JP3379812B2 - 転写搬送装置 - Google Patents

転写搬送装置

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JP3379812B2
JP3379812B2 JP07075294A JP7075294A JP3379812B2 JP 3379812 B2 JP3379812 B2 JP 3379812B2 JP 07075294 A JP07075294 A JP 07075294A JP 7075294 A JP7075294 A JP 7075294A JP 3379812 B2 JP3379812 B2 JP 3379812B2
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聡 高野
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機,プリンタ,
ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に設けら
れる誘電体ベルトを使用した転写搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機,プリンタ,ファクシミリ等の電
子写真方式の画像形成装置には、例えば転写紙(記録媒
体)を誘電体ベルトである転写ベルトに静電的に吸着さ
せ、その転写紙に像担持体上のトナー像(画像)を転写
させて、それを回動する転写ベルトにより次工程へ搬送
する転写搬送装置が設けられているものがある。
【0003】このような転写搬送装置を有する画像形成
装置では、トナー像が転写された転写紙が転写ベルトか
ら分離する際に、その分離によって転写紙と転写ベルト
との間の空隙が大きくなると、その空隙の増大に伴って
転写紙の持つ電荷により、その空隙間の電位が急激に上
昇することによって剥離放電が起きて、それが原因で画
像乱れを起こすことがある。
【0004】そこで、従来このような転写搬送装置にお
いては、例えば特開平4−139475号公報に見られ
るように、転写紙が転写ベルトから分離する位置に、ト
ナー及び転写紙の除電を行なう除電チャージャであるコ
ロナ帯電器を設けたりしている。なお、このようなコロ
ナ帯電器としては、一般に交流コロトロンを用いてい
る。また、従来の転写搬送装置には、転写紙が転写ベル
トから分離する位置に除電ブラシを設けているものもあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような除電チャージャの場合には、それを作動させて
コロナ放電を行なうと、その際に人体や環境に対して有
害なオゾンや窒素酸化物が発生するため、その処理が面
倒であると共に、その処理に要するコストで装置全体が
高価になってしまうという問題点があった。
【0006】また、除電ブラシを設けた場合において
も、上記交流コロトロンの除電チャージャほどではない
が、やはりオゾン等が発生してしまうという問題があ
り、さらに除電ブラシの場合には、除電対象物への当接
条件やブラシの材質,抵抗等をかなり厳密に条件設定し
ないと、逆に除電ブラシによりブラシピッチの画像乱れ
を生じさせてしまう恐れがあるという問題点もあった。
【0007】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、オゾン等が発生するコロナ放電を行なう
除電手段を設けることなしに、転写紙等の記録媒体が転
写ベルト等の誘電体ベルトから分離される位置で画像乱
れが生じないようにすることを目的とする。また、記録
媒体の抵抗が高くなる状況下においても画像乱れが発生
しないようにすることも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、上述したような転写搬送装置におい
て、記録媒体が誘電体ベルトから分離される位置の近傍
に、その誘電体ベルトの直線搬送部のベルト面と略平行
に導電性部材を設け、その導電性部材を接地し、その導
電性部材の誘電体ベルトの直線搬送部のベルト面と対向
する面と誘電体ベルトの上記ベルト面との間の距離を5
mm以下としたものである
【0009】さらに、上記導電性部材に電界発生手段を
接続し、その導電性部材の誘電体ベルトの直線搬送部の
ベルト面と対向する面と誘電体ベルトの上記ベルト面と
の間の距離を10mm以下とするとよい。また、上記転
写搬送装置において、誘電体ベルトから分離した直後の
記録媒体を案内するガイド部材を、導電体又は体積固有
抵抗が1012Ωcm以下の中抵抗体によって形成すると
よい。
【0010】
【作用】このように構成した転写搬送装置によれば、記
録媒体が誘電体ベルトから分離される位置の近傍には導
電性部材が設けられているので、トナー像が転写された
記録媒体が誘電体ベルトから分離される位置の近傍で
は、その導電性部材によってそれと記録媒体との間に新
たな電界が生じることによって電界変動が抑えられるの
で、画像乱れを防止することができる。
【0011】また、その導電性部材を接地し、その導電
性部材の上記誘電体ベルトの直線搬送部のベルト面と対
向する面と誘電体ベルトの上記ベルト面との間の距離を
5mm以下にしているので、導電性部材と記録媒体との
間にさらに強い新たな電界が効果的に生じるため、画像
乱れを防止する効果が大になる。
【0012】さらに、上記導電性部材に電界発生手段を
接続すれば、導電性部材と記録媒体との間の電界変動を
抑える電界が強まるため、導電性部材と誘電体ベルトの
ベルト面との間の上記距離を10mm以下にしても、画
像乱れを防止できる。それによって、記録媒体上に保持
されてまだ未定着の状態にあるトナー像が、搬送される
過程で導電性部材に接触しにくくなるので、それに接触
した場合に生じる画像擦れを防止できる。
【0013】また、ガイド部材を、導電体又は体積固有
抵抗が1012Ωcm以下の中抵抗体によって形成すれ
ば、誘電体ベルトから分離される記録媒体は、導電性部
材とそのガイド部材の双方によって効果的に電界変動が
抑えられるため、画像乱れをより効果的に防止すること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す電子
写真方式の画像形成装置における転写搬送装置とその付
近の構成を示す概略構成図、図2はその転写搬送装置の
この発明に係る主要な部分を拡大して示す構成図であ
る。
【0015】この転写搬送装置1は、図1に示すような
像担持体である感光体ドラム2に、誘電体ベルトである
転写ベルト10の一部が接触可能に設けられている。そ
の転写搬送装置1は、記録媒体である転写紙Pを静電的
に吸着させた状態で矢示A方向に回動可能な転写ベルト
10と、その転写ベルト10を接地ローラ9を介して回
動させるモータ11等からなる駆動手段と、転写ベルト
10上に電荷を付与する手段である電源12と、転写ベ
ルト10から分離した直後の転写紙を案内する板状のガ
イド部材13とを備えている。
【0016】そして、公知の電子写真プロセスを経て感
光体ドラム2上に形成したトナー像を、その転写搬送装
置1により転写紙P上に転写し、その転写紙Pを回動す
る転写ベルト10により次工程の定着装置(図示せず)
へ搬送する。この転写搬送装置1は、転写紙が転写ベル
ト10から分離される位置の近傍に、図2に明示するよ
うに、その転写ベルト10の直線搬送部10aのベルト
面と略平行に板状の導電性部材14を設けている。
【0017】転写ベルト10は、図1に示すようにそれ
ぞれ回転可能に支持されたバイアスローラ6と接地ロー
ラ9との間に張装されており、その接地ローラ9がモー
タ11によって回転駆動されて矢示A方向に回動する。
また、バイアスローラ6は、転写電圧をかけるための働
きをする。なお、この転写ベルト10は、例えば体積固
有抵抗(電気抵抗)が106〜1012Ωcmの中抵抗の
ものを使用する。
【0018】その転写ベルト10の直線搬送部10aの
裏面には、バックアップローラ7を転接可能に設け、そ
のバックアップローラ7によって転写ベルト10の感光
体ドラム2に対する当接幅(図1で左右方向の幅)を、
転写に適した所定幅になるようにしている。
【0019】また、バックアップローラ7と接地ローラ
9との間に接地ローラ8を設け、それを転写ベルト10
の裏面に転接可能にしている。また、転写ベルト10の
接地ローラ9に巻き掛けられた部分の表面に、クリーニ
ングブレード5の先端を摺接自在に接触させ、それによ
って転写ベルト10の表面に付着したトナー等を、転写
ベルト10の回動時に掻き落してクリーニングするよう
にしている。
【0020】そのクリーニングブレード5の下側には、
回収ボトル4を配設し、クリーニングブレード5によっ
て転写ベルト10の表面から掻き落とされたトナーやそ
の他の付着物を、それで回収するようにしている。な
お、接地ローラ9の図1で左方側には、転写ベルト10
から分離された後の転写紙を次の搬送工程へ案内するた
めのガイド部材13を設けている。
【0021】そして、バイアスローラ6,バックアップ
ローラ7、及びそれぞれ接地された接地ローラ8,9
は、同一の支持フレーム15(煩雑となるため一部のみ
を図示している)にそれぞれ回転可能に支持されてお
り、その支持フレーム15は接地ローラ9の軸部を支点
として回動可能に支持されている。その支持フレーム1
5の図1で右方下端部には、中央部が揺動可能に支持さ
れた揺動レバー16の一端部が回動可能に取り付けられ
ている。
【0022】その揺動レバー16は、他端部がソレノイ
ド3の可動鉄心に回動可能に取り付けられていて、その
ソレノイド3をオン状態にしたときに、揺動レバー16
が図1に示す位置まで反時計回り方向に揺動して、支持
フレーム15が接地ローラ9の軸部を支点として同図で
右上がりに回動し、転写ベルト10の直線搬送部10a
が感光体ドラム2の表面に前述した所定幅で接する。
【0023】また、ソレノイド3をオフ状態にすると、
支持フレーム15が自重あるいは弱いバネの付勢力によ
り図1に示す位置から右下がりに回動し、転写ベルト1
0が感光体ドラム2の表面から離れる。
【0024】この画像形成装置は、図示しない給紙カセ
ツトから転写紙が、所定のタイミングで1枚ずつ送り出
され、その先端がレジストローラ17とそれに圧接回転
するローラ18とに挾持された状態で一旦停止されてタ
イミング調整された後に再び搬送される。
【0025】その転写紙Pの先端が感光体ドラム2と転
写ベルト10との当接部近傍まで達すると、そのタイミ
ングでソレノイド3をオン状態にして、揺動レバー16
を図1に示す位置まで反時計回り方向に揺動させて支持
フレーム15を、転写ベルト10やそれを張装している
各ローラ等と共に図1で右上がりに移動させる。それに
よって、転写ベルト10の直線搬送部10aが感光体ド
ラム2の表面に当接する。
【0026】このように、転写ベルト10が感光体ドラ
ムに当接すると、バイアスローラ6又は7(図示のよう
にその両方であってもよい)に、電源12により電流を
流す。すると、前述したように転写ベルト10は、体積
固有抵抗が中抵抗106〜1012Ωcmに形成されてい
るので、接地ローラ9側に行くにしたがって、そこに帯
電している電荷が接地ローラ8及び9に、より多く流れ
ていくため電圧が次第に降下していく。
【0027】このような転写ベルト10の帯電状態で、
この転写搬送装置1は感光体ドラム2上に形成されたト
ナー像(画像)の転写紙Pへの転写を行なう。すなわ
ち、転写ベルト10の感光体ドラム2の近傍において、
転写ベルト10に印加する極性と逆極性に帯電されて感
光体ドラム2上に静電的に保持されたトナー像を転写紙
P上に転写する。
【0028】そのトナー像が転写された転写紙Pは、バ
イアスローラ6又は7に転写電圧が印加されることによ
り付与された電荷によって分極し、転写ベルト10上の
真電荷とその転写紙P上の分極電荷とにより静電気力が
発生して、その転写紙Pが転写ベルト10上に吸着され
る。
【0029】このようにして、転写ベルト10上に吸着
された転写紙Pは、矢示A方向に回動する転写ベルト1
0によって図1で左方へ搬送され、その搬送過程で、そ
こに帯電している電荷が中抵抗の転写ベルト10を通し
て接地ローラ8及び9に徐々に流れていくため、その帯
電量が次第に緩和されていく。そして、その帯電量が緩
和されていくスピードは、その転写紙Pのもつ抵抗値R
と、静電容量Cとによって大きく左右され、τ=CRか
らなる時定数τで表わされる。
【0030】その転写ベルト10によって搬送される転
写紙Pは、接地ローラ9の付近で転写ベルト10に対す
る静電気力(吸着力)が最も弱まるため、それが比較的
小径の接地ローラ9に巻き掛けられた転写ベルト10の
曲面部分と、転写紙自身が持つ腰の強さによる分離(曲
率分離)力によって転写ベルト10から分離される。
【0031】そして、その転写紙Pが、ガイド部材13
に案内されながら定着部へと搬送されていく。なお、こ
のように転写ベルト10の曲面部分を利用して、転写紙
をそれ自身の腰の強さにより曲率分離が行なえるように
するためには、接地ローラ9のローラ径をφ14mm〜
φ16mm程度にするとよい。
【0032】このようにして、転写搬送装置1により図
1の矢示A方向に搬送される転写紙Pの後端が、感光体
ドラム2と転写ベルト10とが接するニップ部を抜ける
タイミングで、ソレノイド3をオフ状態にする。する
と、接地ローラ9等の各ローラをユニット状に支持した
支持フレーム15が、接地ローラ9の軸部を支点として
前述の場合と逆の図1で時計回り方向に回動するため、
転写ベルト10が感光体ドラム2の表面から離れる。
【0033】このように、画像を転写紙へ転写させない
非転写時には転写ベルト10を感光体ドラム2から離間
させるので、それらが接触摩擦することによって生じる
感光体ドラム2の表面の劣化を防止することができる。
【0034】なお、図1で矢示A方向に回動する転写ベ
ルト10上には、転写紙上に転写されずに飛散してそれ
が直接付着した残留トナーも存在するが、この残留トナ
ーも接地ローラ9による除電により帯電量が緩和される
ので、転写ベルト10に対する静電気的な吸着力が弱め
られた状態でクリーニングブレード5により掻き落とさ
れ、回収ボトル4に回収される。
【0035】ところで、この転写搬送装置1は、前述し
たように転写紙が転写ベルト10から分離される位置の
近傍に、図2に明示したように板状の導電性部材14を
配設している。そして、その導電性部材14の下面14
aと、それに対向する転写ベルト10の表面10aとの
間の距離をdとする。
【0036】
【表1】
【0037】表1は、転写搬送装置1に導電性部材14
を設けた場合と設けなかった場合、及び設けた場合の接
地の有無と距離dの違いによる画像乱れの状態を調べる
ために行なった実験結果を示すものであり、「画像乱
れ」の欄における×,△,○は、×:画像乱れあり、
△:軽微な画像乱れあり,○:画像乱れ無し、をそれぞ
れ示している(表2,表3においても同じ)。この実験
結果によれば、導電性部材14を設けた場合には、それ
を設けなかった場合に比べて画像乱れに対して良い結果
が得られている。
【0038】すなわち、導電性部材14は、それを設け
れば接地させなくても、それを設けなかった場合に比べ
て画像乱れを抑えることができる。そして、その導電性
部材14を図2に示したように接地させると、画像乱れ
を抑える効果が増す。
【0039】また、図2の距離dを5mm以下にする
と、画像乱れを抑止する効果が一層増す。このように、
導電性部材14を設けると画像乱れを抑える効果がある
のは、次に説明する理由による。すなわち、転写紙が転
写ベルト10から分離する際に、転写紙と転写ベルト1
0との間の空隙が大きくなっていくと、その空隙の増大
に伴って転写紙の持つ電荷によりその空隙間の電位が急
激に上昇して剥離放電が起きることは前述した。
【0040】その際の放電によって、上記の画像乱れが
発生するのであるが、導電性部材14をその転写紙の分
離位置の近傍に設けると、その導電性部材14と転写紙
との間に新たな電界が生じるため、上述した転写紙の転
写ベルト10からの分離時における空隙間の急激な電位
変動を抑えることができるので、画像乱れを防止するこ
とができる。
【0041】この実施例によれば、画像乱れは転写紙の
抵抗が高くなる条件、例えば複写機の場合には一度定着
装置を通ってから再給紙させる両面や合成の各コピーモ
ードを行なう場合、あるいはOHPシートや第2原図用
紙等の記録媒体を使用する場合、さらには低湿の環境で
使用する場合等においても、画像乱れを防止することが
できる。
【0042】図3は転写紙が転写ベルトから分離する分
離位置付近に設けられた導電性部材にトナーと逆極性の
直流バイアスを印加するようにした実施例を示す概略図
であり、図2と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。
【0043】転写紙は、感光体ドラム2(図1参照)か
ら分離する際の剥離放電で、転写ベルト10上で表側か
らみてトナーと同極性に帯電する。ところが、この実施
例では、その転写紙Pが転写ベルト10から分離した際
に、導電性部材14にはトナーや転写紙と逆極性の直流
バイアスが、電界発生手段である電源22によって印加
されるようにしているため、転写紙と導電性部材14間
の電界が強まる。
【0044】そのため、転写紙が転写ベルト10から分
離する際の画像乱れをより効果的に防止することができ
る。このように、導電性部材14にトナーと逆極性(こ
の例ではマイナス)の直流バイアスを印加するようにす
れば、表2に示すように距離dを5mmより大きくして
も画像乱れを抑止することができる。そして、この距離
dを10mm以下とすれば上記画像乱れを効果的に防止
することができる。
【0045】
【表2】
【0046】なお、画像乱れを抑止するために転写紙と
導電性部材14との間の電界を強めるための方法は、導
電性部材14に直流バイアスを印加する方法に限るもの
ではなく、他の電界発生手段を用いて行なうようにして
もよい。表3は、転写ベルトから分離された後の転写紙
を案内するガイド板の体積固有抵抗と画像乱れとの関係
を調べるために行なった実験結果を示すものである。こ
の実験は導電性部材14を接地し、距離d=5mmで行
なった。
【0047】
【表3】
【0048】この実験結果によれば、図2に示したガイ
ド部材13は、体積固有抵抗(電気抵抗)が高い絶縁性
のものよりも、金属板等の導電体あるいは体積固有抵抗
が1012Ωcm以下の中抵抗体によって形成したものの
方が、画像乱れに対して有効であるという結果が得られ
た。
【0049】これは、ガイド部材13が使用する材料に
よって、その上方に設けられている導電性部材14と同
様に電極効果が得られるように機能するためであり、そ
の材料を上記の導電体あるいは中抵抗体とすれば、転写
紙が転写ベルト10から分離する際の前述した空隙間の
電位上昇を抑えて、導電性部材14との相乗効果により
画像乱れを抑えるように働くためである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による画
像形成装置によれば、コロナ放電を行なう除電手段を用
いることなしに、導電性部材を設けることによって記録
媒体が誘電体ベルトから分離される位置の近傍における
電界変動を抑えることができるので、人体や環境に対し
て悪影響を与えるオゾン等を発生させることなしに画像
乱れを防止することができる。
【0051】したがって、一度定着装置を通ってから再
給紙する場合や、OHPシートや第2原図用紙等の記録
媒体を使用する場合、さらには低湿の環境で使用する場
合等の記録媒体の抵抗が高くなる状況下においても、画
像乱れの発生を抑えることができる。
【0052】また、その導電性部材を接地し、その導電
性部材の上記誘電体ベルトの直線搬送部のベルト面と対
向する面と誘電体ベルトの上記ベルト面との間の距離を
5mm以下にしているので、画像乱れを防止する効果が
大になる。
【0053】さらに、導電性部材に電界発生手段を接続
すれば、導電性部材と記録媒体との間の電界変動を抑え
る電界が強まることによって、導電性部材の上記面と誘
電体ベルトのベルト面との間の距離を10mm以下にし
ても、画像乱れを防止できるようになるので、その間の
距離が短かい場合にはそこを通過する記録媒体にカール
が生じている場合には、その転写紙の画像面が導電性部
材に接触して画像擦れが発生してしまう恐れがあるが、
それを防止することができる。
【0054】また、ガイド部材が、導電体又は体積固有
抵抗が1012Ωcm以下の中抵抗体によって形成されて
いるようにすれば、誘電体ベルトから分離される記録媒
体は、導電性部材とそのガイド部材の双方による相乗効
果により、電界変動が効果的に抑えられて画像乱れを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す電子写真方式の画像
形成装置における転写搬送装置とその付近の構成を示す
概略構成図である。
【図2】同じくその転写搬送装置のこの発明に係る主要
な部分を拡大して示す構成図である。
【図3】転写紙が転写ベルトから分離する分離位置付近
に設けられた導電性部材にトナーと逆極性の直流バイア
スを印加するようにした実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:転写搬送装置 2:感光体(像担持体) 10:転写ベルト(誘電体ベルト) 10a:直線搬送部 11:モータ(駆動手段) 12:電源 13:ガイド部材 14:導電性部材 P:転写紙(記録媒体) 22:電源(電界発生手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−48859(JP,A) 特開 平6−230682(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を静電的に吸着させた状態で回
    動可能な誘電体ベルトと、該誘電体ベルトを回動させる
    駆動手段と、前記誘電体ベルト上に電荷を付与する手段
    と、前記誘電体ベルトから分離した直後の記録媒体を案
    内するガイド部材とを備え、像担持体上に保持された画
    像を前記記録媒体上に転写させ、前記誘電体ベルトを回
    動させて該記録媒体を搬送する転写搬送装置において、 前記記録媒体が前記誘電体ベルトから分離される位置の
    近傍に、該誘電体ベルトの直線搬送部のベルト面と略平
    行に導電性部材を設け、該導電性部材を接地し、該部材
    の前記誘電体ベルトの直線搬送部のベルト面と対向する
    面と前記誘電体ベルトの前記ベルト面との間の距離を5
    mm以下としたことを特徴とする転写搬送装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体を静電的に吸着させた状態で回
    動可能な誘電体ベルトと、該誘電体ベルトを回動させる
    駆動手段と、前記誘電体ベルト上に電荷を付与する手段
    と、前記誘電体ベルトから分離した直後の記録媒体を案
    内するガイド部材とを備え、像担持体上に保持された画
    像を前記記録媒体上に転写させ、前記誘電体ベルトを回
    動させて該記録媒体を搬送する転写搬送装置において、 前記記録媒体が前記誘電体ベルトから分離される位置の
    近傍に、該誘電体ベルトの直線搬送部のベルト面と略平
    行に導電性部材を設け、該 導電性部材に電界発生手段を
    接続し、該導電性部材の前記誘電体ベルトの直線搬送部
    のベルト面と対向する面と前記誘電体ベルトの前記ベル
    ト面との間の距離を10mm以下としたことを特徴とす
    る転写搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の転写搬送装置にお
    いて、前記ガイド部材が、導電体又は体積固有抵抗が1
    12Ωcm以下の中抵抗体によって形成されているこ
    とを特徴とする転写搬送装置。
JP07075294A 1994-04-08 1994-04-08 転写搬送装置 Expired - Fee Related JP3379812B2 (ja)

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