JP3391107B2 - プリントの注文受付方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプリントの注文受付方法
に係り、特に写真フイルム上の磁気トラックにプリント
注文情報が記録された１ロールの写真フイルムを使用し
たプリントの注文受付方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、現像済みの１本のネガフイルム
は、６コマ毎のネガピースに切断され、それぞれが透明
なネガシースに挿入されて返却される。従って、取次店
にプリントを注文する場合には、プリントしたいネガフ
イルムを確認し、そのネガフイルムに対応したネガシー
スのプリント枚数記入欄にプリント枚数を直接記入する
ようにしている。

【０００３】一方、写真フイルムに透明磁性体を塗布し
て磁気記録層を形成し、カメラでの撮影時に磁気記録層
の所定の磁気トラックに撮影データを記録するカメラが
知られている（米国特許４８７８０７５号）。また、ラ
ボ（現像所）からのフイルムの返却形態として、現像済
みの１ロール分のフイルムをフイルムカートリッジに収
納して返却することが提案されており、特開平５−７５
９２２号公報に記載のフイルムプレーヤでは、このフイ
ルムカートリッジを使用している。尚、フイルムプレー
ヤは、現像済みスチル写真フイルムをイメージセンサで
撮像し、写真フイルムの画像を画像信号に変換し、これ
をモニタＴＶに出力してフイルム画像を表示させるもの
である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フイル
ムプレーヤ等を利用して、フイルムの各フレームに対応
する磁気トラックにラボへのプリント注文情報を記録
し、プリント注文時には、そのフイルムカートリッジを
ＤＰＥ取次店に持っていくことが考えられる。この場
合、取次店では、フイルムの磁気トラックに記録された
プリント注文情報によってプリント注文を受け付け、そ
のフイルムカートリッジをラボに回すことになる。

【０００５】このような注文システムでは、磁気トラッ
クに記録されたプリント注文情報による注文及び／又は
注文用紙による注文が行われることになるが、プリント
注文が間違いなく行われるシステムにしなければならな
い。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、
写真フイルムの磁気トラックに記録されたプリント注文
情報による注文及び／又は注文用紙による注文を受け付
ける際に、誤った注文受付を防止することができるプリ
ントの注文受付方法を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、１ロールの写真フイルム上にユーザー側が
使用する第１の磁気トラックとラボ側が使用する第２の
磁気トラックとを設け、これらの磁気トラックにプリン
ト注文情報を記録するプリントの注文受付方法におい
て、前記第１及び第２の磁気トラックにそれぞれ第１及
び第２の更新コードを記録する記録領域を設け、前記第
１の磁気トラックにプリント注文情報を記録する毎に前
記第１の更新コードを変更して記録し、ラボ側では前記
第２の磁気トラックに記録される第２の更新コードを前
記第１の更新コードに書き換えるようにしたことを特徴
としている。また、前記第１及び第２の更新コードの代
わりに、前記磁気トラックに注文処理済みフラグの記録
領域を設けるとともに前記プリント注文情報の更新時に
前記注文処理済みフラグを降ろし、ラボ側では前記注文
処理済みフラグを立てるようにしたことを特徴としてい
る。

【０００７】また、本発明は、１ロールの写真フイルム
上にユーザー側が使用する第１の磁気トラックとラボ側
が使用する第２の磁気トラックとを設け、これらの磁気
トラックにプリント注文情報を記録するプリントの注文
受付方法において、ラボ側では前記第１の磁気トラック
に記録されたプリント注文情報による注文指示があるか
否かを判別し、前記注文指示があると判別した場合には
前記第１の磁気トラックに記録されたプリント注文情報
を優先し、前記注文指示がないと判別した場合には前記
第２の磁気トラックに記録されたプリント注文情報を優
先し、前記優先したプリント注文情報を前記第２の磁気
トラックに転記するようにしたことを特徴としている。
尚、注文用紙によるプリント注文がある場合には、前記
優先したプリント注文情報のうち前記注文用紙によるプ
リント注文に該当する情報のみを変更して前記第２の磁
気トラックに転記するようにしている。また、前記注文
指示があるか否かを判別を、前記第１及び第２の更新コ
ードの一致不一致、あるいは前記注文処理済みフラグが
降りているか否かによって行うことを特徴とている。

【０００８】

【０００９】

【作用】本発明によれば、１ロールの写真フイルム上に
ユーザー側が使用する第１の磁気トラックとラボ側が使
用する第２の磁気トラックとを設け、これらの磁気トラ
ックにプリント注文情報を記録するプリントの注文受付
方法において、前記第１及び第２の磁気トラックにそれ
ぞれ第１及び第２の更新コードを記録する記録領域を設
け、前記第１の磁気トラックにプリント注文情報を記録
する毎に前記第１の更新コードを変更して記録し、ラボ
側では前記第２の磁気トラックに記録される第２の更新
コードを前記第１の更新コードに書き換えるようにして
いる。これにより、取次店等は、第１及び第２の更新コ
ードが一致している場合には、第１の磁気トラックの記
録内容が前回の注文時と同じであることを認識すること
ができ、前回の注文と同じ内容で良いかをユーザーに確
認することができる。また、前記第１及び第２の更新コ
ードの代わりに、磁気トラックに注文処理済みフラグの
記録領域を設けるとともにプリント注文情報の更新時に
前記注文処理済みフラグを降ろし、ラボ側では前記注文
処理済みフラグを立てるようにしている。これにより、
取次店等は、注文処理済みフラグが立っている場合に
は、第１の磁気トラックの記録内容が前回の注文時と同
じであることを認識することができる。

【００１０】本発明の他の態様によれば、１ロールの写
真フイルム上にユーザー側が使用する第１の磁気トラッ
クとラボ側が使用する第２の磁気トラックとを設け、こ
れらの磁気トラックにプリント注文情報を記録するプリ
ントの注文受付方法において、ラボ側では前記第１の磁
気トラックに記録されたプリント注文情報による注文指
示があるか否かを判別し、前記注文指示があると判別し
た場合には前記第１の磁気トラックに記録されたプリン
ト注文情報を優先し、前記注文指示がないと判別した場
合には前記第２の磁気トラックに記録されたプリント注
文情報を優先し、前記優先したプリント注文情報を前記
第２の磁気トラックに転記するようにしている。また、
注文用紙によるプリント注文がある場合には、前記優先
したプリント注文情報のうち前記注文用紙によるプリン
ト注文に該当する情報のみを変更して前記第２の磁気ト
ラックに転記するようにしている。

【００１１】

【００１２】

【００１３】

【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るプリント
の注文受付方法の好ましい実施例を詳説する。図１は本
発明が適用される写真フイルムを使用してプリント注文
を行う場合の全体のシステムを示す図である。

【００１４】同図において、ホームでは、フイルムプレ
ーヤ１００を使用してフイルムカートリッジ１１０内の
フイルムの磁気トラックにプリント注文情報を記録す
る。ユーザーがプリント注文情報が記録されたフイルム
カートリッジ１１０を取次店にもって行くと、取次店で
は自動受付機２００によってそのフイルムカートリッジ
１１０からプリント注文情報を読み取り、注文内容証明
書を発行する。そして、注文内容証明書の控えをユーザ
ーに渡し、フイルムカートリッジ１１０をラボに回す。

【００１５】ラボでは、磁気情報読取機３００によって
フイルムカートリッジ１１０からプリント注文情報を読
み取り、プリンタ３０２は前記読み取ったプリント注文
情報に応じた焼き増しを行う。尚、上記ホーム、取次店
及びラボでの処理内容の詳細につては後述する。図２は
ホームで使用されるフイルムプレーヤ１００の外観図で
ある。同図に示すように、このフイルムプレーヤ１００
は直方体状に形成され、その前面にはフイルムカートリ
ッジトレー１０２及び電源スイッチ１０４が設けられて
いる。フイルムカートリッジトレー１０２は、フイルム
カートリッジ１１０のローディング／アンローディング
時に前後方向に進退駆動され、これよりフイルムカート
リッジ１１０の収納または取出しが行われる。

【００１６】フイルムプレーヤ１００にはマウス１２０
及びモニタＴＶ１０９が接続されており、マウス１２０
からは信号ケーブル１０６を介してフイルムプレーヤ１
００を制御するための各種の操作信号がフイルムプレー
ヤ１００に出力され、フイルムプレーヤ１００からは信
号ケーブル１０８を介して映像信号がモニタＴＶ１０９
に出力される。尚、マウス１２０によるフイルムプレー
ヤ１００の制御の詳細については後述する。

【００１７】フイルムカートリッジ１１０は、図３に示
すように単一のスプール１１２を有し、このスプール１
１２に写真フイルム１１４が巻回されている。この写真
フイルム１１４には、各フレームの位置を示すパーフォ
レーション１１４Ａが穿設されている。また、写真フイ
ルム１１４には透明磁気記録層が設けられており、その
縁部に磁気トラック１１４Ｂと１１４Ｃが形成されるよ
うになっている。尚、磁気トラック１１４ＢはＤＰＥ取
次店やラボで使用されるトラックであり、磁気トラック
１１４Ｂにはプリントに必要な情報が複写されている。
また、磁気トラック１１４Ｃはユーザーが使用するトラ
ックである。

【００１８】ここで、１ロールのフイルムのうち、第１
フレームの位置を示すパーフォレーション１１４Ａより
もフイルム先端側をリーダー部といい、磁気トラック１
１４Ｃのうちのリーダー部の磁気トラックをリーダート
ラックＬ１，Ｌ２といい、また、第１フレームの位置を
示すパーフォレーション１１４Ａよりも後端側をフレー
ム部といい、フレーム部の磁気トラックをフレームトラ
ックという。そして、リーダートラックには主に１ロー
ル全体の磁気情報が記録され、フレームトラックにはフ
レーム毎の磁気情報が記録される。

【００１９】尚、これらのトラックには、磁気ヘッドを
有するカメラやフイルムプレーヤ１００等によって磁気
情報が記録される。カメラによって記録される磁気情報
としては、例えば、撮影条件、疑似ズーム情報、フレー
ム番号、ハイビジョン画像、パノラマ画像及び通常画像
のいずれかを示すプリントフォーマット、撮影日／時刻
等が考えられるが、その他、カメラによって多種類の情
報を記録することができる。また、写真フイルム１１４
には、被写体光によって露光されるフレーム領域以外に
フイルムタイプ、フレーム番号等を示すバーコードや、
撮影時にカメラ内蔵の光源によってプリントフォーマッ
ト等を示すデータを光学的に記録することができる。更
に、現像処理された写真フイルム１１４はフイルムカー
トリッジ１１０に巻き取られ、これにより保管できるよ
うになっている。

【００２０】図４は上記フイルムプレーヤ１００の内部
構成の一実施例を示すブロック図である。このフイルム
プレーヤ１００は、主として照明用の光源１３０、撮影
レンズ１３６、ＣＣＤラインセンサ１４２を含むＣＣＤ
回路ユニット１４０、第１信号処理回路１５１、第２信
号処理回路１５２、第３信号処理回路１５３、メモリ制
御回路１５４、ＣＣＤバッファＭ１、表示バッファＭ
２、中央処理装置（ＣＰＵ）１６０、フイルム駆動メカ
１７０、光学データ読取装置１８０、磁気記録再生装置
１８２等を備えている。

【００２１】光源１３０は、例えばフイルム１１４の給
送方向と直交する方向に長い蛍光灯からなり、赤外カッ
トフィルタ１３２を介してフイルム１１４を照明する。
フイルム１１４を透過した画像光は、単焦点の撮影レン
ズ１３６を介してＣＣＤラインセンサ１４２の受光面に
結像される。尚、ＣＣＤラインセンサ１４２によるフイ
ルム画像の撮像中には、フイルム１１４はフイルム駆動
メカ１７０によって一定速度で矢印Ａ方向（以下、順方
向という）又は矢印Ｂ方向（以下、逆方向という）に移
動させられるが、このフイルム駆動の詳細については後
述する。

【００２２】ＣＣＤラインセンサ１４２はフイルム給送
方向と直交する方向に配設されている。そして、ＣＣＤ
ラインセンサ１４２の受光面に結像された画像光は、
Ｒ，Ｇ，Ｂフィルタを有する各センサで所定時間電荷蓄
積され、光の強さに応じて量のＲ，Ｇ，Ｂの信号電荷に
変換される。このようにして蓄積された信号電荷は、Ｃ
ＣＤ駆動回路１４４から加えられる所定周期のリードゲ
ートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジ
スタ転送パルスによって順次読み出される。

【００２３】尚、ＣＣＤラインセンサ１４２は、フイル
ム給送方向と直交する方向に例えば１０２４画素分のセ
ンサを有している。また、１フレームのフイルム給送方
向と同方向の画素数は、ＣＣＤ駆動回路１４４のリード
ゲートパルス等の周期を変更しない場合にはフイルム給
送速度に応じて変化し、本実施例では標準のフイルム画
像を取り込む時の給送速度の１／２倍、１倍、８倍、１
６倍の各速度における画素数は、１７９２画素、８９６
画素、１１２画素、５６画素である。

【００２４】このようにしてＣＣＤラインセンサ１４２
から読み出された信号電荷は、ＣＤＳクランプによって
クランプされてＲ，Ｇ，Ｂ信号としてアナログ処理回路
１４６に加えられ、ここでＲ，Ｇ，Ｂ信号のゲイン等が
制御される。アナログ処理回路１４６から出力される
Ｒ，Ｇ，Ｂ信号はマルチプレクサ１４８によって点順次
化され、Ａ／Ｄコンバータ１５０によってデジタル信号
に変換されたのち、第１信号処理回路１５１及びＣＰＵ
１６０に加えられる。

【００２５】第１信号処理回路１５１は、白バランス調
整回路、ネガポジ変転回路、γ補正回路及びＲＧＢ同時
化回路等を含み、順次入力する点順次のＲ，Ｇ，Ｂ信号
を各回路で適宜信号処理したのち、同時化したＲ，Ｇ，
Ｂ信号を第２信号処理回路１５２に出力する。尚、第１
信号処理回路１５１における白バランス調整回路は、Ｃ
ＰＵ１６０から加えられる制御信号に基づいて行うもの
で、その詳細は後述する。

【００２６】第２信号処理回路１５２はマトリクス回路
を有し、入力するＲ，Ｇ，Ｂ信号に基づいて輝度信号Ｙ
及びクロマ信号Ｃ_r/b を生成し、これらをメモリ制御回
路１５４に出力する。メモリ制御回路１５４は、上記輝
度信号Ｙ及びクロマ信号Ｃ_r/b のＣＣＤバッファＭ１へ
の書込み／読出しを制御するとともに、ＣＣＤバッファ
Ｍ１に記憶された輝度信号Ｙ及びクロマ信号Ｃ_r/b の表
示バッファＭ２への書込み／読出しを制御する。尚、Ｃ
ＣＤバッファＭ１及び表示バッファＭ２への書込み／読
出し制御の詳細については後述する。

【００２７】メモリ制御回路１５４によって表示バッフ
ァＭ２から読み出される輝度信号Ｙ及びクロマ信号Ｃ
_r/b は、第３信号処理回路１５３に加えられる。第３信
号処理回路１５３は、入力する輝度信号Ｙ及びクロマ信
号Ｃ_r/b に基づいて例えばＮＴＳＣ方式のカラー複合映
像信号を生成し、これをＤ／Ａコンバータ１５６を介し
てビデオ出力端子１５８に出力する。尚、メモリ制御回
路１５４、第３信号処理回路１５６及びＤ／Ａコンバー
タ１５６には同期信号発生回路１５９から所定周期の同
期信号がそれぞれ加えられており、これにより各回路の
同期がとられるとともに所要の同期信号を含む映像信号
が得られるようにしている。また、ＣＣＤ回路ユニット
１４０、Ａ／Ｄコンバータ１５０、第１信号処理回路１
５１、第２信号処理回路１５２及びメモリ制御回路１５
４にはＣＰＵ１６０によって制御されるタイミング信号
発生回路１６２からタイミング信号がそれぞれ加えられ
ており、これにより各回路の同期がとられている。

【００２８】フイルム駆動メカ１７０は、フイルムカー
トリッジ１１０のスプール１１２と係合し、そのスプー
ル１１２を正転／逆転駆動するフイルム供給部と、この
フイルム供給部から送出されるフイルム１１４を巻き取
るフイルム巻取部と、フイルム搬送路に配設され、フイ
ルム１１４をキャプスタンとピンチローラとで挟持して
フイルム１１４を一定速度で送る手段とから構成されて
いる。尚、上記フイルム供給部は、フイルムカートリッ
ジ１１０のスプール１１２を図３上で時計回り方向に駆
動し、フイルム先端がフイルム巻取部によって巻き取ら
れるまでフイルムカートリッジ１１０からフイルム１１
４を送り出すようにしている。

【００２９】光学データ読取装置１８０は、フイルム１
１４のパーフォレーション１１４Ａを光学的に検出する
第１の光センサ１８０Ａと、フイルム縁部に書き込まれ
ているバーコード等の光学データを光学的に検出する第
２の光センサ１８０Ｂとを含み、これらの光センサ１８
０Ａ、１８０Ｂを介して検出した光学データを処理して
ＣＰＵ１６０に出力する。

【００３０】磁気記録再生装置１８２は磁気ヘッド１８
２Ａを含み、磁気ヘッド１８２Ａを介してフイルム１１
４の磁気トラック１１４Ｃに記録されている磁気データ
を読み取り、その磁気データを処理してＣＰＵ１６０に
出力してＲＡＭ１６０Ａに記録し、また、ＣＰＵ１６０
のＲＡＭ１６０Ａに記録されたデータを読み出し、これ
を磁気記録に適した信号に変換したのち磁気ヘッド１８
２Ａに出力し、フイルム１１４の磁気トラック１１４Ｃ
に記録する。

【００３１】次に、上記構成のフイルムプレーヤ１００
の作用について、図５に示すフローチャートを参照しな
がら説明する。このフイルムプレーヤ１００は、フイル
ム画像をモニタＴＶ１０９に再生させる自動再生機能の
他に、ラボへの注文機能等を有しており、これらの機能
を適宜選択できるようになっている。

【００３２】先ず、フイルムカートリッジ１１０をフイ
ルムカートリッジトレー１０２にセットすると、ＣＰＵ
１６０はフイルム駆動メカ１７０を制御してフイルムロ
ーディングを実行する（ステップＳ１０）。即ち、フイ
ルムカートリッジ１１０からフイルム１１４を送り出
し、フイルム先端をフイルム巻取部の巻取軸に巻き付け
る。

【００３３】フイルムローディングが完了すると、フイ
ルム１１４の第１のプリスキャンを実行する。即ち、図
６に示すようにフイルム１１４を１４８．０ｍｍ／秒の
高速で順方向に給送し、続いて１４８．０ｍｍ／秒の高
速で逆方向に巻き戻す。上記順方向の第１のプリスキャ
ン時には、ＣＣＤラインセンサ１４２を介して画像デー
タが取り込まれるとともに、光学データ読取装置１８０
及び磁気記録再生装置１８２を介して光学データ及び磁
気データが読み取られる。

【００３４】次に、上記第１のプリスキャン時に取り込
んだ画像データに基づく処理について説明する。ＣＰＵ
１６０は、図４に示すＡ／Ｄコンバータ１５０から点順
次のＲ，Ｇ，Ｂ信号を入力する。ＣＰＵ１６０は、全フ
レームのＲ，Ｇ，Ｂ信号を各別に取り込み、色信号別の
オフセット量、及び白バランスを調整するための色信号
別のゲイン調整量を算出し、これらの色信号別のオフセ
ット量を示すオフセットデータ及びゲイン調整量を示す
ＡＷＢデータをフレーム毎にＣＰＵ内蔵のランダム・ア
クセス・メモリ（ＲＡＭ）１６０Ａに記憶する。また、
各フレームのＲ，Ｇ，Ｂ信号から各フレームの明るさを
示すＡＥデータをＲＡＭ１６０Ａに記憶する。尚、ＣＰ
Ｕ１６０は、光学データ読取装置１８０及び磁気記録再
生装置１８２を介して加えられる光学データ及び／又は
磁気データに基づいてフイルム１１４の各フレームを検
知することができ、また、各フレームをカウントするこ
とによりフレーム番号も検知することができる。

【００３５】続いて、フイルム１１４の第２のプリスキ
ャンを実行する。即ち、図６に示すようにフイルム１１
４を７４・０ｍｍ／秒の高速で順方向に再び給送し、続
いて１４８．０ｍｍ／秒の高速で逆方向に巻き戻す。上
記順方向の第２のプリスキャン時には、再びＣＣＤライ
ンセンサ１４２を介して画像データが取り込まれる。こ
の画像データの取込み時には、ＣＰＵ１６０は、ＲＡＭ
１６０Ａに記憶したＡＥデータに基づいて絞り制御装置
１６４を介して各フレーム毎に絞り１３４を制御する。

【００３６】また、ＣＰＵ１６０は、第１信号処理回路
１５１において、各フレーム毎にＲ，Ｇ，Ｂ信号のオフ
セット量及び白バランスの調整を行わせる。即ち、ＣＰ
Ｕ１６０は、ＲＡＭ１６０Ａに記憶した各フレームの色
信号毎のオフセットデータを第１信号処理回路１５１に
出力し、第１信号処理回路１５１はこのオフセットデー
タに基づいて点順次のＲ，Ｇ，Ｂ信号のオフセット量を
調整する。同様に、ＣＰＵ１６０は、ＲＡＭ１６０Ａに
記憶した各フレームの色信号毎のＡＷＢデータを第１信
号処理回路１５１に出力し、第１信号処理回路１５１は
このＡＷＢデータに基づいて点順次のＲ，Ｇ，Ｂ信号の
ゲインを調整する。

【００３７】上記ＡＥデータ、ＡＷＢデータ等に基づい
て各フレームの画像データを調整しているため、各フレ
ームの撮影条件にかかわらず、良好な画像データを取り
込むことができる。このようにして調整された各フレー
ムの画像データ、即ち、第２信号処理回路１５２から出
力される輝度信号Ｙ及びクロマ信号Ｃ_r/b は、メモリ制
御回路１５４を介してＣＣＤバッファＭ１に順次記憶さ
れる。尚、前述したように標準のフイルム画像を取り込
む時の給送速度の８倍の速度でフイルム１１４が給送さ
れるため、図７（Ａ）に示すように１フレームのフイル
ム給送方向と同方向の画素数は、１１２画素である。ま
た、ＣＣＤラインセンサ１４２は、前述したようにフイ
ルム給送方向と直交する方向に１０２４画素分のセンサ
を有しているが、１／１６に間引くことにより１フレー
ムのフイルム給送方向と直交する方向の画素数は、６４
画素である。そして、ＣＣＤバッファＭ１は、図７
（Ａ）に示すように５１２×１０２４画素のデータを記
憶する記憶容量を有しており、これにより５×４×２
（＝４０）フレーム分の画像データを記憶することがで
きる。即ち、ＣＣＤバッファＭ１には、４０フレーム分
のインデックス画像を示す画像データ（以下、インデッ
クス画像データという）が記憶されることになる。

【００３８】表示バッファＭ２は、図７（Ｂ）に示すよ
うに５１２×１０２４画素のデータを記憶する記憶容量
を有しているが、上記インデックス画像データを記憶す
る場合には、１フレームの画素が７３×１２８画素にさ
れて４×５（＝２０）フレーム分の画像データを記憶す
る。そして、インデックス画像をモニタＴＶ１０９に表
示させる場合には、表示バッファＭ２の左上の４８０×
６４０画素分の領域が読み出される（図７（Ｂ）、
（Ｃ）参照）。

【００３９】尚、表示バッファＭ２には１度に２０フレ
ーム分の画像データしか記憶できないため、インデック
ス画像をスクロール又は画面切り替えを行うことによっ
て４０フレーム分のインデックス画像を表示する。とこ
ろで、ＣＰＵ１６０は、上記スキャン時における各フレ
ームの画像データの読取り順に各フレームに対してフレ
ーム番号を１、２、…とし、各フレームのフレーム番号
を示すキャラクター信号を出力することにより、フレー
ム番号がスーパーインポーズされたインデックス画像を
表示させるようにしている（ステップＳ１２）。

【００４０】上記のようにしてインデックス画像の作成
が行われ、インデックス画像がモニタＴＶ１０９に表示
されると、続いてインデックス画像を見ながらマウス１
２０を使用し、モニタＴＶ１０９に所望のフイルム画像
を再生させるために必要な各種の情報（以下、自動再生
情報という）又はラボへのプリント注文情報の入力を行
う（ステップＳ１４）。

【００４１】ところで、フイルムプレーヤ１００は、図
示しない機能選択手段によって自動再生機能、ラボへの
注文機能等が選択されるが、自動再生機能が選択された
場合に入力する自動再生情報としては、以下の情報があ
る。 ＜自動再生効果を高める情報＞ ・フレームの縦横情報：再生画面をモニタ上で正立させ
るための情報で上下左右の指定情報 ・文字情報 ：各フレームに対する文字情報、
及びフイルム全体に関する文字情報 ・撮影日時情報 ：各フレーム毎の撮影日時情報 ・再生フレーム枠情報：１フレーム全体からモニタ上に
再生する範囲を指定する情報 ・色補正情報 ：マニュアル設定される情報で、
各フレーム毎の輝度、色合い、色の濃さ、コントラス
ト、シャープネス設定情報 ・特殊モニタ効果情報：各フレーム画面内容に応じた自
動色補正情報（夕焼け効果、夜景効果等） ・クローズアップ情報：倍率情報と拡大中心位置情報 ・自動ズーミング情報：ズーム開始倍率、ズーム終了倍
率及びズーミング時間を含む情報 ・画面切替え情報 ：フレーム間の画面切替え方法を
指定する情報で、即切替え、スクロールイン／アウト、
フェードイン／アウト、オーバーラップ、ワイプイン／
アウトを示す情報と、これらの切替え時間情報（秒単
位） ・画面内の移動情報 ：１フレームの画面内をスキャン
する移動情報（パン、チルト情報）と、これらの移動時
間情報（秒単位） ・画面表示時間情報 ：各フレームの全表示時間（秒単
位） ・再生時の音声情報 ：自動再生時の音楽種類の指定
（各フレーム毎、あるいはフイルム全体に指定） ・文字表示指定情報 ：自動再生時にタイトルのみ表示
するか、日時のみを表示するか、両方表示するか、ある
いあ両方表示しない等の指定情報、及び表示色、表示位
置の情報 ＜その他＞ ・自動色補正情報 ：プリスキャン時に自動的に設定
される色補正情報で、前述したＡＥ、ＡＷＢデータ ＜自動再生の制御に関する情報＞ ・再生開始フレーム番号情報 ：自動表示時の開始フ
レーム番号情報 ・再生終了フレーム番号情報 ：自動表示時の終了フ
レーム番号情報 ・次に移動するフレーム番号情報：自動表示時の次に表
示するフレーム番号情報 ・未再生フレーム指定情報 ：自動表示時に再生し
ないフレーム番号、又は各フレーム毎にするかしないか
の指定情報 上記各情報の入力は、マウス１２０の〔実行〕キー１２
０Ａ及び〔取消〕キー１２０Ｂ（図４参照）と、ロール
による矢印位置指定とによって行われる。

【００４２】即ち、ＣＰＵ１６０は、自動再生機能が選
択されている場合には、図８に示すように２０フレーム
分のインデックス画像とともに各種の設定メニューを示
す文字又はアイコンをモニタ画面の下側に表示させる。
このインデックス画面における編集対象のフレームの選
定は、マウス１２０を用いて矢印を編集対象のフレーム
に移動させて〔実行〕キー１２０Ａをクリックすること
によって行う。選定されたフレームは、図７の７番目の
フレームに示すように他のフレームに比べて濃い黒枠が
表示される。

【００４３】その後、任意の設定メニューを示す示す文
字又はアイコンの位置に矢印を移動させ、〔実行〕キー
１２０Ａを操作することによって、設定メニューを選択
する。例えば、各フレームの再生順序に関する情報を入
力する場合には、マウス１２０によって再生順序設定メ
ニューを選択する。その後、マウス１２０によって再生
順序に応じたフレームに矢印を移動させて〔実行〕キー
１２０Ａをクリックする。これを繰り返すことにり複数
フレームの再生順序を入力することができる。尚、再生
順を指定する毎にインデックス画像の各フレームに再生
順序を示す番号を表示するようにすれば、重複して指定
するおそれがなくなる。また、最初に指定したフレーム
及び最後に指定したフレームのフレーム番号情報は、そ
れぞれ前述した再生開始フレーム番号情報及び再生終了
フレーム番号情報に対応し、また指定しなかったフレー
ムのフレーム番号情報は、未再生フレーム指定情報に対
応する。

【００４４】同様にして、前述した各種の情報をオンス
クリーン対話方式でマウス１２０を使いながら入力する
ことができる。上記情報の入力が終了すると、１フレー
ムをモニタ表示するか否かの選択が行われる（ステップ
Ｓ１６）。そして、１フレームを表示することが選択さ
れると、そのフレーム画像を見ながら上記と同様な情報
を入力することができる。

【００４５】即ち、先ずフレーム番号を設定し（ステッ
プＳ１８）、続いて図６に示すようにフイルム１１４を
９．２５ｍｍ／秒で順方向に１フレーム分給送して、設
定したフレーム番号のフレームをスキャン（本スキャ
ン）する（ステップＳ２０）。この本スキャン時にＣＣ
Ｄラインセンサ１４２を介して画像データがＣＣＤバッ
ファＭ１に取り込まれる。

【００４６】この画像データの取込み時には、ＣＰＵ１
６０は、ＲＡＭ１６０Ａに記憶したＡＥデータ、ＡＷＢ
データ等に基づいて各フレームの画像データを調整して
いるため、各フレームの撮影条件にかかわらず、良好な
画像データを取り込むことができる。また、このように
してＣＣＤバッファＭ１に取り込まれる１フレーム分の
画素数は、図７（Ｄ）に示すように５１２×８９６画素
である。即ち、１０２４画素分のセンサを有するＣＣＤ
ラインセンサ１４２のＣＣＤ出力を、本スキャン時には
１／２に間引き、これにより１フレームのフイルム給送
方向と直交する方向の画素数を５１２とし、また、フイ
ルム給送速度をインデックス画像の画像データの取込み
時に比べて１／８にすることにより、インデックス画像
の１フレームのフイルム給送方向と同方向の画素数（１
１２画素）の８倍の８９６画素としている。

【００４７】上記のようにしてＣＣＤバッファＭ１に取
り込まれた１フレーム分の画像データは、表示バッファ
Ｍ２に転送され、この表示バッファＭ２の記憶内容が繰
り返し読み出されことによりモニタＴＶ１０９に１フレ
ームの画像が表示される。尚、このモニタ画面には、図
９（Ａ）に示すようにフレーム番号（同図上では７）が
モニタ画面左上に表示され、また各種の設定メニューを
示す文字又はアイコンをモニタ画面の下側に表示され
る。

【００４８】上記メニューの選択は、前述したインデッ
クス画像を用いた情報入力時と同様にマウス１２０を使
用して行われる。いま、「画面切替え」を示す文字又は
アイコンに矢印を合わせて〔実行〕キー１２０Ａをクリ
ックすると、画面切替え設定メニューとなり、画面切替
え設定メニューの各項目のパラメータが、画面左下に表
示される（図９（Ｂ））。尚、以前の設定パラメータは
点滅するようになっている。

【００４９】ここで、マウス１２０を動かし、任意のパ
ラメータに矢印を移動させ、〔実行〕キー１２０Ａをク
リックすると、これによって選択されたパラメータに点
滅位置が移る。そして、再び〔実行〕キー１２０Ａをク
リックすると（２回目のクリックで）、パラメータが設
定されるとともにその項目の設定画面が消える。次に、
図示しないキーボードを使用して文字情報を入力する場
合について説明する。

【００５０】この場合には、先ずマウス１２０でモニタ
画面上の矢印を動かし、設定画面の「タイトル」の文字
又はアイコンを選択し、〔実行〕キー１２０Ａでクリッ
クする。これにより、タイトル設定メニューとなり、図
９（Ｃ）に示すようにモニタ画面の下側に横長の白欄
（左すみが点滅）と、その右上側に「確定」と「取止
め」の文字が表示される。

【００５１】続いて、フイルムプレーヤ１００に接続さ
れたキーボード（図示せず）を操作すると、左隅から右
側に順にタイトルが入力される。点滅位置も順に右に移
動する。文字入力の途中で訂正がある場合には、〔取
消〕キー１２０Ｂをクリックする。これにより、右側の
点滅された部分のタイトルが１文字ずつ消えてキャンセ
ルされる。全ての入力が終了すると、マウス１２０で矢
印を「確定」表示部分に移動し、〔実行〕キー１２０Ａ
をクリックする。これによりタイトル設定が終了すると
ともに、白欄、「確定」、「取止め」の文字が消える。
タイトル入力を止める場合は、マウス１２０で矢印を
「取止め」表示部分に移動し、〔実行〕キー１２０Ａを
クリックする。これにより、いままで設定したタイトル
情報が消え、設定する前のタイトルがその情報として残
る。

【００５２】上記のようにして各種の情報をオンスクリ
ーン対話方式でマウス１２０を使いながら入力すること
ができる（ステップＳ２４）。上記情報の入力が終了す
ると（ステップＳ２４）又はステップＳ１６でフレーム
表示を選択しない場合には、図６に示すようにフイルム
１１４を１４８．０ｍｍ／秒の高速で順方向に給送し、
この給送中にＣＰＵ１６０のＲＡＭ１６０Ａに記憶され
た磁気データがフイルム１１４の磁気トラック１１４Ｃ
に記録される（ステップＳ２６）。磁気データの記録が
終了すると、フイルム１１４は１４８．０ｍｍ／秒の高
速で逆方向に巻き戻され、フイルムカートリッジ１１０
の取り出しが行われる（ステップＳ２８）。

【００５３】次に、上記磁気トラック１１４Ｃへの磁気
データの記録方法について説明する。ユーザーが使用す
る磁気トラック１１４Ｃ（図３参照）のうちのリーダー
部のリーダートラックＬ１，Ｌ２の記録フォーマットを
図１０に示す。同図において、Syncは同期信号、SSはス
タート信号、VIは記録方式のバージョンを示すデータ、
ID1,ID2 はデータフィールドの種類及びデータフィール
ドに含まれる情報の種類を規定するデータ、LNG はデー
タフィールド全体のデータ長を規定するデータ、LRC は
データフィールド全体のエラーチェック・訂正に使用す
るデータ、及びESはエンド信号を示すデータが記録され
る領域である。そして、領域LNG と領域LRC との間に、
ユーザー領域が設けられている。

【００５４】リーダートラックＬ１のユーザー領域に
は、例えばロールタイトル等が記録される。また、リー
ダートラックＬ２のユーザー領域は、その先頭に４バイ
トのメーカー識別コード領域と、２バイトの機能選択テ
ーブルFT1,FT2 が設けられ、その次に他のデータを記録
する領域が設けられている。ここで、上記メーカー識別
コード領域には、２バイトのメーカー固有のメーカーコ
ードＭＫが記録されるとともに、次段にそれぞれ１バイ
トの分類コードＣＬ及びバージョン管理ナンバーＶＥが
記録される。分類コードＣＬはメーカー固有の分類（例
えば、機器のナンバー）を示すデータであり、バージョ
ン管理ナンバーＶＥはサービス内容を示すデータであ
る。即ち、フイルムプレーヤ１００は、バージンフイル
ム（リーダートラック等に磁気記録されていないフイル
ム）がセットされた場合、あるいはユーザーの意思によ
る命令があったときに、メーカー識別コード領域に、予
め設定されているメーカーコードＭＫ、分類コードＣＬ
及びバージョン管理ナンバーＶＥを自動的に記録する。

【００５５】従って、フイルムプレーヤや他の機器等に
よってリーダートラックＬ２のメーカー識別コードを読
み取ることにより、どのメーカーの、どのサービスが提
供されているかを、機器、ユーザー、ラボで認識するこ
とができる。即ち、読み取ったメーカー識別コードによ
って、機器やラボで対応できるか否かを判断することが
でき、対応できない場合には、機器においては警告を発
し、間違ったサービスや磁気記録ができないようにする
ことができ、ラボにおいては対応できるラボに回した
り、ユーザーにその旨を伝えて返却し、誤ったプリント
サービスが発生しないようにすることができる。

【００５６】また、メーカー識別コード領域の次の２バ
イトの機能選択テーブルFT1,FT2 には、ユーザーによっ
て選択した所望のサービス（自動再生、ラボへの注文等
のいずれかのサービス）を示す機能選択コードが記録さ
れる。そして、各フレームトラックには、機能選択テー
ブルFT1,FT2 に記録されるサービスに対応したデータの
みが記録される。これにより、フレームトラックの限ら
れた磁気記録容量にもかかわらず、個別のサービスを十
分に受けられる。

【００５７】更に、機能選択は、大分類と、大分類を細
分化する小分類とに区分され区分され、前記機能選択テ
ーブルFT1,FT2 にはそれぞれ大分類と小分類を示す機能
選択コードが記録される。例えば、大分類でＴＶスライ
ドショーを選択した場合には、小分類で全自動再生（フ
イルム挿入時に機器が自動的に機器の設定にしたがった
再生）、自動再生（ユーザーの設定にしたがった再生）
の二者択一をさせ、これによりフレームトラックでの記
録内容を変えることにより、十分なサービスが受けられ
るようにする。

【００５８】一方、フイルムプレーヤ１００において、
ラボへの注文機能を選択した場合に入力するラボへのプ
リント注文情報としては、以下の情報がある。 ＜リーダートラックに記録する内容＞ ・ロールタイトル情報： ：フイルム全体のタイトル
情報 ・ロールタイトル印字情報 ：印字の有無、印字色、印
字位置（表裏…）、字体（白抜き、ハーフ、背景処理無
し…）の指定情報 ・特殊プリントの注文情報 ：インデックスプリント、
ポストカードプリントの有無、枚数の情報等 ・面種情報 ：絹目、光沢等の指定情報 ・プリントサイズ情報 ：ＥＣ、Ｌ、ＫＧ、４切、
半切、全切等の指定情報 ・各種注文プリント枚数情報：プリント枚数の総数、各
フォーマット（Ｐ，Ｈ，Ｌ）別のプリント枚数、クロー
ズアップ指定のプリント枚数、タイトル／日時指定のプ
リント枚数の情報 ・注文フレーム指定情報 ：各フレーム（例えば１〜
４０フレーム）の再プリント有無の指定情報 ＜フレームトラックに記録する内容＞ ・再プリント枚数情報 ：各フレームの再プリント
枚数の情報 ・フレームタイトル情報 ：各フレーム毎のタイトル
情報 ・フレームタイトル印字情報：印字の有無、印字色、印
字位置、字体の指定情報 ・撮影日時の情報 ：年月日の情報 ・クローズアップ情報 ：倍率、中心位置 ・プリントフォーマット ：Ｌ、Ｈ、Ｐの各フォーマ
ットの指定情報 ・天地左右情報 ：プリント時の天地左右情
報（タイトル、日時の印字方向） ・色補正情報 ：再プリント時のユーザー
からの色補正指定情報（赤み、暗め…） そして、これらの情報は、前述した自動再生時と同様に
して入力することができる。尚、機能選択時に異なる機
能を選択し、新たな磁気情報として保存する場合には、
前の磁気情報は失われる。例えば、自動再生機能を選択
して自動再生情報が設定保存されているときに、同じフ
イルムを使用してラボへの注文情報を記録する場合に
は、注文情報が先の自動再生情報に上書きされるため、
自動再生情報は磁気情報としては失われる。そこで、こ
の場合には、機器側にフラッシュメモリ等の外部記憶手
段を用意することにより、これに前記自動再生情報を保
存しておくことができる。そして、注文終了後に戻って
きたフイルムで再度前記自動再生を行うことは、前記外
部記憶手段から読み出すことによって可能であり、ユー
ザーの意図により再度磁気情報として書き込むことも可
能である。

【００５９】さて、上記プリント注文情報が記録された
フイルムカートリッジ１１０を取次店にもって行くと、
取次店は、そのフイルムカートリッジ１１０を自動受付
機２００にセットする。自動受付機２００はセットされ
たフイルムカートリッジ１１０からプリント注文情報を
読み取って注文内容証明書を自動的に発行する。また、
フイルム１１４のリーダートラックＬ１，Ｌ２（図３参
照）には、前述したように注文内容証明書を発行するた
めに必要な情報が記録されているため、自動受付機２０
０はリーダートラックＬ１，Ｌ２に記録されている情報
のみを読み取って注文内容証明書を発行するようにして
いる。これにより、フイルム１１４の１ロールの全ての
磁気情報を読み取って注文内容証明書を発行する場合に
比べて迅速に注文内容証明書を発行することができる。
尚、１ロールの全ての磁気情報の読み取り及び巻戻しを
行うと、自動受付機２００での磁気情報の読み取り速度
及び巻戻し速度を１４８．０ｍｍ／秒の高速にした場合
でも、約２０秒かかることになる（図６参照）。

【００６０】更に、リーダートラックＬ１，Ｌ２には、
焼き増し料金の算定に必要な情報が含まれているため、
焼き増し料金も注文内容証明書に印字することができ
る。図１１及び図１２はそれぞれ自動受付機２００によ
って発行される注文内容証明書の一例を示す図である。
図１１の注文内容証明書は、焼き増しコマ毎の詳細な注
文内容を表示しているのに対し、図１２の注文内容証明
書は、少なくとも焼き増し料金の算定に必要な情報を表
示し、焼き増しコマ毎の注文内容までは表示していな
い。

【００６１】上記実施例では、フイルムカートリッジ１
１０内のフイルム１１４に記録された磁気情報のみを使
用してプリント注文を行う場合について説明したが、磁
気情報によるプリント注文と、注文用紙によるプリント
注文とが混在する場合の処理について説明する。図１３
は磁気情報によるプリント注文と、注文用紙によるプリ
ント注文とが混在する場合の全体のシステムを示す図で
ある。尚、図１と共通する部分には同一の符号を付し、
その詳細な説明は省略する。

【００６２】図１３において、ホームでは、フイルムプ
レーヤ１００を使用してフイルムカートリッジ１１０内
のフイルムの磁気トラックにプリント注文情報、例えば
注文用紙２０２では指定しずらいクローズアップ情報等
を記録する。図１４に示すように、ホーム又は取次店で
は、フイルムプレーヤ１００を使用した注文か否かを注
文用紙２０２にチェックを入れ（♯１）、また注文用紙
２０２に注文コマ、枚数等の注文情報を記入する（♯
２）。尚、取次店の自動受付機２００に対して上記情報
♯１、♯２を入力すれば、注文内容証明書を発行させる
ことができる。取次店は、フイルムカートリッジ１１０
及び注文用紙２０２をラボに回す。

【００６３】図１５に示すように、ラボでは、注文用紙
２０２に記入されている情報♯１、♯２を入力し（ステ
ップＳ３０）、またユーザーが使用するリーダートラッ
クの情報を読み取って記憶する（ステップＳ３２）。次
に、ステップＳ３０で入力した情報♯１に基づいてフイ
ルムプレーヤ１００を使用した注文か否かを判断し（ス
テップＳ３４）、フイルムプレーヤ１００を使用した注
文の場合には図１６に示すサブルーチンＳ３６の処理を
行う。

【００６４】即ち、図１６に示すように、先ずステップ
Ｓ３２で記憶した情報のうち、データID1 （図１０参
照）に基づいて磁気トラック１１４Ｃの情報がカメラに
よって入力された情報か、フイルムプレーヤ等の他の機
器によって入力された情報かを判別する（ステップＳ３
６１）。そして、カメラによって入力された情報の場合
には、直ちにカメラによって入力されたユーザーが使用
する磁気トラック１１４Ｃの情報を入力する（ステップ
Ｓ３６２）。

【００６５】一方、フイルムプレーヤ等の他の機器によ
って入力された情報の場合には、ステップＳ３２で記憶
したメーカー識別コードに基づいて、磁気情報に基づく
プリント注文が可能か否かを判断する（ステップＳ３６
３）。即ち、メーカー識別コード（メーカーコードＭＫ
等）により、ラボへの注文機能を有しない機器の情報と
判断した場合には、間違ったラボサービスが行われない
ようにする。ラボへの注文機能を有する機器の情報と判
断した場合には、更に機能選択テーブルFT1,FT2 によっ
てラボへの注文機能が選択されているか否かを判断し
（ステップＳ３５４）、ラボへの注文機能が選択されて
いない場合には、各フレームトラックの情報は注文情報
でないため、ラボサービスが行われないようにする。一
方、ラボへの注文機能が選択されている場合には、ユー
ザーが使用する磁気トラック１１４Ｃの情報を入力する
（ステップＳ３６５）。

【００６６】そして、図１５において、フイルムプレー
ヤを使用した注文の場合には、上記ステップＳ３６２又
はＳ３６５によって読み取った磁気トラック１１４Ｃの
情報を優先させ（ステップＳ３８）、フイルムプレーヤ
を使用しない注文の場合には、ラボが使用する磁気トラ
ック１１４Ｂの情報を優先させる（ステップＳ４０）。

【００６７】次に、ステップＳ３０で入力した情報♯２
に基づいて注文用紙２０２からの注文情報の有無を判断
し（ステップＳ４２）、注文用紙２０２による注文情報
がある場合には、磁気トラック１１４Ｂ又は１１４Ｃの
情報のうちの優先されている情報に対して注文用紙２０
２による注文情報の指示項目のみを変更したのち（ステ
ップＳ４４）、その情報をラボが使用する磁気トラック
１１４Ｂに転記し、注文用紙２０２による注文情報がな
い場合には、磁気トラック１１４Ｂ又は１１４Ｃの情報
のうちの優先されている情報をそのまま磁気トラック１
１４Ｂに転記する（ステップＳ４６）。

【００６８】その後、上記磁気トラック１１４Ｂに記録
された注文情報に応じた焼き増しを行う（ステップＳ４
８）。上記実施例では、フイルムプレーヤ１００を使用
した注文か否かを注文用紙２０２にチェックを入れるこ
とによって判断するようにしたが、このチェックを不要
にした他の実施例について説明する。

【００６９】図１７に示すように、フイルムプレーヤ１
００を使用して磁気トラック１１４Ｃの注文情報を更新
するか否かを判断し（ステップＳ５０）、更新する場合
には磁気トラック１１４Ｃの注文情報を書き換えるとと
もに（ステップＳ５２）、磁気トラック１１４Ｃの更新
コードｎを１だけ加算し、これを最新の更新コードにす
る（ステップＳ５４）。一方、更新しない場合（前回プ
リント時と同じ注文情報の場合）には、更新コードｎも
変えないようにする。

【００７０】次に、ラボでの処理内容について図１８を
参照しながら説明する。尚、図１５と共通するステップ
には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図
１８に示すように、図１５のステップＳ３０、ステップ
Ｓ３４の代わりに、ステップＳ３１、ステップＳ３５の
処理を行い、更にステップＳ４１が追加されている。

【００７１】ステップＳ３１では、注文用紙による注文
情報♯２のみをマニュアル操作で入力し、フイルムプレ
ーヤ１００を使用した注文か否かの情報♯１は入力しな
い。ステップＳ３５は、磁気トラック１１４Ｃの更新コ
ードｎと、ラボ側の磁気トラック１１４Ｂの更新コード
ｍとを比較し、両者が不一致の場合には、更新コードｎ
が更新されていると判断（フイルムプレーヤ１００を使
用した注文であると判断）し、図１５のステップＳ３
６、３８と同様な処理を行ったのち、ステップＳ４１に
進む。一方、更新コードｎと更新コードｍとが一致して
いる場合には、更新コードｎが更新されていないと判断
（フイルムプレーヤ１００を使用した注文でないと判
断）してステップＳ４１に進む。尚、上記更新コードｎ
及びｍが記録される記録領域は、磁気トラック１１４Ｃ
及び１１４Ｂの各リーダートラックに設けられている。

【００７２】ステップＳ４１では、磁気トラック１１４
Ｃの最新の更新コードｎによってラボ側の磁気トラック
１１４Ｂの更新コードｍを書き換える。即ち、このステ
ップＳ４１で、更新コードｎと更新コードｍとを一致さ
せるようにしているため、その後、図１７のステップＳ
５４で示したように更新コードｎが変更されない限り
（フイルムプレーヤ１００を使用した再注文を行わない
限り）、更新コードｎと更新コードｍは一致したままと
なる。従って、上述したようにｎ≠ｍの場合には磁気ト
ラック１１４Ｃの情報を優先させ、ｎ＝ｍの場合には磁
気トラック１１４Ｂの前回の焼き増し時のラボでの情報
が優先される。

【００７３】尚、上記実施例では、ｎ＝ｍの場合には、
磁気トラック１１４Ｃの磁気情報が書き換えられていな
いと判断し、自動的に磁気トラック１１４Ｂの情報を優
先するようにしたが、これに限らず、取次店等は、前回
の注文と同じ内容で良いかをユーザーに確認した後、前
回の注文と同じ内容で良い場合には、磁気トラック１１
４Ｂの情報を優先させるようにしてもよい。

【００７４】また、上記実施例では更新コードを記録す
るようにしたが、これに限らず、同様の目的のためにリ
ーダートラックに注文処理済みフラグの記録領域を設
け、ユーザーが機器で注文に関するデータを更新したと
きには該機器によって注文処理済みフラグを降ろし、ラ
ボ側では注文処理済みフラグを立てるようにしてもよ
い。これによれば、注文処理済みフラグが立ったまま再
注文があった場合には、取次店等は前回の注文と同じ内
容で良いかをユーザーに確認することができる。

【００７５】次に、上記磁気トラック１１４Ｃへの磁気
データの他の記録方法について説明する。磁気トラック
１１４Ｃに記録されるラボへのプリント注文情報を、例
えば以下の種別に分類する。 (1)注文毎に書き換えられる情報 ：例えば、
注文フレーム指定情報、再プリント枚数情報等 (2)一度入力したら書き換えたくない情報 ：例えば、
クローズアップ情報、フレームタイトル情報等 (3)記録されていなかったら追記したい情報：例えば、
撮影日時の情報等 そして、上記種別を予め機器とラボとの間で決めておけ
ば、焼き増し注文がきたときに、ラボ側で自動的に処理
を行うことができる。

【００７６】即ち、 (1)の情報については、プリント後
ユーザーにフイルムを返却する前にラボ側で自動的に消
去又はリセットする。これにより、注文毎に書き換えら
れるプリント情報が残ったまま再注文がなされることを
防止することができる。また、 (2)の情報については、
ラボ側ではいじらないようにする。(3)の情報について
は、注文用紙等によってユーザーのリクエストがあれ
ば、その情報を書き込む。これによれば、撮影日時の情
報を磁気記録することができない安価なカメラで撮影さ
れたフイルムに対して、ユーザーのリクエストがあれ
ば、ラボ側で撮影日時の情報を磁気記録するサービスが
可能になる。

【００７７】また、本実施例では、自動再生機能、ラボ
への注文機能等からいずれか１つの機能を選択すると、
その選択した機能に対する磁気情報のみを記録し、選択
しなかった機能に対する磁気情報は別途他の記憶媒体に
記憶させるようにしたが、このように機能別に磁気情報
が区別されていない場合には、磁気情報を使用目的に応
じてその都度書き換えなければならず、煩雑になる。

【００７８】そこで、各磁気情報に対する付属ビットを
リーダートラック又はフレームトラックに設け、ユーザ
ーの指示により前記付属ビットにプリント注文情報の有
効／無効フラグを記録する。即ち、ユーザーの指示によ
り磁気情報をプリント注文情報として使用するか否かを
申請させる。そして、予め機器とラボとの間で、前記付
属ビットに無効フラグが記録されている磁気情報はプリ
ント注文情報として受け付けないように決めておくと、
実際のプリント注文情報以外の磁気情報が残っていて
も、その磁気情報に基づいて再注文されることを防止す
ることができる。

【００７９】これによれば、例えば自動再生機能、ラボ
への注文機能等に共用する情報（例えば、ＴＶスライド
ショーには使用するが、プリント注文には使用しないク
ローズアップ情報等）を残したままその情報を使用しな
いプリント注文が可能になる。特に、 (2)の情報を残す
場合に有効であり、フイルム画像を自動的に再生する場
合等において、再度クローズアップ情報等を入力する手
間を省くことができる。

【００８０】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係るプリン
トの注文受付方法によれば、磁気トラックに記録した更
新コードや注文処理済みフラグによって、磁気トラック
に記録された注文内容が前回の注文時と同じか否かを自
動的に判別することができ、これにより、取次店等にお
いて前回の注文と同じ内容で良いかをユーザーに確認す
ることができ、またラボ処理の自動化が可能になる。ま
た、本発明によれば、フイルムの磁気トラックに記録し
た磁気情報による注文と、注文用紙による注文とが混在
していても取次店での店頭処理、ラボ処理がルーチン化
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明が適用される写真フイルムを使用
してプリント注文を行う場合の全体のシステムを示す図
である。

【図２】図２は図１のホームで使用されるフイルムプレ
ーヤの外観図である。

【図３】図３は本発明に係るプリントの注文受付方法が
適用されるフイルムカートリッジの一例を示す図であ
る。

【図４】図４は図２に示したフイルムプレーヤの内部構
成の一実施例を示すブロック図である。

【図５】図５は図２に示したフイルムプレーヤの作用を
説明するために用いたフローチャートである。

【図６】図６は図２に示したフイルムプレーヤにおいて
搬送されるフイルムの搬送シーケンスの一例を示す図で
ある。

【図７】図７（Ａ）乃至（Ｄ）は図２に示したフイルム
プレーヤにおけるＣＣＤバッファ、表示バッファにおけ
る記憶領域及びモニタＴＶの表示画面を示す図である。

【図８】図８はインデックス画像を使用して自動再生情
報を入力する場合のモニタ画面の一例を示す図である。

【図９】図９（Ａ）乃至（Ｃ）はそれぞれ１フレーム画
像を使用して自動再生情報を入力する場合のモニタ画面
の一例を示す図である。

【図１０】図１０（Ａ）及び（Ｂ）はそれぞれリーダー
トラックにおける記録フォーマットを示す図である。

【図１１】図１１は図１の自動受付機によって発行され
る注文内容証明書の一例を示す図である。

【図１２】図１２は図１の自動受付機によって発行され
る注文内容証明書の他の例を示す図である。

【図１３】図１３は写真フイルムの磁気情報によるプリ
ント注文と、注文用紙によるプリント注文とが混在する
場合の全体のシステムを示す図である。

【図１４】図１４はホーム又は取次店で注文用紙に記入
する内容を示す図である。

【図１５】図１５はラボでの処理手順の一実施例を示す
フローチャートである。

【図１６】図１６は図１５のステップＳ３６の詳細を示
すフローチャートである。

【図１７】図１７はホームでの更新コードの更新方法を
示すフローチャートである。

【図１８】図１８はラボでの処理手順の他の実施例を示
すフローチャートである。

【符号の説明】

１００…フイルムプレーヤ １０９…モニタＴＶ １１０…フイルムカートリッジ １１４…写真フイルム １１４Ｂ、１１４Ｃ…磁気トラック ２００…自動受付機 ２０２…注文用紙 ３００…磁気情報読取機 ３０２…プリンタ Ｌ１、Ｌ２…リーダートラック

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−222472（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−273238（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−34863（ＪＰ，Ａ) 特表 平４−501024（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G03D 3/00 - 5/06 G03D 11/00 G03D 15/00 - 17/00 G03B 27/32 G03B 27/42 - 27/48

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １ロールの写真フイルム上にユーザー側
   が使用する第１の磁気トラックとラボ側が使用する第２
   の磁気トラックとを設け、これらの磁気トラックにプリ
   ント注文情報を記録するプリントの注文受付方法におい
   て、 前記第１及び第２の磁気トラックにそれぞれ第１及び第
   ２の更新コードを記録する記録領域を設け、 前記第１の磁気トラックにプリント注文情報を記録する
   毎に前記第１の更新コードを変更して記録し、 ラボ側では前記第２の磁気トラックに記録される第２の
   更新コードを前記第１の更新コードに書き換えるように
   したことを特徴とするプリントの注文受付方法。
2. 【請求項２】 前記第１及び第２の磁気トラックをそれ
   ぞれフイルム先端のリーダー部におけるリーダートラッ
   クと前記リーダー部の後方の各フレームに対応するフレ
   ームトラックとに区分し、 前記フレームトラックに個々のフレームのプリントに必
   要なプリント注文情報を記録し、 前記第１及び第２の磁気トラックのリーダートラックに
   それぞれ前記第１及び第２の更新コードを記録すること
   を特徴とする請求項１のプリントの注文受付方法。
3. 【請求項３】 １ロールの写真フイルム上の磁気トラッ
   クにホームのフイルムプレーヤによってプリント注文情
   報を記録するプリントの注文受付方法において、 前記磁気トラックに注文処理済みフラグの記録領域を設
   けるとともに、ホームのフイルムプレーヤによって前記
   プリント注文情報の更新時に前記注文処理済みフラグを
   降ろし、 ラボ側では前記注文処理済みフラグを立てるようにした
   ことを特徴とするプリントの注文受付方法。
4. 【請求項４】 前記磁気トラックをフイルム先端のリー
   ダー部におけるリーダートラックと前記リーダー部の後
   方の各フレームに対応するフレームトラックとに区分
   し、 前記フレームトラックに個々のフレームのプリントに必
   要なプリント注文情報をホームのフイルムプレーヤによ
   って記録し、 前記リーダートラックに前記注文処理済みフラグの記録
   領域を設けることを特徴とする請求項３のプリントの注
   文受付方法。
5. 【請求項５】 １ロールの写真フイルム上にユーザー側
   が使用する第１の磁気トラックとラボ側が使用する第２
   の磁気トラックとを設け、これらの磁気トラックにプリ
   ント注文情報を記録するプリントの注文受付方法におい
   て、 ラボ側では前記第１の磁気トラックに記録されたプリン
   ト注文情報による注文指示があるか否かを判別し、 前記注文指示があると判別した場合には前記第１の磁気
   トラックに記録されたプリント注文情報を優先し、前記
   注文指示がないと判別した場合には前記第２の磁気トラ
   ックに記録されたプリント注文情報を優先し、 前記優先したプリント注文情報を前記第２の磁気トラッ
   クに転記するようにしたことを特徴とするプリントの注
   文受付方法。
6. 【請求項６】 １ロールの写真フイルム上にユーザー側
   が使用する第１の磁気トラックとラボ側が使用する第２
   の磁気トラックとを設け、これらの磁気トラックにプリ
   ント注文情報を記録するプリントの注文受付方法におい
   て、 前記第１の磁気トラックにプリント注文情報を記録する
   とともに、その記録毎に変更される第１の更新コードを
   記録し、 ラボ側では前記第１の磁気トラックに記録された第１の
   更新コードと第２の磁気トラックに記録された第２の更
   新コードとを比較し、 前記第１及び第２の更新コードが一致しない場合には前
   記第１の磁気トラックに記録されたプリント注文情報を
   優先し、前記第１及び第２の更新コードが一致する場合
   には前記第２の磁気トラックに記録されたプリント注文
   情報を優先し、 前記優先したプリント注文情報を前記第２の磁気トラッ
   クに転記するとともに前記第２の更新コードを前記第１
   の更新コードに書き換えるようにしたことを特徴とする
   プリントの注文受付方法。
7. 【請求項７】 １ロールの写真フイルム上にユーザー側
   が使用する第１の磁気トラックとラボ側が使用する第２
   の磁気トラックとを設け、これらの磁気トラックにプリ
   ント注文情報を記録するプリントの注文受付方法におい
   て、 前記第１の磁気トラックに注文処理済みフラグの記録領
   域を設けるとともに前記プリント注文情報の更新時に前
   記注文処理済みフラグを降ろし、 ラボ側では前記注文処理済みフラグが降りているか否か
   によって第１の磁気トラックによる注文指示の有無を判
   別し、 前記注文指示があると判別した場合には前記第１の磁気
   トラックに記録されたプリント注文情報を優先し、前記
   注文指示がないと判別した場合には前記第２の磁気トラ
   ックに記録されたプリント注文情報を優先し、 前記優先したプリント注文情報を前記第２の磁気トラッ
   クに転記するとともに前記注文処理済みフラグを立てる
   ようにしたことを特徴とするプリントの注文受付方法。
8. 【請求項８】 注文用紙によるプリント注文がある場合
   には、前記優先したプリント注文情報のうち前記注文用
   紙によるプリント注文に該当する情報のみを変更して前
   記第２の磁気トラックに転記する請求項５、６又は７の
   プリントの注文受付方法。