JP3384317B2 - 皮剥ぎ屑吸引機構 - Google Patents

皮剥ぎ屑吸引機構

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JP3384317B2
JP3384317B2 JP06570798A JP6570798A JP3384317B2 JP 3384317 B2 JP3384317 B2 JP 3384317B2 JP 06570798 A JP06570798 A JP 06570798A JP 6570798 A JP6570798 A JP 6570798A JP 3384317 B2 JP3384317 B2 JP 3384317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮剥ぎ屑吸引機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、端子を被覆電線の端部に圧着
する方法として、端子圧着装置が採用されている。この
端子圧着装置は、端子帯から端子を単体に裁断してこれ
をかしめる一対の金型を備えている。ところで、端子が
かしめられる被覆電線の端部は、予め皮剥ぎ加工を施し
て芯線を露出させておく必要があることから、上記金型
の側部に皮剥ぎユニットを付設した皮剥ぎ機構付端子圧
着装置も知られている。
【0003】その構成では、被覆電線の先端部を裁断す
る一対の裁断刃と、裁断刃と同時に駆動されて当該被覆
電線の被覆部を切り込む一対の皮剥ぎ刃とを組にし、各
刃をそれらが被覆電線と直交する方向に開閉するように
可動テーブルの上に組み付けるとともに、この可動テー
ブルに各刃の開閉動作を行わせる開閉用駆動部を設け、
さらに、上記可動テーブルを介して開閉用駆動ユニット
を各刃と一体的に担持して所定のタイミングで各刃を被
覆電線の長手方向に沿って駆動することにより、皮剥ぎ
動作を行う皮剥ぎ用駆動部とを備えている。
【0004】そして、この種の皮剥ぎ機構付端子圧着装
置では、金型によって端子を圧着可能な位置に送給され
た被覆電線に対し、皮剥ぎユニットの可動テーブルが金
型間に進退することにより皮剥ぎ動作がなされた後、被
覆電線がそのままの位置にある状態で金型による圧着動
作が行われ、芯線を露出させている被覆電線が端子と接
続される。そして、皮剥ぎ動作から端子圧着動作への移
行をスムーズにするために、裁断刃や皮剥ぎ刃は、いず
れも金型と近接した位置にレイアウトされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような皮剥ぎ屑
吸引機構において連続的な端子圧着動作を行うために
は、皮剥ぎユニットの裁断刃で裁断された被覆電線のチ
ップ屑や、皮剥ぎ刃によって裁断された被覆部の切り屑
(この明細書で「皮剥ぎ屑」と総称する)が飛び散らな
い状態で円滑に皮剥ぎ後の被覆電線を金型に送給する必
要がある。しかるに、上記裁断刃や皮剥ぎ刃は、いずれ
も端子圧着用の金型間に進退する構成になっているの
で、皮剥ぎ屑が金型まで飛び散りやすく、それによる圧
着不良が生じていた。
【0006】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、皮剥ぎユニットからの皮剥ぎ屑を確実に処理す
ることのできる皮剥ぎ屑吸引機構を提供することを課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、被覆電線の先端部に皮剥ぎ加工を施すため
の刃が、当該被覆電線に端子を圧着するための一対の金
型間に進入する進入ポジションと金型の外側に退避して
金型による圧着動作を許容する退避ポジションとの間で
進退可能に付設されている皮剥ぎユニット付端子圧着装
置に用いられる皮剥ぎ屑吸引機構であって、上記退避ポ
ジションにある刃の下方に配置され、上記刃が皮剥ぎ動
作を行うことによって生じる皮剥ぎ屑を負圧空気で吸引
するために受ける吸引用屑受けと、屑受けの上部に設け
られ、屑受けと退避ポジションにある刃との間を覆うカ
バー姿勢と退避ポジションと進入ポジションとの間で上
記刃が移動するのを許容する許容ポジションとの間で変
位可能なカバー部材と、上記刃が進入ポジションと退避
ポジションとの間で変位する行程において、退避ポジシ
ョンに刃があるときに、カバー部材がカバーポジション
に変位し、残余の行程ではカバー部材が許容ポジション
に変位するように、上記カバー部材と刃とを連動可能に
リンクするリンク機構とを設けていることを特徴とする
皮剥ぎ屑吸引機構である。
【0008】この特定事項を含む発明では、カバー部材
が刃の変位に連動して、最も皮剥ぎ屑が飛び散りやすい
退避ポジションへの変位時にカバーポジションに変位す
るので、皮剥ぎ屑は、カバー部材によって飛び散りが阻
止された状態で確実に屑受け内に収容される。ここで、
刃とは、被覆電線の先端部を裁断する裁断刃または皮剥
ぎ刃のいずれかであればよく、或いはその双方であって
もよい。多くの場合、刃は、裁断刃および皮剥ぎ刃であ
ることが好ましい。その場合には、両者によってそれぞ
れ生成される屑をいずれも効率よく屑受けから吸引する
ことが可能になる。
【0009】好ましい態様において、上記皮剥ぎユニッ
トに取り付けられて、進入ポジションにあるときに被覆
電線の先端部と突き当たることにより当該被覆電線を位
置決めする電線位置決め部材に設けられ、皮剥ぎ屑を進
入ポジションから退避ポジションに搬送可能に保持する
とともに、退避ポジションにおいて保持した皮剥ぎ屑を
吸引用屑受け内に落とし込む皮剥ぎ屑送給手段をさらに
備えている。
【0010】この特定事項を含む発明では、皮剥ぎ屑送
給手段によって、皮剥ぎ屑(特に裁断刃によって裁断さ
れたチップ屑)が確実に吸引用屑受け内に送給されるの
で、皮剥ぎ動作直後の皮剥ぎ屑が金型の方へ飛散しなく
なる。さらに好ましい態様において、上記電線位置決め
部材に設けられ、この位置決め部材の外周部分から皮剥
ぎ屑が飛散するのを抑制する抑制板をさらに備えてい
る。
【0011】この特定事項を含む発明では、被覆電線の
皮剥ぎ屑が電線位置決め部材の外周側へ飛散することが
抑制されるので、より一層確実に皮剥ぎ屑が皮剥ぎ屑送
給手段内に収容されやすくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。図1は
本発明の実施の一形態における皮剥ぎ屑吸引機構30を
採用した皮剥ぎユニット付端子圧着装置1の概略構成を
示す斜視図であり、図2は図1の実施の形態に係る要部
を拡大して示す斜視図である。
【0013】まず、図1 を参照して、同図に示す皮剥ぎ
ユニット付端子圧着装置1 は、ベース台2 と、ベース台
2 に取り付けられる固定側ユニット3 と、上記ベース台
2 に立設されたプレス機構4 とを有しており、固定側ユ
ニット3 に取り付けられたアンビル3aと、プレス機構
4に取り付けられたクリンパー4aとがそれぞれ対をな
して端子Tを圧着する一対の金型を構成している。そし
て、プレス機構4が、周知の制御ユニットUによってク
リンパー4aを昇降させることにより、両金型(アンビ
ル3aおよびクリンパー4a)間に送給された端子Tを
圧着するように構成されている。
【0014】上記端子Tを送給するために、上記プレス
機構4の側部には端子帯送給機構5が設けられ、この端
子帯送給機構5をリンク機構6でリンクさせて、プレス
機構4によるクリンパー4aの昇降動作と連動させるこ
とにより、端子帯Bに設けられた端子T部分を一ずつ間
欠的に金型間に送給することができるようになってい
る。図1の端子圧着装置1は半自動式のものであり、作
業者が図示しないフットスイッチによって上記プレス機
構4が駆動されるようになっている。
【0015】そして、このような端子圧着機構と連動し
て端子Tが圧着されるべき被覆電線Wの端部を皮剥ぎす
るために、上記ベース台2には、皮剥ぎユニット10が
取り付けられている。図2も参照して、皮剥ぎユニット
10は、金型に位置決めされる被覆電線Wの長手方向に
沿って延びる取り付け用ベース11と、この取り付け用
ベース11に対し、当該長手方向に沿って往復移動可能
な可動テーブル12と、可動テーブル12上に担持され
ているカッタユニット13とを有している。そして、カ
ッタユニット13には、図2に示すように一対のアーム
14が当該可動テーブル12の幅方向に変位可能に装着
されており、各アーム14の対向部分には、上記幅方向
突出して二つ一組で対をなす裁断刃15、皮剥ぎ刃16
がビス17で取り付けられて被覆電線Wの軸線を中心に
対称をなしている。そして、各アーム14が上記幅方向
に近接した場合には、両者間にある裁断刃15が被覆電
線Wの先端部を裁断する一方、皮剥ぎ刃16が被覆電線
Wの被覆部W1を切り込み、後述するように可動テーブ
ル12が被覆電線Wの先端側に変位することにより、切
り込んだ被覆部W1を被覆電線Wから抜き出して皮剥ぎ
動作を行うことができるようになっている。
【0016】上記皮剥ぎ動作を行うために、可動テーブ
ル12上には、当該可動テーブル12の長手方向に沿う
エアシリンダ18と、エアシリンダ18と各アーム14
とを連結することにより、エアシリンダ18による長手
方向の運動を幅方向の運動に変換して伝達するリンク機
構19が設けられている。従って、エアシリンダ18が
リンク機構19を駆動することにより、その駆動力が変
換されてアーム14に伝達され、アーム14が幅方向に
対称に変位して、被覆電線Wの裁断、切り込みを行うこ
とが可能になっている。さらに、取り付け用ベース11
には、可動テーブル12を長手方向沿いに往復移動する
ためのエアシリンダ20が取り付けられており、このエ
アシリンダ20によって、各刃15、16がアンビル3
aとクリンパー4aとの間に入り込んでいる進入ポジシ
ョン(ホームポジション)と、両金型3a、4a間から
退避してクリンパー4aによる加圧動作を許容する退避
ポジションとの間で上記可動テーブル12を往復移動さ
せることができるようになっている。
【0017】上記エアシリンダ18、20の動作タイミ
ングは、制御ユニットUによってプレス機構4と連動す
るように構成されている。従って、作業者が被覆電線W
をアンビル3aとクリンパー4aの間に配置し、図示し
ないフットスイッチを操作してプレス機構4を駆動する
ことにより、まず、エアシリンダ18により、両刃1
5、16が被覆電線Wを切り込み、次いで、エアシリン
ダ20によってホームポジションから退避ポジションに
可動テーブル12が往動することにより、皮剥ぎ動作が
行われ、次いで、プレス機構4がクリンパー4aを降下
させることにより、皮剥ぎされた被覆電線Wの端部に端
子Tが圧着されることになる。
【0018】ここで、上述したように、図示の実施の形
態に係る端子圧着装置1は、作業者が手作業で被覆電線
Wを送給する半自動式のものであるから、その被覆電線
Wの位置決めを容易にするために、上記皮剥ぎユニット
10には、電線ストッパ21が設けられている。図3は
電線芯当て部材を含むカッタユニットの平面略図を示し
ており、(A)(B)は図1の実施の形態に係る構成、
(C)は従来の構成を示している。
【0019】先ず、図3(A)〜(C)を参照して、電
線ストッパ21は、可動テーブル12に固定されている
軸状の基部22と、基部22に長手方向に相対変位可能
に連結され、図示しないばねで弾性的に金型3a、4a
の方に付勢されている突き当て部23とを有しており、
突き当て部23の先端部には、フランジ部24が一体に
形成されている。そして、作業者は、送給した被覆電線
Wをこのフランジ部24の端面24aに突き当てること
により、被覆電線Wの位置決めを行っていた。具体的に
は図示していないが、この電線ストッパ21は、カッタ
ユニット13と機械的にリンクされており、各刃15、
16が閉じてから開く瞬間に僅かに後退するようになっ
ている(図3(B)参照)。
【0020】ところで、図3(C)に示すように、従来
の電線ストッパ21においては、専らフランジ部端面2
4aをフラットに仕上げていたので、皮剥ぎ動作が行わ
れた時点で皮剥ぎ屑D(特に裁断刃15によるチップ
屑)がそのアンビル3aの方に落下してしまうという不
具合があった。そこで、図示の実施の形態では、フラン
ジ部端面24aに有底の凹部24bを設け、この凹部2
4a内にチップ屑Dを保持するようにしている。そのた
め、図示の実施の形態では、各刃15、16が図3
(A)に示すように、皮剥ぎ動作を行って閉じている段
階では、上記凹部24bで保持された皮剥ぎ屑Dが落下
しないようになっており、カッタユニット13が退避ポ
ジションに戻った後、各刃15、16が開く直前に上記
電線ストッパ21が退避することにより(或いは退避
後、各刃15、16が開くことにより)、皮剥ぎ屑Dが
下方に落下し、次に説明する皮剥ぎ屑吸引機構30によ
って吸引することができるようになっている。
【0021】さらに、皮剥ぎ屑Dの飛び散りを防止する
ため、上記フランジ部24の背後には、環状の抑止板2
5を配置している。次に、図2並びに図4および図5を
参照しながら、皮剥ぎ屑吸引機構30について詳述す
る。図4および図5は、図1の実施の形態に係る皮剥ぎ
屑吸引機構30の動作を示す側面略図であり、図4はカ
ッタユニット13が進入ポジションにある状態、図5は
カッタユニット13が退避ポジションにある状態をそれ
ぞれ示している。
【0022】これらの図を参照して、図示の実施の形態
に係る皮剥ぎ屑吸引機構30では、略箱型の屑受け31
を有している。この屑受け31は、金属製のダクト部材
であり、フレキシブルチューブ30a(図1参照)を介
して図示しないバキューム装置で皮剥ぎ屑Dを吸引でき
るようになっている。そして、図示の実施の形態におい
て、屑受け31は、可動テーブル12が変位する経路の
下方であって、退避ポジションにあるときの各刃15、
16の直下に臨む位置に配置されており、上記可動テー
ブル12と干渉しない限りにおいて、可動テーブル12
に近接した状態で上向きに開いている。
【0023】この屑受け31の開口部分には、一対のシ
ャッタ32、33が軸34、35により、水平軸線周り
に回動可能に取り付けられている。各シャッタ32、3
3は、図示の実施の形態におけるカバー部材を構成する
ものであり、いずれも薄板状の金属製部材で構成されて
いる。各シャッタ32、33を支持している軸34、3
5は、いずれも屑受け31の側壁上端近傍部分を貫通す
ることによって、略羽根板状に回転可能に支持されてい
る。これによって、各シャッタ32、33は、図4に示
すように概ね水平に倒れて可動ユニット12が往復移動
するのを許容する許容ポジションと、図5に示すように
概ね垂直に起立して、刃15、16と屑受け31との間
の空間を概ね覆うカバーポジションとの間で変位可能に
なっている。そして、各軸34、35の一端側(端子圧
着装置1に向いている側)は、幾分長く突出している。
【0024】各軸34、35の突出部分34a、35a
には、屑受け31の外側壁に近接して配置された環状の
取り付け部材36、37が固着しており、この取り付け
部材36、37の一弦線方向には、対応するシャッタ3
2、33の縁線と平行に延びるリンクロッド38、39
が略片持ち状に固着されている。ここで、各シャッタ3
2、33のうち、金型3a、4a側(以下、この側を仮
に前側とする)のシャッタ32に対応する上記ロッド3
8は、その一端部38aがカバーポジションにあるシャ
ッタ32の稜線に沿って上方に延びているとともに、他
端部38bが上記取り付け部材36を貫通して下方に突
出している。そして、屑受け31の側壁には、図4およ
び図5において、他端部38bの反時計回り方向の回動
を規制可能に他端部38bを係止させるストッパ40が
固定されているとともに、この他端部38bを上記反時
計回り方向に付勢する引っ張りコイルばね41が設けら
れている。
【0025】他方、後方に位置するシャッタ33に対応
する上記ロッド39は、その一端部39aがカバーポジ
ションにあるシャッタ33よりもわずかに後方に傾斜し
て上方に突出しており、他端部は対応する取り付け部材
37内に埋設されている。さらに、上記取り付け部材3
7には、リンクロッド42が片持ち状に取り付けられ、
その先端部42aが、図4に示す許容ポジションにおい
ては下方に突出している。そして、このリンクロッド4
2が、引っ張りコイルばね43により、図4および図5
において、反時計回り方向に付勢されている。
【0026】次に、屑受け31の外側部には、リンクレ
バー45が概ね前後に沿って配置され、その長手方向に
おいて略中央部分よりも若干後ろ側には、各軸34、3
5と平行な支点軸46が設けられ、この支点軸46周り
にリンクレバー45が揺動可能に取り付けられている。
このリンクレバー45の端部45a、45bは、次に説
明するように、所定のタイミングで各シャッタ32、3
3のリンクロッド38、42と係号することにより、各
シャッタ32、33を連動させることができるようにな
っている。
【0027】次に、図4および図5を参照して、上述し
た実施の形態に係る要部の動作を説明する。以上の構成
では、カッタユニット13が進入ポジション(ホームポ
ジション)から皮剥ぎ動作を開始し、退避ポジションに
至って皮剥ぎ動作を終了し、再度、進入ポジションに戻
る動作を繰り返すのであるが、先ず、カッタユニット1
3が皮剥ぎ動作のために退避ポジションに退避している
図5の状態では、各シャッタ32、33は、いずれも自
由状態にあり、しかも、引っ張りコイルばね41、43
の付勢力を受けていることにより、その回動が許容され
る範囲で図の時計周りに回動して、カバーポジションを
取っている。この状態では、前側のシャッタ38がカッ
タユニット13(アーム14)の前端面に近接した位置
で対向し、後ろ側のシャッタ39がアーム14の下面に
上縁を近接させた状態で臨むことにより、各刃15、1
6の下方を概ね前後に覆い、皮剥ぎ屑Dが確実に屑受け
31内に落下するようにその飛び散りを阻止している。
【0028】従って、図3で説明した凹部24bや抑止
板25との作用も相まって、皮剥ぎ屑Dは、確実に屑受
け31内に落下し、フレキシブルチューブ30aを介し
て吸引されることになる。次いで、この退避ポジション
からカッタユニット13が元のホームポジションである
進入ポジションに戻る際には、先ず、アーム14が前方
のシャッタ32を押し込むので、シャッタ32は、引っ
張りコイルばね41の付勢力に抗して時計回り方向に回
動し、カッタユニット13の前方への移動が許容され
る。この回動によって、シャッタ32に対応するリンク
ロッド38も一体に回動し、リンクレバー45の前端部
45aの上方に浮揚する。
【0029】次に、この動作タイミングにわずかに遅れ
て、可動テーブル12の前端面が後側のシャッタ33に
対応するリンクロッド39の一端部39aに当接するこ
とにより、シャッタ33もリンクロッド39を介して駆
動され、時計回り方向に回動する。この結果、シャッタ
33のリンクロッド42が回動し、リンクレバー45の
後端部42bを下側に押し込む。これにより、リンクレ
バー45が反時計回り方向に回動し、その前端部45a
がシャッタ32のリンクロッド他端部38bをロックす
る結果、アーム14と前側のシャッタ32との係合が外
れた後も、前側のシャッタ32の許容ポジションを維持
することが可能になる。
【0030】以上説明したように、上述した実施の形態
では、シャッタ32、33が刃15、16の変位に連動
して、最も皮剥ぎ屑Dが飛び散りやすい退避ポジション
への変位時にカバーポジションに変位するので、皮剥ぎ
屑Dは、シャッタ32、33によって飛び散りが阻止さ
れた状態で確実に屑受け31内に収容される。ここで、
刃15、16とは、被覆電線の先端部を裁断する裁断刃
15、16または皮剥ぎ刃15、16のいずれかであれ
ばよく、或いはその双方であってもよい。好ましくは、
上述した実施の形態のように刃15、16は、裁断刃1
5、16および皮剥ぎ刃15、16である。その場合に
は、両者によってそれぞれ生成される屑Dをいずれも効
率よく屑受け31から吸引することが可能になる。
【0031】また、上述した実施の形態では、電線位置
決め部材としての電線ストッパ21に皮剥ぎ屑送給手段
としての凹部24aを設けて、皮剥ぎ屑Dを進入ポジシ
ョンから退避ポジションに搬送可能に保持するととも
に、退避ポジションにおいて保持した皮剥ぎ屑Dを吸引
用屑受け31内に落とし込むようにしているので、より
一層、確実に皮剥ぎ屑Dの飛び散りを防止することが可
能になり、皮剥ぎ動作直後の皮剥ぎ屑Dが金型の方へ飛
散しなくなる。
【0032】さらに上述した実施の形態では、抑制板2
5によって、被覆電線Wの皮剥ぎ屑Dが電線ストッパ2
1の外周側へ飛散することが抑制されるので、より一層
確実に皮剥ぎ屑Dが皮剥ぎ屑D送給手段内に収容されや
すくなる。従って、上述した実施の形態では、皮剥ぎユ
ニット10からの皮剥ぎ屑Dを確実に処理することがで
きるという顕著な効果を奏する。
【0033】上述した実施の形態は、本発明の好ましい
具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施
の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種
々の設計変更が可能であることは云うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、皮
剥ぎユニットからの皮剥ぎ屑を確実に処理することがで
きるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における皮剥ぎ屑吸引機
構を採用した皮剥ぎユニット付端子圧着装置の概略構成
を示す斜視図である。
【図2】図1の実施の形態に係る要部を拡大して示す斜
視図である。
【図3】電線芯当て部材を含むカッタユニットの平面略
図を示しており、(A)(B)は図1の実施の形態に係
る構成、(C)は従来の構成を示している。
【図4】皮剥ぎユニットが進入ポジションにあるときの
図1の実施の形態に係る皮剥ぎ屑吸引機構の動作を示す
側面略図である。
【図5】皮剥ぎユニットが退避ポジションにあるときの
図1の実施の形態に係る皮剥ぎ屑吸引機構の動作を示す
側面略図である。
【符号の説明】
1 皮剥ぎユニット付端子圧着装置 3a アンビル(金型) 4a クリンパー(金型) 10 皮剥ぎユニット 30 皮剥ぎ屑吸引機構 31 屑受け 32 シャッタ(カバー部材) 33 シャッタ(カバー部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/05 H01R 43/052 H01R 43/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被覆電線の先端部に皮剥ぎ加工を施すため
    の刃が、当該被覆電線に端子を圧着するための一対の金
    型間に進入する進入ポジションと金型の外側に退避して
    金型による圧着動作を許容する退避ポジションとの間で
    進退可能に付設されている皮剥ぎユニット付端子圧着装
    置に用いられる皮剥ぎ屑吸引機構であって、 上記退避ポジションにある刃の下方に配置され、上記刃
    が皮剥ぎ動作を行うことによって生じる皮剥ぎ屑を負圧
    空気で吸引するために受ける吸引用屑受けと、 屑受けの上部に設けられ、屑受けと退避ポジションにあ
    る刃との間を覆うカバー姿勢と退避ポジションと進入ポ
    ジションとの間で上記刃が移動するのを許容する許容ポ
    ジションとの間で変位可能なカバー部材と、 上記刃が進入ポジションと退避ポジションとの間で変位
    する行程において、退避ポジションに刃があるときに、
    カバー部材がカバーポジションに変位し、残余の行程で
    はカバー部材が許容ポジションに変位するように、上記
    カバー部材と刃とを連動可能にリンクするリンク機構と
    を設けていることを特徴とする皮剥ぎ屑吸引機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の皮剥ぎ屑吸引機構におい
    て、 上記皮剥ぎユニットに取り付けられて、進入ポジション
    にあるときに被覆電線の先端部と突き当たることにより
    当該被覆電線を位置決めする電線位置決め部材に設けら
    れ、皮剥ぎ屑を進入ポジションから退避ポジションに搬
    送可能に保持するとともに、退避ポジションにおいて保
    持した皮剥ぎ屑を吸引用屑受け内に落とし込む皮剥ぎ屑
    送給手段をさらに備えている皮剥ぎ屑吸引機構。
  3. 【請求項3】請求項2記載の皮剥ぎ屑吸引機構におい
    て、 上記電線位置決め部材に設けられ、この位置決め部材の
    外周部分から皮剥ぎ屑が飛散するのを抑制する抑制板を
    さらに備えている皮剥ぎ屑吸引機構。
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