JP3395712B2 - 溶接用シールドガス供給ノズル - Google Patents

溶接用シールドガス供給ノズル

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接装置に
用いる溶接用シールドガス供給ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶接用シールドガス供給ノズルの
一例を図4に示す。図4において、従来の溶接用シール
ドガス供給ノズル21には、開口形状が偏平な円筒形状
のノズル孔22が用いられ、偏平な円筒形状のノズル孔
22から噴射したシールドガスを、溶接部Wに対し一方
向から供給していた。
【0003】このような偏平な円筒形状のシールドガス
供給ノズルを用いて 溶接部にシールドガスを一方向か
らのみ噴射するという方法によるときには、一方向から
シールドガス噴射のため、均一な溶接表面が得られない
と云う問題がある。
【0004】もっとも、多数本のシールドガス供給ノズ
ルを用い、溶接部分を囲んで複数本のノズルを配列すれ
ば、溶接部の全円周に均等にシールドガスを供給するこ
とは可能ではあるが、溶接部近傍には、通常、複数本の
ノズルを配列するためのスペースを確保することが難し
い場合が殆どである。
【0005】このような問題は、リング状のシールドガ
スノズルを用いることによって解決できる。特開平4−
333388号公報(先行例1)には、図5のように、
レーザ光30と同軸にアシストガスを噴出するセンタガ
スノズル31の開口形状を円形とし、その周囲にリング
状のシールドガスノズル32を一体に設けたレーザ溶接
用加工ヘッドが記載されている。
【0006】また、特開平9−70682号公報(先行
例2)には、レーザ溶接装置にシールドガスノズルを組
合わせて使用する例が示され、図6(a),(b)に示
すように、そのノズルのガス吹き出し口の形状を連続し
た円周状のスリット41とする例、及び小さな孔42を
円周状に配置する例が記載されている。
【0007】この様な連続した円周状のスリット、小さ
な孔を円周状に配置したリング状のシールドガス供給用
ノズルを用いることによって、レーザ光による溶接部に
は、その周りから均一にシールドガスを吹き付けること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行例
1のシールドガスノズル32は、レーザ溶接用加工ヘッ
ドとしてセンタガスノズル31と一体化されたものであ
るため、構造が複雑であり、レーザ溶接装置の本体とは
別個に、ビーム溶接部Wに対するシールドガスノズルの
関係位置を調整することができない。
【0009】この点、先行例2は、レーザ溶接装置にシ
ールドガスノズルを組合わせて使用するものであるた
め、先行例1に比べて構造は簡略化される。
【0010】それでも先行例2に用いられている環状シ
ールドガスノズルは、例えば、図7に示すように、ノズ
ル本体43の中心にレーザビーム44の集光形状に沿う
内周面を有する開口45を設け、その周囲に、開口45
と同軸で、しかもビームの集光方向にむけてノズル孔4
6を設けた構造のものが用いられるため、ノズルの構造
としては、かなり複雑である。
【0011】また、これらの先行例においては、シール
ドガスノズルに、環状のノズルを用い、ノズルのスリッ
トあるいは小孔から溶接部にむけて下向きにシールドガ
スを吹き付けるものであるが、溶接部にむけて下向きに
シールドガスを吹き付けたときには、ノズルの中心通路
に空気の随伴流が生じて空孔等の溶接欠陥が生ずること
や、まわりの空気を巻き込んでしまうことがあってシー
ルドが不十分になるという問題点を指摘している。
【0012】たしかに、溶接部のシールドを行うこと
は、必ずしもシールドガスを溶接部に吹き付ける事では
なく、シールドガスを溶接部に供給する事によって、溶
接部を大気からシールドする雰囲気を周りに形成するこ
とでなければならない。
【0013】本発明の目的は、一本のパイプを用いたの
みの簡単な構造ながら溶接部を十分にシールドすること
が可能な溶接用シールドガス供給ノズルを提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による溶接用シールドガス供給ノズルにおい
ては、配管部と、ノズル部とを有する溶接用シールドガ
ス供給ノズルであって、配管部と、ノズル部とは、一端
が塞がれた一本のパイプに区画形成されたものであり、
配管部は、外部から送気されたシールドガスをノズル部
に供給するパイプの部分であり、ノズル部は、供給され
たシールドガスを噴射してワークの溶接部に外気のシー
ルド雰囲気を形成するパイプの部分であり、配管部に続
該パイプを二重またはそれ以上の多重のスパイラル状
に曲げ加工し、その内周面にガス噴出口を有するもので
ある
【0015】
【0016】また、前記配管部は、その一部にレーザ溶
接装置の機体に装着するブラケットが取付けられ、少な
くとも配管部の一部の屈曲変形によりレーザ光に対する
ノズル部の関係位置を調整するものである
【0017】また、前記ノズル部は、多重のスパイラル
の各段の円弧部分の口径を異ならせて全体としてレーザ
ビームの集光形状に沿わせたものである。
【0018】また、前記ガス噴出口は、スパイラルの各
段毎に噴出口の大きさ、開口位置、開口形状を異ならせ
てシールドガスの流量および方向を制御して溶接部のシ
ールドをより適正に行うようにしたものである
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
よって説明する。図1において、本発明による溶接用シ
ールドガス供給ノズル1は、配管部2と、ノズル部3と
を有し、配管部2と、ノズル部3とは、一端が塞がれた
一本の金属製のパイプ4に区画形成されたものである。
【0020】配管部2は、外部から送気されたシールド
ガスをノズル部3に供給するパイプの部分であり、その
一部には、レーザ溶接装置の機体に装着するブラケット
5が取付けられている。
【0021】ノズル部3は、供給されたシールドガスを
噴射してワークの溶接部に外気のシールド雰囲気を形成
するパイプの部分であり、配管部2に続くパイプの先端
部分の一定範囲を円弧状に屈曲変形させ、円弧状に屈曲
させたパイプの内周面に、シールドガスの噴出口6を開
口したものである。
【0022】ノズル部3の形成に際しては、図1に示す
ように、端部が塞がれたパイプ4の先端部分の一定範囲
を残して配管部2の終端をほぼ直角に近い角度で折り曲
げ、さらにその先端部分の一定範囲を円弧状に屈曲変形
させ、円弧状に屈曲させたパイプの内周面に、シールド
ガスの噴出口6を開口している。
【0023】この実施形態においては、ガス噴出口6と
してスリットを開口しているが、スリットに限らず、多
数の小孔を開口することもできる。
【0024】図2に本発明によるシールドガス供給ノズ
ル1を装備したレーザ溶接装置7の一例を示す。図にお
いて、配管部2のブラケット5を、レーザ溶接装置7の
機体の一部に取り付け、配管部2を適宜屈曲変形させて
ノズル部3をレーザ光8が集光されるワークの近傍の位
置に導き、円弧状部分のパイプの内側に、レーザ光8を
受入れてノズル部3を所定の姿勢に設置する。
【0025】図2において、光ファイバ9によって伝送
されたレーザ光は、レーザ溶接装置7のレーザ溶接出射
部10に入射し、レーザ溶接出射部10から出射された
レーザ光8は、ノズル部3のパイプの円弧内を通過し、
レーザ光8はワーク11の溶接部に集光して照射され
る。
【0026】一方、溶接用シールドガス供給ノズル1の
配管部2には、アルゴン、窒素などのシールドガスが導
入され、シールドガスは、ノズル部3のガス噴出口6か
らパイプの円弧の内周方向に噴射され、溶接部Wを含ん
で一定の範囲を外気から遮断し、外気の遮断雰囲気のも
とでワークの溶接が行われる。
【0027】この例では、第1のワーク11と、このワ
ーク11の裏面に重ね合わされた第2のワーク12とを
溶接している。本発明において、パイプの曲げ加工によ
って形成するノズル部3のパイプ4の円弧形状は、出来
る限り完全な円形に近い形状に近づけることが望ましい
が、ノズル部3は、何も一重の円弧形状に加工する場合
に限らず、必要ならば図3に示すように、パイプ4を二
重、またはそれ以上の多重のスパイラル状に曲げ加工
し、その内周面にガス噴出口6を開口することもでき
る。
【0028】ノズル部3は、パイプの曲げ加工によるた
め、円弧の口径の設定は自在である。ノズル部3を多重
のスパイラルにパイプ4の曲げ加工するときには、図3
に示したように多重のスパイラル各段の円弧部分の口径
を異ならせて全体としてレーザ光8の集光形状に沿わせ
ることができる。
【0029】この例においては、各段のスパイラル毎に
噴出口の大きさ、開口位置、開口形状を異ならせてシー
ルドガスの流量、方向を制御して溶接部のシールドをよ
り適正に行い、溶接部表面の酸化による荒れ、変色を防
止できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によるときには、パ
イプを円弧状に曲げ加工し、その内周面側にスリットま
たは孔によるガス噴出口を開口する事によって、シール
ドガス供給用ノズルが得られ、従来のように、必ずしも
溶接部に対してシールドガスを吹き付けなくても、円弧
の口径の設定並びにパイプの円弧面に形成する噴出口の
開口位置、開口方向の設定により、外気を巻き込まずに
最適な外気のシールド雰囲気を溶接部の周囲に形成する
ことができる。
【0031】さらに本発明によれば、パイプを多重のス
パイラル状に加工することにより、ノズル部をレーザビ
ームの集光形状に沿わせて外気のシールド雰囲気をより
効果的に形成することができる。本発明は、パイプの曲
げ加工並びに穴あけ加工のみによって配管部とノズル部
とからなるシールドガス供給ノズルが容易に得られる。
【0032】本発明は、パイプを一本使用するのみで、
構造は簡単であり、ビーム溶接装置の機体に組み付ける
ときにも、配管部の少なくとも一部を屈曲させることに
よって、あるいは、予め屈曲加工をしておくことによ
り、レーザ光に対するノズル部の関係位置を適正に調整
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、(a)は、
溶接用シールドガス供給ノズルの正面図、(b)は、
(a)のB−B線矢視図、(c)は、(b)のC−C線
断面図である。
【図2】本発明による溶接用シールドガス供給ノズルを
装備したビーム溶接装置の要部を示す図である、
【図3】本発明による溶接用シールドガス供給ノズルの
他の実施形態を示す図である。
【図4】(a)は、従来の溶接用シールドガス供給ノズ
ルの一例を示す図、(b)は、ノズル孔の形状を示す図
である。
【図5】先行例1に記載されたレーザ溶接用加工ヘッド
を示す図である。
【図6】(a),(b)は、先行例2に示されたシール
ドガスの吹き出し口を示す図である。
【図7】先行例2に示されたレーザ溶接装置のシールド
ガス供給部の構成図である。
【符号の説明】
1 シールドガス供給ノズル 2 配管部 3 ノズル部 4 パイプ 5 ブラケット 6 噴出口 7 レーザ溶接装置 8 レーザ光 9 光ファイバ 10 レーザ溶接出射部 11 第1のワーク 12 第2のワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/073

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管部と、ノズル部とを有する溶接用シ
    ールドガス供給ノズルであって、 配管部と、ノズル部とは、一端が塞がれた一本のパイプ
    に区画形成されたものであり、 配管部は、外部から送気されたシールドガスをノズル部
    に供給するパイプの部分であり、 ノズル部は、供給されたシールドガスを噴射してワーク
    の溶接部に外気のシールド雰囲気を形成するパイプの部
    分であり、配管部に続く該パイプを二重またはそれ以上
    の多重のスパイラル状に曲げ加工し、その内周面にガス
    噴出口を有するものであることを特徴とする溶接用シー
    ルドガス供給ノズル。
  2. 【請求項2】 前記配管部は、その一部にレーザ溶接装
    置の機体に装着するブラケットが取付けられ、少なくと
    も配管部の一部の屈曲変形によりレーザ光に対するノズ
    ル部の関係位置を調整するものであることを特徴とする
    請求項1に記載の溶接用シールドガス供給ノズル。
  3. 【請求項3】 前記ノズル部は、多重のスパイラルの各
    段の円弧部分の口径を異ならせて全体としてレーザビー
    ムの集光形状に沿わせたものであることを特徴とする
    求項1に記載の溶接用シールドガス供給ノズル。
  4. 【請求項4】 前記ガス噴出口は、スパイラルの各段毎
    に噴出口の大きさ、開口位置、開口形状を異ならせてシ
    ールドガスの流量および方向を制御して溶接部のシール
    ドをより適正に行うようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の溶接用シールドガス供給ノズル。
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