JP3397059B2 - 印刷装置および画像記録方法 - Google Patents

印刷装置および画像記録方法

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JP3397059B2
JP3397059B2 JP31299896A JP31299896A JP3397059B2 JP 3397059 B2 JP3397059 B2 JP 3397059B2 JP 31299896 A JP31299896 A JP 31299896A JP 31299896 A JP31299896 A JP 31299896A JP 3397059 B2 JP3397059 B2 JP 3397059B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字対象物上に所
定方向に順次ドットを形成可能なヘッドを備え、誤差拡
散の手法によりドットを分布させて多階調の画像を記録
する印刷装置およびその画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをヘッドから吐出するタイプのカラープリ
ンタが広く普及し、コンピュータ等が処理した画像を多
色多階調で印刷するのに広く用いられている。シアン、
マゼンタ、イエロー(CMY)の三色のインクにより多
色の画像を印刷する場合、多階調の画像を形成しようと
するにはいくつかの方法が考えられる。一つは、従来の
プリンタで採用されている手法であり、一度に吐出する
インクにより用紙上に形成されるドットの大きさを一定
として、印刷される画像の階調を、ドットの密度(単位
面積当たりの出現頻度)により表現するものである。も
う一つの方法は、用紙上に形成するドット径を調整し
て、単位面積当たりの濃度を可変するものである。単色
のインク(通常は黒)のみを用いる場合には、いわゆる
グレースケールの画像を形成することになり、この場合
も、同様にドットの分布により階調を表現している。
【0003】いずれの手法でも、原画像が持っている階
調情報をドットの分布、即ちドットのオン・オフにより
表現することになるため、画素単位で見れば、濃度誤差
が生じることは免れない。そこで、画素単位で生じた濃
度誤差を、その周辺の画素に配分して、画像全体の濃度
を原画像に近づけようとする手法が提案されている。こ
れが誤差拡散法と呼ばれる手法である。誤差拡散法を利
用して、ドットを分布させ印刷装置は、広く普及してい
る。
【0004】こうした誤差拡散法を用いた印刷装置の場
合、通常ヘッドが用紙の幅方向(主走査方向と呼ぶ)に
走査しながら、かつ用紙をこの主走査方向とは交差する
方向(副走査方向と呼ぶ)に搬送しながらドットを形成
する。したがって、誤差を拡散できる範囲は、図12に
示すように、通常は着目画素の周辺であって、主走査方
向に隣接する複数の画素および副走査方向に隣接する複
数の画素ということになる。図12に示した各画素の値
は、濃度誤差を配分する場合の重み付けを示している。
各重み付け係数は、その和が値1となるように定められ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした誤差拡散法を
用いた印刷装置の場合、通常主走査方向1ライン分の印
字データを入力データバッファに入力し、1ライン分の
入力データについて誤差拡散法によりドットを形成する
か否かの判断を行なってその結果を結果バッファに記憶
し、更に誤差拡散の配分量を誤差拡散バッファに記憶し
ている。誤差拡散バッファは、誤差拡散が走査ライン上
の画素とこの走査ラインに隣接するライン上の画素とに
ついて行なわれることから少なくとも2ライン分用いら
れていた。
【0006】近年、記録されるドット径の微細化が進ん
でおり、1ラインに印刷されるドット数が増える傾向に
ある。この結果、ドット数の増加に応じて入力データバ
ッファ、結果バッファ、誤差拡散バッファの容量も増加
し、大容量のメモリを用意しなければならないという問
題が指摘されていた。
【0007】本発明は、印字対象物上に所定方向に順次
ドットを形成可能なヘッドを備え、誤差拡散の手法によ
りドットを分布させて多階調の画像を記録する印刷装置
において、誤差拡散の処理に必要なメモリを低減し、ほ
ぼ1ライン分の誤差バッファだけで誤差拡散を実現する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる目的を達成するため、本願発明は、以下の構成を採
用した。まず、本発明の第1の印刷装置は、記録しよう
としている画像について画素単位で階調情報を有する印
字データを入力する入力手段と、1走査ライン上の画素
数に対応した記憶容量を有し、前記誤差拡散によって拡
散される誤差の累積値を記憶する誤差バッファと、該
バッファに、拡散誤差の累積値を記憶する誤差拡散量
保存手段と、着目している画素についての前記印字デー
タの階調情報とそのドットについて前記誤差バッフアに
記憶された前記累積値とに基づき、着目した画素につい
ての補正階調情報を求める補正階調情報演算手段と、該
補正階調情報に対応した印刷濃度と該ドットの有無によ
って実現される印別濃度との差を濃度誤差として求める
濃度誤差演算手段と、該濃度誤差に所定の重み付けを施
して、ドット形成の対象となっている画素の周辺の未処
理画素の各々についての配分を決定する誤差配分決定手
段と、記着目画素同一走査ライン上で該着目画素以
外の画素に対応した誤差バッファについては、前記配分
が決定された拡散誤差によりその内容を更新し、該着目
画素に対応した誤差バッファについては、前記決定され
た拡散誤差を書き込む記憶制御手段とを備えたことを要
旨としている。
【0009】また、本発明の第1の画像記録方法は、対
象物上に、所定方向の走査ラインに沿って順次ドットを
形成可能なヘッドを備え、誤差拡散の手法によりドット
を分布させて多階調の画像を記録する画像記録方法であ
って、1走査ライン上の画素数に対応した記憶容量を有
し、前記誤差拡散による誤差の各画素についての配分量
の累積値を記憶する誤差バッファを用意し、記録しよう
としている画像について画素単位で階調情報を有する印
字データを入力し、着目している画素についての前記印
字データの階調情報とそのドットについて前記誤差バッ
フアに記憶された前記累積値とに基づき、着目した画素
についての補正階調情報を求め、該補正階調情報に対応
した印刷濃度と該ドットの有無によって実現される印別
濃度との差を濃度誤差として求め、該濃度誤差に所定の
重み付けを施して、ドット形成の対象となっている画素
の周辺の未処理画素の各々についての配分を決定し、
記着目画素同一走査ライン上で該着目画素以外の画素
に対応した誤差バッファについては、前記配分が決定さ
れた拡散誤差によりその内容を更新し、該着目画素に対
応した誤差バッファについては、前記決定された拡散誤
差を書き込むことを要旨としている。
【0010】かかる第1の印刷装置および画像記録方法
によれば、誤差拡散の手法により求められた濃度誤差を
その周辺の画素に重みを付けて配分する際、誤差バッフ
ァは1ライン分しか存在しないが、着目画素と同一走査
ライン上で該着目画素以外の画素に対応した誤差バッフ
ァについては、前記配分が決定された拡散誤差によりそ
の内容を更新し、該着目画素に対応した誤差バッファに
ついては、前記決定された拡散誤差を書き込むので、1
ライン分の誤差バッファですませることができる。
【0011】また、本発明の第2の印刷装置は、対象物
上に、所定方向の走査ラインに沿って順次ドットを形成
可能なヘッドを備え、誤差拡散の手法によりドットを分
布させて多階調の画像を記録する印刷装置であって、記
録しようとしている画像について画素単位で階調情報を
有する印字データを入力する入力手段と、1走査ライン
上の画素数に対応した記憶容量を有し、前記誤差拡散に
よる誤差の各画素についての配分量の累積値を記憶する
誤差バッファと、着目した画素についての前記印字デー
タの階調情報とそのドットについて前記誤差バッファに
記憶された前記累積値とに基づいて、補正階調データを
求める補正階調データ演算手段と、該求められた補正階
調データに基づいて、誤差拡散法により画素単位でドッ
トを形成するか否かを決定するドット形成判断手段と、
該ドット形成判断手段よるドット形成の有無の判断に基
づき、前記階調情報に対応した印刷濃度と該ドットの有
無により実現される印刷濃度との差を濃度誤差として求
める濃度誤差演算手段と、該濃度誤差に所定の重み付け
を施して、ドット形成の対象となっている画素の周辺の
画素であって、前記ドットの形成方向である主走査方向
の画素と前記走査ラインに隣接する走査ライン上の画素
の各々についての配分量を決定する誤差配分量決定手段
と、該決定された各画素についての配分量を、該隣接す
る走査ライン上の画素については、前記ドット形成判断
手段による判断が終わった画素用の前記誤差バッファに
記憶させる記憶制御手段と、前記ドット形成判断手段の
判断結果に基づいて、前記ヘッドを駆動して、ドットを
形成させるヘッド駆動手段とを備えたことを要旨として
いる。
【0012】他方、本発明の第2の画像記録方法は、印
字対象物上に所定方向に順次ドットを形成可能なヘッド
を備えた印刷装置において、誤差拡散の手法によりドッ
トを分布させて多階調の画像を記録する画像記録方法で
あって、1走査ライン上の画素数に対応した記憶容量を
有し、前記誤差拡散による誤差の各画素についての配分
量の累積値を記憶する誤差バッファを用意し、印刷しよ
うとしている画像について画素単位で階調情報を有する
印字データを入力し、着目した画素についての該入力し
た印字データの階調情報とそのドットについて前記誤差
バッファに記憶された前記累積値とに基づいて、誤差拡
散法により画素単位でドットを形成するか否かを決定
し、該ドット形成の有無の判断に基づき、前記階調情報
に対応した印刷濃度と該ドットの有無により実現される
印刷濃度との差を濃度誤差として求め、該濃度誤差に所
定の重み付けを施して、ドット形成の対象となっている
画素の周辺の画素であって、前記ドットの形成方向であ
る主走査方向の画素と前記走査ラインに隣接する走査ラ
イン上の画素の各々についての配分量を決定し、該決定
された各画素についての配分量を、該隣接する走査ライ
ン上の画素については、前記ドット形成の判断が終わっ
た画素用の前記誤差バッファに記憶させ、前記ドット形
成の判断結果に基づいて、前記ヘッドを駆動して、ドッ
トを形成させることを要旨としている。
【0013】かかる第2の印刷装置および画像記録方法
によれば、誤差拡散の手法により求められた濃度誤差を
その周辺の画素に重みを付けて配分する際、着目してい
る画素が存在する走査ラインに隣接する走査ライン上の
画素については、ドット形成の判断が終わった画素用の
誤差バッファに記憶させる。したがって、1ライン分の
入力データに対して、誤差拡散による配分量を累積的に
記憶する誤差バッファも、1ライン分ですませることが
できるという利点がある。
【0014】上記の印刷装置において、前記誤差配分量
決定手段に、前記着目している画素に対して隣接する走
査ライン上であって主走査方向の少なくとも1以上の画
素については、一時的に該配分量を記憶する一時記憶手
段を備えるものとすることができる。この場合には、着
目している画素に隣接する走査ライン上の画素であっ
て、かつ主走査方向に並んだ他の画素について、誤差を
拡散する場合であっても、誤差拡散量記憶手段の容量を
過大に大きくする必要がない。
【0015】また、前記ヘッドが、2種類以上の色相の
異なるインクによる記録が可能であり、この色相が異な
るインクの少なくとも一つについて、前記誤差拡散の手
法を適用してドットを形成するものとすることもでき
る。この場合には、カラーの画像を誤差拡散法により形
成する際の誤差拡散量記憶手段の容量を小さくすること
ができる。
【0016】また、前記ヘッドが、濃度の異なる2種類
以上の濃淡インクを吐出可能であり、該インクにより単
位面積当たりの濃度の異なる2種類以上のドットを形成
可能なヘッドである場合、あるいは前記ヘッドが、ドッ
ト径の異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドで
ある場合にも、該2種類以上のドットの少なくとも一つ
について、前記誤差拡散の手法を適用するものとするこ
ともできる。これらの場合にも、誤差拡散量記憶手段の
容量を小さくすることができる。
【0017】前記ヘッドの構造としては、インク通路に
設けられた電歪素子への電圧の印加によりインクに付与
される圧力によってインク粒子を吐出する機構や、イン
ク通路に設けられた発熱体への通電により発生する気泡
により該インク通路のインクに付与される圧力によって
インク粒子を吐出する機構等が採用可能である。
【0018】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。第1の態様は、印刷装置の入力手段,誤
差拡散量保存手段,ドット形成判断手段,濃度誤差演算
手段,誤差配分量決定手段および記憶制御手段のうちの
一つまたは関連するいくつかの手段を、印刷装置の筐体
内部ではなく、印刷しようとする画像を出力する装置の
側に置く構成である。ドット形成判断手段や濃度誤差演
算手段等は、ディスクリートな回路によっても実現可能
であるが、CPUを中心とした算術論理演算回路におけ
るソフトウェアによっても実現可能である。後者の場合
には、印刷しようとする画像を出力する側、例えばコン
ピュータ側にドットの生成に関する処理まで行なわせ、
印刷装置の筐体内には、生成されたドットを、ヘッドか
らのインクの吐出を制御して、用紙上などに形成する機
構のみを収納する形態も考えることができる。もとよ
り、これらの手段を適当な箇所で二つのグループに分
け、その一方を、印刷装置の筐体内で実現し、残りを、
画像を出力する側で実現すると言った構成も可能であ
る。
【0019】本発明の第2の態様は、コンピュータシス
テムにロードされて実行されるソフトウェアを記録した
携帯型記憶媒体としての形態であり、上記の入力手段,
ドット形成判断手段の少なくとも一部を、CPUを中心
とした算術論理演算回路(ハードウェア)とその上で実
行されるソフトウェアプログラムとにより実現するもの
とし、そのソフトウェアプログラムの少なくとも一部
を、この携帯型記憶媒体に格納したものである。
【0020】第3の形態は、上記のソフトウェアプログ
ラムを通信回線を介して供給する供給装置としての形態
である。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は、この発明の一実施例であ
るプリンタ20の概略構成図である。図示するように、
このプリンタ20は、紙送りモータ22によって用紙P
を搬送する機構と、キャリッジモータ24によってキャ
リッジ30をプラテン26の軸方向に往復動させる機構
と、キャリッジ30に搭載された印字ヘッド28を駆動
してインクの吐出およびドット形成を制御する機構と、
これらの紙送りモータ22,キャリッジモータ24,印
字ヘッド28および操作パネル32との信号のやり取り
を司る制御回路40とから構成されている。
【0022】用紙Pを搬送する機構は、紙送りモータ2
2の回転をプラテン26のみならず、図示しない用紙搬
送ローラに伝達するギヤトレインを備える(図示省
略)。また、キャリッジ30を往復動させる機構は、プ
ラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ30を摺動
可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24と
の間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、
キャリッジ30の原点位置を検出する位置検出センサ3
9等から構成されている。
【0023】制御回路40を中心にこのプリンタ20の
構成を示したのが、図2である。図示するように、この
制御回路40は、周知のCPU41,プログラムなどを
記憶したP−ROM43,RAM44,文字のドットマ
トリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)4
5などを中心とする算術論理演算回路として構成されて
おり、この他、外部のモータ等とのインタフェースを専
用に行なうI/F専用回路50、このI/F専用回路5
0に接続されヘッド28を駆動するヘッド駆動回路5
2、同じく紙送りモータ22およびキャリッジモータ2
4を駆動するモータ駆動回路54を備える。また、I/
F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵
しており、コネクタ56を介してコンピュータに接続さ
れて、コンピュータが出力する印刷用の信号を受け取る
ことができる。コンピュータからの画像信号の出力につ
いては後述する。
【0024】キャリッジ30には、黒インク用のカート
リッジ71とシアン,マゼンタ,イエロの3色のインク
を収納したカラーインクカートリッジ72が搭載可能で
ある。キャリッジ30の下部の印字ヘッド28には計4
個のインク吐出用ヘッド61ないし64が形成されてお
り、キャリッジ30の底部には、この各色用ヘッドにイ
ンクタンクからのインクを導く導入管(図示せず)が立
設されている。キャリッジ30に黒インク用のカートリ
ッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方
から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に
導入管が挿入され、各インクカートリッジから吐出用ヘ
ッド61ないし64へのインクの供給が可能となる。
【0025】インクが吐出される機構を簡単に説明す
る。図3に示すように、インク用カートリッジ71,7
2がキャリッジ30に装着されると、毛細管現象を利用
してインク用カートリッジ内のインクが導入管を介して
吸い出され、キャリッジ30下部に設けられた印字ヘッ
ド28の各色ヘッド61ないし64に導かれる。なお、
初めてインクカートリッジが装着されたときには、専用
のポンプによりインクを各色ヘッド61ないし64に吸
引する動作が行なわれるが、本実施例では吸引のための
ポンプ、吸引時に印字ヘッド28を覆うキャップ等の構
成については図示および説明を省略する。
【0026】各色ヘッド61ないし64には、図3に示
したように、各色毎に32個のノズルnが設けられてお
り、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応答性に優れ
たピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEと
ノズルnとの構造を詳細に示したのが、図4である。図
示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルnまでインク
を導くインク通路80に接する位置に設置されている。
ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結
晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換
を行なう素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの
両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加する
ことにより、図4下段に示すように、ピエゾ素子PEが
電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路80の一側壁を
変形させる。この結果、インク通路80の体積は、ピエ
ゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当す
るインクが、粒子Ipとなって、ノズルnの先端から高
速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン26に
装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷が行なわ
れることになる。
【0027】以上説明したハードウェア構成を有する本
実施例のプリンタ20は、紙送りモータ22によりプラ
テン26その他のローラを回転して用紙Pを搬送しつ
つ、キャリッジ30をキャリッジモータ24により往復
動させ、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし
64のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を
行ない、用紙P上に多色の画像を形成する。なお、プリ
ンタ20は、図5に示すように、コンピュータ90など
の画像形成装置からコネクタ56を介して受け取った信
号に基づいて、多色の画像を形成する。この例では、コ
ンピュータ90内部で動作しているアプリケーションプ
ログラムは、画像の処理を行ないつつビデオドライバ9
1を介してCRTディスプレイ93に画像を表示してい
る。このアプリケーションプログラム95が、印刷命令
を発行すると、コンピュータ90のプリンタドライバ9
6が、画像情報をアプリケーションプログラムから受け
取り、これをプリンタ20が印字可能な信号に変換して
いる。図5に示した例では、プリンタドライバ96の内
部には、アプリケーションプログラム95が扱っている
画像情報をドット単位の色情報に変換するラスタライザ
97、ドット単位の色情報に変換された画像情報(階調
データ)に対して画像出力装置(ここではプリンタ2
0)の発色の特性に応じた色補正を行なう色補正モジュ
ール98、色補正された後の画像情報からドット単位で
のインクの有無によりある面積での濃度を表現するいわ
ゆるハーフトーンの画像情報を生成するハーフトーンモ
ジュール99が備えられている。これらの各モジュール
の動作は、周知のものなので、説明は原則として省略
し、ハーフトーンモジュール99の内容について説明す
る。
【0028】図6は、ハーフトーンモジュール99の処
理の概要を示すフローチャートである。このプリンタ2
0は、用紙Pの幅方向(主走査方向)にキャリッジ30
を往復動させつつ、用紙Pを主走査方向に直行する方向
(副走査方向)に搬送して順次画像を形成する。図6に
示したフローチャートでは、ハーフトーン処理おける
処理開始の時点から副走査方向に沿ったラインの番号を
Y(Yは、1からVPXLまでの整数、VPXLは、用
紙長さ方向に画像を形成可能な最大ライン数)とし、各
ラインにおける処理開始点からのドット番号をx(x
は、1からHPXLまでの整数、HPXLは、用紙幅方
向に画像を形成可能な最大ドット数)とする。この処理
ルーチンを開始する時点では、Yの初期値は、値0であ
る。
【0029】図6の処理を開始すると、まずハーフトー
ン処理の対象であるライン数を示す変数Yを値1だけイ
ンクリメントする処理を行ない(ステップS100)、
第Yラインのラスタデータを入力データバッファD
(x)に読み込む処理を行なう(ステップS110)。
第Yラインのラスタデータとは、ラスタライザ97によ
り画素毎の階調情報(各画素8ビット)に展開された入
力データであって、色補正モジュール98により補正さ
れた後の入力データである。印字用紙がA4であり、幅
が210ミリ、印字密度720dpiとすると、xは1
〜5952(HPXL)の値を取る。
【0030】入力データバッファに、1ライン分のラス
タデータを展開した後、まず誤差バッファerr(x)
に初期値として0を設定する処理を行なう(ステップS
115)。画像の2値化を行なう場合、誤差バッファの
初期値を0にしておくのである。その後、ドット番号を
示す変数xを初期値0に設定し(ステップS120)、
更に値1だけインクリメントする処理を行ない(ステッ
プS130)、x番目のドットの入力データD(x)
に、後述する誤差拡散によって求めておいた濃度誤差の
配分値err(x)を加えた値を、補正済みのデータC
orD(x)として演算する処理を行なう(ステップS
160)。
【0031】こうして補正済みのデータCorD(x)
を求めた後、この補正済みデータCorD(x)が、閾
値THLより大きいか否かの判断を行なう(ステップS
170)。閾値THLは、濃度の中間値(8ビットの階
調情報の場合127)としても良いし、入力データと相
関を有する値としても良い。補正済みデータCorD
(x)が閾値THLより大きい場合には、x番目の画素
についての結果値RSLT(x)に値255を代入し
(ステップS180)、補正済みデータCorD(x)
が閾値THL以下の場合には、結果値RSLT(x)に
値0を代入する処理を行なう(ステップS190)。結
果値RSLT(x)が記憶される領域を、結果値バッフ
ァと呼んでいる。
【0032】こうして結果値を求めた後、その画素の補
正済みデータCorD(x)と結果値との偏差を、その
画素xについての濃度誤差errTとして求める処理を
行なう(ステップS200)。ハーフトーン処理の結
果、一つの画素は、黒(濃度255)か白(濃度0)の
いずれかになる。したがって、補正済みデータCorD
(x)との間には、ほとんどの場合濃度誤差が生じるの
で、これを検出するのである。こうして求めた濃度誤差
errTを、予め定めた重み付けに従って、周辺の画素
に分配する処理を行なう(ステップS210)。濃度誤
差errTを周辺画素に分配する処理は、どの範囲まで
分配するかにより、種々の態様が考えられる。この実施
例では、図7に示すように、着目している画素xから主
走査方向Aに隣接する画素(符号x+1)には重み付け
Wa1で、その更に隣の画素(符号x+2)には重み付
けWa2で、更に着目している画素xから副走査方向B
に隣接する画素(符号z)とには重み付けWb0で、そ
の画素から主走査方向に一つ手前の画素(符号z−1)
には重み付けWb1で、更にその一つ手前の画素(符号
z−2)には重み付けWb2で、それぞれ濃度誤差er
rTを分配する。分配した濃度誤差は、誤差拡散バッフ
ァに次のように格納される。
【0033】即ち、 err(x+2)=err(x+2)+Wa2・errT err(x+1)=err(x+1)+Wa1・errT err(x)=Wb0・errT err(x−1)=err(x−1)+Wb1・errT err(x−2)=err(x−2)+Wb2・errT として、誤差拡散バッファerr(x)に格納するので
ある。このうち、符号zの画素についての濃度誤差Wb
0・errTが配分される誤差拡散バッファを考えてみ
ると、このバッファには、上記の処理が実行されるまで
は、画素xについての濃度誤差のそれまでの累積値er
r(x)が格納されていたことになる(図6、ステップ
S160)。従って、濃度誤差の演算後、もはや使用済
みのバッファを利用して、無駄なく、新たな濃度誤差が
記憶されることになる。符号z−1及び符号z−2の画
素についての誤差拡散バッファを考えてみると、このバ
ッファには、一つ前の画素x−1及び二つ前の画素x−
2における濃度誤差がすでに配分されており、これらの
濃度誤差の重み付けの配分値が累積されていくことが了
解される。
【0034】その後、着目している画素xが、ラインの
端まで到達したかを判断し((ステップS220)、到
達していなければ、着目する画素を主走査方向に一つ移
動し(ステップS130)、上述した処理(ステップS
140ないしS220)を繰り返す。一つのラインにつ
いて、端まで処理が終了した時点で、結果バッファRS
LT(1)からRSLT(HPXL)には、ドットを形
成する(値255)かドットを形成しない(値0)のい
ずれかが格納されるから、これをプリンタ20に出力す
る処理を行なう(ステップS230)。プリンタ20
は、この出力を受け取って、ヘッド61ないし64を駆
動し、用紙P上にドットを形成する。
【0035】ハーフトーンモジュール99は、次に、変
数Yが値VPXLより大きいか否かの判断を行なって
(ステップS240)、ハーフトーン処理の対象となっ
ているラインが用紙Pの端まで到達したかを判断する。
Yが最大値VPXLを越えていなければ、ハーフトーン
処理の対象となるラインを一つ進め(ステップS10
0)、上述した処理(ステップS110ないしS24
0)を繰り返す。ハーフトーン処理が用紙の端まで達す
ると、「END」に抜けて、本処理ルーチンを終了す
る。
【0036】以上説明した本実施例の誤差拡散処理ルー
チンによれば、誤差拡散バッファは、ハーフトーン処理
を行なっている1ラインの画素数と等しい数だけ用意す
れば足り、従来のように2ライン分用いる必要がない。
この結果、誤差拡散バッファの容量を大幅に低減するこ
とができる。また、このハーフトーン処理では、1ライ
ンの誤差拡散バッファのみを用いており、2つのライン
バッファを用いないので、処理を途中で中断したり、領
域毎にハーフトーン処理を行なっても、混乱すること
いという利点も得られる。例えば、オブジェクト毎に
領域を分けてハーフトーン処理を行なう場合、xを、1
〜HPXL間で変化させる代わりに、オブジェクトが存
在する領域内で変化させればよい。この場合には、この
領域外の画素に対応する誤差拡散バッファの値はそのま
まに保持されるから、一旦中断したハーフトーン処理を
後で再開しても、影響を受けることがない。また、領域
毎にハーフトーン処理の手法、例えば重み付け係数の大
きさを変えるといった対応も容易である。
【0037】図8は、二つのオブジェクトP,Qが存在
する領域を2値化する場合を示す模式図である。誤差バ
ッファが2ライン分存在する場合には、図8(A)に示
すように、領域Pを先行して2値化しようとして誤差バ
ッファを切り換えても、領域Qについての2値化を行な
う際には、誤差バッファとしてどちらを使用すべきかは
明らかでない。このために誤差バッファの切り換えを制
御するポインタなどの使用および管理が不可欠となって
しまう。これに対して、図8(B)に示すように、誤差
バッファが単一の本実施例では、2値化が完了した時点
でそのバッファの内容が次のラインのための誤差バッフ
ァに切り換えられているのと等価であり、誤差バッファ
を切り換えると言った手間を要しない。こうした利点
は、例えばマルチタスクを実現するOSの下で、異なる
領域を異なるタスクで見かけ上同時に処理する場合等に
も、有用である。
【0038】以上説明した実施例では、濃度誤差err
Tは、着目している画素の主走査方向の隣の2つの画素
(符号x+1,x+2)、副走査方向の隣の画素(符号
z)及びその手前の2画素(符号z−1,z−2)に、
重み付けを施して分配した。これに対して、図9に示す
ように、符号x+2,z−2の画素には配分を行なわ
ず、その代わり符号zの主走査方向に隣接する画素(符
号z+1)に配分を行なう構成とする事もできる。この
場合には、この画素についての重み付けをWc1とし
て、 err(x+1)=err(x+1)+Wa1・errT err(x)=errTemp+Wb0・errT err(x−1)=err(x−1)+Wb1・errT errTemp=Wc1・errT として、濃度誤差の配分を決定すればよい。即ち、誤差
拡散バッファとして1ライン分のバッファに加えて1バ
イトのテンポラリなメモリerrTempを持てば足り
ることになる。
【0039】また、図10に示すように、更に符号z+
1,z+2を含む周辺の7つの画素に濃度誤差を配分す
る場合には、符号z+1の画素についての重み付けをW
c1,z+2の画素についての重み付けをWc2とし
て、 err(x+2)=err(x+2)+Wa2・errT err(x+1)=err(x+1)+Wa1・errT err(x)=errTemp1+Wb0・errT err(x−1)=err(x−1)+Wb1・errT err(x−2)=err(x−2)+Wb2・err rrTemp1=errTemp2+Wc1・errT errTemp2=Wc2・errT として、濃度誤差の配分を決定すればよい。即ち、誤差
拡散バッファとして1ライン分のバッファに加えて2バ
イトのテンポラリなメモリerrTemp1,errT
emp2を持てば足りることになる。
【0040】以上の説明では、ライン端の処理について
は特に言及しなかったが、処理画素がラインの先端また
は終端付近の画素の場合は、いくつかの対応を考えるこ
とができる。ひとつは、例えば両端付近では誤差拡散の
範囲を変える処理を行なって誤差を画面のどこかに拡散
する手法を考えることができる。また、誤差バッファの
両端に必要な画素分の余裕(例えば、図7に示した拡散
範囲では、両端にそれぞれ2画素分の余裕)を設けてお
き、そこに拡散された誤差はそのまま捨てる構成とする
ことも可能である。画像全体の画素数から見れば、両端
に拡張された画素の数はわずかなものなので、実用上の
問題はほとんど生じない。ラインの端の処理については
特別な演算により誤差を配分しても良い。
【0041】また、上記実施例では、誤差拡散の範囲は
固定されているものとして扱ったが、入力データの階調
情報に応じて、誤差拡散により誤差を配分する画素の広
さを可変するものとしても良い。例えば、ドットを形成
しなかった場合には、入力データが小さいほど誤差を拡
散する範囲を小さくし、入力データが大きいほど誤差を
拡散する範囲を大きくする。他方、ドットを形成する場
合には、入力データが小さいほど誤差を拡散する範囲を
大きくし、入力データが大きいほど誤差を拡散する範囲
を小さくする。かかる構成によれば、誤差拡散によるむ
らや繰り返しパターンの出現が押さえられ、極めて高品
質の画像を得ることができる。
【0042】なお、本実施例では、ハーフトーンモジュ
ール99は、黒,シアン,マゼンタ,イエロの各色につ
いて、独立にハーフトーン処理を行なうものとして説明
したが、各色間の相関を考慮しながらハーフトーン処理
を行なうものとしても良い。また、シアン,マゼンタの
各色については、濃度の低いライトシアン,ライトマゼ
ンタインクを持つ6色ヘッドの構成をとり、ドット形成
により生じた濃度誤差を、濃度の低いドットの分布によ
り解消しながら印刷する印刷装置に適用することも可能
である。この場合には、階調情報を含む入力データDS
に基づいて、濃いインクによるドット(濃ドット)のオ
ン・オフを決定した後、すでに処理された画素から配分
された濃度誤差と入力データとを加算して補正済みデー
タCorD(x)を演算する。この補正済みデータCo
rD(x)に基づいて、濃ドットが形成されていない場
合にのみ、濃度の低いインクによるドット(淡ドット)
のオン・オフを閾値との比較により決定し、その結果生
じた濃度誤差ERRを、周辺の画素の重みを付けて分配
し、次の画素における処理に備えて誤差拡散バッファに
格納する。
【0043】かかる処理により、2種類の濃度のインク
を用いて、ドットの形成を行なう印刷装置においても、
誤差拡散バッファの容量を極めて小さくすることができ
る。また、濃度の低いインクによるドットは目立たない
ことから、粒状化の目立たない画像を形成することがで
きる。
【0044】なお、単位面積当たりの濃度が異なる2種
類のドット形成する代わりに、例えば、濃度の異なる三
種類以上のインクを用いることも可能である。この場合
は、インクの染料濃度の比を、等比級数的(1:n:2
×n・・)としてもよいし、累乗的な関係(1:n2
4 ・・)としてもよい。なお、ここでn=2,3・・
・(2以上の正の整数)である。また、本実施例では、
濃ドットの判断を先行したが、淡ドットの判断を先に行
なう構成とすることも可能である。また、インク濃度は
1種類とし、ドット径の異なる2種類以上のドットを形
成し、一方のドットについて誤差拡散を行なうものと
し、これに本発明を適用することも可能である。用紙P
上に形成されるドットの大きさは、インク吐出用のノズ
ルの直径やピエゾ素子PEに印可する電圧パルスの強さ
(電圧及び継続時間)等を調整することにより制御する
ことができる。
【0045】上記2つの本実施例では、ハーフトーンモ
ジュール99は、プリンタ20側ではなくコンピュータ
90のプリンタドライバ96側に用意したが、プリンタ
20内に用意することも可能である。例えば、コンピュ
ータ90からは、ポストスクリプトなどの言語により印
刷する画像情報が送られてくる場合には、プリンタ20
側にハーフトーンモジュール99などを持つことにな
る。また、これらの機能を実現するソフトウェアプログ
ラムは、本実施例では、コンピュータ90内のハードデ
ィスク等に記憶されており、コンピュータ90が起動す
る際にプリンタドライバの形態でオペレーティングシス
テムに組み込まれるが、フロッピディスクやCD−RO
M等の携帯型記憶媒体(可搬型記憶媒体)に格納され、
携帯型記憶媒体からコンピュータシステムのメインメモ
リまたは外部記憶装置に転送されるものとすることも可
能である。また、コンピュータ90からプリンタ20の
内部に転送して利用する形態とすることも可能である。
なお、通信回線を介して、これらのソフトウェアプログ
ラムを提供する装置を設け、上記ハーフトーンモジュー
ルの処理内容を、通信回線を介して、このコンピュータ
やプリンタ20に転送して利用する形態とすることもで
きる。
【0046】また、上述した実施例では、インクの吐出
も、ピエゾ素子PEを用い、ピエゾ素子PEに所定時間
幅の電圧を印可することにより行なっているが、この他
のインク吐出方式を採用することも容易である。実用化
されているインク吐出方式としては、大まかに分ける
と、連続したインク噴流からインク粒子を分離して吐出
する方式と、上述した実施例でも採用された方式である
オンデマンド方式に大別される。前者には、荷電変調に
よりインクの噴流から液滴を***させる荷電変調方式、
インクの噴流から大径粒子が***する際に生じる微少な
サテライト粒子を印字に利用するマイクロドット方式な
どが知られている。これらの方式も、複数種類の濃度の
インクを利用した本発明の印刷装置に適用可能である。
【0047】また、オンデマンド方式は、ドット単位で
インク粒子が必要となったとき、インク粒子を生成する
ものであり、上述した実施例で採用したピエゾ素子を用
いた方式の他、図11(A)〜(E)に示すように、イ
ンクのノズルNZ近傍に発熱体HTを設け、インクを加
熱することでバブルBUを発生させ、その圧力によりイ
ンク粒子IQを吐出する方式などが知られている。これ
らのオンデマンド方式のインク吐出方式も、本発明の印
刷装置に適用可能である。
【0048】上記実施例では、印刷装置として、単独で
動作可能なプリンタを挙げたが、種々の機器に組み込ま
れた印刷装置に、本発明が適用できることは、もちろん
である。例えば、ディジタル複写機やファクシミリなど
に適用することができる。また、実施例では、インクジ
ェットタイプの印刷装置を取り上げたがドットにより画
像の記録を行なうものであれば、熱転写,熱昇華型タイ
プのプリンタ、カラーレーザプリンタなどに適用するこ
とも可能である。また、大容量のメモリを搭載すること
が困難なディジタルカメラなどに、本発明を適用し、デ
ィジタルカメラ内部でハーフトーン処理を行なう構成を
採ることも可能である。この場合には、ディジタルカメ
ラから、直接プリンタに画像を出力することが可能とな
る。従来の構成では、誤差拡散バッファが大容量化する
ため、こうした機器から直接プリンタに出力することは
困難であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のプリンタ20の概略構成図である。
【図2】プリンタ20における制御回路40の構成を示
すブロック図である。
【図3】各色ヘッド61ないし64におけるインク吐出
のための構成を示す説明図である。
【図4】ピエゾ素子PEの伸張によりインク粒子Ipが
吐出される様子を示す説明図である。
【図5】コンピュータ90が扱う画像情報から印刷が行
なわれるまでの処理の様子を例示するブロック図であ
る。
【図6】誤差拡散処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図7】実施例の誤差拡散の様子を示す説明図である。
【図8】二つの領域についてのハーフトーン処理の様子
を示す模式図である。
【図9】誤差を拡散する範囲を小さくした他の例を示す
説明図である。
【図10】誤差を拡散する範囲を大きくした他の例を示
す説明図である。
【図11】インク粒子の吐出機構の他の構成例を示す説
明図である。
【図12】従来のハーフトーン処理における誤差拡散の
重み付けを示す説明図である。
【符号の説明】
20…プリンタ 22…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 25…ジエチレングリコール 26…プラテン 28…印字ヘッド 30…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 43…ROM 44…RAM 50…I/F専用回路 52…ヘッド駆動回路 54…モータ駆動回路 56…コネクタ 61〜64…インク吐出用ヘッド 71…黒インク用カートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 80…インク通路 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 93…CRTディスプレイ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…ラスタライザ 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール P…用紙 PE…ピエゾ素子 n…ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/407 H04N 1/40 101E (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/205 B41J 2/52 H04N 1/23 H04N 1/405 H04N 1/407

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物上に、所定方向の走査ラインに沿
    って順次ドットを形成可能なヘッドを備え、誤差拡散の
    手法によりドットを分布させて多階調の画像を記録する
    印刷装置であって、 記録しようとしている画像について画素単位で階調情報
    を有する印字データを入力する入力手段と、1走査ライン上の画素数に対応した記憶容量を有し、前
    誤差拡散によって拡散される誤差の累積値を記憶する
    誤差バッファと、 該誤差バッファに、拡散誤差の累積値を記憶する誤差拡
    散量保存手段と、 着目している画素についての前記印字データの階調情報
    とそのドットについて前記誤差バッフアに記憶された前
    記累積値とに基づき、着目した画素についての補正階調
    情報を求める補正階調情報演算手段と、 該補正階調情報に対応した印刷濃度と該ドットの有無に
    よって実現される印別濃度との差を濃度誤差として求め
    る濃度誤差演算手段と、 該濃度誤差に所定の重み付けを施して、ドット形成の対
    象となっている画素の周辺の未処理画素の各々について
    の配分を決定する誤差配分決定手段と、 記着目画素同一走査ライン上で該着目画素以外の画
    素に対応した誤差バッファについては、前記配分が決定
    された拡散誤差によりその内容を更新し、該着目画素に
    対応した誤差バッファについては、前記決定された拡散
    誤差を書き込む記憶制御手段とを備えた印刷装置。
  2. 【請求項2】 対象物上に、所定方向の走査ラインに沿
    って順次ドットを形成可能なヘッドを備え、誤差拡散の
    手法によりドットを分布させて多階調の画像を記録する
    印刷装置であって、 記録しようとしている画像について画素単位で階調情報
    を有する印字データを入力する入力手段と、1走査ライン上の画素数に対応した記憶容量を有し、前
    記誤差拡散による誤差の各画素についての配分量の累積
    値を記憶する誤差バッファと、 着目した画素についての前記印字データの階調情報とそ
    のドットについて前記誤差バッファに記憶された前記累
    積値とに基づいて、補正階調データを求める補正階調デ
    ータ演算手段と、 該求められた補正階調データに基づいて、誤差拡散法に
    より画素単位でドットを形成するか否かを決定するドッ
    ト形成判断手段と、 該ドット形成判断手段よるドット形成の有無の判断に基
    づき、前記階調情報に対応した印刷濃度と該ドットの有
    無により実現される印刷濃度との差を濃度誤差として求
    める濃度誤差演算手段と、 該濃度誤差に所定の重み付けを施して、ドット形成の対
    象となっている画素の周辺の画素であって、前記ドット
    の形成方向である主走査方向の画素と前記走査ラインに
    隣接する走査ライン上の画素の各々についての配分量を
    決定する誤差配分量決定手段と、 該決定された各画素についての配分量を、該隣接する走
    査ライン上の画素については、前記ドット形成判断手段
    による判断が終わった画素用の前記誤差バッファに記憶
    させる記憶制御手段と、 前記ドット形成判断手段の判断結果に基づいて、前記ヘ
    ッドを駆動して、ドットを形成させるヘッド駆動手段と
    を備えた印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の印刷装置
    であって、 前記誤差配分量決定手段が、前記着目している画素に対
    して、前記次の走査ライン上でかつ該着目している画素
    から前記主走査方向の少なくとも1以上の画素について
    は、一時的に該配分量を記憶する一時記憶手段を備えた
    印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の印刷装置
    であって、 前記ヘッドが、2種類以上の色相の異なるインクによる
    記録が可能であり、該色相が異なるインクの少なくとも
    一つについて、前記誤差拡散の手法を適用してドットを
    形成する印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドが、濃度の異なる2種類以上
    の濃淡インクを吐出可能であり、該インクにより単位面
    積当たりの濃度の異なる2種類以上のドットを形成可能
    なヘッドであり、該2種類以上のドットの少なくとも一
    つについて、前記誤差拡散の手法を適用する請求項1ま
    たは請求項2記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記ヘッドが、ドット径の異なる2種類
    以上のドットを形成可能なヘッドであり、該2種類以上
    のドットの少なくとも一つについて前記誤差拡散の手法
    を適用する請求項1または請求項2記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記ヘッドは、インク通路に設けられた
    電歪素子への電圧の印加によりインクに付与される圧力
    によってインク粒子を吐出する機構を備えた請求項1ま
    たは請求項2記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記ヘッドは、インク通路に設けられた
    発熱体への通電により発生する気泡により該インク通路
    のインクに付与される圧力によってインク粒子を吐出す
    る機構を備えた請求項1または請求項2記載の印刷装
    置。
  9. 【請求項9】 対象物上に、所定方向の走査ラインに沿
    って順次ドットを形成可能なヘッドを備え、誤差拡散の
    手法によりドットを分布させて多階調の画像を記録する
    画像記録方法であって、1走査ライン上の画素数に対応した記憶容量を有し、前
    記誤差拡散による誤差の各画素についての配分量の累積
    値を記憶する誤差バッファを用意し、 記録しようとしている画像について画素単位で階調情報
    を有する印字データを入力し、 着目している画素についての前記印字データの階調情報
    とそのドットについて前記誤差バッフアに記憶された前
    記累積値とに基づき、着目した画素についての補正階調
    情報を求め、 該補正階調情報に対応した印刷濃度と該ドットの有無に
    よって実現される印別濃度との差を濃度誤差として求
    め、 該濃度誤差に所定の重み付けを施して、ドット形成の対
    象となっている画素の周辺の未処理画素の各々について
    の配分を決定し、 記着目画素同一走査ライン上で該着目画素以外の画
    素に対応した誤差バッファについては、前記配分が決定
    された拡散誤差によりその内容を更新し、該着目画素に
    対応した誤差バッファについては、前記決定された拡散
    誤差を書き込む画像記録方法。
  10. 【請求項10】 印字対象物上に所定方向に順次ドット
    を形成可能なヘッドを備えた印刷装置において、誤差拡
    散の手法によりドットを分布させて多階調の画像を記録
    する画像記録方法であって、1走査ライン上の画素数に対応した記憶容量を有し、前
    誤差拡散による誤差の各画素についての配分量の累積
    値を記憶する誤差バッファを用意し、 印刷しようとしている画像について画素単位で階調情報
    を有する印字データを入力し、 着目した画素についての該入力した印字データの階調情
    報とそのドットについて前記誤差バッファに記憶された
    前記累積値とに基づいて、誤差拡散法により画素単位で
    ドットを形成するか否かを決定し、 該ドット形成の有無の判断に基づき、前記階調情報に対
    応した印刷濃度と該ドットの有無により実現される印刷
    濃度との差を濃度誤差として求め、 該濃度誤差に所定の重み付けを施して、ドット形成の対
    象となっている画素の周辺の画素であって、前記ドット
    の形成方向である主走査方向の画素と前記走査ラインに
    隣接する走査ライン上の画素の各々についての配分量を
    決定し、 該決定された各画素についての配分量を、該隣接する走
    査ライン上の画素については、前記ドット形成の判断が
    終わった画素用の前記誤差バッファに記憶させ、 前記ドット形成の判断結果に基づいて、前記ヘッドを駆
    動して、ドットを形成させる画像記録方法。
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