JP3381062B2 - ステレオ信号処理装置 - Google Patents

ステレオ信号処理装置

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JP3381062B2
JP3381062B2 JP17598099A JP17598099A JP3381062B2 JP 3381062 B2 JP3381062 B2 JP 3381062B2 JP 17598099 A JP17598099 A JP 17598099A JP 17598099 A JP17598099 A JP 17598099A JP 3381062 B2 JP3381062 B2 JP 3381062B2
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    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/005Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for combining the signals of two or more microphones
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステレオ信号処理装
置に関し、特に、左右の入力信号に含まれるボーカル信
号を除去するボーカルキャンセル機能を有するステレオ
信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歌唱(ボーカル)と演奏とが混在
する左右の入力ステレオ信号から歌唱成分(ボーカル信
号)をキャンセルして、演奏信号を得る回路として、図
6に示すような回路が使用されている。
【0003】この回路は、左入力信号(Lin)から左低
域信号を抽出する左用ローパスフィルタ11と、左高域
信号を抽出する左用ハイパスフィルタ12と、右入力信
号(Rin)から右低域信号を抽出する右用ローパスフィ
ルタ21と、右高域信号を抽出する右用ハイパスフィル
タ22と、右入力信号(Rin)と左入力信号(Lin)と
を減算してボーカル除去信号を生成する減算手段31
と、左低域信号,左高域信号およびボーカル除去信号を
加算して左出力信号(Lout)を生成する左用加算手段
13と、右低域信号,右高域信号およびボーカル除去信
号を加算して右出力信号(Rout)を生成する右用加算
手段23と、により構成されている。
【0004】まず、左入力信号と右入力信号とを減算手
段31で同等な割合で減算することで、ステレオ信号の
中央付近に定位するボーカル信号を打ち消した状態の、
ボーカル除去信号を作成する。このボーカル除去信号
は、ボーカル信号はうち消されているが、左右で位相の
異なる信号成分(演奏信号)は残っている。なお、この
ボーカル除去信号はモノラル信号になっている。
【0005】そして、ボーカル信号が含まれる中域以外
の成分である低域信号と高域信号とを、図7(a)に示
す特性の左右それぞれのフィルタで抽出しておく。この
低域信号と高域信号とはステレオ信号になっている。
【0006】そこで、モノラル信号であるボーカル除去
信号に対して、ステレオ感を出すためと、低域や高域を
増強するために、左右それぞれの低域信号と高域信号と
を加算することで、すべての周波数成分が含まれ、か
つ、ボーカル信号が除去された状態のステレオ信号が生
成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の回路において、
ステレオ信号の中央付近に定位している楽器の信号は、
ボーカル信号と共に減算により消滅しているが、低域フ
ィルタまたは高域フィルタを通過することで十分なレベ
ルの出力が得られる。
【0008】ところが、図7(b)のAに示す周波数成
分を有する楽器の信号において、基本波f0からf2まで
の周波数成分を有しているにもかかわらず、f1付近で
低域フィルタによりカットされてしまう。すなわち、A
01の周波数成分は残るが、A02の周波数成分は除去され
てしまう。
【0009】このように除去される周波数成分が存在す
ることで、たとえば、バスドラムのようなアタック音を
有する楽器の音が、ベースの音のように変わってしま
う。すなわち、本来の楽器の音ではなく、別の楽器の音
のように変化することになる。また、同様な現象は高域
フィルタの遮断周波数付近でも、その周波数付近にピー
クを有する楽器の音において発生する。
【0010】そこで、以上のような問題を回避するため
に低域フィルタや高域フィルタの特性を緩やかなものに
することが考えられるが、その構成では除去すべきボー
カル信号が低域フィルタや高域フィルタを通過するとい
う新たな問題が発生することになる。
【0011】この結果、ボーカル信号の除去の性能を重
視する必要があるため、楽器の音の変化については特に
配慮がなされていないのが現状であった。したがって、
本発明は、ボーカル信号は有効に除去しつつ、楽器の音
も忠実に再現することが可能なステレオ信号処理装置を
実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明は、左右入力信号に含まれるボーカル信号を除去する
ステレオ信号処理装置であって、右入力信号から右低域
信号と右高域信号とを抽出する右用フィルタ手段と、左
入力信号から左低域信号と左高域信号とを抽出する左用
フィルタ手段と、右入力信号と左入力信号とを減算して
ボーカル除去信号を生成する減算手段と、前記右用フィ
ルタ手段からの右低域信号と右高域信号、および前記減
算手段からのボーカル除去信号を加算して右出力信号を
生成する右用加算手段と、前記左フィルタ手段からの左
低域信号と左高域信号、および前記減算手段からのボー
カル除去信号を加算して左出力信号を生成する左用加算
手段と、右入力信号または左入力信号の少なくとも一方
に応じて前記右用フィルタ手段および前記左用フィルタ
手段の特性を共に変更する制御手段と、を備え、前記制
御手段は、右入力信号または左入力信号の少なくとも一
方の波形の立ち上がりを検出して制御を行う、ことを特
徴とするステレオ信号処理装置である。
【0013】なお、前記制御手段は、右入力信号または
左入力信号の少なくとも一方の波形の立ち上がりを検出
するか、または、右入力信号または左入力信号の少なく
とも一方に含まれる周波数成分を検出することにより、
右入力信号または左入力信号の少なくとも一方に含まれ
るボーカル信号以外の信号の減衰を小さくするための制
御を行うことが望ましい。
【0014】以上のように、右入力信号または左入力信
号の少なくとも一方の波形の立ち上がりを検出し、右用
フィルタ手段と左用フィルタ手段の特性を共に変更する
ことで、ボーカル信号は有効に除去しつつ、低域と高域
とを増強するためのフィルタ手段による楽器の音の減衰
が小さくなって忠実に再現することが可能になる。
【0015】(2)請求項2記載の発明は、左右入力信
号に含まれるボーカル信号を除去するステレオ信号処理
装置であって、右入力信号から右低域信号と右高域信号
とを抽出する右用フィルタ手段と、左入力信号から左低
域信号と左高域信号とを抽出する左用フィルタ手段と、
右入力信号と左入力信号とを減算してボーカル除去信号
を生成する減算手段と、前記右用フィルタ手段からの右
低域信号と右高域信号、および前記減算手段からのボー
カル除去信号を加算して右出力信号を生成する右用加算
手段と、前記左フィルタ手段からの左低域信号と左高域
信号、および前記減算手段からのボーカル除去信号を加
算して左出力信号を生成する左用加算手段と、右入力信
号または左入力信号の少なくとも一方に応じて前記減算
手段で減算する右入力信号と左入力信号の信号レベルを
調整する制御手段と、を備えたことを特徴とするステレ
オ信号処理装置である。
【0016】なお、前記制御手段は、右入力信号または
左入力信号の少なくとも一方の波形の立ち上がりを検出
するか、または、右入力信号または左入力信号の少なく
とも一方に含まれる周波数成分を検出することにより、
右入力信号または左入力信号の少なくとも一方に含まれ
るボーカル信号以外の信号の減衰を小さくするための制
御を行うことが望ましい。
【0017】以上のように減算手段での減算の際の信号
レベルを調整することで、減算手段における楽器の音の
減衰が小さくなって忠実に再現することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
詳細に説明する。なお、本実施の形態例では、左右の入
力信号に含まれるボーカル信号を除去するボーカルキャ
ンセル機能を有するステレオ信号処理装置を具体例とし
て用いて説明する。
【0019】<ステレオ信号処理装置の構成>ここで、
図1を用いて、第1の実施の形態例のステレオ信号処理
装置100について説明する。この図1において、ステ
レオ信号処理装置100は、左入力信号(Lin)から左
低域信号を抽出する左用ローパスフィルタ111と、左
高域信号を抽出する左用ハイパスフィルタ112と、右
入力信号(Rin)から右低域信号を抽出する右用ローパ
スフィルタ121と、右高域信号を抽出する右用ハイパ
スフィルタ122と、右入力信号(Rin)と左入力信号
(Lin)とを減算してボーカル除去信号を生成する減算
手段131と、左低域信号,左高域信号およびボーカル
除去信号を加算して左出力信号(Lout)を生成する左
用加算手段113と、右低域信号,右高域信号およびボ
ーカル除去信号を加算して右出力信号(Rout)を生成
する右用加算手段123と、各フィルタの特性を変更す
る制御を行う制御部140と、により構成されている。
【0020】そして、制御部140は、右入力信号また
は左入力信号の少なくとも一方の波形の立ち上がりを検
出するか、または、右入力信号または左入力信号の少な
くとも一方に含まれる周波数成分を検出することによ
り、右入力信号または左入力信号の少なくとも一方に含
まれるボーカル信号以外の信号の減衰を小さくするため
の制御を行うことを特徴としている。
【0021】<ステレオ信号処理装置の動作>ここで、
入力端子LinとRinとにステレオ信号が入力される。ま
ず、左入力信号と右入力信号とは減算手段131で減算
され、ステレオ信号の中央付近に定位するボーカル信号
が打ち消された状態であって、中央以外に定位する各種
演奏が残存するボーカル除去信号が作成される。このボ
ーカル除去信号は、ボーカル信号はうち消されている
が、左右で位相の異なる信号成分(演奏信号)は残って
いる。なお、このボーカル除去信号はモノラル信号にな
っている。
【0022】そして、ボーカル信号が含まれる中域信号
以外の低域信号と高域信号とが、左右それぞれのフィル
タで抽出される。この段階では低域信号と高域信号がフ
ィルタを通過するため、ボーカル信号が含まれない状態
であるが、低域や高域を中心とした信号成分(演奏信
号)がステレオ信号として抽出されている。そこで、左
低域信号,左高域信号,ボーカル除去信号を、左用加算
手段113で加算することで、すべての周波数成分が含
まれ、かつ、ボーカル信号が除去された状態の左出力信
号が生成される。
【0023】同様にして、右低域信号,右高域信号,ボ
ーカル除去信号を、右用加算手段123で加算すること
で、すべての周波数成分が含まれ、かつ、ボーカル信号
が除去された状態の右出力信号が生成される。このよう
にして、モノラル信号であるボーカル除去信号に対し
て、ステレオ感を出すためと、低域や高域を増強するた
めに、左右それぞれの低域信号と高域信号とを加算する
ことで、すべての周波数成分が含まれ、かつ、ボーカル
信号が除去された状態のステレオ信号が生成される。
【0024】なお、左用ローパスフィルタ111と右用
ローパスフィルタ121の通常時の低域特性は従来と同
じ特性(図2)であり、左用ハイパスフィルタ112
と右用ハイパスフィルタ122の通常時の高域特性は従
来と同じ特性(図2’)であるとする。
【0025】ここで、制御部140は入力信号の立ち上
がりの鋭さΔx(図3参照)を監視している。図3に示
す例では、ある隣接するサンプリングタイミング(m−
1)TとmTにおける入力電圧の差を、前記立ち上がり
の鋭さΔxとしている。そして、低域を主成分とする楽
器の演奏信号のアタック音に相当する立ち上がりを検出
した場合には、その立ち上がりの鋭さや信号レベルに応
じて、左右の低域特性のカットオフ周波数を共に,
,と変更する。すなわち、立ち上がりがより鋭かっ
たり、立ち上がりの信号レベルが大きかった場合には、
低域特性のカットオフ周波数を高く変更する。
【0026】同様に、制御部140は低域特性を,
,と変更するのに合わせて、左右の高域特性のカッ
トオフ周波数を共に’,’,’と変更する。すな
わち、高域特性のカットオフ周波数を低く変更する。
【0027】たとえば、ローパスフィルタではカットオ
フ周波数を通常時は200Hzであったものを、入力信
号の立ち上がりが鋭くなるに従って、300Hz、40
0Hz、500Hzのように変更する。同様にハイパス
フィルタについては通常時は6kHzであったものを、
5.5kHz、5kHz、4.5kHzのように変更す
る。
【0028】このように左右のフィルタ特性を共に変更
することで、ローパスフィルタやハイパスフィルタでカ
ットされる周波数成分が少なくなり、図7(b)のAの
ような周波数成分を有する楽器の信号も忠実に出力され
るようになる。
【0029】なお、実際には低域の基本波に対して、か
なり高い周波数の高調波も含まれているので、ローパス
フィルタだけでなくハイパスフィルタの特性も変更する
ことで忠実な信号再生が実現される。
【0030】また、以上のようにフィルタのカットオフ
周波数を変更するのではなく、カットオフ周波数を一定
にしておいて遮断特性を変更するような制御を行っても
よい。この場合の様子を図4に示す。
【0031】ここで、左用ローパスフィルタ111と右
用ローパスフィルタ121の通常時の低域特性は従来と
同じ特性(図4)であり、左用ハイパスフィルタ11
2と右用ハイパスフィルタ122の通常時の高域特性は
従来と同じ特性(図4’)であるとする。
【0032】ここで、制御部140は入力信号の立ち上
がりの鋭さΔxを監視しており、低域を主成分とする楽
器の演奏信号のアタック音に相当する立ち上がりを検出
した場合には、その立ち上がりの鋭さや信号レベルに応
じて、左右の低域特性の遮断特性を共に,,と変
更する。すなわち、立ち上がりがより鋭かったり、立ち
上がりの信号レベルが大きかった場合には、低域特性の
遮断特性を緩やかになるように変更する。同様に、制御
部140は低域特性を,,と変更するのに合わせ
て、左右の高域特性の遮断特性を共に’,’,’
と変更する。すなわち、高域特性の遮断特性を緩やかに
なるように変更する。
【0033】たとえば、ローパスフィルタでは通常時は
−24dB/octであったものを、入力信号の立ち上
がりが鋭くなるに従って、−18dB/oct、−12
dB/oct、−6dB/oct、のように変更する。
同様にハイパスフィルタについても変更する。
【0034】このように左右のフィルタ特性を共に変更
することで、ローパスフィルタやハイパスフィルタでカ
ットされる周波数成分が少なくなり、図7(b)のAの
ような周波数成分を有する楽器の信号も忠実に出力され
るようになる。
【0035】以上の制御部140での入力信号の立ち上
がりの鋭さΔxの監視は、ある隣接するサンプリングタ
イミングでの入力信号の信号レベルの差分により行うこ
とができる。
【0036】なお、以上のような制御は楽器のアタック
音などの成分に影響するものであるため、フィルタの特
性を通常時から変更する際は瞬時に行うようにし、変更
された特性を通常の特性に戻す際は時間をかけてゆっく
り戻すことが望ましい。このようにすることで、必要な
場合に有効に作用すると共に、違和感なく通常状態に戻
れるようになる。また、変更状態が一定時間続いた場合
に、ゆるやかに通常状態に戻すようにしてもよい。この
場合、楽器のアタック音が存在するであろう時間を想定
して変更状態を維持し、その後に通常状態に戻るような
制御を行ってもよい。
【0037】また、複数の周波数成分を検出しておい
て、フィルタ特性の変更が必要な低域信号の高調波成分
か、フィルタ特性の変更が不要な中域信号の基本波かを
区別するように構成してもよい。
【0038】なお、以上の実施の形態例では、ローパス
フィルタとハイパスフィルタとの特性を変更するように
していたが、少なくともローパスフィルタの特性を変更
することで良好な結果が得られる。また、入力信号に含
まれる周波数成分を監視し、楽器の周波数成分に応じて
ローパスフィルタとハイパスフィルタのいずれかだけの
特性を変更したり、ローパスフィルタとハイパスフィル
タとを独立して別個の特性に制御するようにしてもよ
い。
【0039】図5は本発明の第2の実施の形態例のステ
レオ信号処理装置の構成を示すブロック図である。すで
に説明した図1と同一物については同一番号を付してあ
る。ここでは、減算手段131の一方の入力側に係数部
150を備えていると共に、この係数部150が制御部
140によって制御されるように構成されている。
【0040】図1の場合と同様にして、モノラル信号で
あるボーカル除去信号に対して、ステレオ感を出すため
と、低域や高域を増強するために、左右それぞれの低域
信号と高域信号とを加算することで、すべての周波数成
分が含まれ、かつ、ボーカル信号が除去された状態のス
テレオ信号が生成される。
【0041】ここで、制御部140は入力信号の立ち上
がりの鋭さΔxを監視しており、低域を主成分とする楽
器の演奏信号のアタック音に相当する立ち上がりを検出
した場合には、その立ち上がりの鋭さや信号レベルに応
じて、係数部150の係数を1(通常時)より小さくす
る。
【0042】すなわち、立ち上がりがより鋭かったり、
立ち上がりの信号レベルが大きかった場合には、係数を
1未満(0.7、0.5、0.2等)に設定して、左右
の入力信号の比率を変更して減算を実行する。
【0043】たとえば、係数1では完全な減算が実行さ
れるが、係数を小さくするにしたがってアンバランスが
生じるようになって左右の入力信号のレベルが等しかっ
たとしてもうち消されない状態になる。
【0044】このようにすることで、ローパスフィルタ
やハイパスフィルタでカットされる周波数成分(図7
(b)のA)が減算部131の出力として現れるように
なり、これらの周波数成分を有する楽器の信号も忠実に
出力されるようになる。
【0045】なお、この場合、楽器の信号が忠実に出力
されると共に、ボーカル成分が除去されずにある程度出
力されることになる。従って、楽器のアタック音が存在
するであろう時間を想定して係数の変更状態(係数<
1)を維持し、その後に通常状態(係数=1)に戻るよ
うな制御を行うことが望ましい。
【0046】なお、以上の第1の実施の形態例と第2の
実施の形態例の説明では、制御部140は左右の両方の
入力信号を監視するように図示しているが、いずれか一
方の入力信号を監視するだけでもよい。
【0047】また、フィルタの特性を変更する第1の実
施の形態例と減算の比率を調整する第2の実施の形態例
とを組み合わせることも可能であり、このような組み合
わせによりさらに良好な結果が得られるようになる。
【0048】
【発明の効果】以上実施の形態例と共に詳細に説明した
ように、低域と高域とを増強するためのフィルタ手段の
特性を変更することで、ボーカル信号は有効に除去しつ
つ、低域と高域とを増強するためのフィルタ手段による
楽器の音の減衰が小さくなって忠実に再現することが可
能になる。また、ボーカル除去のための減算手段での減
算の際の信号レベルを調整することで、減算手段におけ
る楽器の音の減衰が小さくなって忠実に再現することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例のステレオ信号処理装置
の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例で使用するフィルタの特
性を示す特性図である。
【図3】本発明の実施の形態例でフィルタの特性を変更
する際の基準となる入力信号の変化の様子を示す波形図
である。
【図4】本発明の実施の形態例で使用するフィルタの特
性を示す特性図である。
【図5】本発明の実施の形態例のステレオ信号処理装置
の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】従来のステレオ信号処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】従来のステレオ信号処理装置で使用するフィル
タの特性を示す特性図である。
【符号の説明】
100 ステレオ信号処理装置 111 左用ローパスフィルタ 112 左用ハイパスフィルタ 113 左用加算手段 121 右用ローパスフィルタ 122 右用ハイパスフィルタ 123 右用加算手段 131 減算手段 140 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04S 1/00 G10K 15/04 302

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右入力信号に含まれるボーカル信号を
    除去するステレオ信号処理装置であって、右入力信号か
    ら右低域信号と右高域信号とを抽出する右用フィルタ手
    段と、左入力信号から左低域信号と左高域信号とを抽出
    する左用フィルタ手段と、右入力信号と左入力信号とを
    減算してボーカル除去信号を生成する減算手段と、前記
    右用フィルタ手段からの右低域信号と右高域信号、およ
    び前記減算手段からのボーカル除去信号を加算して右出
    力信号を生成する右用加算手段と、前記左フィルタ手段
    からの左低域信号と左高域信号、および前記減算手段か
    らのボーカル除去信号を加算して左出力信号を生成する
    左用加算手段と、右入力信号または左入力信号の少なく
    とも一方に応じて前記右用フィルタ手段および前記左用
    フィルタ手段の特性を共に変更する制御手段と、を備
    え、 前記制御手段は、右入力信号または左入力信号の少なく
    とも一方の波形の立ち上がりを検出して制御を行う、 ことを特徴とするステレオ信号処理装置。
  2. 【請求項2】 左右入力信号に含まれるボーカル信号を
    除去するステレオ信号処理装置であって、右入力信号か
    ら右低域信号と右高域信号とを抽出する右用フィルタ手
    段と、左入力信号から左低域信号と左高域信号とを抽出
    する左用フィルタ手段と、右入力信号と左入力信号とを
    減算してボーカル除去信号を生成する減算手段と、前記
    右用フィルタ手段からの右低域信号と右高域信号、およ
    び前記減算手段からのボーカル除去信号を加算して右出
    力信号を生成する右用加算手段と、前記左フィルタ手段
    からの左低域信号と左高域信号、および前記減算手段か
    らのボーカル除去信号を加算して左出力信号を生成する
    左用加算手段と、右入力信号または左入力信号の少なく
    とも一方に応じて前記減算手段で減算する右入力信号と
    左入力信号の信号レベルを調整する制御手段と、を備え
    たことを特徴とするステレオ信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、右入力信号または左入
    力信号の少なくとも一方の波形の立ち上がりを検出して
    制御を行う、ことを特徴とする請求項2記載のステレオ
    信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、右入力信号または左入
    力信号の少なくとも一方に含まれる周波数成分を検出し
    て制御を行う、ことを特徴とする請求項1または請求項
    2のいずれかに記載のステレオ信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、右入力信号または左入
    力信号の少なくとも一方に含まれるボーカル信号以外の
    信号の減衰を小さくするための制御を行う、ことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のステレ
    オ信号処理装置。
JP17598099A 1999-06-22 1999-06-22 ステレオ信号処理装置 Expired - Fee Related JP3381062B2 (ja)

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