JP3382352B2 - 片艶紙の製造方法及びその装置 - Google Patents
片艶紙の製造方法及びその装置Info
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Description
びそのための装置に関し、更に詳しくは、ヤンキードラ
イヤーを使った片艶紙の製造方法及びそのための装置に
関する。
たがって、その対象となる片艶紙の需要は一段と増大し
ている。片艶紙には、比較的坪量の軽い箔用紙、化粧板
原紙、中量の金属合紙、薄包装紙、更に重量の厚袋紙等
があるが、何れも印刷されるのは、これらの片艶紙の艶
面側であり、この艶面の光沢度により、印刷技術の映え
方が異なる。光沢度がどの程度であるかが、片艶紙に印
刷されたものの品位に大きく影響し、一般的にいえば、
光沢度の高い程製品価値が大きいといわれている。この
ようなことから、片艶紙の艶面の光沢度は、JISP8
142で25%以上のものが通常採用され、それが更に
27%以上を有するとなお好ましいものとなる。
た片艶紙製造装置を使って製造されるが、片艶紙の重要
な特性である光沢度は、主にヤンキードライヤーとの接
触面により作り込まれて行く。片艶紙製造装置のプレス
パート、或いはプレドライヤーパートを通過してヤンキ
ードライヤーに送られて来た紙(湿紙)は、タッチロー
ルによって加熱されたヤンキードライヤーの表面に強く
圧接して張り付くことで加熱乾燥され、ヤンキードライ
ヤーの表面の平滑さがそのまま紙に転写されることで片
艶紙の光沢特性が現出するのである。
(1)ヤンキードライヤーの平滑度を上げること、
(2)ヤンキードライヤーの表面に湿紙が強く張り付く
ように表面の汚れを防止すること、(3)ドライヤーに
よって加熱乾燥された後、紙が該表面から剥がされる
時、紙表面がむしりとられるような、いわゆるピッキン
グを無くすること等により向上させることができる。そ
のため、(1)の対策として、マシン停止時には定期的
に油焼き処理を行うこと、(2)の対策として、汚れ防
止のためポリブテン等の剥離剤をヤンキードライヤーに
散布すること、(3)の対策として、ピッキング防止の
ためドライヤー湿度を抑制したり、抄紙速度を下げるこ
と等が考えられる。しかし、このような諸対策は次に述
べる理由によって必ずしも充分満足できるものではな
い。
平滑性を阻害する要因は、ドクターブレードを使うこと
による表面の機械的磨耗と、湿紙に含まれる添加薬剤に
よる化学的溶解損傷であり、油焼き処理程度のものでは
防止できない。その上、油焼き処理はヤンキードライヤ
ー装置を停止させて行う必要があるところから、稼働率
が極めて悪く、更に油焼き処理した直後は効き目がある
が、持続力に欠ける欠点がある。また、ヤンキードライ
ヤーの表面に湿紙が強く張り付くことを阻害する要因
は、パルプ原料自体に含まれるピッチ分や前記添加薬剤
による汚れあり、剥離剤の付与程度では十分満足できる
ものとはならない。そこでヤンキードライヤーとは別の
装置のところで圧接させることにより、光沢度を向上さ
せようとする例えば、特開平5ー331793号公報に
あるような技術が開発されている。
ーで乾燥した後、片艶紙を1本の金属ロールとショアー
D硬度が80〜96の範囲の1本の弾性ロールとからな
るソフトカレンダーに、その艶面が金属ロールに接する
ように少なくとも1回通紙して表面処理を行うことで片
艶紙を製造する方法である。しかし、別工程での処理の
ため余計な機械装置が必要となることに加え、弾性ロー
ルの損耗が激しく、その上、コスト的にも高価なものと
なる等の問題点があった。一方、ヤンキードライヤー表
面にポリブテンやポリエチレンワックス等の剥離剤を吹
き付け塗布する技術(剥離剤塗布方式)も開発されてい
るが、ドライヤー表面は清潔に保たれるものの、片艶紙
のドライヤー面に対する張り付き力が弱くなるため光沢
度は低下し必ずしも充分な成果を得ていない。
題点の解決を意図したものである。即ち、本発明の目的
は、容易にヤンキードライヤーの平滑度を上げ、汚れを
防止し、尚且つピッキングをも防止でき、結果的に片艶
紙の光沢度を上げることができる片艶紙を製造する方法
及びそのための装置を提供することである。
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
ヤンキードライヤーに固体潤滑剤を極めて微量づつ散布
することにより、その表面上の平滑度を上げることがで
きること、そしてまた、散布位置を特定の範囲に限定す
ることにより、より効果的に散布効果を向上させること
ができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成させるに至った。
ドライヤー、ドクターよりなるヤンキードライヤー装置
を使った片艶紙の製造方法において、ヤンキードライヤ
ーから紙が剥離する位置とタッチロールとの間にて、散
布手段により該ドライヤー表面に固体潤滑剤を散布し、
ドライヤー表面を平滑化する片艶紙の製造方法に存す
る。
ー、ドクターよりなるヤンキードライヤー装置を使った
片艶紙の製造方法において、ヤンキードライヤーから紙
が剥離する位置とタッチロールとの間で且つ2つのドク
ターナイフの間にて、散布手段により該ドライヤー表面
に固体潤滑剤を散布し、ドライヤー表面を平滑化する片
艶紙の製造方法に存する。
ヤー表面に対する散布量が、0.3〜4.2mg/m 2
である片艶紙の製造方法に存する。
イヤー、ドクターよりなるヤンキードライヤー装置にお
いて、ヤンキードライヤーから紙が剥離する位置とタッ
チロールとの間に該ドライヤー表面に固体潤滑剤を散布
する散布装置を設け、該散布装置が片艶紙幅方向に往復
運動する散布ノズルと片艶紙幅を検知するためのリミッ
トスイッチを備えたドライヤー表面を平滑化する機能を
有するヤンキードライヤー装置に存する。
イヤー、ドクターよりなるヤンキードライヤー装置にお
いて、ヤンキードライヤーから紙が剥離する位置とタッ
チロールとの間で且つ2つのドクターの間に該ドライヤ
ー表面に固体潤滑剤を散布する散布装置を設け、該散布
装置が片艶紙幅方向に往復運動する散布ノズルと片艶紙
幅を検知するためのリミットスイッチを備えたドライヤ
ー表面を平滑化する機能を有するヤンキードライヤー装
置に存する。
散布することにより、固体潤滑剤が表面の微細な凹凸部
に効率よく埋め込まれ表面を平滑にし、且つ微小量の潤
滑剤がその埋め込まれた表面上に常に補給され覆い続け
るため汚れを排除することができる。また、ドクターナ
イフ間で散布することで、散布液滴が気流によって乱さ
れず、効率良い散布を行うことができる。
明する。図1は片艶紙の製造装置の一つであるプレドラ
イヤー付きヤンキードライヤー装置を示す図である。プ
レドライヤー付きヤンキードライヤー装置は、通常、図
に示すように、ワイヤーパートA、プレスパートB、プ
レドライヤーパートC、ヤンキードライヤーパートD及
びリールパートEとよりなる。ワイヤーパートAは流状
パルプが入ったヘッドボックスA1、このヘッドボック
スA1から膜状に吐出されたパルプを網状の目から水分
を落下させながらプレスパートに運ぶ長網ワイヤーA2
を備える。
2上に供給されたパルプは、長網ワイヤーA2上に載せ
られて移動する間に、水分がある程度脱水され、僅かの
水分を含む薄層状の湿紙に形成される。長網ワイヤーA
2を離れた後は、次のプレスパートBの第1プレスフェ
ルトB1に移行して張り付きながら送られる。プレスパ
ートBは、第1プレスフェルトB1を介して配置された
第1プレスロールB2、第2プレスフェルトB3を介し
て配置された第2プレスロールB4、第3プレスフェル
トB5を介して配置された第3プレスロールB6を備え
る。
吸収する材質、例えば羊毛製又は合成繊維との混紡品等
でできており、各々プレスロールは各プレスフェルト上
に張り付いた紙を圧接し、該フエルトに水分を浸透吸収
させて排除する作用を行う。即ち、長網ワイヤーA2を
出てプレスパートBに送られてきた比較的水分を含む湿
紙は、第1プレスフェルトB1に張り付いて移動され第
1のプレスロールB2間で両側から圧接される。
レスロール間でも次々に同様な圧接が行われ、余分な水
分がほぼ排除される。最後の第3プレスロールB6を通
った後は、次のプレドライヤーパートCの第1ペーパー
ドライヤーC1に移動される。プレドライヤーパートC
は、第1から第6までの6つのペーパードライヤーC
1,C2,C3,C4,C5,C6が上下交互に順序良
く配列されており、また各ペーパードライヤーは内部に
熱源を有して適宜の温度(通常は50〜60℃)に加熱
されている。
ペーパードライヤーC3及び第5ペーパドライヤーC5
には、上部カンバスC7が上方から圧接するように配設
され、また第2ペーパードライヤーC2、第4ペーパー
ドライヤーC4及び第6ペーパードライヤーC6には、
下部カンバスC8が下方から圧接するように配設されて
いる。カンバスの材料は、比較的薄地で強度のある布帛
(例えば木綿性やプラスチッツク製の帆布)でできてお
り、カンバスは、湿紙を間に挟んでドライヤーに強く押
し付け、そのドライヤーの熱で湿紙に含まれる水分を蒸
発発散させるものである。
るヤンキードライヤーD1の乾燥負荷を低減させること
によって抄紙速度を速めようとするもので、ヤンキード
ライヤーD1による水分乾燥の前のいわば予備乾燥を行
うところであり、片艶紙の製造装置としては、このプレ
ドライヤーパートを省略したものもある。プレドライヤ
ーパートCの最後の第6ペーパードライヤーC6を出た
紙は、次のヤンキードライヤーパートDのタッチフェル
トD2に張り付きながら移行していく。ヤンキードライ
ヤーパートDは、ヤンキードライヤーD1、タッチフェ
ルトD2、タッチロールD3、ドクターD4、及び補助
ロールD5等を備えてなる。ヤンキードライヤーD1は
内部に熱源を有して適宜の温度に加熱されているが、そ
の加熱温度は片艶紙の坪量や抄紙速度によって多少異な
り、通常は表面温度で110〜120℃に加熱されてい
る。
直ちにヤンキードライヤーD1とタッチロールD3との
間で強く圧接され、ヤンキードライヤーD1の表面に張
り付きながら回転していく。そして紙はヤンキードライ
ヤーD1の回転と共に移動していき、タッチロールD3
の位置から、約270度前後移動した地点にて、リール
ドラムE1の巻取り力によりドライヤー表面から引き剥
がされる。ここでドライヤー表面に張り付いた紙面が艶
状に形成されるのであるが、ドライヤー表面が平滑で鏡
面に近いほど光沢度が向上する。そのためドライヤー表
面に対して、後述する散布装置を使って固体潤滑剤を散
布するのである。
剥離される際、必ずしも完全に剥がされるとは限らず、
ヤンキードライヤー表面に紙粉等の残滓が僅かながら固
着したまま残っていることがあり、また、紙に含有され
ている諸成分が湿熱作用により表面にこびり付いたりし
ている。ドクターD4は上述のような付着物を物理的に
除去するためのもので、紙がドライヤー表面から引き剥
がされる位置とタッチロールD3との間の範囲に設けら
れており、該ドクターD4の先端をドライヤー表面に強
く押し当て付着物を除去する。
2乃至3個、一定の間隔を置いて並設されており、ドラ
イヤー表面に押し当てながら連続的に繰り返しかき取る
ことにより、表面の付着物をより厳密に除去する。ヤン
キードライヤーD1から紙が離れる位置とタッチロール
D3の間には、散布装置Sが配設されており、ドライヤ
ーの表面に対して固体潤滑剤を散布する。ヤンキードラ
イヤーD1を離れた紙は、その片面が該ドライヤー表面
を転写したように光沢をもつ艶状に形成され、その後、
補助ロールE2を介してリールドラムE1により巻き取
られる。
ートを拡大した図である。ヤンキードライヤーから紙が
離れる位置とタッチロールの間の区間(L)に、2本の
ドクターD4が並んで設けられており、このドクターの
間に散布装置Sが配設され、その散布ノズルからドライ
ヤーの表面に向かって固体潤滑剤を散布する。
る。散布装置Sは、ヤンキードライヤー装置の図示しな
い外枠、又は他の枠体等に取り付けられるもので、主に
散布ノズル10、移動ベルト11、その駆動源のモータ
M等よりなる。2つのローラ間に移動ベルト11が張設
されて、該移動ベルト11には、散布ノズルの基部10
Bが固定されている。
張りローラの一方は、モータMにより回転駆動される
が、他方の引っ張りローラ12はそれに応じて追従して
回転するよう外方向に引っ張られた状態で設けられてい
る。移動ベルト11の張力の調整は、調節ねじ13によ
り自由に選択できる。散布ノズル10では、図示しない
エアタンクからエアー用パイプ10Cを介して送られて
きたエアーに、図示しない薬液タンクから薬液用パイプ
10Dを介して送られてきた固体潤滑剤が乗せられ、霧
吹き状に散布ノズル先端10Aから散布される。
に往復移動しながらその表面に向かって固体潤滑剤の微
細液滴を極めて少量づつ散布し続ける。エアー用パイプ
10Cや薬液用パイプ10Dからそのまま延長されたエ
アー用チューブや薬液用チューブ等は、一緒に束ねられ
てフレクシブルなケースであるケーブルベア14を通っ
てエアタンク、薬液タンク、図示しない制御部に繋がっ
ている。散布装置Sの枠体15には、左右にリミットス
イッチ16L,16Rが設けられているが、これらのリ
ミットスイッチによって片艶紙の端部を検知し、片艶紙
巾に相当する散布移動巾を確保することができる。
ヤーの表面には、極めて微量づつ固体潤滑剤が散布され
るのである。尚、散布装置の制御方法は本発明の本質で
はないのでここでは述べない。一方、散布する固体潤滑
剤の適した液滴の大きさに関しては、いわゆる、ミスト
に近い2〜3ミクロン前後のものから、約100ミクロ
ンの液滴に近いものまでの実験をした結果、2〜3ミク
ロン前後のものでは、ミストが拡散してしまってヤンキ
ードライヤー表面に付着せず、むしろ、周囲の雰囲気を
汚染するだけであることがわかった。
のが、ヤンキードライヤー表面の表面に薄くしかも均一
に付着させることができる効果のあることがわかった。
このようなことから、本発明では、液滴は30〜50ミ
クロン程度のものを散布している。ところで固体潤滑剤
の散布量については、ヤンキードライヤー表面に極めて
僅かづつ散布することが必要であるが、その散布量は
0.3〜4.2mg/m2 であり、この散布量だとヤン
キードライヤー表面に極めて有効に作用し、表面を平滑
にして紙面の光沢度を向上させることができ、更に好ま
しくは1〜3.2mg/m2 が良い。
ー表面が汚れ片艶紙表面に筋が発生し、また4.2mg
/m2 を越えると片艶紙表面がむしられ、片艶紙表面に
筋が多く発生し光沢度とも散布前より低下する。しか
し、上記の散布量では非常に僅かの量であり、且つ固体
潤滑剤の液滴の直径が先述したように30〜50ミクロ
ン程度(固体潤滑剤の粒子は3〜10μ程度)なので散
布時の液滴の飛翔軌跡が乱され易い。
することにより、ドライヤーの周囲にはドライヤーの回
転方向に主なる空気流が発生しており、それが複雑な乱
流となっているからである。固体潤滑剤の液滴は、上述
の空気流等によりその飛翔軌跡が乱されるが、2つのド
クターナイフの間に散布装置を置いた場合は、ドクター
ナイフによって流れが遮断されるのでドライヤーの回転
による空気流の影響が極めて少なくなり、ヤンキードラ
イヤー表面に正確に効率良く散布することができること
がわかった。
ズルのみをドクターナイフの間に臨ませて走行移動させ
るだけで簡単に対応できる利点がある。ドライヤー表面
に固体潤滑剤が散布された後、すぐそれがドクターナイ
フにより更に押し付けられて擦り込まれることから、該
固体潤滑剤が細かい表面の微細な凹凸部に入り込むこと
ができる。散布装置が最初のドクターナイフの前部に設
置された場合は、散布された固体潤滑剤は2つのドクタ
ーナイフによる擦り込み作用を重ねて受ける結果、より
確実に表面の微細な凹凸部に入り込むことができる。
である二硫化モリブデン、二硫化タングステン、黒鉛、
酸化バリウム、酸化亜鉛、窒化ホウ素等や、有機化合物
であるメラミンシアヌレート、ポリテトラフルオロエチ
レン等があるが、本発明で使用できる固体潤滑剤の条件
は、少なくとも (1)白系色であること (2)潤滑効果があること (3)耐熱性があること、 (4)親水性があること 等の条件を満たすと好適なものとなる。
剤、即ち片艶紙の光沢度を向上させることができる固体
潤滑剤としては、メラミンとイソシアヌル酸とを同重量
付加させたものであるMCA(メラミンシアヌレート)
やPTFC(ポリテトラフルオロエチレン)が選択され
る。前者のMCA(メラミンシアヌレート)の製造方法
は、特開昭55−31811号公報等により明らかであ
る。即ち、(1)メラミンの水溶液とシアヌル酸の水溶
液とを混合する方法、また(2)メラミン又はシアヌル
酸の一方又は両方を水中に固相状態で分散させた状態で
両者を反応させる等により製造が可能である。固体潤滑
剤は、キャリアとして水を使用し、また適宜バインダー
を添加させると潤滑性が著しく向上する。
であり、ヤンキードライヤー表面に剥離剤(ここではポ
リブテンを使用)を塗布した時の表面における状態を、
顕微鏡写真で見たところの断面を模式的に示した図であ
る。図4(ロ)は、本発明のヤンキードライヤー表面に
固体潤滑剤(ここではMCAを使用)を散布した時の表
面における状態を同じく模式的に示した図である。
(イ)では表面に多少凸凹を持ちながら薄く剥離剤が塗
布された状態になっているのに対し、(ロ)では完全に
表面の凹凸が埋められて固体潤滑剤が埋まり平滑化され
ていることがわかる。従って、ミクロ的に見た場合、剥
離剤ではヤンキードライヤー表面を平滑化できないが、
固体潤滑剤はそれを可能とし、ヤンキードライヤー表面
に対して優れた平滑化効果があることがわかる。次に固
体潤滑剤を使った場合と剥離剤を使った場合との実験例
を示す。
重量%とMCAの50重量%を混合体)を2つのドクタ
ーの間から散布装置のノズルよりヤンキードライヤー表
面に平均に散布し、その時の片艶紙の表面の「官能評価
(紙表面の筋状態)」、及び「光沢度(GLOSSMT
ER.GM−26D(株)村上色彩技術研究所製」を測
定した。尚、光沢度はJISP8142により測定し
た。片艶紙は米坪が100g/m2 で、ヤンキードライ
ヤーの表面速度(紙速度に相当)は200m/分とし、
散布量を0cc/分、0.5cc/分、1cc/分、2
cc/分、3cc/分、4cc/分、の6通りの場合で
行った。結果を図5に示す。
ン)を2つのドクターの間から散布装置のノズルよりヤ
ンキードライヤー表面に平均に散布し、その時の片艶紙
の表面の「官能評価(紙表面の筋状態)」、及び「光沢
度(GLOSSMTER.GM−26D(株)村上色彩
技術研究所製」を測定した。尚、光沢度はJISP81
42により測定した。片艶紙は、米坪が100g/m2
で、ヤンキードライヤーの表面速度(紙速度に相当)は
200m/分とし、散布量を0cc/分、0.1cc/
分、0.5cc/分、1cc/分、2cc/分、3cc
/分、の6通りの場合で行った。結果を図6に示す。
のドクターの間から散布装置のノズルよりヤンキードラ
イヤー表面に平均に散布し、その時の片艶紙の表面の
「官能評価(紙表面の筋状態)」、及び「光沢度(GL
OSSMTER.GM−26D(株)村上色彩技術研究
所製」を測定した。尚、光沢度はJISP8142に準
拠して測定した。片艶紙は、米坪が100g/m2 で、
ヤンキードライヤーの表面速度(紙速度に相当)は20
0m/分とし、散布量を2cc/分で行った。更に上記
の実験と同じように固体潤滑剤の種類を変えて行った
(固体潤滑剤をそれぞれPTFE、窒化ホウ素、マイカ
とした。)。結果を図7に示す。
のドクターの間から散布装置のノズルよりヤンキードラ
イヤー表面に平均に散布し、その時の片艶紙の表面の
「官能評価(紙表面の筋状態)」、及び「光沢度(GL
OSSMTER.GM−26D(株)村上色彩技術研究
所製)」を測定した。尚、光沢度はJISP8142に
準拠して測定した。片艶紙は、米坪が100g/m2
で、ヤンキードライヤーの表面速度(紙速度に相当)は
200m/分とし、散布量を2cc/分で行った。更に
上記の実験と同じように剥離剤の種類を変えて行った
(剥離剤をポリエチレンイミンとした)。結果を図8に
示す。
実施例にのみ限定されるものではなく、その本質から逸
脱しない範囲で、他の色々な変形例が可能であることは
言うまでもない。例えば、実施例では、ドクターは2つ
のものを使ったが、その数はそれ以上でも可能である。
また、散布手段は、片艶紙の幅方向に移動する形式のノ
ズル以外にも、片艶紙の幅に相当する長さの固定した散
布ノズルを採用することも十分可能である。一方、実施
例では、ヤンキードライヤーから片艶紙が剥がれる地点
とタッチロールとの範囲を90度程度の場合で説明した
が、その範囲はこの角度に限定されるものではない。
果的に片艶紙の光沢度を向上させることができる。ま
た、固体潤滑剤の効率良い散布を行うことができる。
を示す概略図である。
ある。
図である。(イ)は剥離剤を散布した場合の表面状態を
示す図である。(ロ)は固体潤滑剤を散布した場合の表
面状態を示す図である。
場合の結果を示す図である。
の結果を示す図である。
の結果を示す図である。
果を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 タッチロール、ヤンキードライヤー、ド
クターよりなるヤンキードライヤー装置を使った片艶紙
の製造方法において、ヤンキードライヤーから紙が剥離
する位置とタッチロールとの間にて、散布手段により該
ドライヤー表面に固体潤滑剤を散布し、ドライヤー表面
を平滑化することを特徴とする片艶紙の製造方法。 - 【請求項2】 タッチロール、ヤンキードライヤー、ド
クターよりなるヤンキードライヤー装置を使った片艶紙
の製造方法において、ヤンキードライヤーから紙が剥離
する位置とタッチロールとの間で且つ2つのドクターナ
イフの間にて、散布手段により該ドライヤー表面に固体
潤滑剤を散布し、ドライヤー表面を平滑化することを特
徴とする片艶紙の製造方法。 - 【請求項3】 固体潤滑剤のヤンキードライヤー表面に
対する散布量が、0.3〜4.2mg/m2 であること
を特徴とする請求項1又は2記載の片艶紙の製造方法。 - 【請求項4】タッチロール、ヤンキードライヤー、ドク
ターよりなるヤンキードライヤー装置において、ヤンキ
ードライヤーから紙が剥離する位置とタッチロールとの
間に該ドライヤー表面に固体潤滑剤を散布する散布装置
を設け、該散布装置が片艶紙幅方向に往復運動する散布
ノズルと片艶紙幅を検知するためのリミットスイッチを
備えたことを特徴とするドライヤー表面を平滑化する機
能を有するヤンキードライヤー装置。 - 【請求項5】タッチロール、ヤンキードライヤー、ドク
ターよりなるヤンキードライヤー装置において、ヤンキ
ードライヤーから紙が剥離する位置とタッチロールとの
間で且つ2つのドクターの間に該ドライヤー表面に固体
潤滑剤を散布する散布装置を設け、該散布装置が片艶紙
幅方向に往復運動する散布ノズルと片艶紙幅を検知する
ためのリミットスイッチを備えたことを特徴とするドラ
イヤー表面を平滑化する機能を有するヤンキードライヤ
ー装置。
Priority Applications (1)
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JP12435494A JP3382352B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 片艶紙の製造方法及びその装置 |
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1994
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JPH07310298A (ja) | 1995-11-28 |
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