JP3393250B2 - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP3393250B2
JP3393250B2 JP06312196A JP6312196A JP3393250B2 JP 3393250 B2 JP3393250 B2 JP 3393250B2 JP 06312196 A JP06312196 A JP 06312196A JP 6312196 A JP6312196 A JP 6312196A JP 3393250 B2 JP3393250 B2 JP 3393250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つのカセット挿
入口に対して大きさの異なる2種類以上のテープカセッ
トが使用可能なVCR装置(ビデオ・カセット・レコー
ダ装置)等の記録再生装置に関し、特にカセットコンパ
ートメント(以下、カセコンという)のカセットホルダ
へ装填される大きさの異なるテープカセットの誤挿入を
防止し、及びカセットの意地悪操作に対しても防御する
ことのできるカセット誤挿入・排出検出機構に係わるも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、1つのカセット挿入口から大きさ
の異なる大小のテープカセットをカセットホルダに装填
し、記録再生動作を行うことのできるいわゆるコンパチ
ブル方式のVCR装置は提案されている。
【0003】このようなVCR装置は従来では業務用の
VCR装置が提案されているだけであり、使用者が技術
者に限定されていることもあって上述したカセット誤挿
入・排出検出機構を設けないものもあった。
【0004】また、別の例ではカセットの挿入の検出を
カセットホルダの最奥部に形成されている2か所のカセ
ットストッパ部で行うことにより全体の動作が開始され
る機構となっており、このカセットストッパ部がカセッ
ト誤挿入の検出を兼ねていた。
【0005】また、通常の単一のカセットを用いたカセ
ット装填装置においては、カセット挿入直後やカセット
水平動作途中あるいはカセット垂直動作直前等で度々検
出を行い、かつカセットの前後両端を検出してカセット
の曲がり挿入までも検出する機構となっている。
【0006】しかし、大きさの異なるカセットを使用可
能とする記録再生装置においては、カセットの誤挿入を
検出するカセット上の場所が限定される場合があり、十
分な検出機能を満足する形状にできない場合があった。
特に、デジタルVCR装置で使用しているカセットの場
合には大小カセットの共通する検出箇所が非常に狭いた
め困難であった。
【0007】また、カセットの排出を阻止するような意
地悪操作をされたときにカセットはカセットホルダ内で
傾きが発生し、このため、挿入検出部にカセットが乗り
上げカセットの排出が困難になる場合があった。このよ
うな問題を解消するための一例としてカセットホルダと
カセットとの隙間を少なくしてカセットの傾きを防止す
る方法があるが、カセットの厚みが異なるような大小カ
セットを使用可能とするためにはカセコンの構造上、小
さなカセットの場合は傾きを小さくすることはできず、
従って、カセットの挿入検出部にカセットが乗り上げて
しまうことを阻止することは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようにカセット誤
挿入・排出検出機構を有しない場合、一般的な使用者が
操作する場合には上述したような不具合の発生の可能性
が高く、VCR装置の機構部を破損してしまったり、カ
セットが機構部から取り出せなくなる場合もあった。
【0009】また、カセット前面の蓋側の左右部にカセ
ットの挿入検出部に突き当たる突当て部が必要であり、
しかもこの突当て部は大小カセットで共通の位置に設け
る必要があった。しかし、民生用のカセットを考えか
つ、小さなカセットをより小さく設計しようとすると、
大きさの異なるカセットに共通な突当て部を十分な大き
さで左右に設けることを困難であり、かつデザイン的な
制約も大きく受けることになる。このため、狭い範囲に
共通の突当て部分が限定され、この範囲が特に小さなカ
セットのデザイン及び構造上の制約から高さ方向に狭く
なったり、カセット前面にしか共通の突当て部が付かな
くなることがある。このような場合には誤挿入の検出を
確実に行うのは困難である。
【0010】また、上述したような狭い共通の突当て部
を使用した場合にはカセットの排出途中で指等を挿入し
てカセットを無理に押し下げるような意地悪動作を行う
と、カセットの前方側がカセットホルダから浮き上がっ
た状態となり、この結果、カセットの誤挿入検出部にカ
セットが乗り上げカセット全体が傾いた姿勢となりカセ
ットの排出が困難となる。
【0011】本発明は、上述したような課題を解消する
ためになされたもので、カセットホルダへのカセットの
誤挿入を精度よく確実に検出すると共に、誤挿入時のカ
セットを自動的に排出することができ、しかも、誤挿入
検出部にカセットが乗り上げるのを防止するようにした
VCR装置に適用して好適な記録再生装置を得ることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による記録再生装置は、大きさの異なる2種
類以上のカセットが1つのカセット挿入口から挿入可能
であり、カセット挿入口から挿入したカセットが待機状
態のカセットホルダに装着された状態でローディング位
置に移動する動作と、カセットがカセットホルダに装着
された状態で待機状態であるエジェクト位置に移動する
動作とが行える記録再生装置において、カセットホルダ
の入口側に配置され、カセットホルダへのカセットの挿
入を検出し当該カセットホルダ内へカセットを引き込み
動作するカセット挿入検出スイッチ機構と、カセットホ
ルダのカセットストッパ部側に突出して位置しカセット
の前端部が接触したとき後退動作するホルダロック解除
部材と、このホルダロック解除部材の後退動作に連動し
てカセットホルダのロックを解除するロック部材とを有
するホルダストッパ機構とを備えたものである。
【0013】このように構成したことで、カセットホル
ダ内へカセットが正常に挿入されると、カセットの前端
部の突当て部でホルダロック解除部材を後退動作させロ
ック部材を解除動作しホルダストッパ機構が解除状態と
なる。これによって、カセットホルダはローディング動
作が可能となる。
【0014】カセットホルダへカセットが誤挿入された
場合ではカセットの突当て部によるホルダロック解除部
材が不動作となり、カセットホルダはホルダストッパ機
構によりロック状態となりローディング移動動作が阻止
される。そして、誤挿入されたカセットはカセット挿入
検出スイッチ機構がオン動作されている時間から判別さ
れカセットホルダから排出動作される。
【0015】また、カセット挿入検出スイッチ機構とホ
ルダストッパ機構のホルダロック解除部材とがカセット
ホルダへのカセット挿入通路の左右に別れて配置するよ
うにしたことで、カセットホルダ内に挿入されるカセッ
トがカセット挿入検出スイッチ機構及びホルダストッパ
機構の双方を動作されなかった場合にはカセットが誤挿
入状態であることを検出しカセットは排出される。
【0016】また、ホルダストッパ機構の一部にカセッ
トがホルダロック解除部材に乗り上げるのを防止するた
め、当該ホルダロック解除部材より高く突出する突当て
ガイド部材を設けたことで、例えばカセットのエジェク
ト動作途中において排出を阻止するような意地悪動作を
したとき、カセットの前端部がカセットホルダから浮き
上がる動作が生じても、カセット前端面が突当てガイド
部材に突き当たってホルダロック解除部材に乗り上げる
ことが阻止され、カセットの排出を行うことができる。
【0017】また、カセットホルダへのカセットの正常
な挿入時には1つのホルダロック解除部材が大きさの異
なるカセットの突当て部で動作されるようにしたこと
で、カセットホルダに1つの共通のホルダロック解除部
材を設けるだけでよい。
【0018】また、突当てガイド部材はカセットホルダ
の奥側端部より外方側に傾斜して形成したことで、カセ
ットのカセット蓋の開閉動作が妨げられることはない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による記録再生装置
の実施例を大小2種類のテープカセットが使用可能なコ
ンパチブル方式の民生用のVCR装置に適用した例をと
って図面を参照して説明する。
【0020】図1は本例のVCR装置のカセットコンパ
ートメント(以下、カセコンという)の分解斜視図を示
し、図2に本発明の要部であるホルダストッパ機構を備
えたカセットホルダの平面図、図3は同じくカセットホ
ルダの裏面図を示す。
【0021】まず、図1においてカセコンの構成につい
て説明する。カセコンの全体を符号1で示し、矢印方向
が図示しないテープカセットの挿入方向である。カセコ
ン1の両側部にはメカシャーシ2上においてカセコンフ
レーム3,3が立設され、カセコン1の入口側にカセッ
ト扉4の上端部に設けた支承軸4a,4aがカセコンフ
レーム3,3に形成した支承部3a,3aに揺動可能に
支持されている。そして、このカセット扉4の前方にカ
セット挿入口5を有するフロントパネル6が配置されて
いる。
【0022】カセコン1内にはテープカセットをローデ
ィング位置及びエジェクト位置に搬送するためのカセッ
トホルダ7が配置されている。このカセットホルダ7の
一方側にはカセット引き込み/排出機構8が組み込まれ
ている。このカセット引き込み/排出機構8は本発明の
要部でないため構成の説明は省略し機構的な動きについ
て説明する。
【0023】テープカセットがカセットホルダ7に挿入
されると、後述するカセット挿入検出機構50によって
ローディングモータが駆動され、カセット引き込み/排
出機構8を介してカセットホルダ7の上部に支持アーム
9,9に支持されて横断するローラ10が巻き込み方向
へ回転されテープカセットをカセットホルダ7の最奥部
のカセットストッパ7aに突き当たるまで深く引き込み
動作が行われる。その後、テープカセットはカセットホ
ルダ7と共にローディング位置へ搬送される。
【0024】また、カセットホルダ7と共にテープカセ
ットがエジェクト位置へ移動してくると、カセット引き
込み/排出機構8を介してローラ10が上述と反対方向
へ回転し、テープカセットの後端部をカセット挿入口5
外へ突出するように排出動作が行われる。
【0025】このように動作するカセット引き込み/排
出機構8にはホルダスライダ11,11を介して前後一
対ずつのガイド軸12a,12a、12b,12bを有
し、これらガイド軸が上述したカセコンフレーム3,3
に形成した水平部と垂直部とからなる一対のローディン
グ用ガイド溝13,14に係合される。各ガイド軸12
a,12a、12b,12bはローディング用ガイド溝
13,14を貫通し、カセコンフレーム3,3の外側面
に配置した駆動スライダ15,15に形成した一対のロ
ーディング用カム溝15a,15aに係合される。駆動
スライダ15の上縁にはラック16が形成されている。
【0026】駆動スライダ15,15のラック16,1
6にはカセコンフレーム3,3の上縁の軸受3b,3b
に支持される軸17の両端部のギア18,18が噛み合
い、一方のギア18に減速ギア19を介してモータ20
の回転駆動力が伝達される。
【0027】また、前述したフロントパネル6とカセッ
トホルダ7との間には、図示しない大カセットと小カセ
ットとがカセットホルダ7の規定された位置に案内し、
あるいはカセットの誤挿入を防止するためのガイド機構
40が配置されている。
【0028】ガイド機構40の構成について簡単に説明
すると、カセットホルダ7の収容部と同一平面上をなす
フレーム面41には左右一対の小カセットスロープ4
2,42と、この小カセットスロープ42,42の外側
に左右一対の大カセットスロープ43,43と、小カセ
ットスロープ42,42の後方側にカセットストッパ4
4,44とが図示しないリンク機構によりそれぞれ上方
へばね付勢されるようにして設けられている。
【0029】小カセットスロープ42,42及びカセッ
トストッパ44,44の間の間隔は小カセットの幅と対
応し、従って、カセット挿入口5から挿入された小カセ
ットは小カセットスロープ42,42及びカセットスト
ッパ44,44にガイドされカセットホルダ7に装填さ
れる。
【0030】また、大カセットスロープ43,43とカ
セットストッパ44,44はそれぞれ対角線にある同士
が連動可能であり、大カセットスロープ43,43の幅
全体が大カセットの幅と一致している。従って、カセッ
ト挿入口5から挿入された大カセットは両方の大カセッ
トスロープ43,43を押し込むことでカセットストッ
パ44,44も連動して押し込まれて通過しカセットホ
ルダ7に装填される。尚、例えば小カセットが規定され
た以外の位置から挿入されたとき、カセットストッパ4
4に突き当たってカセットの挿入は阻止される。
【0031】ここで、カセットホルダ7に挿入されるカ
セットを検出するための前述したカセット挿入検出スイ
ッチ機構50を図1について簡単に説明する。
【0032】カセット挿入検出スイッチ機構50はカセ
ット挿入検出部材51と検出スイッチ52から構成され
ている。カセット挿入検出部材51はカセット挿入口5
から見て上述したガイド機構40の右側のカセットスト
ッパ44側に偏したカセット挿入通路に配置され、フレ
ーム面41に出没可能に取り付けられている。このカセ
ット挿入検出部材51は図示しないばね部材によりフレ
ーム面41上に突出するようにばね付勢されている。そ
して、カセット挿入検出部材51はカセットの挿入によ
りカセット挿入検出部材51が回動動作されたとき検出
スイッチ52がオン動作し電気的に挿入が検出される。
【0033】一方、カセットホルダ7のカセット支持面
には一対の小カセットの位置決めガイド機構60が配置
されている。この位置決めガイド機構60は本発明の要
部ではないため簡単に説明すると、位置決めガイド機構
60はカセットホルダ7の裏面に固定したばね部材61
に支持され、当該カセットホルダ7に形成した開口部6
2に対して出没可能にされている。位置決めガイド機構
60は全体の形状として外側に高い壁部63と、内側に
低いカセット乗り面64とからなり、壁部63の内壁面
が小カセットの側面が案内されるガイド壁面65であ
る。このため、小カセットはその両側面が位置決めガイ
ド機構60,60に位置決めされてカセットホルダ7内
の決められた位置に挿入することができる。
【0034】また、大カセットの場合の位置決めガイド
はカセット両側面がカセットホルダ7の両側板がガイド
板66,66となって挿入することができる。この際、
小カセットの位置決めガイド機構60は大カセットに押
し倒されて開口部62内に後退する。
【0035】次に、本発明の要部であるホルダストッパ
機構の構成を同じく図1〜図3及び図4に示したホルダ
ストッパ機構の斜視図を参照して説明する。ここで、図
2において小カセットは符号67で示し、大カセットは
符号68で示す。
【0036】小カセット67は図5に示すように前面部
に回動軸部69aを回動支点として開閉可能のカセット
蓋69を有し、このカセット蓋69に面して前面部下部
に左右一対の突当て部67a,67bが設けられてい
る。
【0037】大カセット68は同様に回動軸部70aを
回動支点として開放可能のカセット蓋70を有し、この
カセット蓋70に面して前面部下部に左右一対の突当て
部68a,68bが設けられている。この一対の突当て
部68a,68bは上述したカセットホルダ7の前端部
のストッパ部7a,7aに対応している。また、大カセ
ット68の場合は一方の突当て部68a側に偏して第2
の突当て部68cが設けられている。
【0038】さて、ホルダストッパ機構は図4に示すよ
うに全体を符号71で示し、その主体部がホルダストッ
パ本体部72である。このホルダストッパ本体部72は
カセットホルダ7の中央に対して前述したカセット挿入
検出機構50とは反対側で、カセットホルダ7の裏面に
支点軸73によって回動可能に支持されている。
【0039】ホルダストッパ本体部72の一端側にはカ
セットホルダ7の支持面の前端部側に突出するようにし
てホルダロック解除片74及びその一端部に第1の突当
てガイド片75が折り曲げ形成されている。第1の突当
てガイド片75はホルダロック解除片74より高く形成
され、その上半分が外方側に傾斜する傾斜面75aとな
っている。この第1の突当てガイド片75はカセットホ
ルダ7内に大小のカセット67,68が挿入されたと
き、小カセット67の突当て部67a及び大カセット6
8の第2の突当て部68cが共通に突き当たる位置に配
置されている。
【0040】また、ホルダストッパ本体部72一端側に
は同じくカセットホルダ7の支持面の前端部側で一方の
ストッパ部7aに隣接するようにして第2の突当てガイ
ド片76が折り曲げ形成されている。第2の突当てガイ
ド片76は上述した第1の突当てガイド片75より長く
突出し、しかも上半分が外方側に傾斜する傾斜面76a
となっている。この第2の突当てガイド片76は大カセ
ット68の一方の突当て部68aが対応している。
【0041】さらに、ホルダストッパ本体部72の他端
側にはロック片77を設けている。このロック片77は
図3に示すようにカセコンフレーム3に取付けられてい
るブロック部材78に係脱するようになっている。尚、
符号72aはホルダストッパ本体部72の支点軸孔であ
る。
【0042】このように構成したホルダストッパ機構7
1のカセットホルダ7裏面への取り付け状態を図3に示
す。この際、ホルダストッパ機構71はカセットホルダ
7との間に取り付けた引っ張りコイルばね79によりロ
ック片77がブロック部材78にロックされる回動方向
へ付勢している。
【0043】次に、ホルダストッパ機構71の動作につ
いて説明する。始めに小カセット67の場合について説
明すると、小カセット67がカセット挿入口5からガイ
ド機構40によって位置決めされ、さらに位置決めガイ
ド機構60により位置決めされてカセコン内に挿入され
ると、カセット挿入検出スイッチ機構50をオン動作し
カセットが挿入されたことが電気的に検出されカセコン
モータ20が駆動する。このモータ20の駆動によりカ
セット引き込み/排出機構8が駆動されカセットはカセ
ットホルダ7内に引き込まれる。ここで、例えばカセッ
トがカセットホルダ7の途中で引っ掛かった場合にはカ
セコンモータ20の回転から判断し、カセコンモータ2
0を逆転してカセット引き込み/排出機構8によりカセ
ットを排出動作することができる。
【0044】一方、カセットがカセットホルダ7内の最
奥部まで正常に挿入された状態では、小カセット67の
突当て部67aがホルダストッパ機構71の第1の突当
てガイド片75に突き当たることで、ホルダストッパ機
構71は図2において反時計回り方向へ回動しロック片
77がブロック部材78に対して非係合状態となる。こ
れによって、カセットホルダ7はカセコンモータ20の
駆動によりローディング位置に移動することができる。
【0045】もし、カセットが誤挿入されてホルダスト
ッパ機構71の第1の突当てガイド片75に突き当たら
なかったときには、ホルダストッパ機構71のロック片
77がブロック部材78にロックされカセットホルダ7
は動作が停止する。従って、この場合は上述と同様にカ
セコンモータ20を逆転してカセット引き込み/排出機
構8によりカセットを排出動作することができる。ま
た、小カセット67が誤挿入されてカセット挿入検出ス
イッチ機構50をオン動作しなかった場合では、たとえ
カセットをホルダ7の奥まで挿入してホルダストッパ機
構71の第1の突当てガイド片75を動作したとしても
カセコンモータ20が駆動しないためカセットは引き込
み動作することはない。
【0046】図6は小カセット67が装填されているカ
セットホルダ7がローディング動作中の水平移動からロ
ーディング位置に下降する直前の動作状態であって、小
カセット67の突当て部67aはホルダストッパ機構7
1の第1の突当てガイド片75に突き当たっている。こ
のあと、小カセット67はカセット蓋69が開放する
が、第1の突当てガイド片75の上部が外方側へ傾斜面
75aとなっているため、開放軌跡に沿って開放動作す
るカセット蓋69に支障をきたすことはない。
【0047】また、図7はカセットホルダ7がローディ
ング位置に着地した状態である。この際、小カセット6
7はカセットホルダ7の支持面から浮き上がるが、第1
の突当てガイド片75をカセットの浮き上がり量より高
く設計してあるため、カセット67の突当て部67aが
第1の突当てガイド片75を乗り上げるようなトラブル
は生じない。
【0048】また、小カセット67の排出動作の途中で
例えばカセットの後端部を抑え排出動作を阻害するよう
な意地悪動作をした場合、カセットの前端部が浮き上が
って傾斜したようなときでも、カセットの前端面が第1
の突当てガイド片75に突き当たっているため、カセッ
トがホルダロック解除片74を乗り上げることもない。
【0049】ところで、大カセット68の場合は第2の
突当て部68cがホルダストッパ機構71の第1の突当
てガイド片75に突き当たってカセットホルダ7のロッ
クを解除するものである。大カセット68のロック解除
状態では第1の突当て部68aがホルダストッパ機構7
1の第2の突当てガイド片76に突き当たる。
【0050】図8は大カセット68の第2の突当て部6
8cがホルダストッパ機構71の第1の突当てガイド片
75に突き当たっている状態であり、図9が大カセット
68の第1の突当て部68aがホルダストッパ機構71
の第2の突当てガイド片76に突き当たっている状態で
ある。
【0051】すなわち、大カセット68のカセット蓋7
0の開放動作においては、第1の突当てガイド片75の
上部が外方側へ傾斜面75aとなっているため、開放軌
跡に沿って開放動作するカセット蓋70に支障をきたす
ことはない。また、第2の突当てガイド片76の上部が
外方側へ傾斜面76aとなっているため、開放軌跡に沿
って開放動作するカセット蓋70に支障をきたすことは
ない。
【0052】また、図10はカセットホルダ7がローデ
ィング位置に着地した状態である。この際、大カセット
68はカセットホルダ7の支持面から若干浮き上がるだ
けであるので、カセット68の第1の突当て部68aが
第2の突当てガイド片76を乗り上げるようなことはな
い。
【0053】特に、第2の突当てガイド片76を設けた
ことで、大カセット68の排出動作の途中でカセットの
後端部を抑え排出動作を阻害するような意地悪動作をし
た場合、カセットの前端部が浮き上がって傾斜したよう
なときでも、カセットの前端面が高さのある第2の突当
てガイド片76に突き当たるため、大カセットがホルダ
ロック解除片74や第1の突当てガイド片75を乗り上
げることもない。
【0054】尚、本発明は、上述しかつ図面に示した実
施例に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範
囲内で種々の変形実施が可能である。
【0055】本発明の実施例では大きさの異なる大小2
種類のテープカセットが使用可能ないわゆるコンパチブ
ル方式のVCR装置について説明したが、大きさが2種
類以上の異なるテープカセットが使用可能な場合でも適
用可能であることは言うまでもなく、しかも、オーディ
オ装置等の記録再生装置のホルダストッパ機構にも広く
適用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による記録
再生装置は、カセットホルダの入口側に配置され、カセ
ットホルダへのカセットの挿入を検出し当該カセットホ
ルダ内へカセットを引き込み動作するカセット挿入検出
スイッチ機構と、カセットホルダのカセットストッパ部
側に突出して位置しカセットの前端部が接触したとき後
退動作するホルダロック解除部材と、このホルダロック
解除部材の後退動作に連動してカセットホルダのロック
を解除するロック部材とを有するホルダストッパ機構と
を備えたことで、大きさの異なる2種類以上のカセット
が使用可能な記録再生装置においてカセットの誤挿入を
精度よく検出することができると共に、誤挿入されたカ
セットの排出までも行うことができるといった効果があ
る。
【0057】しかも、カセットのデザイン及び大きさの
制約が少なくなり、かつ小さなカセットの場合、一層小
さくすることが可能となるため小さなカセットのみを使
用する記録再生装置の大きさを小型化することができ
る。
【0058】また、カセット挿入検出スイッチ機構とホ
ルダストッパ機構のホルダロック解除部材とがカセット
ホルダへのカセット挿入通路の左右に別れて配置するよ
うにしたことで、カセットホルダ内に挿入されるカセッ
トがカセット挿入検出スイッチ機構及びホルダストッパ
機構の双方が動作されなかった場合の誤挿入時にカセッ
トが誤挿入状態であることを検出しカセットを自動的に
排出することができる。
【0059】また、ホルダストッパ機構の一部にカセッ
トがホルダロック解除部材に乗り上げるのを防止するた
め、当該ホルダロック解除部材より高く突出する突当て
ガイド部材を設けたことで、カセットのエジェクト動作
途中において排出を阻止するような意地悪動作時におい
て、カセットの前端部がカセットホルダから浮き上がる
動作が生じても、カセット前端面が突当てガイド部材に
突き当たってホルダロック解除部材に乗り上げるのを阻
止することができ、カセットの排出動作を確実に行うこ
とができる。
【0060】また、カセットホルダへのカセットの正常
な挿入時にはホルダロック解除部材が大きさの異なるカ
セットの突当て部で動作されるようにしたことで、カセ
ットホルダに1つの共通のホルダロック解除部材を設け
るだけでよく構成を簡単にすることができる。
【0061】また、突当てガイド部材はカセットホルダ
の奥側端部より外方側に傾斜して形成したことで、カセ
ットのカセット蓋の開閉動作が妨げられることはなく円
滑な開閉動作が可能となる。
【0062】さらに、本発明のホルダストッパ機構を大
きさの異なる大小2種類以上のテープカセットが使用可
能なコンパチブル方式のVCR装置のカセットホルダに
適用することで、信頼性の高いVCR装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本例のホルダストッパ機構を備えたVCR装置
におけるカセコンの分解斜視図である。
【図2】ホルダストッパ機構を備えたカセットホルダの
平面図である。
【図3】同じくカセットホルダの裏面図である。
【図4】小カセットの裏面図である。
【図5】小カセットと大カセットの斜視図である。
【図6】小カセットがカセットホルダに装填された動作
状態図である。
【図7】同じく小カセットのローディング位置の動作状
態図である。
【図8】大カセットがカセットホルダに装填された動作
状態図である。
【図9】同じく大カセットがカセットホルダに装填され
た動作状態図である。
【図10】同じく小カセットのローディング位置の動作
状態図である。
【符号の説明】
1 カセコン、5 カセット挿入口、7 カセットホル
ダ、7a ストッパ部、8 カセット引き込み/排出機
構、40 ガイド機構、50 カセット挿入検出スイッ
チ機構、60 小カセットの位置決めガイド機構、66
大カセットのガイド板、67 小カセット、67a,
67b 突当て部、68 大カセット、68a,68b
突当て部、68c 第2の突当て部、69,70 カ
セット蓋、71 ホルダストッパ機構、72 ホルダス
トッパ本体部、73 支点軸、74 ホルダストッパ解
除片、75 第1の突当てガイド片、75a 傾斜面、
76 第2の突当てガイド片、76a 傾斜面、77
ロック部材、78 ブロック部材、79 引っ張りコイ
ルばね
フロントページの続き (72)発明者 上竹 昭浩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 池間 克明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 鈴木 和良 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 高橋 克典 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/675

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きさの異なる2種類以上のカセットが
    1つのカセット挿入口から挿入可能であり、カセット挿
    入口から挿入したカセットが待機状態のカセットホルダ
    に装着された状態でローディング位置に移動する動作
    と、上記カセットが上記カセットホルダに装着された状
    態で上記待機状態であるエジェクト位置に移動する動作
    とが行える記録再生装置において、 上記カセットホルダの入口側に配置され、カセットホル
    ダへのカセットの挿入を検出し当該カセットホルダ内へ
    カセットを引き込み動作するカセット挿入検出スイッチ
    機構と、 上記カセットホルダのカセットストッパ部側に突出して
    位置し上記カセットの前端部に設けた突当て部が接触し
    たとき後退動作するホルダロック解除部材と、このホル
    ダロック解除部材の後退動作に連動して上記カセットホ
    ルダのロックを解除するロック部材とを有するホルダス
    トッパ機構と、を備え、上記カセットホルダへカセット
    が誤挿入され上記ホルダロック解除部材が不動作のと
    き、上記カセットホルダのローディング移動動作の停止
    と共に、上記カセットホルダからカセットを排出動作す
    るようにしたことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録再生装置において、 上記カセット挿入検出スイッチ機構と上記ホルダストッ
    パ機構のホルダロック解除部材とが上記カセットホルダ
    へのカセット挿入通路の左右に別れて配置されているこ
    とを特徴とする記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の記録再生装置において、 上記ホルダストッパ機構の一部にカセットが上記ホルダ
    ロック解除部材に乗り上げるのを防止するため、当該ホ
    ルダロック解除部材より高く突出する突当てガイド部材
    を設けたことを特徴とする記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の記録再生装置において、 上記カセットホルダへのカセットの正常な挿入時には1
    つの上記ホルダロック解除部材が大きさの異なるカセッ
    トの突当て部で動作されることを特徴とする記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の記録再生装置において、 上記突当てガイド部材は上記カセットホルダの奥側端部
    より外方側に傾斜していることを特徴とする記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の記録再
    生装置において、 ビデオ・カセット・レコーダに適用されることを特徴と
    する記録再生装置。
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