JP3382542B2 - 靴底用ポリウレタンフォームの製造法 - Google Patents

靴底用ポリウレタンフォームの製造法

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JP3382542B2 JP21720998A JP21720998A JP3382542B2 JP 3382542 B2 JP3382542 B2 JP 3382542B2 JP 21720998 A JP21720998 A JP 21720998A JP 21720998 A JP21720998 A JP 21720998A JP 3382542 B2 JP3382542 B2 JP 3382542B2
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、靴底用ポリウレタ
ンフォームの製造法に関する。更に詳しくは、靴底用ポ
リウレタンフォーム製造用触媒組成物及びそれを用いた
靴底用ポリウレタンフォームの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】靴底用ポリウレタンフォームには、省資
源、省エネルギー、低価格化及び軽量化のため、低密度
化が要望されている。
【0003】靴底用ポリウレタンフォームの低密度化
は、水発泡性ポリウレタンフォームの製造法において、
発泡剤として使用される水の量を増加することによって
容易に図ることができる。
【0004】水発泡性ポリウレタンフォームの製造用触
媒としては、スズ系、鉄系、チタン系、マンガン系等の
金属触媒、アミン系触媒等があるが、これらの中では、
第3級アミン、特にトリエチレンジアミン(以下、TE
DAという)は、その触媒活性のバランスの良さの点か
ら好適に使用されている。
【0005】しかしながら、靴底用ポリウレタンフォー
ムを製造する際に使用される成形金型内部がその形状や
意匠等が複雑であり、しかも幅狭であるとき、触媒とし
てTEDAのみを使用した場合、ゲル化と泡化のバラン
スを図りにくく、また充分な脱型強度を得るためにその
使用量を増加させると反応開始から見かけ上の反応終了
までの時間が短くなり、液流れ性、操作性及び充填性
(加工性)が悪くなることが多い。
【0006】こうした欠点を解決する方法として、TE
DAと特定のジアミンとを併用する方法が提案されてい
る〔特公平4−64606号公報〕。
【0007】しかしながら、近年、成形金型の形状、意
匠等が以前と比べてより一層複雑となってきたため、前
記方法では、成形性及び意匠再現性が十分に満足された
靴底用ポリウレタンフォームを製造することができな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複雑な形
状、意匠等を有する成形金型を用いて成形した場合であ
っても、未充填部分がなく、スキン状態が良好であり、
気泡欠損の発生がない靴底用ポリウレタンフォームを製
造しうる方法を提供すること、及び該靴底用ポリウレタ
ンフォームを製造する際に好適に使用しうる触媒を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
(1) 下記の成分A、成分B及び成分Cを含有し、成
分A100重量部に対して、成分B5〜25重量部及び
成分C150〜230重量部が使用されてなる靴底用ポ
リウレタンフォーム製造用触媒組成物。 成分A:TEDA 成分B:式(I):
【0010】
【化9】
【0011】〔式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれ
ぞれ独立して炭素数1〜5のアルキル基を示す。Xは酸
素原子、式(II):
【0012】
【化10】
【0013】(R5 は炭素数1〜5のアルキル基を示
す)で表される基又は式(III) :
【0014】
【化11】
【0015】(R5 は前記と同じ。pは2〜4の整数、
rは2又は3を示す)で表される基を示す。mは1〜1
0の整数を示す。nは、Xが酸素原子又は式(II)で表さ
れる基であるとき1〜10の整数を示し、Xが式(III)
で表される基であるとき0である〕で表される化合物 成分C:式(IV):
【0016】
【化12】
【0017】〔式中、R6 及びR7 はそれぞれ独立して
水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す〕で表さ
れる化合物、並びに(2) 少なくとも2つの活性水素
を有する化合物と有機ポリイソシアネートとを前記
(1)記載の触媒組成物の存在下で反応させる靴底用ポ
リウレタンフォームの製造法に関する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の靴底用ポリウレタンフォ
ーム製造用触媒組成物には、成分Aのみならず、成分B
と成分Cとが併用されている点に1つの大きな特徴があ
る。
【0019】このように、本発明においては、成分Bと
成分Cとが併用されていることにより、成分B又は成分
Cをそれぞれ単独で用いた場合から期待される効果以上
の効果、即ち両者併用による相乗効果が発現される。具
体的には、成分Bと成分Cとを併用した場合、成分B又
は成分Cをそれぞれ単独で用いた場合と対比して、得ら
れるポリウレタンフォームに発生する気泡欠損個数が格
段に少なくなるとともに、その気泡欠損の平均径も格段
に小さくなるという、格別顕著に優れた効果が発現され
る。
【0020】このように格別顕著に優れた効果が発現さ
れる理由は、成分Bと成分Cとを併用した場合には、ウ
レタン化反応中における樹脂化反応と泡化反応のバラン
スが最適化されるとともに、反応中のポリウレタンフォ
ーム表面の金型表面への追随性が著しく向上することに
基づくものと考えられる。
【0021】成分Aは、成形後に得られた成形体を脱型
する際の強度を高め、脱型時間を短縮して生産性を高め
る性質を有する成分である。
【0022】成分Bの代表例としては、式(Ia):
【0023】
【化13】
【0024】で表される化合物、式(Ib):
【0025】
【化14】
【0026】で表される化合物、式(Ic):
【0027】
【化15】
【0028】で表される化合物及び式(Id):
【0029】
【化16】
【0030】で表される化合物〔但し、各式中、R1
2 、R3 及びR4 は、いずれも前記と同じ〕からなる
群より選ばれた少なくとも1種が挙げられる。
【0031】式(Ia)で表される化合物の具体例として
は、N,N,N’,N’−テトラメチル−2,2−ジア
ミノジエチルエーテル、N,N,N’,N’−テトラエ
チル−2,2−ジアミノジエチルエーテル、N,N,
N’,N’−テトラブチル−2,2−ジアミノジエチル
エーテル等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を
混合して用いることができる。これらの中では、N,
N,N’,N’−テトラメチル−2,2−ジアミノジエ
チルエーテルは、触媒活性の観点から、好適に使用しう
るものである。
【0032】式(Ib)で表される化合物の具体例として
は、N,N,N’,N'',N''−ペンタメチルジエチレ
ントリアミン、N,N,N’,N'',N''−ペンタエチ
ルジエチレントリアミン、N,N,N’,N'',N''−
ペンタブチルジエチレントリアミン等が挙げられ、これ
らは単独で又は2種以上を混合して用いることができ
る。これらの中では、N,N,N’,N'',N''−ペン
タメチルジエチレントリアミンは、触媒活性の観点か
ら、好適に使用しうるものである。
【0033】式(Ic)で表される化合物の具体例として
は、N,N,N’,N'',N''' ,N''' −ヘキサメチ
ルトリエチレンテトラミン、N,N,N’,N'',
N''' ,N''' −ヘキサブチルトリプロピレンテトラミ
ン等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合し
て用いることができる。これらの中では、N,N,
N’,N'',N''' ,N''' −ヘキサメチルトリエチレ
ンテトラミンは、触媒活性の観点から、好適に使用しう
るものである。
【0034】式(Id)で表される化合物の具体例として
は、N,N,N’,N'',N''' ,N'''',N''''−ヘ
プタメチルテトラエチレンペンタミン、N,N,N’,
N'',N''' ,N'''',N''''−ヘプタメチルテトラエ
チレンペンタミン等が挙げられ、これらは単独で又は2
種以上を混合して用いることができる。これらの中で
は、N,N,N’,N'',N''' ,N'''',N''''−ヘ
プタメチルテトラエチレンペンタミンは、触媒活性の観
点から、好適に使用しうるものである。
【0035】成分Bは、式(Ia)で表される化合物と式(I
b)で表される化合物との併用であることが、本発明の触
媒組成物の安定性及び触媒活性の観点から好ましい。
【0036】成分Bの配合量は、気泡欠損の低減を図る
観点から、成分A100重量部に対して、5重量部以
上、好ましくは10重量部以上とされ、また気泡欠損の
平均径を減少させる観点から、成分A100重量部に対
して、25重量部以下、好ましくは20重量部以下とさ
れる。
【0037】成分Cの具体例としては、1−メチルイミ
ダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−イソブ
チル−2−メチルイミダゾール等が挙げられ、これらは
単独で又は2種以上を混合して用いることができる。こ
れらの中では、1−メチルイミダゾール及び1,2−ジ
メチルイミダゾールは、本発明の触媒組成物の安定性及
び触媒活性の観点から、好適に使用しうるものである。
【0038】成分Cの配合量は、気泡欠損の平均径及び
その数を低減させる観点から、成分A100重量部に対
して、150重量部以上、好ましくは170重量部以上
とされ、また未充填部分の減少及びスキン状態の向上を
図る観点から、成分A100重量部に対して、250重
量部以下、好ましくは210重量部以下とされる。
【0039】以上説明したように、成分A100重量部
に対して、成分B5〜25重量部及び成分C150〜2
30重量部を配合することにより、本発明の靴底用ポリ
ウレタンフォーム製造用触媒組成物を得ることができ
る。
【0040】本発明の靴底用ポリウレタンフォーム製造
用触媒組成物は、少なくとも2つの活性水素を有する化
合物と有機ポリイソシアネートとを反応させてポリウレ
タンフォームを製造する際の触媒として好適に使用しう
るものである。
【0041】本発明の組成物の使用量は、少なくとも2
つの活性水素を有する化合物100重量部あたり、高生
産性の観点から、0.2重量部以上、好ましくは0.4
重量部以上とすることが望ましく、また作業性及び操作
性の観点から、2.0重量部以下、好ましくは1.5重
量部以下とすることが望ましい。
【0042】少なくとも2つの活性水素を有する化合物
の代表例としては、分子量400〜10000、好まし
くは1000〜3000を有する、ポリエステルポリオ
ール、ポリエーテルポリオール等が挙げられ、これらは
単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
【0043】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、トリメチロールプロパン等の多価アル
コールと、フタル酸、マレイン酸、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、テレフタル酸等の多塩基酸との縮重合
物であって末端に水酸基を有するもの等が挙げられる。
【0044】ポリエーテルポリオールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,
2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等
の多価アルコール類にアルキレンオキサイドを付加重合
させて得られるポリエーテルポリオール、ポリテトラメ
チレンエーテルグリコール等が挙げられる。
【0045】なお、少なくとも2つの活性水素を有する
化合物には、得られるポリウレタンフォームの性質を適
宜調整するために、鎖延長剤を適量使用することができ
る。
【0046】鎖延長剤には、少なくとも2つのイソシア
ネート反応性水素原子を含み、32〜400の分子量を
有する化合物を用いることができる。該化合物の具体例
としては、エチレングリコール、1,2−プロピレング
リコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブ
チレングリコール、2,3−ブチレングリコール、1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,4−ビス−ヒドロキシルメチルシクロヘキサン、2
−メチル−1,3−プロパンジオール、ジブロモブタン
ジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、
1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリトリオール、キエトール、マンニトー
ル、ソルビトール、ヒマシ油、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、
分子量400までの高級ポリエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、分子量400までの高級ポリプロ
ピレングリコール、ジブチレングリコール、分子量40
0までの高級ポリブチレングリコール、4,4’−ジオ
キシジフェニルプロパン、ジオキシメチルヒドロキノ
ン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチ
ルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、3−ア
ミノプロパノール、エチレンジアミン、1,4−テトラ
メチレンジアミン等の脂肪族ジアミン、トリレンジアミ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン等の芳香族ジ
アミン等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混
合して用いることができる。
【0047】有機ポリイソシアネートの代表例として
は、トルエンジイソシアネート、m−フェニレンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシレ
ンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイ
ソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−
4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−
ジクロル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、
4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナ
フタレンジイソシアネート化合物、あるいは、これらの
混合物、変性物、これらによるプレポリマー等が挙げら
れる。これらの中では、トルエンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、これら
の混合物、変性物及びこれらによるプレポリマーが好ま
しい。
【0048】ここで、プレポリマーとは、有機ポリイソ
シアネートを予めポリエステルポリオール等と反応させ
て得られたポリマーをいう。
【0049】有機ポリイソシアネートの使用量は、通
常、少なくとも2つの活性水素を有する化合物100重
量部に対して50〜150重量部程度であればよい。
【0050】なお、本発明においては、必要により、整
泡剤を用いることができる。整泡剤としては、シリコー
ン系整泡剤、フッ素系整泡剤、シリコーン及びフッ素原
子を有しない界面活性剤等が挙げられる。
【0051】発泡剤には、有機ポリイソシアネートと反
応して二酸化炭素を発生する水、ポリウレタンフォーム
の生成反応に関与しない発泡剤を用いることができる。
【0052】発泡剤の使用量は、その種類等によって異
なるので一概には決定することができないが、例えば、
発泡剤として水を用いる場合、ポリウレタンフォームの
低密度化の観点から、少なくとも2つの活性水素を有す
る化合物100重量部あたり、0.5〜2.0重量部程
度、好ましくは0.8〜1.8重量部程度であることが
望ましい。
【0053】さらに、ポリウレタンフォームを製造する
際には、必要により、変色防止剤、安定剤、防カビ剤等
の配合剤を用いることもできる。
【0054】ポリウレタンフォームは、靴底の形状に対
応した内部形状を有する成形金型を用いて製造すること
ができる。
【0055】なお、本発明に用いられる成形金型の材質
には、特に限定がない。その例としては、鉄、ステンレ
ス鋼、銅、アルミニウム、アルミニウム合金、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。また、成形金型
の内面形状についても特に限定がなく、目的とする靴底
成形体の形状に対応した形状を有するのであれば、任意
である。
【0056】成形を行う際には、その成形金型の内面
に、離型性を向上させるために、離型剤をあらかじめ成
形型の内面に塗布、噴霧等の常法により、付着させてお
くことが好ましい。該離型剤の代表例としては、ジメチ
ルシリコーンオイル等のシリコーン系の離型剤、鉱物
油、パラフィンワックス等が挙げられるが、本発明はか
かる例示のみに限定されるものではない。
【0057】成形を行った後、脱型することにより、所
定の靴底形状を有する靴底用ポリウレタンフォームを得
ることができる。得られた靴底用ポリウレタンフォーム
の密度は、その用途が靴底であることから、0.2〜
0.8g/cm3 、好ましくは0.3〜0.6g/cm
3 であることが望ましい。
【0058】本発明の製造法によって得られる靴底用ポ
リウレタンフォームは、製造の際に靴底用ポリウレタン
フォーム製造用触媒組成物が用いられているので、複雑
な形状、意匠等を有する成形金型を用いて成形した場合
であっても、未充填部分がなく、スキン状態が良好であ
り、気泡欠損の発生がないという優れた性質を有するも
のである。
【0059】
【実施例】実施例1〜7及び比較例1〜6 少なくとも2つの活性水素を有する化合物〔ポリオール
成分:ポリエステルポリオール、水酸基価:52、分子
量:2160〕100重量部、鎖延長剤〔エチレングリ
コール〕6.0重量部、整泡剤〔日本ユニカー(株)
製、商品名:L−5340:シリコーン系整泡剤〕1.
0重量部、発泡剤として水1.2重量部及び表1に示す
組成の触媒をラボミキサーで混合して混合物(ポリオー
ル混合物)を得た。
【0060】次に、有機ポリイソシアネート成分〔花王
(株)製、商品名:B−2009〕100重量部に対し
て、得られたポリオール混合物110〜115重量部を
使用し、両者を成形機〔(株)ポリウレタンエンジニア
リング製、商品名:MU−203S〕を用いて所定のソ
ール側面部分に意匠を有する靴底成形用鉄製成形金型
〔滑り止めのための高さ約5mm、幅約5mm、長さ約
5mmであり、縦断面が三角系状の滑り止め用突起がつ
まさき部分に127個配置されたソールパターンを形成
させるための内面形状を有する成形用金型、成形金型温
度:55±2℃〕内に注入し、脱型時間を5分間に調整
して脱型し、密度0.35g/cm3 のポリウレタンフ
ォームからなるソールを成形した。
【0061】得られたソールの成形性の評価として、未
充填部分評価、スキン状態、気泡欠損平均径及び気泡欠
損平均個数を以下の方法にしたがって調べた。その結果
を表1に併記する。
【0062】A.未充填部分評価 ソール上部の欠損部分の長さをノギスで計測し、以下の
判定基準に従って評価した。
【0063】〔判定基準〕 5:ソール上部の全ての欠損部分の最大長さの合計が
0.5mm未満 4:ソール上部の全ての欠損部分の最大長さの合計が
0.5mm以上1.0mm未満 3:ソール上部の全ての欠損部分の最大長さの合計が
1.0mm以上2.0mm未満 2:ソール上部の全ての欠損部分の最大長さの合計が
2.0mm以上5.0mm未満 1:ソール上部の全ての欠損部分の最大長さの合計が
5.0mm以上
【0064】B.スキン状態 ソールの表面を目視により観察し、以下の判定基準に従
って評価した。
【0065】〔判定基準〕 ○:樹脂表層とコア部分との密着性が良好で剥離なし △:樹脂表層の一部に剥離あり ×:樹脂表層の複数箇所に剥離あり
【0066】C.気泡欠損平均径及び気泡欠損平均個数 マイクロスコープによって画像化し、意匠部分の一定の
部分の面積(35mm×45mm)における気泡欠損の
大きさをマイクロスコープのスケール(最小目盛0.0
1mm)により測定し、同じ成形金型を用いて成形され
た2〜4個の成形体の気泡欠損平均径を求めた。
【0067】また、上記の方法により、同じ成形金型を
用いて成形された2〜4個の成形体の気泡の欠損の個数
を測定し、それを平均して気泡欠損平均個数を求めた。
【0068】
【表1】
【0069】表1に示された結果から、実施例1〜7で
得られたポリウレタンフォームは、いずれも、未充填部
分がなく、スキン状態が良好であり、気泡欠損平均径が
成分Bと成分Cとの併用による相乗効果により、非常に
小さく、また気泡欠損平均個数も成分Bと成分Cとの併
用による相乗効果により、非常に少ないことがわかる。
【0070】
【発明の効果】本発明の触媒組成物を用いれば、複雑な
形状、意匠等を有する成形金型を用いて成形した場合で
あっても、未充填部分がなく、スキン状態が良好であ
り、気泡欠損の発生がない靴底用ポリウレタンフォーム
を製造することができるという効果が奏される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諌山 康敏 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究 所内 (56)参考文献 特開 平4−55419(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/16 - 18/20 A43B 13/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分A、成分B及び成分Cを含有
    し、成分A100重量部に対して、成分B5〜25重量
    部及び成分C150〜230重量部が配合されてなる靴
    底用ポリウレタンフォーム製造用触媒組成物。 成分A:トリエチレンジアミン 成分B:式(I): 【化1】 〔式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ独立して
    炭素数1〜5のアルキル基を示す。Xは酸素原子、式(I
    I): 【化2】 (R5 は炭素数1〜5のアルキル基を示す)で表される
    基又は式(III) : 【化3】 (R5 は前記と同じ。pは2〜4の整数、rは2又は3
    を示す)で表される基を示す。mは1〜10の整数を示
    す。nは、Xが酸素原子又は式(II)で表される基である
    とき1〜10の整数を示し、Xが式(III) で表される基
    であるとき0である〕で表される化合物 成分C:式(IV): 【化4】 〔式中、R6 及びR7 はそれぞれ独立して水素原子又は
    炭素数1〜4のアルキル基を示す〕で表される化合物
  2. 【請求項2】 成分Bが式(Ia): 【化5】 で表される化合物、式(Ib): 【化6】 で表される化合物、式(Ic): 【化7】 で表される化合物及び式(Id): 【化8】 で表される化合物〔但し、各式中、R1 、R2 、R3
    びR4 は、いずれも前記と同じ〕からなる群より選ばれ
    た少なくとも1種である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 成分Cが1−メチルイミダゾール、1,
    2−ジメチルイミダゾール及び1−イソブチル−2−メ
    チルイミダゾールから選ばれた少なくとも1種である請
    求項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 少なくとも2つの活性水素を有する化合
    物と有機ポリイソシアネートとを請求項1〜3いずれか
    記載の触媒組成物の存在下で反応させる靴底用ポリウレ
    タンフォームの製造法。
  5. 【請求項5】 少なくとも2つの活性水素を有する化合
    物がポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール
    又はそれらの混合物である請求項4記載の製造法。
JP21720998A 1998-07-31 1998-07-31 靴底用ポリウレタンフォームの製造法 Expired - Fee Related JP3382542B2 (ja)

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