順に脱酸力が強
く、Alを含有させた後では、TiやMnは酸化物を形
成しない。そのため、図1の領域A、Bに相当する複合
酸化物を鋼中に形成させるためには、最終脱酸後、Mn
〜1%、Ti〜100 ppm、に制御し、なおかつ微量の
Alを溶鋼に制御して供給し、凝固させなければならな
い。この際、TiとAl量との比に応じて、領域AとB
の酸化物の形成量が変化する。
【0034】また、最終脱酸に至る途上の予備脱酸の段
階で、Al、Ca、Mg、Y、Zr、Hfといった強脱
酸元素を添加する事は、添加後のこれらの元素の溶鋼へ
の溶存量が5ppm 以下で、実質的に溶存しない状態を保
てる限りは、許容される。
【0035】領域Bの酸化物は、Alを含有しないもの
は不安定で、安定して鋼中に分散させる事が難しくなる
傾向がある。このため、0.5mol %以上は含有してい
る事が望ましい。しかし、組織微細化に対しては、Al
の比率が0.5mol %未満の場合でも効果を発揮するた
め、領域Bの発明範囲には、Al量の下限は設けない。
【0036】鋼材中の酸化物を構成する金属元素として
は、Al、Ti、Mnの他に、Ca、Mg、Y、Hf等
がある。しかし、Al、Ti、Mn以外の酸化物は、本
発明が規定するところの酸化物にとってはいわば不可避
的不純物である。このため、たとえAl、Ti、Mnの
比率が式〜を満足しても、Ca、Mg等の混入率が
増した場合、望ましい効果を得られなくなる場合があ
る。
【0037】本発明においては、不純物元素混入の影響
は、30mol %までしか確認していない。そのため、式
の如く、Al、Ti、Mn以外の酸化物の不純物混入
率は、酸化物を構成する全金属元素の30mol %を上限
とした。
【0038】図2は酸化物に混入する不純物(金属)元
素量を4面体の頂点に取って、本発明の組成範囲を表し
ている。
【0039】次に、酸化物の分散個数は、凝固時の冷却
速度で調整する事が可能で、冷却速度を大きくするほど
分散個数は増える傾向にある。大型の鋼塊を鋳造する場
合には、冷却速度を大きく取る事は難しくなり、分散個
数は減少するが、4個/mm2以上分散させられれば、充
分なHAZ靱性を確保する事が出来る。この分散個数
は、連続鋳造設備によって鋳造した場合には、容易に達
成する事が出来る。
【0040】なお、AとBの領域の酸化物が結合した一
体の酸化物は1個として数える。
【0041】本発明鋼は、実験室規模でも、実プロセス
でも製造可能である。特に、実プロセスにおける鋳造
は、連続鋳造法による事が望ましい。これは、インゴッ
トによるよりは、生産効率が高く経済的であるだけでな
く、凝固時の冷却速度が大きく、酸化物を分散させ易い
ためである。
【0042】こうして得られた鋳片に対して、通常の圧
延、制御圧延、更には制御圧延に制御冷却を組み合わせ
たもの、及び焼き入れ・焼き戻しまたは焼準および両者
を組み合わせたものであっても、本発明が規定する分散
酸化物の効果は何等の悪影響も受けない。
【0043】以下各成分の限定理由を述べる。
【0044】:0.01〜0.25% Cは強度確保に必要な元素であり、0.01%は含有さ
せなければ、実用的な強度を有する鋼を生産する事は出
来ない。しかし、Cは脱酸元素であるため、多量に含有
させた場合、酸化物の形成に影響を与え、特にMnを含
有した酸化物の形成を阻害する。このため、Cの上限は
0.25%とする。
【0045】Si:0.6%以下 Siは溶鋼の予備脱酸に有効な元素であるが、過剰な添
加はHAZ部での島状マルテンサイト生成を助長するだ
けでなく、0.6%を越えると、Mnを含有した酸化物
の形成を阻害する。このため、上限は0.6%とする。
【0046】Mn:0.3〜3.0% Mnは強度確保に必要な元素であり、且つ、予備脱酸
や、本発明で利用する酸化物の形成にも必要であるた
め、0.3%以上は添加しなければならない。しかし、
過剰な添加はHAZ靱性の大幅な劣化をもたらすため、
3.0%を越えて添加すべきではない。
【0047】:0.03%以下 Pは不可避的不純物であるが、HAZ部における粒界割
れの原因となる元素であるため、本発明においては0.
03%を上限とする。
【0048】:0.01%以下 S不可避的不純物であり、多量に存在する場合、溶接割
れの原因となり、MnS等の割れの起点となり得る介在
物を形成するため、0.010%を越えて含有させては
ならない。HAZ靱性確保のためには、更に0.005
%未満である事が望ましい。
【0049】:0.0005%〜0.01% Nは多量に存在する場合、母材・HAZ共に靱性を悪化
させる。通常は、鋼にTiを添加してTiNの形で固定
して無害化しているが、Nが0.0100%を越えて鋼
中に存在する場合は、Tiの添加量に係わらず、HAZ
靱性は悪化する傾向を示す。よってNは0.0100%
を越えて含有させるべきではなく、この値を上限とす
る。
【0050】また、Nを0.0005%未満にまで低減
することは、実生産の上では非常に難しく、経済性の観
点からこの値を本発明における下限値とする。
【0051】なお、TiNは、HAZ部においてγ粒の
成長を抑制し、HAZ組織を微細化するため、通常の溶
接用鋼では、その分散量を確保するために、Nはある程
度含有させる事が多い。
【0052】しかし、本発明のように大入熱溶接を行う
場合は、しばしばTiNは高温に曝されて溶失し、その
効力を失う。しかも、本発明では、アシキュラーフェラ
イト析出によってγ粒は実質的に微細化されるため、γ
粒の粗大化はあまり悪影響を与えなず、TiN分散のメ
リットは小さい。むしろ、高温延性を確保し、連続鋳造
等の製造を容易にするためには、N量は低くした方が好
ましく、0.0005%としても、問題は生じない。
【0053】:0.0010〜0.007% 本発明では、鋼中に分散した酸化物を利用するため、酸
素には下限が必要であり、0.001%以上は含有させ
る事とする。
【0054】一方、酸素が0.007%を越えて含有す
る場合、Al、Ti等によって充分に酸素を固定して
も、鋼の清浄度劣化が著しくなるため、母材・HAZと
も、実用的な靱性を得る事が出来なくなる。
【0055】Ti:0.003%〜0.03%以下 Tiは、Nを固定して高温延性を確保するためと、分散
酸化物の構成元素として、必要である。
【0056】これらの効果を得るためには、Ti含有量
は0.003%以上とする必要がある。
【0057】しかし、Tiが0.03%を越えて過度に
存在する場合、HAZにおけるTiC析出が増えて硬化
させ、靱性を劣化させて好ましくない。さらにその上
に、本発明で規定する所の導電性酸化物を形成させにく
くし、組織微細化効果を持たないTi2 3 を増やす。
このため、Ti含有量の上限は0.03%とした。
【0058】Al:0.02以下 Alは、過剰に含有させられた場合、鋼中酸化物をアル
ミナにしてしまうため、過剰な添加は行ってはならな
い。そのため、含有量は0.02%以下でなくてはなら
ない。
【0059】:0.00005〜0.002% Bは、微量でもγ粒界の焼き入れ性を増し、母材強度を
高めるためには有効な元素であるが、HAZ部では、靱
性の低い硬化組織を形成させるため、通常、HAZ靱性
確保の観点からは好まれない。
【0060】しかしながら、本発明では、鋼中に核生成
サイト酸化物が分散しており、Bの有無に関わらず、ア
シキュラーフェライトの非常に有効な核生成サイトとし
て機能する。このため、Bの添加が容認され、添加量が
0.002%を越えなければ、HAZ靱性はたとえ劣化
したとしても許容出来るレベルに留まる。
【0061】また、Bは、γ粒界の焼き入れ性を選択的
に増すため、適切な粒内核生成サイトが存在する場合に
は、粒内フェライトの析出量を増加させる。本発明にお
ける酸化物が鋼中に分散する場合は、この効果は、B含
有率が0.0001%以下の場合でも観察される。この
ため、必要により製品性能を安定させるために、微量の
Bを制御して含有させる。このような観点からBを含有
せしめる場合の下限は、0.00005%とする。
【0062】一方、0.002%を越える場合は、性能
劣化が避けられないため、この値を上限とする。
【0063】Cr、Mo、Cu、Ni、Nb、及びV これらの元素は、適正量を添加する事によって強度・靱
性の優れた鋼材を製造する事が可能となるだけでなく、
添加量が適正で有れば焼き入れ性を適度に増して、アシ
キュラーフェライトの析出を促進する。
【0064】しかしながら、Crで1.5%、Moで
1.5%、Cuで2.0%、Niで3.0%、Nbで
0.5%、Vで0.5%を越えると、鋼の焼き入れ性を
過度に高め、HAZ靱性を損なう傾向が強くなる。この
ため、これらの値を越えて含有させられるべきではな
い。
【0065】Zr,Ca,Mg,Hf,Y及び希土類 これらの元素は、Al、Ti、Mnの添加に先立って溶
鋼に添加する事により、領域A、Bの酸化物の分散個数
を増す事が出来る。また、MgをのぞくZr、Ca、H
f、Y、希土類元素は、硫化物を形成する能力も高く、
過剰なSを固定する目的でも添加される。
【0066】この様な効果を得るためには、Zrで0.
02%以下、Caで0.004%以下、Mgで0.00
4%以下、Hfで0.02%以下、Yで0.02%以
下、及び希土類で0.02%以下としなければならな
い。なお、希土類は、例えばCe、Nd等を単独で用い
ても良い。
【0067】もし、これらの上限を越えて過剰に含有さ
せられる場合、Fig.1 で指定するところの所望の酸化物
を鋼中に形成させる事が難しくなるだけでなく、場合に
よっては鋼材の清浄度の低下によって、鋼質そのものの
劣化をもたらす。
【0068】
【実施例】表1、2に示す成分の本発明鋼及び本発明鋼
とほぼ同一の成分で、分散酸化物が異なる比較鋼を溶製
した。これらの鋼の内、 No.1、3、6は実操業プロセ
スで溶製し、他は180kg試験用鋼塊を溶製した。実操
業プロセスにおいては、鋳造は全て連続鋳造法により鋳
造した。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】これらの鋳片、鋼塊を圧延して板厚40mm
の鋼板とした。
【0072】溶接HAZ部靱性を調べるために再現HA
Z靱性試験により調査を行った。
【0073】再現HAZ試験は、圧延後の鋼板より縦、
横各11mm、長さ60mmの試験片素材を採取し、最高加
熱温度1400℃とする加熱を行った後、引き続き80
0℃まで冷却し、更に厚鋼板の中入熱〜超大入熱溶接に
相当する冷却条件を付与するために、800〜500℃
間の冷却を30秒、60秒、120秒、180秒(この
冷却時間を△tとする)の4通りに変化させて冷却し
た。
【0074】こうして、熱履歴を与えた試験片は、JI
S4号シャルピー試験片に加工し衝撃試験に供した。
【0075】酸化物の分散状況については圧延後の鋼板
から試験片を採取し、表面から10mmの部分を調査し
た。分散酸化物の計数には、エネルギー分散型X線分析
装置(SEM−EDX)を使用した。
【0076】本発明鋼においては、鋼中の酸化物には様
々の種類が存在し、しばしば2〜3相の酸化物からな
る、直径0.5〜10μm程度の大きさの複合体粒子と
して分散している。この複合体粒子を構成する各々の酸
化物の組成を、EDXにて調査した。
【0077】なお、Sが検出された場合は、全てMnS
を形成しているとみなし、Mnの測定値から、S分を差
し引いた値を、酸化物中のMn量とした。
【0078】調査結果を表3、4に示す。表中酸化物粒
子分散数は20ヶ所の平均値を示す。
【0079】
【表3】
【0080】
【表4】
【0081】本発明鋼(1〜8、17〜27)では、図
1の領域A、Bに対応する組成を有する酸化物が鋼中に
分散しており、高いHAZ靱性が確保されている。
【0082】領域A、B以外の組成を有する酸化物も見
つかるが、比較例で明らかな通り、領域A、Bの酸化物
が充分に分散しない限り、HAZ靱性は劣悪である。
【0083】図3〜図9は No.21、8、4、18、1
0、14、11についての、鋼中酸化物の組成分析結果
をプロットした図であり、図3〜図6が本発明例、図7
〜9が比較例である。
【0084】図3〜図6においては、本発明範囲の組成
を有する酸化物が充分に形成されており、表3、4に示
したように優れたHAZ靱性を得ている。
【0085】しかし、図7においては、Alを凝固前の
溶鋼の段階で添加してしまったため、Al中心の酸化物
となっており、HAZ靱性は劣悪である。また、図8
は、Al量が過少であったため、酸化物が絶縁体である
Ti2 3 に近い組成となっており、やはりHAZ靱性
は不良である。更に、図9はNo. 11の分析結果である
が、表1に示す如く、Ti添加量が本発明範囲を下回っ
ている上に、Al量も少ないため、Mn量の過度に高い
酸化物が形成されている。このため、この鋼は、脱酸不
足による靱性の低下がある上に、溶接HAZにおいて、
酸化物はフェライト核となっていないため、靱性は劣悪
である。
【0086】以上の如く、本発明が規定するところの酸
化物は、HAZ靱性の向上に非常に有効で、低強度成分
のみでなく、Mn、Nb、V等を多く含有した鋼におい
ても、HAZ靱性を向上させる。
【0087】
【発明の効果】本発明により、溶接用鋼材において、高
い母材靱性とHAZ靱性を確保する事が出来た。その結
果として、溶接用鋼材の溶接施工性、及び溶接構造物の
安全性を大きく向上させる事が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の規定する分散酸化物構成金属元素組成
範囲を示すAl−Mn−Tiについての3相図である。
【図2】Al−Mn−Tiに加えて、第4元素として、
Ca、Mg、Hf、Y、REMを加えた場合の、本発明
範囲を示した図である。
【図3】鋼種21の分散酸化物の組成分析結果をプロッ
トした3相図である。
【図4】鋼種8の分散酸化物の組成分析結果をプロット
した3相図である。
【図5】鋼種4の分散酸化物の組成分析結果をプロット
した3相図である。
【図6】鋼種18の分散酸化物の組成分析結果をプロッ
トした3相図である。
【図7】鋼種10の分散酸化物の組成分析結果をプロッ
トした3相図である。
【図8】鋼種14の分散酸化物の組成分析結果をプロッ
トした3相図である。
【図9】鋼種11の分散酸化物の組成分析結果をプロッ
トした3相図である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%にて、C:0.01〜0.25%、
    Si:0.6%以下、Mn:0.3〜3%、P:0.0
    3%以下、S:0.01%以下、N:0.0005〜
    0.01%、O:0.001〜0.007%、Ti:
    0.003〜0.03%、Al:0.02%以下を含有
    、残部はFeと不可避的不純物からなる鋼材であっ
    て、鋼材中に酸化物粒子が分散しており、この酸化物粒
    子中のTi、Mn、Alが下記に示す〜式を満足
    し、その平均分散密度が1mmあたり4個以上である
    ことを特徴とする溶接熱影響部靱性の優れた鋼材。 mol比にて、(Ti+Mn+Al)>E×0.70・・・・・・・ ここで、E=酸化物を構成する全金属元素とする 以下Ti+Mn+Al=100とした場合のmol比にて、 (Ti+Mn)≧80mol% ・・・・・・・ 50mol%≧Mn≧7mol% ・・・・・・・
  2. 【請求項2】 重量%にて、C:0.01〜0.25%、
    Si:0.6%以下、Mn:0.3〜3%、P:0.0
    3%以下、S:0.01%以下、N:0.0005〜
    0.01%、O:0.001〜0.007%、Ti:
    0.003〜0.03%、Al:0.02%以下を含有
    し、更にB:0.00005〜0.002%、Cr:
    0.05〜1.5%、Mo:0.07〜1.5%、C
    u:0.02〜2%、Ni:0.01〜3%、Nb:
    0.014〜0.5%およびV:0.015〜0.5%
    のうちの1種以上を含み、残部はFeと不可避的不純物
    からなる鋼材であって、鋼材中に酸化物粒子が分散して
    おり、この酸化物粒子中のTi、Mn、Alが下記に示
    す〜式を満足し、その平均分散密度が1mmあた
    り4個以上であることを特徴とする溶接熱影響部靱性の
    優れた鋼材。 mol比にて、(Ti+Mn+Al)>E×0.70・・・・・・・ ここで、E=酸化物を構成する全金属元素とする 以下Ti+Mn+Al=100とした場合のmol比にて、 (Ti+Mn)≧80mol% ・・・・・・・ 50mol%≧Mn≧7mol% ・・・・・・・
  3. 【請求項3】 重量%にて、C:0.01〜0.25%、
    Si:0.6%以下、Mn:0.3〜3%、P:0.0
    3%以下、S:0.01%以下、N:0.0005〜
    0.01%、O:0.001〜0.007%、Ti:
    0.003〜0.03%、Al:0.02%以下を含有
    、残部はFeと不可避的不純物からなる鋼材であっ
    て、鋼材中に酸化物粒子が分散しており、この酸化物粒
    子が、酸化物粒子中のTi、Mn、Alが下記に示す
    〜式を満足する酸化物粒子と下記に示す、、式
    を満足する酸化物粒子であり、その平均分散密度が1m
    あたり4個以上であることを特徴とする溶接熱影響
    部靱性の優れた鋼材。 mol比にて、(Ti+Mn+Al)>E×0.70・・・・・・・ ここで、E=酸化物を構成する全金属元素とする 以下Ti+Mn+Al=100とした場合のmol比にて、 (Ti+Mn)≧80mol% ・・・・・・・ 50mol%≧Mn≧7mol% ・・・・・・・ (Al+Mn)≧40mol% ・・・・・・・ 1≦(Al/Mn)≦5 ・・・・・・・
  4. 【請求項4】 重量%にて、C:0.01〜0.25%、
    Si:0.6%以下、Mn:0.3〜3%、P:0.0
    3%以下、S:0.01%以下、N:0.0005〜
    0.01%、O:0.001〜0.007%、Ti:
    0.003〜0.03%、Al:0.02%以下を含有
    し、更にB:0.00005〜0.002%、Cr:
    0.05〜1.5%、Mo:0.07〜1.5%、C
    u:0.02〜2%、Ni:0.01〜3%、Nb:
    0.014〜0.5%およびV:0.015〜0.5%
    のうちの1種以上を含み、残部はFeと不可避的不純物
    からなる鋼材であって、鋼材中に酸化物粒子が分散して
    おり、この酸化物粒子が、酸化物粒子中のTi、Mn、
    Alが下記に示す〜式を満足する酸化物粒子と下記
    に示す、、式を満足する酸化物粒子であり、その
    平均分散密度が1mmあたり4個以上であることを特
    徴とする溶接熱影響部靱性の優れた鋼材。 mol比にて、(Ti+Mn+Al)>E×0.70・・・・・・・ ここで、E=酸化物を構成する全金属元素とする 以下Ti+Mn+Al=100とした場合のmol比にて、 (Ti+Mn)≧80mol% ・・・・・・・ 50mol%≧Mn≧7mol% ・・・・・・・ (Al+Mn)≧40mol% ・・・・・・・ 1≦(Al/Mn)≦5 ・・・・・・・
  5. 【請求項5】 に重量%にて、Zr:0.02%以下、
    Ca:0.004%以下、Mg:0.004%以下、H
    f:0.02%以下、Y:0.02%以下、希土類元
    素:0.02%以下の内の1種以上を含有することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の溶接熱影響部
    靱性の優れた鋼材。
JP31523294A 1994-12-19 1994-12-19 溶接熱影響部靱性の優れた鋼材 Expired - Lifetime JP3399125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31523294A JP3399125B2 (ja) 1994-12-19 1994-12-19 溶接熱影響部靱性の優れた鋼材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31523294A JP3399125B2 (ja) 1994-12-19 1994-12-19 溶接熱影響部靱性の優れた鋼材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08170145A JPH08170145A (ja) 1996-07-02
JP3399125B2 true JP3399125B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=18062982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31523294A Expired - Lifetime JP3399125B2 (ja) 1994-12-19 1994-12-19 溶接熱影響部靱性の優れた鋼材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3399125B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005052205A1 (ja) * 2003-11-27 2005-06-09 Sumitomo Metal Industries, Ltd. 溶接部靭性に優れた高張力鋼および海洋構造物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5708349B2 (ja) * 2010-08-03 2015-04-30 新日鐵住金株式会社 溶接熱影響部靭性に優れた鋼材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005052205A1 (ja) * 2003-11-27 2005-06-09 Sumitomo Metal Industries, Ltd. 溶接部靭性に優れた高張力鋼および海洋構造物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08170145A (ja) 1996-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011219797A (ja) 溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板
JP4295315B2 (ja) 超大入熱溶接における溶接熱影響部の靭性に優れた鋼板
JP2019183208A (ja) 完全オーステナイト系ステンレス鋼
JPH08158006A (ja) 溶接熱影響部の靭性が優れた高強度鋼
JP6048627B2 (ja) 大入熱溶接用鋼板の製造方法
JP2000319750A (ja) 溶接熱影響部靱性に優れた大入熱溶接用高張力鋼材
JP3323414B2 (ja) 大入熱溶接の熱影響部靭性の優れた鋼材およびその製造方法
JP4299769B2 (ja) 入熱20〜100kJ/mmの大入熱溶接用高HAZ靭性鋼材
JP3399125B2 (ja) 溶接熱影響部靱性の優れた鋼材
JP3464567B2 (ja) 溶接熱影響部靱性の優れた溶接構造用鋼材
JP3852118B2 (ja) 溶接熱影響部靱性の優れた鋼材
JP3503148B2 (ja) 溶接熱影響部靱性に優れた鋼材
JP3525905B2 (ja) 溶接熱影響部の靱性に優れた構造用鋼材の製造方法
JPH08325635A (ja) 耐hic性の優れた高強度高靱性鋼の製造法
JPH09194990A (ja) 溶接熱影響部靱性の優れた高張力鋼
JPH09176730A (ja) 靱性に優れた厚鋼板の製造法
JPH108132A (ja) 靭性に優れた厚鋼板の製造方法
JP2000226633A (ja) 靭性に優れた電子ビーム溶接用鋼
JP3502805B2 (ja) 溶接継手部靭性の優れた鋼材の製造方法
JP3488173B2 (ja) 耐リジング性に優れるCr含有薄鋼板およびその製造方法
JP3481417B2 (ja) 溶接熱影響部靭性の優れた厚鋼板
JP4039223B2 (ja) 超大入熱溶接熱影響部靭性に優れた厚鋼板およびその製造方法
JP4357080B2 (ja) 凝固結晶粒微細化鋼及び凝固結晶粒微細化オーステナイト系ステンレス鋼並びにそれらの溶接継ぎ手
JP3513001B2 (ja) 超大入熱溶接熱影響部の靱性に優れた溶接用高張力鋼
JP3464566B2 (ja) 溶接熱影響部靱性の優れた低温用鋼材

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140221

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term