JP3396192B2 - 握飯包装装置 - Google Patents

握飯包装装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は３角形包装握飯の頂
部の内部被覆フイルムを整然と折畳み、外側被覆フイル
ムを溶着して頂部の密封を確実に行うことによって空
気、害虫の進入、飯の乾燥等を防止するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、３角形包装握飯の底辺両端部包装
フイルムは図５(ロ)図、図６(ロ)図に示すように折畳み
を整然と行うことができ加熱溶着によって密封がほぼ完
全に行われた。
【０００３】しかし頂部では内側包装フイルムが皺にな
り易く、その上に外側包装フイルムで被覆したため内側
及び外側包装フイルムの両側から加熱片で挟持して溶着
しても整然と加熱溶着密封が行われず、空気、害虫等の
進入による長期保存及び衛生の保持に問題があり、かつ
品質を低下した。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は３角形握飯の
底辺両端部は勿論、特に頂部の内外側フイルムが整然と
合され両側からの加熱密着が良好で長期保存及び衛生的
な包装握飯を得ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は ３角形握飯間歇回動雌型を通過する握飯押上
雄型と、上記雌型とその直上に設けた固定雌型との間に
シート状フイルムを間歇供給するよう形成し、該固定雌
型の上部に握飯厚さ空間を介して固定案内板を設け、上
記空間内に出入する前端Ｖ字溝形押板を設け、固定雌型
と上面同一水準位置に上記フイルムの包装雌型を間歇回
動自在に設けてなり、上記固定案内板の終端部に上記包
装雌型の停止位置直上に押込みスタンプ昇降用透孔を穿
設してなる包装機であって、上記固定雌型が３角形で底
辺が上記押板の出入方向と直交し、底辺の両端に上記フ
イルムの挿入溝が設けられ、該固定雌型の頂部に上記フ
イルムの頂部を２股襞に成形する案内突起を設けてなる
握飯包装装置上記押板の前端Ｖ字溝形の頂部に上記２股
襞を握飯の頂部中央部に押付ける面を形成した上記第１
発明記載の握飯包装装置上記面の中央に上記出入方向の
溝を形成し、該溝内に昇降するＬ又は鈎形杆を上記押込
みスタンプの上記出入方向側頂部に設けた上記第１又は
第２発明記載の握飯包装装置によって構成される。
【０００６】
【発明の実施の形態】機枠に間歇回動円盤２０を下段に
設け、該円盤２０には外周に沿って３角形握飯の雌型６
を複数穿設する。
【０００７】この雌型６の停止位置において図３に示す
ように該雌型６を通過昇降する成形握飯の押上雄型７が
設けられる。
【０００８】上記停止位置の上段には機枠に固定雌型９
が設けられ、中間に海苔２１入りシート袋による長方形
シート状フイルム２の間歇供給装置８を設ける。この装
置８は海苔２１入りシート袋の収容函２２を備え該函２
２の開口下面に近接して回動する２条のタイミングベル
ト２３，２３を有し、該ベルト２３，２３上に吸引装置
２２’によって吸引供給される海苔シート袋による上記
シート状フイルム２を固定雌型９の下面に間歇的に供給
するようになっている。
【０００９】上記固定雌型９の上部に握飯１の厚さとほ
ぼ同一厚さの空間ｓを介して固定案内板１０を設ける。
【００１０】そして該空間ｓ内に上記ベルト２３，２３
と直角方向に出入する前端Ｖ字溝形押板１１を設け、該
板１１の基部を往復回動杆２４で図２左右方向に固定案
内板１０に設けた案内ローラ１０’、１０’に沿って往
復摺動させることができる。
【００１１】固定雌型９の上面と同一水準位置に上記フ
イルム２の包装雌型１２を間歇回動板２５の外周に沿っ
て複数設け、上記固定案内板１０の終端部に上記包装雌
型１２の停止位置直上に押込みスタンプ１３昇降用透孔
１４を穿設して３角形握飯包装機２６ａを形成する。
【００１２】上記押込みスタンプ１３は上記空間ｓから
包装雌型１２上に押込まれた半包装握飯１’を該スタン
プ１３で透孔１４を経て下降させて上記雌型１２内に押
込むことができる。
【００１３】上記固定雌型９は３角形で底辺が上記押板
１１の出入方向ａと直交し、底辺の両端に上記フイルム
挿入溝１５，１５が設けられ、頂部に上記フイルム２の
頂部を２股襞４，４に成形する案内突起１６が設けられ
る（図４〜６）。
【００１４】上記押板１１の前端Ｖ字溝１１’（図５）
の頂部に上記２股襞４，４を握飯１の頂部中央部に押付
ける面１７，１７を形成し、該面１７，１７の中央に上
記出入方向ａの細溝１８を形成し、該溝１８内に昇降す
るＬ又は鈎形杆１９を上記押込みスタンプ１３の上記出
入方向ａ側頂部に設ける。
【００１５】このＬ又は鈎形杆１９は上記スタンプ１３
の上記出入方向ａ側に設けられ、上記スタンプ昇降用透
孔１４の上記出入方向ａ側頂部に形成した出入用溝１
４’を通過するものである。
【００１６】従って下段の雌型６内に成形された３角形
握飯１は停止位置において図３に示す押上雄型７によっ
て固定雌型９内に押上げられる途中で長方形のシート状
フイルム２の半面を上面に被覆した状態で空間ｓ内に押
上げられ、その際図６(イ)(ロ)図に示すように上記フイ
ルム２の頂部が案内突起１６によって２股襞４，４に成
形される。
【００１７】そして前端Ｖ字溝型押板１１が図６(イ)
図、図７(イ)図左方に矢印ａ方向に摺動し、面１７，１
７が２股襞４，４を握飯１の頂部中央部にＶ字溝内面１
１”、１１”によって折畳むように押付けて図７(ロ)図
に示すように握飯１の頂部を上記襞４，４によって整然
と被覆する。
【００１８】上記押板１１によって空間ｓを包装雌型１
２の直上に摺動した半包装握飯１’は、その両側面
１”、１”がＶ字溝内面１１”、１１”によって図７
(ロ)図に示すように上記フイルム２で被覆され、下面も
該フイルム２の後半部によって被覆される。
【００１９】その状態でスタンプ１３で該握飯１’を包
装雌型１２内に下降させるとフイルム２の後半部は握飯
１の両外側面１”、１”に沿って起立すると同時に、そ
の頂部３は包装雌型１２の頂部に形成した溝１２’内に
Ｌ又は鈎形杆１９によって整然と押込まれる。
【００２０】そして該スタンプ１３及びＬ又は鈎形杆１
９は上昇し、包装雌型１２は次の位置に回動して停止
し、上面３角フイルム２’、２’が下層の上記フイルム
２にスポット溶接装置２６（図２）のよって加熱溶着さ
れ、上昇した上記スタンプ１３の直下には空の包装雌型
１２が回動して停止し、上述の動作が繰返される。
【００２１】上記スタンプ１３と同時に昇降する取卸用
スタンプ２７によって包装握飯は取卸され、フイルム２
の後半部の先端部は握飯１の頂部３において図１矢印
ｂ、ｂ方向から加熱片で挟持されて溶着密封される。
【００２２】尚図中２８はスタンプ１３，２７用昇降
杆、２９はスタンプ１３，２７昇降用連杆、３０はスタ
ンプ１３の支持用コイルバネ、３１はスタンプ１３の昇
降案内杆、３２は包装雌型１２の支持板である。
【００２３】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので包装
握飯の頂部の包装フイルムが握飯の頂部に整然と密着
し、かつ外側のフイルムが頂部の外側において加熱溶着
密封し得て外部からの害虫や空気の進入がなく衛生的で
長期保存に適する包装握飯が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の包装握飯を示す斜視図である。
【図２】握飯包装装置の平面図である。
【図３】図２Ａ−Ａ線による縦断正面図である。
【図４】図３Ｂ−Ｂ線による横断面図である。
【図５】図４の一部拡大斜視図である。
【図６】(イ)図は固定雌型上に押上げた状態の縦断正面
図である。(ロ)図は(イ)図の半包装握飯の拡大斜視図で
ある。
【図７】(イ)図は先端Ｖ字溝形押板の摺動状態の縦断正
面図である。(ロ)図は(イ)図に示す包装握飯の拡大斜視
図である。
【図８】スタンプ部の拡大縦断正面図である。
【図９】(イ)図は包装雌型にスタンプで押込んだ状態の
拡大縦断正面図である。(ロ)図は(イ)図の包装握飯を右
方から見た拡大側面図である。
【符号の説明】
１ ３角形握飯 ２ 長方形シート状フイルム ３ 頂部 ４ 襞 ５ 外側被覆片 ６ 間歇回動雌型 ７ 押上雄型 ８ フイルム間歇供給装置 ９ 固定雌型 ｓ 空間 １０ 固定案内板 １１ 前端Ｖ字溝形押板 １２ 包装雌型 １３ 押込みスタンプ １４ スタンプ昇降用透孔 ａ 出入方向 １５ フイルムの挿入溝 １６ 案内突起 １７ 面 １８ 溝 １９ Ｌ又は鈎形杆

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ３角形握飯間歇回動雌型を通過する握飯
    押上雄型と、上記雌型とその直上に設けた固定雌型との
    間にシート状フイルムを間歇供給するよう形成し、該固
    定雌型の上部に握飯厚さ空間を介して固定案内板を設
    け、上記空間内に出入する前端Ｖ字溝形押板を設け、固
    定雌型と上面同一水準位置に上記フイルムの包装雌型を
    間歇回動自在に設けてなり、上記固定案内板の終端部に
    上記包装雌型の停止位置直上に押込みスタンプ昇降用透
    孔を穿設してなる包装機であって、上記固定雌型が３角
    形で底辺が上記押板の出入方向と直交し、底辺の両端に
    上記フイルムの挿入溝が設けられ、該固定雌型の頂部に
    上記フイルムの頂部を２股襞に成形する案内突起を設け
    てなる握飯包装装置。
  2. 【請求項２】 上記押板の前端Ｖ字溝形の頂部に上記２
    股襞を握飯の頂部中央部に押付ける面を形成した請求項
    １記載の握飯包装装置。
  3. 【請求項３】 上記面の中央に上記出入方向の溝を形成
    し、該溝内に昇降するＬ又は鈎形杆を上記押込みスタン
    プの上記出入方向側頂部に設けた請求項１又は２記載の
    握飯包装装置。
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