JP3388483B2 - 回路遮断器の可動接触子機構 - Google Patents

回路遮断器の可動接触子機構

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JP3388483B2 JP14203296A JP14203296A JP3388483B2 JP 3388483 B2 JP3388483 B2 JP 3388483B2 JP 14203296 A JP14203296 A JP 14203296A JP 14203296 A JP14203296 A JP 14203296A JP 3388483 B2 JP3388483 B2 JP 3388483B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回路遮断器にお
いて、特に、開閉機構に駆動されて開閉動作する可動接
触子とこの可動接触子を回動自在に軸支する可動子受け
とを、摺動接触により電気的に接続するようになされた
可動接触子機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8ないし図10は、例えば米国特許第
3,033,964号公報に示された従来の回路遮断器
の可動接触子機構を示すもので、図8は可動接触子機構
を示す側面図、図9は可動接触子機構の要部を示す正面
図、図10は可動接触子機構の要部を一部破断して示す
側面図である。図において、1は回路遮断器の本体ケー
スを形成するベースの一部分であり、合成樹脂材料で形
成されたものである。7は可動接触子であり、固定接点
4と接離する可動接点8が固着されている。9は可動子
受けであり、可動接触子7を開閉軸10により回動自在
に軸支している。15は可動接触子7に連結された開閉
機構、12は可動子受け9に可動接触子7を圧接させる
ための圧縮ばねである。なお、可動子受け9はベース1
に固定されると共に回路導体(図示せず)に接続されて
いる。
【0003】このような従来の回路遮断器の可動接触子
機構においては、可動接触子7と可動子受け9を電気的
に接続するために、圧縮ばね12により可動接触子7を
可動子受け9に対して摺動可能に押圧している。この可
動接触子7は、左右極の可動接触子7と共にホルダー
(図示せず)に保持され、開閉機構15により一体的に
駆動される。ところで、上記のような可動接触子7と可
動子受け9の摺動接触部においては、摺動による摩擦熱
や通電時のジュール熱による発熱のため摺動接触部が酸
化して、接触抵抗が増加することがあった。従って、酸
化を防止して摺動接触部の通電容量を安定に維持させる
ため、摺動接触面に銀メッキ皮膜処理を施しているのが
一般的である。しかし、銀メッキ皮膜処理は摺動動作が
行われる際にかじりを発生し易く、一旦かじりが発生す
ると磨耗が急速に進行する。このかじりが進行すると、
摺動接触面の素地が容易に露出するので動作が不安定に
なり磨耗による新たなかじりつきも生じる。このかじり
つきを防止するために銀メッキ皮膜の表面に、通常、オ
イルまたはグリースなどの有機系潤滑剤が塗布されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
可動接触子7及び可動子受け9の摺動接触面に、銀メッ
キ皮膜処理を施した後、オイルまたはグリースなどの有
機系潤滑剤を塗布して構成されている場合、特に大電流
を通電する回路遮断器では、通電により摺動接触面の温
度が周囲温度よりも高くなる場合が多い。この温度上昇
により、塗布されているオイルまたはグリースなどの有
機系潤滑剤の粘度は大きく低下し、経時的に基油の拡散
が発生し、耐磨耗性の低下、高粘度化による摺動動作抵
抗が増大するという問題があった。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、有機系潤滑剤を保油し、拡散を
抑制することにより、経時的に耐磨耗性や摺動動作抵抗
が変化しない回路遮断器の可動接触子機構を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回路遮断
器の可動接触子機構においては、可動子受け及び可動接
触子の少なくとも一方の摺動接触部に銀−グラファイト
複合メッキを施し、このメッキ皮膜上に有機系潤滑剤
あるフッ素化油またはポリアルキレングリコールを塗布
して、メッキ皮膜の表面に分散して露出しているグラフ
ァイト粒子表面及びグラファイト粒子相互間に上記有機
系潤滑剤を保持させるようにしたものである。
【0007】また、可動子受け及び可動接触子の少なく
とも一方の摺動接触部に銀メッキ皮膜を施し、この皮膜
上に高分子増粘剤をバインダーとしてグラファイトを固
着させると共に、有機系潤滑剤を塗布して、メッキ皮膜
の表面に分散して露出しているグラファイト粒子表面及
びグラファイト粒子相互間に上記有機系潤滑剤を保持さ
せるようにしたものである。
【0008】さらに、可動子受け及び可動接触子の少な
くとも一方の摺動接触部に銀系複合メッキ皮膜を施し、
このメッキ皮膜表面に露出している粒子を除去して複数
の微細孔を形成し、この微細孔を含む上記メッキ皮膜
有機系潤滑剤を塗布し、上記微細孔に有機系潤滑剤を保
持させるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1ないし図5はこの発明の一実施の形
態である回路遮断器の可動接触子機構を示すもので、図
1は可動接触子機構の正面図、図2は可動接触子機構の
側面図、図3はこの可動接触子機構を組み込んだ状態を
示す回路遮断器全体の側面図である。図において、1,
2は回路遮断器の本体ケースを形成するベースとカバー
であり、いずれも合成樹脂材料で形成されている。3は
ベース1に固定された電源側の固定導体であり、先端部
に固定接点4が固着されている。5は自動引外し装置、
6は自動引外し装置5に接続された負荷側の固定導体で
ある。7は銅製の可動接触子であり、固定接点4と接離
する可動接点8を有している。9は銅材料で形成された
可動子受けであり、それぞれ略L字状に形成された一対
の支持板9a,9bで構成されている。この支持板9
a,9bは一端が上記自動引外し装置5に接続された接
続導体19にそれぞれ接続されている。そして、この支
持板9a,9bは、ねじ孔9c,9dに挿入された取付
ねじ20により上記接続導体19と共にベース1に固定
されている。
【0010】10は一対の支持板9a,9bの間に挟ま
れた可動接触子7と支持板9a,9bに開口された孔
(図示せず)に挿通された開閉軸で、この開閉軸10を
介して可動接触子7が可動子受け9に回動自在に軸支さ
れている。11はベース1に回動自在に支持された合成
樹脂製のホルダーであり、開閉軸10の両端を凹部11
aで保持すると共に各極の可動接触子7を連結してい
る。なお、ホルダー11は、一般にクロスバーといわれ
ているものである。12は開閉軸10の両端にそれぞれ
嵌合されたコイル状の圧縮ばねで、ホルダー11と可動
子受け9の支持板9a,9bの間に介装され、支持板9
a,9bの内壁面を可動接触子7の側面に圧接させてい
る。13はホルダー11と可動接触子7との間に張架さ
れた接圧ばね、14は操作ハンドル、15は回路遮断器
の開閉機構であり、ハンドル受け15a、クレドル15
b、上部リンク15c、下部リンク15d等により構成
されている。16はクレドル15bに設けたストッパー
ピン、17は下部リンク15dをホルダー11に連携す
るための連結ピン、18は消弧室である。なお、図3に
示す可動接触子の投入状態では、電源側の固定導体3→
固定接点4→可動接点8→可動接触子7→可動子受け9
→接続導体19→自動引外し装置5→負荷側の固定導体
6のように電流が流れる。
【0011】上記構成の可動接触子機構において、可動
接触子7及び可動子受け9の少なくとも一方の摺動接触
部に、図4にしめすように、銀ーグラファイト複合メッ
キ皮膜30を施し、その皮膜上に例えばフッ素化油ある
いはポリアルキレングリコール等の有機系潤滑剤31を
塗布する。この塗布された有機系潤滑剤31は、銀−グ
ラファイト複合メッキ皮膜30の表面に分散して露出し
ているグラファイト32の間が液溜まりとなり保油され
ている。また、図5に示すように共析しているグラファ
イト31と銀メッキ30aとの間の隙間30bや、粗面
のため表面積が大きいグラファイト32自身にも保油効
果がある。
【0012】この保油効果の確認のために、実際に膜厚
10ミクロンの銀メッキ皮膜を施した可動接触子7と、
膜厚10ミクロン、グラファイト平均粒径10ミクロ
ン、銀メッキ皮膜の表面に対するグラファイト面積比率
30%の銀−グラファイト複合メッキ皮膜30を施した
可動接触子7とを用いて比較してみた。即ち、それぞれ
の可動接触子7を、有機系潤滑剤31であるパーフロロ
ポリエーテル:2%(重量比)とフッ素溶媒(例えばH
CFC−225):残部(重量比)の組成による液の中
に浸漬、取り出して乾燥した後、200°Cの気中で垂
直に保持し、油の拡散・流出を調査した。その結果、銀
メッキ皮膜のみの場合は、X線マイクロアナライザーに
よる元素分析でも存在が検出できない程度までパーフロ
ロポリエーテルは重力方向に流出したが、これに比較し
て、銀−グラファイト複合メッキの場合は、明瞭にパー
フロロポリエーテル膜が検出できた。
【0013】このように、可動接触子7に被覆した銀−
グラファイト複合メッキ皮膜30の表面に分散して露出
しているグラファイト32の間が油溜りを形成し、この
油溜りが有機系潤滑剤31を保油して拡散による流出を
抑制する。従って、摺動接触部への通電による温度上昇
で有機系潤滑剤31の粘度が低下しても、拡散による流
失が少なくなり、摺動接触部の摺動動作抵抗の増大を防
止する。また、有機系潤滑剤31が他の部位へ流動・拡
散し難いため、他の機構部品や電子部品への影響を抑制
でき、摺動接触部の品質信頼性を向上できる。
【0014】実施の形態2.上記実施の形態1では、一
方の摺動接触部に、図4に示すように銀−グラファイト
複合メッキ皮膜30を施し、その皮膜上に有機系潤滑剤
31を塗布したが、図6に示すように、可動接触子機構
の可動接触子7及び可動子受け9の少なくとも一方の摺
動接触部に銀メッキ皮膜35を施し、その皮膜上に例え
ば澱粉あるいはポリアクリル酸メチル等の水溶性高分子
増粘剤36をバインダーとして、グラファイト32を固
着させてもよい。そのグラファイト32の上に有機系潤
滑剤31を塗布した場合、銀メッキ皮膜35の表面に分
散して固着しているグラファイト32の間が液溜りとな
り、有機系潤滑剤31が保油される。また、実施の形態
1と同様に、粗面のため表面積が大きいグラファイト3
2自身も保油効果を生じる。
【0015】この保油効果の確認のために、実際に膜厚
10ミクロンの銀メッキ皮膜35を施した可動接触子7
と、膜厚10ミクロンの銀メッキ皮膜35を施した後、
重量比にて、グラファイト32:5%、水溶性高分子増
粘剤36:1%、水:残部の組成の液に浸漬し、取り出
して乾燥した可動接触子7とを用いて比較してみた。即
ち、それぞれの可動接触子7を、有機系潤滑剤31であ
るパーフロロポリエーテル:2%(重量比)、フッ素溶
媒(例えばHCFC−225):残部(重量比)の組成
による液の中に浸漬し、取り出して乾燥した後、200
°Cの気中で垂直に保持し、油の拡散・流出を調査し
た。その結果、銀メッキ皮膜のみの場合は、X線マイク
ロアナライザーによる元素分析でも存在が検出できない
程度までパーフロロポリエーテルは重力方向に流出した
が、これに比較して、銀メッキ皮膜35を施した後水溶
性高分子増粘剤36でグラファイト32を固着させた可
動接触子7の場合は、明瞭に有機系潤滑剤31であるパ
ーフロロポリエーテル膜が検出できた。
【0016】この実施の形態2では可動接触子機構の可
動接触子7及び可動子受け9の少なくとも一方の摺動接
触部に銀メッキ皮膜35を施し、その皮膜上に水溶性高
分子増粘剤36をバインダーとしてグラファイト32を
固着させ、かつ、有機系潤滑剤31を塗布することによ
り、水溶性高分子増粘剤36で分散して固着させたグラ
ファイト32の間に油溜りを形成して有機系潤滑剤31
を保油して流出を抑制するものである。この場合、バイ
ンダーとして使用した水溶性高分子増粘剤36は、液中
分散性に優れ、塗布後のグラファイト膜32は銀−グラ
ファイト複合メッキ皮膜に比較して高密度化できる。ま
た、共析粒子の形状や粒径に制限がある銀−グラファイ
ト複合メッキに比較し、使用可能なグラファイトの種類
・形状・粒径範囲が広がる。従って、実施の形態1のも
のに比較して、保油効果をさらに向上させることが可能
であり、摺動接触部の摺動動作抵抗の増大を防止し、摺
動接触部の品質信頼性を向上できる。なお、水溶性高分
子増粘剤36は、油性の高分子増粘剤を使用しても同様
の効果が得られる。
【0017】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3である可動接触子機構の可動接触子の表面状態を模
式的に示したものである。銀系複合メッキ、例えば銀−
グラファイト複合メッキ皮膜30を施した後、その皮膜
の表面から超音波洗浄により、銀メッキ皮膜の表面に露
出している粒子、例えばグラファイト粒子を除去して複
数の微細孔37を形成する。この微細孔37が形成され
た銀メッキ皮膜の表面に有機系潤滑剤31を塗布するこ
とにより、複数の微細孔37に有機系潤滑剤31が入り
込み、保油された状態になる。
【0018】実際に膜厚10ミクロンの銀−グラファイ
ト複合メッキ皮膜30を施した可動接触子7から周波数
25キロヘルツの超音波洗浄器を用いて、銀−グラファ
イト複合メッキ皮膜30の表面から露出したグラファイ
ト32を除去し、有機系潤滑剤31であるパーフロロポ
リエーテル:2%(重量比)、フッ素溶媒(例えばHC
FC−225):残部(重量比)の組成による液の中に
浸漬し、取り出して乾燥した後、200°Cの気中で垂
直に保持し、油の拡散・流出を調査した。 その結果、
銀メッキ皮膜のみの場合は、X線マイクロアナライザー
による元素分析でも存在が検出できない程度まで有機系
潤滑剤であるパーフロロポリエーテルは重力方向に流出
したが、これに比較して、複数の微細孔37が形成され
た銀メッキ皮膜の場合は、明瞭にパーフロロポリエーテ
ル膜が検出できた。また、複数の微細孔37にパーフロ
ロポリエーテルが残留していることも確認できた。な
お、銀メッキ皮膜の表面の微細孔37に保油された有機
系潤滑剤31は、毛細管現象により流出し難く長期的な
保油効果があり、従って、実施の形態1,2のものと同
様に摺動接触部の摺動動作抵抗の増大を防止し、摺動接
触部の品質信頼性を向上できる。
【0019】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0020】可動子受け及び可動接触子の少なくとも一
方の摺動接触部に銀−グラファイト複合メッキを施し、
このメッキ皮膜上に有機系潤滑剤を塗布することによ
り、銀ーグラファイト複合メッキ皮膜の表面に分散して
露出したグラファイト間に油溜りを形成し、この油溜り
が有機系潤滑剤を保油して拡散による流出を抑制するた
め、摺動接触部への通電による温度上昇で有機系潤滑剤
の粘度が低下しても、拡散による流失が小さくなり、摺
動接触部の摺動動作抵抗の増大を防止する。また、有機
系潤滑剤が他の部位へ流動・拡散し難いため、他の機構
部品や電子部品への影響を抑制でき、摺動接触部の品質
信頼性を向上できる。
【0021】また、可動子受け及び可動接触子の少なく
とも一方の摺動接触部に銀メッキ皮膜を施し、この皮膜
上に水溶性高分子増粘剤をバインダーとしてグラファイ
トを固着させると共に、有機系潤滑剤を塗布することに
より、水溶性高分子増粘剤で分散して固着させたグラフ
ァイト間に油溜りを形成して有機系潤滑剤を保油して流
出を抑制し摺動接触部摺動動作抵抗の増大を防止する。
バインダーとして使用した水溶性高分子増粘剤は、液中
分散性に優れ、塗布後のグラファイト膜は銀−グラファ
イト複合メッキに比較して高密度化でき、また、共析粒
子の形状や粒径に制限がある銀−グラファイト複合メッ
キに比較し、使用可能なグラファイトの種類・形状・粒
径範囲が広がる為、保油効果が更に向上する。
【0022】さらに、可動子受け及び可動接触子の少な
くとも一方の摺動接触部に銀系複合メッキ皮膜を施し、
この皮膜表面に露出している粒子を除去して複数の微細
孔を形成し、この微細孔に有機系潤滑剤を塗布すること
により、微細孔は毛細管現象により、保油された油が流
出し難く、長期的な保油効果があり摺動接触部の摺動動
作抵抗の増大を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の可動接触子機構を一部破断して示
す正面図である。
【図2】 図1の可動接触子機構の側面図である。
【図3】 図1の可動接触子機構を組込んだ回路遮断器
の側面図である。
【図4】 実施の形態1の表面処理状態を断面して示す
模式図である。
【図5】 図4の一部分を拡大して示す模式図である。
【図6】 実施の形態2の表面処理状態を断面して示す
模式図である。
【図7】 実施の形態3の表面処理状態を断面して示す
模式図である。
【図8】 従来の可動接触子機構を一部破断して示す側
面図である。
【図9】 従来の可動接触子機構の要部を示す正面図で
ある。
【図10】 従来の可動接触子機構の要部を破断して示
す側面図である。
【符号の説明】
1 ベース、2 カバー、7 可動接触子、9 可動子
受け、30 銀−グラファイト複合メッキ皮膜、31
有機系潤滑剤、32 グラファイト、35 銀メッキ皮
膜、36 水溶性高分子増粘剤、37 微細孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−126314(JP,A) 特開 平8−129949(JP,A) 特開 昭58−163112(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 71/08 H01H 73/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース内に固定されると共に回路導
    体に接続された可動子受けと、この可動子受けに回動自
    在に軸支され、かつ、可動子受けに対し回動部が摺動接
    触により電気的に接続された可動接触子を有する回路遮
    断器の可動接触子機構において、上記可動子受け及び可
    動接触子の少なくとも一方の摺動接触部に銀−グラファ
    イト複合メッキを施し、このメッキ皮膜上に有機系潤滑
    であるフッ素化油またはポリアルキレングリコール
    塗布して、メッキ皮膜の表面に分散して露出しているグ
    ラファイト粒子表面及びグラファイト粒子相互間に上記
    有機系潤滑剤を保持させるようにしたことを特徴とする
    回路遮断器の可動接触子機構。
  2. 【請求項2】 本体ケース内に固定されると共に回路導
    体に接続された可動子受けと、この可動子受けに回動自
    在に軸支され、かつ、可動子受けに対し回動部が摺動接
    触により電気的に接続された可動接触子を有する回路遮
    断器の可動接触子機構において、上記可動子受け及び可
    動接触子の少なくとも一方の摺動接触部に銀メッキ皮膜
    を施し、この皮膜上に高分子増粘剤をバインダーとして
    グラファイト粒子を分散して固着させると共に、上記グ
    ラファイトの上から有機系潤滑剤を塗布して、メッキ皮
    膜の表面に分散して露出しているグラファイト粒子表面
    及びグラファイト粒子相互間に上記有機系潤滑剤を保持
    させるようにしたことを特徴とする回路遮断器の可動接
    触子機構。
  3. 【請求項3】 本体ケース内に固定されると共に回路導
    体に接続された可動子受けと、この可動子受けに回動自
    在に軸支され、かつ、可動子受けに対し回動部が摺動接
    触により電気的に接続された可動接触子を有する回路遮
    断器の可動接触子機構において、上記可動子受け及び可
    動接触子の少なくとも一方の摺動接触部に銀系複合メッ
    キ皮膜を施し、このメッキ皮膜表面に露出している粒子
    を除去して形成された複数の微細孔を含む上記メッキ皮
    膜上に有機系潤滑剤を塗布し、上記微細孔に有機系潤滑
    剤を保持させるようにしたことを特徴とする回路遮断器
    の可動接触子機構。
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