JP3380855B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3380855B2 JP2000036044A JP2000036044A JP3380855B2 JP 3380855 B2 JP3380855 B2 JP 3380855B2 JP 2000036044 A JP2000036044 A JP 2000036044A JP 2000036044 A JP2000036044 A JP 2000036044A JP 3380855 B2 JP3380855 B2 JP 3380855B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
するもので、特に画素を駆動するスイッチング素子とし
て2端子非線形素子を有する液晶表示装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、液晶表示装置は、低消費電力、薄
型、軽量であるという特徴から、パーソナルコンピュー
ター、ワードプロセッサ、オフィスオートメーション用
の端末表示装置、テレビジョンなどの表示用途に使用さ
れてきており、より大容量表示、高画質が求められてい
る。 【0003】従来の液晶表示装置は、TN(Twist
ed Nematic)方式あるいはSTN(Supe
r Twisted Nematic)方式において、
電圧平均化法による単純マトリクス駆動が採用されてい
た。しかし、この方式では走査線数の増加によってコン
トラスト比が十分に得られなくなるため、大容量表示に
適さない。 【0004】そこで、表示画面を構成している個々の画
素にスイッチング素子を設け、アクティブ駆動により表
示を行う液晶表示装置が開発されている。上記スイッチ
ング素子としては、薄膜トランジスタや2端子非線形素
子が用いられているが、構造が簡単で、製造コストの面
で有利な2端子非線形素子を用いた液晶表示装置が有望
視されている。これらのスイッチング素子の中でも、金
属−絶縁体−金属(Metal−Insulator−
Metal,以降MIMと呼ぶ。)構造を有するMIM
素子は実用化がなされている。 【0005】図8は、従来のMIM素子を用いた液晶表
示装置における、1画素を示す平面図である。また、図
9は、図8のD−D’線による断面図である。1つの画
素108は、ガラス基板101の表面101a上に形成
された画素電極102、信号配線103、および斜線に
て示されるMIM素子104から構成される。MIM素
子104は、信号配線103から分岐した下部電極10
3aと、この下部電極103a上に形成された絶縁体か
らなる絶縁膜105と、絶縁膜105を覆う上部電極1
06とから構成された2端子非線形素子である。一般
に、下部電極103aにはタンタル(Ta)、絶縁膜1
05には酸化タンタル(TaOX)、上部電極106に
はクロム(Cr)、チタン(Ti)またはアルミニウム
(Al)が用いられている。 【0006】このようなMIM素子104が各画素に設
けられたガラス基板101に対し、対向電極が形成され
た対向側基板を対向配設し、両基板間に液晶を封入する
ことにより液晶表示装置が製造される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記MIM
素子104の絶縁膜105の厚さは500〜700オン
グストローム程度であるため、電気的耐圧が低く、液晶
表示装置の製造工程中で生じる静電気によって容易に絶
縁破壊され得る。この結果、MIM素子104の上下電
極が短絡し、MIM素子104がスイッチング素子とし
て機能しなくなった画素は、画面上に点欠陥として現
れ、液晶表示装置を製造する上で歩留まりが悪化する。
このため、静電気対策として、製造工程中の湿度管理、
作業者をアースすること、イオンシャワーなどが行われ
ているが、完全にMIM素子の絶縁破壊を防止すること
はできていない。 【0008】また、前記MIM素子の絶縁破壊による点
欠陥は、画素が配列された部分の端で生じ易い。そこ
で、MIM素子を絶縁破壊から保護する目的で、表示を
行う画素が設けられた表示領域の外に、導電部材を形成
することやMIM素子を有するダミー画素を形成するこ
とが行われている。表示領域外に導電部材を形成する方
法は、例えば特公平4−22499に開示され、表示領
域外に前記ダミー画素を形成する方法は、例えば特開平
3−45934、特開平5−142578または特開平
5−196970に開示されている。 【0009】上記導電部材は製造工程中に生じた静電気
の電荷を放出して電荷の蓄積を回避するため形成され、
ダミー画素はそれに備わったMIM素子が絶縁破壊され
ることによって電位差を緩和するために形成されてい
る。 【0010】しかしながら、上述した方法では点欠陥を
低減することはできても、表示した際の液晶表示装置の
美観を損なってしまう恐れがある。例えば、導電部材は
表示用画素が配列された表示領域の直ぐ近傍に配置さ
れ、表示領域と導電部材とが隣接し、点灯表示された液
晶表示装置を眺めた際に、表示に寄与しない上記導電部
材のパターンが必然的に視野に入ってしまうので、美観
の点で好ましいものではない。 【0011】一方、ダミー画素が形成されている場合で
も、点灯表示された表示画素を見たときに、ダミー画素
のパターンが直接視野に入ってしまうので、同様に美観
上好ましくない。特に、表示領域である表示画素配列部
分の近傍位置にダミー画素がある場合、ダミー画素は、
表示領域とは電気的に独立させ駆動させない構成として
いるが、表示領域の表示画素を駆動する際の影響を受け
て、ダミー画素の帯電による点灯がある為に、さらに見
苦しくなる。通常、画素のピッチは、数100μm(隣
接する画素間の離隔距離は数10μm)であるため、カ
バー等によってダミー画素のみを覆い隠すことは、高い
精度が要求され、場合によっては表示領域の一部をも覆
い隠すこともあり不具合が生じる。また、ダミー画素の
画素電極に金属電極を使用して遮光し、点灯を避ける方
法もあるが、美観上の問題が残り、また、ダミー素子の
破壊を確認することが容易でないので不具合である。 【0012】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、表示画素のMIM素子を
工程中に生じた静電気による絶縁破壊から保護するため
のダミー画素を、表示の美観を損なうこと無く配設でき
る液晶表示装置を提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、第1の基板と第2の基板との間に液晶が設けられ、
表示領域の外側に非表示領域が設けられた液晶表示装置
において、該表示領域にマトリクス状に設けられた複数
の表示画素の各々が、第1の基板に形成された該表示領
域から該非表示領域にわたって配線された信号配線と接
続された電極を一方とする一対の電極で絶縁膜が挟まれ
た表示用の2端子非線形素子にて各別に駆動され、該非
表示領域内であって、該表示領域の終端から距離をおい
た部分に設けられたダミー画素の各々が、第1の基板に
形成された該信号配線と接続された電極を一方とする一
対の電極で絶縁膜が挟まれたダミー用の2端子非線形素
子にて各別に駆動され、2端子非線形素子を構成する一
対の電極のうち絶縁膜と第1の基板との間に形成されて
いる電極の端部に沿って形成される絶縁膜の段差部の距
離が、一つの表示画素に対して形成される表示用の2端
子非線形素子よりも一つのダミー画素に対して形成され
るダミー用の2端子非線形素子の方が長いことにより上
記目的が達成される。 【0014】本発明にあっては、表示領域の外側の非表
示領域であって、非表示領域の終端から距離を置いた部
分にダミー画素が設けられ、ダミー画素の各々が、表示
用の2端子非線形素子よりも絶縁破壊し易いダミー用の
2端子非線形素子にて各別に駆動されるので、静電気を
受けると、ダミー用の2端子非線形素子が表示用の2端
子非線形素子よりも優先的に絶縁破壊する。 【0015】液晶表示装置の外周部は、液晶セルのベゼ
ルおよび組込まれる製品の外カバーによって、液晶セル
のシール部近傍まで覆われるので、ダミー画素は直接視
野に入らず、美観が損なわれることは無い。また、ダミ
ー画素の画素電極は透明のままで良いので、点灯させる
ことによりダミー素子の絶縁破壊を確認することが容易
となる。 【0016】また、ダミー用の2端子非線形素子は、そ
の素子面積を表示用の2端子非線形素子の素子面積より
も小さくすると、耐圧が低くなって優先的に破壊され
る。このとき、ダミー用の2端子非線形素子を1信号配
線あたり複数個配設しておくと、複数回の静電気発生に
対しても対処できる。また、素子面積を表示領域外に向
かって順次小さくなるように複数のダミー用の2端子非
線形素子を設けておくと、表示領域に遠い側から絶縁破
壊を発生させることが可能となる。 【0017】また、上部電極と下部電極とが重なる部分
において、下部電極の側面を覆う絶縁膜の段差部は、絶
縁膜の膜質が悪くなり易く、また電界集中が生じるため
絶縁破壊が生じ易い。従って、ダミー用の2端子非線形
素子は、前記段差部の距離を、表示用の2端子非線形素
子における段差部距離より長くすることによっても、同
様に優先的に絶縁破壊される。 【0018】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を具体的に
説明する。 【0019】(第1実施例)図3は、第1実施例におけ
る液晶表示装置18の外観を示す正面図であり、図1は
その液晶表示装置18の素子側基板1のC部分を拡大し
て示す平面図、図2は素子側基板1に液晶層を挟んで貼
り合わせられる対向側基板12のC部分を拡大して示す
平面図である。図4は素子側基板1の1画素を示す平面
図、図5は図4のA−A’線による断面図である。 【0020】この液晶表示装置は、間に表示媒体として
の液晶を挟んで対向配設した、素子側基板1と対向側基
板12とを有し、図3に示すように、液晶シール部9の
直ぐ近傍の液晶セル内側に非表示領域が設けられ、その
非表示領域の内側に表示領域Bが設けられている。上下
の2つの非表示領域内には、一部をC、つまり図1で示
すダミー用のMIM素子11a、11b、11c、11
d、11eを各々有するダミー画素10a、10b、1
0c、10d、10eが形成されている。 【0021】上記素子側基板1には、ガラス基板1の表
面1aに、表示領域Bから非表示領域までにわたって複
数の信号配線3が形成されている。この信号配線3の各
々は、同様にガラス基板1の表面1aに形成された、外
部端子である素子側端子15に接続されている。この信
号配線3の各々に沿い、表示領域Bにおいては表示画素
8が複数設けられ、一方の非表示領域においては5種類
のダミー画素10a、10b、10c、10d、10e
が設けられている。 【0022】上記表示画素8は、信号配線3の各々に沿
って設けられた画素電極2と、図2に示す対向側基板1
2の表面12aに帯状に複数形成された対向電極13と
が対向する部分で構成されている。この表示画素8の駆
動は、前記信号配線3と画素電極2とに接続されたMI
M素子4を介して行われる。一方、ダミー画素10a等
は、素子側基板1に形成されたダミー用画素電極と、対
向側基板12の表面12aに形成された対向電極14と
が対向する部分で構成される。このダミー画素10a、
10b等の駆動は、ダミー用のMIM素子11a、11
b等を介して行われる。 【0023】上記MIM素子4とダミー用のMIM素子
11a、11b等とは同一の構成であるが、後者の素子
面積の方が前者の素子面積よりも小さくしてあり、か
つ、後者の素子面積は11eから11aに順次小さくな
るようにした。MIM素子の構成は、図4および図5に
示すように、絶縁膜5を挟んで下側に下部電極3aが、
上側に上部電極6が設けられている。下部電極3aは信
号配線3から分岐した部分からなる。上部電極6は、表
示領域Bにおいては画素電極2に接続され、非表示領域
においてはダミー用画素電極に接続されている。 【0024】上記対向電極13は、信号配線3に交差、
たとえば直交する方向に画素電極2に重なるように行毎
に形成され、対向側基板12に設けられた、外部端子で
ある対向側端子16に接続される。また、対向電極14
は、対向側端子16とは別に設けた端子17に接続され
る。 【0025】次に、かかる構成の液晶表示装置の製造方
法について説明する。 【0026】先ず、素子側基板1を以下のようにして作
製する。素子側基板であるガラス基板1の表面1aに、
信号配線3およびMIM素子4の下部電極3aとなる第
1の導電体、例えばタンタル(Ta)薄膜がスパッタリ
ング法により形成される。 【0027】次に、フォトリソグラフィー工程によっ
て、第1の導電体のパターンニングを行ない、表示画素
8においてMIM素子4の下部電極3aと信号配線3と
を得る。さらに、陽極酸化法によって、少なくとも下部
電極3aの上に絶縁膜5を形成する。 【0028】次に、MIM素子4の上部電極6となる金
属薄膜、例えばチタン(Ti)薄膜を、スパッタリング
法およびフォトリソグラフィー法により形成する。 【0029】次に、同様にして、画素電極2をITO
(Indium Tin Oxide)にてパターンニ
ング形成する。本実施例においては、表示画素8におけ
るMIM素子4の面積を、図4に示す平面図において、
4μm(Ta幅)×4μm(Ti幅)とした。 【0030】以上のようにして形成されたMIM素子4
を有する表示画素8が配列された部分は、実際に画面を
表示する表示領域Bを構成する。また、以上の表示画素
8の形成と同時に、表示領域Bの外側である非表示領域
に、ダミー用のMIM素子11a、11b、11c、1
1d、11eを各々有するダミー画素10a、10b、
10c、10d、10eを以下のように形成する。すな
わち、このダミー画素10a、10b、10c、10
d、10eは表示画素8と基本構成材料が同じであるの
で、表示画素8と同時に形成した。ダミー画素10a等
の形成位置は、表示領域Bの外側であって、表示領域B
の終端から距離をおいた液晶シール部9の直ぐ近傍の液
晶セル内とした。また、ダミー用のMIM素子11a、
11b、11c、11d、11eは、信号配線3上に形
成した。 【0031】なお、素子側端子15は、信号配線3を形
成するときに同時に形成してもよく、あるいは別工程で
形成してもよい。以上により素子側基板1が製造され
る。 【0032】一方、対向側基板12は、対向側基板であ
るガラス基板12の表面12aに対向電極13と14と
を、ITOで同様にしてパターニング形成する。また、
これと同時に、あるいは別工程で対向側端子16および
端子17を形成する。 【0033】以上のようにして製造された素子側基板1
と対向側基板12とを対向させて貼り合わせ、両基板1
と12との間に液晶を封入することにより、本実施例の
液晶表示装置が製造される。 【0034】かかる構成の液晶表示装置においては、ダ
ミー画素10a、10b、10c、10d、10eを、
1信号配線あたり5個、前記表示領域Bの外であって、
表示領域Bの終端から距離をおいた、液晶シール部9の
直近傍のセル内に形成した。ダミー画素は、1信号配線
あたり1個でも有効であるが、ダミー用のMIM素子1
1aなどの形成不良によるダミー用のMIM素子の不
在、および複数回の静電気の発生に対処するために、複
数個配設するとより好ましくなる。 【0035】また、ダミー画素10a、10b、10
c、10d、10eに形成されたダミー用のMIM素子
11a、11b、11c、11d、11eの素子面積
は、表示画素8のMIM素子4より小さくし、かつ、表
示領域Bの終端から遠ざかるほど順次小さく、つまり1
1eから11aに順次小さくなるようにした。たとえ
ば、ダミー用のMIM素子11eの素子面積は3.5μ
m(Ta幅)×4μm(Ti幅)とし、ダミー用のMI
M素子11dの素子面積は3μm×4μm、ダミー用の
MIM素子11cの素子面積は3μm×3μm、ダミー
用のMIM素子11bの素子面積は2.5μm×2.5
μm、ダミー用のMIM素子11aの素子面積は2μm
×2μmとした。 【0036】このようにダミー用のMIM素子の素子面
積を、表示画素8のMIM素子4より小さくし、かつ1
1eから11aに順次小さくなるようにするのは、以下
の理由による。すなわち、前記5種類のダミー用のMI
M素子の素子面積は、表示画素8におけるMIM素子4
の面積と同じでも有効であるが、耐圧が同じであるの
で、表示画素8のMIM素子4を保護するには十分では
ない。したがって、前述したようにダミー用のMIM素
子の面積を表示画素8におけるMIM素子4の素子面積
より小さくした。また、順次小さくすると、ダミー用の
MIM素子の耐圧が低くなり、ダミー用のMIM素子が
11aから11eの順に静電気によって優先的に絶縁破
壊され易くなるので、より好ましくなる。なお、このよ
うに、ダミー用のMIM素子を表示画素におけるMIM
素子と何ら構成材料を変える事なく形成しているので、
液晶表示装置の製造コストに影響を与える事は無い。 【0037】特に、本実施例では表示領域Bの終端とダ
ミー画素10eとの離隔距離を4mmとして、液晶シー
ル部9の直近傍にダミー画素を形成した。こうすること
により、ダミー画素を、従来のダミー画素の形成位置で
は困難であった液晶セルのベゼルおよび組込まれる製品
の外カバーで覆うことができるようになり、帯電によっ
てダミー画素が点灯しても直接視野に入ることが無く、
美観が損なわれなかった。 【0038】更に、ダミー画素は実際に表示に寄与せず
かつ不要な点灯は避けなければならないので、図2で示
す対向電極14を接続するための外部端子すなわち、図
3に示す端子17は、表示領域Bに設けた対向電極13
と接続するための外部端子すなわち、図3に示す対向側
端子16とは電気的に独立させた。このようにダミー画
素の対向側電極14の外部端子を独立させたので、液晶
表示装置の駆動時におけるダミー画素の点灯を避けるこ
とができる。また、対向電極14の外部端子を別個に端
子17として設けてあるので、この端子17を外部電源
に接続すれば、ダミー画素10a、10b、10c、1
0d、10eを点灯させることができ、ダミー素子11
a、11b、11c、11d、11eの絶縁破壊の確認
を容易に行うことができる。 【0039】上記実施例において、前記対向電極14は
表示に寄与しないので、5画素分にあたる幅で形成した
が、表示画素8と同様に1行毎に形成しても構わない。 【0040】本実施例で、ダミー画素と表示画素におけ
る点欠陥を調べたところ、320×480ドットの表示
領域Bの範囲において、ダミー画素に点欠陥がありなが
ら、表示画素に点欠陥が0個であるものが15.8%あ
った。また、点欠陥が5個以下のものを52.6%にす
ることができた。 【0041】(第2実施例)前記ダミー用のMIM素子
は、その素子面積を表示画素のMIM素子の素子面積よ
り小さくする代わりに、上部電極と下部電極の重なり位
置で生じる段差部の距離を、表示画素のMIM素子にお
ける段差部距離より長くしても有効である。MIM構造
のような素子においては、図9中の7に示すような上部
電極6および下部電極3aの重なり位置で生じる段差部
の絶縁膜5は、電界の集中を受け易く、ひとたび電子が
注入されると電流の集中によるジュール熱によって容易
に絶縁破壊される。また、上記段差部の絶縁膜5は、成
膜技術の問題から膜質が悪くなり易いのでより絶縁破壊
され易い。 【0042】図6は、このようなダミー用のMIM素子
11′を有するダミー画素10′を備えた、本発明の第
2実施例における液晶表示装置の素子側基板を示す平面
図である。第2の実施例における液晶表示装置の外観を
示す正面図及び対向側基板の平面図は、図2および図3
と同様であるので省略する。 【0043】この実施例においては、表示領域の表示用
MIM素子は第1実施例と同様にし、非表示領域のダミ
ー用MIM素子11′は、図7に示すように2分割構造
とした。つまり、2つのダミー用MIM素子11′の各
々の素子面積は、表示用MIM素子の素子面積である4
μm×4μmを2分割した、2μm×4μmの大きさで
ある。したがって、ダミー用MIM素子11′の段差部
の距離は、表示用MIM素子の段差部の距離の2倍にな
る。よって、ダミー用MIM素子11′が表示用MIM
素子よりも優先的に絶縁破壊される。このダミー用MI
M素子11′に対し、図7に示すようにダミー用画素画
素2’を接続した状態に形成しても、表示画素8のMI
M素子の保護として有効である。図7の中の3′は下部
電極、6′は上部電極である。 【0044】また、本実施例においてダミー用MIM素
子11′を1信号配線あたり複数個配置したのは、前述
したように形成不良によるダミー用MIM素子の不在を
回避し、かつ複数回の静電気の発生に対処できるように
するためである。このようにすることによって、より点
欠陥の少ない液晶表示装置を得ることができる。なお、
本実施例の場合でも、形状を変えるだけで優先的に絶縁
破壊されるダミー用MIM素子を得ることができるの
で、製造の工程数やコストが増える事は無い。 【0045】第2実施例ではダミー用MIM素子を2分
割した構造としているが、本発明はこれに限らず、段差
部の距離を長くすべく3分割以上に分割した構造として
もよい。 【0046】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明による場合
には、表示領域の外側の非表示領域であって、非表示領
域の終端から距離を置いた部分に設けられたダミー画素
の各々が、表示用の2端子非線形素子よりも絶縁破壊し
易いダミー用の2端子非線形素子にて各別に駆動される
ので、静電気を受けると、ダミー用の2端子非線形素子
が表示用の2端子非線形素子よりも優先的に絶縁破壊
し、電位差を緩和するので表示画素の2端子非線形素子
を保護することができる。 【0047】また、液晶表示装置の外周部は、液晶セル
のベゼルおよび組込まれる製品の外カバーによって覆わ
れるので、ダミー画素は直接視野に入らず、美観が損な
われることは無く、液晶表示装置の美観を保つことがで
きる。また、ダミー画素の画素電極は透明のままで良い
ので、点灯させることによりダミー素子の絶縁破壊を確
認することが容易となる。 【0048】また、1信号配線あたり複数個のダミー画
素を形成することにより、形成不良によるダミー画素の
不在および複数回の静電気の発生に対処することができ
るので、より点欠陥の少ない液晶表示装置を提供するこ
とができる。このとき、素子面積を表示領域外に向かっ
て順次小さくなるように複数のダミー用の2端子非線形
素子を設けておくと、表示領域に遠い側から絶縁破壊を
発生させることが可能となる。 【0049】また、ダミー用の2端子非線形素子におけ
る段差部距離を、表示画素の2端子非線形素子よりも長
くしても、優先的に静電気により絶縁破壊されることに
より、電位差を緩和するので表示画素の2端子非線形素
子を保護することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例における液晶表示装置の素
子側基板を示す平面図である。 【図2】本発明の第1実施例における液晶表示装置の対
向側基板を示す平面図である。 【図3】本発明の第1実施例における液晶表示装置の外
観を示す正面図である。 【図4】本発明の第1実施例における液晶表示装置の1
画素を示す平面図である。 【図5】図4のA−A’における断面図である。 【図6】本発明の第2実施例における液晶表示装置の素
子側基板を示す平面図である。 【図7】本発明の第2実施例における液晶表示装置のダ
ミー画素を示す平面図である。 【図8】従来のMIM素子を用いた液晶表示装置におけ
る1画素を示す平面図である。 【図9】図8のD−D’における断面図である。 【符号の説明】 1 素子側基板 2、2’ 画素電極 3、3’ 信号配線 3a、3’a 下部電極 4 MIM素子 5 絶縁膜 6、6’ 上部電極 8 表示画素 9 液晶シール部 10a、10b、10c、10d、10e、10’
ダミー画素 11a、11b、11c、11d、11e、11’
MIM素子 12 対向側基板 13 対向電極 14 対向電極 15 素子側端子 16 対向側端子 17 端子 18 液晶表示装置 B 表示領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉水 敏幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−142578(JP,A) 特開 平5−196970(JP,A) 特開 平3−45934(JP,A) 特開 平4−225317(JP,A) 特開 平4−295824(JP,A) 特開 平6−294968(JP,A) 特開2000−187250(JP,A) 特開2000−187251(JP,A) 特許3209652(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1365

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1の基板と第2の基板との間に液晶が
    設けられ、表示領域の外側に非表示領域が設けられた液
    晶表示装置において、 該表示領域にマトリクス状に設けられた複数の表示画素
    の各々が、第1の基板に形成された該表示領域から該非
    表示領域にわたって配線された信号配線と接続された電
    極を一方とする一対の電極で絶縁膜が挟まれた表示用の
    2端子非線形素子にて各別に駆動され、 該非表示領域内であって、該表示領域の終端から距離を
    おいた部分に設けられたダミー画素の各々が、第1の基
    板に形成された該信号配線と接続された電極を一方とす
    る一対の電極で絶縁膜が挟まれたダミー用の2端子非線
    形素子にて各別に駆動され、 2端子非線形素子を構成する一対の電極のうち絶縁膜と
    第1の基板との間に形成されている電極の端部に沿って
    形成される絶縁膜の段差部の距離が、一つの表示画素に
    対して形成される表示用の2端子非線形素子よりも一つ
    のダミー画素に対して形成されるダミー用の2端子非線
    形素子の方が長いことを特徴とする液晶表示装置。
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