JP3388251B2 - 同期電動機の特定方向駆動方法および装置 - Google Patents

同期電動機の特定方向駆動方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期電動機を特定方向
に駆動する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】同期電動機では、発生電磁力Tは次式で
表される。 T=kicosδ (1) ここで、kは電磁力定数、iは印加する電流の大きさ、
δは実際の同期電動機の界磁極位置φと印加する電流の
位相ρとの位相差(電気角)である。直動形の同期電動
機の場合、発生電磁力は、発生推力のことであり、電磁
力定数は推力定数のことである。また、回転形の同期電
動機の場合には、発生電磁力は発生トルクのことであ
り、電磁力定数はトルク定数のことである。以下、直動
形の同期電動機で説明を行う。
【0003】図3は同期電動機に界磁極位置φと位置検
出器より演算した界磁極位置θと、オフセット量γと、
印加する電流の位相ρを示すものである。同期電動機の
界磁極位置φは、U相巻線軸と回転子が作る主磁束の方
向とのなす角である。推力定数kは正の一定の値である
ので、i>0として正方向に駆動させたい場合、|δ|
<90°でなければならない。|δ|≧90°の場合は
全く動かないか、負の方向に駆動される。実際には摩擦
により境界は90°よりも小さくなる。
【0004】位置検出器としてインクリメンタル式のエ
ンコーダを使用する場合、検出器で検出した位置xは、
モータ制御装置に電源を入れた時点で決まり、同期電動
機の界磁極位置φとは無関係である。したがって、検出
器で検出した位置xより求めた界磁極位置θを、オフセ
ット量γを加えずにそのまま印加する電流の位相ρとし
た場合、印加する電流の位相ρは同期電動機の界磁極位
置φとは無関係であるので、|δ|<90°になる保証
はどこにもない。したがって、i>0としても同期電動
機が正方向に駆動されるとは限らない。さらに、ρ=θ
+γというようにオフセットγを加えてもγをどのよう
な値にすればいいかわからないので、同じことである。
なお、界磁極位置θは次式で求めることができる。 θ=(x/k)/360°− 360°*INT[(x/k)/3
60°] ここでINTは切り捨てて整数化する演算子である。k
はセンサの分解能で決まる定数で、例えばxが0°から
360°に変化したとき、同期電動機の界磁極位置も3
60°変化したときはk=10となる。
【0005】そこで、従来は、図3に示すように、ポー
ルセンサを別途に設けて、ポールセンサを利用して以下
に示す方法で一定方向に駆動していた。図4に示すよう
に、CPU1はカウンタ8の位置データとエンコーダ7
に付設されているポールセンスデータを入力する。界磁
極位置がわからないときは、ポールセンス信号をもとに
駆動し、界磁極位置が分かった後は、位置データをもと
に駆動する。またD/A変換器2,3を通して、U相,
V相の電流指令を2−3相変換回路4に出力する。2−
3相変換回路4は、3相の電流指令IU 、IV 、IW
パワーアンプに出力する。パワーアンプ5は、同期電動
機6に、指令に応じた電流を供給し、駆動する。エンコ
ーダ7は、同期電動機6の回転子の位置に応じてABパ
ルスとポールセンスデータを出力する。カウンタ8はA
Bパルスをカウントして位置データを出力する。
【0006】ポールセンサは、U相,V相,W相がそれ
ぞれ120°ずれていて、同期電動機の界磁極位置φに
対して、図5のように出力するように取り付けられてい
る。図5からわかるように、ポールセンサの出力より界
磁極位置φを6つに判別できる。それぞれの区間におい
て、界磁極位置φをその中間の値、例えば0〜60°の
ときは30°、60〜120°のときは90°に固定す
る。このとき、|δ|は最大30°であるので、i>0
のとき確実に正方向に加速することができるので、正方
向に駆動できることになる。
【0007】一方、特開平4−125092号公報に
は、交流電動機の駆動方法として、交流電動機の回転子
を自由にした状態で、交流電動機の固定子に印加する電
圧ベクトルを調整して、回転磁束の位相を電気角の1回
転以上にわたって順次変化させるとともに、この変化に
合わせて目標位置指令を与え、各電圧ベクトルを印加し
たときの回転方向と目標位置に到達する時間とを検出
し、この回転方向が正方向であってかつ目標位置に到達
する時間が最小を示す電圧ベクトルに対応した位置を前
記交流電動機の回転子の磁極位置として検出する方法が
開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
開平4−125092号公報に記載された方法では、次
の問題点があった。 目標位置指令を設定したり、回転方向と目標位置に
到達する時間を検出する必要があり、アルゴリズムが複
雑である。 目標位置に到達する時間は初期の回転速度に影響を
受けるので、不正確になる。 回転子の磁極位置が特定できなければ、特定方向に
駆動できない。 そこで本発明が解決すべき課題は、ポールセンサがない
場合でも、特定方向に駆動出来るようにすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る同期電動機を特定方向に駆動する方法
は、同期電動機をベクトル制御で駆動する方法におい
て、界磁極の位置φが不明な場合で、一方向しか前記同
期電動機を駆動できないときに、発生推力が希望する駆
動方向に加速させるときは、位置データxより界磁極位
置を求めて印加する電流の位相ρを決定する際に加える
位相オフセット量γをしばらくの間保持した後、次の位
相オフセット量γに更新し、発生推力が希望する駆動方
向と逆に加速させるときは、すぐに次の位相オフセット
量γに更新するものである。
【0010】
【作用】上記手段により、加速度をみて駆動方向を確認
しているので、確実に特定方向に駆動することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は概念ブロック図、図2はフローチャートであ
る。CPU1はカウンタ8の位置データを入力し、後述
のアルゴリズムを実行した後、D/A変換器2とD/A
変換器3を通してU相電流指令、V相電流指令を2−3
相変換回路4に出力する。2−3相変換回路4は3相の
電流指令IU 、IV、IW をパワーアンプに出力する。
パワーアンプ5は同期電動機6に指令に応じた電流を供
給し、駆動する。エンコーダ7は同期電動機6の可動子
の位置に応じてABパルスを出力する。カウンタ8はA
Bパルスをカウントして位置データを出力する。
【0012】図2はフローチャートである。ステップ1
01は駆動させたい方向と一致する推力指令を与える。
ステップ102はオフセット量を変更するための時間の
初期化を行う。例えばt=0とする。ステップ103は
電流位相のオフセット量の初期設定を与える。例えばγ
=0°とする。ステップ104は印加する電流の位相ρ
を演算する。印加する電流の位相ρは位置データxより
演算する界磁極位置θとオフセット量γとから次式で求
める。 ρ=θ+γ (1) 演算した界磁極位置θは例えば位置データxが0→36
00に変化すると界磁極位置が360°変化するとした
場合、次式で求められる。 θ= (x/10)/360°− 360°*INT{ (x/10)/360°} (2) ここでINTは、切り捨てて整数化する演算子を表す。
【0013】ステップ105は加速度の極性を判定す
る。加速度は位置の2階微分で求めることができる。も
し加速度の極性がステップ101で与えた推力指令で駆
動させたい方向と一致するなら、ステップ106に進
む。一致しない場合はステップ108に進む。例えば、
位置データxが増える方向を正の方向とする。もし正の
推力指令を与えたときに加速度の極性が正のときは一致
したと判定する。逆に加速度の極性が負のときは一致し
ないと判定する。負の推力指令の場合は、逆に加速度の
極性が負のとき一致したと判定し、加速度の極性が正の
とき一致していないと判定する。
【0014】ステップ106では時間を判定する。その
オフセット量を変更せずに与えることのできる時間t
max 以下かどうかを判定する。もし与えることのできる
時間tmax 以下ならば、ステップ107に進む。ステッ
プ107では時間を更新する。例えば t=t+Δt (3) とする。Δtは制御のサンプリングタイムとする。ステ
ップ108では電流位相を更新する。例えば γ=γ+Δγ (4) ΔγはΔγを更新しても、最低2〜3回は加速度の極性
が変化しない値とする。例えばγ=30°とする。γ=
30°のときは6回更新すると加速度の極性が反転す
る。ステップ109はステップ102と同じことを行
う。
【0015】以上、説明は直動形の同期電動機について
行ったが、回転形の同期電動機でも、発生推力を発生ト
ルク、推力定数をトルク定数、推力指令をトルク指令に
置き換えることにより同様のことがいえる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば加速
度を判定しながら電流位相オフセット量を変更していく
ので、ポールセンサなしに特定方向に同期電動機を駆動
できる。また、目標位置指令を設定する必要もなく、目
標位置に到達する時間を検出する必要もなく、簡単なア
ルゴリズムで特定方向に駆動できる。また初期の回転速
度に影響を受けることもなく、界磁極位置を特定する必
要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施例を示すフローチャートであ
る。
【図3】 同期電動機における角総巻線軸とオフセット
角の関係を示す説明図である。
【図4】 従来例を示すブロック図である。
【図5】 従来例における各相信号の波形図である。
【符号の説明】
1 CPU、2,3 D/A変換器、4 2−3相変換
回路、5 インバータ、6 同期電動機、7 エンコー
ダ、8 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/16 H02P 6/20 H02P 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期電動機をベクトル制御で駆動する方
    法において、界磁極の位置φが不明な場合で、一方向し
    か前記同期電動機を駆動できないときに、発生電磁力が
    希望する駆動方向に加速させるときは、位置データxよ
    り界磁極位置を求めて印加する電流の位相ρを決定する
    際に加える位相オフセット量γをしばらくの間保持した
    後、次の位相オフセット量に更新し、発生電磁力が、希
    望する駆動方向と逆に加速させるときは、すぐに次の位
    相オフセット量に更新することを特徴とする同期電動機
    の特定方向駆動方法。
  2. 【請求項2】 発生電磁力の極性の判定として、位置デ
    ータxより演算した加速度の極性を利用する請求項1記
    載の同期電動機の特定方向駆動方法。
  3. 【請求項3】 同期電動機をベクトル制御で駆動する装
    置において、界磁極の位置φが不明な場合で、一方向し
    か前記同期電動機を駆動できないときに、発生電磁力が
    希望する駆動方向に加速させるときは、位置データxよ
    り界磁極位置を求めて印加する電流の位相ρを決定する
    際に加える位相オフセット量γをしばらくの間保持した
    後、次の位相オフセット量γに更新し、発生電磁力が、
    希望する駆動方向と逆に加速させるときは、すぐに次の
    位相オフセット量に更新する手段を備えたことを特徴と
    する同期電動機の特定方向駆動装置。
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