JP3395140B2 - レーザマーキング方法 - Google Patents

レーザマーキング方法

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文雄 酒井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス表面の一部
にレーザ光を用いて文字等のマーキングを施すレーザマ
ーキング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来この種のレーザマーキング方
法について説明する。従来のガラスマーキング方法とし
て、炭酸ガスレーザ(CO2 :発振波長10.6μm)
と紫外線で発振するArFエキシマレーザ(発振波長1
93nm)を利用することが知られている。
【0003】炭酸ガスレーザ及びArFエキシマレーザ
はパルスで発振し、ビーム形状は長方形をしている。そ
のためレンズで集光した点での加工ではなく、マスクを
用いてそのマスク像をガラス上に縮小投影することで加
工を行っている。炭酸ガスレーザを使用する場合のマー
キングは炭酸ガスレーザをガラスの表面に照射し、熱作
用によりガラスを溶かして行う。一方、ArFエキシマ
レーザを使用する場合のマーキングは光化学反応により
ガラス表面を飛ばして行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炭酸ガ
スレーザを使用した場合のマーキングでは、熱加工によ
るため、小さいクラックが多数入ってしまい割れが残っ
てしまうという問題が生じる。これに対してArFエキ
シマレーザを使用した場合のマーキングでは、紫外線の
光による光化学反応によりガラス表面を飛ばすため、熱
膨脹のない加工が可能となり、割れがなく非常に仕上が
りのよい加工を行うことができる。しかしながら、高価
なガスを使用することによりランニングコストが高いと
いう問題が生じる。又、場合によってはKrFエキシマ
レーザ(発振波長248nm)を使用することも可能で
あるが条件によっては割れが生じる場合もあり、ArF
エキシマレーザと同様にランニングコストが高いという
問題が生ずる。
【0005】本発明の課題は割れがなく、かつランニン
グコストの低いレーザマーキング方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、固体レ
ーザ発振器で発振されたレーザを、紫外線波長域の高調
波レーザに変換して、該高調波レーザをガラス表面へ照
射することによりガラスにマーキングを施すレーザマー
キング方法において、該マーキングはドット加工であっ
て、該ドット間隔を100μm以上とすることを特徴と
するレーザマーキング方法が得られる。
【0007】さらに、本発明によれば、前記高調波レー
ザは、第4高調波レーザ又は第5高調波レーザであるこ
とを特徴とするレーザマーキング方法が得られる。
【0008】さらに、本発明によれば、前記固体レーザ
発振器がNd:YAGレーザ発振器、Nd:YLFレー
ザ発振器、又はNd:ガラスレーザ発振器であることを
特徴とするレーザマーキング方法が得られる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1は本発明によるレーザマー
キング方法を実施するためのレーザマーキング装置の構
成を示した概略図である。図1において、固体レーザ発
振器1で発生された固体レーザ(矢印10)は波長変換
装置2に入力される。ここで、固体レーザは励起用レー
ザとして用いる。本実施の形態においては、固体レーザ
としてNd:YLFレーザを使用した場合について説明
する。波長変換装置2は、固体レーザ発振器1からのN
d:YLFレーザを高調波レーザ(矢印20)としての
第4高調波又は第5高調波に変換する。すなわち、波長
変換装置2は入力されたレーザの波長域を変換する機能
を有する。尚、Nd:YLFレーザを励起用レーザとし
て波長変換した場合、変換後の第4高調波の波長は26
2nmとなり、第5高調波の波長は210nmとなる。
紫外領域の発振波長をもつ第4高調波又は第5高調波
は、ミラー3(例えば、XYガルバノミラー又はFθレ
ンズ等)を通してガラス基板5上に照射される。6はガ
ラス表面上にマーキングを行う位置を変化させるXYス
テージである。
【0013】以下、上記したNd:YLFレーザを励起
レーザとして得られる第4高調波(262nm)にて照
射されたガラスマーキングの例を図3に示す。図3から
明らかな用に262nmという紫外領域におけるレーザ
を用いたことによって割れが生じにくいことがわかる。
【0014】しかしながら、この場合でも図3における
マーキングの条件と同様の条件でマーキングのドット間
隔を狭くする(ドット間隔40μm)ようにマーキング
を施した場合には、図4に示したように割れが生じてし
まう。しかしながら、この割れは、図2に示すように、
図1の装置に不活性ガス吹きつけ装置を設けることによ
って防ぐことができる。すなわち、第4高調波をガラス
基板5に照射する際、不活性ガスの吹きつけチューブ4
から不活性ガスを吹きつけると、図5に示すように、割
れを生じさせることなくマーキングを行える。
【0015】又、図6は、ドット間隔を100μmとし
て、不活性ガスの吹きつけを行わず、図4の場合と同じ
条件でマーキングされたマーキングパターンの例を示し
た図である。図6から明らかなようにドット間隔を10
0μm以上の場合は不活性ガスの吹きつけが無くてもク
ラックが生じないことがわかる。すなわち、ドット間隔
が100μm以上の場合には吹きつけなくてもよいこと
がわかる。
【0016】
【実施例】上記した発明の実施の形態において、固体レ
ーザとしてNd:YLFレーザを使用したが、この他に
Nd:YAGレーザ又はNd:ガラスレーザを使用して
もよい。
【0017】図3〜図6における照射レーザとしてエネ
ルギー0.4mJ/pulseの第4高調波を用いた
が、第5高調波を用いても同様の効果が得られる。
【0018】図5において、不活性ガス(He)は5リ
ットル/分の流量で径φ2mmのチューブから吹きつけ
た。
【0019】図4及び図5におけるマーキングのドット
径はφ30μmであり、ドット間隔は40μmである。
【0020】図6におけるマーキングのドット径はφ3
0μmであり、ドット間隔は100μmである。
【0021】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば以下の効果
を有する。
【0022】1.レーザ光源として紫外領域の第4高調
波又は第5高調波を用いているため、マーキングにおい
てクラック(割れ)を生じない。
【0023】2.励起用レーザとして固体レーザを用い
ているため装置の小型化が図れると共に出力の安定性を
高めることができ、かつこれによる高品質、すなわちバ
ラツキがなく割れの生じないマーキング加工が可能とな
る。
【0024】3.ドット間隔を100μm以上とし、か
つ1回だけの露光を行えば割れを防止することができ
る。ただし、2回以上の露光を行うと割れの生じる確率
を0にすることはできない。
【0025】又、もともと付着していたり、あるいは他
のドット加工により生じたガラス片等のゴミにより、光
が散乱もしくは屈折されて、ガラス表面にエネルギーの
高い部分が生じるため、1回の露光でもガラス上にゴミ
が存在すると割れを生じることがあるが、不活性ガスの
吹きつけによりガラス上のゴミを除去することによって
割れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザマーキング方法に使用され
るレーザマーキング装置の構成の一実施例を示した概略
図である。
【図2】本発明によるレーザマーキング方法に使用され
るレーザマーキング装置の構成の他の実施例を示した概
略図である。
【図3】本発明によるレーザマーキング方法によって得
られたドット間隔の広いマーキングパターンを示した図
である。
【図4】本発明によるレーザマーキング方法によって得
られたドット間隔40μmのマーキングパターンを示し
た図である。
【図5】図4のレーザマーキングの条件でさらに不活性
ガス吹きつけを行って得られたドット間隔の狭いマーキ
ングパターンを示した図である。
【図6】本発明によるレーザマーキング方法によって得
られたドット間隔100μmのマーキングパターンを示
した図である。
【符号の説明】
1 固体レーザ発振器 2 波長変換装置 3 ミラー 4 吹きつけチューブ 5 ガラス基板 6 XYステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−183981(JP,A) 特開 平5−32428(JP,A) 特開 平6−335789(JP,A) 特開 平5−42382(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体レーザ発振器で発振されたレーザ
    を、紫外線波長域の高調波レーザに変換して、該高調波
    レーザをガラス表面へ照射することによりガラスにマー
    キングを施すレーザマーキング方法において、該マーキ
    ングはドット加工であって、該ドット間隔を100μm
    以上とすることを特徴とするレーザマーキング方法。
  2. 【請求項2】 前記高調波レーザは、第4高調波レーザ
    又は第5高調波レーザであることを特徴とする請求項1
    に記載のレーザマーキング方法
  3. 【請求項3】 前記固体レーザ発振器がNd:YAGレ
    ーザ発振器、Nd:YLFレーザ発振器、又はNd:ガ
    ラスレーザ発振器であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のレーザマーキング方法
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