JP3391073B2 - 末端アミノ基を有する重合体の製造方法 - Google Patents

末端アミノ基を有する重合体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、末端に第1級および/
または第2級アミノ基を有する重合体の製造方法に関
し、さらに詳しくはポリウレタンやポリアミドの構成成
分として、また、末端の反応性を利用してブロックポリ
マーやグラフトポリマーとすることにより医用材料とし
ての展開が期待できる重合体として有用な末端に第1級
および/または第2級アミノ基を有する重合体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】末端に第1級および/または第2級アミ
ノ基を有する重合体の製造方法としては次に示す方法が
知られている。 (1)アミノ基を含む連鎖移動剤の存在下に、ラジカル
重合を行う方法(例えば、A.Nakajima,Po
lymer Journal,11,995(197
9))。 (2)保護基と第1級アミノ基とを有する有機リチウム
(例えば[(CH33Si]2N−C64−Li)をア
ニオン重合開始剤として共役ジエン類を重合させ、しか
る後に加水分解を行う方法(D.N.Schultz
ら,J.Poly−mer Sci.,Polym.C
hem.Ed.,15,2401(1977))。 (3)カチオンリビングポリマーをアンモニア処理する
ことによって製造する方法。 (4)共役ジエンおよび/またはα−オレフィンの少な
くとも1種の単量体を一般式RMまたはMRM(ここで
Rは炭素数1〜12の炭化水素基、Mはアルカリ金属を
表す)で表される有機アルカリ金属を重合開始剤として
重合させたアニオンリビングポリマーと一般式XR4
(SiR1232またはR56C=N−Y(ここでX
はハロゲン原子、R1、R2およびR3は炭素数1〜12
の炭化水素基、R4は炭素数1〜12のアルキレン基、
5およびR6は水素原子あるいは炭素数1〜10の炭化
水素基、Yは炭素数1〜12の炭化水素基、SiR78
9(ここでR7、R8およびR9は炭素数1〜12の炭化
水素基を表す)またはS−C65を表す)で表されるア
ミノ化剤とを反応させ、末端に第1級または第2級アミ
ノ基を導入する方法(特公平1−44203号公報参
照)。 (5)上記(4)で得られたリビングポリマーに塩素ガ
スを吹き込み、ポリマー末端を塩素化した後、アンモニ
アまたはアミンと反応することにより、末端に第1級ま
たは第2級アミノ基を導入する方法(特公平1−260
1号公報、特公平1−49368号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で得られる末端に第1級または第2級アミノ基を
導入したポリマーは、耐熱性および耐オゾン性が低く、
また、該ポリマーに他の単量体を結合させたポリマーは
ゴム弾性が低いという問題点を有する。従って本発明
は、耐熱性および耐オゾン性に優れ、かつ、ゴム弾性も
良好な末端に第1級および/または第2級アミノ基を有
する重合体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、共役ジエン
または共役ジエンとα−オレフィンからなる単量体を重
合してなり、共役ジエンの1,2−ビニル結合量が10
%以上であるリビングポリマーの末端に第1級および/
または第2級アミノ基を導入した後、水素添加すること
を特徴とする末端に第1級および/または第2級アミノ
基を有する重合体の製造方法により達成される。
【0005】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいては、まず、共役ジエンまたは共役ジエンとα−オ
レフィンの単量体を、通常、−80〜150℃、好まし
くは−78〜100℃で、アニオン重合開始剤の存在下
で重合してリビングポリマーを合成する。
【0006】上記共役ジエンおよびα−オレフィンは、
アニオン重合が可能であり、リビングポリマーを生成す
る単量体であり、例えばブタジエン、イソプレン、1,
3−ペンタジエン等の共役ジエン;スチレン、α−メチ
ルスチレン、(メタ)アクリル酸メチル、2−ビニルピ
リジン等のα−オレフィンが挙げられる。なお、α−オ
レフィンの共重合量は、50モル%以下が好ましい。α
−オレフィンの共重合量が50%を超えると最終的に得
られる重合体が良好なゴム弾性を示さなくなる傾向があ
る。
【0007】アニオン重合開始剤としては一般式RMま
たはMRM(式中、Rは炭素数1〜12の炭化水素基、
Mはリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属
を表す)で表される有機アルカリ金属化合物を挙げるこ
とができ、具体的にはn−ブチルリチウム、sec−ブ
チルリチウム、t−ブチルリチウム、エチルリチウム、
メチルリチウム、フェニルリチウム、1,4−ジリチオ
ブタン、リチウムナフタリド、ナトリウムナフタリド、
カリウムナフタリド;ジイソプロペニルベンゼンまたは
1,3−ビス(1−フェニルエチニル)ベンゼンとブチ
ルリチウムとの反応物等が挙げられるが、以下に供する
アミノ基の導入のためには有機リチウム化合物が反応効
率の点で好ましい。
【0008】これらのアニオン重合開始剤の使用量は共
役ジエンおよびα−オレフィンの総モル量の0.001
〜20モル%であり、好ましくは0.002〜10モル
%である。
【0009】また、重合は無溶媒下でも進行するが、溶
媒を使用することが好ましく、例えばn−ペンタン、n
−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、トルエ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の不活性溶媒を
用いることが好ましい。これらの溶媒を使用する場合の
使用量は、共役ジエンおよびα−オレフィンの総量の1
〜50重量%である。なお、重合方法は連続重合方式で
も回分方式でも、その方法に制限されるものではない。
【0010】なお、得られるリビングポリマーに共重合
される共役ジエンの1,2−ビニル結合の含量は10%
以上であり、好ましくは20%以上である。1,2−ビ
ニル結合の含量が10%以下では、最終的に得られる重
合体が良好なゴム弾性を示さなくなる傾向がある。リビ
ングポリマーの1,2−ビニル結合の含量をコントロー
ルするためには、前記溶媒の中でもn−ヘキサン、トル
エン等の不活性炭化水素溶媒にテトラヒドロフラン、ジ
オキサン等の非プロトン性極性溶媒を添加する方法が便
利である。この時、該非プロトン性極性溶媒の使用量は
溶媒の全量の、通常、500〜100,000ppm、
好ましくは1,000〜50,000ppmである。
【0011】次に、得られたリビングポリマーの末端に
第1級および/または第2級アミノ基を導入する。その
方法としては、リビングポリマーと一般式XR13N(S
iR1011122またはR1415=N−Y(ここでX
はハロゲン原子、R10、R11およびR12は炭素数1〜1
2の炭化水素基、R13は炭素数1〜12のアルキレン
基、R14およびR15は水素原子または炭素数1〜10の
炭化水素基、Yは炭素数1〜12の炭化水素基またはS
iR101112またはS−C65を表す)で表されるア
ミノ化剤とを反応させる方法が好ましい。
【0012】ここで一般式XR13N(SiR10
11122で表されるアミノ化剤としては、N,N−ビ
ストリメチルシリル−2−ブロモエチルアミン、N,N
−ビストリフェニルシリル−3−ブロモプロピルアミ
ン、N−トリフェニルシリル−N−トリメチルシリル−
2−クロロエチルアミン、N,N−ビストリメチルシリ
ル−P−ブロモメチルアニリン、N,N−ビストリフェ
ニル−m−クロロメチルアニリン等が挙げられる。ま
た、一般式R1415C=N−Yで表されるアミノ化剤と
しては、N−ベンジリデンメチルアミン、N−ベンジリ
デンエチルアミン、N−ベンジリデンブチルアミン、N
−ベンジリデンアニリン、N−ベンジリデンベンジルア
ミン、N−ベンジリデントルイジン、N−(α−フェニ
ルベンジリデン)ベンジルアミン、N−(α−フェニル
ベンジリデン)アニリン、N−(α−メチルベンジリデ
ン)アニリン、N−ブチリデンベンゼンスルフェンアミ
ド、N−イソプロピリデンベンゼンスルフェンアミド、
N−ベンジリデンベンゼンスルフェンアミド、N−(α
−フェニルベンジリデン)ベンゼンスルフェンアミド、
N−トリメチルシリルベンザルドイミン、N−トリフェ
ニルシリルベンザルドイミン、N−トリメチルシリル−
(1−フェニルペンチリデン)アミン、N−トリメチル
シリルエチリデンアミン等が挙げられる。好ましいアミ
ノ化剤としては一般式R1415C=N−Yで表されるア
ミノ化剤であり、しかもR14またはR15のいずれかが水
素であるアミノ化剤である。これらのアミノ化剤は、固
体もしくは液体のまま、もしくは前記の重合溶媒に溶解
した溶液状でも使用可能である。
【0013】上記アミノ化剤は前記リビングポリマーの
末端に存在するアニオン重合開始剤由来のアルカリ金属
化合物と化学当量以上の割合で反応するのが好ましい。
反応温度は重合温度と同じ温度でも、昇温もしくは冷却
後の任意の温度においても可能であり、通常、−80〜
150℃、好ましくは−30〜100℃である。
【0014】上記リビングポリマーとアミノ化剤との反
応後、アミノ化剤の2倍モル以上の水もしくはアルコー
ルを添加することにより末端に第1級および/または第
2級アミノ基を導入した重合体を得ることができる。
【0015】ここでリビングポリマーの末端の第1級お
よび/または第2級アミノ基の導入率(以下、「アミノ
化率」という。)は好ましくは75%以上であり、さら
に好ましくは90%以上である。アミノ化率が75%未
満であると本発明の所望の効果を奏し得ない恐れがあ
る。なお、得られた末端に第1級および/または第2級
アミノ基を有するリビングポリマーを含む溶液(以下、
「末端アミノ化ポリマー」という。)はメタノール等に
入れ、沈澱、ろ過する操作を繰り返し行うことにより精
製することが好ましい。
【0016】続いて、末端アミノ化ポリマーを水素添加
する。その方法としては、水素添加触媒の存在下、溶液
状態で、0〜200℃、好ましくは20〜150℃に加
熱して、1〜300kg/cm2の水素圧下で行うこと
が好ましい。
【0017】水素添加する際に使用する溶媒としては、
n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘ
キサン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。これら
の溶媒に末端アミノ化ポリマーを溶解して1〜30重量
%溶液、好ましくは2.5〜20重量%溶液として水素
添加させるのが良い。
【0018】水素添加触媒としては下記のごとき化合物
等が挙げられる。 (1)周期律表第8族の金属をカーボン、シリカ、アル
ミナ等の担体に担持した触媒。ここで第8族の金属とし
てはコバルト、ニッケル、ルテニウム、白金、パラジウ
ム、ロジウムが好ましい。なお、これらの触媒を用いる
場合の好ましい溶媒はジオキサン、エーテル、トルエン
である。 (2)周期律表第8族の金属の有機脂肪酸塩、塩化物、
硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩等の化合物。具体的には、ナフ
テン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト、オクテン酸ニッ
ケル、オクテン酸コバルト、三塩化ルテニウム、三塩化
ロジウム、塩化パラジウム、塩化白金、硝酸パラジウ
ム、硝酸白金、炭酸パラジウム等と有機アルミニウム化
合物が好ましい。有機アルミニウム化合物としてはトリ
エチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジ
エチルアルミニウムクロリド等を好ましく例示できる。
なお、これらの化合物を用いる場合の好ましい溶媒はn
−ヘキサン、トルエンである。 (3)周期律表第4B族および第8族金属の有機金属錯
体。錯体としてはフォスフィン錯体が好ましい。具体的
にはクロロトリストリフェニルホスフィンロジウム、ジ
クロロトリストリフェニルホスフィンルビジウム等を挙
げることができる。なお、これらの錯体を用いる場合の
好ましい溶媒はトルエンである。
【0019】これらの水素添加触媒の使用量は末端アミ
ノ化ポリマーの0.01〜20重量%、好ましくは0.
1〜10重量%である。
【0020】なお、本発明の所望の効果を有する重合体
を得るためには、使用するリビングポリマー中の全不飽
和結合の90%以上、さらに好ましくは95%以上が水
素添加されることが望ましい。
【0021】上記により得られる本発明の重合体のポリ
スチレン換算の数平均分子量(以下、「Mn」とい
う。)は、通常、500〜2,000,000であり、
好ましくは1,000〜1,000,000である。ま
た、Mnに対するポリスチレン換算重量平均分子量の比
(以下、「Mw/Mn」という。)は、1.01〜5が
好ましい。Mw/Mnが1.01未満であるとゴム弾性
が不十分となる恐れがある。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はその要旨を超えないかぎりこれ
らの実施例に限定されるものではない。 アミノ化率;クリスタルバイオレットを指示薬として、
重合体のクロロホルム溶液に過塩素酸の酢酸溶液を滴下
して、次式により算出した。 アミノ化率(%)={過塩素酸の酢酸溶液の滴定量(ml)×過塩素酸の規定度 (N)}/{重合体の使用量(mg)/重合体のMn}×100
【0023】実施例1 乾燥した500mlの耐圧ビンにシクロヘキサン100
ml、ブタジエン20gおよびテトラヒドロフラン4.
0mmolを入れた後、n−ブチルリチウム2.87m
molを加え、25℃で60分間重合した。重合終了
後、n−ブチルリチウムに対し、1.5倍モル量のN−
ベンジリデンベンジルアミンのシクロヘキサン溶液を加
え、充分に攪拌し、末端アミノ化ポリマー溶液を得た。
この末端アミノ化ポリマー溶液をメタノール中に注ぎ、
末端アミノ化ポリマーを沈澱、ろ過、再溶解する操作を
繰り返して末端アミノ化ポリマーを精製し、乾燥し、末
端アミノ化ポリマー18gを得た。この末端アミノ化ポ
リマーをGPCを用いて測定したところMnは5,30
0であり、Mw/Mnは1.09であり、赤外吸収スペ
クトル(モレロ法)により求めた1,2−ビニル結合の
含量は31%、アミノ化率は97%であった。この末端
アミノ化ポリマー5gにトルエン40mlを加えて完全
に溶解し、窒素置換した内容積100mlのオートクレ
ーブに入れ、ナフテン酸ニッケル0.58mmolおよ
びトリエチルアルミニウム1.74mmolを加えた。
次いで水素で系内を置換し、内容液の温度を90℃に昇
温した後、水素圧を8kg/cm2に保ち、10時間反
応させ、水素添加した重合体を得た。得られた重合体の
水素添加率は98%であり、良好なゴム弾性を有してい
た。
【0024】実施例2 乾燥した100mlのフラスコにシクロヘキサン40m
l、ジイソプロペニルベンゼン12.8mmol、se
c−ブチルリチウム25.6mmolおよびトリエチル
アミン25.6mmolを入れ、60℃で30分間反応
させてアニオン重合開始剤溶液を得た。この溶液8ml
を用い、N−ベンジリデンベンジルアミンの代わりにN
−ベンジリデントルイジンを用いた以外は実施例1と同
様にして、末端アミノ化ポリマーを得た。分析の結果、
この末端アミノ化ポリマーのMnは9,480であり、
Mw/Mnは1.19であり、1,2−ビニル結合の含
量は37%であり、アミノ化率は90%であった。この
末端アミノ化ポリマーを実施例1と同様にして水素添加
して、重合体4.7gを得た。得られた重合体の水素添
加率は97%であり、良好なゴム弾性を有していた。
【0025】実施例3 実施例2で得たアニオン重合開始剤溶液17mlを用
い、N−ベンジリデンベンジルアミンの代わりにN−ベ
ンジリデントルイジンを用いた以外は実施例1と同様に
して、末端アミノ化ポリマーを得た。分析の結果、この
末端アミノ化ポリマーのMnは4,370であり、Mw
/Mnは1.18であり、1,2−ビニル結合の含量は
35%であり、アミノ化率は92%であった。この末端
アミノ化ポリマーを実施例1と同様にして水素添加し
て、重合体4.5gを得た。得られた重合体の水素添加
率は98%であり、良好なゴム弾性を有していた。
【0026】実施例4 実施例2で得たアニオン重合開始剤溶液40mlを用
い、N−ベンジリデンベンジルアミンの代わりにN−ベ
ンジリデントリメチルシリルアミンを用いた以外は実施
例1と同様にして、末端アミノ化ポリマーを得た。分析
の結果、この末端アミノ化ポリマーのMnは2,050
であり、Mw/Mnは1.15であり、1,2−ビニル
結合の含量は39%であり、アミノ化率は93%であっ
た。この末端アミノ化ポリマーを実施例1と同様にして
水素添加して、重合体3.8gを得た。得られた重合体
の水素添加率は97%であり、良好なゴム弾性を有して
いた。
【0027】実施例5 実施例1においてブタジエンの代わりにブタジエン15
gおよびスチレン5gを、n−ブチルリチウムの代わり
に実施例2で得たアニオン重合開始剤溶液40mlを、
N−ベンジリデンベンジルアミンの代わりにN−ベンジ
リデントルイジンを用いた以外は実施例1と同様にして
末端アミノ化ポリマー18gを得た。分析の結果、この
末端アミノ化ポリマーのMnは2,530であり、Mw
/Mnは1.15であり、1,2−ビニル結合の含量は
30%、スチレンの含量は25%、アミノ化率は90%
であった。この末端アミノ化ポリマーを実施例1と同様
にして水素添加して、重合体3.8gを得た。得られた
重合体の水素添加率は98%であり、良好なゴム弾性を
有していた。
【0028】
【発明の効果】本発明により得られる末端に第1級およ
び/または第2級アミノ基を有する重合体は耐熱性およ
び耐オゾン性に優れ、かつ、ゴム弾性も良好である。ま
た、本発明により得られる末端に第1級および/または
第2級アミノ基を有する重合体はポリウレタンやポリア
ミドの構成成分として、また、末端の反応性を利用して
ブロックポリマーやグラフトポリマーとすることにより
医用材料として展開が期待できる重合体として有用であ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエンまたは共役ジエンとα−オ
    レフィンからなる単量体を重合してなり、共役ジエンの
    1,2−ビニル結合量が10%以上であるリビングポリ
    マーの末端に第1級および/または第2級アミノ基を導
    入した後、水素添加することを特徴とする末端に第1級
    および/または第2級アミノ基を有する重合体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 リビングポリマーが不活性炭化水素溶媒
    および非プロトン極性溶媒の存在下に重合されることを
    特徴とする請求項1記載の重合体の製造方法。
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