JP3385899B2 - リアルタイム通信方法 - Google Patents

リアルタイム通信方法

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JP3385899B2
JP3385899B2 JP7501897A JP7501897A JP3385899B2 JP 3385899 B2 JP3385899 B2 JP 3385899B2 JP 7501897 A JP7501897 A JP 7501897A JP 7501897 A JP7501897 A JP 7501897A JP 3385899 B2 JP3385899 B2 JP 3385899B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークのデ
ータ通信手順に関し、特に、CSMA/CD方式を用い
たデータ通信における、帯域保証を目的とする。
【0002】
【従来の技術】LANで一般的に用いられる通信方法と
して、CSMA/CD方式がある。CSMA/CD方式
を用いたデータ通信では、データの送信を以下の手順で
行なっている。
【0003】1、データの送信を要求するノード(情報
処理装置)が、伝送路の状態を確認する。
【0004】2、伝送路が空いていればデータの送信を
開始する。空いていなければ空くまで待つ。
【0005】3、データを送信中のノードは、送信した
データと、伝送路の状態を比較し、同時に複数のノード
が同一伝送路上にデータ送信を行ない、データの衝突を
起こしていないかを監視する。
【0006】4、データを送信中のノードは、送信を完
了するまでに、データの衝突を検知した場合、送信をや
め、データの衝突が起きたことを知らせるコリジョン信
号を伝送路上、すべてのノードに発する。
【0007】5、また、データを送信中のノードは、送
信を完了するまでに、コリジョン信号を受信した場合も
同様に送信をやめる。
【0008】6、4、もしくは、5で、データを送信中
のノードが送信をやめた場合、ランダムに待ち時間をと
った後、再度1からデータ送信の手順を繰り返す。
【0009】7、1〜4の手順で、無事データの送信が
完了すると、送信要求に対して正常な送信完了を返す。
【0010】8、1〜4の手順で一定回数以上、データ
の衝突によってデータ送信が失敗した場合、データ送信
をやめ、送信要求に対して送信エラーを返す。
【0011】アプリケーションなどからデータ送信の要
求が起きたノードは、いつでも先の手順に基づきデータ
送信を開始する。
【0012】この通信方法では、大量のデータ転送中で
も、伝送路が占有されることがなく、データ送信の要求
が起きたノードが、いつでも大量のデータ転送に割り込
んで、データの送信を開始することが可能であり、リア
ルタイム性を必要としない従来のデータ転送では、多く
用いられていた。
【0013】しかし、CSMA/CD方式のデータ転送
では、他のデータ送信との衝突などにより、パケット
(データ転送の単位となる、ひと塊のデータ)の損失
や、遅延が発生する。リアルタイム性を必要としないデ
ータ転送では、タイムアウトの検出や、データの再送を
行なうことで、パケットの損失などに対処可能だが、パ
ケットの遅延、データの再送などは、通信のリアルタイ
ム性を損なうため、CSMA/CD方式を用いた既存の
LANでは、リアルタイム性を保証した通信は困難であ
る。
【0014】このような問題点を従来開示された技術例
がマルチメディアLAN方式(特開平3−15524
1)に記載されている。
【0015】マルチメディアLAN方式は、LANシス
テムを構成する全ての情報処理装置がLANシステム全
体で同期を取るための特別な装置を備え、LANシステ
ム全体で同期を取り、一定の時間間隔で、同期制御タイ
ムスロット、同期転送タイムスロット及び非同期転送タ
イムスロットを設けて、同期転送タイムスロットにおい
て、リアルタイムのマルチメディアデータを転送し、非
同期転送タイムスロットで、CSMA/CD方式などの
アクセス方式を用いてリアルタイム性を必要としないデ
ータ転送を可能にしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】テレビ会議システム
や、ビデオオンデマンドシステムなどは、音声や動画像
などをデジタル化した連続メディアを、ネットワークを
用いた分散環境でリアルタイムに処理するアプリケーシ
ョンである。これらのアプリケーションでは、データ通
信において、単位時間あたりの通信データ量を保証でき
なければ、連続メディアの再生処理にデータ転送が間に
合わず、再生処理が不完全になり、音声の途切れや、画
像の乱れを引き起こしてしまう。即ち、これらのアプリ
ケーションを実現するためには、単位時間あたりの通信
データ量を保証する帯域を保証したデータ通信が必要と
なる。
【0017】前記マルチメディアLAN方式では、同期
転送タイムスロット、同期制御タイムスロットを用いて
帯域保証を可能にしているが、CSMA/CD方式を用
いた従来のLANシステムと比べ、LANシステムを構
成する全ての情報処理装置がLANシステム全体で同期
を取るための特別な装置を備える必要がある点が問題と
なる。つまり、既設のLAN装置を流用することができ
ない。
【0018】本発明は、このような問題点を解決するた
めに、CSMA/CD方式を用いた従来のLAN上に、
帯域保証を実現するためのモジュールを付加し、リアル
タイム性を保証したデータ通信を可能にすることを目標
としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の情報処
理装置をCSMA/CD方式の通信回線で接続し、該回
線に接続された情報処理装置間でデータの転送を行なう
LANシステムにおいて、前記情報処理装置が、送信契
機を一定間隔おきに一回に抑え、かつ、一回の送信で送
出するデータ量を設定されたデータ量以下に抑える送信
抑制手段を備えることを特徴とするLANシステムを構
成する。LANシステムで、前記一定間隔に相当する時
間内に、伝送可能なデータ量よりも該回線に接続された
情報処理装置が送信するデータ量の総和が小さくなるよ
う設定することで、前記一回の送信で送出するデータ送
信を前記一定間隔に相当する時間内に完了することが可
能となる。
【0020】また、本発明は、前記情報処理装置の1つ
である特定の情報処理装置がマスタであり、前記情報処
理装置がデータを送信する前に、送信要求をマスタに申
請する送信要求申請手段と、マスタが通信回線で利用可
能な帯域幅と申請された送信要求の数から、送信要求を
行なっている情報処理装置1台あたりに割り当てる帯域
を決定する帯域幅決定手段と、決定された帯域幅を通信
回線に接続されている全ての情報処理装置に通知する帯
域申請許可通知手段と、帯域申請の許可によって一回の
送信で送出するデータ量の設定を変更する送信抑制デー
タ量変更手段を備えることを特徴とするLANシステム
を構成する。一回の送信で送出するデータ量の設定を変
更可能にすることで、送信要求のない情報処理装置に割
り当てられる帯域を効率良く利用することが可能とな
る。
【0021】さらに、本発明は、前記情報処理装置の1
つである特定の情報処理装置がマスタであり、前記情報
処理装置がデータを送信する前に、データの送信に使用
する帯域幅をマスタに申請する帯域幅申請手段と、マス
タが通信回線で利用可能な帯域幅と、申請された帯域幅
から、申請の可否を判断し、結果を申請した情報処理装
置に通知する帯域申請許可通知手段と、帯域申請の許可
によって一回の送信で送出するデータ量の設定を変更す
る送信抑制データ量変更手段を備えることを特徴とする
LANシステムを構成する。指定した帯域幅の確保が可
能になり、リアルタイム性を保証した通信が可能とな
る。
【0022】さらに、請求項4の申請されていない帯域
幅を請求項3の通信回線で利用可能な帯域幅とし、か
つ、請求項4の帯域申請許可通知を、申請した情報処理
装置に替えて通信回線に接続されている全ての情報処理
装置にし、マスタが請求項3の送信要求と請求項4の帯
域幅申請を扱う手段を独立に備えることを特徴とするL
ANシステムを構成する。リアルタイム性が必要のない
通信に請求項3の帯域を、リアルタイム性が必要な通信
に請求項4の帯域を用いることで、リアルタイム通信と
非リアルタイム通信の混在が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1を、
図1から図8を用い詳細に説明する。まず、本発明に関
わる構成要素の概要を述べ、次に、処理手順とデータ構
造の詳細を述べる。
【0024】ここでは、本発明に関わるネットワーク
(LAN)および、ハードウェア、ソフトウェアのシス
テム構成要素について概説する。
【0025】図1は、本発明に関わるLAN構成要素を
示す。LANは、1台以上(図1の例では3台)の情報
処理装置(101a)(101b)(101c)が、C
SMA/CD方式のネットワーク(111)を介して接
続されている。
【0026】図2は、本発明に関わるハードウェア構成
要素を示す。情報処理装置(101)は、図1の情報処
理装置(101a)(101b)(101c)のハード
ウェア構成を示す。情報処理装置(101)は、プロセ
ッサ(103)、主メモリ(104)、外部タイマ(1
05)、ネットワーク入出力コントローラ(102)が
バス(106)を介して接続されている。ネットワーク
(111)は、ネットワーク入出力コントローラ(10
2)に接続されている。
【0027】ネットワーク入出力コントローラ(10
2)は、DMA転送機能を備え、プロセッサ(103)
の指示にしたがって、データを主メモリ(104)とネ
ットワーク入出力コントローラ(102)の間で転送す
る。プロセッサ(103)からネットワーク入出力コン
トローラ(102)への指示は、主メモリ(104)上
の入出力コマンドとして渡される。ネットワーク入出力
コントローラは、複数の入出力コマンドをポインタによ
って連鎖したコマンド・チェインを一括処理する機能を
備える。外部タイマ(105)は、一定の時間間隔ごと
に、プロセッサ(103)に外部割り込みを発生する機
能を持つ。この割り込みの時間間隔は、オペレーティン
グシステム(OS)によって制御することができる。
【0028】図3は、本発明に関わるソフトウェア構成
要素を示す。上述のネットワーク入出力コントローラな
どのハードウェアは、アプリケーション・プログラム
(ユーザ・プロセス)が不当にこれらを使用できないよ
うにオペレーティングシステムが制御し、ユーザ・プロ
セスは、システム・コールを発行することにより、これ
らのハードウェアを間接的に利用する。
【0029】ユーザ・プロセスから発行されるデータの
送信要求を処理するために、オペレーティング・システ
ム内部には、入出力バッファ(312)、および、送信
要求キュー(311)、送信コマンドキュー(31
3)、通信帯域情報(314)等の制御データ、およ
び、送信要求モジュール(301)、送信抑制モジュー
ル(302)、タイマ割り込みハンドラ(303)、ス
ケジューラ(304)等のソフトウェア・モジュールが
存在する。
【0030】タイマ割り込みが発生すると、プロセッサ
(103)は現在実行中のプログラムを中断し、タイマ
割り込みハンドラ(303)を起動する。このハンドラ
(303)は、スケジューラ(304)を介して、送信
抑制モジュール(302)を起動する。送信抑制モジュ
ール(302)は、送信要求キュー(311)、通信帯
域情報(314)を参照し、通信帯域情報(314)に
従い送信要求を、送信コマンドキュー(313)に移
す。
【0031】次に、主要なデータ構造と処理手順につい
て説明する。
【0032】送信要求キュー(311)および、送信要
求コマンド(402)の構造を、図4に示す。送信要求
キュー(311)には、送信要求コマンド(402)が
キューイングされる。
【0033】送信要求コマンド(402)は、以下の各
フィールドを有する。
【0034】1)次要求へのポインタ(411)…複数
の送信要求コマンドをチェイニングするためのポイン
タ。
【0035】2)バッファアドレス(412)…送信す
るバッファの先頭アドレスを示す。
【0036】3)転送データ長(413)…送信するデ
ータのサイズをバイト単位で指定する。
【0037】送信コマンドキュー(312)および、送
信コマンド(502)の構造を、図5に示す。送信コマ
ンドキュー(312)には、送信コマンド(502)が
キューイングされる。
【0038】送信コマンド(502)は、以下の各フィ
ールドを有する。
【0039】1)次コマンドへのポインタ(511)…
複数のコマンドをチェイニングするためのポインタ。
【0040】2)バッファアドレス(512)…送信す
るバッファの先頭アドレスを示す。
【0041】3)転送データ長(513)…送信するデ
ータのサイズをバイト単位で指定する。
【0042】通信帯域情報(314)の構造を図6に示
す。通信帯域情報(314)は、以下の各フィールドを
有する。
【0043】1)通信帯域(601)…当該情報処理装
置(101)が送信契機の間隔(604)ごとに送信可
能なデータ長の上限値を示す。この値M[バイト]は、
例えば、情報処理装置の数(602)をC[台]、伝送
速度(603)をV[バイト/秒]、送信契機の間隔
(604)をt[秒]として、次の式1で計算する。
【0044】
【数1】 2)情報処理装置の数(602)…当該LAN(11
1)に接続されている情報処理装置の数を示す。たとえ
ば、この数を情報処理装置の起動状況から起動されてい
る情報処理装置の数に変えることで、効率を上げること
が可能である。
【0045】3)伝送速度(603)…当該LAN(1
11)の伝送速度を示す。
【0046】4)送信契機の間隔(604)…本発明の
LANシステムで一意に決定した送信契機の間隔を示
す。例えば、0.04[秒]とする。次に、図3に示す
主要なソフトウェア・モジュールの処理フローを説明す
る。
【0047】送信要求モジュール(301)の処理フロ
ーを図7に示す。送信要求モジュールは、アプリケーシ
ョンがデータを送信する手段を提供する。ステップ(7
01)において、アプリケーションによってバッファア
ドレスフィールド(412)に送信バッファアドレス
転送データ長フィールド(413)に送信データ長
がバイト単位で格納された送信要求(402)を送信要
求キュー(311)に接続する。
【0048】送信抑制モジュール(302)の処理フロ
ーを図8に示す。送信抑制モジュールは、送信契機の間
隔(604)おきに起動される。ステップ(801)に
おいて送信要求データ長を示す局所変数sumの値を0
にクリアする。ステップ(802)において、送信要求
へのポインタを示す局所変数Pに、送信要求キュー(3
11)に接続されている先頭の送信要求(402)への
アドレスを代入する。ステップ(803)において、局
所変数Pの値が、NULLであった場合にはステップ
(807)に進み、NULL以外であった場合にはステ
ップ(804)に進む。ステップ(804)において、
局所変数sumに局所変数Pが指す送信要求(402)
の転送データ長フィールド(413)の値を加算する。
ステップ(805)において、局所変数sumの値が通
信帯域情報(314)の通信帯域(601)を越えてい
るかを検査し、越えていない場合にはステップ(80
6)に進み、越えていた場合には、ステップ(807)
に進む。ステップ(806)において、局所変数Pの指
す送信要求(402)を、送信要求キュー(311)か
ら送信コマンドキュー(313)に移動し、ステップ
(802)に進む。ステップ(807)において、入出
力コントローラ(102)に、送信コマンドキュー(3
13)の先頭の送信コマンド(502)のポインタを指
定し、起動を行なう。
【0049】入出力コントローラ(102)は、送信抑
制モジュール(302)に起動されると、指定された送
信コマンド(502)から次コマンドポインタフィール
ド(511)で接続されている順に、バッファアドレス
フィールド(512)、転送データ長フィールド(51
3)に従ったデータをネットワーク(111)に送出す
る。
【0050】ネットワーク(111)に送出されるデー
タの量は、ネットワーク(111)に接続されている全
ての情報処理装置(101a)(101b)(101
c)が、前記(式1)に従っているため、送信契機の間
隔時間内に伝送可能なデータの量を越えることはない。
また、再送機能を持つCSMA/CD方式のネットワー
クでは、送信衝突が発生しても所定送信契機の間隔時間
内に送信が完了する。以下、本作用を利用し、リアルタ
イム通信を可能にする本発明の実施の形態2を図9から
図27を用い詳細に説明する。まず、本発明に関わる構
成要素の概要を述べ、次に、処理手順とデータ構造の詳
細を述べる。
【0051】図9は、本発明に関わるLAN構成要素を
示す。図1に示す構成に加え、情報処理装置(901)
が接続されている。情報処理装置(901)のハードウ
ェア構成は、図2に示す情報処理装置(101)の構成
と何ら変わりない。
【0052】図10、および、図11は、本発明に関わ
るソフトウェア構成要素を示す。図10において、一般
ノードである情報処理装置(101a)(101b)
(101c)のソフトウェア構成要素を示し、図11に
おいて、帯域管理ノードである情報処理装置(901)
のソフトウェア構成要素を示す。
【0053】図10において、ユーザ・プロセスから発
行されるデータの送信要求を処理するために、オペレー
ティング・システム内部には、入出力バッファ(31
2)、および、帯域情報テーブル(1011)、送信コ
マンドキュー(313)等の制御データ、および、NR
T(Non Real−Time)送信要求モジュール
(1001)、RT(Real−Time)送信要求モ
ジュール(1002)、送信抑制モジュール(100
3)、帯域予約モジュール(1005)、帯域解放モジ
ュール(1006)、帯域情報管理モジュール(100
7)、タイマ割り込みハンドラ(303)、入出力割り
込みハンドラ(1004)、スケジューラ(304)等
のソフトウェア・モジュールが存在する。
【0054】タイマ割り込みが発生すると、プロセッサ
(103)は現在実行中のプログラムを中断し、タイマ
割り込みハンドラ(303)を起動する。このハンドラ
(303)は、スケジューラ(304)を介して、送信
抑制モジュール(1003)を起動する。送信抑制モジ
ュール(1003)は、帯域情報テーブル(1011)
に従い送信要求を、送信コマンドキュー(313)に移
す。
【0055】入出力完了割り込みが発生すると、プロセ
ッサ(103)は現在実行中のプログラムを中断し、入
出力割り込みハンドラ(1004)を起動する。このハ
ンドラ(1004)は、スケジューラ(304)を介し
て、帯域情報管理モジュール(1007)を起動する。
帯域情報管理モジュール(1005)は入出力バッファ
(312)に格納されたデータを元に帯域情報テーブル
(1011)の更新を行なう。
【0056】図11において、ユーザ・プロセスから発
行されるデータの送信要求を処理するために、オペレー
ティング・システム内部には、入出力バッファ(31
2)、および、帯域情報テーブル(1011)、送信コ
マンドキュー(313)、グローバル帯域情報テーブル
(1111)等の制御データ、および、NRT(Non
Real−Time)送信要求モジュール(100
1)、RT(Real−Time)送信要求モジュール
(1002)、送信抑制モジュール(1101)、帯域
予約モジュール(1005)、帯域解放モジュール(1
006)、帯域情報管理モジュール(1102)、タイ
マ割り込みハンドラ(303)、入出力割り込みハンド
ラ(1104)、スケジューラ(304)等のソフトウ
ェア・モジュールが存在する。
【0057】入出力完了割り込みが発生すると、プロセ
ッサ(103)は現在実行中のプログラムを中断し、入
出力割り込みハンドラ(1104)を起動する。このハ
ンドラ(1104)は、スケジューラ(304)を介し
て、帯域情報管理モジュール(1102)を起動する。
帯域情報管理モジュール(1102)は入出力バッファ
(312)に格納されたデータを元に帯域情報テーブル
(1011)、グローバル帯域情報テーブル(111
1)の更新を行なう。
【0058】次に、図10に示す主要なデータ構造につ
いて説明する。
【0059】図12は、帯域情報テーブル(1011)
の構造を示す。帯域情報テーブル(1011)は、NR
T送信要求、および、RT送信要求の通信路ごとにエン
トリ(1211)〜(1215)をもつ。各エントリに
は通信路を識別子を示す通信路IDフィールド(120
1)、割り当てられた通信帯域幅を示す帯域幅フィール
ド(1202)、および、送信要求をキューイングする
送信要求キューヘッダ(401)からなる。帯域情報テ
ーブル(1011)の第1エントリ(1211)は、N
RT送信要求に関する情報を示す特別なエントリであ
る。
【0060】図13は、NRT送信要求モジュール(1
001)の処理フローを示す。ステップ(1301)
は、帯域情報テーブル(1011)のエントリ(121
1)〜(1215)へのポインタを示す局所変数Pに、
帯域情報テーブル(1011)の第1エントリ(121
1)へのポインタを設定する。ステップ(1302)
は、送信要求(402)を局所変数Pが指すエントリの
送信要求キューヘッダ(401)に接続する。
【0061】図14は、RT送信要求モジュール(10
02)の処理フローを示す。ステップ(1401)は、
帯域情報テーブル(1011)のエントリ(1211)
〜(1215)へのポインタを示す局所変数Pに、帯域
情報テーブル(1011)の通信路ID(1201)と
引数idが一致する帯域情報テーブル(1011)のエ
ントリへのポインタを設定する。ステップ(1402)
は、送信要求(402)を局所変数Pが指すエントリの
送信要求キューヘッダ(401)に接続する。
【0062】RT送信要求モジュール(1002)は、
ユーザプログラムに対してRTデータ送信を受け付ける
インタフェースを下記のように提供する。
【0063】<関数名> send_RT(id,qh) <引数> id :確保した帯域を持つ通信路を示す通信路ID qh :送信要求を接続するキューヘッダへのポインタ <説明>通信路IDidを持つ通信路を用いてデータ送
信を行なう。ユーザプログラムが送信要求を連鎖させた
キューを用い、一度に複数の送信要求を受け付ける。確
保した帯域幅以上のデータ送信はエラーとなる。
【0064】図15は、送信抑制モジュール(100
3)の処理フローを示す。送信抑制モジュール(100
3)は、タイマ割り込みハンドラ(303)に設定され
た間隔、例えば40ミリ秒おきに、スケジューラ(30
4)を介して起動される。ステップ(1501)は、帯
域情報テーブル(1011)のエントリ(1211)〜
(1215)へのポインタを示す局所変数Qに、帯域情
報テーブル(1011)の第1エントリ(1211)へ
のポインタを設定する。ステップ(1502)において
送信要求データ長を示す局所変数sumの値を0にクリ
アする。ステップ(1503)において、送信要求への
ポインタを示す局所変数Pに、局所変数Qの指すエント
リの送信要求キューヘッダ(401)に接続されている
先頭の送信要求(402)へのアドレスを代入する。ス
テップ(1504)において、局所変数Qの値が、NU
LLであった場合にはステップ(1508)に進み、N
ULL以外であった場合にはステップ(1505)に進
む。ステップ(1505)において、局所変数sumに
局所変数Pが指す送信要求(402)の転送データ長フ
ィールド(413)の値を加算する。ステップ(150
6)において、局所変数sumの値が局所変数Qが指す
エントリの帯域幅フィールド(1202)の値を越えて
いるかを検査し、越えていない場合にはステップ(15
07)に進み、越えていた場合には、ステップ(150
8)に進む。ステップ(1507)において、局所変数
Pの指す送信要求(402)を、局所変数Qが指すエン
トリの送信要求キューヘッダ(401)から送信コマン
ドキュー(313)に移動し、ステップ(1503)に
進む。ステップ(1508)において、局所変数Qが帯
域情報テーブル(1011)の最終エントリであるかを
判断し、最終エントリである場合にはステップ(151
0)に進み、最終エントリでない場合にはステップ(1
509)に進む。ステップ(1509)において、局所
変数Qを局所変数Qの指すエントリの次のエントリへの
ポインタに設定し、ステップ(1502)に進む。ステ
ップ(1510)において、入出力コントローラ(10
2)に、送信コマンドキュー(313)の先頭の送信コ
マンド(502)のポインタを指定し、起動を行なう。
【0065】図16は、帯域予約モジュール(100
5)の処理フローを示す。ステップ(1601)におい
て、帯域予約パケット(1901)のために入出力バッ
ファ(312)を確保し、確保した帯域予約パケット
(1901)の送信先MACアドレスフィールド(19
11)に同報アドレスを、送信元MACアドレスフィー
ルド(1912)と、要求元MACアドレスフィールド
(1924)には、自ノードのMACアドレスを、パケ
ットタイプフィールド(1913)に帯域予約パケット
を示す値を、コマンドフィールド(1921)にRES
V_BANDWIDTHを、帯域幅フィールド(192
3)にユーザが要求する帯域幅を設定する。ステップ
(1602)において、送信要求(402)を確保し、
確保した送信要求(402)のバッファアドレスフィー
ルド(412)に帯域予約パケット(1901)のアド
レスを、転送データ長フィールド(413)に帯域予約
パケット(1901)のデータ長を設定する。ステップ
(1603)において、ステップ(1602)にて確保
した送信要求(402)を帯域情報テーブル(101
1)の第1エントリ(1211)の送信要求キューヘッ
ダ(401)に接続する。ステップ(1604)におい
て、帯域情報管理モジュール(1007)から、帯域予
約パケット(1901)への応答パケット(2001)
到着の通知を待つ。ステップ(1605)において、到
着通知を受けた応答パケット(2001)のコマンドフ
ィールド(2021)の値がRESV_BANDWID
TH_OKと一致するとステップ(1606)に進み、
一致しなければステップ(1608)に進む。ステップ
(1606)において、通信路IDに応答パケット(2
001)の識別子フィールド(2022)の値を設定す
る。ステップ(1607)において、正常終了を示す値
を返り値として設定し終了する。ステップ(1608)
において、帯域予約に失敗したことを示す値を返り値と
して設定し終了する。
【0066】帯域予約モジュール(1005)は、ユー
ザプログラムに対して帯域予約を受け付けるインタフェ
ースを下記のように提供する。
【0067】<関数名> reserve_bandwidth(bw,id) <引数> bw :ユーザが要求する帯域幅 id :確保した帯域を持つ通信路を識別する通信路I
Dを格納する領域へのポインタ <説明>帯域幅bwを持つ通信路を確保する。確保に成
功すると正常終了を示す返り値を、確保に失敗すると帯
域予約に失敗したことを示す値を返り値を得る。RT通
信を行なうには、この関数で得たidを用いてRT送信
要求モジュールを起動する。
【0068】図17は、帯域解放モジュール(100
6)の処理フローを示す。ステップ(1701)におい
て、帯域予約パケット(1901)のために入出力バッ
ファ(312)を確保し、確保した帯域予約パケット
(1901)の送信先MACアドレスフィールド(19
11)に同報アドレスを、送信元MACアドレスフィー
ルド(1912)と、要求元MACアドレスフィールド
(1924)には、自ノードのMACアドレスを、パケ
ットタイプフィールド(1913)に帯域予約パケット
を示す値を、コマンドフィールド(1921)にCAN
CEL_BANDWIDTHを、識別子フィールド(1
922)にユーザが解放する通信路を示す識別子を設定
する。ステップ(1702)において、送信要求(40
2)を確保し、確保した送信要求(402)のバッファ
アドレスフィールド(412)に帯域予約パケット(1
901)のアドレスを、転送データ長フィールド(41
3)に帯域予約パケット(1901)のデータ長を設定
する。ステップ(1703)において、ステップ(17
02)にて確保した送信要求(402)を帯域情報テー
ブル(1011)の第1エントリ(1211)の送信要
求キューヘッダ(401)に接続する。ステップ(17
04)において、帯域情報管理モジュール(1007)
から、帯域予約パケット(1901)への応答パケット
(2001)到着の通知を待つ。ステップ(1705)
において、到着通知を受けた応答パケット(2001)
のコマンドフィールド(2021)の値がCANCEL
_BANDWIDTH_OKと一致するとステップ(1
706)に進み、一致しなければステップ(1707)
に進む。ステップ(1706)において、正常終了を示
す値を返り値として設定し終了する。ステップ(170
7)において、帯域予約に失敗したことを示す値を返り
値として設定し終了する。
【0069】帯域解放モジュール(1006)は、ユー
ザプログラムに対して帯域解放を受け付けるインタフェ
ースを下記のように提供する。
【0070】<関数名> cancel_bandwidth(id) <引数> id :解放する帯域を持つ通信路を示す通信路ID <説明>通信路IDidを持つ通信路を解放する。解放に
成功すると正常終了を示す返り値を、確保に失敗すると
帯域予約に失敗したことを示す値を返り値を得る。この
関数で、解放に成功した通信路IDは無効となる。
【0071】図18は、帯域情報管理モジュール(10
07)の処理フローを示す。ステップ(1801)にお
いて、入出力割り込みハンドラ(1004)に通知され
た入出力バッファ(312)上の応答パケット(200
1)のコマンドフィールド(2021)の値を検査す
る。ステップ(1802)において、ステップ(180
1)で検査したコマンドフィールド(2021)の値が
RESV_BANDWIDTH_OKと一致するとステ
ップ(1806)に進み、一致しなければステップ(1
803)に進む。ステップ(1803)において、ステ
ップ(1801)で検査したコマンドフィールド(20
21)の値がCANCEL_BANDWIDTH_OK
と一致すると、ステップ(1807)に進み、一致しな
ければステップ(1804)に進む。ステップ(180
4)において、ステップ(1801)で検査したコマン
ドフィールド(2021)の値がREPLY_NGと一
致すると、ステップ(1808)に進み、一致しなけれ
ばステップ(1805)に進む。ステップ(1806)
において、帯域予約完了処理を行ない、ステップ(18
05)に進む。ステップ(1807)において、帯域解
放完了処理を行ない、ステップ(1805)に進む。ス
テップ(1808)において、要求無効化処理を行ない
ステップ(1805)に進む。ステップ(1805)に
おいて、入出力割り込みハンドラ(1004)から再
度、帯域予約パケットの到着通知を確認し、到着通知が
あればステップ(1801)に進み、なければ処理を終
了する。
【0072】図21は、帯域予約完了処理(1806)
の詳細を示す。ステップ(2101)において、帯域情
報テーブル(1011)から空きエントリ(1215)
を得る。ステップ(2102)において、空きエントリ
(1215)の通信路IDフィールド(1201)にス
テップ(1801)で通知された応答パケット(200
1)の識別子フィールド(2022)の値を設定する。
ステップ(2103)において、空きエントリ(121
5)の帯域幅フィールド(1202)にステップ(18
01)で通知された応答パケット(2001)の帯域幅
フィールド(2023)の値を設定する。ステップ(2
104)において、空きエントリ(1215)の送信要
求キューヘッダ(401)を初期化する。ステップ(2
105)において、応答パケット(2001)の到着通
知待ちをしている帯域予約モジュール(1005)に応
答パケット(2001)の到着通知を行なう。
【0073】図22は、帯域解放完了処理(1807)
の詳細を示す。ステップ(2201)において、帯域情
報テーブル(1011)から通信路ID(1201)
に、ステップ(1801)で通知された応答パケット
(2001)の識別子フィールド(2022)と同じ値
を持つエントリ(1214)を得る。ステップ(220
2)において、エントリ(1214)の送信要求キュー
ヘッダ(401)に接続されている送信要求(402)
を、全て帯域情報テーブル(1211)の第1エントリ
(1211)の送信要求キューヘッダ(401)に繋ぎ
かえる。ステップ(2203)において、エントリ(1
214)の通信路IDフィールド(1201)に、空き
エントリを示す値を設定する。ステップ(2204)に
おいて、応答パケット(2001)の到着通知待ちをし
ている帯域解放モジュール(1006)に応答パケット
(2001)の到着通知を行なう。
【0074】図23は、要求無効化処理(1808)の
詳細を示す。ステップ(2301)において、応答パケ
ット(2001)の到着通知待ちをしている帯域予約モ
ジュール(1005)、または、帯域解放モジュール
(1006)にステップ(1801)で通知された応答
パケット(2001)の到着通知を行なう。
【0075】図19は、帯域要求パケットの構造を示
す。帯域要求パケット(1901)は、送信先MACア
ドレスフィールド(1911)、送信元MACアドレス
フィールド(1912)、パケットタイプフィールド
(1913)、コマンドフィールド(1921)、識別
子フィールド(1922)、帯域幅フィールド(192
3)、要求ノードMACアドレスフィールド(192
4)を備える。コマンドフィールド(1921)には、
RESV_BANDWIDTH、CANCEL_BAN
DWIDTHを示す値が設定可能である。
【0076】図20は、応答パケットの構造を示す。応
答パケット(2001)は、送信先MACアドレスフィ
ールド(2011)、送信元MACアドレスフィールド
(2012)、パケットタイプフィールド(201
3)、コマンドフィールド(2021)、識別子フィー
ルド(2022)、帯域幅フィールド(2023)、要
求ノードMACアドレスフィールド(2024)を備え
る。コマンドフィールド(2021)には、RESV_
BANDWIDTH_OK、CANCEL_BANDW
IDTH_OK、REPLY_NGを示す値が設定可能
である。
【0077】図24は、グローバル帯域情報テーブル
(1111)の構造を示す。グローバル帯域情報テーブ
ル(1111)は、利用可能帯域最大値(2421)
と、割り当て済み帯域幅(2422)と、当該ネットワ
ーク(111)に接続されている情報処理装置の数(2
423)と、ネットワークの伝送速度(2424)と、
送信契機の間隔(2425)と、帯域予約した通信路毎
にエントリ(2411)〜(2415)を持つ。各エン
トリは、通信路を識別する識別子フィールド(240
1)、割り当てた通信帯域幅を示す帯域幅フィールド
(2402)からなる。
【0078】図25は、帯域予約モジュール(110
5)の処理フローを示す。ステップ(2501)におい
て、帯域予約パケット(1901)のために入出力バッ
ファ(312)を確保し、確保した帯域予約パケット
(1901)の送信先MACアドレスフィールド(19
11)に同報アドレスを、送信元MACアドレスフィー
ルド(1912)に自ノードのMACアドレスを、パケ
ットタイプフィールド(1913)に帯域予約パケット
を示す値を、コマンドフィールド(1921)にRES
V_BANDWIDTHを、帯域幅フィールド(192
3)にユーザが要求する帯域幅を、要求元MACアドレ
スフィールド(1924)に0を設定する。ステップ
(2502)において、帯域予約パケット(1901)
の処理をグローバル帯域情報管理モジュール(110
2)に通知する。ステップ(2503)において、帯域
情報管理モジュール(1007)から、帯域予約パケッ
ト(1901)への応答パケット(2001)到着の通
知を待つ。ステップ(2504)において、到着通知を
受けた応答パケット(2001)のパケットタイプフィ
ールド(2021)の値がRESV_BANDWIDT
H_OKと一致するとステップ(2505)に進み、一
致しなければステップ(2507)に進む。ステップ
(2505)において、通信路IDを応答パケット(2
001)の識別子フィールド(2022)の値に設定す
る。ステップ(2506)において、正常終了を示す値
を返り値として設定し終了する。ステップ(2507)
において、帯域予約に失敗したことを示す値を返り値と
して設定し終了する。
【0079】図26は、帯域解放モジュール(110
6)の処理フローを示す。ステップ(2601)におい
て、帯域予約パケット(1901)のために入出力バッ
ファ(312)を確保し、確保した帯域予約パケット
(1901)の送信先MACアドレスフィールド(19
11)に同報アドレスを、送信元MACアドレスフィー
ルド(1912)に自ノードのMACアドレスを、パケ
ットタイプフィールド(1913)に帯域予約パケット
を示す値を、コマンドフィールド(1921)にCAN
CEL_BANDWIDTHを、識別子フィールド(1
922)にユーザが解放する通信路を示す識別子を、要
求元MACアドレスフィールド(1924)に0を設定
する。ステップ(2602)において、帯域予約パケッ
ト(1901)の処理をグローバル帯域情報管理モジュ
ール(1102)に通知する。ステップ(2603)に
おいて、帯域情報管理モジュール(1007)から、帯
域予約パケット(1901)への応答パケット(200
1)到着の通知を待つ。ステップ(2604)におい
て、到着通知を受けた応答パケット(2001)のコマ
ンドフィールド(2021)の値がCANCEL_BA
NDWIDTH_OKと一致するとステップ(260
5)に進み、一致しなければステップ(2606)に進
む。ステップ(2605)において、正常終了を示す値
を返り値として設定し終了する。ステップ(2606)
において、帯域解放に失敗したことを示す値を返り値と
して設定し終了する。
【0080】図27は、グローバル帯域情報管理モジュ
ール(1102)の処理フローを示す。ステップ(27
01)において、処理する帯域予約パケット(190
1)へのポインタを局所変数Pに取る。ステップ(27
02)において、Pの指す帯域予約パケット(190
1)のコマンドフィールド(1921)の値がRESV
_BANDWIDTHならばステップ(2711)に進
み、さもなくばステップ(2703)に進む。ステップ
(2703)において、Pの指す帯域予約パケット(1
901)のコマンドフィールド(1921)の値がCA
NCEL_BANDWIDTHならばステップ(272
1)に進み、さもなくばステップ(2704)に進む。
ステップ(2704)において、次に処理する帯域予約
パケット(1901)が到着しているかを検査し、到着
していればステップ(2701)に進み、到着していな
ければ終了する。ステップ(2711)において、グロ
ーバル帯域情報テーブル(1111)の空きエントリ
(2415)を局所変数Qに取る。ステップ(271
2)において、Pの指す帯域予約パケット(1901)
の帯域幅フィールド(1923)の値が、利用可能帯域
最大値(2421)の値と割り当て済み帯域幅(242
2)の値の差未満であればステップ(2713)に進
み、さもなければステップ(2731)に進む。ステッ
プ(2713)において、割り当て済み帯域幅(242
2)の値に、Pが指す帯域予約パケット(1901)の
帯域幅フィールド(1923)の値を加える。ステップ
(2714)において、Qが指すエントリ(2415)
の帯域幅フィールド(2402)に、Pが指す帯域予約
パケット(1901)の帯域幅フィールド(1923)
の値を、Qが指すエントリ(2415)の識別子フィー
ルド(2401)と、Pが指す帯域予約パケット(19
01)の識別子フィールド(1922)に識別子を設定
する。この識別子は、同時に一つの通信路エントリを識
別可能であればどのような決め方をしても良いが、例え
ば、Qが指すエントリ(2415)のアドレス値とす
る。ステップ(2715)において、Pの指す帯域予約
パケット(1901)の送信先MACアドレスフィール
ド(1911)に、送信元MACアドレスフィールド
(1912)の値を、パケットタイプフィールド(19
13)に応答パケットを示す値を設定し、Pの指すパケ
ットを応答パケット(2001)とし、タイプフィール
ド(2021)にRESV_BANDWIDTH_OK
を設定する。ステップ(2716)において、Pが指す
応答パケット(2001)の送信先MACアドレスが0
であるかを判断し、0であればステップ(2719)に
進み、0でなければステップ(2717)に進む。ステ
ップ(2717)において、送信要求(402)を確保
し、確保した送信要求(402)のバッファアドレスフ
ィールド(412)に帯域予約パケット(1901)の
アドレスを、転送データ長フィールド(413)に応答
パケット(2001)のデータ長を設定する。ステップ
(2718)において、ステップ(2717)にて確保
した送信要求(402)を帯域情報テーブル(101
1)の第1エントリ(1211)の送信要求キューヘッ
ダ(401)に接続し、ステップ(2704)に進む。
ステップ(2719)において、Pの指す応答パケット
(2001)の到着を帯域管理モジュール(1007)
に対して通知し、ステップ(2704)に進む。ステッ
プ(2721)において、グローバル帯域情報テーブル
(1111)から、Pの指す帯域要求パケット(190
1)の識別子フィールド(1922)の値と同じ識別子
フィールド(2401)の値を持つエントリ(241
4)を検索し、そのエントリ(2414)へのポインタ
を局所変数Qにとる。ステップ(2722)において、
ステップ(2721)で検索に失敗した場合にはステッ
プ(2731)に進み、検索に成功した場合にはステッ
プ(2723)に進む。ステップ(2723)におい
て、割り当て済み帯域幅(2422)の値からQの指す
エントリ(2414)の帯域幅フィールド(2402)
の値を引く。ステップ(2724)において、Qの指す
エントリ(2414)の識別子フィールド(2401)
に空きエントリを示す値を設定する。ステップ(272
5)において、Pの指す帯域予約パケット(1901)
の送信先MACアドレスフィールド(1911)に、送
信元MACアドレスフィールド(1912)の値を、パ
ケットタイプフィールド(1913)に応答パケットを
示す値を設定し、Pの指すパケットを応答パケット(2
001)とし、タイプフィールド(2021)にCAN
CEL_BANDWIDTH_OKを設定し、ステップ
(2716)に進む。ステップ(2731)において、
Pの指す帯域予約パケット(1901)の送信先MAC
アドレスフィールド(1911)に、送信元MACアド
レスフィールド(1912)の値を、パケットタイプフ
ィールド(1913)に応答パケットを示す値を設定
し、Pの指すパケットを応答パケット(2001)と
し、タイプフィールド(2021)にREPLY_NG
を設定し、ステップ(2716)に進む。
【0081】例えば、帯域情報テーブル(1011)の
第一エントリ(1211)の帯域幅フィールド(120
2)の値には、当該情報処理装置(101)が送信契機
の間隔(2425)ごとに送信可能なデータ長の上限値
を示す。この値Mn[バイト]は、例えば、情報処理装
置の数(2423)をC[台]、伝送速度(2424)
をV[バイト/秒]、送信契機の間隔(2425)をt
[秒]、NRT通信に割り当てる帯域幅の割合をSnと
して、次の式2で計算する。
【0082】
【数2】 グローバル帯域情報テーブル(1111)の利用可能帯
域最大値(2421)、Mr[バイト]は、次の式3で
計算する。
【0083】
【数3】Mr=V×t×(1−Sn) さらに、既存の通信方法を利用するネットワーク入出力
コントローラと、本発明による通信方法を利用するネッ
トワーク入出力コントローラを併せ持つ情報処理装置を
用いることで、既存ネットワークと、本発明のネットワ
ークとのブリッジ装置を容易に実現可能である。
【0084】
【発明の効果】広く普及しているイーサネットに対し
て、本発明を適用することで、既存ハードウェアを変更
することなく、LANにおいて、帯域を保証したリアル
タイム通信を提供することができる。さらに、ハードウ
ェアで帯域保証を実現しているATMなどと、本発明を
適用したLANとの間にブリッジ装置を設けることで、
インター・ネットワークにおけるリアルタイム通信も可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のLANの構成要素である。
【図2】ハードウェア構成要素である。
【図3】実施の形態1のソフトウェア構成要素である。
【図4】実施の形態1の送信要求の構造である。
【図5】実施の形態1の送信コマンドの構造である。
【図6】実施の形態1の通信帯域情報の構造である。
【図7】実施の形態1の送信要求モジュールの処理フロ
ーである。
【図8】実施の形態1の送信抑制モジュールの処理フロ
ーである。
【図9】実施の形態2のLANの構成要素である。
【図10】実施の形態2の一般ノードのソフトウェア構
成要素である。
【図11】実施の形態2の帯域管理ノードのソフトウェ
ア構成要素である。
【図12】実施の形態2の帯域情報テーブルの構造であ
る。
【図13】実施の形態2のNRT送信要求モジュールの
処理フローである。
【図14】実施の形態2のRT送信要求モジュールの処
理フローである。
【図15】実施の形態2の送信抑制モジュールの処理フ
ローである。
【図16】一般ノードの帯域予約モジュールの処理フロ
ーである。
【図17】一般ノードの帯域解放モジュールの処理フロ
ーである。
【図18】実施の形態2の帯域情報管理モジュールの処
理フローである。
【図19】帯域要求パケットの構造である。
【図20】応答パケットの構造である。
【図21】帯域予約完了処理の処理フローである。
【図22】帯域解放完了処理の処理フローである。
【図23】要求無効化処理の処理フローである。
【図24】グローバル帯域情報テーブルの構造である。
【図25】帯域管理ノードの帯域予約モジュールの処理
フローである。
【図26】帯域管理ノードの帯域解放モジュールの処理
フローである。
【図27】グローバル帯域情報管理モジュールの処理フ
ローである。
【符号の説明】
101…情報処理装置、 302…送信抑制モジュ
ール、1011…帯域情報テーブル、1111…グロー
バル帯域情報テーブル。
フロントページの続き (72)発明者 中原 雅彦 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 竹内 理 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (56)参考文献 特開 平3−289734(JP,A) 特開 平4−199934(JP,A) 特開 平7−87112(JP,A) 特開 平3−155241(JP,A) 特開 平6−62026(JP,A) 特表 平8−500227(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CSMA/CD方式のネットワークに接続
    される全ての送信ノードが実行するデータ送信管理方法
    であって、前記送信ノードは各々、 前記CSMA/CDネットワークの 通信線に送信するパ
    ケットを接続する要求キューと、 所定の時間ごとに送信できるデータバイト数を記憶する
    記憶手段とを有し、前記各ノードが有する前記 データバイト数の合計は、
    ットワークの物理帯域幅から所定のマージンを引いた値
    以下であり前記CSMA/CDネットワークの 通信線に送信するパ
    ケットを前記要求キューに接続するステップと、 前記所定の周期毎に、前記要求キューから前記通信線に
    CSMA/CD方式に従って送信するパケットの量を、
    前記所定の周期の間に送信できるデータバイト数以下に
    制限するステップとを有することを特徴とするデータ送
    信管理方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデータ送信管理方法であっ
    て、 前記各々の送信ノードに割り当てられるデータバイト数
    を前記所定の周期で除した値が、前記 ネットワークの物
    理帯域幅から所定のマージンを引いた値を送信ノード数
    で割った値になるよう、前記データバイト数が設定され
    ていることを特徴とするデータ送信管理方法。
JP7501897A 1996-03-28 1997-03-27 リアルタイム通信方法 Expired - Lifetime JP3385899B2 (ja)

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US09/048,120 US6400819B1 (en) 1996-03-28 1998-03-26 Method and apparatus for executing communication in real-time and data structure for real-time data communication
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