JP3394186B2 - ディジタル放送受信機 - Google Patents

ディジタル放送受信機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル放送受信
機に係り、とくに、DAB受信機等において複数のバン
ドにわたるディジタル放送を受信可能なディジタル放送
受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパでは、DAB(ディジタルオ
ーディオブロードキャスティング;Digital Audio Broa
dcasting) と呼ばれるディジタルオーディオ放送が実用
化されている。このDABでは、マルチキャリア変調方
式の一種であるOFDM(直交周波数分割多重変調;Or
thogonal Frequency Division Multiplex )という変調
方式が使われており、伝送シンボルをガードインターバ
ルと有効シンボルから構成することで、マルチパスに強
い受信を可能としている。DABの各キャリアはDQP
SK変調されている。
【0003】DABではバンドII(87〜108MHz帯)、バ
ンドIII (175 〜250MHz帯)、Lバンド(1.452 〜1.49
2GHz帯)の3つのバンドが使用されており、バンドIIと
IIIでは伝送フレーム周期96ms、キャリア間隔1kHzの伝
送モード1(マルチパスに強く、SFN;単一周波数ネ
ットワークに向く)が利用されている(伝送モード1は
バンドII、III での使用に限定されている)。Lバンド
ではフレーム周期24ms、キャリア間隔4kHzの伝送モード
2(移動に強い)、フレーム周期24ms、キャリア間隔8k
Hzの伝送モード3(衛星放送など)、フレーム周期48m
s、キャリア間隔2kHzの伝送モード4が利用される。
【0004】図9の上側にDABの伝送モード1におけ
る伝送フレーム信号のフォーマットを示す。最初に1.29
7ms のNULLシンボルと1.246ms の位相参照シンボル
(PRS;Phase Reference Symbol) から成る同期信号
が有り、続いて、1.246msずつのOFDMシンボルが7
5個含まれている。NULLシンボル以外は、伝送シン
ボルであり、0.246ms がガードインターバル、残りの1
msが有効シンボルである。
【0005】S=1番目の伝送シンボルがAFC(自動
周波数調整)などを行うために用いられるPRSであ
り、予め定められた特定の符号(CAZAC符号;Cons
tantAmplitude Zero Auto Correlation 符号と呼ばれ
る)が隣接キャリア間差動変調されている。S=2〜4
番目の伝送シンボルは受信機が所望番組を選局するのに
必要な情報や、番組に対する補助情報などを伝送するF
IC(高速情報チャンネル;Fast Information Channe
l)、S=5〜76番目の伝送シンボルは音声やデータ
のサブチャンネル(Sub Channel) を多重して伝送するM
SC(Main ServiceChannel) である。通常、サブチャ
ンネル1つが1番組に相当し、サブチャンネルがMSC
内でどのように多重化されているかを示す構造情報がF
ICに含まれており、FICを参照してユーザ所望の番
組に係るサブチャンネルを抽出可能となっている。伝送
モード2は図9の各シンボル周期を1/4にしたもので
あり、伝送モード3は図9の各シンボル周期を1/8に
するとともにOFDMシンボル数を増やしたものであ
る。伝送モード4は図9の各シンボル周期を1/2にし
たものである。
【0006】図10はシーク機能付DAB受信機の構成
図である。例えば、アンテナ1でキャッチされたバンド
II、バンドIII 、LバンドによるDAB放送信号の受信
信号はフロントエンド2に送られ、バンドII、III はR
F切り換えスイッチ3のa端子に入力される。Lバンド
の受信信号はBPF4で帯域制限されたあと、AGC増
幅器5を経て混合器6でPLL回路7から入力したロー
カル発振信号L0と混合されてバンドIII の帯域に周波
数変換される。PLL回路7は後述する基準発振器13
から入力した基準発振信号の周波数f1・(n0/m0
倍の周波数のL0を出力する。n0、m0は固定値であ
る。混合器6の出力は、RF切り換えスイッチ3のb側
端子に出力される。混合器6の出力は包絡線検波回路9
で包洛線検波され、AGC電圧としてAGC増幅器5に
出力される。AGC増幅器5はAGC電圧の増減に応じ
てゲインを減少させたり、増大させて、アンテナ入力レ
ベルの大小に関わらず混合器6の出力がほぼ一定レベル
となるようにする。
【0007】RF切り換えスイッチ3の出力はAGC電
圧でゲインを可変できるRF増幅回路10で高周波増幅
されたあと、混合器11でPLL回路12から入力した
第1ローカル発振信号L1と混合されて中心周波数がf
IF1の第1中間周波信号に変換される。PLL回路12
は基準発振器13から入力した基準発振信号の周波数f
1に対し、f1・(n1/m1)倍の周波数のL1を出力す
る。m1は固定値であるがn1は後述するマイコン構成の
システムコントローラにより可変設定されることで、同
調周波数を例えば16kHz ステップで可変する。基準発振
器13はVCXOであり、自動周波数調整用の制御電圧
に応じて発振周波数を可変する。第1中間周波信号はS
AWフィルタ(弾性表面波フィルタ)14により1.536M
Hzの通過帯域幅に帯域制限される。
【0008】SAWフィルタ14の出力は、AGC増幅
器15を経て、混合器16でPLL回路17から入力し
た第2ローカル発振信号L2と混合されて中心周波数が
IF2(<fIF1)の第2中間周波信号に変換される。P
LL回路17は基準発振器13から入力した基準発振信
号の周波数f1に対し、f1・(n2/m2)倍の周波数の
2を出力する。n2、m2はいずれも固定値である。第
2中間周波信号はアンチエリアシングフィルタ18によ
り1.536MHzの通過帯域幅に帯域制限される。
【0009】アンチエリアシングフィルタ18から出力
される第2中間周波信号は包絡線検波回路19で包絡線
検波され、AGC電圧としてRF増幅回路10、AGC
増幅器15に出力される(図9のa参照)。RF増幅回
路10、AGC回路15はAGC電圧の増減に応じてゲ
インを減少させたり、増大させたりし、アンテナ入力レ
ベルの大小によらずほぼ一定レベルの第2中間周波信号
が得られるようにする。包絡線検波回路19の出力は、
NULLシンボルを検出するためにNULL検出回路2
0に入力される。NULL検出回路20では、NULL
シンボル部分が波形整形されたのち(図9のb参照)、
立ち下がり時間長Tdが計測され、DABで規定された
いずれかの伝送モードのNULLシンボル長に一致する
とき、立ち上がりエッジのタイミングでNULLシンボ
ル検出信号ND(図9のc参照)がタイミング同期回路
21、システムコントローラなどに出力される。また、
伝送モード検出信号TMも出力される(図9のd参照。
なお、図9のdではTd=1.297 msであったため伝送モ
ード検出信号TMとして伝送モード1が出力された場合
を示す)。
【0010】タイミング同期回路21は、通常は後述す
るFFT回路から入力したPRS部分(有効シンボル期
間)のキャリア別成分を入力し、キャリア別パワーを計
算したのちIFFT処理をして求めたケプストラムから
フレーム同期を検出し、同期検出信号を図示しないタイ
ミング信号生成回路に出力し、各種タイミング信号を生
成させる。但し、或るアンサンブルの受信を開始した直
後は、NULL検出回路20から入力したNULLシン
ボル検出信号NDを用いてフレーム同期を検出し、同期
検出信号を出力する。
【0011】アンチエリアシングフィルタ18の出力は
A/D変換器30でA/D変換されたあと、I/Q復調
回路31でI/Q成分の復調がなされ、図9に示す伝送
フレーム信号が復元される。そして、復調されたI/Q
成分に対し専用プロセッサで構成されたFFT回路32
でFFT処理がなされ、シンボル単位で、OFDM被変
調波を構成するn本(伝送モード1の場合、n=153
6、伝送モード2の場合、n=384本、伝送モード3
の場合、n=192本、伝送モード4の場合、n=76
8本)のキャリアについてのキャリア別成分(キャリア
別の複素数データ)が抽出される。FFT回路32は所
定のタイミング信号に従い、PRS部分の有効シンボル
期間のキャリア別成分を周波数誤差検出回路33に出力
する。周波数誤差検出回路33では、PRS部分のキャ
リア別成分をキャリア間差動復調して復号したのち(P
RS部分は送信側で所定の固定符号がキャリア間差動変
調されている)、所定の基準符号との間の相関関数を計
算する(相関関数のグラフは図13参照)。そして、こ
の相関関数から同調周波数とDAB放送信号の周波数の
周波数誤差を計算により検出する。周波数誤差検出回路
33はシステムコントローラによりAFCがオンされて
いる間、周波数誤差データを積分回路34に出力する
(AFCがオフしている間は、周波数誤差が零であるこ
とを示すデータを出力する)。積分回路34での積分デ
ータはD/A変換器35でD/A変換されたあと、基準
発振器13に自動周波数調整用の制御電圧として出力さ
れる。基準発振器13は制御電圧に応じて発振周波数を
可変し、基準発振信号の周波数f 1を、周波数誤差を打
ち消す方向に可変させる。
【0012】FFT回路32は図9のS=2〜76の各
伝送シンボル(有効シンボル期間)につきFFT後のキ
ャリア別成分(キャリア別の複素数データ)をチャンネ
ルデコーダ36に出力する。チャンネルデコーダ36で
はDQPSKシンボルデマッピング、FIC/MSC分
離が行われ、FICの3つの有効シンボルは3つ合わせ
て4等分されたあと、誤り検出/訂正(ビタビ復号)、
デスクランブルの処理を経て12個のFIB(高速情報
ブロック;Fast Information Block) となり、FIG
(高速情報グループ;Fast Information Group )と呼ば
れるデータの形でシステムコントローラに出力される。
一方、MSCの有効シンボルは、18シンボルずつに分
けられて4つのCIF(Common Interleaved Frame) に
再構成される。各CIFは複数のサブチャンネル(Sub
Channel)を含み、通常、1つのサブチャンネルが1番組
に相当する。
【0013】ユーザが操作パネル40の番組選択キーで
所望番組の選択操作をすると、システムコントローラ3
7は所定の番組選択制御をし、FICの情報を参照して
所望番組に対応するサブチャンネルの指定情報を出力
し、チャンネルデコーダ36は4つのCIFの中からシ
ステムコントローラ37により指定されたサブチャンネ
ルを分離したのち、タイムディインターリーブ、誤り検
出/訂正(ビタビ復号)、デスクランブルを行ってDA
Bオーディオフレームデータを復号し、復号したDAB
オーディオフレームデータをMPEGデコーダ38へ出
力する。MPEGデコーダ38はDABオーディオフレ
ームデータをデコードし、2チャンネル分のオーディオ
データを出力する。このオーディオデータは、D/A変
換器39でD/A変換され、アナログオーディオ信号と
して出力される。
【0014】操作パネル40にはシークキーも設けられ
ている。またメモリ41には、複数のアンサンブルの放
送周波数データが記憶されている。システムコントロー
ラ37は操作パネル40でシークキーが押されてシーク
指令が与えられると、アンサンブルのシーク制御を行
う。以下、図11に示すフローチャートを参照してシー
ク制御処理を説明する。シーク指令が与えられるとシス
テムコントローラ37は周波数誤差検出回路33に対し
AFCオフ指令を与えて、周波数誤差零を示すデータの
出力をさせ、基準発振器13の発振周波数を固定させる
(図11のステップS1)。
【0015】そして、メモリ41を参照して最初のアン
サンブルの放送周波数データを読み出し、バンドII、II
I であればRF切り換えスイッチ3をa側に切り換え、
LバンドであればRF切り換えスイッチ3をb側に切り
換える。そして、最初のアンサンブルの周波数に対応す
るn1をPLL回路12に設定し、最初のアンサンブル
に同調させる(ステップS2)。次に、NULL検出回
路20からNULLシンボル検出信号NDが入力された
かチェックする(ステップS3)。今回の受信周波数で
アンサンブルがキャッチされると、NULLシンボル部
分で包絡線検波回路19の出力が落ちる。NULL検出
回路20は包絡線検波回路19の出力を波形整形し、立
ち上がりエッジでNULLシンボル検出信号NDを出力
する。システムコントローラ32はNULLシンボル検
出信号NDが入力されると、ステップS3でYESと判
断し、今回の受信周波数でのDAB放送信号有りとして
周波数誤差検出回路28にAFCオン指令を与え、シー
ク制御処理を終える(ステップS4)。
【0016】システムコントローラ38はNULLシン
ボル検出信号NDが入力されると、ステップS3でYE
Sと判断し、今回の受信周波数でのDAB放送信号有り
として周波数誤差検出回路33にAFCオン指令を与
え、シーク制御処理を終える(ステップS4)。
【0017】フロントエンド2の出力はI/Q復調回路
31でI/Q復調されたのち、FFT回路32でFFT
処理がされる。PRS部分のキャリア別成分は、周波数
誤差検出回路33により、キャリア間差動復調されて復
号されたのち、該復号した符号と所定の基準符号との間
の相関関数が計算される。相関関数のグラフの一例を図
13に示す(図13の横軸は周波数、縦軸は相関値)。
この相関関数から同調周波数とDAB放送信号の周波数
の周波数誤差が計算により検出される。
【0018】今、第1中間周波信号で見た受信アンサン
ブルのスペクトラム分布の中心が図12の実線Aに示す
如く、正規の中心周波数fIF1より周波数の高い方にず
れていた場合(図12中の一点鎖線BはSAWフィルタ
14の減衰特性)、相関関数のグラフは図13の如くな
る。周波数誤差検出回路33はAFCオン指令が与えら
れているとき、相関関数から計算により検出した周波数
誤差を示す周波数誤差データを出力する。周波数誤差デ
ータは積分回路34で積分されたあと、D/A変換器3
5でD/A変換されて基準発振器13へ出力される。
【0019】基準発振器13は制御電圧に応じて発振周
波数を可変し、ローカル発振信号L 0、第1ローカル発
振信号L1、第2ローカル発振信号L2の周波数を、周波
数誤差を打ち消す方向に可変させる。この結果、第1中
間周波信号で見た受信アンサンブルのスペクトラム分布
は周波数が低い方にシフトし(図12中の矢印C参
照)、最終的に図14のA´に示す如く、SAWフィル
タ14の通過帯域内に収まる。これにより、チャンネル
デコーダ36は誤りなくFICとMSCの情報を復元で
きる。ユーザが操作パネル40で所望番組を選択する
と、システムコントローラ37はチャンネルデコーダ3
6に指示して所望番組のDABオーディオフレームデー
タをMPEGデコーダ38へ出力させる。これにより、
所望番組を聴取できる。
【0020】若し、ステップS3でNOとなったとき、
今回の同調周波数で受信できるアンサンブルが存在しな
いので、システムコントローラ37はメモリ41を参照
して次のアンサンブルの放送周波数データが存在するか
チェックし(ステップS5)、存在しないときはシーク
制御処理を終え、存在するときは、対応するn1をPL
L回路12に設定し、新たなアンサンブルに同調させた
のち、前述と同様の処理を繰り返す(ステップS6)。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のシーク機能付DAB受信機では、バンドII、III を受
信する際、RF切り換えスイッチ3がa側に切り換えら
れるが、b端子とc端子間のアイソレーションは50d
B程度である。DABの規格では、最小で−90dBm
のアンテナ入力を受信可能でなければならず、強力なA
GCが掛けられることから、RF切り換えスイッチ3の
アイソレーションでは十分とは言えない。
【0022】すなわち、RF切り換えスイッチ3をa側
に切り換え、アンテナ1でキャッチしたバンドIII の或
るDAB放送のアンサンブルBを受信中に、Lバンドで
弱電界の或るDAB放送のアンサンブルAがアンテナ1
にキャッチされ、BPF4の出力側で見た周波数スペク
トラムが図15(1)のA0の如くであったとき、AG
C増幅器5で大きなレベルに増幅されるので(図15
(2)のA1参照)、RF切り換えスイッチ3で−50
dBだけ減衰されても、RF切り換えスイッチ3の出力
側で見たときまだ比較的大きなレベルで残る(図15
(3)のA2参照)。よって、本来の受信対象であるア
ンサンブルBの受信電界強度が比較的大きくても、RF
切り換えスイッチ3の出力側で見たときのアンサンブル
Bの周波数スペクトラムとアンサンブルAの周波数スペ
クトラムが重なり合うと(図15(3)のB0とA2
照)、アンサンブルBは妨害を受けてしまい、受信状態
が悪化したり、最悪の場合、受信不能となってしまう。
【0023】また、バンドIII のアンサンブルBの放送
周波数に同調させたがBは受信できず、Lバンドで弱電
界の或るアンサンブルAがキャッチされたとき、アンサ
ンブルAはRF切り換えスイッチ3で−50dBだけ減
衰されたあと、RF増幅回路10、AGC増幅器15で
再び増幅されてしまう(図15(4)のA3参照)。よ
って、バンドIII のアンサンブルのシーク時に、或る同
調周波数において、バンドIII には受信できるアンサン
ブルはないが、LバンドのアンサンブルAの混合器6で
周波数変換された受信信号がSAWフィルタ14の通過
帯域に入ると、受信機は当該LバンドのアンサンブルA
に対して間違って周波数引き込み動作をしてしまい、バ
ンドIII のアンサンブルを正しくシーク出来ない。
【0024】反対に、RF切り換えスイッチ3をb側に
切り換え、アンテナ1でキャッチしたLバンドの或るア
ンサンブルAを受信しており、AGC増幅器5の出力側
で見た周波数スペクトラムが図16(1)のA0の如き
場合に、アンテナ1でバンドIII の或る強電界のアンサ
ンブルBがキャッチされ、RF切り換えスイッチ3の入
力側で見た周波数スペクトラムが図16(2)のB0
あったとき、RF切り換えスイッチ3で−50dBだけ
減衰されても、RF切り換えスイッチ3の出力側で見た
ときまだ比較的大きなレベルで残る(図16(3)のB
1参照)。よって、RF切り換えスイッチ3の出力側で
見たときのアンサンブルAの周波数スペクトラムとアン
サンブルBの周波数スペクトラムが重なり合うと(図1
6(3)のA1とB1参照)、アンサンブルAは妨害を受
けてしまい、受信状態が悪化する。
【0025】また、LバンドのアンサンブルAの放送周
波数に同調させたがAは受信できず、強電界の或るバン
ドIII のアンサンブルBがキャッチされたとき、アンサ
ンブルBはRF切り換えスイッチ3で−50dBだけ減
衰されたあと、RF増幅回路10、AGC増幅器15で
再び増幅されてしまう。よって、Lバンドのアンサンブ
ルのシーク時に、或る同調周波数において、Lバンドに
は受信できるアンサンブルはないが、バンドIII のアン
サンブルBの受信信号がSAWフィルタ14の通過帯域
に入ると、受信機は当該バンドIII のアンサンブルBに
対して間違って周波数引き込み動作をしてしまい、Lバ
ンドのアンサンブルを正しくシーク出来ない。本発明は
上記した従来技術の問題に鑑み、所望バンドのディジタ
ル放送信号を正しく受信できるディジタル放送受信機を
提供することを、その目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ディジタル放送受信機では、アンテナ(1)でキャッチ
された高域バンドのディジタル放送信号と発振周波数が
可変の第1局部発振信号発生手段(7、13)、で発生
させた第1局部発振信号を混合し、低い周波数に変換す
る第1周波数変換手段(6)と、アンテナ(1)でキャ
ッチされた低域バンドのディジタル放送信号と第1周波
数変換手段(6)の出力を切り換えて出力する切り換え
手段(3)と、切り換え手段(3)の出力と発振周波数
が可変の第2局部発振信号発生手段(12、13)で発
生させた第2局部発振信号を混合し、中間周波信号に変
換する第2周波数変換手段(11)とを含み、受信周波
数が可変で自動利得調整機能を有する受信手段(2A)
と、受信手段の出力からユーザ所望の番組情報を復調す
る番組情報復調手段(31、32、36、38)と、高
域バンドの受信をする際、切り換え手段(3)を高域バ
ンドのディジタル放送信号の入力系統に切り換え、第1
局部発振信号発生手段(7)の発振周波数と第2局部発
振信号発生手段(12)の発振周波数を制御して第1周
波数変換手段(6)と第2周波数変換手段(11)とに
より、高域バンドの所望の放送周波数のディジタル放送
信号を所定周波数の中間周波信号に変換させ、この際、
第1局部発振信号発生手段(7、13)の発振周波数は
第1周波数変換手段(6)の出力点で見て高域バンドの
所望の放送周波数のディジタル放送信号が低域バンドか
ら離れた周波数に変換されるようにし、一方、低域バン
ドの受信をする際、切り換え手段(3)を低域バンドの
ディジタル放送信号の入力系統に切り換え、第2局部発
振信号発生手段(12、13)の発振周波数を制御して
第2周波数変換手段(11)により、低域バンドの所望
の放送周波数のディジタル放送信号を所定周波数の中間
周波信号に変換させ、この際、第1局部発振信号発生手
段(7、13)の発振周波数を制御して高域バンドは第
1周波数変換手段(6)により低域バンドの前記所望の
放送周波数のディジタル放送信号の信号帯域から離れた
周波数に変換されるようにする同調制御手段(37)
と、を備えたことを特徴としている。
【0027】請求項1の発明によれば、高域バンドの受
信をする際、切り換え手段を高域バンドのディジタル放
送信号の入力系統に切り換え、第1局部発振信号発生手
段の発振周波数と第2局部発振信号発生手段の発振周波
数を制御して第1周波数変換手段と第2周波数変換手段
とにより、高域バンドの所望の放送周波数のディジタル
放送信号を所定周波数の中間周波信号に変換させ、この
際、第1局部発振信号発生手段の発振周波数は第1周波
数変換手段の出力点で見て高域バンドの所望の放送周波
数のディジタル放送信号が低域バンドから離れた周波数
に変換されるようにし、一方、低域バンドの受信をする
際、切り換え手段を低域バンドのディジタル放送信号の
入力系統に切り換え、第2局部発振信号発生手段の発振
周波数を制御して第2周波数変換手段により、低域バン
ドの所望の放送周波数のディジタル放送信号を所定周波
数の中間周波信号に変換させ、この際、第1局部発振信
号発生手段の発振周波数を制御して高域バンドは第1周
波数変換手段により低域バンドの前記所望の放送周波数
のディジタル放送信号の信号帯域から離れた周波数に変
換されるようにする。
【0028】これにより、受信手段を高域バンドと低域
バンドの内、一方のバンドの或るディジタル放送周波数
に同調させたとき、他方のバンドのディジタル放送信号
がアンテナでキャッチされても、第2周波数変換手段の
出力で見た所望の放送周波数の受信信号帯域に対し、妨
害成分が離れた周波数位置に来るので、所望の放送周波
数のディジタル放送が受信されていれば妨害なく正しく
受信でき、また、所望の放送周波数のディジタル放送が
受信されていなくても、他方のバンドのディジタル放送
信号を間違って受信することはない。
【0029】請求項2記載のディジタル放送受信機で
は、アンテナでキャッチされた高域バンドのディジタル
放送信号と第1局部発振信号発生手段で発生させた第1
局部発振信号を混合し、低い周波数に変換する第1周波
数変換手段と、アンテナでキャッチされた低域バンドの
ディジタル放送信号と第1周波数変換手段の出力を切り
換えて出力する切り換え手段と、切り換え手段の出力と
第2局部発振信号発生手段で発生させた第2局部発振信
号を混合し、中間周波信号に変換する第2周波数変換手
段とを含み、受信周波数が可変で自動利得調整機能を有
する受信手段と、受信手段の出力からユーザ所望の番組
情報を復調する番組情報復調手段と、高域バンドの受信
をする際、切り換え手段を高域バンドのディジタル放送
信号の入力系統に切り換え、第2局部発振信号発生手段
の発振周波数を制御して第1周波数変換手段と第2周波
数変換手段とにより、高域バンドの所望の放送周波数の
ディジタル放送信号を所定周波数の中間周波信号に変換
させ、一方、低域バンドの受信をする際、切り換え手段
を低域バンドのディジタル放送信号の入力系統に切り換
え、第2局部発振信号発生手段の発振周波数を制御して
第2周波数変換手段により、低域バンドの所望の放送周
波数のディジタル放送信号を所定周波数の中間周波信号
に変換させる同調制御手段と、を備え、第1局部発振信
号発生手段の発振周波数は第1周波数変換手段の出力点
で見て高域バンドの所望の放送周波数のディジタル放送
信号が低域バンドから離れた周波数に変換されるように
したこと、を特徴としている。
【0030】これによっても、受信手段を高域バンドと
低域バンドの内、一方のバンドの或るディジタル放送周
波数に同調させたとき、他方のバンドのディジタル放送
信号がアンテナでキャッチされても、切り換え手段の出
力で見た所望の放送周波数の受信信号帯域に対し、妨害
成分が離れた周波数位置に来るので、所望の放送周波数
のディジタル放送が受信されていれば妨害なく正しく受
信でき、また、所望の放送周波数のディジタル放送が受
信されていなくても、他方のバンドのディジタル放送信
号を間違って受信することはない。
【0031】本発明の請求項3記載のディジタル放送受
信機では、アンテナ(1)でキャッチされた高域バンド
のディジタル放送信号と発振周波数が可変の第1局部発
振信号発生手段(7、13)で発生させた第1局部発振
信号を混合し、中間周波信号に変換する第1周波数変換
手段(6)と、アンテナ(1)でキャッチされた低域バ
ンドのディジタル放送信号と発振周波数が可変の第2局
部発振信号発生手段(12、13)で発生させた第2局
部発振信号を混合し、中間周波信号に変換する第2周波
数変換手段(11)と、第1周波数変換手段(6)の出
力と第2周波数変換手段(11)の出力を切り換えて出
力する切り換え手段(3B)とを含み、受信周波数が可
変で自動利得調整機能を有する受信手段(2B)と、受
信手段(2B)の出力からユーザ所望の番組情報を復調
する番組情報復調手段(31、32、36、38)と、
高域バンドの受信をする際、切り換え手段(3B)を高
域バンドのディジタル放送信号の入力系統に切り換え、
第1局部発振信号発生手段(7、13)の発振周波数を
制御して第1周波数変換手段(6)により、高域バンド
の所望の放送周波数のディジタル放送信号を所定周波数
の中間周波信号に変換させ、この際、第2局部発振信号
発生手段(12、13)の発振周波数を制御して低域バ
ンドは第2周波数変換手段(11)により所定の中間周
波信号帯域から離れた周波数に変換されるようにし、低
域バンドの受信をする際、切り換え手段(3B)を低域
バンドのディジタル放送信号の入力系統に切り換え、第
2局部発振信号の発振周波数を制御して第2周波数変換
手段(11)により、低域バンドの所望の放送周波数の
ディジタル放送信号を所定周波数の中間周波信号に変換
させ、この際、第1局部発振信号発生手段(7、13)
の発振周波数を制御して高域バンドは第1周波数変換手
段(6)により所定の中間周波信号帯域から離れた周波
数に変換されるようにする同調制御手段(37B)と、
を備えたことを特徴としている。
【0032】請求項3の発明によれば、受信手段を高域
バンドと低域バンドの内、一方のバンドの或るディジタ
ル放送周波数に同調させたとき、他方のバンドのディジ
タル放送信号がアンテナでキャッチされても、切り換え
手段の出力で見た所望の放送周波数の受信信号帯域に対
し、妨害成分が離れた周波数位置に来るので、所望の放
送周波数のディジタル放送が受信されていれば妨害なく
正しく受信でき、また、所望の放送周波数のディジタル
放送が受信されていなくても、他方のバンドのディジタ
ル放送信号を間違って受信することはない。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、図1を参照して本発明の第
1の実施の形態を説明する。図1は本発明に係るシーク
機能付DAB受信機のブロック図であり、図10と同一
の構成部分には同一の符号が付してある。フロントエン
ド2AのPLL回路7Aは基準発振器13から入力した
基準発振信号の周波数f1に対し、f1・(n0/m0)倍
の周波数のL0を出力する。m0は固定値であるが、n0
はシステムコントローラ37Aにより可変設定されるこ
とにより、Lバンドが混合器6で或る周波数範囲内の任
意の周波数Fにダウンコンバート可能となっている。
【0034】マイコン構成のシステムコントローラ37
Aは、操作パネル40でシークキーが押され、シーク指
示が与えられると所定のシーク制御処理を実行し、また
番組選択キーで番組選択操作がされると、所定の番組選
択制御を行う。シーク対象が高域バンドであるLバンド
のDAB放送のアンサンブルの場合、PLL回路7Aに
対し、混合器6でダウンコンバートする周波数Fが低域
バンドであるバンドII、III から離れた例えば50MHz 近
辺となるn0を設定し、PLL回路12に設定するn1
可変することで、混合器11から出力されるLバンドの
アンサンブルの第1中間周波信号の中心周波数がfIF1
となるようにする。これにより、アンテナ1でLバンド
の受信の妨害となるバンドII、III のDAB放送のアン
サンブルがキャッチされても、混合器11から出力され
る妨害成分はLバンドのアンサンブルの第1中間周波信
号の信号帯域から離れた周波数位置に来て、SAWフィ
ルタ14で阻止される。
【0035】シーク対象が低域バンドであるバンドII、
III のDAB放送のアンサンブルの場合、PLL回路7
Aに対し、混合器6でのダウンコンバート周波数Fが低
域バンドであるバンドII、III から離れた例えば320MHz
近辺となるn0を設定し、PLL回路12に設定するn1
を可変することで、混合器11から出力されるバンドI
I、III のアンサンブルの第1中間周波信号の中心周波
数がfIF1となるようにする。これにより、アンテナ1
でバンドII、III の受信の妨害となるLバンドのDAB
放送のアンサンブルがキャッチされても、混合器11か
ら出力される妨害成分はバンドII、III のアンサンブル
の第1中間周波信号の信号帯域から離れた周波数位置に
来て、SAWフィルタ14で阻止される。その他の構成
部分は図10と全く同一に構成されている。
【0036】次に、図2を参照して上記した実施の形態
におけるシーク動作を説明する。図2はシステムコント
ローラ37Aのシーク制御処理を示すフローチャートで
ある。なお、メモリ41には予め、バンドII、バンドII
I 、Lバンドにおける10個のアンサンブルの放送周波
数データがメモリチャンネルCH1〜CH10に記憶さ
れているものとする。
【0037】ユーザが操作パネル40でシークキーを押
し、シークを指示するとシステムコントローラ37Aは
周波数誤差検出回路33に対しAFCオフ指令を与え
て、周波数誤差零を示すデータの出力をさせ、基準発振
器13の発振周波数を固定させる(図2のステップS1
1)。次に、メモリ41を参照してメモリチャンネルC
H1に記憶された最初のDAB放送のアンサンブルAの
放送周波数データを読み出し、例えば、1.455GHzのLバ
ンドに該当するときは、PLL回路7Aに対し、アンサ
ンブルAの中心周波数1.455GHzを混合器6でF=50MHz
の周波数に変換するn0を設定し、変換後の周波数成分
がバンドII、III から離れた位置に来るようにする(図
3(1)のA0、(2)のA1参照)。また、PLL回路
12には、混合器11から出力されるアンサンブルAの
第1中間周波信号の中心周波数がfIF1となるn1を設定
する(ステップS12〜S14。図3(3)のA2
照)。そして、RF切り換えスイッチ3をb側に切り換
える(ステップS15)。
【0038】LバンドのアンサンブルAがアンテナ1で
キャッチされており、周波数スペクトラムが図3(1)
のA0の如くであったとき、混合器6によりF=50MHz
にダウンコンバートされて周波数スペクトラムは図3
(2)のA1の如くなり、更に、混合器11によりダウ
ンコンバートされて周波数スペクトラムは図3(3)の
2の如くなる。
【0039】このとき、若しバンドIII の放送周波数22
0MHzで強電界のアンサンブルBがアンテナ1でキャッチ
されており、周波数スペクトラムが図3(1)のB0
如くであったとき、RF切り換えスイッチ3で−50d
Bだけ減衰されたアンサンブルBによる妨害成分は、混
合器11でアンサンブルAの中間周波信号の中心周波数
IF1から170MHz離れた所に移るのでアンサンブルAと
重なることはなく(図3(3)のB2参照)、SAWフ
ィルタ14で除去される。
【0040】システムコントローラ37AはステップS
15のあと、NULL検出回路20からNULLシンボ
ル検出信号NDが入力されたかチェックする(ステップ
S16)。SAWフィルタ14の出力側で見た時、アン
サンブルAの周波数スペクトラムだけとなり(図3
(4)のA3参照)、混合器16で第2中間周波信号に
変換されて出力され、NULLシンボル部分で包絡線検
波回路19の出力が落ちる。NULL検出回路20は包
絡線検波回路19の出力を波形整形し、立ち下がり時間
長Tdを計測し、DABで規定されたいずれかの伝送モ
ードのNULLシンボル長に一致するとき、立ち上がり
エッジでNULLシンボル検出信号NDを出力する(図
9参照)。NULLシンボル検出信号NDを用いてタイ
ミング同期回路21はフレーム同期を検出して同期検出
信号を出力し、図示しないタイミング信号生成回路が各
種タイミング信号を生成して出力する。
【0041】システムコントローラ37AはNULLシ
ンボル検出信号NDが入力されると、ステップS16で
YESと判断し、シーク対象であるLバンドのアンサン
ブルを正しく受信できたので周波数誤差検出回路33に
AFCオン指令を与え、シーク制御を終える(ステップ
S17)。フロントエンド2Aの出力はI/Q復調回路
31でI/Q復調されたのち、FFT回路32でFFT
処理がされる。AFCオン指令を受けた周波数誤差検出
回路33は、FFT回路32からPRS部分のキャリア
別成分を入力する度に、キャリア間差動復調して復号
し、所定の既知の基準符号との間の相関関数を計算す
る。そして、求めた相関関数から周波数誤差を計算によ
り検出し、検出した周波数誤差データを積分回路34に
出力する。この周波数誤差データは積分回路34で積分
されたあとD/A変換器35でD/A変換され、自動周
波数調整用の制御電圧として基準発振器13に出力され
る。基準発振器13は制御電圧に応じて発振周波数f1
を可変し、ローカル発振信号L0、第1ローカル発振信
号L1、第2ローカル発振信号L2の周波数を、周波数誤
差を打ち消す方向に可変させる。
【0042】FFT回路32から入力した各シンボルの
キャリア別成分からチャンネルデコーダ36はFICと
MSCの情報を復元する。ユーザが操作パネル40で所
望番組を選択すると、システムコントローラ37Aはチ
ャンネルデコーダ36に指示して所望番組のDABオー
ディオフレームデータをMPEGデコーダ38へ出力さ
せる。これにより、所望番組を聴取できる。
【0043】これと異なり、1番目のアンサンブルAを
シークしたときに、キャッチできなかった場合、たまた
まアンテナ1でバンドII、III の或るDAB放送のアン
サンブルがキャッチされても、前述した如く混合器11
の出力側で見た時、アンサンブルAの中間周波信号の中
心周波数fIF1から少なくとも20MHz 以上離れた所に来
るので(図3(3)のB2参照)、SAWフィルタ14
で除去される。このため、フロントエンド2Aからは如
何なるアンサンブルの受信信号も出力されず、NULL
検出回路20はNULLシンボル検出信号NDを出力し
ない。このとき、システムコントローラ37Aはステッ
プS16でNOと判断し、ステップS17へは進まな
い。よって、間違ってバンドII、III のアンサンブルに
対して周波数引き込みをすることはない。
【0044】ステップS16でNOとなったとき、iを
インクリメントして2とし、メモリ41のメモリチャン
ネルCHiに次のアンサンブルの放送周波数データが記
憶されているかチェックする(ステップS18、S1
9)。YESであれば2番目のアンサンブルCの放送周
波数データを読み出し、例えば、230MHzのバンドIII に
該当するときは、PLL回路12に混合器11から出力
されるアンサンブルCの第1中間周波信号の中心周波数
がfIF1となるn1を設定し、PLL回路7Aに対し、ロ
ーカル発振信号L0の発振周波数が1.152GHzとなるn
を設定する(ステップS13、S20)。そして、RF
切り換えスイッチ3をa側に切り換える(ステップS2
1)。Lバンドの下限である1.452GHzの周波数は混合器
6でバンドIII の上限より高い300MHzに変換される。
【0045】バンドIII のアンサンブルCがアンテナ1
でキャッチされており、周波数スペクトラムが図4
(1)のC0の如くであったとき、混合器11により第
1中間周波数fIF1にダウンコンバートされて周波数ス
ペクトラムは図4(3)のC2の如くなる。
【0046】このとき、若しLバンドの放送周波数1.45
2GHzのアンサンブルDがアンテナ1でキャッチされてお
り、AGC増幅器5の出力側で見た周波数スペクトラム
が図4(1)のD0の如くであったとき、混合器6によ
りアンサンブルDの中心周波数がバンドII、III から離
れた周波数F=300MHzにダウンコンバートされる(周波
数スペクトラムは図4(2)のD1参照)。RF切り換
えスイッチ3で−50dBだけ減衰されたアンサンブル
Dによる妨害成分は、混合器11でアンサンブルCの中
間周波信号の中心周波数fIF1から70MHz 離れた所に移
り、アンサンブルCと重なることはないので(図4
(3)のD2参照)、SAWフィルタ14で除去され
る。
【0047】システムコントローラ37AはステップS
15のあと、NULL検出回路20からNULLシンボ
ル検出信号NDが入力されたかチェックする(ステップ
S16)。SAWフィルタ14の出力側で見た時、アン
サンブルCの周波数スペクトラムだけとなり(図4
(4)のC3参照)、混合器16で第2中間周波信号に
変換されて出力され、NULL検出回路20からNUL
Lシンボル検出信号NDが出力される。システムコント
ローラ37AはNULLシンボル検出信号NDが入力さ
れると、ステップS16でYESと判断し、シーク対象
であるバンドIII のアンサンブルを正しく受信できたの
で周波数誤差検出回路33にAFCオン指令を与え、シ
ーク制御を終える(ステップS17)。
【0048】これと異なり、2番目のアンサンブルCを
シークしたときに、キャッチできなかった場合、たまた
まアンテナ1でLバンドの或るアンサンブルがキャッチ
されても、前述した如く混合器6の出力側で見たアンサ
ンブルCの中心周波数fIF1から少なくとも70MHz 以上
離れた所に来るので(図4(3)のD2参照)、SAW
フィルタ14で除去される。このため、フロントエンド
2Aからは如何なるアンサンブルの受信信号も出力され
ず、NULL検出回路20はNULLシンボル検出信号
NDを出力しない。このとき、システムコントローラ3
7AはステップS16でNOと判断し、ステップS17
へは進まない。よって、間違ってLバンドのアンサンブ
ルに対して周波数引き込みをすることはない。ステップ
S16でNOとなったとき、ステップS18に進み、メ
モリ41のメモリチャンネルCH3以降のアンサンブル
について同様の処理をする。
【0049】上記した実施の形態によれば、フロントエ
ンド2Aを高域バンドであるLバンドと、低域バンドで
あるバンドII、III の内、一方のLバンド(またはバン
ドII、III )の或るDAB放送のアンサンブルに同調さ
せたとき、他方のバンドII、III (またはLバンド)の
DAB放送のアンサンブルがアンテナ1でキャッチされ
ても、混合器11の出力で見た所望の周波数のDAB放
送の受信信号帯域に対し、妨害成分が遠く離れた周波数
位置に来るので、所望の周波数のDAB放送が受信され
ていれば妨害なく正しく受信でき、また、所望の周波数
のDAB放送が受信されていなくても、非所望のバンド
のDAB放送信号を間違って受信することはない。
【0050】なお、上記した実施の形態では、PLL回
路7Aはn0を可変とし、図2のステップS14、S2
0において、PLL回路7Aに対しシステムコントロー
ラ37Aがn0を可変設定するようにしたが、n0を、ロ
ーカル発振信号L0の発振周波数が例えば1.152GHzとな
るように固定し、バンドLが混合器6にてバンドII、II
I から離れた例えば320MHz付近に変換されるようにして
も、上記した実施の形態と同様の効果を奏することがで
きる。
【0051】次に、図5を参照して本発明の第2の実施
の形態を説明する。図5は本発明に係るシーク機能付D
AB受信機のブロック図であり、図1と同一の構成部分
には同一の符号が付してある。フロントエンド2Bの
内、Lバンドの系統のAGC増幅器5の出力は混合器6
でPLL回路7Bから入力したローカル発振信号L0
混合されて中心周波数がfIF1の第1中間周波信号に変
換される。PLL回路7Bは基準発振器13から入力し
た基準発振信号の周波数f1に対し、f1・(n0/m0
倍の周波数のL0を出力する。m0は固定値であるが、n
0はマイコン構成のシステムコントローラ37Bにより1
6kHz スッテプで可変設定されることにより、Lバンド
に対する同調周波数を例えば16kHz ステップで可変す
る。
【0052】アンテナ1の出力側にはバンドII、III の
DAB放送のアンサンブルのRF増幅を行うRF増幅回
路10が設けられている。このRF増幅回路10はAG
C電圧によりゲインが可変する。RF増幅回路10の出
力側には混合器11が設けられており、PLL回路12
から入力した第1ローカル発振信号L1と混合されて中
心周波数がfIF1の第1中間周波信号に変換される。P
LL回路12は基準発振器13から入力した基準発振信
号の周波数f1に対し、f1・(n1/m1)倍の周波数の
1を出力する。m1は固定値であるがn1はマイコン構
成のシステムコントローラにより可変設定されること
で、同調周波数を例えば16kHz ステップで可変する。混
合器6と11の出力側は切り換えスイッチ3Bを介して
SAWフィルタ14と接続されている。
【0053】システムコントローラ37Bは、操作パネ
ル40でシークキーが押され、シーク指示が与えられる
と所定のシーク制御処理を実行し、また番組選択キーで
番組選択操作がされると、所定の番組選択制御を行う。
シーク対象が高域バンドであるLバンドのDAB放送の
アンサンブルの場合、PLL回路7Bに対し、混合器6
から出力されるLバンドのアンサンブルの第1中間周波
信号の中心周波数がf IF1となるようにする一方、PL
L回路12に対し、バンドIIの下限周波数87MHzが混合
器11で第1中間周波信号の中心周波数fIF1から例え
ば20MHz ほど上に離れるn1を設定する。
【0054】また、シーク対象が低域バンドであるバン
ドII、III のアンサンブルの場合、PLL回路12に対
し、混合器11から出力されるバンドII、III のアンサ
ンブルの第1中間周波信号の中心周波数がfIF1となる
ようにする一方、PLL回路7Bに対し、Lバンドの下
限周波数1.452GHzが混合器6で第1中間周波信号の中心
周波数fIF1から例えば20MHz ほど上に離れるn0を設定
する。その他の構成部分は図1と全く同一に構成されて
いる。
【0055】次に、図6を参照して上記した実施の形態
におけるシーク動作を説明する。図6はシステムコント
ローラ37Bのシーク制御処理を示すフローチャートで
ある。なお、メモリ41には予め、バンドII、バンドII
I 、Lバンドにおける10個のアンサンブルの放送周波
数データがメモリチャンネルCH1〜CH10に記憶さ
れているものとする。
【0056】ユーザが操作パネル40でシークキーを押
し、シークを指示するとシステムコントローラ37Bは
周波数誤差検出回路33に対しAFCオフ指令を与え
て、周波数誤差零を示すデータの出力をさせ、基準発振
器13の発振周波数を固定させる(図6のステップS3
1)。次に、メモリ41を参照してメモリチャンネルC
H1に記憶された最初のDAB放送のアンサンブルAの
放送周波数データを読み出し、例えば、1.455GHzのLバ
ンドに該当するときは、PLL回路7Bに対し、アンサ
ンブルAの中心周波数1.455GHzを混合器6でfIF1に変
換するn0を設定し、一方、PLL回路12に対し、バ
ンドIIの下限周波数がfIF1+20MHz に変換されるn1
設定する(ステップS32〜S34)。そして、切り換
えスイッチ3Bをb側に切り換える(ステップS3
5)。
【0057】LバンドのアンサンブルAがアンテナ1で
キャッチされており、周波数スペクトラムが図7(1)
のA0の如くであったとき、混合器6によりfIF1にダウ
ンコンバートされて周波数スペクトラムは図7(2)の
1の如くなる。このとき、若しバンドIII の放送周波
数220MHzのアンサンブルBがアンテナ1でキャッチされ
ており、周波数スペクトラムが図7(1)のB0の如く
であったとき、混合器11でアンサンブルAの第1中間
周波信号の中心周波数fIF1から153MHz離れた所に移る
のでアンサンブルAの信号帯域と重なることはなく(図
7(2)のB1参照)、切り換えスイッチ3Bから後段
に洩れても、SAWフィルタ14で除去される。
【0058】システムコントローラ37BはステップS
35のあと、NULL検出回路20からNULLシンボ
ル検出信号NDが入力されたかチェックする(ステップ
S36)。SAWフィルタ14の出力側で見た時、アン
サンブルAの周波数スペクトラムだけとなり、混合器1
6で第2中間周波信号に変換されて出力され、NULL
検出回路20がNULLシンボル検出信号NDを出力す
る。
【0059】システムコントローラ37BはNULLシ
ンボル検出信号NDが入力されると、ステップS36で
YESと判断し、シーク対象であるLバンドのアンサン
ブルを正しく受信できたので周波数誤差検出回路33に
AFCオン指令を与え、シーク制御を終える(ステップ
S37)。フロントエンド2Bの出力はI/Q復調回路
31でI/Q復調されたのち、FFT回路32でFFT
処理がされる。AFCオン指令を受けた周波数誤差検出
回路33は、FFT回路32からPRS部分のキャリア
別成分を入力する度に、キャリア間差動復調して復号
し、所定の既知の基準符号との間の相関関数を計算す
る。そして、求めた相関関数から周波数誤差を計算によ
り検出し、検出した周波数誤差データを積分回路34に
出力する。この周波数誤差データは積分回路34で積分
されたあとD/A変換器35でD/A変換され、自動周
波数調整用の制御電圧として基準発振器13に出力され
る。基準発振器13は制御電圧に応じて発振周波数f1
を可変し、ローカル発振信号L0、第1ローカル発振信
号L1、第2ローカル発振信号L2の周波数を、周波数誤
差を打ち消す方向に可変させる。
【0060】FFT回路32から入力した各シンボルの
キャリア別成分からチャンネルデコーダ36はFICと
MSCの情報を復元する。ユーザが操作パネル40で所
望番組を選択すると、システムコントローラ37Bはチ
ャンネルデコーダ36に指示して所望番組のDABオー
ディオフレームデータをMPEGデコーダ38へ出力さ
せる。これにより、所望番組を聴取できる。
【0061】これと異なり、1番目のアンサンブルAを
シークしたときに、キャッチできなかった場合、たまた
まアンテナ1でバンドII、III の或るアンサンブルがキ
ャッチされても、前述した如く混合器11の出力側で見
てアンサンブルAの中間周波信号の中心周波数fIF1
ら少なくとも20MHz 以上離れた所に来るので、SAWフ
ィルタ14で除去される。このため、フロントエンド2
Bからは如何なるアンサンブルの受信信号も出力され
ず、NULL検出回路20はNULLシンボル検出信号
NDを出力しない。このとき、システムコントローラ3
7BはステップS36でNOと判断し、ステップS37
へは進まない。よって、間違ってバンドII、III のアン
サンブルに対して周波数引き込みをすることはない。
【0062】ステップS36でNOとなったとき、iを
インクリメントして2とし、メモリ41のメモリチャン
ネルCHiに次のアンサンブルの放送周波数データが記
憶されているかチェックする(ステップS38、S3
9)。YESであれば2番目のアンサンブルCの放送周
波数データを読み出し、例えば、230MHzのバンドIII に
該当するときは、PLL回路12に混合器11から出力
されるアンサンブルCの中心周波数がfIF1となるn1
設定し、PLL回路7Bに対し、Lバンドの下限周波数
がfIF1+20MHz に変換されるn0を設定する(ステップ
S33、S40)。そして、切り換えスイッチ3Bをa
側に切り換える(ステップS41)。
【0063】バンドIII のアンサンブルCがアンテナ1
でキャッチされており、周波数スペクトラムが図8
(1)のC0の如くであったとき、混合器11により第
1中間周波数fIF1にダウンコンバートされて周波数ス
ペクトラムは図8(2)のC1の如くなる。
【0064】このとき、若しLバンドの放送周波数1.45
5GHzのアンサンブルDがアンテナ1でキャッチされてお
り、周波数スペクトラムが図8(1)のD0の如くであ
ったとき、混合器6によりアンサンブルDの中心周波数
がfIF1+20MHz 以上離れた所に移り、Cの信号帯域と
重なることはないので(図8(2)のD1参照)、RF
切り換えスイッチ3Bから後段に洩れても、SAWフィ
ルタ14で除去される。
【0065】システムコントローラ37BはステップS
35のあと、NULL検出回路20からNULLシンボ
ル検出信号NDが入力されたかチェックする(ステップ
S36)。SAWフィルタ14の出力側で見た時、アン
サンブルCの周波数スペクトラムだけとなり、混合器1
6で第2中間周波信号に変換されて出力され、NULL
検出回路20がNULLシンボル検出信号NDを出力す
る。システムコントローラ37BはNULLシンボル検
出信号NDが入力されると、ステップS36でYESと
判断し、シーク対象であるバンドIII のアンサンブルを
正しく受信できたので周波数誤差検出回路33にAFC
オン指令を与え、シーク制御を終える(ステップS3
7)。
【0066】これと異なり、2番目のアンサンブルCを
シークしたときに、キャッチできなかった場合、たまた
まアンテナ1でLバンドの或るアンサンブルがキャッチ
されても、前述した如く混合器6の出力側で見たときの
アンサンブルCの中心周波数fIF1から少なくとも20MHz
以上離れた所に来るので(図8(2)のD1参照)、S
AWフィルタ14で除去される。このため、フロントエ
ンド2Bからは如何なるアンサンブルの受信信号も出力
されず、NULL検出回路20はNULLシンボル検出
信号NDを出力しない。このとき、システムコントロー
ラ37BはステップS36でNOと判断し、ステップS
37へは進まない。よって、間違ってLバンドのアンサ
ンブルに対して周波数引き込みをすることはない。ステ
ップS36でNOとなったとき、ステップS38に進
み、メモリ41のメモリチャンネルCH3以降のアンサ
ンブルについて同様の処理をする。
【0067】上記した実施の形態によれば、フロントエ
ンド2Bを高域バンドであるLバンドと、低域バンドで
あるバンドII、III の内、一方のLバンド(またはバン
ドII、III )の或るDAB放送のアンサンブルに同調さ
せたとき、他方のバンドII、III (またはLバンド)の
DAB放送のアンサンブルがアンテナ1でキャッチされ
ても、切り換えスイッチ3Bの出力で見た所望のDAB
放送の受信信号帯域に対し、妨害成分が離れた周波数位
置に来るので、所望のDAB放送が受信されていれば妨
害なく正しく受信でき、また、所望の放送周波数のDA
B放送が受信されていなくても、非所望のバンドのDA
B放送信号を間違って受信することはない。
【0068】なお、上記した各実施の態様及び変形例で
は、ヨーロッパで実施されているDAB放送を対象にし
て説明したが、本発明は何らこれに限定されるものでな
く、ディジタル地上波TV放送、ディジタル衛星放送な
ど、他の用途の放送、通信等にも同様に適用することが
できる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、受信手段を高域バンド
と低域バンドの内、一方のバンドの或るディジタル放送
周波数に同調させたとき、他方のバンドのディジタル放
送信号がアンテナでキャッチされても、所望の放送周波
数の受信信号帯域に対し、妨害成分が離れた周波数位置
に来るので、所望の放送周波数のディジタル放送が受信
されていれば妨害なく正しく受信でき、また、所望の放
送周波数のディジタル放送が受信されていなくても、他
方のバンドのディジタル放送信号を間違って受信するこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシーク機能付
DAB受信機のブロック図である。
【図2】図1のシステムコントローラによるシーク制御
処理を示すフローチャートである。
【図3】図1のシーク機能付DAB受信機の動作を示す
線図である。
【図4】図1のシーク機能付DAB受信機の動作を示す
線図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るシーク機能付
DAB受信機のブロック図である。
【図6】図5のシステムコントローラによるシーク制御
処理を示すフローチャートである。
【図7】図5のシーク機能付DAB受信機の動作を示す
線図である。
【図8】図5のシーク機能付DAB受信機の動作を示す
線図である。
【図9】DABの伝送フレーム信号の構成とNULLシ
ンボルの検出動作を説明する説明図である。
【図10】従来のシーク機能付DAB受信機のブロック
図である。
【図11】図10のシステムコントローラによるシーク
制御処理を示すフローチャートである。
【図12】第1中間周波信号で見たアンサンブルの周波
数スペクトラムを示す線図である。
【図13】周波数誤差検出回路の動作を示す線図であ
る。
【図14】第1中間周波信号で見たアンサンブルの周波
数スペクトラムを示す線図である。
【図15】図10のシーク機能付DAB受信機の動作を
示す線図である。
【図16】図10のシーク機能付DAB受信機の動作を
示す線図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2A、2B フロ
ントエンド 3 RF切り換えスイッチ 3B 切り換えス
イッチ 5、15 AGC増幅器 6、11、16
混合器 7A、7B、12、17 PLL回路 13 基準発振器 14 SAWフィ
ルタ 18 アンチエリアシングフィルタ 19 包絡線検波
回路 20 NULL検出回路 31 I/Q復調
回路 32 FFT回路 33 周波数誤差
検出回路 34 積分回路 35 D/A変換
器 36 チャンネルデコーダ 37A、37B
システムコントローラ 38 MPEGデコーダ 40 操作パネル 41 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/26 H04B 1/16 H04J 4/00 - 15/00 H04B 1/10 - 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナでキャッチされた高域バンドの
    ディジタル放送信号と第1局部発振信号発生手段で発生
    させた第1局部発振信号を混合し、低い周波数に変換す
    る第1周波数変換手段と、アンテナでキャッチされた低
    域バンドのディジタル放送信号と第1周波数変換手段の
    出力を切り換えて出力する切り換え手段と、切り換え手
    段の出力と第2局部発振信号発生手段で発生させた第2
    局部発振信号を混合し、中間周波信号に変換する第2周
    波数変換手段とを含み、受信周波数が可変で自動利得調
    整機能を有する受信手段と、 受信手段の出力からユーザ所望の番組情報を復調する番
    組情報復調手段と、 高域バンドの受信をする際、切り換え手段を高域バンド
    のディジタル放送信号の入力系統に切り換え、第1局部
    発振信号発生手段の発振周波数と第2局部発振信号発生
    手段の発振周波数を制御して第1周波数変換手段と第2
    周波数変換手段とにより、高域バンドの所望の放送周波
    数のディジタル放送信号を所定周波数の中間周波信号に
    変換させ、この際、第1局部発振信号発生手段の発振周
    波数は第1周波数変換手段の出力点で見て高域バンドの
    所望の放送周波数のディジタル放送信号が低域バンドか
    ら離れた周波数に変換されるようにし、一方、低域バン
    ドの受信をする際、切り換え手段を低域バンドのディジ
    タル放送信号の入力系統に切り換え、第2局部発振信号
    発生手段の発振周波数を制御して第2周波数変換手段に
    より、低域バンドの所望の放送周波数のディジタル放送
    信号を所定周波数の中間周波信号に変換させ、この際、
    高域バンドは第1局部発振信号発生手段の発振周波数を
    制御して第1周波数変換手段により低域バンドの前記所
    望の放送周波数のディジタル放送信号の信号帯域から離
    れた周波数に変換されるようにする同調制御手段と、 を備えたことを特徴とするディジタル放送受信機。
  2. 【請求項2】 アンテナでキャッチされた高域バンドの
    ディジタル放送信号と第1局部発振信号発生手段で発生
    させた第1局部発振信号を混合し、低い周波数に変換す
    る第1周波数変換手段と、アンテナでキャッチされた低
    域バンドのディジタル放送信号と第1周波数変換手段の
    出力を切り換えて出力する切り換え手段と、切り換え手
    段の出力と第2局部発振信号発生手段で発生させた第2
    局部発振信号を混合し、中間周波信号に変換する第2周
    波数変換手段とを含み、受信周波数が可変で自動利得調
    整機能を有する受信手段と、 受信手段の出力からユーザ所望の番組情報を復調する番
    組情報復調手段と、 高域バンドの受信をする際、切り換え手段を高域バンド
    のディジタル放送信号の入力系統に切り換え、第2局部
    発振信号発生手段の発振周波数を制御して第1周波数変
    換手段と第2周波数変換手段とにより、高域バンドの所
    望の放送周波数のディジタル放送信号を所定周波数の中
    間周波信号に変換させ、一方、低域バンドの受信をする
    際、切り換え手段を低域バンドのディジタル放送信号の
    入力系統に切り換え、第2局部発振信号発生手段の発振
    周波数を制御して第2周波数変換手段により、低域バン
    ドの所望の放送周波数のディジタル放送信号を所定周波
    数の中間周波信号に変換させる同調制御手段と、を備
    え、 第1局部発振信号発生手段の発振周波数は第1周波数変
    換手段の出力点で見て高域バンドの所望の放送周波数の
    ディジタル放送信号が低域バンドから離れた周波数に変
    換されるようにしたこと、 を特徴とするディジタル放送受信機。
  3. 【請求項3】 アンテナでキャッチされた高域バンドの
    ディジタル放送信号と発振周波数が可変の第1局部発振
    信号発生手段で発生させた第1局部発振信号を混合し、
    中間周波信号に変換する第1周波数変換手段と、アンテ
    ナでキャッチされた低域バンドのディジタル放送信号と
    発振周波数が可変の第2局部発振信号発生手段で発生さ
    せた第2局部発振信号を混合し、中間周波信号に変換す
    る第2周波数変換手段と、第1周波数変換手段の出力と
    第2周波数変換手段の出力を切り換えて出力する切り換
    え手段とを含み、受信周波数が可変で自動利得調整機能
    を有する受信手段と、 受信手段の出力からユーザ所望の番組情報を復調する番
    組情報復調手段と、 高域バンドの受信をする際、切り換え手段を高域バンド
    のディジタル放送信号の入力系統に切り換え、第1局部
    発振信号発生手段の発振周波数を制御して第1周波数変
    換手段により、高域バンドの所望の放送周波数のディジ
    タル放送信号を所定周波数の中間周波信号に変換させ、
    この際、第2局部発振信号発生手段の発振周波数を制御
    して低域バンドは第2周波数変換手段により所定の中間
    周波信号帯域から離れた周波数に変換されるようにし、
    低域バンドの受信をする際、切り換え手段を低域バンド
    のディジタル放送信号の入力系統に切り換え、第2局部
    発振信号の発振周波数を制御して第2周波数変換手段に
    より、低域バンドの所望の放送周波数のディジタル放送
    信号を所定周波数の中間周波信号に変換させ、この際、
    第1局部発振信号発生手段の発振周波数を制御して高域
    バンドは第1周波数変換手段により所定の中間周波信号
    帯域から離れた周波数に変換されるようにする同調制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするディジタル放送受信機。
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