JP3395976B1 - 靴 下 - Google Patents

靴 下

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JP3395976B1
JP3395976B1 JP2002138882A JP2002138882A JP3395976B1 JP 3395976 B1 JP3395976 B1 JP 3395976B1 JP 2002138882 A JP2002138882 A JP 2002138882A JP 2002138882 A JP2002138882 A JP 2002138882A JP 3395976 B1 JP3395976 B1 JP 3395976B1
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昭雄 吉田
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カネボウ株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 立ったまま或いは座ったままというように姿
勢を余り変化させない人であっても、僅かな足の動きに
よるマッサージ効果が高く、また、生地が余り厚くな
く、編目が開いたメッシュ状とならず、ファッション性
が優れている靴下を提供する。 【解決手段】 ハイソックス10が弾性糸1とその他の
ウーリーナイロン糸2等によって編成されており、少な
くとも足首付近からふくらはぎ近くまでを覆う部分にお
ける靴下の内面に、周方向に延在する畝21が多数本形
成されており、畝が内方に突出している。畝21は、弾
性糸を保持ループとして少なくとも6コース以上ウエル
トループが形成された浮き編が1ないし3ウェールの間
隔を開けて編成されていることによって形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は靴下(本発明におけ
る靴下は少なくとも足首付近からふくらはぎ近くまでを
覆うものであり、ソックス、ハイソックス、パンティス
トッキング、サポータ、スパッツおよびタイツを含む)
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、靴下の各部分における着圧(締付
け力)を変化させることにより、足の血行を促すことが
提案されている。例えば、特許第2822090号公
報、特開平8−199404号公報および特開2001
−140104号公報においては、足から大腿部に至る
までの靴下による着圧を徐々に低くすることにより静脈
からの血の還流を促すことが提案されている。
【0003】これらの先行文献に開示されているもの
は、何れも着圧の変化は編成時における糸の給糸量を調
整することにより、土踏まず、足首部、ふくらはぎ部、
大腿部において徐々に着圧が低くなるように設計されて
いる。
【0004】また、特公平7−98053号公報には、
タック編みを用いるとともにストッキングの種々の部位
における1インチ当たりのコース数とウェール数を変化
させて、着圧を調整することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特許第282
2090号公報、特開平8−199404号公報および
特開2001−140104号公報等に開示された従来
の技術のように、単に着圧を変化させただけでは静脈に
おける血液の還流が不充分である。すなわち、座り続け
た姿勢で作業する人や立ち仕事でもほぼ一定の場所から
動かないで立っている人などは単に靴下の着圧を変化さ
せただけでは充分な血行を得ることが困難であった。
【0006】また、特公平7−98053号公報のよう
にタック編であると1つの目にタックした数の糸が一緒
に編まれるため、タック編した部分の目が大きくなって
しまい生地が厚手となってしまうとともに編目が開いた
メッシュ状となり、ファッション性が損なわれる。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みて、立った
まま或いは座ったままというように姿勢を余り変化させ
ない人であっても、僅かな足の動きによるマッサージ効
果が高く、また、生地が余り厚くなく、編目が開いたメ
ッシュ状とならず、ファッション性が優れている靴下を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも足
首付近からふくらはぎ近くまでを覆う部分における靴下
の内面に、周方向に延在する畝が多数本形成されてお
り、該畝が内方に突出している靴下である
【0009】更に詳しくは、本発明は、靴下が弾性糸と
その他の糸とによって編成されており、少なくとも足首
付近からふくらはぎ近くまでを覆う部分における靴下の
内面に、周方向に延在する畝が多数本形成されており、
該畝が内方に突出しており、前記弾性糸を保持ループと
して少なくとも6コース以上ウエルトループが形成され
た浮き編が1ないし5ウェールの間隔を開けて編成され
ていることによって前記畝が形成されていることを特徴
とする靴下により前記目的を達成する。
【0010】好ましくは、前記畝が周方向にジグザグ状
に形成されている。そして、前記畝は、畝と畝との間隔
が等間隔で配列されていてもよいし、畝と畝との間隔が
ふくらはぎ部から足首部に向かって狭くなっていてもよ
い。また、前記畝は、ふくらはぎ部から足首部に向かっ
て畝の高さが高くなっていることが好ましい。
【0011】前記畝がジグザグ状であって且つふくらは
ぎ部から足首部に向かって1つの畝におけるジグザグの
数が増加していてもよい。
【0012】各畝における畝の高さが一定であってもよ
い。或いは、前記畝がジグザグ状であって且つ1つのジ
グザグ状畝において足首側に位置する部分が履き口側に
位置する部分よりも畝の高さが高くてもよい。また、弾
性糸とその他の糸とが1コースごと交互に編成されてい
る場合、前記浮き編を始める位置をウェール方向に2コ
ースずつずらせてジグザグに配置することにより、弾性
糸を保持ループとした前記浮き編がジグザグに形成され
て、前記畝が周方向にジグザグ状に形成されていること
が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図1(a)は本発明の靴下の正面図
であり、ジグザグ状の柄は全面的にあるが一部だけ描
き、他は省略して描いたものである。図1(b)は靴下
を着用した状態を説明するための断面図であり、説明の
ために模式的に描いており、ジグザグの畝は全面的に存
在するが一部だけ描き、他は省略して描いたものであ
る。図2はジグザグ部を表側から見て模式的に表わした
概略図である。図3は図2に示したジグザグ部の編目の
一部分を示す編組織図である。図4は編目記号によって
図3に示した編組織を裏側から見た状態で表わした組織
図であり、1リピート分を太線で囲っている。
【0014】図1〜図4に示した第1実施例はハイソッ
クスであり、このハイソックス10においては、ハイソ
ックス10の外表面にはジグザグ柄21′が表れている
が、表面は平坦である。一方、ハイソックス10の内面
側にはジグザグ柄21′に対応する箇所にジグザグの畝
21が形成されており、畝21は図1(b)に示すよう
に、靴下の内方に向かって突出しているものである。畝
21は靴下の周方向に延在しているものであり、つま先
部11から足首部12、ふくらはぎ部13にかけて規則
的に等間隔で形成されており、履き口部14付近まで規
則的に形成されている。畝21と畝21との間には平坦
な部分22がある。
【0015】第1実施例ではジグザグのピッチが一定の
ピッチで形成されている。このようなジグザグをなす畝
21を形成する編組織が図3および図4に示されてい
る。図3において符号1は弾性糸を表わし、符号2はそ
の他の糸、例えばウーリーナイロン糸を示している。糸
使いとしては第1給糸口および第3給糸口に30デニー
ルのポリウレタン糸を芯糸として、これに30デニール
のナイロン糸をカバーリングしたシングルカバーリング
ヤーン(SCY)と、40デニールのポリウレタン糸を
芯糸として、これに70デニールのナイロン糸をカバー
リングしたシングルカバーリングヤーン(SCY)とを
引き揃えて用い、また第2給糸口および第4給糸口には
50デニール双糸のウーリーナイロン糸を使用する。
【0016】周方向に延びる畝21は、弾性糸1を保持
ループ31とした浮き編30を編成することにより形成
する。図3に示した例においては、編成時に浮き編を行
なうウェールと通常の平編を行うウェールの比は1:2
である。すなわち、浮き編は2ウェールの間隔を開けて
形成されている。浮き編は弾性糸1による編目を保持し
た編針が編成中にウエルト位置をとり、編目を保持した
ままとすることにより形成される。この保持するコース
数は図3に示したものは16コースであり、16コース
編む最中は浮き編の保持ループ31となる編目を保持し
た編針はウエルト位置に保たれたままであって、編成動
作を行なわず、その間に供給される糸は編目を編成せ
ず、ウエルトループ32となって、裏側に飛んだ状態と
なっている。
【0017】本発明では弾性糸1を保持ループ31とし
て浮き編30を編成するので、他の編目や編成状態に悪
影響を与えることなく、多数のコースを浮き編30とす
ることができる。このように弾性糸1を保持ループ31
として浮き編30とすることにより、保持ループ31の
弾性糸1が縮もうとする力により、浮き編30以外の部
分および浮き編30のウエルトループ32が内側に突出
した状態となり、畝21を形成する。
【0018】このような浮き編30を同じコースで形成
すると真っ直ぐな畝21が形成されるが、図2ないし図
4に示すように、浮き編を始める位置をずらすことによ
り浮き編をジグザグに形成することができる。図3およ
び図4に示した実施例では、16コースに跨がる浮き編
目(保持ループ31)を順次ウェール方向において2コ
ースずつずらせて配置している。そして図3では5個の
浮き編30が示されているが、この左右においてはジグ
ザグになるように左側の浮き編は下がり、右側の浮き編
は上がっていくように形成される。また、畝21と畝2
1の間の部分22は平編であり、この図3および図4に
示すものでは6コース分である。
【0019】このように靴下の内側にジグザグの畝21
が形成されると、僅かな足の動きでも皮膚がマッサージ
される効果が生じ、血行が促進される。また、第1実施
例のハイソックスは着用した際に、全体がほぼ一様な太
さで編まれているため、ふくらはぎ部は足首部よりも引
伸ばされる。このため、ふくらはぎ部の畝の高さよりも
足首部の畝の高さが高く、足首部の方がマッサージ効果
が高く、足首からふくらはぎに向かっての血行が促され
る。
【0020】より好ましくは、従来と同様に糸の供給量
を調整することにより、着圧を併せて変えるようにして
もよい。
【0021】図5ないし図7は本発明の第2実施例を説
明するための図面である。図5(a)は第2実施例のハ
イソックスの正面図であり、図5(b)は履いた状態に
おける断面図であり模式的に描いている。図5は何れも
畝がハイソックスの全体にあるが、分かり易くするため
に一部分のみが描かれており、残りは省略されている。
図6は図5に示した第2実施例の編み方を示すための編
組織を示す図であり、(a)〜(f)で図5(a)のA
〜Fの各部分における編組織を表わしている。図7は図
6(a)に示した編組織における浮き編の状態を分り易
く示すための拡大した編組織図である。
【0022】この第2実施例においては、畝21の高さ
を履き口部14からつま先部11に向かって変化させて
いくが、畝21と畝21の間の平坦な部分22の間隔は
一定である。またジグザグ形状も一定のピッチである。
【0023】図5(a)に示すように、ハイソックス1
0の長さ方向に領域をA、B、C、D、E、Fと設定
し、図5(b)に示すように、領域Aから領域Fに向か
って徐々に畝21の高さを高くしている。畝21の高さ
を高くするためには、浮き編を行うコース数を変化させ
ることによって行われる。Aの領域では6コース分浮き
編とし、Bの領域では8コース浮き編とし、Cの領域で
は10コース浮き編とし、Dの領域では12コース浮き
編とし、Eの領域では14コース浮き編とし、Fの領域
では16コース浮き編としている。
【0024】各浮き編組織は図6に示す編組織であり、
図6(a)に図5(a)のA領域の編組織を示してお
り、6コース飛ばしの浮き編とした状態の編組織であ
り、この組織に見られるように、浮き編の保持ループ3
1は弾性糸1によって形成されている。図6(b)は図
5(a)のB領域の編組織で、8コース飛ばしの浮き編
が行われているものである。図6(c)は図5(a)の
C領域の編組織で、10コース飛ばしの浮き編が行なわ
れている。図6(d)は図5(a)のD領域を編むため
の編組織で、12コース飛ばしの浮き編としてる。図6
(e)は図5(a)のE領域における編組織を示してお
り、14コース飛ばした浮き編となっている。図6
(f)は図5(a)のF領域の編組織を示しており、1
6コース飛ばしの浮き編としているものである。なお、
図6で矢印Xはつま先方向、矢印Yは履き口方向を示し
ている。
【0025】図7は図6(a)の編組織を拡大したもの
であり、この図7から明らかなように、浮き編30は弾
性糸1による保持ループ31とウエルトループ32から
なり、ウエルトループ32はその他の糸2と弾性糸1と
が交互になっている。浮き編30は2ウェールおきに形
成されており、浮き編30においては、保持ループ31
となる弾性糸1からなる編目を保持した針を編成中に不
作動位置(ウエルト位置)にして、その針には給糸され
ない状態で編地の裏側に各コースを編む糸1および2が
直線状に浮いた状態でウエルトループ32となっている
ことを示している。
【0026】図6(b)〜(f)における編組織も、浮
き編30とするためのウエルトループ32のコース数が
徐々に増えている点を除いては、2ウェールおきに浮き
編30とする点では同じである。また、浮き編30と隣
の浮き編30とは、図6および図7に示すようにウェー
ル方向に2コース分ずらして配置する。第1実施例と同
様に、1本の畝21を形成するための浮き編30は5個
単位で2コースずつ下がったり、反対に2コースずつ上
げて行くようにして、ジグザグ模様としている。
【0027】浮き編30におけるウエルトループ32の
数(すなわち、飛ばすコース数)が多いほど、畝の高さ
が高くなる。従って、この第2実施例においては、つま
先部11から足首部12にかけてはハイソックス10の
内面に大きな畝21が形成されており、ふくらはぎ部1
3に向かって徐々に畝21の高さが低くなっていて、マ
ッサージ効果および着圧が畝21の高さの変化によって
変化されている。従って、この実施例においては、糸の
給糸量を変えなくても着圧を変化させることができる。
【0028】図8(a)および(b)は第3実施例を説
明するための概略図であり、図8(a)は正面図であ
り、図8(b)は靴下を履いた状態で断面したものを示
す概略図である。この第3実施例においては、畝21の
高さは同じであるが、ジグザグのピッチをつま先部11
から履き口部14にかけて変化させているものである。
【0029】例えば、第1実施例に示したように、畝2
1の高さは16コースを浮き編としたような編組織を用
いる点では同じであるが、ジグザグの波のピッチを変化
させるために履き口部14側ではピッチが大きく、つま
先部11側ではピッチが小さく、すなわち、ジグザグの
数が増えるようにしている。例えば、図8(a)におい
てAの領域ではジグザグの折れ曲りが1周で6個あり、
Bの領域では1周で8個とし、Cの領域では1周で10
個の山を形成し、Dの領域では1周で12個の山を形成
するなどのようにする。
【0030】このようにジグザグのピッチを変えるため
には、1つのジグザグを構成する浮き編30の数を変え
ればよい。第1実施例の例では、構成する浮き編30を
2コースずらして配置する際に5つの浮き編30を連続
して下がる方向にずらせ、次に5つの浮き編30を連続
して上がる方向にずらせて配置して、ジグザグ状として
いるが、大きな波では、例えば、12個浮き編30を下
がる方向に形成してからまた12個上がるというように
すると大きな波となる。小さな波にする場合は、ジグザ
グを構成する浮き編30の数を4つとして、2つの浮き
編30が下がる方向にずれると2つの浮き編30が上が
る方向にずれるというようにし、波のピッチを変化させ
ることができる。
【0031】この実施例では、足首部12からつま先側
の部分では小さなピッチでジグザグが形成されているの
でマッサージ効果が大きくなり、一方、履き口部14側
ではジグザグの数が少ないため着圧が小さくなるという
効果がある。
【0032】図9(a)および(b)は本発明の第4実
施例を説明するためのものであり、(a)は正面からジ
グザグの波形を見た概略正面図であり、(b)は断面の
模式的概略断面図であり、(a)、(b)何れもジグザ
グ模様、畝等を部分的に省略して示している。
【0033】この実施例において、畝21は第1実施例
において説明したものと同様な編組織を利用しており、
浮き編は16コース飛ばした浮き編であり、2ウェール
置きに形成され、且つ2コースずつずれて形成されてお
り、浮き編4個が4つ続けて下がって編まれると4つ上
がるようにして形成され、ジグザグの波形を形成するも
のである。
【0034】この実施例が第1実施例と異なっている点
は、畝21と畝21の間の平坦な部分(平編部分)22
の間隔が履き口部14側からつま先部11側に向かって
段々狭くなっていく点である。例えば、履き口部14側
では隣接するジグザグの間の平編部分22を30コース
とし、つま先部11に向かって畝21と畝21の間の平
編部分22のコース数を28コース、26コース、24
コース…と徐々に減らして行き、足首部12からつま先
部11では畝21と畝21の間の平編部分22を4コー
スとする。
【0035】このように、この実施例ではつま先側では
ジグザグの畝21が密であり、ふくらはぎ部13から履
き口部14に向かって徐々に畝21の数が少なくなって
いくため、着圧が徐々に低くなっていくものである。
【0036】図10および図11は本発明の第5実施例
であり、図10(a)は正面から見た模式的な図であ
り、一部分のみのジグザグを描き、残りは省略してい
る。図10(b)は模式的ジグザグ部分の部分拡大図で
ある。図11は本発明の第5実施例の編組織を示す図で
ある。
【0037】第5実施例においては、図10(b)に示
しているように、1本のジグザグの畝21において足首
部12側に位置する部分の畝の高さが高く、すなわち、
浮かしているコース数が大きく、履き口部14側に位置
する部分の畝の高さ、すなわち、浮き編30のコース数
が少なくなっている。図11に示すように(なお、図1
1は編組織を示しているが、図10(b)とはつま先方
向と履き口方向とが逆に示されている)、ジグザグの谷
(図10(b)参照)、すなわち、足首部12側に位置
する部分では16コース飛ばした浮き編30であり、2
ウェールおいて2コースずれて同じく16コース飛ばし
た浮き編30とし、更に2ウェール開けて14コース飛
ばした浮き編30とし、更に2ウェール開けて14コー
ス飛ばした浮き編30としている。更に、2ウェール間
隔をおいて12コースの浮き編とし、2ウェールおいて
12コースの浮き編としている。そして次には再び12
コース飛ばしの浮き編30で下がり始めて徐々に16コ
ースの浮き編30までジグザグでつま先側に下がるよう
に編成されている。
【0038】このように1つのジグザグ状畝において、
つま先側になっている部分が高く、履き口部14側にな
っている部分が低いことにより、履き口部14の方に血
行を促す効果が生じている。
【0039】本発明においては、編組織は実施例に示し
たものに限定されることはないが、浮き編の飛ばすコー
ス数は少なくとも6コース以上が好ましく、より好まし
くは10コース以上、更に好ましくは16コース以上で
ある。また、浮き編と浮き編の間の平編のウェール数は
1ないし5とすることが好ましく、更に好ましくは1な
いし3とする。浮き編が6コース以下であると畝の高さ
が低くなり過ぎるので、マッサージ効果が弱くなってし
まうおそれがある。また、浮き編と浮き編の間の平編部
分のウェール数が多過ぎると、浮き編による畝形成力が
弱まり、畝を高いまま維持することが難しい場合があ
る。
【0040】また、ジグザグ状のみに限られず、例えば
単に周方向に真直ぐに延びる畝としてもよいが、ジグザ
グにした方が血行を促進する際に全体的に皮膚に接触し
マッサージ効果が高められる。
【0041】
【発明の効果】本発明の靴下は、靴下の内面に畝がある
ので足の皮膚をマッサージするため、血行促進効果があ
り、また適度な着圧があり足のむくみを防止する効果が
ある。このように、本発明によれば畝の形成と着圧との
組合わせにより、極めてマッサージ効果と血行促進効果
が大きいものである。
【0042】更に、本発明によれば、靴下の編成時に畝
を形成するために、靴下の品質が安定しており、生産コ
ストの面でも優れている。
【0043】従来のようなタック編であると1つの目に
タックした数の糸が一緒に編まれるため、タック編した
部分の目が大きくなってしまい、生地が厚手となってし
まう。これに対して、本発明の靴下は簡単な柄編組織に
なっており、タック編ではなく、浮き編としているた
め、生地が余り厚手ではなく、ファッション性にも優れ
ている。また、タック編の場合は編目が開いたメッシュ
状となるが、本発明では浮き編であるため穴が開いてい
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例の靴下の正面図で
あり、ジグザグ状の柄は全面的にあるが一部だけ描き、
他は省略して描いたものであり、(b)は靴下を着用し
た状態を説明するための断面図であり、説明のために模
式的に描いており、ジグザグの畝は全面的に存在するが
一部だけ描き、他は省略して描いたものである。
【図2】ジグザグ部を表側から見て模式的に表わした概
略図である。
【図3】図2に示したジグザグ部の編目の一部分を示す
編組織図である。
【図4】編目記号によって図3に示した編組織を裏側か
ら見た状態で表わした組織図であり、1リピート分を太
線で囲っている。
【図5】本発明の第2実施例を説明するための図面であ
り、(a)は第2実施例のハイソックスの正面図であ
り、(b)は履いた状態における断面図であり模式的に
描いている。なお、図5(a)、(b)は何れも畝がハ
イソックスの全体にあるが、分かり易くするために一部
分のみが描かれており、残りは省略されている。
【図6】図5に示した第2実施例の編み方を示すための
編組織を示す図であり、(a)〜(f)は図5(a)で
示したA〜Fの各部分における編組織を表わしている。
なお、図6中、矢印Xはつま先方向、矢印Yは履き口方
向を示している。
【図7】図6(a)に示した編組織における浮き編の状
態を分り易く示すための拡大した編組織図である。
【図8】第3実施例を説明するための概略図であり、
(a)は正面図であり、(b)は靴下を履いた状態で断
面したものを示す概略図であり、(a)、(b)何れも
ジグザグ模様、畝等を部分的に省略して示している。
【図9】本発明の第4実施例を説明するためのものであ
り、(a)は正面からジグザグ波形を見た概略正面図で
あり、(b)は断面の模式的概略断面図である。
【図10】本発明の第5実施例であり、(a)は正面か
ら見た模式的な図であり、一部分のみのジグザグを描
き、残りは省略している。(b)は模式的ジグザグ部分
の部分拡大図である。
【図11】本発明の第5実施例の編組織を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 弾性糸 2 ウーリーナイロン糸等のその他の糸 10 ハイソックス 11 つま先部 12 足首部 13 ふくらはぎ部 14 履き口部 21 畝 21′ 畝に対応する外表面のジグザグ柄 22 平坦な部分(平編部分) 30 浮き編 31 保持ループ 32 ウエルトループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41B 11/00 A41B 17/00 D04B 1/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴下が弾性糸とその他の糸とによって編
    成されており、少なくとも足首付近からふくらはぎ近く
    までを覆う部分における靴下の内面に、周方向に延在す
    る畝が多数本形成されており、該畝が内方に突出してお
    り、該畝は前記弾性糸を保持ループとして少なくとも6
    コース以上ウエルトループが形成された浮き編が1ない
    し5ウェールの間隔を開けて編成されていることによっ
    て形成されており、 前記弾性糸とその他の糸とが1コースごと交互に編成さ
    れており、前記浮き編始める位置をウェール方向に2
    コースずつずらせてジグザグに配置することにより、弾
    性糸を保持ループとした前記浮き編がジグザグに形成さ
    れて、前記畝が周方向にジグザグ状に形成されているこ
    とを特徴とする靴下。
  2. 【請求項2】 前記畝は、畝と畝との間隔が等間隔で配
    列されていることを特徴とする請求項1記載の靴下。
  3. 【請求項3】 記畝は、畝と畝との間隔がふくらはぎ
    部から足首部に向かって狭くなっていることを特徴とす
    請求項1記載の靴下。
  4. 【請求項4】 靴下が弾性糸とその他の糸とによって編
    成されており、少なくとも足首付近からふくらはぎ近く
    までを覆う部分における靴下の内面に、周方向に延在す
    る畝が多数本形成されており、該畝が内方に突出してお
    り、該畝は前記弾性糸を保持ループとして少なくとも6
    コース以上ウエルトループが形成された浮き編が1ない
    し5ウェールの間隔を開けて編成されていることによっ
    て形成されており、 前記畝は、ふくらはぎ部から足首部に向かって畝の高さ
    が高くなっていることを特徴とする靴下。
  5. 【請求項5】 前記畝が周方向にジグザグ状に形成され
    ていることを特徴とする請求項4記載の靴下。
  6. 【請求項6】 靴下が弾性糸とその他の糸とによって編
    成されており、少なくとも足首付近からふくらはぎ近く
    までを覆う部分における靴下の内面に、周方向に延在す
    る畝が多数本形成されており、該畝が内方に突出してお
    り、該畝は前記弾性糸を保持ループとして少なくとも6
    コース以上ウエルトループが形成された浮き編が1ない
    し5ウェールの間隔を開けて編成されていることによっ
    て形成されており、 前記畝がジグザグ状であって且つふくらはぎ部から足首
    部に向かって1つの畝におけるジグザグの数が増加して
    いることを特徴とする靴下。
  7. 【請求項7】 靴下が弾性糸とその他の糸とによって編
    成されており、少なくとも足首付近からふくらはぎ近く
    までを覆う部分における靴下の内面に、周方向に延在す
    る畝が多数本形成されており、該畝が内方に突出してお
    り、該畝は前記弾性糸を保持ループとして少なくとも6
    コース以上ウエルトループが形成された浮き編が1ない
    し5ウェールの間隔を開けて編成されていることによっ
    て形成されており、 前記畝がジグザグ状であって且つ1つのジグザグ状畝に
    おいて足首側に位置する部分が履き口側に位置する部分
    よりも畝の高さが高いことを特徴とする靴下。
  8. 【請求項8】 各畝における畝の高さが一定であること
    を特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の靴
    下。
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