JP3388031B2 - 制御棒・燃料支持金具把み具 - Google Patents

制御棒・燃料支持金具把み具

Info

Publication number
JP3388031B2
JP3388031B2 JP18154494A JP18154494A JP3388031B2 JP 3388031 B2 JP3388031 B2 JP 3388031B2 JP 18154494 A JP18154494 A JP 18154494A JP 18154494 A JP18154494 A JP 18154494A JP 3388031 B2 JP3388031 B2 JP 3388031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control rod
fuel
fuel support
gripping
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18154494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07110394A (ja
Inventor
和雄 酒巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP18154494A priority Critical patent/JP3388031B2/ja
Publication of JPH07110394A publication Critical patent/JPH07110394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3388031B2 publication Critical patent/JP3388031B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉(以
下、BWRという)の定期検査時に原子炉内の制御棒
(以下、CRという)と、燃料支持金具(以下、FSと
いう)を把み、取り外してから原子炉外へ引き上げる場
合と、これらCRおよびFSを炉心内に再び設置する場
合に使用される制御棒・燃料支持金具把み具に係り、特
に、CRとFSとを共に把み、原子炉外へ共に吊り出す
制御棒・燃料支持金具把み具に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、BWRの炉心は図13に示すよ
うに構成され、原子炉圧力容器1内に内蔵された円筒状
の炉心シュラウド2内に、複数の燃料集合体3とCR
(制御棒)4とを装荷している。 【0003】これら燃料集合体3は、その上部を、図1
4でも示す上部格子板5によりその上部を支持される一
方、その下部をFS(燃料支持金具)6を介して炉心支
持板7により支持される。 【0004】各FS6は、その円柱状下部を図15にも
示すようにFS支持用嵌合孔7a内に嵌入せしめて炉心
支持板7により支持され、そのほぼ角柱状上面部には図
16にも示すように、例えば4体の燃料集合体3の底部
をそれぞれ嵌入せしめて支持する支持用嵌合孔6a,6
b,6c,6dと、十字状のCR4を挿通せしめる十字
状の挿通孔4aとを形成している。 【0005】各支持用嵌合孔6a〜6dは、その側方に
ある各オリフィス6e,6f,6g,6hにそれぞれ連
通し、これら各オリフィス6e〜6hから各支持用貫通
孔6a〜6dを通して冷却材を各燃料集合体3へ流入さ
せるようになっている。また、FS6の上部の一隅角部
には、炉心支持板7上に植設された固定ピン7bを嵌入
せしめる貫通孔6iを穿設してFS6を炉心支持板7上
に固定している。 【0006】一方、CR4は、原子炉圧力容器1の底部
を上下方向に貫通させて設けた制御棒駆動機構(以下C
RDという)8にそれぞれ着脱自在に連結され、これら
各CRD8により昇降されて炉心への挿入,引抜が行な
われる。 【0007】つまり、CR4は炉心支持板7に連結した
制御棒案内管9内を通り、FS6に支持された4体の燃
料集合体3,3,3,3間に形成された十字状の挿通孔
4aを上下方向に昇降するようになっている。 【0008】また、CR4とCRD8との従来の連結機
構は図17に示すようにスパッド式に構成されている。
このスパッド式カップリング10はCR4の下端部4b
の嵌合孔内に挿入されたロックプラグ12の外周間隙内
に、例えば周方向に4つ割状に切込みを入れてなる係止
爪状のカップリングスパッド11をCRD8の図示しな
いドライブピストンにより上方へ押し上げて強く挿入す
ることにより、カップリングスパッド11をCR4の下
端部4bの内周面とロックプラグ12の外周面とにより
挟持してCR4とCRD8とを連結するようになってい
る。 【0009】また、ロックプラグ12をCRD8のアン
カップリングロッド13によりばね4cのばね力に抗し
て上方へ押し上げることによりCR4とCRD8との連
結を解除して切り放すようになっている。 【0010】ところで、BWRの定期点検時にCR4を
原子炉圧力容器1内で取外し、炉外へ吊り出す場合に
は、まず、燃料集合体3を炉心内から引き上げる。 【0011】しかしながら、従来のBWRでは前記した
ようにロックプラグ12をアンカップルロッド13によ
り上方へ強く押し上げて、CR4とCRD8との連結を
解除する構成であるために、万一、ロックプラグ12と
カップリングスパッド11との間にクラッド等の異物が
噛み込んでいると、ロックプラグ12が膠着して押し上
げることが困難となり、CR4とCRD8との連結を切
り放すことができなくなる可能性がある。 【0012】そこで、近年では、このような不具合を解
消するために、CR4とCRD8との連結手段として例
えば図18(A)〜(C)で示すバイオネットカップリ
ング14を採用する場合がある。 【0013】このバイオネットカップリング14はカッ
プリングスパッド11が挿入されるCR4の下端部4b
の嵌合孔15の内周面に、所要幅の係合突部16を周方
向にほぼ90°間隔で突設しており、図18(B)に示
すようにバイオネットカップリング14、つまり、CR
4を周方向へほぼ45°回転させることにより、各係合
凸部16を各カップリングスパッド11の外周面側に移
動させることにより、各カップリングスパッド11を縮
径させてロックプラグ17を挟持させることによりCR
4とCRD8とを連結するようになっている。 【0014】また、図18(C)に示すように、さらに
CR4をほぼ45°回転させるか、あるいは原位置に戻
すことにより係合孔15の各凹部に各カップリングスパ
ッド11を移動させて外径方向へ拡径させ、CR4とC
RD8との連結を解除させるようになっている。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】このようなバイオネッ
トカップリング14を用いたCR4では、従来のスパッ
ド式カップリング10のようにロックプラグ12とカッ
プリングスパッド11との間のクラッド等の異物の噛込
みが無いので、CR4とCRD8との連結を確実に解除
して切り放すことができる。 【0016】しかし、CRD8との連結を解除するため
にはバイオネットカップリング14、つまり、CR4を
その軸心周りにほぼ45°回転させなければならない
が、CR4は、炉心支持板7の固定ピン7bにより固定
されたFS6の十字状挿通孔4a内に挿入されているの
で、回転することができず、無理に回転させるとCR4
とFS6とを破損させる危険性がある。 【0017】また、FS6を炉心支持板7の固定ピン7
bから外してフリーにした後、CR4とFS6とを同時
に回転させると、FS6の上部が角柱状であるので、隣
接する格子内の燃料集合体に衝当してしまい、燃料集合
体3を損傷させる可能性がある。 【0018】すなわち図19(A)に示すのは制御棒4
と燃料支持金具6を上部格子板5の上方から見た平面図
で、通常状態を示している。この図に示されている通
り、制御棒4は上部格子板5と同じ方向に設置されてお
り、また燃料支持金具6は上部格子板5に形成されたセ
ル5′を通過できる形になっている。また燃料支持金具
6には突部6′が形成され、この突部6′が炉心支持板
7に設けられたピン7bを挟み込む形になって燃料支持
金具6が回転することを防止している。また燃料支持金
具6に形成された燃料集合体支持用嵌合孔6a,6b,
6c,6d上にそれぞれ四角断面形状の燃料集合体が載
置される。 【0019】このように配置された4体の燃料集合体が
1ユニットとなり、100ユニット程度で原子炉の炉心
が構成される。 【0020】さて、図19(A)に示されている状態に
配置された燃料支持金具6および制御棒4をそれぞれの
把み具を用いて同時に把み、少し上昇させてから回転さ
せようとすると、上述した燃料支持金具6の突部6′が
周辺の燃料集合体に接触することになる。図19(B)
は、この状態を示すもので図19(A)に示す状態から
燃料支持金具6および制御棒4を45°回転した時点で
の配置を示している。この状態では突部6′が図で示す
上側のセルに突出する状況になるので、この部分が上側
のセルに配置した燃料集合体に接触してこれを破損する
ことになる。 【0021】このような事態に至ることを避けるために
は、図19(C)に示すように当該セル5′の燃料集合
体4体の他、上下左右計4つのセル5″、図中斜線を施
して示す16体の燃料集合体を炉心から引き上げて原子
炉圧力容器の上方外側に設けられた燃料貯蔵プールまで
搬ばなければならない。 【0022】以上説明した通り、上述した方法では更に
16体の燃料集合体を原子炉圧力容器外へ運搬する手間
と時間がかかるという問題点があった。 【0023】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は、原子炉圧力容器内におい
て、バイオネットカップリングにより着脱自在に連結さ
れたCRとCRDとの連結を簡単・確実かつ迅速に解除
して切り放すことができると共に、CRとFSとを原子
炉圧力容器内から取外して同時に吊り出すことができる
制御棒・燃料支持金具把み具を提供することにある。 【0024】 【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために次のように構成される。 【0025】本願の請求項1記載の発明は、原子炉圧力
容器内に設置された炉心支持板上に載置されて複数の燃
料集合体の底部を支持する燃料支持金具と、制御棒駆動
機構にバイヨネットカップリングにより着脱自在に連結
された制御棒とを把みこれらの燃料支持金具及び制御棒
を前記炉心支持板及び前記制御棒駆動機構から取外す制
御棒・燃料支持金具把み具において、原子炉圧力容器の
上方に設けられた昇降装置によって前記原子炉圧力容器
内に昇降自在に吊り下げられ燃料支持金具上に設置され
る把み具本体と、この把み具本体の下部に設けられた燃
料支持金具把み機構と、この把み具本体に上下動自在か
つ回転動可能に設けられたシャフトと、このシャフトの
下部に設けられた制御棒把み機構と、このシャフトを前
記把み具本体から所定値以上下降させないストッパと、
このシャフトを前記把み具本体に対して回転する回転駆
動源とを備えたことを特徴とする。 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【0032】 【0033】 【0034】 【0035】 【0036】 【0037】 【作用】まず、原子炉圧力容器内の所要の格子内の燃料
集合体を燃料交換機等により引き抜いた後、その格子内
に、制御棒・燃料支持金具把み具本体を吊り込み、降下
させる。この把み具本体の下部を燃料支持金具の上面に
着座させた後、燃料支持金具把み機構を作動させて燃料
支持金具を把む。同様に制御棒把み機構を作動して制御
棒を把む。 【0038】しかる後、本体内に設けられた昇降駆動機
構を駆動させるか、または本体の上部に設置されたホイ
ストを駆動して吊り上げワイヤを介して把み具本体全体
を引き上げるか、いずれかの手段で燃料支持金具だけを
所定高さまで引き上げる。この所定高さは燃料支持金具
の下端が制御棒の上端よりも上方である必要がある。 【0039】その後、制御棒把み機構を把み具本体に対
して回転する回転駆動源を動作させて、制御棒把み機構
を回転する。制御棒は制御棒把み機構に固定されている
ので、同時に回転して制御棒と制御棒駆動機構とはアン
カップルされる。この回転時、燃料支持金具は制御棒の
上端よりも上方にあるので、両者が接触することはな
い。 【0040】次いで本体全体を、これを吊り下げている
ワイヤロープを介して上昇させて原子炉圧力容器の上方
で外側に設けられている貯蔵プールに移動して保管す
る。 【0041】したがって本発明によれば、原子炉圧力容
器内のCRとFSとを共に把んでから取外し、原子炉圧
力容器外へ共に吊り出すことができるので、従来のよう
に原子炉圧力容器内のCRとFSとをそれぞれ別の把み
具により順次把み、かつ取外してから原子炉圧力容器外
へそれぞれ吊り出す場合に比して、原子炉圧力容器内の
CRとFSの取外しと吊出し作業の作業効率を著しく向
上させることができる。その結果、BWRの定期点検作
業の作業性を著しく向上させることができる。 【0042】更に好適な実施例の構成においては以下の
作用、効果を奏するものである。 【0043】CR(制御棒)把み部の駆動手段としての
CR昇降用エアシリンダは、その吊上げ高さを、供給エ
アの圧力に応じて調節することができる。したがって、
供給エアの圧力を低圧から高圧に順次昇圧していくこと
により、まず、フックと、このフックにより把まれたC
Rと把手との遊びを解消させる程度までフックを上昇さ
せ、しかる後に、フックをさらに高く吊り上げることが
できる。このために、CRをフックにより一挙に吊り上
げる場合の衝撃を緩和することができるので、その吊上
げ時のCRの健全性と安全性とを共に高めることができ
る。 【0044】また、制御棒回転機構はCRの把手を把む
フックを吊持する回転体を回転させる回転部材にワイヤ
を介して駆動手段としての正逆回転用エアシリンダに接
続して回転させるので、その回転力の負担の軽減を図る
ことができる。 【0045】制御棒把み用エアシリンダにより駆動され
るフックによりCRを把んでいる最中に、この制御棒把
み用エアシリンダへのエアの供給が中断されると、スプ
リングのばね力により制御棒把み用エアシリンダの把み
動作が保持される。 【0046】したがって、フックによりCRを把み、吊
り上げている最中に、万一、エアホースの破断等により
制御棒把み用エアシリンダへのエアの供給が中断した場
合でも、フックはCRを放さないので、安全であり、フ
ェイルセーフ効果を奏することができる。 【0047】万一、制御棒把み用エアシリンダの故障に
よりCRの放し動作をさせることができないときは、索
条を引張ることによりCRの放し動作を強制的に実行さ
せることができる。 【0048】FSの既設の一対の側孔内に、一対のプラ
ンジャを突出させて、支持するので、FS側に把み用の
加工を何ら施す必要がない上に、FSの径方向で対向す
る一対の側孔内に一対のプランジャをそれぞれ挿入させ
て支持し、吊持するので、FSを径方向でバランスをと
った安定した状態で支持し吊り上げるので、これら支持
ないし吊上げの信頼性と安全性とを共に高めることでき
る。 【0049】FS把み部によりFSを把み、吊上げたと
きには、その把み状態がロック機構によりロックされる
ので、FSの放し動作によりFSが落下して破損するの
を未然に防止することができ、信頼性と安全性を共に高
めることができる。 【0050】更に駆動手段としてのFS把み用エアシリ
ンダによりFSを把んでいる最中に、このFS把み用エ
アシリンダへのエアの供給がエアホース等の破断等によ
り中断されると、スプリングのばね力によりFS把み用
エアシリンダの把み動作が保持される。 【0051】したがって、FSを把んで吊り上げている
最中に、万一、エアホースの破断等によりFS把み用エ
アシリンダへのエアの供給が中断した場合でも、FSを
放さないので、安全であり、フェイルセーフ効果を奏す
ることができる。 【0052】万一、FS把み用エアシリンダ等の故障に
よりFSの放し動作を行なうことができないときは、索
条を引張ることによりFSの放し動作を強制的に行なう
ことができる。 【0053】上板が上部格子板上に着座したときと、C
R把み部が制御棒の把手に着座したときと、FS把み部
がFS上に着座したときは、これらの着座が各着座検出
装置によりそれぞれ検出される。 【0054】したがって、これらの着座の有無を適宜確
認してからCRとFSの把み,取外し,吊上げの一連の
作業を遂行することができる。その結果、これら一連の
作業の信頼性を高めることができる上に、その作業を円
滑に遂行することができる。 【0055】エアホースやケーブルのたるみはケーブル
等たるみ吸収機構により常時吸収されるので、これらエ
アホースやケーブルがそのたるみにより他の部材に引掛
かって何らかのトラブルが発生する可能性を低減するこ
とができ、信頼性を高めることができる。 【0056】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図9に基づい
て説明する。なお、図1〜図9中、同一又は相当部分に
は、同一符号を付している。 【0057】図1は本発明の一実施例を原子炉圧力容器
の炉心内に吊り込んだ状態で全体構成を示す概略縦断面
図、図2〜図8はその各部の詳細図である。但し、CR
(制御棒)4は図15で示すバイオネットカップリング
14によりCRD(制御棒駆動機構)8に着脱自在に連
結されている。 【0058】本発明の一実施例の制御棒・燃料支持金具
把み具20は、BWRの定期検査時等に、原子炉圧力容
器1内に吊り込まれて、その炉心部に設置されているC
R4とFS(燃料支持金具)6とを取外し、原子炉圧力
容器1の外部に吊り出す一方、再び、炉心部に設置する
ために使用されるものであり、例えば図示しない燃料交
換機の補助ホイスト等の吊りロープ等により結着されて
昇降する上板30と、この上板30に軸心周りに回転自
在かつ昇降自在に吊設されるCR把み部40と、このC
R把み部40に昇降自在に取りけられるFS把み部50
とを有する。 【0059】上板30は、図1,図2に示すように上部
格子板5の所要の格子上に吊り下げられて、制御棒・燃
料支持金具把み具20全体の荷重を上部格子板30上に
負荷させて、回転を防止し得るように載置されるもので
あり、上板30の一隅角部底面には上板着座検出レバー
30aを揺動自在に設けている。 【0060】上板着座検出レバー30aは、上板30が
上部格子板5上に着座したときに、この上板着座検出レ
バー30aの揺動端が揺動して上板着座検出リミットス
イッチ30bをオンさせ、上板着座検出信号を図示しな
いケーブルを介して燃料交換機等に出力するものであ
る。 【0061】上板30は、その中央部に角筒状の支持筒
31を図中上下方向に貫通させて固定しており、支持筒
31の上端部中央部上には、角形スタッド32をピン3
2aにより揺動自在に立設し、長尺の制御棒・燃料支持
金具把み具20の横置の保管状態から垂直の吊下げ状態
に容易に対応できないようになっている。 【0062】角形スタッド32は、その上端部に図2と
図5に示すようにねじ孔32bを形成している。このね
じ孔32bには図示しない燃料交換機の補助ホイストの
回転防止を図ったトルクレスワイヤー等のワイヤーロー
プの先端部に取付けたボルトのねじこみにより接続し、
制御棒・燃料支持金具把み具20全体を回転させずに昇
降自在に吊持するようになっている。 【0063】支持筒31はCR把み部40を内装してお
り、このCR把み部40は円筒状の内外二重筒41,4
2を支持筒31内に同心状に内蔵し、その外筒42を支
持筒31に固定する一方で、内筒の回転筒41をスラス
ト軸受43aとラジアル軸受43bとにより外筒42に
軸心周りに回転自在に取り付けている。 【0064】回転筒41は、図1と図4に示すように、
その下端部にCR4の把手4dを把み、または放すフッ
ク44を取り付ける一方、図2,図6で示すCR回転機
構45により軸心周りに正逆両方向に回転するようにな
っている。 【0065】CR回転機構45は、回転筒41の軸方向
中間部の側方にて、回転ギア45aを回転筒41と連動
自在に設け、この回転ギア45aに巻き掛けたワイヤー
45bの両端部を、さらに、プーリ45c,45dにそ
れぞれ巻き付けてから回転駆動用の左右一対のエアシリ
ンダ45e,45fのピストンロッド45gの上下両端
にそれぞれ接続し、これらのピストンロッド45gの往
復動により回転筒41を軸心周りに正逆方向ヘそれぞれ
回転させるようになっている。 【0066】また、回転筒41はCR昇降用エアシリン
ダー46により昇降されるようになっており、このエア
シリンダ46内の上昇室側(下部室側)に低圧のエアー
を供給したときは、CR4の把手4dを遊びをもって把
むフック44を若干上昇させて、把手4dとの遊びを解
消させるようにフック44を上昇させて把手4dに密着
させるものであり、一挙にフック44を吊り上げた時の
衝撃を緩和させるようになっている。また、CR昇降用
エアシリンダ46は供給エアが高圧であるときは、低圧
のときの吊り上げ高さよりも高い位置まで、例えば数十
ミリ上昇させるようになっている。 【0067】そして、回転筒41は図4にも示すよう
に、その下端部内に、CR把み機構47を内蔵してい
る。このCR把み機構47はフック開閉用エアシリンダ
47aのピストンロッド47bを、リンク機構47cを
介してフック44の揺動端に連係せしめ、フック開閉用
エアシリンダ47aへのエアの供給を上部室側と下部室
側とに切換制御することにより、フック44を開動作ま
たは閉動作させて、CR4の把手4dを把み、または放
すようになってする。また、このフック44の開を検出
するフック開検出リミットスイッチ47dと、フック4
4の閉を検出するフック検出リミットスイッチ47e
と、CR4の把手4dへのフック44の着座を検出する
CR着座検出リミットスイッチ47fとを有する。 【0068】回転筒41は、その底面に、ガイド突部4
7gを突設している。このガイド突部47gは、その底
面に、十字状の把手4dの十字状中央部に適合するガイ
ド溝を形成しており、フック44をCR4に向けて降下
してゆくにつれて、この十字状ガイド溝内に徐々に嵌入
せしめて、フック44を把手4dの最適の把み位置に案
内する。 【0069】さらに、フック開閉用エアシリンダ47a
には、その故障などの対応処置として、このエアシリン
ダ47aに供給されるエアーがエアーホースの破断等に
より中断された時に、その把み動作を保持させるように
ピストンロッド47bを把み動作側に付勢する保持用ス
プリング47iを組み付けると共に、ピストンロッド4
7bに放し操作用ワイヤー47hを接続し、このワイヤ
ー47hを保持用スプリング47iのバネ力に抗して強
く引張り上げることにより、フック開閉用エアシリンダ
47aに強制的に放し動作をさせるようになっている。 【0070】一方、FS把み部50は、図3にも示すよ
うに角筒状の支持筒31と回転筒41の二重筒の下半部
を、支持筒31よりも口径の大きい角筒の昇降角筒51
内に同心状に挿入し、図7(A),(B)に示すように
昇降角筒51を内側の支持筒31に対して軸心周りにほ
ぼ45℃ずらして昇降自在に取付けている。 【0071】つまり、角筒状の支持筒31の軸方向中間
部の外側面に、FS昇降用エアシリンダ52を固定して
おり、このFS昇降用エアシリンダ52内を昇降するピ
ストンロッド52aにより昇降角筒51を昇降自在に吊
持している。 【0072】また、図8にも示すように昇降角筒51の
内側には、角筒状の支持筒31の外側面の各コーナ部外
面を回動する複数のガイドローラ53,53…を設けて
いる。一方、図4に示すように昇降角筒51は、その底
面51aに、CR4の十字状把手4dを挿通せしめる十
字状挿通孔51bを開口するとともに、図8に示すよう
に底面51aの各コーナー部外面には炉心支持板7のガ
イドピンに接触するコーナーピン54を垂直方向下方へ
それぞれ突設している。 【0073】さらに、図4にも示すように、これら昇降
角筒51の底面51aにはその対角線方向で対向する一
対のコーナー部に、板状の一対のガイド55,55を突
設しており、図13で示すFS6の直径方向で対向する
一対の燃料支持用嵌合孔、たとえば6b,6d内にそれ
ぞれ挿入されて、フック44をCR44の把手44dに
案内するようになっている。 【0074】そして、昇降角筒51は、その下端部内に
左右一対のFS把み機構56、FS把みロック機構57
およびFS着座検出装置58を設けている。なお、図4
では左右一対のFS把み機構56の一方のみを図示して
他方は図示省略している。 【0075】各FS把み機構56は、FS6の直径方向
で対向する一対のオリフィス、たとえば6f,6h内に
てそれぞれ突出してFS6を把む一対のプランジャ56
aをリング機構56bを介して進退せしめるFS把み用
エアシリンダ56cと、このFS把み用エアシリンダ5
6cによるFS6の把み動作を検出するFS把み検出リ
ミットスイッチ56dと、FS6の放し動作を検出する
FS放し検出リミットスイッチ56eとを有する。 【0076】FS把み用エアシリンダ56cは、その故
障時の対応処置として、このFS把み用エアシリンダ5
6cによりFS6を把んでいるときに、このFS把み用
エアシリンダ56cに供給されるエアが万一、エアホー
スの破断などにより中断した時に、その把み動作を保持
する方向にピストンロッド56fを付勢する把み保持用
スプリング56gを内蔵している。 【0077】また、FS把み用エアシリンダ56cには
放し操作用ワイヤーロープ56hを接続し、このワイヤ
ーロープ56hを把み保持用スプリング56gのバネ力
に抗して引張り上げることにより、FS把み用エアシリ
ンダ56cの把み動作を放し動作に強制的に切換え、一
対のプランジャ56a,56aをFS6の一対のオリフ
ィス6f,6hからその内方へ後退させて強制的にFS
6を放すようになっている。 【0078】FS把みロック機構57は昇降用角筒51
の底面51bに、ロックレバー57aを揺動自在に設
け、このロックレバー57aをFS把み機構56のリン
ク機構56bの連結棒56fの係合孔56i内に常時係
入するように付勢させて、連結棒56fを拘束してお
り、昇降角筒51の底面51aがFS6の上面に着座し
た時に、このロックレバー57aが揺動して連結棒56
fの係合孔56iから外れて、連結棒56fの拘束を解
除し、リンク機構56bが動作し得るようになってい
る。 【0079】したがって、昇降角筒51の底面51aが
FS6の上面から離れた時に、ロックレバー57aが揺
動して連結棒56fの係合孔56i内に係入し、連結棒
56fの放し動作を拘束することにより、FS6の把み
動作をロックするようになっている。 【0080】FS着座検出装置58は、昇降角筒51の
底面51aに着座検出レバー58aを揺動自在に設け、
この着座検出レバー58aがFS6の上面上に着座した
ときに、その揺動端によりFS着座検出リミットスイッ
チ58bをオン、オフさせて、FS着座信号を出力ない
し停止するものである。 【0081】そして、図1,図3に示すように昇降角筒
51の上部内側面にはケーブル等吸収機構59を設けて
いる。これは各エアシリンダ45e,45f,46,4
7a,52,56cに接続されたエアホースやケーブ
ル、操作用ワイヤー45h,47h,56hなどの索条
類60をプーリ59a,59bとばね59cとにより吸
収して、索条類60のたるみによるトラブルの発生を未
然に防止するものである。 【0082】次に、このように構成された制御棒・燃料
支持金具把み具20を用いて、BWRの定期検査時に、
CR4とFS6とを、水張りされた原子炉圧力容器1内
から引上げる場合について説明する。 【0083】まず、図9(A)に示すように、一つの格
子内で隣り合う4体の燃料集合体3,3,3,3の未臨
界性を維持するためにCR4を炉心内に全挿入してお
き、その状態で互いに対角位置にある2体の燃料集合体
3,3を燃料交換機などにより炉心内から引き抜く。 【0084】次に図9(B)に示すように、2体の燃料
集合体3,3を引き抜いた跡に、一対の模擬チャンネル
61a,61bを把手61cにより対角方向で接続した
ブレードガイド(制御棒案内装置)61を挿入する。こ
の後、図9(C)に示すように、残りの2体の燃料集合
体3,3を炉心内から引き抜く。 【0085】次に図9(D)に示すように、CR4をブ
レードガイド61により案内させてCRD8により炉心
よりも下方へ移動させて全引抜き状態にしてから、さら
に、図9(E)に示すようにブレードガイド61を炉心
内から引き抜く。 【0086】しかるのちに、本実施例の制御棒・燃料支
持金具把み具20の角形スタンド32のねじ孔32b内
に、図示しない燃料交換機の補助ホイストのワイヤロー
プのボルトをねじ込んで吊持し、原子炉圧力容器内1へ
降下させる。この後、図1に示すように制御棒・燃料支
持金具把み具20の上板30を上部格子板5の上面上に
着座させ、制御棒・燃料支持金具把み具20のほぼ全体
の荷重をワイヤロープから上部格子板5に移動させる。 【0087】このように上板30が上部格子板5の上面
上に着座すると、上板着座検出レバー30aが上部格子
板5の上面に接触して揺動し、上板着座検出リミットス
イッチ30bをオンし、上板着座検出信号を図示しない
ケーブルを通して燃料交換機等に出力する。 【0088】また、この時、昇降角筒51の底面51a
がFS6の上面とCR4の把手4d上面とにほぼ同時に
それぞれ着座するので、CR着座検出リミットスイッチ
47fとFS着座リミットスイッチ58bとから両着座
信号が出力される。 【0089】さらに、この時、ロックレバー57aが連
結棒56fの係合孔56iからはずれて、ロック機構5
7の拘束が解除される。 【0090】そこで、次にFS把み用エアシリンダ56
cにエアが供給されると、拘束が解除されたリング機構
56bを介して左右一対のプランジャ56a,56aが
FS6の一対のオリフィス6f,6h内に突出してFS
6を把む。この時、FS把み検出リミットスイッチ56
dからFS6の把み状態を検出する把み信号が出力され
る。 【0091】これと同様に、フック開閉用エアシリンダ
47aの把み側にエアが供給されると、フック44がC
R4の把手4dを上下方向に若干の遊びをもって把んだ
状態で閉じることにより、CR4が把まられる。この
時、フック閉検出リミットスイッチ47eからフック閉
信号が出力される。 【0092】そこで、次にCR昇降用エアシリンダ46
に低圧エアが供給されると、回転筒41が若干上昇する
ので、フック44がCR4の把手4dの下面に接触す
る。 【0093】つまり、CR昇降用エアシリンダ46に供
給されるエアの圧力が低圧であるので、フック44とC
R4の把手4aとの隙間(遊び)分のみ上昇して、フッ
ク44が把手4dに密着する。 【0094】つぎに、FS昇降用エアシリンダ52の上
昇室側(下部室側)にエアを供給すると、昇降角筒51
が上昇する。このために、FS把み機構56により把ま
れたFS6が炉心支持板7から若干上方へ引きあげられ
て取りはずされ、FS6の底面がCR4の把手4dの上
面よりも若干上方の高さまで上昇され、一旦、その高さ
に保持される。 【0095】この昇降角筒51の上昇時には、その内面
に設けた複数のガイドローラ53,53…が角筒状の支
持筒31の外側面を回動するので、昇降筒51とそのF
S把み機構56により把まれているFS6が軸心周りに
回転するのを未然に防止することができる。このため
に、FS6が隣接する格子内に装荷されている燃料集合
体3に衝当するなどの干渉を未然に防止することができ
る。 【0096】しかるのちに、CR把み機構47をさらに
数十ミリ上昇させてCR4を回転させるために、CR昇
降用エアシリンダ46の上昇室側(下部室側)に高圧エ
アを供給する。 【0097】これにより、CR4とCR8のバイオネッ
トカップリング14との結合部材の荷重をすべて制御棒
・燃料支持金具把み具20により受けてその荷重は上部
格子板5に負荷されて支持される。 【0098】このようなCR4の吊り上げ状態でCR回
転駆動用エアシリンダ45e,45fの一方、たとえば
45eにエアを供給すると、回転ギア45aを正回転さ
せ、この回転ギヤ45aにより回転筒41をたとえばほ
ぼ45°回転させることによりCR4とCRD8のバイ
オネットカップリング14の連結を解除することができ
る。なお、他方のCR回転駆動用エアシリンダ45fに
エアを供給して回転筒41をほぼ45°逆転すると、再
びCR4とCRD8とをバイオネットカップリング14
により連結することができる。 【0099】こうして、CR4をCRD8から取り外し
た後は、燃料交換機の補助ホイストなどのワイヤロープ
を巻き上げることにより、CR4とFS6を炉心上方へ
向けて吊り上げる。 【0100】そして、これらCR4と、FS6を上部格
子板5を通過させて原子炉圧力容器1内から更にその上
方の原子炉ウェルに引き上げ、さらに、この原子炉ウェ
ルと水中で連通している燃料貯蔵プール内へ水中で移動
させ、しかるのち、所定位置においてCR,CS把み機
構47,56に放し動作をさせて、CR4とFS6を放
しさせ、保管して作業が終了する。ただし、なんらかの
理由により、これら両把み機構47,56が放し動作を
出来ない場合は、放し操作用ワイヤー47h,56hを
それぞれ強く引張ることにより、強制的にCR4とFS
6とを放させることができる。 【0101】また、CR,FS両把み機構47,56に
より、一旦CR4,FS6を把むと、保持用スプリング
47g,56g、ロック機構57により、その把み動作
が保持されるので、CR,FS両把み機構47,56に
よりCR4,FS6を把んだ状態で移動している最中
に、これらCR4,FS6をはなし、不測の事態を招く
ことを未然に防止することができる。 【0102】そして、本実施例によれば、CR4とFS
6とを制御棒・燃料支持金具把み具20により共に把ん
で取り外すことが出来る上に、これらCR4とFS6と
をほぼ同時に原子炉圧力容器1から外部へ吊り出すこと
ができるので、これら一連の作業を簡単確実且つ迅速に
行うことができ、BWRの定期検査の作業性を著しく高
めることができる。 【0103】図10は本発明の第2実施例を示すもので
ある。 【0104】この第2実施例において、把み具本体10
0はワイヤロープ101を介して図示しないホイストを
駆動して原子炉圧力容器内に吊り降される。吊り手10
2は把み具本体の上部に取り付けられており、ワイヤロ
ープ101を把み具本体100に取り付ける役割を持
つ。把み具本体100の下部には燃料支持金具把み具1
03が設けられており、炉心支持板7に載置された燃料
支持金具6を把むことができる構造になっている。また
把み具本体100には、制御棒111の頭部を把む制御
棒把み具106がシャフト107およびこのシャフト1
07を支持する支持板108を介して取り付けられてい
る。シャフト107は支持板108に上下動可能に取り
付けられており、この取付部近くにはシャフト107を
支持板108に対して回転駆動する制御棒回転部109
が設けられている。。シャフト107の上端部にはスト
ッパー110が形成されており、把み具本体を上昇させ
た時に制御棒把み具106およびシャフト107が支持
板108から外れて落下することを防止している。図中
上部に示された上部格子板5は図示しない燃料集合体の
頭部を水平方向に支持するもので、把み具本体100が
設置されている1つのセル113には、通常の原子炉運
転状態では4体の燃料集合体が配置される。また把み具
本体100の水平断面形状は正四角形のセル113より
も少し小さい正四角形であり、把み具本体100かセル
113内で回転しないようになっている。このように構
成された把み具本体100を使って、制御棒111およ
び燃料支持金具104を原子炉圧力容器外に取り出す方
法について図10および図11を参照して説明する。 【0105】操作前の状態を図11(A)に示す。炉心
支持板7に支持された制御棒案内管114の上に燃料支
持金具6が設置されている。この燃料支持金具6は炉心
支持板7に固定されたピン115で回転防止されてい
る。制御棒4は燃料支持金具6の内部を貫通して上方に
頭部を突き出した形になっている。この状態でワイヤロ
ープ101を使って把み具本体100を上方から吊り降
して燃料支持金具6上に載置する。この時点では図10
に示す状態になる。この状態から燃料支持金具把み具1
03を動作させて燃料支持金具6を把む。また制御棒把
み具106を作動して制御棒111を把む。 【0106】次いでワイヤロープBを引き上げることに
よって把み具本体100を引き上げる。この時燃料支持
金具6は把み具本体100と同時に上昇するが、制御棒
把み具106はシャフト107の部分が滑って上昇しな
い。燃料支持金具6を上昇させた状態を図11(B)に
示す。 【0107】次に、制御棒回転部109を駆動して制御
棒把み具106と制御棒4とを45°回転させて制御棒4
と制御棒駆動機構とをアンカップルさせる。回転前の状
態を図11(C)に示す。 【0108】次いで、制御棒4と燃料支持金具104と
を、把み具本体100をワイヤロープ101で吊り上げ
ることによって炉外に取り出す。制御棒を引き上げる前
の状態を図11(D)に示す。把み具本体100を上昇
させるとき、制御棒把み具106はストッパー110が
あるので滑落せず、制御棒4は燃料支持金具6とともに
上昇する。 【0109】以上2つの実施例で説明した通り、本発明
では図12(A)に示す据付状態から図12(B)で示
すように、燃料支持金具6を水平方向には回転させず、
制御棒4だけを回転させてアンカップルする。したがっ
て、周辺の燃料集合体を移動させることなく、制御棒と
燃料支持金具とを同時に炉外へ取り出すことができる。
図12(C)に示す燃料集合体116は、この把み具の
作業状態を全て監視するために設置するテレビカメラを
設置するために現在引き抜いてる燃料集合体である。こ
の燃料集合体116は、将来この把み具の使用実績が積
み重ねられ、信頼性が確認された場合には引き抜かない
で済ますことが期待される。 【0110】 【発明の効果】以上説明したように、本願請求項の各々
の発明に依れば、原子炉圧力容器内の制御棒と燃料支持
金具とを共に把んでから取外し、原子炉圧力容器外へ共
に吊り出すことができるので、従来のように原子炉圧力
容器内の制御棒と燃料支持金具とをそれぞれ別の把み具
により順次把み、かつ取外してから原子炉圧力容器外へ
それぞれ吊り出す場合に比して、原子炉圧力容器内の制
御棒と燃料支持金具の取外しと吊出し作業の作業効率を
著しく向上させることができる。その結果、BWRの定
期点検作業の作業性を著しく向上させることができる。 【0111】また従来の同時把み具を使って取り出す方
法(図19に示す)では、周辺燃料集合体と合せて20
体の燃料集合体を取り外す必要があったが、本願発明に
よれば7体で済み、さらに将来はこれが4体に減少する
ことが期待される。すなわち取外し作業量を著しく減少
することができる。さらに、従来の別々の把み具を用い
る場合に必要であった貯蔵プールにおける保管スペース
を1/2に削減できる効果も得られる。 【0112】また、請求項5記載の発明によれば、制御
棒回転機構は制御棒の把手を把むフックを吊持する回転
体を回転させる回転部材にワイヤを介して正逆回転用エ
アシリンダに接続して回転させるので、その回転力の負
担の軽減を図ることができる。 【0113】また、請求項6記載の発明によれば、制御
棒把み用第1駆動源により駆動されるフックにより制御
棒を把んでいる最中に、この制御棒把み用第1駆動源へ
の原動力の供給が中断されると、スプリングのばね力に
より制御棒把み用第1駆動源の把み動作を保持すること
ができる。 【0114】したがって、フックにより制御棒を把み、
吊り上げている最中に、万一、原動力ラインの破断等に
より制御棒把み用第1駆動源への原動力の供給が中断し
た場合でも、フックは制御棒を放さないので、安全であ
り、フェイルセーフ効果を奏することができる。 【0115】更に、請求項7記載の発明によれば、万
一、制御棒把み用第1駆動源の故障により制御棒の放し
動作をさせることができないときは、索条を引張ること
により制御棒の放し動作を強制的に実行させることがで
きる。 【0116】更に、請求項8記載の発明によれば、燃料
支持金具の既設の一対の側孔内に、一対のプランジャを
突出させて、支持するので、燃料支持金具側に把み用の
加工を何ら施す必要がない上に、燃料支持金具の径方向
で対向する一対の側孔内に一対のプランジャをそれぞれ
挿入させて支持し、吊持するので、燃料支持金具を径方
向でバランスをとった安定した状態で支持し吊り上げる
ので、これら支持ないし吊上げの信頼性と安全性とを共
に高めることできる。 【0117】更に、請求項9記載の発明によれば、燃料
支持金具把み部により燃料支持金具を把み、吊上げたと
きには、その把み状態がロック機構によりロックされる
ので、燃料支持金具の放し動作により燃料支持金具が落
下して破損するのを未然に防止することができ、信頼性
と安全性を共に高めることができる。 【0118】更に、請求項10記載の発明によれば、燃
料支持金具把み用第1駆動源により燃料支持金具を把ん
でいる最中に、この燃料支持金具把み用第1駆動源への
原動力の供給が供給ラインの破断等により中断される
と、スプリングのばね力により燃料支持金具把み用第1
駆動源の把み動作が保持される。 【0119】したがって、燃料支持金具を把んで吊り上
げている最中に、万一、原動力供給ライン等により燃料
支持金具把み用第1駆動源への原動力の供給が中断した
場合でも、燃料支持金具を放さないので、安全であり、
フェイルセーフ効果を奏することができる。 【0120】更に、請求項11記載の発明によれば、万
一、燃料支持金具把み用第1駆動源の故障により燃料支
持金具の放し動作を行なうことができないときは、索条
を引張ることにより燃料支持金具の放し動作を強制的に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わる制御棒・燃料支持金具把み具の
第1実施例を原子炉圧力容器内の炉心内に吊り込んだ状
態における全体構成を示す概略一部切欠縦断面図。 【図2】図1で示す実施例の上部の詳細図。 【図3】図1で示す実施例の中間部の詳細図。 【図4】図1で示す実施例の下部の詳細図。 【図5】図2のV−V矢視部分断面図。 【図6】図2のVI−VI線矢視図。 【図7】(A)は図3の VIIA− VIIA線矢視断面図、
(B)は図3の VIIB− VIIB矢視断面図。 【図8】図3のVIII−VIII矢視断面図。 【図9】(A)〜(E)は所要の格子内から燃料集合体
を引き抜く工程を示す各平面図。 【図10】本発明に係る制御棒・燃料支持金具把み具の
第2実施例を原子炉圧力容器内の炉心内に吊り込んだ状
態における全体構成を示す概略一部切欠縦断面図。 【図11】(A)〜(D)は図10で示す実施例におけ
るCR側からのアンカップリング工程を示す概略図。 【図12】(A)〜(C)は所要の格子内から燃料集合
体を引き抜く工程を示す各平面図。 【図13】一般的なBWRの炉心部の一部切欠縦断面
図。 【図14】図13で示す上部格子板の一部切欠斜視図。 【図15】図13で示すCRとFSと炉心支持板の一部
切欠斜視図。 【図16】図15等で示すFSの拡大斜視図。 【図17】図13で示すCRとCRDとのカップリング
部の部分拡大図。 【図18】(A)〜(C)はCRとCRDの連結機構で
あるバイオネットカップリングの各概略断面図。 【図19】(A)〜(C)は従来技術に基づき所要の格
子内から燃料集合体を引き抜く工程を示す各平面図。 【符号の説明】 1 原子炉圧力容器 2 炉心シュラウド 3 燃料集合体 4 制御棒 5 上部格子板 6 燃料支持金具 7 炉心支持板 8 制御棒駆動機構 20,100 制御棒・燃料支持金具把み具 30 上板 30a 上板着座検出レバー 30b 上板着座検出リミットスイッチ 31 支持筒 32 角筒スタッド 40,106 制御棒把み部 41 回転筒 42 外筒 43a スラスト軸受 43b ラジアル軸受 44 フック 45,109 CR回転機構 45a 回転ギア 45e,45f 回転駆動用エアシリンダ 45g ピストンロッド 46 CR昇降用エアシリンダ 47 CR把み機構 47a フック開閉用エアシリンダ 47b ピストンロッド 47c リンク機構 47d フック開検出リミットスイッチ 47e フック閉検出リミットスイッチ 47f CR着座検出リミットスイッチ 47i 保持用スプリング 47h 放し操作用ワイヤー 50,103 FS把み部 51 昇降角筒 51a 底面 51b 十字状開口 52 FS昇降用エアシリンダ 53 カイドローラ 54 コーナーピン 55 ガイド 56 FS把み機構 56a 一対のプランジャ 56b リンク機構 56c FS把み用エアシリンダ 56d FS把み用検出リミットスイッチ 56e FS放し用検出リミットスイッチ 56f ピストンロッド 56g 保持用スプリング 56h 放し操作用ワイヤ 56i 係合孔 57 FSロック機構 57a ロックレバー 58 FS着座検出装置 58a FS着座検出レバー 58b FS着座検出リミットスイッチ 61 ブレードガイド 61a,61b 模擬チャンネル

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 原子炉圧力容器内に設置された炉心支持
    板上に載置されて複数の燃料集合体の底部を支持する燃
    料支持金具と、制御棒駆動機構にバイヨネットカップリ
    ングにより着脱自在に連結された制御棒とを把みこれら
    の燃料支持金具及び制御棒を前記炉心支持板及び前記制
    御棒駆動機構から取外す制御棒・燃料支持金具把み具に
    おいて、原子炉圧力容器の上方に設けられた昇降装置に
    よって前記原子炉圧力容器内に昇降自在に吊り下げられ
    燃料支持金具上に設置される把み具本体と、この把み具
    本体の下部に設けられた燃料支持金具把み機構と、この
    把み具本体に上下動自在かつ回転動可能に設けられたシ
    ャフトと、このシャフトの下部に設けられた制御棒把み
    機構と、このシャフトを前記把み具本体から所定値以上
    下降させないストッパと、このシャフトを前記把み具本
    体に対して回転する回転駆動源とを備えたことを特徴と
    する制御棒・燃料支持金具把み具。
JP18154494A 1993-08-19 1994-08-02 制御棒・燃料支持金具把み具 Expired - Fee Related JP3388031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18154494A JP3388031B2 (ja) 1993-08-19 1994-08-02 制御棒・燃料支持金具把み具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20530493 1993-08-19
JP5-205304 1993-08-19
JP18154494A JP3388031B2 (ja) 1993-08-19 1994-08-02 制御棒・燃料支持金具把み具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07110394A JPH07110394A (ja) 1995-04-25
JP3388031B2 true JP3388031B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=26500681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18154494A Expired - Fee Related JP3388031B2 (ja) 1993-08-19 1994-08-02 制御棒・燃料支持金具把み具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3388031B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5398254B2 (ja) * 2008-12-19 2014-01-29 株式会社東芝 制御棒・燃料支持金具取扱装置
JP4958954B2 (ja) * 2009-09-16 2012-06-20 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 制御棒取り扱い方法及び制御棒取り扱い装置
JP5127803B2 (ja) * 2009-10-05 2013-01-23 株式会社東芝 炉内機器移送用器具および炉内機器移送方法
JP5684074B2 (ja) * 2011-09-05 2015-03-11 株式会社東芝 制御棒・燃料支持金具取扱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07110394A (ja) 1995-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109390063B (zh) 一种压水堆核电站堆芯导向柱自动吊具
TWI445015B (zh) Control rod and fuel support accessories operating device
US6501813B1 (en) Control rod/fuel support grapple
CN108648841B (zh) 核电厂控制棒相关组件倒换工具
JP3388031B2 (ja) 制御棒・燃料支持金具把み具
US6047037A (en) Multi-lift tool and method for moving control rods in a nuclear reactor
US5570399A (en) Control rod and supporting metal gripping apparatus and method of withdrawing same
JP2011064511A (ja) 制御棒取り扱い方法及び制御棒取り扱い装置
CN116988746B (zh) 一种无动力吊卡自动化修井作业装置及使用方法
CN101740148B (zh) 核电站辐照样品抓具
CN108639940A (zh) 一种桶抓具
JP5723343B2 (ja) 沸騰水型原子炉制御棒を操作するつかみ具のための方法および装置
CN115520757A (zh) 一种堆芯导向柱吊运吊具
JP2002243889A (ja) 制御棒取扱装置
JP2723279B2 (ja) 制御棒取扱装置
CN215358477U (zh) 一种基于重力式自动抓具的辐照监督管操作工具
CN201348884Y (zh) 一种阻流塞组件抓具
JPH05164884A (ja) 制御棒の取外し,取付け方法
CN201348885Y (zh) 一种可燃毒物组件抓具
CN108639926A (zh) 乏燃料水池扩容用旧格架翻转方法
CN219078858U (zh) 一种吊具装置
CN219279232U (zh) 一种燃料组件抓具的升降装置
CN217239053U (zh) 一种用于抓取核电站用核燃料组件的抓具
JP2597591B2 (ja) 制御棒取扱い装置
CN218231529U (zh) 一种线圈吊装装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees