JP3379816B2 - 部品洗浄方法及びその洗浄装置 - Google Patents

部品洗浄方法及びその洗浄装置

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JP3379816B2 JP08186794A JP8186794A JP3379816B2 JP 3379816 B2 JP3379816 B2 JP 3379816B2 JP 08186794 A JP08186794 A JP 08186794A JP 8186794 A JP8186794 A JP 8186794A JP 3379816 B2 JP3379816 B2 JP 3379816B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属製部品の洗浄方法及
びその洗浄装置に係り、詳しくはフロン、エタン等に替
わる水系洗浄剤を用いた洗浄方法及び洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】地球環境の保護ということでフロン、エ
タン等の有機溶剤に替わる洗浄剤を用いた洗浄方法及び
洗浄装置が種々研究開発されている。その代替溶剤とし
ては、水系洗浄剤、炭化水素系溶剤、塩素系溶
剤、アルコール系溶剤、等が挙げられる。しかしなが
ら、の炭化水素系溶剤は引火点が低いものほど洗浄力
があり、その為に引火などの危険があり消防法で取扱使
用について規制され、それに伴い設備コストも高くつく
などの問題点を有する。又、の塩素系溶剤について
は、臭いがつよく、人体は勿論のこと環境にも影響大
で、洗浄装置としてはその溶剤が地下に浸透しないよう
な設備が必要となり、同様設備コストが高くなるとい
った問題点を有する。
【0003】上述した各代替溶剤に比べ取扱い易さ及び
設備コストの安価さにおいての水系洗浄剤が有利で、
この洗浄剤を用いた洗浄方法及び洗浄装置が開発されて
いる。その洗浄方法として例えば特開平4−110483号公
報、及びワーク洗浄装置として例えば特開平5−15858
号公報に記載の発明が提案されている。この洗浄方法及
び洗浄装置は何れも洗浄槽、リンス槽(すすぎ槽)が多
数個用いられ、搬送手段によってワークを順次移し替え
て洗浄、及びリンスを行うというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の水系洗
浄剤を用いた洗浄方法及び洗浄装置は、洗浄槽及びリン
ス槽として複数個の槽が必要であり、その為に装置全体
は大型化し、設置スペースを多く必要とすると共に、ワ
ークを槽から槽へ順次移し替えるための搬送手段が必要
で、全体としてコスト高になるといった問題点を有す
る。
【0005】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、被洗浄物である部品の移し替えを無くし効率良く
洗浄することができる洗浄方法及び小スペースに設置で
きる小型化が可能な洗浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に本発明が講じた部品洗浄方法は、洗浄槽内で正逆方向
に回転するバスケットの中に被洗浄物を収容し、その回
転するバスケット内の被洗浄物にノズルによって洗浄液
を吹き付けると共に、該洗浄槽に洗浄液を貯溜して前記
バスケットを浸漬し、且つノズルからの高圧ジェット噴
流によって洗浄を行い、所定時間が経過した後ノズルか
らの噴射を止め、且つ洗浄槽に貯溜した洗浄液を洗浄液
用循環タンクに排出して戻すと共に、エアーブローによ
って被洗浄物に付着した洗浄液を切る。この時、閉鎖さ
れた洗浄槽内の空気はミスト除去換気装置を作動させて
吸引排出する。
【0007】洗浄工程を完了した後、前記洗浄槽内の回
転するバスケット内の被洗浄物にノズルよりリンスを噴
射吹き付けると共に、該洗浄槽にリンスを貯溜して被洗
浄物を浸漬し、且つノズルからの高圧ジェット噴流によ
ってリンスを行い、所定時間が経過した後ノズルからの
噴射を止め、且つ洗浄槽に貯溜したリンスをリンス用循
環タンクに排出して戻しリンス工程を完了する。この
ンス工程完了後にイオン水(純水)をイオン水噴射ノズ
ルより噴射して被洗浄物に吹き付けて精密洗浄を行う。
リンス工程を完了した後、回転するバスケット内の被洗
浄物に熱風をエアーブローして乾燥を行い、洗浄サイク
ルを完了する。この時、洗浄液の水切りと同じ様にミス
ト除去換気装置を作動させて熱風乾燥を行う。
【0008】上記の洗浄で使用する洗浄剤としては、水
系アルカリ洗浄剤、中性洗浄剤が挙げられ、ノンリンス
タイプの洗浄剤を使用しと時には洗浄液用循環タンクに
収容する洗浄液はリンス用循環タンクに給水された水を
ポンプで洗浄液用循環タンクに給水し、それに上記した
洗浄剤を入れて所定の濃度(例えば、3.0 〜10.0%)に
調整する。尚、リンス用循環タンクに収容されるリンス
は前記した洗浄液用循環タンクに収容されている洗浄液
と同じ洗浄液で濃度を薄くしたもの(例えば0.5 〜1.0
%)を用い、洗浄液とするために洗浄剤を加えて所定の
濃度に調整する。
【0009】上述した洗浄槽に貯溜した洗浄液及びリン
スをタンクへ排出返送する手段としては、高低差に因る
自然落下又はポンプによる強制吸い上げが挙げられ、こ
れらは洗浄槽と洗浄液用循環タンク及びリンス用循環タ
ンクの設置高さの位置関係によって適宜選択する。又、
自然落下による排水の場合、排水時間を短縮する為にそ
の排水口の数及び排水口の大きさは適宜設定する。
【0010】上記した洗浄方法を実施する為の洗浄装置
は、1個の洗浄槽と、1個の洗浄液用循環タンクと、1
個のリンス用循環タンクとを有し、洗浄槽の内部には被
洗浄物を収容するバスケットが回転自在に支持され、外
部に設置した駆動手段によって正逆方向に回転するよう
に構成されている。又、洗浄槽内には洗浄液及びリンス
を噴射するノズルを収容設置すると共に、被洗浄物に付
着した洗浄液、リンスの水切り及び乾燥を行うヒーター
付きエアーブロー、洗浄槽内の空気を吸引排出するミス
ト除去換気装置が連絡設置されている。更に、洗浄槽内
の上部と下部には該洗浄槽に貯溜される洗浄液又はリン
スの上昇水位と下降水位を検出するセンサが取り付けら
れている。尚、下部の水位検出はセンサに限らず、タイ
マーによって管理してもよいものである。
【0011】洗浄液用循環タンクとリンス用循環タンク
とはポンプを介して連絡配管されリンス用循環タンク側
から洗浄液用循環タンク側に給水されるように構成され
ており、且つ両タンクにはそれらタンクに収容されてい
る洗浄液、リンスが前記した洗浄槽内に配設したノズル
から噴出されるようにタンクとノズル間をポンプを介し
て連絡配管すると共に、より夫々の管路にはバルブを取
り付けて夫々他方の液が流入しないようにしてある。ま
た、洗浄槽に噴出され、貯溜された洗浄液またはリンス
を夫々のタンクに戻すように洗浄槽の排出口とタンクと
が連絡配管され、両管路が合流する上流側には夫々電磁
弁が取り付けられて戻り管路の開閉が制御されるように
なっている。洗浄槽に噴出され、貯溜された洗浄液また
はリンスの両タンクへの戻りは、洗浄槽に対してタンク
が下位に設置される場合は自然落下に因る排水、若しく
はポンプにる強制排水の何れでも良いが、タンクが洗浄
槽に対して同じ高さか又は上位に設置される場合はポン
プによる強制排水とし、排水管路の途中にポンプを設置
するものとする。
【0012】又、上記した洗浄液用循環タンク及びリン
ス用循環タンクは夫々洗浄槽からの戻し配管位置と、そ
れらタンクから洗浄槽内のノズルへ送り込む液の取り入
れ位置は離し、且つそのタンク内は内部を仕切り板で仕
切ってある程度浄化された液がノズルに供給されるよう
にしてある。更に、両タンクには夫々収容する洗浄液、
リンスを所定の温度に加温するためのヒータが取り付け
られている。
【0013】更に又、上記した洗浄液用循環タンクにフ
ィルタ及び油水分離装置からなる油脂分回収手段を、リ
ンス循環タンクにはフィルタ及び活性炭からなる浄化手
段を取り付けても良く、且つ前記浄化手段にはイオン交
換器を接続して生成されたイオン水を前記したイオン水
噴射ノズルから被洗浄物に吹き付けリンスするようにし
ても良い。洗浄液及びリンスは夫々回収されて循環使用
される為、洗浄によって被洗浄物から脱脂された油脂分
は洗浄液と一緒にタンクに戻されるが、その油脂分はフ
ィルタ及び油水分離装置からなる油脂分回収手段を洗浄
液用循環タンクに装備することで回収、浄化することが
できる。又、リンスについても長期間循環使用した場
合、該リンスは当然汚れる為フィルタ及び活性炭からな
る浄化手段を装備することで、清浄化することができ
る。
【0014】
【作用】上記した洗浄方法によれば、洗浄槽内に設けら
れた回転するバスケット内に被洗浄物が収容され、しか
もそのバスケットは正逆方向に回転しながらノズルによ
るスプレー洗浄、浸漬洗浄、及び高圧ジェット噴流洗浄
によって洗浄の難しい部分も隅々まで洗浄出来る。そし
て、洗浄剤が水系洗浄剤であるため、洗浄液、リンスは
浄化して循環使用が可能となり
【0015】又、洗浄工程の最後及びリンス工程の最後
は夫々バスケットを回転させながらエアーブロー(リン
スの場合は熱風エアーブロー)を行うことで、液切れを
速やかに行い、迅速な乾燥性が可能となり、一連の洗浄
時間の短縮化が計れる。
【0016】洗浄装置にあっては、1個の洗浄槽と2個
のタンク(洗浄液とリンス)とからなり、被洗浄物は洗
浄槽内の回転するバスケット内に収容したままタンクか
らの液の供給を切り替えて洗浄、リンス及び乾燥を行う
ため、装置全体は小型化が達成される。
【0017】そして、洗浄液を収容するタンクが油脂分
回収手段を、リンスを収容するタンクが浄化手段を装備
することで、回収循環される洗浄液及びリンスの使用期
間を長期化することが可能となる。又、その浄化手段が
イオン交換器を組み付けたものである場合は、それによ
って生成されるイオン水を被洗浄物に吹き付けリンスす
ることで精密洗浄が可能となる。
【0018】更に、洗浄槽からタンクへの排水をポンプ
に因って強制排水とした場合は、自然落下による排水時
間に比べ大幅に排水時間を短縮でき、それにより洗浄か
らリンスへの切り替わり時間を短縮でき、1サイクルの
時間を短縮できると共に、タンクの設置場所を洗浄槽よ
り上位に位置させることが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明に係る洗浄方法を実施する洗浄装置の
標準系統図を示し、図中、1は洗浄槽、2は洗浄液用循
環タンク、3はリンス用循環タンク、4はエアーブロー
熱風乾燥装置、5はミスト除去換気装置で、前記洗浄槽
1内には被洗浄物を収容したバスケット6が係合保持さ
れるバスケット保持枠7が回転自在に取り付けられると
共に、該バスケット保持枠7は洗浄槽1外に設置した駆
動装置8によって正逆方向に駆動回転されるように構成
されており、そのバスケット保持枠7に被洗浄物を収容
したバスケット6を着脱し得るように構成してある。
【0020】又、上記洗浄槽1内には洗浄液及びリンス
を噴射するノズル9がバスケット6を囲む周囲に配管設
置され、そのノズルが取り付けられるパイプはバスケッ
トを中心にして奥側3本(上、中、下)と手前側下部に
1本をバスケットの回転軸と平行に取り付け、且つ該洗
浄槽1にはエアーブロー熱風乾燥装置4の吐出口4´が
内部に臨ませて配管されると共に、ミスト除去換気装置
5の吸引側が槽内と連通させて配管されている。更に、
洗浄槽1内の上部と下部には貯溜される洗浄液又はリン
スの上昇水位と下降水位を検出するセンサ42、43が設置
されている。
【0021】洗浄液用循環タンク2はステンレス板によ
って所定の容量を確保する大きさに形成され、その内部
に加温用のヒータ10が設置されると共に、内部には仕切
り板11が互い違い状に取り付けられて洗浄槽1から回収
された洗浄液が槽内を流れながら浄化されるように構成
されている。
【0022】リンス用循環タンク3は前記した洗浄液用
循環タンク2と同様ステンレス板によって所定の容量を
確保する大きさに形成され、その内部に加温用のヒータ
12が設置されると共に、内部には仕切り板13が互い違い
状に取り付けられて洗浄槽1から回収されたリンス水が
槽内を流れながら浄化されるように構成されている。
又、このタンク3には給水装置14が配管設置され、リン
ス用循環タンク3に収容したリンス(又は水)を前記し
た洗浄液用循環タンク2に移送する配管が移送ポンプ15
を介して連絡設置されている。
【0023】そして、前記した洗浄液用循環タンク2に
収容された洗浄液a、リンス用循環タンク3に収容され
たリンスbを洗浄槽1内のノズル9に供給する管路16、
17が両タンク2,3と洗浄槽1内のノズル9を取り付け
たパイプとに亘って接続配管されると共に、管路16に洗
浄液aを吸い上げるポンプ18、管路17にリンスbを吸い
上げるポンプ19が設置され、且つ両管路16、17は洗浄槽
1の手前で合流一本化し、合流位置より上流側には夫々
チェックバルブ20、21が取り付けられて他の液が流入し
ないようにしてある。
【0024】又、上記した洗浄液用循環タンク2とリン
ス用循環タンク3には前記した洗浄槽1に供給吐出され
た洗浄液a、リンスbを夫々のタンクに戻す戻し管路2
2、23が洗浄槽1の排出口24とに亘って配管され、その
各管路22、23には該管路を開閉する電磁弁25、26が取り
付けられている。更に、洗浄液用循環タンク2とリンス
用循環タンク3の排水口には夫々手動開閉バルブ27、28
が取り付けられ、それら手動開閉バルブ27、28の下流側
の管路は洗浄槽1の排出口24に連結された管路29に合流
されて一本化されている。尚、管路29には手動開閉バル
ブ30が取り付けられて該管路29を開閉し得るようになっ
ている。
【0025】エアーブロー熱風乾燥装置4は、送風機4a
とヒータ4bとで構成され、エアーブローの送風ダクトは
洗浄槽1内に突出配管されると共に、ダクト先端の吐出
口はバスケットの回転中心方向に向けて設置されてい
る。
【0026】ミスト除去換気装置5は、閉鎖された洗浄
槽1内に冷風又は熱風がエアーブローされるがそのエア
ーブローを効果的に行わしめるもので吐出ダクト31の途
中にはデミスタ32が設けられて、空気流に同伴する飛沫
を捕集し、フィルタの寿命を伸ばすようにしてある。
【0027】上記した実施例は洗浄液及びリンスを夫々
のタンクに戻し、タンク内に設けた仕切り板及び戻り液
の流入位置と汲み上げ位置との関係で多少浄化しながら
循環使用するものであるが、洗浄液及びリンスを他の機
器に通して浄化し、それによって洗浄液及びリンスの使
用期間を伸ばすことができる。以下、その実施例を説明
すると、図4は洗浄液用循環タンク2側に洗浄液aと一
緒にタンクに戻る油脂分を回収除去する油脂分回収手段
33を装備し、リンス用循環タンク3側にリンスbと一緒
に戻る不純物を除去する浄化手段34を装備したもので、
油脂分回収手段33はフィルタ35と油水分離装置36とで構
成され、浄化手段34はフィルタ37と活性炭38とで構成さ
れている。尚、油脂分回収手段33及び浄化手段34の液取
り入れ口は洗浄槽1からの戻し管路22、23の近辺に位置
させ、油脂分回収手段33及び浄化手段34の液排出口は洗
浄液、リンスの吸い上げ位置近辺に位置させる。
【0028】又、図5は前記したリンスbの浄化手段34
の変形例を示し、その構成は前記した浄化手段34にイオ
ン交換器39を接続したもので、浄化手段34及びイオン交
換器39を通って生成されたイオン水は洗浄槽1内に別途
装備したイオン水噴射ノズル40より被洗浄物に吹き付
け、精密洗浄に対処するようにしてある。
【0029】図6は上述した洗浄液及びリンスの不純物
除去を行う各種部材における成分の通過(除去)状態を
示す説明図で、(a) は油水分離膜の場合で洗浄液中に混
入している非水溶性油以外の成分が通過することで、該
非水溶性油は確実に除去される。(b) は限外濾過膜(U
F膜)の場合は洗浄液中に混入している油及びSS分以
外の成分が通過される。(c) は逆浸透膜(RO膜)の場
合で洗浄液中のSS分、洗浄剤、及び各種イオン類が除
去され、水のみが通過される。(d) は活性炭の場合で洗
浄剤は活性炭に吸着され各種イオン類、及び水が通過さ
れる。(e) はイオン交換樹脂の場合で各種イオン類が吸
着され水は通過される。従って、上述した5つの要素技
術を有効に組み合わせることにより洗浄剤を効率良く回
収し、リンス水を再利用する循環システムを構築するこ
とができる。
【0030】図7は洗浄槽1内に噴射し、貯溜した洗浄
液又はリンスを夫々のタンクに戻す戻し機構の他の実施
例を示し、前示した図1及び図4、図5に示した自然落
下による排水構造に変えてポンプ40を洗浄槽1の排出口
24に連結された管路29に設置し、強制的に吸引して夫々
のタンク2、3に戻すようにしたものである。従って、
この場合は洗浄槽1内の液を短時間に各タンクに戻すこ
とができると共に、各タンク2、3を洗浄槽1に対して
下位に配置できず、その為に自然落下による戻しシステ
ムが採用できない場合に有効で、設置スペースに応じて
選択使用する。
【0031】次に上述した洗浄装置による洗浄サイクル
について説明する。 (1) バスケット6に被洗浄物を収容し、そのバスケット
を洗浄槽1内のバスケット保持枠7に係合固定し、洗浄
槽1の蓋を閉じて自動運転の押ボタンスイッチをONす
る。 (2) バスケット保持枠7が回転する。(シーケンサー内
部タイマーにて正転、逆転が所定時間ごと自動的に切り
替えられる。) (3) 洗浄液用循環タンク2に配管された洗浄液供給用の
ポンプ18が作動して洗浄液がノズル9より噴射される。
この時、洗浄槽1から洗浄液用循環タンク2への戻し管
路22に取り付けられた電磁弁25は開き、戻し管路23の電
磁弁26と管路29の手動開閉バルブ30は閉じられ、被洗浄
物に吹き付けられた洗浄液はタンク2に回収される。 (4) ノズル9による洗浄液の吹き付け洗浄が所定時間行
われ、タイムアップにて管路22の電磁弁25が閉じられ
る。 (5) 洗浄槽1にノズル9からの洗浄液が貯溜され、洗浄
槽1に設けられた上限レベルスイッチが水位上昇によっ
てONし、ポンプ18の作動が停止される。 (6) 洗浄槽1内に貯溜した洗浄液中に被洗浄物が浸漬し
た状態で所定時間洗浄が行われ、タイムアップにて洗浄
時間完了する。そして、管路22の電磁弁25が開き洗浄液
はタンク2へ回収される。 (7) 洗浄槽1内の水位が下限レベルスイッチを OFFする
ことで排水完了が検出される。 (8) 洗浄液の排出完了後、ポンプ18が再起動して洗浄液
をノズル9から噴射し、液抜き時(液排出)被洗浄物に
付着した洗浄液を洗い落とす。(この時の作動時間はシ
ーケンサー内部タイマーに設定) (9) タイムアップにてポンプ18の作動が停止し、洗浄槽
1の液抜きが所定時間(シーケンサー内部タイマー)行
われる。 (10) タイムアップ(液抜き完了)にてミスト除去換気
装置5が起動し、その起動後エアーブロー4のファン4a
が作動して被洗浄物に付着する液を切る。(作動時間は
シーケンサー内部タイマーに設定) (11) タイムアップにて洗浄工程を完了し、エアーブロ
ー OFFした後、ミスト除去換気装置が停止する。この洗
浄工程完了にて、管路22の電磁弁25が閉じられ、その後
管路23の電磁弁26が開かれる。 (12) リンスをノズル9に供給するポンプ19がONされて
リンス工程に入り、所定時間(シーケンサー内部タイマ
ー)リンスが被洗浄物に吹き付けられる。 (13) タイムアップにて管路23の電磁弁26が閉じられ、
ノズル9から噴射されるリンスは洗浄槽1に貯溜され、
洗浄槽1に設けられた上限レベルスイッチが水位上昇に
よってONし、ポンプ19の作動が停止される。 (14) リンス時間タイムアップにて前記電磁弁26が開
き、洗浄槽1よりリンス用循環タンク3へリンス液が排
水回収される。 (15) 洗浄槽1内の水位が下限レベルスイッチを OFFす
ることでリンス液の排水完了が検出される。 (16) リンス液の排出完了後、ポンプ19が再起動してリ
ンスをノズル9から噴射し、液抜き時(液排出)被洗浄
物に付着したリンス液を洗い落とす。(この時の作動時
間はシーケンサー内部タイマーに設定) (17) タイムアップにてポンプ19が停止する。この後洗
浄開始時の設定で「イオン水噴射」が入力されていれ
ば、前記のタイムアップ後にイオン水噴射ポンプ41がON
し、所定時間イオン水噴射ノズル40からイオン水が被洗
浄物に向けて吹き付けられる。 (18) 一般的なリンス洗浄のタイムアップ、又はイオン
水洗浄のタイムアップにて洗浄槽の液抜きが所定時間行
われ、タイムアップにてリンス工程を完了する。 (19) ミスト除去換気装置5がONした後、ヒータ及びブ
ローファンがONし熱風が所定時間が被洗浄物に吹き付け
られ、タイムアップにてヒータ及びファンが停止し、そ
の後ミスト除去換気装置が停止して熱風乾燥工程が完了
する。 (20) 被洗浄物を入れたバスケット6を保持するバスケ
ット保持枠7は原点位置(バスケットを着脱する位置)
で回転を停止し、自動運転が停止しすると共に、電磁弁
26が閉じられる。
【0032】上記した洗浄サイクルにおける夫々の作動
時間はシーケンス制御によって内部タイマーに予め設定
し、熱風乾燥時間やリンス時間等は別途設置するタイマ
ーによって使用者が任意に設定するようにすることも可
能である。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る部品洗浄方法は以上詳述し
たように、被洗浄物を洗浄槽内で正逆方向に回転させ、
その状態で洗浄液をノズルより噴射して吹き付け、且つ
貯溜した洗浄液中に被洗浄物を浸漬し、ジェット噴流で
洗浄し、エアーブローで液を切り、次にリンス液を同様
にノズルより吹き付け、液切り後熱風エアーブローで乾
燥するようにしたものであるから、単一の洗浄槽で3種
の洗浄を能率良く、しかも洗浄の難しい部分も効果的に
洗浄を行うことができる。又、リンス液を吹き付けた後
イオン水を吹き付けることで、簡単に精密洗浄に対応す
ることができる。
【0034】 上記洗浄方法の実施に使用する洗浄装置
(請求項)は、被洗浄物を収容したバスケットの回転
機構、洗浄液及びリンスの噴射ノズルを内部に装備した
洗浄槽と、洗浄液のタンクと、リンスのタンク、及び前
記洗浄槽と2個のタンク相互を連絡する循環配管、更に
エアーブロー装置からなるものであるから、装置全体を
コンパクトに構成することができると共に、被洗浄物は
洗浄開始から洗浄終了まで単一の洗浄槽に入れたままで
あるため、多槽洗浄装置に必要とされる被洗浄物の搬送
手段は全く必要無く、狭い設置スペースにも十分に対応
出来るものである。
【0035】又、請求項の如く洗浄液用循環タンクに
油脂分回収手段を、リンス用循環タンクに浄化手段を備
えた場合は、洗浄液及びリンスを長期間使用することが
可能となり、洗浄効果を長期に亘って維持することがで
きると共に、洗浄液及びリンスの交換回数が少なくて済
み、非常に経済的である。
【0036】請求項の構成により油脂分のみが回収さ
れ、洗浄剤はそのまま水と一緒に通過するため、洗浄液
の濃度は長期に亘って維持でき、経済的である。
【0037】請求項の構成により、リンス液に洗浄液
が交じってもその洗浄剤は活性炭に吸着されて取り除か
れ、イオン類と水のみが通過される為、リンス液を長期
に亘って維持することができる。そして、請求項の如
く更にイオン交換器が設備された場合はリンス液に混入
する各種イオン類がイオン交換樹脂に吸着されてイオン
水(純水)が生成され、精密洗浄に簡単に対応すること
ができる。
【0038】又、請求項8の如く洗浄槽からの排水をポ
ンプによって強制的に行うようにした場合は、排水時間
を自然落下による排水に比べて短縮することができ、そ
れにより洗浄サイクルを短縮することができる。又、洗
浄装置の設置場所によって洗浄液及びリンスのタンクを
洗浄槽の下位に設置できない場合でも、ポンプの取り付
けによりタンクを洗浄槽の上位に設置して対処すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄装置の一実施例を示す標準系
統図である。
【図2】洗浄槽の構造を示す拡大断面図である。
【図3】図2の(3)−(3)線に沿える縦断面図であ
る。
【図4】図1に油脂分回収手段と浄化手段を装備した系
統図である。
【図5】図4の浄化手段にイオン交換器を取り付けた系
統図である。
【図6】油脂分離、浄化を示す説明図である。
【図7】洗浄槽からの排水をポンプによって強制的に行
うようにした系統図である。
【符号の説明】
1…洗浄槽 2…洗浄液用循環タン
ク 3…リンス用循環タンク 4…エアーブロー熱風
乾燥機 5…ミスト除去換気装置 6…バスケット 9…ノズル 33…油脂分回収手段 34…浄化手段 35…フィルタ 36…油水分離装置 37…フィルタ 38…活性炭 39…イオン交換器 42…水位検出センサ 43…水位検出センサ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液又はリンスを噴射するノズルを装
    備した洗浄槽内に、被洗浄物をバスケットに収容して正
    逆方向に回転し、ノズルより洗浄液を噴射して被洗浄物
    に吹き付けると共に洗浄槽に洗浄液を貯溜して被洗浄物
    を収容したバスケットを浸積しつつ回転し、且つノズル
    からのジェット噴流によって洗浄液による洗浄を行い、
    洗浄を終了した後は洗浄槽内の洗浄液を排出すると共
    に、被洗浄物に付着した洗浄液をエアーブローによって
    切り、しかる後ノズルよりリンスを噴射して正逆方向に
    回転するバスケット内の被洗浄物に吹き付けると共に該
    洗浄槽にリンスをノズルより噴射しつつ貯溜してリンス
    中でバスケットを回転し、リンス終了後洗浄槽内のリン
    スを排出し、このリンス工程終了後にイオン水を被洗浄
    物に吹き付け、その後に熱風のエアーブローを被洗浄物
    に吹き付けて乾燥し洗浄を完了することを特徴とする部
    品洗浄方法。
  2. 【請求項2】 1個の洗浄槽と、1個の洗浄液用循環タ
    ンクと、1個のリンス用循環タンク、及びエアーブロー
    熱風乾燥機を備え、前記洗浄槽内には部品を収容し駆動
    回転するバスケットと、洗浄液又はリンスを噴射するノ
    ズル及びエアーブローの吹出し口を配設すると共に、洗
    浄槽の排水口は洗浄液用循環タンクとリンス用循環タン
    クにバルブを介して連絡し、ノズルは前記洗浄液用循環
    タンクに配管した洗浄用ポンプとリンス用循環タンクに
    配管したリンス用ポンプとにバルブを介して連絡し、且
    つ前記リンス用循環タンクには給水手段を備えると共
    に、洗浄液用循環タンクとをポンプを介して連絡し、更
    に洗浄槽内の上部と下部には水位検出センサを設置し、
    その水位検出センサの作動により洗浄液の噴射・停止、
    リンスの噴射・停止を行うことを特徴とする部品洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 上記の洗浄液用循環タンクに油脂分回収
    手段、上記リンス用循環タンクに浄化手段を備えた請求
    記載の部品洗浄装置。
  4. 【請求項4】 上記の油脂分回収手段がフィルタ及び油
    水分離装置からなることを特徴とする請求項記載の部
    品洗浄装置。
  5. 【請求項5】 上記の浄化手段がフィルタ及び活性炭か
    らなることを特徴とする請求項記載の部品洗浄装置。
  6. 【請求項6】 上記の浄化手段がフィルタ及び活性炭に
    加えてイオン交換器を備え、且つイオン交換水を噴射吐
    出するノズルを前記洗浄槽内に装備したことを特徴とす
    る請求項記載の部品洗浄装置。
  7. 【請求項7】 上記の洗浄液用循環タンクとリンス用循
    環タンクとが洗浄液、リンスを温めるヒーターを備えて
    いることを特徴とする請求項又は請求項記載の部品
    洗浄装置。
  8. 【請求項8】 上記の洗浄槽から両タンクへの液回収の
    管路に液を強制的に吸い出し排出するポンプを配置した
    ことを特徴とする請求項記載の部品洗浄装置。
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