JP3389396B2 - 金属帯の洗浄方法 - Google Patents
金属帯の洗浄方法Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明方法は、金属帯の洗浄
方法に関するものである。
方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】周知のごとく、圧延後の金属帯洗浄方法
としては、化学洗浄液中へ連続的に金属帯を導き洗浄し
た後、更に水洗液（洗浄液）中へ導き、金属帯表面に付
着している化学洗浄液を水洗除去することが一般に行わ
れている。
としては、化学洗浄液中へ連続的に金属帯を導き洗浄し
た後、更に水洗液（洗浄液）中へ導き、金属帯表面に付
着している化学洗浄液を水洗除去することが一般に行わ
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき金属帯の
洗浄方法においては、確実に洗浄することが困難であ
り、ブラシロール等による機械的洗浄を組み合わせて洗
浄することもあるが、これも十分満足する洗浄効果が得
られない。従って、金属帯表面に光沢むら等が発生し、
品質を低下させる等の課題がある。本発明方法は、この
ような課題を有利に解決するためなされたものであり、
洗浄液中の金属帯表面へ洗浄液を噴射して、確実に洗浄
する方法を提供することを目的とするものである。
洗浄方法においては、確実に洗浄することが困難であ
り、ブラシロール等による機械的洗浄を組み合わせて洗
浄することもあるが、これも十分満足する洗浄効果が得
られない。従って、金属帯表面に光沢むら等が発生し、
品質を低下させる等の課題がある。本発明方法は、この
ような課題を有利に解決するためなされたものであり、
洗浄液中の金属帯表面へ洗浄液を噴射して、確実に洗浄
する方法を提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明方法の特徴とする
ところは、金属帯を洗浄タンク内の洗浄液中へ導き、金
属帯表面を洗浄するに際し、洗浄液中の金属帯へ洗浄タ
ンク内の洗浄液圧より高圧の洗浄液を噴射することによ
り金属帯に１〜１０ＭＰａの衝突圧で衝突させるととも
に、高圧の洗浄液を気化させて気泡を発生させ、この気
泡の圧壊により放出される圧力エネルギーを利用して洗
浄作用を高めることを特徴とする金属帯の洗浄方法であ
る。
ところは、金属帯を洗浄タンク内の洗浄液中へ導き、金
属帯表面を洗浄するに際し、洗浄液中の金属帯へ洗浄タ
ンク内の洗浄液圧より高圧の洗浄液を噴射することによ
り金属帯に１〜１０ＭＰａの衝突圧で衝突させるととも
に、高圧の洗浄液を気化させて気泡を発生させ、この気
泡の圧壊により放出される圧力エネルギーを利用して洗
浄作用を高めることを特徴とする金属帯の洗浄方法であ
る。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明方法の一例を図面によって
説明する。図１において、洗浄タンク１内に洗浄液２を
満たして、この洗浄液２中へ金属帯３を金属帯ガイドロ
ール４、４ａを介して導き、金属帯を洗浄するに際し、
図示のごとくノズル５、５ａから洗浄液２を金属帯３の
表面（表裏面）へ噴射する。即ち、洗浄タンク１内の洗
浄液２を補助タンク６内へ導き、ポンプ７、７ａを介し
てノズル５、５ａから洗浄液２を金属帯３の表面（表裏
面）へ噴射するものである。
説明する。図１において、洗浄タンク１内に洗浄液２を
満たして、この洗浄液２中へ金属帯３を金属帯ガイドロ
ール４、４ａを介して導き、金属帯を洗浄するに際し、
図示のごとくノズル５、５ａから洗浄液２を金属帯３の
表面（表裏面）へ噴射する。即ち、洗浄タンク１内の洗
浄液２を補助タンク６内へ導き、ポンプ７、７ａを介し
てノズル５、５ａから洗浄液２を金属帯３の表面（表裏
面）へ噴射するものである。
【０００６】洗浄液２の金属帯３への噴射圧としては、
洗浄タンク１内の洗浄液２圧より高圧で噴射するもので
ある。このように洗浄液２を高圧で金属帯３へ噴射する
ことにより、ノズル５、５ａから噴射した高圧洗浄液
は、洗浄タンク１内の低圧洗浄液２に接触すると同時
に、蒸発（気化）して気泡が発生する。この気泡が金属
帯３へ衝突することにより、気泡内圧が上昇して圧壊
し、気泡がもっている表面エネルギー（界面エネルギ
ー）が一気に圧力エネルギーとして放出され、衝撃波と
なって金属帯３へ伝播し、洗浄作用を高めることができ
るものと考えられる。つまり、超音波洗浄と同様な洗浄
効果が得られるものである。
洗浄タンク１内の洗浄液２圧より高圧で噴射するもので
ある。このように洗浄液２を高圧で金属帯３へ噴射する
ことにより、ノズル５、５ａから噴射した高圧洗浄液
は、洗浄タンク１内の低圧洗浄液２に接触すると同時
に、蒸発（気化）して気泡が発生する。この気泡が金属
帯３へ衝突することにより、気泡内圧が上昇して圧壊
し、気泡がもっている表面エネルギー（界面エネルギ
ー）が一気に圧力エネルギーとして放出され、衝撃波と
なって金属帯３へ伝播し、洗浄作用を高めることができ
るものと考えられる。つまり、超音波洗浄と同様な洗浄
効果が得られるものである。
【０００７】しかして、金属帯３への洗浄液噴射圧とし
ては、例えば冷間圧延後の鋼帯表面の圧延油を脱脂する
ためのアルカリ水溶液等による化学洗浄、このような化
学洗浄後の洗浄液を除去するための水洗、熱間圧延後の
鋼帯酸洗、このような酸洗後の洗浄液を除去するための
水洗等においては、１〜１０ＭＰａ（鋼帯衝突圧）と洗
浄タンク１内洗浄液２圧より高圧噴射で確実に洗浄除去
することができる。このように確実に洗浄することがで
きるので、金属帯３の通板速度をより高速にしても確実
に洗浄することがでるので、金属帯３の品質を向上する
とともに、生産性を高めることができるものである。
ては、例えば冷間圧延後の鋼帯表面の圧延油を脱脂する
ためのアルカリ水溶液等による化学洗浄、このような化
学洗浄後の洗浄液を除去するための水洗、熱間圧延後の
鋼帯酸洗、このような酸洗後の洗浄液を除去するための
水洗等においては、１〜１０ＭＰａ（鋼帯衝突圧）と洗
浄タンク１内洗浄液２圧より高圧噴射で確実に洗浄除去
することができる。このように確実に洗浄することがで
きるので、金属帯３の通板速度をより高速にしても確実
に洗浄することがでるので、金属帯３の品質を向上する
とともに、生産性を高めることができるものである。
【０００８】洗浄タンク１内の洗浄液２圧より高圧で噴
射する洗浄液２は、前記のごとく洗浄タンク１内の洗浄
液２を循環して鋼帯へ噴射する他、例えば洗浄液の補給
を兼ねて別系統から新たな洗浄液２をノズル５、５ａか
ら噴射することも有効である。このように、洗浄する金
属帯としては、例えば鋼帯、アルミニウム帯等に有効に
適用することができる。
射する洗浄液２は、前記のごとく洗浄タンク１内の洗浄
液２を循環して鋼帯へ噴射する他、例えば洗浄液の補給
を兼ねて別系統から新たな洗浄液２をノズル５、５ａか
ら噴射することも有効である。このように、洗浄する金
属帯としては、例えば鋼帯、アルミニウム帯等に有効に
適用することができる。
【０００９】
【実施例】次に、本発明方法の実施例を比較例とともに
挙げる。表１に示すように比較例は、本発明方法による
洗浄液の高圧噴射を行わない従来の洗浄方法による結果
であり、実施例に比べ鋼帯洗浄歩留り落が数倍から数十
倍も多い結果になった。
挙げる。表１に示すように比較例は、本発明方法による
洗浄液の高圧噴射を行わない従来の洗浄方法による結果
であり、実施例に比べ鋼帯洗浄歩留り落が数倍から数十
倍も多い結果になった。
【００１０】
【表１】
【００１１】注１：鋼帯の洗浄は、冷間圧延後の鋼帯
（板厚０．６ｍｍ、板幅８００ｍｍ）を通常のアルカリ
水溶液（ＮａＯＨ：１０％、液温６０℃）により脱脂
後、鋼帯に付着しているアルカリ水溶液を除去するため
の水洗を図１のごとく実施した。 注２：高圧洗浄液噴射角度は、鋼帯通板方向に対向して
鋼帯表裏面から噴射した。 注３：鋼帯洗浄歩留り落は、注１のごとく水洗後の鋼帯
を連続熱処理設備（焼鈍設備）へ導き、通常条件で加
熱、均熱、冷却の処理時にアルカリ水溶液の残留によに
よって発生する「光沢むら」による歩留り落率である。
（板厚０．６ｍｍ、板幅８００ｍｍ）を通常のアルカリ
水溶液（ＮａＯＨ：１０％、液温６０℃）により脱脂
後、鋼帯に付着しているアルカリ水溶液を除去するため
の水洗を図１のごとく実施した。 注２：高圧洗浄液噴射角度は、鋼帯通板方向に対向して
鋼帯表裏面から噴射した。 注３：鋼帯洗浄歩留り落は、注１のごとく水洗後の鋼帯
を連続熱処理設備（焼鈍設備）へ導き、通常条件で加
熱、均熱、冷却の処理時にアルカリ水溶液の残留によに
よって発生する「光沢むら」による歩留り落率である。
【００１２】
【発明の効果】本発明方法によれば、確実に金属帯の洗
浄ができ表面むら等の汚れによる歩留り落を大幅に改善
するとともに、品質を高めることができる。また、鋼帯
の通板速度を向上することができ生産性を高めることが
できる等の効果が得られる。
浄ができ表面むら等の汚れによる歩留り落を大幅に改善
するとともに、品質を高めることができる。また、鋼帯
の通板速度を向上することができ生産性を高めることが
できる等の効果が得られる。
【図１】本発明方法の一例を示す側面図である。
１ 洗浄タンク
２ 洗浄液
３ 金属帯
４ 金属帯ガイドロール
４ａ 金属帯ガイドロール
５ ノズル
５ａ ノズル
６ 補助タンク
７ ホンプ
７ａ ホンプ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭48−17432（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−241494（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−179471（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−330360（ＪＰ，Ａ)
実開 昭59−76564（ＪＰ，Ｕ)
実開 平５−89453（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C23G 3/02
B08B 3/04
Claims (2)
- 【請求項１】 金属帯を洗浄タンク内の洗浄液中へ導
き、金属帯表面を洗浄するに際し、洗浄液中の金属帯へ
洗浄タンク内の洗浄液圧より高圧の洗浄液を噴射するこ
とにより金属帯に１〜１０ＭＰａの衝突圧で衝突させる
とともに、高圧の洗浄液を気化させて気泡を発生させ、
この気泡の圧壊により放出される圧力エネルギーを利用
して洗浄作用を高めることを特徴とする金属帯の洗浄方
法。 - 【請求項２】 洗浄タンク内の洗浄液を循環して金属帯
へ高圧洗浄液を噴射することを特徴とする請求項１に記
載の金属帯の洗浄方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00824796A JP3389396B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 金属帯の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00824796A JP3389396B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 金属帯の洗浄方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09195075A JPH09195075A (ja) | 1997-07-29 |
| JP3389396B2 true JP3389396B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=11687822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00824796A Expired - Fee Related JP3389396B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 金属帯の洗浄方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3389396B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-22 JP JP00824796A patent/JP3389396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09195075A (ja) | 1997-07-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20021210 |
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