JP3382562B2 - 横葺き外装材の継手部材及び継手構造 - Google Patents

横葺き外装材の継手部材及び継手構造

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JP3382562B2 JP18500999A JP18500999A JP3382562B2 JP 3382562 B2 JP3382562 B2 JP 3382562B2 JP 18500999 A JP18500999 A JP 18500999A JP 18500999 A JP18500999 A JP 18500999A JP 3382562 B2 JP3382562 B2 JP 3382562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横葺き外装材の桁
行き方向の端部加工を必要とすることがなく、施工も極
めて容易である横葺き外装材の継手構造及び継手方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、横葺き外装材を桁行き方向に接続
する場合には、様々な方法が採られている。例えば、特
許第2805787号公報に記載の防水継手材(A)は、
固定片(6)と上縁(8)とカバー部(9)とを備えて断面略
Z字状に形成される連結具(5)と、敷目板(1)とからな
っている。そして、固定片(6)と上縁(8)で形成される
下部係合溝(7)に一方の外装材の(B1)の側縁を挿入す
ると共に、上縁(8)とカバー部(9)で形成される上部係
合溝(10)に他方の外装材(B2)の側縁を挿入し、桁行
き方向の接続を行っているものである(同公報の図面又
は図1参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構造には次のような問題があった。連結具(5)を断
面略Z字状に折曲させるため、成形が面倒であると共
に、展開幅の広い材料が必要であり、その結果、コスト
が高いものとなっていた。また、連結具(5)には、カバ
ー部(9)の下方に上部係合溝(10)を介して上縁(8)が
位置し、さらにその下方には下部係合溝(7)を介して固
定片(6)が位置するので、このカバー部(9)においては
板材が3重に折り重なっており、しかも上部係合溝(1
0)及び下部係合溝(7)にそれぞれ外装材(B)を挿入し
た場合には、板材が5重に重なり、外装材(B)の連結部
分での上方への厚みが増すことが避けられなかった。さ
らに、この連結具(5)は敷目板(1)上にあるため、結局
カバー部(9)では6重に板材が重なることになり、さら
に厚みが増していた。厚みが増すことは、外装材(B)の
変形量が大きくなることを意味しており、素材の耐久性
並びに美観において決して望ましいものではなかった。
さらに、前述の特許公報に記載の図面では、下部係合溝
(7)の深さに対して上部係合溝(10)の深さは半分以下
に過ぎないが、一般的に上部係合溝(10)と下部係合溝
(7)とでは、むしろ上部係合溝(10)の方が係止力が低
いので、このままでは他方の外装材(B2)の側縁の係止
力が不足して外れ易い。即ち、上部係合溝(10)を形成
するカバー部(9)及び上縁(8)の長さは必要以上に短く
することができない。そのため、カバー部(9)及び上縁
(8)の長さを大きくすると、前記6重に板材に重なる部
分の面積が大きくなり、材料の使用量がより一層大きく
なるものであった。また、下部係合溝(7)に挿入した一
方側の外装材(B1)の側縁から侵入する雨水に対して
は、固定片(6)と敷目板(1)の2重の防水部が存在する
ため、余剰性能であった。尚、従来より屋根材の老朽化
等に伴うリフォームとしては、既設屋根材をそのままに
してその上に新たに屋根を敷設する方法と既設屋根材を
撤去して新しい屋根を敷設する方法とがある。特に前者
の改修方法は、工事期間中も居住できるという利点があ
るが、工事に際して振動等が著しい場合には、建物に多
大な負荷がかかる。また、工事期間が長期間に亘る場合
には、居住者や周辺地域に対する不都合等が生ずる場合
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記事情に鑑み
提案されたもので、軒側成形部、棟側成形部、面板部か
らなる横葺き外装材の側縁部を接続する継手部材にあっ
て、前記継手部材は、略平面状の捨板部材と、基板部と
該基板部の一方の側縁を上方に折り返して上片部を形成
して外装材の側縁部が挿入可能な挿入溝部を形成したジ
ョイント部材からなり、前記捨板部材の表面と前記ジョ
イント部材の基板部裏面との間に挿入空間が形成される
ようにジョイント部材を捨板部材上に一体化させたこと
を特徴とする横葺き外装材の継手部材に関するものであ
る。
【0005】また、本発明は、この継手部材を用いた横
葺き外装材の継手構造をも提案するものであって、前記
挿入空間内に一方に隣接する外装材の側縁部を位置さ
せ、他方に隣接する外装材の側縁部をジョイント部材の
挿入溝部内に位置させたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の継手部材1は、図2に示
すように捨板部材2と、ジョイント部材3とを一体化さ
せてなり、展開幅の狭い材料にて横葺き外装材(以下、
単に外装材という)4の側縁部、即ち桁行き方向の端部
を挿入可能な挿入溝部33及び挿入空間11を形成した
構成である。
【0007】まず、本発明の継手部材1を構成する捨板
部材2について説明する。捨板部材2は、少なくとも後
述する外装材4の有効幅分だけの長さを有する略平板状
の受板部21の軒側に、下段の外装材4の面板部41上
に位置する軒側端部22を有し、棟側には、水返し部を
備えた棟側端部23を有する構成であり、棟側端部23
が外装材4の棟側成形部43の棟側に密着状或いは近接
状に沿う形状であっても、外装材4の棟側成形部43よ
りも棟側に延出状に形成されるものでも良い。また、上
記部位の具体的な構成(構造,形状)或いは上記以外の
構成については特に限定するものではなく、どのように
設計、実施しても良い。例えば棟側端部23に、継手部
分からの雨水等の浸入を防止する止水シール材(止水パ
ッキン)を設けても良い。この止水シール材としては、
例えば外装材4の棟側成形部43が図示実施例のように
膨出状の係合部分を有する場合、隣接する外装材4,4
の膨出部分にわたって配設され、その弾性によって内部
空間を閉塞するもの、棟側成形部43が軒側に折返し状
の場合、形状に沿って裏面に貼設状に形成されるものな
どを例示することができる。また、この捨板部材2の左
右側縁には、水返しのための折返し部24を設けても良
いし、図示しないが後述するジョイント部材3の固着を
妨げなければ、流れ方向に沿って一条以上の止水シール
材を設けるようにしても良いし、リブ等にて排水溝を形
成するようにしても良い。
【0008】この捨板部材2の素材としては、溶融亜鉛
メッキ鋼板やガルバリウム鋼板等の防錆処理鋼板、特殊
鋼及び非鉄金属、ステンレス鋼板、耐候性鋼板、銅板、
アルミニウム合金板、鉛板、亜鉛板、チタニウム板など
を素材として使用することができるが、特にこれらに限
定されるものではない。成形法についても、何ら限定す
るものではなく、素材が金属板の場合にはロール成形
(ロールフォーミング)やプレス成型、或いは両者の組
合せにより成形(成型)される。また、この捨板部材2
を後述する外装材4と同一の素材にて成形する場合、そ
れぞれが簡易な形状であるために、例えば捨板部材2を
外装材4の面板部41を利用して現場でも加工すること
ができる。
【0009】前記捨板部材2の受板部21の軒縁に設け
る軒側端部22は、図示実施例〔例えば図5(b)〕に
示すように受板部21の軒端縁を棟側下方へ折曲して外
装材4の棟側成形部43に係止する構成としても良い
し、軒端縁を下方に折曲した構成であっても良い。受板
部21の棟縁に設ける棟側端部23は、図示実施例〔例
えば図5(c)〕に示すように受板部21の棟端縁を軒
側上方へ折曲した構成としても良いし、棟側端を上方へ
折曲(立設)した構成であっても良い。また、棟側端部
23は、外装材4の棟側と離れていても当接していても
良い。これら軒側端部22及び棟側端部23は、受板部
21上に至った雨水を棟側端や側端縁から浸水させるこ
となく下段の外装材4の面板部41上に導く構造であれ
ば特に限定するものではなく、どのような形状構成でも
良い。
【0010】次に、本発明の継手部材1を構成するジョ
イント部材3について説明する。ジョイント部材3は、
基板部31と、この基板部31の一方の側縁を上方に折
り返して上片部32を形成し、基板部31表面と上片部
32裏面との間に後述する外装材4の側縁部が挿入可能
な挿入溝部33が形成される極めて簡単な構成であり、
少なくとも前記従来の連結具(5)に比べて原材料の展開
幅が狭く、折曲加工も容易である。上記部位の具体的な
構成(構造,形状)或いは上記以外の構成については特
に限定するものではなく、どのように設計、実施しても
良い。例えばジョイント部材3の上片部32は、外装材
4の有効幅と略同一に形成されるが、基板部31は、外
装材4の有効幅と略同一であっても良いし、軒側或いは
棟側、或いは両方が有効幅より長いものでも良い。棟端
は捨板部材2の水返し部の内側に沿う形状であっても良
い。また、ジョイント部材3の基板部31は、図2に示
すように平面状であっても、図7,8,9に示すように
段部等を介するものであっても良い。さらに、この基板
部31には前記捨板部材2との一体化を妨げなければ排
水溝等を設けても良い。
【0011】また、このジョイント部材3は、前記捨板
部材2の受板部21上に一体化させるが、前記捨板部材
2の受板部21と基板部31との間に挿入空間11が形
成されるように一体化する。その具体的な手段は、ビス
止めのように捨板部材2の裏面に浸水を生じるおそれが
あるものは止水材を用いない限り避けるべきであるが、
接着、溶着、係合等の公知のどのような手段を適用して
も良い。例えば図示実施例のように両面粘着テープ5に
て接着する場合、後述する外装材4の厚みと同等もしく
はそれ以上の厚みを有する両面粘着テープ5にて基板部
31の約半分程度を受板部21と接着する方法がある。
このような両面粘着テープ5としては、弾性シート材の
両面に粘着剤層が形成された形態のものが好ましい。ジ
ョイント部材3の裏面や捨板部材2の表面に多少の凹凸
等があっても弾性シート材が存在しているために押しつ
けることにより確実な接着が得られるからである。接着
剤を用いる場合や溶着にて固定する場合も同様であり、
基板部31の裏面全面を接合するのではなく、部分的に
基板部31を受板部21に接合することにより、挿入空
間11を形成するものであればよい。係合により固定す
る場合は、後述する図6及び図7の実施例において説明
する。
【0012】続いて本発明の継手部材1により接続され
る外装材4について説明する。外装材4は、略平坦状の
面板部41の軒縁と棟縁に、相互に係合可能な軒側成形
部42、棟側成形部43を有する横葺き形式の構成であ
れば良く、上記各部位の具体的な構成(構造,形状)或
いは上記以外の構成については特に限定するものではな
く、どのように設計、実施しても良い。この外装材4の
桁行き方向の端部は、基本的に厚みを増す加工を施さな
いが、端部保護の観点からあざ折りを設けるようにして
も良い。また、外装材4の素材としては、前記捨板部材
2と同様の素材を用いることができる。
【0013】この外装材4の面板部41の軒縁に設ける
軒側成形部42は、図示実施例〔例えば図5(b),
(c)〕に示すように面板部41の軒端縁を下方へ折曲
し、続いて棟側へ略直角状に折曲して延在させ、さらに
その先端を裏面側に折り返した構成としても良い。面板
部41の棟縁に設ける棟側成形部43は、図示実施例
〔例えば図5(b),(c)〕に示すように面板部41
から同一平面状に棟側へ延在する端縁を表面側に折り返
して軒側へ延在させ、続いてその端縁を表面側に折り返
して棟側へ延在させ、さらにその端縁を軒側上方へ折曲
し、その上端を軒側下方へ折曲した構成としても良い。
これら軒側成形部42及び棟側成形部43は、詳しくは
軒側成形部42における棟側へ延在する部分が棟側成形
部43における棟側へ延在する部分とそれを軒側へ折り
返した部分とで構成される横方向の溝部分に係合する構
成であるが、相互に係合し、この係合部分から雨水等が
裏面に侵入しない構造であれば特に限定するものではな
く、どのような形状構成でも良い。
【0014】図示実施例の継手部材1は、図2に示すよ
うに捨板部材2の受板部21の略中央に両面粘着テープ
5にてジョイント部材3の基板部31の裏面の約半分を
接着した構成である。こうして作成される継手部材1に
は、受板部21と基板部31との間に挿入空間11が形
成され、基板部31と上片部32との間に挿入溝部33
が形成されているので、図3に示すように挿入空間11
には隣接する一方の外装材4の側縁部を挿入し、挿入溝
部33には隣接する他方の外装材4の側縁部を挿入する
だけの極めて簡単な作業にて接続施工することができ、
その結果、図4に示すような美麗な継手構造を得ること
ができる。尚、図4に示すように外装材1,1の側縁部
は重合状に配されるため、軒側成形部42、棟側成形部
43の一部を切り欠くようにしても良い。
【0015】このように本発明の継手部材1は、ジョイ
ント部材3の構成が極めて簡単で成形が容易であると共
に、少なくとも図1に示すような従来のものに比べて展
開幅が狭くて良く、その結果、コストも低減することが
できる。また、少なくとも従来のものに比べて継手部分
の厚みが薄いので、外装材4の変形量も小さく、素材の
耐久性並びに美観において優れている。さらに、使用す
る外装材4は、桁行き方向の端部加工が基本的に必要な
く、極めて成形加工性に優れている。また、使用する捨
板部材2も受板部21の加工が必要なく、極めて成形加
工性に優れている。
【0016】図5(a)は、図2〜4の継手構造を既設
屋根に適用したものであるが、寸法を約2倍に拡大して
表示している。また、図5(b),(c)はその棟軒方
向の接続部分をさらに拡大して表示している。この図5
では、既設屋根としてスレート屋根が施工されており、
下地7上にスレート板6が敷設されている。そして、こ
のスレート板6を撤去することなく、前述の継手構造を
施工したものである。
【0017】この場合、継手施工に際しては、前述のよ
う成形加工性に優れた継手部材1に形成された挿入空間
11及び挿入溝部33に外装材4の側縁部を挿入するだ
けの簡単な作業で実施され、作業時間も短縮できるの
で、スレート板6に与える振動や正荷重等の負荷も極め
て少ない。また、スレート板6を撤去しないので廃材を
発生させることがなく、撤去に伴う粉塵等の発生も防止
される。新設の屋根施工に適用する例については例示し
ないが、躯体や野地板に対して同様に施工することによ
り、屋根構造(継手構造)を構築することができる。こ
のように本発明の継手部材1及び継手構造は、既設屋根
の改修、新設の屋根施工の何れにも適用することができ
るが、特に既設屋根の改修に際して、居住者や周辺地域
に対する不都合等を生ずることがなく好適である。ま
た、新設、補修の何れに際しても、施工下地と外装材4
との間にはバックアップ材を介在させるようにしてもよ
く、その結果、強風時等の木の枝などの衝突や施工作業
者の体重など各種外的要因による変形や振動を防止する
と共に、断熱性能の向上を図るようにしてもよい。この
バックアップ材としては、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、フェノール等の高い断熱性を備えた発泡樹脂素材が
用いられるが、防火性を考慮して木毛セメント板等を用
いることもできる。
【0018】図6に示す他の実施例の継手部材1は、ジ
ョイント部材3の基板部31が、外装材4の有効幅より
軒側も棟側も長い例である。そして、図6(b)に示す
ようにジョイント部材3の軒側及び棟側は、捨板部材2
の軒側端部22及び棟側端部23にそれぞれ係合させて
いる。したがって、ジョイント部材3と捨板部材2と
は、両面粘着テープ5による接着に加え、上述の係合構
造により、一体化強度が極めて高いものである。さら
に、この場合、ジョイント部材3の基端部31の軒側が
下方へ折曲されているため、挿入空間11の軒端を閉塞
しているため、この挿入空間11に側縁部を挿入する外
装材4の位置規制を行うことができる。
【0019】図7に示す他の実施例の継手部材1は、両
面粘着テープ5を用いることなく、係合のみでジョイン
ト部材3と捨板部材2とを一体化する例であり、ジョイ
ント部材3の基板部31の略中央に段部311を形成す
ることにより外装材4の側縁部を挿入可能な挿入空間1
1を形成している。
【0020】図8に示す他の実施例の継手部材1は、両
面粘着テープ5を用いてジョイント部材3と捨板部材2
とを一体化する例であるが、前記図7と同様に基板部3
1の略中央に段部311を形成して外装材4の側縁部を
挿入可能な挿入空間11を形成している。この例と前記
図2とを比較すると明らかように段部311は外装材4
が挿入空間11に挿入された際に、その先端が両面粘着
テープ5に当接することを防止し、その一体性をより高
いものとする効果もある。
【0021】また、図9に示すようにジョイント部材3
の上片部32を基板部31に対して下方傾斜状に形成す
ると、挿入溝部33の開口部が狭くなるが、上片部32
に弾性力が付与されて密着性が高くなる。
【0022】以上本発明を図面の実施の形態に基づいて
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限
りどのようにでも実施することができる。例えば従来の
横葺き形式の外装材の施工に適用されるどのような手法
を用いても良い。
【0023】
【発明の効果】以上要するに本発明の継手部材は、ジョ
イント部材の構成が極めて簡単で折曲成形が容易である
と共に、少なくとも従来のものに比べて展開幅が狭くて
良く、その結果、コストも低減することができる。ま
た、少なくとも従来のものに比べて継手部分の厚みが薄
いので、外装材の変形量も小さく、素材の耐久性並びに
美観が優れている。そして、形成される挿入溝部及び挿
入空間に隣接する外装材の側縁部を挿入するという極め
て簡単な作業により施工することができ、新設屋根の施
工や既設屋根の改修に利用することができる。特に既設
屋根の改修などに際しては、既設屋根を撤去したり、既
設屋根面に新規の下地面を構築して建物に負荷を与える
ことなく迅速な施工が実施でき、居住者や周辺地域に対
する不都合等を生ずることがなく好適である。
【0024】また、カバー材等を用いる必要がなく、部
材数の減少によるコストの低減が果たされる。さらに、
外装材は、桁行き方向の端部加工が基本的に必要なく、
形状が簡単であり、成形加工性に優れ、加工費等も低減
する。また、捨板部材についても同様に成形加工性に優
れ、加工費等を低減できる。そして、それぞれが簡易な
形状であるために、例えば捨板部材を外装材の面板部を
利用して現場でも加工することができる。
【0025】特に捨板部材とジョイント部材とを、両面
粘着テープ等の接着によって一体化すると、単に押し付
けるだけの極めて簡単な作業で一体化できるため、施工
性はより一層向上する。さらに、捨板部材とジョイント
部材とを、流れ方向端部の係止によって一体化すると、
嵌め込むだけの簡単な作業で一体化でき、しかも前記両
面粘着テープによる接着と併用することにより、より強
固に一体化することができる。また、ジョイント部材の
上片部を基板部に対して下方傾斜状に形成すると、挿入
溝部の開口部が狭くなるが、上片部に弾性力が付与され
て密着性がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の継手部材を一部拡大して示す断面図であ
る。
【図2】本発明の継手部材を一部拡大して示す断面図で
ある。
【図3】図2の継手部材を用いた施工手順を示す斜視図
である。
【図4】図2の継手部材を用いた継手構造を示す斜視図
である。
【図5】(a)図4の継手構造を既設屋根に適用した例
を約2倍に拡大して示す側断面図、(b)B部分をさら
に拡大した側断面図、(c)C部分をさらに拡大した側
断面図である。
【図6】(a)本発明の継手部材の他の実施例を示す平
面図、(b)一部を拡大した側断面図である。
【図7】本発明の継手部材の他の実施例を一部拡大して
示す断面図である。
【図8】本発明の継手部材の他の実施例を一部拡大して
示す断面図である。
【図9】本発明の継手部材の他の実施例の一部を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 継手部材 11 挿入空間 2 捨板部材 21 受板部 22 棟側端部 23 軒側端部 3 ジョイント部材 31 基板部 311 段部 32 上片部 33 挿入溝部 4 外装材 41 面板部 42 軒側成形部 43 棟側成形部 5 両面粘着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−33557(JP,A) 特開 平9−228565(JP,A) 特開 平7−16832(JP,A) 実開 昭62−2709(JP,U) 実開 昭55−140632(JP,U) 実開 平3−66323(JP,U) 実開 昭61−59715(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/366

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒側成形部、棟側成形部、面板部からな
    る横葺き外装材の側縁部を接続する継手部材にあって、 前記継手部材は、略平面状の捨板部材と、基板部と該基
    板部の一方の側縁を上方に折り返して上片部を形成して
    外装材の側縁部が挿入可能な挿入溝部を形成したジョイ
    ント部材からなり、 前記捨板部材の表面と前記ジョイント部材の基板部裏面
    との間に挿入空間が形成されるようにジョイント部材を
    捨板部材上に一体化させたことを特徴とする横葺き外装
    材の継手部材。
  2. 【請求項2】 捨板部材とジョイント部材は、接着によ
    って一体化されていることを特徴とする請求項1に記載
    の横葺き外装材の継手部材。
  3. 【請求項3】 捨板部材とジョイント部材は、流れ方向
    端部の係止によって一体化されていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の横葺き外装材の継手部材。
  4. 【請求項4】 ジョイント部材の上片部基板部に対し
    挿入溝部の開口部が狭くなるように形成したことを特
    徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の横葺き外
    装材の継手部材。
  5. 【請求項5】 面板部、軒側成形部、棟側成形部を形成
    した横葺き外装材と、該外装材を桁行き方向の接続部に
    配置される継手部材とからなる継手構造にあって、 前記継手部材は、略平面状の捨板部材と基板部と該基板
    部の一方の側縁を上方に折り返して上片部を形成して外
    装材の側縁部が挿入可能な挿入溝部を形成したジョイン
    ト部材とからなり、 前記捨板部材の表面と前記ジョイント部材の基板部裏面
    との間に挿入空間が形成されるようにジョイント部材を
    捨板部材上に一体化させるとともに、該挿入空間内に一
    方に隣接する外装材の側縁部を位置させ、他方に隣接す
    る外装材の側縁部をジョイント部材の挿入溝部内に位置
    させたことを特徴とする継手構造。
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