JP3388699B2 - 通信用同期確立装置 - Google Patents

通信用同期確立装置

Info

Publication number
JP3388699B2
JP3388699B2 JP32850997A JP32850997A JP3388699B2 JP 3388699 B2 JP3388699 B2 JP 3388699B2 JP 32850997 A JP32850997 A JP 32850997A JP 32850997 A JP32850997 A JP 32850997A JP 3388699 B2 JP3388699 B2 JP 3388699B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synchronization
synchronization establishment
signal
receiving
negotiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32850997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11163965A (ja
Inventor
光昭 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP32850997A priority Critical patent/JP3388699B2/ja
Publication of JPH11163965A publication Critical patent/JPH11163965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3388699B2 publication Critical patent/JP3388699B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、デジタルデータを
送受することによって、データ通信を行う機能を有する
通信装置に用いられる通信用同期確立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆる携帯電話が著しく普及し
ている。携帯電話では、複数の方式が並存しているけれ
ども、PHS(Personal Handyphon
e System)方式では、PIAFS(PHS Intern
et Access Forum Standard)方式を用いる移動体データ
通信サービスが32kビット/秒の伝送速度で利用可能
である。PIAFS方式では、データの変調や復調のた
めの同期や、誤り訂正処理の準備などのために、ネゴシ
エーションと呼ばれる手順で同期確立処理を行ってから
実際のデータ通信が可能となる。
【0003】図7は、従来のPIAFSデータ通信装置
の同期確立装置の概略的な構成を示す。発着信判別装置
1は、同期確立を要求されたときに、自己が発信側かあ
るいは着信側かの判別を行う。ネゴシエーション要求フ
レーム送出装置2は、発着信判別装置1からの信号を受
け、通信相手に対して同期確立要求信号としてネゴシエ
ーション要求フレームの送出を行う。ネゴシエーション
受付フレーム送出装置3は、同期確立要求信号への応答
信号として、ネゴシエーション受付フレームの送出を行
う。ネゴシエーション要求フレーム受信装置4は、通信
相手からのネゴシエーション要求フレームを受信する。
ネゴシエーション受付フレーム受信装置5は、通信相手
からのネゴシエーション受付フレームを受信する。
【0004】ネゴシエーション要求フレーム送出装置2
は、通信相手に対して同期確立要求信号としてのネゴシ
エーション要求フレームの送出を開始した後、ネゴシエ
ーション要求フレーム受信装置4またはネゴシエーショ
ン受付フレーム受信装置5からの信号を受けると、ネゴ
シエーション要求フレームの送出を停止する。ネゴシエ
ーション受付フレーム送出装置3は、ネゴシエーション
受付フレームの送出を開始した後、ネゴシエーション受
付フレーム受信装置5が通信相手からネゴシエーション
受付フレームを受信すると、ネゴシエーション受付フレ
ームの送出を停止する。ネゴシエーション要求フレーム
受信装置4は、通信相手からのネゴシエーション要求フ
レームを受信すると、ネゴシエーション要求フレーム送
出装置2およびネゴシエーション受付フレーム送出装置
3に対して信号を出力し、ネゴシエーション要求フレー
ムの送出を停止させるとともに、ネゴシエーション受付
フレームの送出を開始させる。ネゴシエーション受付フ
レーム受信装置5は、通信相手からのネゴシエーション
受付フレームを受信すると、ネゴシエーション要求フレ
ーム送出装置2およびネゴシエーション受付フレーム送
出装置3に対して信号を出力し、フレームの送出を停止
させる。ネゴシエーション要求フレーム受信装置4およ
びネゴシエーション受付フレーム受信装置5が出力する
信号は、同期が確立したことを示す信号としても使用さ
れる。
【0005】通常PIAFS方式での同期確立は、次に
示す手順によって行われる。通信回線が確立すると、ま
ず発着信判別装置1が、自己が発信側であるか着信側で
あるかを判別する。自己が発信側である場合には、ネゴ
シエーション要求フレーム送出装置2に対し、フレーム
の送出開始を指令する信号を出力するとともに、受信側
回路の動作を許可し、相手側からのネゴシエーション受
付フレームの受信に備える。フレーム送出の開始を指令
されたネゴシエーション要求フレーム送出装置2は、通
信相手に対し、ネゴシエーション要求フレームの送出を
開始する。一方、自己が着信側である場合には、受信側
回路の動作を許可し、相手側からのネゴシエーション要
求フレームの受信に備える。
【0006】発信側が送出するネゴシエーション要求フ
レームが着信側に受信されると、着信側のネゴシエーシ
ョン要求フレーム受信装置4は、ネゴシエーション要求
フレーム送出装置2に対し、フレームの送出の停止を指
令する信号を出力する。ネゴシエーション要求フレーム
受信装置4からネゴシエーション受付フレーム送出装置
3に対しては、フレーム送出の開始を指令する信号を出
力するとともに、PHS電話装置内の上位層に同期確立
を通知する。フレーム送出の開始を指令されたネゴシエ
ーション受付フレーム送出装置3は、通信相手に対し、
ネゴシエーション受付フレームの送出を開始する。着信
側が送出するネゴシエーション受付フレームが発信側に
受信されると、発信側のネゴシエーション受付フレーム
受信装置5は、ネゴシエーション要求フレーム送出装置
2およびネゴシエーション受付フレーム送出装置3に対
して、フレーム送出の停止を指令する信号を出力すると
ともに、上位層に同期確立を通知する。
【0007】以上説明した手順は、たとえば図8のよう
に行われる。しかしながら、これはあくまでも一般的な
場合であり、実際には着信側であってもネゴシエーショ
ン要求フレームの送出を行うもの、また逆に発信側であ
ってもネゴシエーション要求フレームの送出を行わない
ものも存在し得る。まず、通信相手が、着信側であって
もネゴシエーション要求フレームの送出を行うものであ
る場合には、通信回線が確立すると、お互いにネゴシエ
ーション要求フレームを相手に対して送出することとな
る。
【0008】図9は、発信側と着信側とから、ほとんど
同時にネゴシエーション要求フレームの送出が同期確立
要求として行われている場合の手順を示す。PIAFS
の規定によると、このようなネゴシエーション要求フレ
ームの競合の場合の対策として、自己がネゴシエーショ
ン要求フレームを送出している場合に、相手側からもネ
ゴシエーション要求フレームを受信した場合は、相手か
らの同期要求を優先し、その同期要求に対する同期受付
フレームを送出することによって、問題なく同期確立を
行うことができるとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】PIAFSの同期確立
手順には、データ通信に使用するプロトコルを決定する
という機能もある。図9に示すようなネゴシエーション
要求フレームの競合時に、発信側および着信側が要求す
るデータ通信プロトコルが同一であれば、問題なく同期
確立を行うことができる。しかしながら、発信側の要求
するデータ通信プロトコルと、着信側の要求するデータ
通信プロトコルとが異なる場合には、お互いに相手側か
ら要求されるデータ通信プロトコルを受付けることがで
きず、同期確立に失敗してしまう。
【0010】次に、通信相手が、発信側であってもネゴ
シエーション要求フレームの送出を行わない場合には、
通信回線が確立しても、お互いに相手からのネゴシエー
ション要求フレームを待っている状態となり、やはり同
期確立に失敗してしまう。
【0011】このように、PIAFSの同期確立手順に
従ってのみ同期確立を行う場合には、通信相手となるデ
ータ通信装置の同期確立方法によっては、正しく同期確
立を行うことができないという不具合が生じてしまう。
【0012】本発明の目的は、このような実状に鑑み、
一般的でない同期確立方法を有する通信装置を相手にす
る場合においても、極力同期確立を成功させることがで
きる通信用同期確立装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、デジタルデー
タを送受して、信号の変復調のための同期確立を行う装
置であって、発信側装置と着信側装置との間で、通信回
線の接続状態を確立させる通信回線確立手段と、通信回
線確立手段によって、相手側装置との間の通信回線が確
立した後で、自己が発信側装置であるか着信側装置であ
るかを判別する発着信判別手段と、発着信判別手段によ
って、自己が発信側装置であると判別されるとき、予め
定める時間、着信側装置からの同期確立要求信号を待つ
同期確立信号受信手段と、同期確立信号受信手段によっ
て、着信側装置からの同期確立要求信号を受信すると
き、予め定める手順に従って同期確立処理を行う同期確
立処理手段とを含むことを特徴とする通信用同期確立装
置である。
【0014】本発明に従えば、通信回線確立手段によっ
て発信側装置と着信側装置との間で通信回線の接続状態
が確立されると、発着信判別手段は、自己が発信側装置
であるか着信側装置であるかを判別する。自己が発信側
装置であると判別されるときには、予め定める時間着信
側装置からの同期確立要求信号を同期確立信号受信手段
が待ち、相手側装置からの同期確立要求信号を受信する
とき、予め定める手順に従って同期確立処理手段による
同期確立処理が行われる。したがって、着信側であって
も同期確立信号の送出を行う同期確立方法を有するデー
タ通信装置が通信相手となった場合でも、極力同期確立
要求信号の競合を回避し、同期確立を円滑に成功させる
ことができる。
【0015】また本発明は、前記同期確立信号受信手段
が、前記予め定める時間内に前記着信側装置からの同期
確立要求信号を受信しないとき、着信側装置に対して同
期確立要求信号を送出する同期確立信号送信手段をさら
に含むことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、発着信判別手段によって
自己が発信側装置であると判別されるとき、同期確立信
号受信手段が予め定める時間内に着信側装置からの同期
確立要求信号を受信しないときに、同期確立信号送信手
段は着信側装置に対して同期確立要求信号を送出するの
で、着信側である場合に同期確立要求信号を送出しない
同期確立方法を有するデータ通信装置が通信相手となっ
た場合でも、同期確立を円滑に成功させることができ
る。
【0017】また本発明で前記同期信号受信手段は、前
記発着信判別手段によって、自己が着信側装置であると
判別されるとき、予め定める時間、発信側装置からの同
期確立要求信号を待ち、同期確立信号受信手段が、前記
予め定める時間内に発信側装置からの同期確立要求信号
を受信しないとき、発信側装置に対して、同期確立要求
信号を送出する同期確立信号送信手段をさらに含むこと
を特徴とする。
【0018】本発明に従えば、発着信判別手段によって
自己が着信側装置であると判別されるときに、同期確立
信号受信手段は発信側装置からの同期確立要求信号を予
め定める時間だけ待ち、時間内に同期確立要求信号を受
信しないときに発信側装置に対して同期確立要求信号を
同期確立信号送出手段によって送出させるので、発信側
であっても同期確立要求信号の送出を行わない同期確立
方法を有するデータ通信装置が通信相手となった場合に
も、お互いに相手からの同期確立信号を待ち続ける状態
を回避し、円滑に同期確立を成功させることができる。
【0019】また本発明で、前記同期確立は、PIAF
S方式でデータ通信を行うために成されることを特徴と
する。
【0020】本発明に従えば、PIAFS方式でのデー
タ通信のための同期確立を容易に成功させ、効率的なデ
ータ通信を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
PHS電話機10の概略的な電気的構成を示す。PHS
電話機10は、アンテナ11を介して、たとえば1.9
GHzの周波数帯域で基地局を介して通信相手との通話
が可能である。通話の相手側としては、同様なPHS電
話機や一般公衆電話網に接続される各種電話機との間で
通信回線を接続して同期を確立させることが可能であ
る。アンテナ11は電子的なアンテナ・スイッチ12に
よって送信側と受信側とに切換えられる。アンテナ・ス
イッチ12の受信側には、低雑音アンプ13が接続さ
れ、高周波信号を増幅する。低雑音アンプ13の出力
は、バンドパスフィルタ(以下「BPF」と略称する)
14によって選択され、ミキサ15で中間周波数に変換
される。ミキサ15の出力は、BPF16で帯域制限さ
れ、中間周波(以下「IF」と略称する)アンプ17に
よって増幅される。BPF14の出力側のミキサ15に
は、周波数シンセサイザ18からの高周波信号が混合さ
れ、中間周波数への変換が行われる。周波数シンセサイ
ザ18で発信周波数の温度に対する安定化を図るため、
TCXO(Temperature Compensated crystal Oscillat
or)からの信号が基準信号として与えられている。IF
アンプ17の出力は、π/4シフトQPSK(Quadratu
rePhase Shift Keying)復調器20で復調される。送信
信号は、π/4シフトQPSK変調器21で変調され、
ミキサ22で周波数シンセサイザ18の発信出力と混合
され、BPF23およびパワーアンプ24を介してアン
テナ・スイッチ12に入力される。アンテナ・スイッチ
12は、受信時にはアンテナ11を低雑音アンプ13の
入力側に切換え、送信時にはアンテナ11をパワーアン
プ24の出力側に切換える。
【0022】PHS電話機10では、時分割多元接続技
術であるTDMA(Time DivisionMultiple Access)を
用いて周波数の利用効率を向上させているので、時間分
割多重回路25で受信信号中から目的の受信信号を抽出
し、また送信信号を分割する。時分割多重回路25に
は、さらにADPCM(Adaptive DifferentialPulse C
ode Modulation)コーデック26によって、音声帯域の
アナログ信号が符号化され、デジタル信号に変換されて
いる。ADPCMコーデック26に音声信号を与えるた
めにマイクロホン27が用いられ、またADPCMコー
デック26によって複号化された音声信号は、スピーカ
28から音響化される。時分割多重回路25には、さら
にデータ通信を行うための通信回線確立装置29が接続
され、また本発明の同期確立装置30も接続される。A
DPCMコーデック26、通信回線確立装置29および
同期確立装置30は、マイクロコンピュータやDSPな
どのプログラム動作によって実現される。
【0023】図2は、図1の同期確立回路30の内部構
成を示す。同期確立回路30内には、発着信判別装置3
1、ネゴシエーション要求フレーム送出装置32、ネゴ
シエーション受付フレーム送出装置33、ネゴシエーシ
ョン要求フレーム受信装置34、ネゴシエーション受付
フレーム受信装置35およびタイマ装置41,42が含
まれる。ネゴシエーション要求フレームは、PIAFS
データ通信装置間での同期確立を要求する同期確立要求
信号と考えることができる。発着信判別装置31は、同
期確立を要求されたときに、自己が発信側装置であるか
着信側装置であるかの判別を行う。ネゴシエーション要
求フレーム送出装置32は、発着信判別装置31からの
信号を受け、通信相手に対し、同期確立要求信号として
ネゴシエーション要求フレームの送出を行う。ネゴシエ
ーション受付フレーム送出装置33は、通信相手からの
同期確立要求信号への応答信号として、ネゴシエーショ
ン受付フレームの送出を行う。ネゴシエーション要求フ
レーム受信装置34は、通信相手からのネゴシエーショ
ン要求フレームの受信を行う。ネゴシエーション受付フ
レーム受信装置35は、通信相手からのネゴシエーショ
ン受付フレームの受信を行う。
【0024】ネゴシエーション要求フレーム送出装置3
2は、通信相手に対してネゴシエーション要求フレーム
の送出を開始した後、ネゴシエーション要求フレーム受
信装置34またはネゴシエーション受付フレーム受信装
置35からの信号を受け、いずれかのフレームが受信さ
れるとネゴシエーション要求フレームの送出を停止す
る。ネゴシエーション受付フレーム送出装置33は、ネ
ゴシエーション要求フレーム受信装置34が通信相手か
らのネゴシエーション要求信号を同期確立要求信号とし
て受信すると、同期確立要求信号への応答信号として、
ネゴシエーション受付フレームの送出を開始し、ネゴシ
エーション受付フレーム受信装置35が通信相手からの
ネゴシエーション受付フレームを受信すると、ネゴシエ
ーション受付フレームの送出を停止する。ネゴシエーシ
ョン要求フレーム受信装置34は、通信相手からのネゴ
シエーション要求フレームを受信すると、ネゴシエーシ
ョン要求フレーム送出装置32に対し、フレームの送出
停止を指示する信号を出力するとともに、ネゴシエーシ
ョン受付フレーム送出装置33に対し、フレームの送出
開始を指示する信号を出力する。ネゴシエーション受付
フレーム受信装置35は、通信相手からのネゴシエーシ
ョン受付フレームを受信すると、ネゴシエーション要求
フレーム送出装置32およびネゴシエーション受付フレ
ーム送出装置33に対し、フレームの送出を停止させる
ための信号を送出する。
【0025】本実施形態では、第1のタイマ装置41お
よび第2のタイマ装置42を用いて、予め定める時間t
1,t2の計時をそれぞれ行う。時間t1は、発着信判
別装置31が自己を発信側と判別する場合に、PIAF
Sの同期確立要求を受けてからネゴシエーション要求フ
レーム送出装置32がネゴシエーション要求フレームの
送出を開始するまでの遅延時間を実現するために設けら
れる。第2のタイマ装置42は、発着信判別装置31に
よって自己が着信側装置であると判別される場合に、P
IAFSの同期確立要求を受けてから、自己の方からは
ネゴシエーション要求フレームの送出を行わず、通信相
手からのネゴシエーション要求フレームの受信待ちを行
う時間t2を計時する。ネゴシエーション要求フレーム
受信装置34およびネゴシエーション受付フレーム受信
装置35から出力する信号は、PHS電話機10の制御
部などの上位層に対して、同期が確立したことを示す信
号としても使用される。またネゴシエーション要求フレ
ーム送出の遅延時間t1と、ネゴシエーション要求フレ
ームの受信待ち時間t2とは、0<t1値<t2値<1
5秒の関係が成立つ範囲で、装置構成や制御方式などに
よって、最適となるように設定される。なお15秒は、
同期確立待ち時間の規格値である。
【0026】図3は、図2の同期確立装置30による同
期確立処理の手順を示す。発着信判別装置31によっ
て、自己が発信側であると判別されるときには、通信回
線が確立すると、受信側回路の動作が許可され、タイマ
装置41が起動される。タイマ装置41はネゴシエーシ
ョン要求フレーム送出の遅延時間t1を計時し、時間t
1経過までは、通信相手からのネゴシエーション要求フ
レームを待つのみで、自分からは送出を行わない。時間
t1経過まで、相手の着信側装置から同期確立要求であ
るネゴシエーション要求フレームを受信すると、発信側
から着信側に対しネゴシエーション受付フレームを送出
するとともに、発信側装置内では上位層に同期確立表示
を行い、正常な同期確立が行われる。
【0027】図4は、図3でタイマ装置41が計時する
時間t1が満了しても着信側から同期確立要求信号とし
てのネゴシエーション要求フレームを受信することがで
きないときの手順を示す。このような通信相手からのネ
ゴシエーション要求フレームを受信することができない
場合にのみ、本実施形態では自分からネゴシエーション
要求フレームを通信相手である着信側装置に対して送出
する。着信側装置で、発信側装置からのネゴシエーショ
ン要求フレームを受信すると、その応答としてネゴシエ
ーション受付フレームを送出するので、発信側では着信
側からのネゴシエーション受付フレームの受信を待っ
て、上位層に対する同期確立表示を行い、同期確立処理
を開始する。図4に示すような動作手順は、着信側装置
が一般的な「着信側であるときにはネゴシエーション要
求フレームの送出は行わない同期確立方法を持つ」もの
である場合に、正常な同期確立を行うことができる。こ
の場合に時間t1だけ待つ必要があるけれども、図3に
示すように、通信相手が着信側であるにもかかわらずに
ネゴシエーション要求フレームを送出するものである場
合に、競合を避けるために時間t1が必要となる。
【0028】図5は、発着信判別装置31によって、自
己が着信側であると判別されるときに、通信回線の確立
後、受信側回路の動作を許可して、タイマ装置42を起
動させる。タイマ装置42は、ネゴシエーション要求フ
レーム受信待ち時間t2を規定し、時間t2経過までに
相手からのネゴシエーション要求フレームが受信できな
い場合に着信側である自己の方からネゴシエーション要
求フレームの送出を開始する時間を規定する。時間t2
までの範囲で発信側から同期確立要求信号であるネゴシ
エーション要求フレームを受信すれば、着信側はネゴシ
エーション受付フレームを送出し、上位層に対して同期
確立表示を行う。通信相手側の発信側では、ネゴシエー
ション受付フレームを受信してから、上位層に対する同
期確立表示が行われる。
【0029】図6は、時間t2の間に発信側から同期確
立要求信号としてのネゴシエーション要求フレームを受
信しないときに、着信側から発信側に対してネゴシエー
ション要求フレームを送出し、これに応答して発信側か
らネゴシエーション受付フレームが受信されるとき、同
期確立表示を上位層に対して行う状態を示す。
【0030】以上のように、本実施形態で、発信側にお
いては一定時間t1が相手の着信側からのネゴシエーシ
ョン要求フレームを待ち、その一定時間t1の間に相手
からのネゴシエーション要求フレームが受信できない場
合にのみ、ネゴシエーション要求フレームの送出を開始
する。また着信側では、一定時間t2の間に相手側から
のネゴシエーション要求フレームが受信できない場合
に、ネゴシエーション要求フレームの送出を開始するの
で、種々の場合でも、極力、同期確立を成功させること
が可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、デジタル
データを送受することによってデータ通信を行う機能を
有する通信装置の同期確立を、自己が発信側であって、
着信側であっても同期確立要求信号を送出する機能を有
する通信相手であっても、極力同期確立要求信号の競合
を回避し、同期確立を迅速に成功させることができる。
【0032】また本発明によれば、着信側である場合に
は同期確立要求信号の送出を行わない通信相手に対して
も、予め定める時間内に着信側装置から同期確立要求信
号が行われない場合に同期確立要求信号を着信側装置に
対して送出するので、確実に同期確立を成功させること
ができる。
【0033】また本発明によれば、通信回線確立後に、
着信側装置であっても予め定める時間内に発信側装置か
ら同期確立要求信号が送られて来ないときに、同期発信
側装置に対して同期確立要求信号を送出するので、発信
側装置が同期確立要求信号の送出を行わない同期確立方
法を有するデータ通信装置であっても、確実に同期確立
を成功させることができる。
【0034】また本発明によれば、PHSを利用して移
動可能なデータ通信を、PIAFS方式で確実に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のPHS電話機の概略的
な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の同期確立装置30の概略的な電気的構成
を示すブロック図である。
【図3】図2の同期確立装置30の動作手順を示す図で
ある。
【図4】図2の同期確立装置30の動作手順を示す図で
ある。
【図5】図2の同期確立装置30の動作手順を示す図で
ある。
【図6】図2の同期確立装置30の動作手順を示す図で
ある。
【図7】従来の同期確立装置の概略的な電気的構成を示
すブロック図である。
【図8】図7の同期確立装置の動作手順を示す図であ
る。
【図9】図7の同期確立装置の同期手順を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 PHS電話機 11 アンテナ 12 アンテナ・スイッチ 13 低雑音アンプ 18 周波数シンセサイザ 20 π/4シフトQPSK復調器 21 π/4シフトQPSK変調器 24 パワーアンプ 25 時分割多重回路 26 ADPCMコーデック 27 マイクロホン 28 スピーカ 29 通信回線確立装置 30 同期確立装置 31 発着信判別装置 32 ネゴシエーション要求フレーム送出装置 33 ネゴシエーション受付フレーム送出装置 34 ネゴシエーション要求フレーム受信装置 35 ネゴシエーション受付フレーム受信装置 41,42 タイマ装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータを送受して、信号の変復
    調のための同期確立を行う装置であって、 発信側装置と着信側装置との間で、通信回線の接続状態
    を確立させる通信回線確立手段と、 通信回線確立手段によって、相手側装置との間の通信回
    線が確立した後で、自己が発信側装置であるか着信側装
    置であるかを判別する発着信判別手段と、 発着信判別手段によって、自己が発信側装置であると判
    別されるとき、予め定める時間、着信側装置からの同期
    確立要求信号を待つ同期確立信号受信手段と、同期確立
    信号受信手段によって、着信側装置からの同期確立要求
    信号を受信するとき、予め定める手順に従って同期確立
    処理を行う同期確立処理手段とを含むことを特徴とする
    通信用同期確立装置。
  2. 【請求項2】 前記同期確立信号受信手段が、前記予め
    定める時間内に前記着信側装置からの同期確立要求信号
    を受信しないとき、着信側装置に対して同期確立要求信
    号を送出する同期確立信号送信手段をさらに含むことを
    特徴とする請求項1記載の通信用同期確立装置。
  3. 【請求項3】 前記同期信号受信手段は、前記発着信判
    別手段によって、自己が着信側装置であると判別される
    とき、予め定める時間、発信側装置からの同期確立要求
    信号を待ち、 同期確立信号受信手段が、前記予め定める時間内に発信
    側装置からの同期確立要求信号を受信しないとき、発信
    側装置に対して、同期確立要求信号を送出する同期確立
    信号送信手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記
    載の通信用同期確立装置。
  4. 【請求項4】 前記同期確立は、PIAFS方式でデー
    タ通信を行うために成されることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の通信用同期確立装置。
JP32850997A 1997-11-28 1997-11-28 通信用同期確立装置 Expired - Fee Related JP3388699B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32850997A JP3388699B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 通信用同期確立装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32850997A JP3388699B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 通信用同期確立装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11163965A JPH11163965A (ja) 1999-06-18
JP3388699B2 true JP3388699B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=18211078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32850997A Expired - Fee Related JP3388699B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 通信用同期確立装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3388699B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11163965A (ja) 1999-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4508504B2 (ja) 呼の開始の要求を拒絶するための方法及び装置
JPS63233625A (ja) 無線電話装置
JP2009510809A (ja) 発呼端末と着呼端末との間で呼を確立する方法
US5930727A (en) Analog fax and modem requests in a D-AMPS multi-line terminal system
US6990119B2 (en) Method and apparatus to facilitate a transparent service option transition
JP3388699B2 (ja) 通信用同期確立装置
JPH11313371A (ja) 移動データ通信システムとその基地局装置及び移動端末装置
JP2000504532A (ja) 電気通信システム、チャネル選択プロトコル及び無線局
JPH09247748A (ja) 緊急呼制御方式
JPH07107560A (ja) 移動体通信システム
CA2374813A1 (en) Method and apparatus for disabling communications of a specified mode to a device capable of multi-mode communications
JP4301639B2 (ja) 移動無線端末装置
JPH10327466A (ja) 移動通信機における着呼制御方法および装置
JP3869979B2 (ja) 移動体通信端末におけるデータ通信方法
JP3052568B2 (ja) 無線電話装置
JP2923195B2 (ja) デジタルコードレス電話機
JP3274962B2 (ja) 移動電話機の待ち受け方法
JP3738056B2 (ja) コードレス電話
JP3028936B2 (ja) デジタルコードレス電話システムとデジタル電話システム
JP3033580B2 (ja) 移動無線端末
JP2936602B2 (ja) コードレス電話装置
JP3022526B2 (ja) 電話装置
JPH09247751A (ja) 無線通信システム
JPH08149558A (ja) 携帯電話の移動端末装置
JPH11341184A (ja) 通信端末

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees