JP3380100B2 - ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents
ポリオレフィン樹脂組成物Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン樹
脂とソルビトール系透明化核剤とヒダントイン類からな
る透明性に優れ、且つ臭気の少ないポリオレフィン樹脂
組成物に関する。
脂とソルビトール系透明化核剤とヒダントイン類からな
る透明性に優れ、且つ臭気の少ないポリオレフィン樹脂
組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】ポリオレフィン樹脂は機械的性質、耐熱
性、耐薬品性が良好であり且つ衛生性に優れている為、
食品容器、例えば食品パッケージ、冷菓容器、トレー、
インスタント食品容器、マーガリン容器等、又、医療器
具、例えば注射器シリンジ、スピッツ管、輸液容器、シ
リンダー等に広く利用されている。
性、耐薬品性が良好であり且つ衛生性に優れている為、
食品容器、例えば食品パッケージ、冷菓容器、トレー、
インスタント食品容器、マーガリン容器等、又、医療器
具、例えば注射器シリンジ、スピッツ管、輸液容器、シ
リンダー等に広く利用されている。
【０００３】しかしながら食品容器、医療器具等の用途
に於いては、容器内容物にゴミ、その他異物等が混入し
ていないか確認できる事が重要であり、又、内容物の正
しい色調が容器によって変化される事は好ましくない。
この為、これら用途においては透明性の良好なポリオレ
フィン樹脂の使用が望まれている。
に於いては、容器内容物にゴミ、その他異物等が混入し
ていないか確認できる事が重要であり、又、内容物の正
しい色調が容器によって変化される事は好ましくない。
この為、これら用途においては透明性の良好なポリオレ
フィン樹脂の使用が望まれている。
【０００４】又、食品容器、医療器具等の用途に於いて
は、臭気の無いことが必要不可欠である。ポリオレフィ
ン樹脂の透明性を向上させる手法としては、一般にソル
ビトール誘導体を添加する手法が広く採用されている。
は、臭気の無いことが必要不可欠である。ポリオレフィ
ン樹脂の透明性を向上させる手法としては、一般にソル
ビトール誘導体を添加する手法が広く採用されている。
【０００５】ソルビトール誘導体の中でポリオレフィン
樹脂の透明性を改良する効果があるものとしては１・
３，２・４−ジ−ベンジリデンソルビトール、１・３，
２・４−ジ−（メチルベンジリデン）ソルビトール、１
・３，２・４−ジ−（エチルベンジリデン）ソルビトー
ルなどがある。
樹脂の透明性を改良する効果があるものとしては１・
３，２・４−ジ−ベンジリデンソルビトール、１・３，
２・４−ジ−（メチルベンジリデン）ソルビトール、１
・３，２・４−ジ−（エチルベンジリデン）ソルビトー
ルなどがある。
【０００６】このうち１・３，２・４−ジ−（メチルベ
ンジリデン）ソルビトール及び、１・３，２・４−ジ−
（エチルベンジリデン）ソルビトールを添加したポリオ
レフィン樹脂組成物は透明性には優れているものの、臭
気の面で満足出来るものでは無い。１・３，２・４−ジ
−（エチルベンジリデン）ソルビトールを添加したポリ
オレフィン樹脂組成物の場合は辛うじて食品容器、医療
器具には使用出来るものの、充分満足出来るものではな
い。又、１・３，２・４−ジ−（メチルベンジリデン）
ソルビトールを添加したポリオレフィン樹脂組成物はそ
の臭気がひどく、到底食品容器、医療器具などの用途へ
は使用できるものではない。
ンジリデン）ソルビトール及び、１・３，２・４−ジ−
（エチルベンジリデン）ソルビトールを添加したポリオ
レフィン樹脂組成物は透明性には優れているものの、臭
気の面で満足出来るものでは無い。１・３，２・４−ジ
−（エチルベンジリデン）ソルビトールを添加したポリ
オレフィン樹脂組成物の場合は辛うじて食品容器、医療
器具には使用出来るものの、充分満足出来るものではな
い。又、１・３，２・４−ジ−（メチルベンジリデン）
ソルビトールを添加したポリオレフィン樹脂組成物はそ
の臭気がひどく、到底食品容器、医療器具などの用途へ
は使用できるものではない。
【０００７】一方、ソルビトール誘導体の中でも１・
３，２・４−ジ−ベンジリデンソルビトールを添加した
ポリオレフィン樹脂組成物は比較的臭気が弱いが、透明
性が良好とはいえない。一般に、市販されているソルビ
トール誘導体中の残存未反応アルデヒド類は、ポリオレ
フィン樹脂とソルビトール誘導体との混合成形物の臭気
（アルデヒド臭）と相関があり、その用途（例えば食品
容器、医療器具）によっては極力除去する必要がある。
３，２・４−ジ−ベンジリデンソルビトールを添加した
ポリオレフィン樹脂組成物は比較的臭気が弱いが、透明
性が良好とはいえない。一般に、市販されているソルビ
トール誘導体中の残存未反応アルデヒド類は、ポリオレ
フィン樹脂とソルビトール誘導体との混合成形物の臭気
（アルデヒド臭）と相関があり、その用途（例えば食品
容器、医療器具）によっては極力除去する必要がある。
【０００８】従って、これらのソルビトール系透明化核
剤を製造するにあたっては、核剤中に残存する触媒、金
属分、未反応原料等を厳しく管理する事により、使用に
耐え得るものとしている。
剤を製造するにあたっては、核剤中に残存する触媒、金
属分、未反応原料等を厳しく管理する事により、使用に
耐え得るものとしている。
【０００９】従来、ソルビトール誘導体中の臭気対策と
しては、ソルビトール組成物を高級脂肪酸で被覆をする
方法（特開昭５７−０２１４４０号公報参照）、ソルビ
トール類をヒドロキシルアミンで処理する方法（特開昭
６０−０３２７９１号公報参照）等が知られているが、
これらを用いても透明性、臭気の両方を同時に満たすポ
リオレフィン樹脂組成物は得られていないのが現状であ
る。
しては、ソルビトール組成物を高級脂肪酸で被覆をする
方法（特開昭５７−０２１４４０号公報参照）、ソルビ
トール類をヒドロキシルアミンで処理する方法（特開昭
６０−０３２７９１号公報参照）等が知られているが、
これらを用いても透明性、臭気の両方を同時に満たすポ
リオレフィン樹脂組成物は得られていないのが現状であ
る。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、透明性に
優れ、且つ臭気の少ないポリオレフィン樹脂組成物を提
供することにある。
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、透明性に
優れ、且つ臭気の少ないポリオレフィン樹脂組成物を提
供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ソルビトー
ル誘導体を添加したポリオレフィン樹脂組成物の上述し
た問題点を解決すべく鋭意研究を行なった結果、ポリオ
レフィン樹脂、ソルビトール系透明化核剤及びヒダント
イン類とを混和して得られたポリオレフィン樹脂組成物
は、ポリオレフィン樹脂とソルビトール系透明化核剤と
からなる樹脂組成物とほぼ同等の透明性を有し、且つこ
れよりも遥かに臭気が少なく、更に、耐衝撃性、耐熱
性、耐薬品性、及び衛生面に優れたポリオレフィン樹脂
組成物を得られる事を見出し、本発明を完成したもので
ある。
ル誘導体を添加したポリオレフィン樹脂組成物の上述し
た問題点を解決すべく鋭意研究を行なった結果、ポリオ
レフィン樹脂、ソルビトール系透明化核剤及びヒダント
イン類とを混和して得られたポリオレフィン樹脂組成物
は、ポリオレフィン樹脂とソルビトール系透明化核剤と
からなる樹脂組成物とほぼ同等の透明性を有し、且つこ
れよりも遥かに臭気が少なく、更に、耐衝撃性、耐熱
性、耐薬品性、及び衛生面に優れたポリオレフィン樹脂
組成物を得られる事を見出し、本発明を完成したもので
ある。
【００１２】即ち、本発明は、ポリプロピレンホモポリ
マー又は、プロピレン−エチレンコポリマーから選ばれ
るポリオレフィン樹脂１００重量部、ソルビトール系透
明化核剤０．０１〜２．０重量部、ヒダントイン類０．
００１〜２．０重量部を含む事を特徴とするポリオレフ
ィン樹脂組成物である。
マー又は、プロピレン−エチレンコポリマーから選ばれ
るポリオレフィン樹脂１００重量部、ソルビトール系透
明化核剤０．０１〜２．０重量部、ヒダントイン類０．
００１〜２．０重量部を含む事を特徴とするポリオレフ
ィン樹脂組成物である。
【００１３】特に、ソルビトール系透明化核剤が、下記
一般式（１）で示されるソルビトール誘導体であるポリ
オレフィン樹脂組成物である。
一般式（１）で示されるソルビトール誘導体であるポリ
オレフィン樹脂組成物である。
【００１４】
【化３】
（式中、Ｒ1、Ｒ2は水素原子又はＣ１〜Ｃ４の飽和脂肪
族アルキル基、分岐アルキル基、ハロゲン原子を示し、
Ｒ1とＲ2は同じであっても異なっていても良い。更に
ｍ、ｎは１〜５までの整数を示し、ｍとｎは同じであっ
ても異なっていても良い。）
族アルキル基、分岐アルキル基、ハロゲン原子を示し、
Ｒ1とＲ2は同じであっても異なっていても良い。更に
ｍ、ｎは１〜５までの整数を示し、ｍとｎは同じであっ
ても異なっていても良い。）
【００１５】又、特にヒダントイン類が、下記一般式
（２）で示される化合物であるポリオレフィン樹脂組成
物である。
（２）で示される化合物であるポリオレフィン樹脂組成
物である。
【００１６】
【化４】
（式中、Ｒ3、Ｒ4は水素原子、又はアルキル基、アリー
ル基、シクロアルキル基を示し、それらは相互に環をな
すこともある。）
ル基、シクロアルキル基を示し、それらは相互に環をな
すこともある。）
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリオレフィ
ン樹脂は、ポリプロピレンホモポリマー、プロピレン−
エチレンコポリマーのいずれでもよく、又、これらの混
合物でも構わない。
ン樹脂は、ポリプロピレンホモポリマー、プロピレン−
エチレンコポリマーのいずれでもよく、又、これらの混
合物でも構わない。
【００１８】本発明に用いられる一般式（１）で示され
るソルビトール誘導体の置換基Ｒ1、Ｒ2は水素原子、メ
チル基、エチル基、ｎ−プロピル基、ｉ−プロピル基、
ｎ−ブチル基、ｉ−ブチル基、ｔ−ブチル基等の飽和脂
肪族アルキル基又は分岐アルキル基更には塩素原子、臭
素原子、弗素原子等のハロゲン原子を挙げる事が出来
る。
るソルビトール誘導体の置換基Ｒ1、Ｒ2は水素原子、メ
チル基、エチル基、ｎ−プロピル基、ｉ−プロピル基、
ｎ−ブチル基、ｉ−ブチル基、ｔ−ブチル基等の飽和脂
肪族アルキル基又は分岐アルキル基更には塩素原子、臭
素原子、弗素原子等のハロゲン原子を挙げる事が出来
る。
【００１９】本発明に用いられるヒダントイン類として
は、例えば、ヒダントイン、５−メチルヒダントイン、
５−エチルヒダントイン、５−イソプロピルヒダントイ
ン、５，５−ジメチルヒダントイン、５，５−ジエチル
ヒダントイン、５−フェニルヒダントイン、５，５−ペ
ンタスピロヒダントイン、５，５−ヘキサメチレンスピ
ロヒダントイン等がある。
は、例えば、ヒダントイン、５−メチルヒダントイン、
５−エチルヒダントイン、５−イソプロピルヒダントイ
ン、５，５−ジメチルヒダントイン、５，５−ジエチル
ヒダントイン、５−フェニルヒダントイン、５，５−ペ
ンタスピロヒダントイン、５，５−ヘキサメチレンスピ
ロヒダントイン等がある。
【００２０】本発明で用いるソルビトール系透明化核剤
は１種類もしくは２種類以上の混合物であり、その添加
量は、ポリオレフィン樹脂１００重量部に対し０．０１
〜２．０重量部、好ましくは０．０２〜１．０重量部で
ある。０．０１重量部未満の添加では成形品の透明性の
向上に殆ど効果が得られず、又２．０重量部を越えて添
加してもその効果が添加量に比例して増大するものでは
ないばかりか、成形時の金型への浮出しが激しくなり、
トラブルの原因となるので好ましくない。
は１種類もしくは２種類以上の混合物であり、その添加
量は、ポリオレフィン樹脂１００重量部に対し０．０１
〜２．０重量部、好ましくは０．０２〜１．０重量部で
ある。０．０１重量部未満の添加では成形品の透明性の
向上に殆ど効果が得られず、又２．０重量部を越えて添
加してもその効果が添加量に比例して増大するものでは
ないばかりか、成形時の金型への浮出しが激しくなり、
トラブルの原因となるので好ましくない。
【００２１】本発明で用いるヒダントイン類は１種類も
しくは２種類以上の混合物であり、その添加量は、ポリ
オレフィン樹脂１００重量部に対し０．００１〜２．０
重量部、好ましくは０．００１〜０．２重量部である。
０．００１重量部未満の添加量では、成型品に対する臭
気改善の効果が薄く、食品容器、医療器具用途として不
適当であり、又、２．０重量部を越えて添加すると成型
品の透明性を低下させるので好ましくない。
しくは２種類以上の混合物であり、その添加量は、ポリ
オレフィン樹脂１００重量部に対し０．００１〜２．０
重量部、好ましくは０．００１〜０．２重量部である。
０．００１重量部未満の添加量では、成型品に対する臭
気改善の効果が薄く、食品容器、医療器具用途として不
適当であり、又、２．０重量部を越えて添加すると成型
品の透明性を低下させるので好ましくない。
【００２２】本発明の樹脂組成物には必要に応じて他の
添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、分散
剤、中和剤等を添加することができる。
添加剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、分散
剤、中和剤等を添加することができる。
【００２３】本発明で用いうる酸化防止剤としては、ト
リス（２，４−ジ−ブチルフェニル）フォスファイト、
２，６−ジ−ｔ−ブチル−ｐ−メチルフェノール、ｎ−
オクタデシル−３−（４−ヒドロキシ−３，５−ジ−ｔ
−ブチルフェニル）プロピオネート、テトラキス［メチ
レン−３−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ
フェニル）プロピオネート］メタン、ペンタエリストー
ル−テトラキス（β−ラウリル−チオプロピオネー
ト）、ジラウリルチオプロピオネート等が挙げられる。
リス（２，４−ジ−ブチルフェニル）フォスファイト、
２，６−ジ−ｔ−ブチル−ｐ−メチルフェノール、ｎ−
オクタデシル−３−（４−ヒドロキシ−３，５−ジ−ｔ
−ブチルフェニル）プロピオネート、テトラキス［メチ
レン−３−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ
フェニル）プロピオネート］メタン、ペンタエリストー
ル−テトラキス（β−ラウリル−チオプロピオネー
ト）、ジラウリルチオプロピオネート等が挙げられる。
【００２４】紫外線吸収剤としては、２−ヒドロキシ−
４−ｎ−オクトキシ−ベンゾフェノン、２−（２−ヒド
ロキシ−３，５−ジ−ｔ−ブチル−フェニル）−５−ク
ロロベンゼントリアゾール、ジメチルサクシネート・２
−（ヒドロキシ−２，２，６，６，−テトラメチル−１
−ピペリジル）エタノール縮合物等がその代表的なもの
である。
４−ｎ−オクトキシ−ベンゾフェノン、２−（２−ヒド
ロキシ−３，５−ジ−ｔ−ブチル−フェニル）−５−ク
ロロベンゼントリアゾール、ジメチルサクシネート・２
−（ヒドロキシ−２，２，６，６，−テトラメチル−１
−ピペリジル）エタノール縮合物等がその代表的なもの
である。
【００２５】又、本発明の樹脂組成物の成形性を改良す
る目的で、過酸化物を添加してメルトフローインデック
スを制御することもできる。
る目的で、過酸化物を添加してメルトフローインデック
スを制御することもできる。
【００２６】過酸化物としては、２，５−ジメチル−
２，５−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキサン、ジ−
ｔ−ブチルパーフタレート、過酸化ベンゾイル等が代表
的なものである。
２，５−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキサン、ジ−
ｔ−ブチルパーフタレート、過酸化ベンゾイル等が代表
的なものである。
【００２７】本発明のポリオレフィン樹脂組成物の製造
方法としては、ポリオレフィン樹脂、所定量のソルビト
ール系透明化核剤及びヒダントイン類、更に所望に応じ
てポリオレフィン樹脂に添加する公知の添加剤、例えば
ステアリン酸カルシウム等の中和剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、過酸化物等をヘンシェルミキサーその他のブ
レンダー等で混合し、均一に分散させ、これを押出機に
より溶融ペレット化する方法や、ポリオレフィン樹脂に
所定量のソルビトール系透明化核剤、ヒダントイン類或
いは所望の添加剤の内の一つ若しくは幾つかを公知のブ
レンダーで均一混合したものをサイドフィード等の押出
し中に途中から溶融樹脂内に添加物を混入させる事の出
来る押出機を用いて押出し、その途中で残りの添加物を
サイドフィーダー等で混入し溶融ペレット化する方法、
或いはポリオレフィン樹脂をサイドフィード等の押出し
中に途中から溶融樹脂内に添加物を混入させる事の出来
る押出機を用いて押出し、その途中で所定量のソルビト
ール系透明化核剤、ヒダントイン類或いは所望の添加剤
をブレンダーで均一に混合したものを一つのサイドフィ
ーダーで若しくは混合せずにそれぞれ別のサイドフィー
ダーで若しくは粉体、繊維体、液体等の形態別にサイド
フィーダーで混入し溶融ペレット化する方法等があり、
そのいずれを選択しても良い。
方法としては、ポリオレフィン樹脂、所定量のソルビト
ール系透明化核剤及びヒダントイン類、更に所望に応じ
てポリオレフィン樹脂に添加する公知の添加剤、例えば
ステアリン酸カルシウム等の中和剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、過酸化物等をヘンシェルミキサーその他のブ
レンダー等で混合し、均一に分散させ、これを押出機に
より溶融ペレット化する方法や、ポリオレフィン樹脂に
所定量のソルビトール系透明化核剤、ヒダントイン類或
いは所望の添加剤の内の一つ若しくは幾つかを公知のブ
レンダーで均一混合したものをサイドフィード等の押出
し中に途中から溶融樹脂内に添加物を混入させる事の出
来る押出機を用いて押出し、その途中で残りの添加物を
サイドフィーダー等で混入し溶融ペレット化する方法、
或いはポリオレフィン樹脂をサイドフィード等の押出し
中に途中から溶融樹脂内に添加物を混入させる事の出来
る押出機を用いて押出し、その途中で所定量のソルビト
ール系透明化核剤、ヒダントイン類或いは所望の添加剤
をブレンダーで均一に混合したものを一つのサイドフィ
ーダーで若しくは混合せずにそれぞれ別のサイドフィー
ダーで若しくは粉体、繊維体、液体等の形態別にサイド
フィーダーで混入し溶融ペレット化する方法等があり、
そのいずれを選択しても良い。
【００２８】
【実施例】以下実施例及び比較例により本発明を更に詳
細に説明する。 実施例１ プロピレン−エチレンランダムコポリマー（２３０℃×
２．１６ｋｇで測定したメルトフローインデックス：８
ｇ／１０ｍｉｎ．、エチレン含量：４．０重量％）パウ
ダー１００重量部に１・３，２・４−ジ−ベンジリデン
ソルビトール０．３５重量部、５，５−ジメチルヒダン
トイン０．０１重量部、ステアリン酸カルシウム０．１
重量部、酸化防止剤としてトリス（２，４−ジ−ｔ−ブ
チルフェニル）ホスファイト０．１重量部、及び紫外線
吸収剤としてジメチルサクシネート・２−（４−ヒドロ
キシ−２，２，６，６−テトラメチル−１−ピペリジ
ル）エタノール縮合物０．０４重量部を添加し、ヘンシ
ェルミキサーにて混合し、通常の押出機により押出温度
約２４０℃でペレット化した。
細に説明する。 実施例１ プロピレン−エチレンランダムコポリマー（２３０℃×
２．１６ｋｇで測定したメルトフローインデックス：８
ｇ／１０ｍｉｎ．、エチレン含量：４．０重量％）パウ
ダー１００重量部に１・３，２・４−ジ−ベンジリデン
ソルビトール０．３５重量部、５，５−ジメチルヒダン
トイン０．０１重量部、ステアリン酸カルシウム０．１
重量部、酸化防止剤としてトリス（２，４−ジ−ｔ−ブ
チルフェニル）ホスファイト０．１重量部、及び紫外線
吸収剤としてジメチルサクシネート・２−（４−ヒドロ
キシ−２，２，６，６−テトラメチル−１−ピペリジ
ル）エタノール縮合物０．０４重量部を添加し、ヘンシ
ェルミキサーにて混合し、通常の押出機により押出温度
約２４０℃でペレット化した。
【００２９】上記ペレットを射出成形機により２１０℃
にて射出成形して１６０×８０×２ｍｍの平板を得、ヘ
イズメーターにて得られた平板のヘイズの測定を行っ
た。又、臭気の発生の程度は、ペレット３０ｇを２００
ｍｌのガラス瓶中に密封し１３０℃の恒温槽に１時間放
置した後、その有無により判定した。 ○：臭気無し、△：僅かに臭気あり、×：明らかに臭気
有り その結果を表１に示す。
にて射出成形して１６０×８０×２ｍｍの平板を得、ヘ
イズメーターにて得られた平板のヘイズの測定を行っ
た。又、臭気の発生の程度は、ペレット３０ｇを２００
ｍｌのガラス瓶中に密封し１３０℃の恒温槽に１時間放
置した後、その有無により判定した。 ○：臭気無し、△：僅かに臭気あり、×：明らかに臭気
有り その結果を表１に示す。
【００３０】実施例２〜３
実施例１に於ける、ソルビトール系透明化核剤及びヒダ
ントイン類の種類及び添加量を表１に示す様に変えた他
は実施例１と同様にペレット化、射出成形を行い実施例
１と同様にして評価を行った。その結果を実施例１の結
果と併せて表１に示す。
ントイン類の種類及び添加量を表１に示す様に変えた他
は実施例１と同様にペレット化、射出成形を行い実施例
１と同様にして評価を行った。その結果を実施例１の結
果と併せて表１に示す。
【００３１】比較例１〜２
実施例１に於ける、５，５−ジメチルヒダントインの添
加量を表１に示す様に変えた他は実施例１と同様にペレ
ット化、射出成形を行い実施例１と同様にして評価を行
った。その結果を実施例１の結果と併せて表１に示す。
実施例１〜３に比較して透明性或は臭気の点で劣ってい
る事が分かる。
加量を表１に示す様に変えた他は実施例１と同様にペレ
ット化、射出成形を行い実施例１と同様にして評価を行
った。その結果を実施例１の結果と併せて表１に示す。
実施例１〜３に比較して透明性或は臭気の点で劣ってい
る事が分かる。
【００３２】
【表１】
【００３３】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン樹脂組成物はポ
リオレフィン樹脂にソルビトール系透明化核剤及び、ヒ
ダントイン類を組み合わせ、添加することにより、実施
例及び比較例からも明らかなように透明性を損なわず
に、且つ臭気をソルビトール系透明化核剤単独使用の時
に比べ大巾に改善できる。
リオレフィン樹脂にソルビトール系透明化核剤及び、ヒ
ダントイン類を組み合わせ、添加することにより、実施
例及び比較例からも明らかなように透明性を損なわず
に、且つ臭気をソルビトール系透明化核剤単独使用の時
に比べ大巾に改善できる。
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フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C08L 23/00 - 23/36
Claims (3)
- 【請求項１】 ポリプロピレンホモポリマー又は、プロ
ピレン−エチレンコポリマーから選ばれるポリオレフィ
ン樹脂１００重量部、ソルビトール系透明化核剤０．０
１〜２．０重量部、ヒダントイン類０．００１〜２．０
重量部を含む事を特徴とするポリオレフィン樹脂組成
物。 - 【請求項２】 ソルビトール系透明化核剤が、一般式
（１） 【化１】 （式中、Ｒ1、Ｒ2は水素原子又はＣ１〜Ｃ４の飽和脂肪
族アルキル基、分岐アルキル基、ハロゲン原子を示し、
Ｒ1とＲ2は同じであっても異なっていても良い。更に
ｍ、ｎは１〜５までの整数を示し、ｍとｎは同じであっ
ても異なっていても良い。）で示されるソルビトール誘
導体である請求項１記載のポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項３】 ヒダントイン類が、一般式（２） 【化２】 （式中、Ｒ3、Ｒ4は水素原子、又はアルキル基、アリー
ル基、シクロアルキル基等の炭化水素基を示し、それら
は相互に環をなすこともある。）で示される化合物であ
る請求項１記載のポリオレフィン樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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