JP3383787B2 - 火災検知器 - Google Patents

火災検知器

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JP3383787B2 JP2000048131A JP2000048131A JP3383787B2 JP 3383787 B2 JP3383787 B2 JP 3383787B2 JP 2000048131 A JP2000048131 A JP 2000048131A JP 2000048131 A JP2000048131 A JP 2000048131A JP 3383787 B2 JP3383787 B2 JP 3383787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災検知器に関
し、特に、トンネル内等の悪環境の空間内に配設され、
該空間内で発生する火災を監視する光学式の火災検知器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用や鉄道用トンネルを始め、
トンネル内には通行上の安全を確保するため、様々な設
備が設置されている。車両用のトンネル設備について、
図面を参照して簡単に説明する。図11に示すように、
トンネル50内には、トンネル50内部の視界を確保す
るナトリウム灯等の照明灯53、トンネル50内で発生
した火災を検知する火災検知器54、火災を検知した際
に水を噴霧して火災の拡大を防ぐ水噴霧ヘッド55、放
水ノズルやホース等を収納した消火栓設備56、トンネ
ル50内の換気を行うジェットファン57、非常用通路
や出口を避難者に認識させ、誘導する誘導表示灯58を
はじめ、トンネル50内で発生した非常事態を通報する
ための非常用電話、ラジオ放送用のラジオ再放送誘導線
等、様々な設備が設けられている。特に、火災検知器5
4は、トンネル50内での車両火災等を検知し、いち早
くトンネル管理者や消防又は警察へ通報することを目的
として、トンネル内の見通しが効く壁面に所定間隔、た
とえば、25m間隔で配置されている。
【0003】次に、トンネル内に設置されている従来の
火災検知器の一例について、図面を参照して具体的に説
明する。図12は、従来、一般的に使用されている火災
検知器の概略構成図であり、図13は、火災検知器の断
面構造を示す要部断面図であり、図14は、火災検知器
本体の組立構造を示す分解図であり、図15は、火災検
知器の試験光源の組立構造を示す分解図である。なお、
このような火災検知器の構成は、たとえば、特開平7−
175986号公報や特開平7−160968号公報等
に記載されている。
【0004】図12、図13に示すように、火災検知器
100は、概略、入出力用の伝送線が配索され、トンネ
ル内壁面に設置される検知器箱(図示を省略)内に取り
付け固定される本体ケース101と、該本体ケース10
1に着脱可能に取り付けられる上部カバー102と、該
上部カバー102の略中央部においてトンネル内部方向
に突出するように組み付けられたドーム状の透光性の受
光ガラス103と、該受光ガラス103の内部に収納さ
れ、火炎から放射される輻射光を検出する受光素子(検
知センサ)104a、104bと、受光素子104a、
104bにより検出された信号を増幅する増幅回路や火
災判断を行う信号処理回路等が搭載された回路基板10
5と、受光ガラス103の周辺に配置され、受光ガラス
103の汚れ状態等を検知するための試験光CKを発す
るチェックランプ(試験光源)106a、106bが収
納されたドーム状のグローブ107a、107bと、を
有して構成されている。ここで、各々の受光素子104
a、104bは、図12(b)に示すように、トンネル
内壁面に垂直な中心線LCを概ね境界にして、各々図面
左方の領域ALと図面右方の領域ARを個別に監視する
ように設定されている。
【0005】上述した火災検知器本体における主要構成
部の組立構造は、図13、図14に示すように、受光ガ
ラス103のドーム形状部分のみが、上部カバー102
の略中央部に形成された開口部102aから突出し、フ
ランジ形状部分103aがOリング又はパッキンP10
1、P102を介して上記開口部102aの縁辺部に密
着するようにリング状部材108により組み付け固定さ
れている。また、試験光源106a、106bを収納す
るグローブ107a、107bにおいても、図15に示
すように、ドーム形状部分のみが上部カバー102の所
定の位置に形成された開口部102b、102cから突
出し、フランジ形状部分がOリング又はパッキンP10
3、P104を介して上記開口部102b、102cの
縁辺部に密着するように組み付け固定されている。さら
に、上記受光ガラス103及びグローブ107a、10
7bが組み付け固定された上部カバー102は、図14
に示すように、Oリング又はパッキンP105を介して
本体ケース101にボルト等の締結部材を用いて、着脱
可能に密着して取り付けられている。
【0006】すなわち、従来の火災検知器においては、
上部カバー102及び本体ケース101により形成さ
れ、Oリング又はパッキンP101〜P105等の密閉
用部材により気密性が確保された単一の密閉空間に、上
記受光素子104a、104bや回路基板105等が収
納された構成を有していた。このような火災検知器の組
立構造によれば、受光素子や回路基板等は、受光ガラ
ス、上部カバー及び本体ケース等の各々の接合部が高い
気密性を保持して密着するように構成されているので、
トンネル内部に浮遊する汚染物質、例えば、亜硫酸ガス
等の腐食性ガスの火災検知器内部への侵入を良好に防止
することができる。なお、従来の火災検知器において、
上述したようなOリングやパッキン等の密閉用部材を用
いた組立構造が採用されている理由は、トンネル内を通
過する車両の通行等により弾き飛ばされた小石や土砂等
の飛来物により、受光ガラスやグローブに割れやひび等
の破損を生じた場合、また、火災検知器内部の受光素子
や回路基板等の部品に異常や故障が生じた場合に、それ
らを容易に交換できるようにするためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような組立構造を有する火災検知器においては、以下
に示すような問題を有している。 (1)従来、トンネル内に設置される火災検知器におい
ては、受光ガラスへの汚損物質の付着や、受光素子や回
路基板の故障等に伴う火災検知器からの誤報の発生や自
己診断試験時の異常通報が生じた場合、トンネル内の取
り付け現場での点検作業によらなければ、異常の発生原
因が、受光ガラスの汚損であるか、受光素子や回路基板
等の故障であるか、あるいは、他の原因であるかを正確
に特定することができなかった。
【0008】また、火災検知器への直接的又は間接的な
落雷等が生じた場合には、複数の火災検知器に異常な過
電流が連鎖的に流れることにより、大量の火災検知器が
同時に破損して、大規模な修理を必要とする可能性があ
った。ここで、従来の火災検知器においては、回路基板
に避雷対策用の素子(アレスタ;以下、避雷素子と記
す)を設けることにより、回路搭載部品への過電流の印
加を防止する構成を有している。このような避雷素子
は、一旦過電流を受けると、破損、又は、特性の劣化を
生じるため、落雷の度、あるいは、特定の寿命期間(例
えば、数年)毎に、火災検知器を分解して、上記避雷素
子を交換する作業を行う必要があった。
【0009】このような火災検知器の外部又は内部で異
常や故障が生じた場合、一般的には、火災検知器を本体
ケースごとトンネル内壁面に設置される検知器箱から取
り外して、清浄な雰囲気の場所で修理を行うことが行わ
れていた。また、この場合、修理対象となった火災検知
器に替わって、当該火災検知器の設置箇所に代替品を交
換取付けする必要があった。そのため、度重なる交通規
制を行う必要がある上、時間的、人的な負担が大きく、
的確な作業を効率的に行うことが難しいという問題を有
していた。さらに、代替品として、火災検知器の完成品
を予め複数個(例えば、数十個)用意する必要があり、
その保管、購入コスト等が増大するという問題も有して
いた。
【0010】(2)上記(1)に示した問題を解決する
ために、トンネル内部で火災検知器を分解して修理を行
う場合が稀にあるが、この場合には、火災検知器の内部
に収納された受光素子や光学部品、回路基板等が腐食性
ガスに晒されることになり、特性の劣化が顕著になると
いう問題を有していた。ここで、上記トンネル内の腐食
性ガスによる特性劣化の具体例について説明する。火災
検知器に適用される光学部品のうち光学フィルタは、一
般に、サファイア等のガラス基板上に特定波長に対する
透過特性を有する材料(例えば、MgF2、ZnS、A
g、PbTe)を蒸着することにより構成されている。
このような光学フィルタにおける光透過特性は、図16
(a)に示すように、例えば、数100nmの波長帯域
Wλに含まれる入射光のみを透過させるように設定され
ている。しかしながら、上述したような腐食性ガスによ
る腐食を受けると、ガラス基板に形成された蒸着物質が
変質、あるいは、剥離して、図16(b)に示すよう
に、光透過波長帯域幅の拡大(図中矢印)や透過波長帯
域の変動を生じる。そのため、例えば、検出対象となる
炎特有の波長以外の成分が受光素子に入射することにな
り、適切な火災判断ができなくなる可能性があるという
問題を有していた。
【0011】また、近年、火災検知器においては、火災
判定処理の精度向上や高機能化に伴い、回路基板に搭載
される電子部品の形態が、単体の電子部品を基板上に搭
載したディスクリート構造から、集積回路(IC)を用
いたチップ構造に変化しつつある。ところが、ICチッ
プは、一般に、上記腐食性ガスに対する耐性が低く、経
年変化により動作不良や特性劣化を生じる可能性がある
という問題を有していた。さらに、受光素子において
も、上記腐食性ガスにより特性が劣化することが知られ
ている。
【0012】(3)上記(1)、(2)に示した火災検
知器の修理方法にあっては、図14、図15に示したよ
うに、密閉用部材を用いて十分な気密性を確保するよう
に、厳密に組み付け直す必要があった。この気密性が十
分確保されていない場合には、火災検知器内部にトンネ
ル内の腐食性ガスが侵入して、受光素子や光学部品、回
路基板等の腐食が進行して、上記特性の劣化を早めてし
まう可能性があるという問題を有していた。そのため、
修理に要する作業工数や作業期間が増大するという問題
も有していた。 (4)上記(1)、(2)、(3)の各問題点において
は、修理、点検等の目的で、火災検知器の気密性を人為
的に解除する場合について説明したが、図14、図15
に示した組立構造の場合、Oリングやパッキン等を構成
する材質の経年変化により気密性が自然に劣化して、腐
食性ガスが火災検知器内部に侵入することにより、上記
各問題点が一段と顕著になる可能性も有していた。ま
た、Oリングやパッキン等を用いた組立構造において
は、Oリングやパッキン等の密閉用部材の部品点数が増
加することになるため、生産コストの増大を招く問題も
有していた。
【0013】本発明は、このような問題点に鑑み、トン
ネル内等の悪環境の空間内に設置される火災検知器につ
いて新たな構造を提案し、火災検知器の内部への腐食性
ガスの侵入を良好に抑制して、火災監視機能の特性劣化
を抑制することができる火災検知器を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る火災検知器は、光エネルギーを電気信号に変換する検
知センサを備え、該検知センサにより所定の検知エリア
を設定し、かつ、悪環境の空間内に設置して、該空間内
の火災を検知する火災検知器において、少なくとも、前
記検知センサ、及び、前記検知センサから出力される前
記電気信号に基づいて、火災判断等のため所定の電気的
な処理を実行する回路が形成された回路基板を収納する
検知ユニットと、前記検知ユニットが着脱可能に取り付
けられた取付ベースとを備え、前記検知センサの前方に
配置される透光性窓が設けられた上部カバーと、第1の
密閉用部材を介して取り付けられた前記上部カバーに対
して着脱可能な密閉用カバーにより、前記検知ユニット
を第1の密閉空間として形成し、前記取付ベースと前記
検知ユニットは、第2の密閉用部材を介して密着して取
り付けられ第2の密閉空間を形成し、第1の密閉空間を
構成する第1の密閉用部材は、第2の密閉空間を形成す
る第2の密閉用部材の内側に配置されていることを特徴
としている。
【0015】請求項2記載の発明に係る火災検知器は、
光エネルギーを電気信号に変換する検知センサを備え、
該検知センサにより所定の検知エリアを設定し、かつ、
悪環境の空間内に設置して、該空間内の火災を検知する
火災検知器において、少なくとも、前記検知センサ、及
び、前記検知センサから出力される前記電気信号に基づ
いて、火災判断等のため所定の電気的な処理を実行する
回路が形成された回路基板を収納する検知ユニットと、
前記検知ユニットが着脱可能に取り付けられた取付ベー
スとを備え、前記検知センサの前方に配置される透光性
窓が設けられた上部カバーと、第1の密閉用部材を介し
て取り付けられた前記上部カバーに対して着脱可能な密
閉用カバーにより、前記検知ユニットを第1の密閉空間
として形成し、前記取付ベースと前記検知ユニットは、
第2の密閉用部材を介して密着して取り付けられ第2の
密閉空間を形成し、前記第1の密閉空間を構成する密閉
用カバーは前記第2の密閉空間の内側に配置されている
ことを特徴としている。
【0016】請求項3記載の発明に係る火災検知器は、
請求項1乃至2記載の火災検知器において、前記上部カ
バーは、略全面にわたり前記上部カバーの前方方向への
突出量が連続的に大きくなる傾斜面を構成し、前記上部
カバーの所定の開口部に前記透光性窓が気密性を有し、
かつ火災検知器が設置される面に対して5°〜30°の範
囲の傾斜角度を有して固定的に取り付けられるととも
に、前記透過性窓が前記傾斜面に対し平坦に形成される
ことを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明に係る火災検知器は、
請求項1乃至3のいずれかに記載の火災検知器におい
て、前記火災検知器は、前記検知センサに対して試験光
を投光する試験光源と、前記試験光を透光する試験用透
光性窓とを備え、前記試験用透光性窓は、前記上部カバ
ーに形成された試験光源収納部に前記検知センサの前方
に配置される前記透光性窓に対して設けられることを特
徴としている。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明に係る火災検知器の
第1の実施形態を示す概略構成図であり、図2は、本実
施形態に係る火災検知器の断面構造を示す概略断面図で
あり、図3は、本実施形態に係る火災検知器本体に適用
される検知器ユニットの組立構造を示す分解図である。
図1に示すように、火災検知器1Aは、大別して、所望
の火災検知機能を実現するための種々のセンサや回路を
備えた検知器ユニット10Aと、図示を省略した入出力
用の伝送ケーブルが配索され、トンネル内壁面に設置さ
れた所定の検知器箱内に取り付け固定される取付ベース
21と、を有し、これら検知器ユニット10A及び取付
ベース21が簡易に着脱可能に構成されている。
【0020】図2、図3に示すように、検知器ユニット
10Aは、上述した従来の火災検知器100の構成(図
12、図13参照)と同様に、上部カバー11の一面側
(図面上方)の略中央部において、トンネル内部方向に
突出するように組み付けられ、火炎から放射される輻射
光(赤外線エネルギー)を検知する焦電素子等からなる
受光素子や光学フィルタを含む一対の検知センサ部(検
知センサ)12a、12bが収納されたドーム状の透光
性の受光ガラス(透光性窓)13と、該受光ガラス13
の周辺に配置され、受光ガラス13の汚れ状態等を検知
するための試験光を発する試験光源(チェックランプ)
14が収納されたドーム状の透光性のグローブ15が設
けられた構成を有している。ここで、受光ガラス13
は、ドーム形状部分が上部カバー11の略中央部に形成
された開口部11aから突出して、フランジ形状部分1
3aがOリング又はパッキンP11、P12を介して上
記開口部11aの縁辺部に密着するように組み付け固定
され、また、試験光源14を収納するグローブ15も、
ドーム形状部分が上部カバー11の所定の位置に形成さ
れた開口部から突出して、Oリング又はパッキンを介し
て上記開口部に密着するように組み付け固定されてい
る。
【0021】また、上部カバー11の他面側(図面下
方)には、Oリング(第1の密閉用部材)16を介し
て、モールドカバー(密閉用カバー)17が着脱可能に
密着して取り付けられ、上部カバー11とモールドカバ
ー17により形成される空間には、上記検知センサ部1
2a、12bから出力される検出信号に基づいて、火災
判断等を行う信号処理回路等が搭載された主回路基板
(回路基板部)18が収納されている。ここで、上部カ
バー11に対して、上記モールドカバー17を密着して
(気密性を有して)取り付ける構造としては、例えば、
図2に示すように、モールドカバー17のOリング16
近傍をボルトBT1等の締結部材により上部カバー11
に均等に締結固定する構成を適用することができる。
【0022】さらに、モールドカバー17には、コネク
タ挿入用の開口部17aが設けられ、この開口部17a
を介して、上記主回路基板18と所定の回路部品19が
電気的に接続されている。ここで、上記主回路基板18
と回路部品19は、気密性を有するとともに、必要に応
じて着脱が可能なように形成されたコネクタCN1を介
して接続されている。具体的には、モールドカバー17
に形成された開口部17aにおいて、主回路基板18に
取り付けられたコネクタCN1が、該開口部17a周辺
の形状に対応したパッキンP21を介して、ボルトBT
2等の締結部材によりモールドカバー17に締結固定さ
れ、上記気密性が確保されている。また、回路部品19
は、コネクタCN1を介して主回路基板18に接続され
た状態で、ボルトBT3等の締結部材によりモールドカ
バー17に締結固定されている。なお、回路部品19と
は、避雷素子等のように、火災検知器1Aの火災検知機
能を良好に維持する上で、部品の交換が必須、あるい
は、その交換の頻度が比較的高い電気、電子部品であっ
て、単体としての部品の他、これらの部品を搭載した回
路基板も含む。
【0023】すなわち、検知器ユニット10Aは、上部
カバー11に対して、受光ガラス13、グローブ15、
モールドカバー17が各々気密性を有して組み付けられ
ていることにより、密閉された空間(第1の密閉空間)
SPAを形成し、この密閉空間SPAに上記検知センサ
部12a、12bや主回路基板18等が収納された構成
を有している。一方、取付ベース21は、図1、図2に
示すように、Oリング(第2の密閉用部材)22を介し
て、検知器ユニット10AにボルトBT4等の締結部材
を用いて均等に締結固定することにより、着脱可能に密
着して(気密性を有して)取り付けられ、また、例え
ば、底面側側面から突出して設けられた取付ステー23
を介して、トンネル内壁面に設置された検知器箱内の所
定の位置に取り付け固定される。すなわち、検知器ユニ
ット10Aと取付ベース21は、気密性を有して組み付
けられていることにより、密閉された空間(第2の密閉
空間)SPBを形成し、この密閉空間SPBに避雷素子
等の回路部品19が収納された構成を有している。
【0024】このような構成を有する火災検知器1Aに
おいて、火災検知器1Aの外部又は内部で異常や故障が
生じ、その原因が現地で即座に判明しない場合や火災検
知機能が復帰しない場合等には、検知器ユニット10A
のみを取付ベース21から取り外して、清浄な雰囲気の
場所に持ち出し、密閉空間SPAを開放して、内部に収
納されている検知センサ部12a、12bや主回路基板
18等の修理、点検を行う。この場合、修理対象となっ
た検知器ユニットに替わって、代替品又は予備品として
保管してある他の検知器ユニットを上記取付ベース21
に交換取り付けすることにより、トンネル内の火災監視
が継続的に行われる。また、火災検知器1Aへの落雷等
が生じた場合のように、予め火災検知器1Aの異常の原
因が判明している場合や、交換頻度の高い部品又は予め
交換が予定されている部品の、現地交換作業を行う場合
等には、検知器ユニット10Aを取付ベース21から取
り外して、密閉空間SPBを開放して、内部に収納され
ている回路部品(例えば、避雷素子を含む回路基板)1
9を交換する。
【0025】したがって、本実施形態に係る火災検知器
1Aによれば、検知器ユニット10Aにより形成される
第1の密閉空間SPAに、検知センサ部12a、12b
や主回路基板18等の主要な回路部品を収納し、また、
検知器ユニット10A及び取付ベース21により形成さ
れる第2の密閉空間SPBに、避雷素子等の交換頻度の
高い回路部品19を収納することにより、トンネル内の
設置現場で部品交換等の作業のために、火災検知器1A
を分解する場合であっても、第2の密閉空間SPBに腐
食性ガスが侵入するものの、第1の密閉空間SPAの気
密性は確保されるので、腐食性ガスによる光学フィルタ
や受光素子、主回路基板に搭載されたIC等の特性劣化
を抑制することができ、火災検知機能を長期にわたって
良好に維持することができる。
【0026】また、交換対象となる回路部品19を予め
第2の密閉空間SPBに個別に設け、かつ、第1の密閉
空間SPAに収納された主回路基板18と着脱可能なコ
ネクタCN1を介して、電気的に接続することができる
ので、トンネル内の現地での部品の交換作業を容易かつ
迅速に行うことができ、車線規制等による交通障害や、
時間的、人的な負担を軽減することができる。ここで、
コネクタCN1は、モールドカバー17に形成された開
口部17a周辺の形状に対応したパッキンP21を介し
て、モールドカバー17に対して、気密性を有して取り
付けられているので、コネクタ接続部を介して第1の密
閉空間SPAに腐食性ガスが侵入することを一段と防止
して、光学フィルタや受光素子、IC等の特性劣化を抑
制することができる。さらに、修理交換時の代替品とし
て、取付ベース21を含む火災検知器1Aの完成品では
なく、検知器ユニット10Aのみを用意すればよいの
で、その保管、購入コストを大幅に削減することができ
る。
【0027】<第2の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知器の第2の実施形態について、図面を参照して説
明する。図4は、本発明に係る火災検知器の第2の実施
形態を示す概略構成図であり、図5は、本実施形態に係
る火災検知器の断面構造を示す概略断面図であり、図6
は、本実施形態に係る火災検知器本体に適用される検知
器ユニットの組立構造を示す分解図である。ここで、上
述した実施形態と同等の構成については、同一の符号を
付して、その説明を簡略化する。図4に示すように、火
災検知器1Bは、上述した第1の実施形態と同様に、大
別して、所望の火災検知機能を実現するための種々のセ
ンサや回路を備えた検知器ユニット10Bと、トンネル
内壁面に設置された所定の検知器箱内に取り付け固定さ
れる取付ベース21と、を有し、これら検知器ユニット
10B及び取付ベース21が簡易に着脱可能に構成され
ている。
【0028】図5、図6に示すように、検知器ユニット
10Bは、上部カバー31と、Oリング16と、モール
ドカバー17と、を有し、上部カバー31に対して、O
リング16を介してモールドカバー17が気密性を有し
て組み付けられていることにより、密閉空間(第1の密
閉空間)SPAを形成し、この密閉空間SPAに上述し
た実施形態と同様に、検知センサ部12a、12bや主
回路基板18が収納されている。また、検知器ユニット
10Bは、Oリング22を介して取付ベース21に気密
性を有して組み付けられていることにより、密閉空間
(第2の密閉空間)SPBを形成し、この密閉空間SP
Bに避雷素子等の回路部品19が収納された構成を有し
ている。
【0029】ここで、モールドカバー17及び回路部品
19は、上述した実施形態と同等の構成を有しているの
で、その説明を省略し、本実施形態の特徴である上部カ
バーの構成について、以下に詳しく説明する。上部カバ
ー31は、火災検知器1Bのトンネル内壁面への設置状
態において、少なくともトンネルの長手方向(図5の左
右方向)に所定の曲率半径を有して曲面状に形成された
傾斜曲面(傾斜面)32a、32bと、傾斜曲面32
a、32bの各々の周縁部(外周)に連続して設けら
れ、所定の傾斜角度を有して形成された急傾斜面33
a、33bと、内部に収納された検知センサ部12a、
12bの前方に位置し、傾斜曲面32a、32bの各々
に設けられた個別の透光性窓34a、34bと、各透光
性窓34a、34bの近傍に個別の試験光源14a、1
4bを収納し、火災検知器1Bの設置状態において、そ
の下面側に試験光透光窓(試験用透光性窓)15a、1
5bを備えた試験用光源収納部35と、を有して構成さ
れている。
【0030】傾斜曲面32a、32bは、曲率半径が大
きく平面に近似する単一、又は、複合された曲面により
構成され、設置状態において、トンネル内部方向(図5
の上方向)に突出するように形成されている。また、傾
斜曲面32a、32bは、各々トンネルの長手方向の一
方側(図5左側)及び他方側(図5右側)に位置し、ト
ンネルの一方側及び他方側に対して所定の傾斜を有して
形成されている。すなわち、傾斜曲面32a、32b
は、設置状態において、中央(上部カバー31の略中央
の頭頂部36)から見て上下方向及び左右方向に向かっ
て、それぞれ設置面方向への突出量が連続的に小さくな
る曲面を有するように構成されている。そして、各々の
傾斜曲面32a、32bの頂点又は頂辺36寄りには、
上記個別の透光性窓34a、34bが、設置状態におい
て、トンネル内壁面に対して所定の傾斜角度で設けられ
ている。
【0031】急傾斜面33a、33bは、傾斜曲面32
a、32bの周縁部に傾斜曲面32a、32bに連続し
て設けられ、かつ、傾斜曲面32a、32bのトンネル
内壁面に対する傾斜角度、例えば、20°程度に比較し
て、急峻な傾斜角度、例えば、60°程度を有するよう
に形成されている。また、急傾斜面33a、33bは、
各々トンネルの長手方向に頂点又は頂辺(以下、エッジ
と記す)33c、33dを有して形成されている。ここ
で、急傾斜面33a、33bの立ち上がり高さ(突出
量)は、エッジ33c、33d部分の高さに比較して、
上部カバー31の上下方向中央部分(すなわち、傾斜曲
面32a、32bの頂点又は頂辺36近傍)の高さの方
が高くなるように形成されている。
【0032】透光性窓34a、34bは、上部カバー3
1に収納された検知センサ12a、12bの汚れや破損
等を防止し、保護する平板状の透明板、例えば、サファ
イアガラス等の赤外線透過ガラスにより構成される。こ
こで、透光性窓34a、34bは、トンネル内壁面、換
言すれば、トンネル内に支配的に流れる気流に対して概
ね5°〜30°、望ましくは、10°〜25°の傾斜角
度を有して(斜向して)設けられている。試験光透光窓
15a、15bは、透光性窓34a、34bと同様に、
サファイアガラス等の赤外線透過ガラスにより構成され
る。火災検知器1Bは、試験光源14a、14bから投
光され、試験光透光窓15a、15b、透光性窓34
a、34bを介して検知センサ12a、12bに達する
試験光の受光出力により、定期的に各透光性窓34a、
34bの汚れ状態を検出して、検知感度の低下を電気的
又はソフトウェア的な制御手法により補償する。ここ
で、試験用光源収納部35の下面側に設けられた試験光
透光窓15a、15bは、火災検知器1Bの設置状態に
おいて、トンネル内壁面に対して略平行に設けられてい
る。
【0033】次いで、上記透光性窓及び試験光透光窓の
取付形態について、図面を参照して説明する。図7は、
透光性窓及び試験光透光窓の概略構成を示す要部詳細図
である。図7(a)に示すように、円形の透光性窓34
a、34bは、上部カバー31に収納された検知センサ
12a、12bの前方に位置する傾斜曲面32a、32
bに形成された段付きの円形の開口部37において、透
光性窓34a、34bとなるサファイアガラスが係合さ
れる張出部37aに、例えば、接着剤等を塗布して密着
固定させることにより構成される。また、図7(b)に
示すように、矩形の試験光透光窓15a、15bは、試
験用光源収納部35に収納された試験光源14a、14
bの前方に形成された段付きの矩形の開口部38におい
て、試験光透光窓15a、15bとなるサファイアガラ
スが係合される張出部38aに、例えば、接着剤等を塗
布して密着固定させることにより構成される。
【0034】ここで、サファイアガラスを開口部37、
38に気密性良く密着固定させるための手法としては、
例えば、紫外線硬化型接着剤を用いた、いわゆる、UV
接着法を良好に適用することができる。UV接着法は、
接着面(図7(a)、(b)では、張出部37a、38
a)に紫外線硬化型接着剤を均一に塗布して、被接着物
(図7(a)、(b)では、透光性窓34a、34b、
試験光透光窓15a、15b)を載置した後、所定時間
紫外線を照射することにより気密性良く接着を行うもの
であり、この方法によれば、透光性窓部及び試験光透光
窓部の十分な気密性を簡易かつ迅速に実現して、検知器
ユニット内部(第1の密閉空間SPA)への腐食性ガス
の侵入を確実に防止することができる。
【0035】このような構成を有する火災検知器1Bに
よれば、上述した第1の実施形態と同様に、検知器ユニ
ット10Bのみを取付ベース21から取り外して、清浄
な雰囲気の場所に持ち出し、第1の密閉空間SPAを開
放して、内部に収納されている検知センサ部12a、1
2bや主回路基板18等の修理、点検を行うことができ
るとともに、第2の密閉空間SPBに収納されている回
路部品19の交換作業を、第1の密閉空間SPAの気密
性を確保しつつ、トンネル内の設置現場で容易に行うこ
とができる。
【0036】また、本実施形態によれば、透光性窓34
a、34b及び試験光透光窓15a、15bをUV接着
法を適用して上部カバー31及び上部カバー31に設け
られた試験用光源収納部35に密着固定することによ
り、Oリングやパッキン等の密閉用部材を使用すること
なく気密性を確保することができるので、Oリング等の
劣化に起因して透光性窓部及び試験光透光窓部を介して
第1の密閉空間SPAに腐食性ガスが侵入することを防
止することができ、腐食性ガスによる光学フィルタや受
光素子、IC等の特性劣化を一段と抑制して、より長期
にわたって良好な火災検知機能を維持することができ
る。加えて、Oリング等の密閉用部材を必要としないの
で、火災検知器を構成するための部品点数を削減するこ
とができ、生産コストの削減を図ることができる。
【0037】次に、本実施形態に係る火災検知器に適用
される上部カバーの形状特有の作用について、図面を参
照して具体的に説明する。図8は、傾斜曲面32a、3
2b、及び、急傾斜面33a、33bの形状と気流との
関係を示す概略図である。ここで、トンネル内で生じる
気流は、図8(a)にあっては、図面の左方を上流とし
て右方に向かって流れているものとし、また、図8
(b)にあっては、図面の左斜め下方を上流として右斜
め上方に向かって流れているものとする。図8(a)、
(b)に示すように、上部カバー31に形成された傾斜
曲面32aは、気流Cの上流側から下流側に向かってト
ンネル内部方向、すなわち、前方方向に突出する、曲率
半径が大きい曲面を有している。また、傾斜曲面32
a、32bは、所定の曲率半径を有して曲面状に形成さ
れているため、設置状態において、トンネルの上下方向
に対しても傾斜曲面を有している。
【0038】一方、急傾斜面33aは、傾斜曲面32a
の外周側にあって、傾斜曲面32aよりも気流Cの上流
側でトンネル内部方向に突出する曲面を有している。よ
って、気流Cは、このような急傾斜面33a、33b、
及び、傾斜曲面32a、32bの形状に沿って流れが変
化する(制御される)ことになる。そのため、このよう
な構成を有する火災検知器1Bによれば、上流側から流
れる気流Cのうち、まず、トンネル内壁面側の気流Cx
が、火災検知器1Bの設置面側の周縁部に設けられた最
も上流側に位置する急傾斜面33a(すなわち、エッジ
33c近傍)に直接吹き付けることにより、汚れ原因物
質が衝突して、その一部が付着する。その後、汚れ原因
物質が減少した気流Cxは、急傾斜面33aを乗り越え
前進し、傾斜曲面32aの形状に沿って流れる気流Cx
aと、急傾斜面33aの形状に沿って流れる気流Cxb
とに分散される。
【0039】これにより、急傾斜面33aの形状に沿っ
て流れる気流Cxbは、火災検知器1Bの設置状態にお
ける上下方向に向かう。ここで、上述したように、急傾
斜面33aは、傾斜角度が急峻に形成され、かつ、上部
カバー31の中央部分に近いほど、立ち上がり高さ(突
出量)が高くなることから、急傾斜面33aに吹き付け
た気流Cx、及び、その後、急傾斜面33aの形状に沿
って流れる気流Cxbは、傾斜曲面32a側へ乗り越え
にくくなるので、急傾斜面33aを乗り越えて前進し、
傾斜曲面32aの形状に沿って流れる気流Cxaは、大
幅に減少するとともに、該気流Cxaに含まれる汚れ原
因物質が大幅に減少する。さらに、急傾斜面33aを乗
り越えて傾斜曲面32aに達した気流Cxaは、傾斜曲
面32aの曲面形状に沿って、前進方向及び上下方向に
分散されるので、気流Cxaが進むにつれて気流Cxa
に含まれる汚れ原因物質は一層希薄になる。
【0040】また、気流Cのうち、上記気流Cxよりも
上層(トンネル内部側)の気流Cyは、急傾斜面33a
よりも、トンネル内部方向により突出した傾斜曲面32
aに吹き付け、その後、傾斜曲面32aの形状に沿って
流れることにより、前進方向及び上下方向に分散され
る。ここで、気流Cxのうち、急傾斜面33aを乗り越
えて前進する気流Cxa、及び、傾斜曲面32aに吹き
付ける気流Cyのうち、傾斜曲面32aに直接吹き付
け、前進する気流Cyaは、図8(a)に示すように、
より上層(火災検知器1Bの前方向)の気流Czを押し
上げ、傾斜曲面32aへの直接的な吹き付けを抑制しつ
つ、傾斜曲面32aの形状に沿って、透光性窓34aの
上方を通過して、頂点又は頂辺36に達する。
【0041】また、気流Cxのうち、急傾斜面33aを
乗り越えて傾斜曲面32aに達し、さらに、上下方向に
進んだ気流Cxc、及び、気流Cyのうち、傾斜曲面3
2aに吹き付け、上下方向に分散した気流Cybは、傾
斜曲面32aの形状に沿って、上部カバー31(火災検
知器1B)の外方に向かう。一方、傾斜曲面32bは、
傾斜曲面32aの突出により、気流Cに対して陰(死
角)側に位置することになり、気流Cの直接的な吹き付
けが常に抑制された状態にある。さらに、試験用光源収
納部35の下面側に設けられる試験光透光窓15a、1
5bは、気流C(Cx、Cy、Cz)に対して平行に配
置されていることにより、気流Cの直接的な吹き付けが
常に抑制された状態にある。
【0042】したがって、本実施形態に係る上部カバー
31の形状によれば、気流Cに乗って飛来する汚れ原因
物質は、まず、傾斜曲面32aの上流側の周縁部に設け
られた急傾斜面33aに直接衝突して、その一部が付着
し、汚れ原因物質が減少した気流のうち、傾斜曲面32
a側に到達した気流、及び、傾斜曲面32aに吹き付
け、傾斜曲面32aの形状に沿って流れる気流は、さら
に、傾斜曲面32aの形状に沿って、前進方向及び上下
方向に分散されて流れるので、透光性窓34aに達する
気流、及び、該気流に含まれる汚れ原因物質を大幅に低
減できる。また、傾斜曲面32aの形状に沿って、前進
した気流は、上層の気流を押し上げつつ、透光性窓34
aの傾斜(窓面)に平行に流れるので、透光性窓34a
への汚れの付着を大幅に低減することができる。なお、
傾斜曲面32aに設けられた透光性窓34bにおいて
も、気流Cの直接的な吹き付けが抑制されるので、汚れ
の付着を大幅に低減することができる。
【0043】特に、透光性窓34aの気流上流側に対し
て、傾斜角度の小さい傾斜曲面32a、傾斜角度の大き
い急傾斜面33aを連続して形成、配置したことによ
り、気流Cのより上流側において、気流の分散化及び汚
れ原因物質の低減化を図ることができるので、透光性窓
34aへ達する気流を減らすとともに、汚れ原因物質の
付着を第1の実施形態と比しても大幅に低減できる。ま
た、設置状態においてトンネル内壁面に対して透光性窓
34aの傾斜角度を小さく設定(概ね5°〜30°)す
ることにより、傾斜曲面32aの形状に沿って前進する
気流の直接的な吹き付けをさらに抑制することができる
ので、汚れ原因物質の衝突、付着を大幅に低減すること
ができる。さらに、試験光透光窓15a、15bを、設
置状態において、試験用光源収納部35の下面側で、か
つ、トンネル内壁面に対して平行に設けることにより、
試験光透光窓15a、15bへの汚れ原因物質の付着が
大幅に抑制され、試験光透光窓15a、15bの汚れの
影響を極めて小さくした上で、透光性窓34a、34b
の汚れ状態を検出して火災検知器1Bの検知感度の低下
を補償する手法を採用することができる。
【0044】また、上部カバー31の略全域が、凹凸の
ない滑らかな面(平面、曲面等)により凸状に構成さ
れ、加えて、透光性窓34a、34b及び試験光透光窓
15a、15bが上部カバー31を構成する面に対し
て、略隙間なく、連続的な面(面一)となるように取り
付け固定されているので、透光性窓34a、34b及び
試験光透光窓15a、15bへの汚れの付着が大幅に抑
制されるとともに、透光性窓34a、34b及び試験光
透光窓15a、15bの清掃作業時における清浄化を簡
易かつ良好に行うことができる。なお、本実施形態にお
いては、急傾斜面33a、33bが曲面を有している場
合を示したが、平面により構成される物であっても良
い。但し、傾斜曲面32a、32bの透光性窓34a、
34bの気流上流側の面積を広くとり、気流の分散化を
促進するためには、曲面であることが望ましい。
【0045】<第3の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知器の第3の実施形態について、図面を参照して説
明する。図9は、本発明に係る火災検知器の第3の実施
形態を示す概略構成図である。ここで、上述した実施形
態と同等の構成については、同一の符号を付して、その
説明を簡略化する。本実施形態においては、検知器ユニ
ットにより形成される第1の密閉空間に収納された主回
路基板と、検知器ユニット及び取付ベースにより形成さ
れる第2の密閉空間に収納された回路部品との接続構造
について説明する。
【0046】第1の接続構造の例は、図9(a)に示す
ように、上部カバー31の下面側にOリング16を介し
て密着して取り付けられ、図5、図6と同等の構成を有
するモールドカバー17において、該モールドカバー1
7に形成された開口部17aに、第1の密閉空間SPA
に収納された主回路基板18側の雌側コネクタCN2
を、該開口部17a周辺の形状に対応したパッキンP2
1を介して、ボルトBT2等の締結部材により締結固定
することにより、気密性を有して取り付け、さらに、モ
ールドカバー17から第2の密閉空間SPB側に露出す
る当該雌側コネクタCN2に対して、第2の密閉空間S
PBに収納される回路部品19側に設けられた雄側コネ
クタCN3を直接接続して電気的に接続するとともに、
ボルトBT3等の締結部材によりモールドカバー17に
締結固定して、主回路基板18と回路部品19との接続
状態を堅固にするように構成したものである。
【0047】このような接続構造によれば、回路部品1
9を検知器ユニット10C側に取り付け固定することが
でき、検知器ユニット10Cと一体的に取り扱うことが
できる。なお、モールドカバー17に対して、雌側コネ
クタCN2を気密性を有して取り付ける構造としては、
上述したパッキン等を用いる構成の他に、例えば、イン
サート成形法等により雌側コネクタCN2をモールドカ
バー17と一体的に成形した構成を適用することもでき
る。
【0048】第2の接続構造の例は、図9(b)に示す
ように、第1の密閉空間SPAに収納された主回路基板
18から延伸する接続ケーブルCB1を、樹脂材料等を
封止することによりモールドカバー17に気密性を有し
て取り付け、当該接続ケーブルCB1の先端に取り付け
られたコネクタCN4を、第2の密閉空間SPBに収納
され、取付ベース21側にボルトBT5等の締結部材に
より取り付け固定された回路部品19側に設けられたコ
ネクタCN5に着脱可能に接続することにより、電気的
に接続するように構成したものである。なお、モールド
カバー17に対して、接続ケーブルCB1を気密性を有
して取り付ける構造としては、例えば、インサート成形
法等により、接続ケーブルCB1をモールドカバー17
に一体的に成形した構造を適用することができる。この
ような接続構造によれば、回路部品19を取付ベース2
1に固定することができ、当該回路部品19の交換の際
に、モールドカバー17やコネクタCN4、CN5に負
荷を与えることがないので、第1の密閉空間SPAの気
密性を良好に確保することができる。なお、接続ケーブ
ルCB1に替えて、導電性の接続ピンを適用することも
できる。
【0049】<第4の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知器の第4の実施形態について、図面を参照して説
明する。図10は、本発明に係る火災検知器の第4の実
施形態を示す概略構成図である。ここで、上述した実施
形態と同等の構成については、同一の符号を付して、そ
の説明を簡略化する。本実施形態においては、火災検知
器の外部から電気信号を伝送する入出力用の伝送ケーブ
ルの接続構造について説明する。
【0050】図10に示すように、本実施形態に係る伝
送ケーブルの接続構造は、取付ベース21に設けられた
所定の開口部に対して、パッキンP22を介してボルト
BT6等の締結部材により締結固定することにより、気
密性を有して取り付けられた単一のケーブルコネクタ2
4と、取付ベース21の外方側に露出するケーブルコネ
クタ24の電極に、着脱可能に電気的に接続される外部
コネクタ25と、取付ベース21の内部に露出するケー
ブルコネクタ24の電極に、着脱可能に電気的に接続さ
れる内部コネクタ26と、一端側に内部コネクタ26が
接続された伝送線CB2の他端側に取り付けられた基板
側コネクタ27と、を有している。ここで、基板側コネ
クタ27は、上述した第3の実施形態(図9参照)に示
した接続構造により主回路基板18に電気的に接続され
た回路部品19に設けられた所定のコネクタに接続され
る。
【0051】このような構成において、ケーブルコネク
タ24の両端に、トンネル内に配索されたメイン伝送ケ
ーブルに接続された外部コネクタ25と、基板側コネク
タ27を介して回路部品19に接続された内部コネクタ
26とを電気的に接続することにより、図示を省略した
検知器ユニットに収納された主回路基板とメイン伝送ケ
ーブルが電気的に接続されて、火災検知情報等の電気信
号や自己診断用の指令信号等が、管理センターとの間で
送受信される。すなわち、トンネル内に配索される伝送
ケーブルが取付ベース21内部にまで延在することな
く、取付ベース21内の第2の密閉空間SPBが、外部
と完全に遮断された構成を有している。したがって、本
実施形態においては、トンネル内に配索される伝送ケー
ブルの接続部(ケーブルコネクタ24)を介して、第2
の密閉空間SPB、更には、第1の密閉空間SPAにト
ンネル内の腐食性ガスが侵入することが防止され、検知
センサ部や主回路基板に搭載されたIC、回路部品等の
特性の劣化を一段と抑制することができる。
【0052】なお、上述した各実施形態においては、火
災検知器をトンネル内壁面に設置して、トンネル内部で
発生する火災を監視する場合についてのみ説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、他の悪環境の
空間、例えば、ゴミピット等のプラントや工場、あるい
は、金属、石炭、石油等の採掘坑等における火災監視に
も適用することができる。要するに、特定の閉ざされた
空間、あるいは、それに準じる空間に生じる腐食性ガス
に対して、上記各実施形態の如く密閉空間を構成するも
のであればよく、これによって、トンネル以外の他の悪
環境の空間においても、腐食性ガスに起因する検知セン
サ部やIC等の特性劣化を抑制して、長期にわたって、
良好な火災検知機能を維持することができるとともに、
汚れが付着しにくく、かつ、汚れを除去しやすい略凸型
の形状とすることにより、検知センサ部の前方に配置さ
れた透光性窓への汚れの付着を抑制して、清掃作業の頻
度を大幅に低減しつつ、清掃作業を効率的にかつ良好に
行うことができる火災検知システムを構成することがで
きる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、上部カバ
ーと、密着用カバーにより、検知センサ及び回路基板を
収納した検知ユニットが密閉された空間(第1の密閉空
間)として収納されているため、悪環境の空間(腐食性
ガス雰囲気)から遮断されているので、修理や点検時等
に検知器ユニットを取付ベースから取り外した場合、
一の密閉空間に設けられる検知センサ及び回路基板部が
腐食性ガスに晒されることが防止され、第一の密閉空間
に設けられる光学部品や回路基板等の特性の劣化を抑制
することができる。 よって、例えば第2の密閉空間に避
雷対策用の素子等の交換頻度の比較的高い回路部品を収
納しておくことにより、第1の密閉空間の気密性を確保
したまま、第2の密閉空間のみを開放して作業を行うこ
とができ、第一の密閉空間に設置された光学部品や回路
基板等の特性の劣化を抑制し、かつ、回路部品の適宜修
理交換を可能として、長期にわたって良好な火災検知機
能を維持することができる。
【0054】また、検知センサ及び回路基板を密閉され
た空間(第1の密閉空間)として収納した検知ユニット
が上部カバーと、当該上部カバーに対して着脱可能に組
み付けられた前記密着用カバーとにより形成されている
ので、設置状態において、Oリング等の密閉用部材、特
に第二の密閉空間を形成する第二のOリングが経年変化
により劣化した場合であっても、第一の密閉空間の気密
性は十分に確保され、異常や故障の発生した第二のOリ
ングを簡易に取り外して、検知センサ及び回路基板部の
点検、修理を行うことができる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、上部カバー
と、密着用カバーにより、検知センサ及び回路基板を収
納した検知ユニットが密閉された空間(第1の密閉空
間)として収納されているため、悪環境の空間(腐食性
ガス雰囲気)から遮断されているので、修理や点検時等
に検知器ユニットを取付ベースから取り外した場合、第
一の密閉空間に設けられる検知センサ及び回路基板部が
腐食性ガスに晒されることが防止され、第一の密閉空間
に設けられる光学部品や回路基板等の特性の劣化を抑制
することができる。 よって、例えば第2の密閉空間に避
雷対策用の素子等の交換頻度の比較的高い回路部品を収
納しておくことにより、第1の密閉空間の気密性を確保
したまま、第2の密閉空間のみを開放して作業を行うこ
とができ、第一の密閉空間に設置された光学部品や回路
基板等の特性の劣化を抑制し、かつ、回路部品の適宜修
理交換を可能として、長期にわたって良好な火災検知機
能を維持することができる。
【0056】また、検知センサ及び回路基板を密閉され
た空間(第1の密閉空間)として収納した検知ユニット
が上部カバーと、当該上部カバーに対して着脱可能に組
み付けられた前記密着用カバーとにより形成されている
ので、設置状態において、Oリング等の密閉用部材、特
に第二の密閉空間を形成する第二のOリングが経年変化
により劣化した場合であっても、第一の密閉空間の気密
性は十分に確保され、異常や故障の発生した第二のOリ
ングを簡易に取り外して、検知センサ及び回路基板部の
点検、修理を行うことができる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、上部カバー
の略全面にわたり、突出量が連続的に大きくなる傾斜面
を有しているので、気流が傾斜面の上流側に直接衝突す
るとともに、火災検知器の設置状態における上下方向に
分散され、さらに上層の気流が押し上げられることによ
り、上部カバーに配置された透光性窓に平行な気流を生
じさせて、透光性窓への直接的な衝突を回避することが
でき、透光性窓の汚れを大幅に抑制することができる。
また、上部カバー表面の凹凸形状を抑制した滑らかな面
により構成されているので、気流の乱れや滞留を生じる
ことがなく、汚れの付着を一段と抑制することができる
とともに、清掃作業時における汚れの除去を迅速かつよ
り清浄に行うことができる。また、透光性窓がOリング
等の密閉用部材を使用することなく、気密性を有して上
部カバーに密着固定されているので、透光性窓部を介し
て第1の密閉空間に腐食性ガスが侵入することが防止さ
れ、光学部品や回路基板等の特性の劣化を一段と抑制し
て、より長期にわたって良好な火災検知機能を維持する
ことができる。 さらに、上記透光性窓が、火災検知器の
設置面に対して5°〜30゜の範囲の傾斜角度を有して
配置され、また、上記傾斜面に対して平坦に形成されて
いるので、気流は、傾斜面の形状に沿って流れつつ分散
されることにより、気流に乗って飛来する汚れ原因物質
が上記透光性窓に対して平行に流れ、汚れの付着を抑制
して、清掃作業の頻度を大幅に低減することができると
ともに、簡易な清掃作業により汚れを良好に除去して、
効率的に清浄化することができる。
【0058】請求項4記載の発明によれば、検知センサ
に対して試験光を投光する試験光源の前方に設けられる
試験用透光性窓が、前記透光性窓に対して設けられてい
るので、気流に乗って飛来する汚れ原因物質が試験用透
光性窓に対して平行に流れ、汚れの付着を抑制して、清
掃作業の頻度を大幅に低減することができるとともに、
付着した汚れを簡易な清掃作業により良好に除去して、
効率的に清浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災検知器の第1の実施形態を示
す概略構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る火災検知器の断面構造を
示す概略断面図である。
【図3】第1の実施形態に係る火災検知器本体に適用さ
れる検知器ユニットの組立構造を示す分解図である。
【図4】本発明に係る火災検知器の第2の実施形態を示
す概略構成図である。
【図5】第2の実施形態に係る火災検知器の断面構造を
示す概略断面図である。
【図6】第2の実施形態に係る火災検知器本体に適用さ
れる検知器ユニットの組立構造を示す分解図である。
【図7】第2の実施形態に係る火災検知器に適用される
透光性窓及び試験光透光窓の概略構成を示す要部詳細図
である。
【図8】第2の実施形態に係る火災検知器に適用される
上部カバーの形状特有の作用を示す概略図である。
【図9】本発明に係る火災検知器の第3の実施形態を示
す概略構成図である。
【図10】本発明に係る火災検知器の第4の実施形態を
示す概略構成図である。
【図11】車両用のトンネル設備を示す概念図である。
【図12】従来技術における火災検知器の概略構成図で
ある。
【図13】従来技術における火災検知器の断面構造を示
す概略断面図である。
【図14】従来技術における火災検知器本体の組立構造
を示す分解図である。
【図15】従来技術における火災検知器の試験光源の組
立構造を示す分解図である。
【図16】腐食性ガスによる腐食による光学フィルタの
特性の劣化を示す特性図である。
【符号の説明】
10A、10B 検知器ユニット 11、31 上部カバー 12、12a、12b 検知センサ部 13 受光ガラス 14、14a、14b 試験光源 15 グローブ 15a、15b 試験光透光窓 16、22 Oリング 17 モールドカバー 18 主回路基板 19 回路部品 21 取付ベース 24 ケーブルコネクタ 32a、32b 傾斜曲面 33a、33b 急傾斜面 34a、34b 透光性窓 SPA、SPB 密閉空間 CN1〜CN5 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島 裕史 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−160968(JP,A) 特開 平6−96374(JP,A) 特開 平11−167683(JP,A) 特開 平8−180274(JP,A) 特開 平10−232986(JP,A) 特開 平11−136855(JP,A) 特開 平7−160969(JP,A) 実開 平5−30991(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 17/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光エネルギーを電気信号に変換する検知
    センサを備え、該検知センサにより所定の検知エリアを
    設定し、かつ、悪環境の空間内に設置して、該空間内の
    火災を検知する火災検知器において、 少なくとも、前記検知センサ、及び、前記検知センサか
    ら出力される前記電気信号に基づいて、火災判断等の
    所定の電気的な処理を実行する回路が形成された回路
    基板を収納する検知ユニットと、 前記検知ユニットが着脱可能に取り付けられた取付ベー
    スと、を備え、 前記検知センサの前方に配置される透光性窓が設けられ
    た上部カバーと、第1の密閉用部材を介して取り付けら
    れた前記上部カバーに対して着脱可能な密閉用カバーに
    より、前記検知ユニットを第1の密閉空間として形成
    し、 前記取付ベースと前記検知ユニットは、第2の密閉用部
    材を介して密着して取り付けられ第2の密閉空間を形成
    し、 第1の密閉空間を構成する第1の密閉用部材は、第2の
    密閉空間を形成する第2の密閉用部材の内側に配置され
    ていることを特徴とする火災検知器。
  2. 【請求項2】 光エネルギーを電気信号に変換する検知
    センサを備え、該検知センサにより所定の検知エリアを
    設定し、かつ、悪環境の空間内に設置して、該空間内の
    火災を検知する火災検知器において、 少なくとも、前記検知センサ、及び、前記検知センサか
    ら出力される前記電気信号に基づいて、火災判断等のた
    め所定の電気的な処理を実行する回路が形成された回路
    基板を収納する検知ユニットと、 前記検知ユニットが着脱可能に取り付けられた取付ベー
    スと、を備え、 前記検知センサの前方に配置される透光性窓が設けられ
    た上部カバーと、第1の密閉用部材を介して取り付けら
    れた前記上部カバーに対して着脱可能な密閉用カバーに
    より、前記検知ユニットを第1の密閉空間として形成
    し、 前記取付ベースと前記検知ユニットは、第2の密閉用部
    材を介して密着して取り付けられ第2の密閉空間を形成
    し、 前記第1の密閉空間を構成する密閉用カバーは前記第2
    の密閉空間の内側に配置されていることを特徴とする火
    災感知器。
  3. 【請求項3】 前記上部カバーは、略全面にわたり前記
    上部カバーの前方方向への突出量が連続的に大きくなる
    傾斜面を構成し、 前記上部カバーの所定の開口部に前記透光性窓が気密性
    を有し、かつ火災検知器が設置される面に対して5°〜
    30°の範囲の傾斜角度を有して固定的に取り付けられ
    るとともに、 前記透過性窓が前記傾斜面に対し平坦に形成されること
    を特徴とする請求項1乃至2のいずれか記載の火災検知
    器。
  4. 【請求項4】 前記火災検知器は、 前記検知センサに対して試験光を投光する試験光源と、 前記試験光を透光する試験用透光性窓と、 を備え、 前記試験用透光性窓は、前記上部カバーに形成された試
    験光源収納部に前記検知センサの前方に配置される前記
    透光性窓に対して設けられることを特徴とする請求項
    乃至3のいずれかに記載の火災検知器。
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