JP3379325B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP3379325B2
JP3379325B2 JP3087696A JP3087696A JP3379325B2 JP 3379325 B2 JP3379325 B2 JP 3379325B2 JP 3087696 A JP3087696 A JP 3087696A JP 3087696 A JP3087696 A JP 3087696A JP 3379325 B2 JP3379325 B2 JP 3379325B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧放電灯を点灯す
る放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、メタルハライドランプのよう
な放電灯を安定点灯させるためには、放電灯に印加する
電力を一定に制御する必要がある。このような放電灯を
自動車用の前照灯に利用する場合には早い光の立ち上が
りが要求される。そのため、一般的には、放電灯の電極
温度が低い冷間始動の場合には点灯始動直後は大きな電
力を印加して速やかに光を立ち上げ、放電灯の電圧が所
定の値より大きくなった時点で経過時間と共に印加電力
を減らして徐々に安定制御時の電力に近づける制御が必
要とされている。
【0003】そこで、安定時の電力制御を精度良く制御
しながら始動時はこの電力制御値よりも大きな値で電力
制御するために、回路定数を切り替えるようにした装置
が特開平6−13193号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置によると、制御回路が極めて複雑になってしま
うという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点にかんがみ、極めて
簡単な手段によって、始動時の大きな電力制御から安定
時の相対的に小さな電力制御状態まで移行せしめること
ができる放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の放電灯
点灯装置によると、放電灯の点灯始動直後に対応するラ
ンプ電圧の低い領域と、放電灯の安定点灯時に対応する
ランプ電圧の高い領域とで、第1のランプ電圧検出手段
が出力する信号と第2のランプ電圧検出手段が出力する
信号とランプ電流検出手段が出力する信号との加算値を
変化させることができる。一方、放電灯に供給すべき電
力は、上記加算値に基づいて制御される。したがって、
ランプ電圧、ランプ電流に対する上記各信号の変化特性
を適宜設定することにより、ランプ電圧、ランプ電流に
対する加算値の変化特性を好ましい変化特性に近似させ
ることができ、好ましい電力制御、すなわち、放電灯の
点灯始動直後には大きな電力を印加して速やかに光を立
ち上げ、放電灯の電圧が所定の値より大きくなった時点
で経過時間と共に印加電力を減らして徐々に安定制御時
の電力に近づける電力制御を行わせることが可能とな
る。
【0007】そして、このような制御は、一般に極めて
簡単なアナログ回路又はマイクロコンピュータにより実
現可能であり、したがって、極めて簡単な手段により、
点灯始動直後から安定点灯時までの間、放電灯にとって
好ましい電力制御を行うことができるようになる。
【0008】請求項2に記載の放電灯点灯装置による
と、第1のランプ電圧検出手段は、放電灯のランプ電圧
の低い領域から高い領域にわたって、ランプ電圧が増大
するにしたがって増大する信号を出力し、第2のランプ
電圧検出手段は、放電灯のランプ電圧の低い領域におい
てランプ電圧が増大するにしたがって増大し、ランプ電
圧の高い領域においてランプ電圧によらず一定の値を維
持する信号を出力する。したがって、各信号の加算値
を、ランプ電圧の低い領域から高い領域にわたって徐変
させるように設定可能であり、このような加算値の変化
特性に基づいて好ましい電力制御を行うことが可能であ
る。
【0009】請求項3に記載の放電灯点灯装置による
と、第1のランプ電圧検出手段は、放電灯のランプ電圧
の低い領域においてランプ電圧によらず一定の値を維持
し、ランプ電圧の高い領域においてランプ電圧が増大す
るにしたがって増大する信号を出力し、第2のランプ電
圧検出手段は、放電灯のランプ電圧の低い領域において
ランプ電圧が増大するにしたがって増大し、ランプ電圧
の高い領域においてランプ電圧によらず一定の値を維持
する信号を出力する。したがって、各信号の加算値を、
ランプ電圧の低い領域から高い領域にわたって徐変させ
るように設定可能であり、このような加算値の変化特性
に基づいて好ましい電力制御を行うことが可能である。
【0010】請求項4に記載の放電灯点灯装置による
と、電力制御手段は、第1、第2のランプ電圧とランプ
電流とに応じた信号の加算値に対し、時間が経過するに
したがい増加割合が減少する信号をさらに加算して得ら
れる加算値に基づいて、放電灯に供給すべき電力を制御
する。このため、加算値の変化特性をより好ましい電力
制御を行い得る変化特性に近づけることが容易になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。
【0012】図1は、一実施例に係る放電灯点灯装置の
ブロック図を示している。
【0013】図1において、1は車載バッテリ、2は車
両用前照灯としてのメタルハライドランプなど高圧放電
灯、3は点灯スイッチ、4は直流電源回路、5はインバ
ータ回路、6は電流検出手段としての電流検出抵抗、8
は始動時に後述するHブリッジ回路を高圧パルスから保
護するためのコンデンサを表している。
【0014】[ 構 成 ] (1)直流電源回路 直流電源回路4は、車載バッテリ1側に配される1次巻
線11aと放電灯2側に配される2つの2次巻線11
b,11cとを有するフライバックトランス11を備え
る。フライバックトランス11の1次電流は、パワーM
OSトランジスタ12により制御される。パワーMOS
トランジスタ12のスイッチング動作は、PWM(パル
ス幅変調)回路13により制御される。PWM回路13
は、抵抗14を介して1次電流を検出し、1次電流を電
力制御回路15からの指令値に一致させるようパワーM
OSトランジスタ12のゲートを制御するものである。
電力制御回路15については、後に詳述する。
【0015】フライバックトランス11の一方の2次巻
線11bには、2次巻線11bに発生する交流を整流し
平滑化してインバータ回路5のHブリッジ回路23に供
給する整流用ダイオード16及び平滑用コンデンサ17
が接続されている。他方の2次巻線11cには、2次巻
線11cに発生する交流を整流し平滑化する整流用ダイ
オード18及び平滑用コンデンサ19と、コンデンサ1
9の充電電圧Bが設定電圧以上に上昇したとき放電する
放電ギャップ20とからなる始動回路21が接続されて
いる。始動回路21には、放電ギャップ20の放電電流
が流れる1次コイル22aと、1次コイル22aに流れ
る放電電流によって高圧パルスを発生し放電灯2に印加
する2次コイル22bとを有する高圧コイル22が接続
されている。
【0016】(2)インバータ回路 インバータ回路5は、Hブリッジ回路23を構成する4
つのパワーMOSトランジスタ23a、23b、23
c、23dとブリッジ駆動回路24とからなる。ブリッ
ジ駆動回路24は、パワーMOSトランジスタ23aと
23bのペアとパワーMOSトランジスタ23cと23
dのペアとを交互にオン、オフするものである。
【0017】(3)電力制御回路 電力制御回路15は、車両用前照灯として始動時に瞬時
に所定の明るさを得るために安定時の電力よりも大きな
電力を印加して放電灯の電極温度を速やかに上昇させる
と共に、この大きな印加電力を時間経過と共に漸減し安
定時の電力に収束させると共に、安定時には平滑用コン
デンサ17の端子電圧すなわち放電灯2のランプ電圧V
L と電流検出抵抗6を介して検出されるランプ電流IL
とに基づいてランプ電力を演算してこのランプ電力に基
づく指令値をPWM回路13に出力するものである。
【0018】電力制御回路15の回路図を図2および図
3に示す。
【0019】図2および図3において、15a、15b
は点灯スイッチ3を介して車載バッテリ1に接続される
電源入力端子、15cはコンデンサ17に接続されるラ
ンプ電圧検出端子、15dは電流検出抵抗6に接続され
るランプ電流検出端子、15eはPWM回路13に接続
される電力制御出力信号端子を表している。
【0020】(i) 定電圧回路 定電圧回路51は、トランジスタ111と定電圧ダイオ
ード121と抵抗135により構成されている。
【0021】定電圧回路51は、車載バッテリ1の電圧
を所定電圧VC 例えば5Vに定電圧化する。
【0022】(ii)電源電圧依存回路 電源電圧依存回路52は、演算増幅回路素子101とト
ランジスタ112とダイオード122と抵抗134、1
36、137、139とにより構成されている。
【0023】電源電圧依存回路52は、車載バッテリ1
の電圧VB を抵抗134と抵抗136とで分割した電圧
0 が所定値よりも低下すると、この低下量に応じた電
流i 0 が抵抗137とダイオード122とを介して流
れ、この電流値i0 に応じた電流i1 を抵抗139を介
してトランジスタ112のコレクタ端子より電流加算点
Xに流入させ、誤差増幅回路53、PWM回路13等を
介してランプ電流iLを減少させ、減光させる動作を行
う。
【0024】(iii) 誤差増幅回路 誤差増幅回路53は、演算増幅回路素子102とダイオ
ード123とコンデンサ131と抵抗138、140、
142とにより構成されている。
【0025】誤差増幅回路53は、定電圧VC を抵抗1
40と抵抗142とで分割した基準電圧V1 例えば2V
と、電流加算点Xの電位VX とを比較し、誤差増幅する
ことにより、例えば、電流加算点Xの電位VX が基準電
圧V1 よりも大きい場合にはダイオード123を介した
出力端子15eの電位Ve を下げてPWM回路13のデ
ューティー比を小さくして出力電力を下げ、電流加算点
Xの電位VX を常に基準電位V1 に保つように動作す
る。
【0026】(iv)第1のランプ電圧検出回路 第1のランプ電圧検出回路54は、演算増幅回路素子1
03とトランジスタ113とダイオード125、12
6、127と抵抗143、148、149、150、1
51とにより構成されている。
【0027】第1のランプ電圧検出回路54は、ランプ
電圧VL に応じた電流i2 を抵抗148とダイオード1
25と抵抗149と抵抗150とを介して流し、この電
流i 2 による演算増幅回路素子103の非反転入力端子
の電位V2 に応じて、電流i 3 を抵抗143とトランジ
スタ113とを介して電流加算点Xに流入させ、ランプ
電流iL を制御するように動作する。
【0028】すなわち、第1のランプ電圧検出回路54
は、ランプ電圧VL が安定点灯時の定格電圧例えば85
Vよりも負側に小さな値となっているとき、換言する
と、ランプ電圧VL が低い領域では、ダイオード127
およびダイオード126をいずれもオフ状態に維持し、
演算増幅回路素子103の非反転入力端子の電位V2
ランプ電圧VL に比例した値に保ち、ランプ電圧VL に
比例した電流i3 を電流加算点Xに流入させるよう構成
されている。
【0029】また、第1のランプ電圧検出回路54は、
ランプ電圧VL が85Vよりも負側に大きな値となって
いるとき、換言すると、ランプ電圧VL が高い領域で
は、抵抗149と抵抗150との接続点の電位V3 の低
下によりダイオード127をオンさせ、ダイオード12
7と抵抗151とを介して該接続点に電流を流入させる
ことにより、演算増幅回路素子103の非反転入力端子
の電位V2 を、上述したランプ電圧VL が低い領域での
電位V2 のランプ電圧VL に対する変化量よりも小さな
変化量で変化させ、ランプ電圧VL に対する電流i3
変化量を小さくして電流加算点Xに流入させるよう構成
されている。
【0030】さらに、第1のランプ電圧検出回路54
は、ランプ電圧VL がさらに一層大きな値になった場合
にダイオード126をオンさせることにより、演算増幅
回路素子103の非反転入力端子の電位V2 がランプ電
圧VL によって負電圧にバイアスされることがないよ
う、電位V2 を一定の正電圧に保つよう構成されてい
る。
【0031】従って、第1のランプ電圧検出回路54
は、図5に示すように変化する電流i 3 を電流加算点X
に流入させる特性を有している。
【0032】このような特性を第1のランプ電圧検出回
路54にもたせた理由を図7に基づいて述べる。
【0033】まず、図7(A1 )に示すように電流i3
をランプ電圧VL に対し直線的に変化させるようにする
と、図7(A2 )に示すようにランプ電圧VL に対し定
格電圧85Vで最大値となる放物曲線のランプ電力PL
を得ることができる。このようなランプ電力PL の特性
は、図2に示す第1のランプ電圧検出回路54において
ダイオード127と抵抗151とダイオード126とを
削除し、演算増幅回路素子103の非反転入力端子側が
抵抗148とダイオード125と抵抗149と抵抗15
0とによって構成される回路によって実現することがで
きる。
【0034】しかし、このようなランプ電力PL の特性
では、定格電圧85Vを中心とした所定の範囲例えば8
5V±17Vの範囲で、安定点灯時の定格電力例えば3
5Wとほぼ等しい電力を得ることができず、定格電力3
5Wよりも小さな電力しか得ることができなくなる。
【0035】そこで、図7(B1 )に示すようにランプ
電圧VL が定格電圧85V以上の範囲で電流i3 の傾き
を小さな値にとるようにすると、図7(B2 )に示すよ
うに、定格電圧85V以上のランプ電圧VL に対して
も、定格電力35Wとほぼ等しい値のランプ電力PL を
得ることができるようになる。このようなランプ電力P
L の特性は、図2に示す第1のランプ電圧検出回路54
においてダイオード127をオンさせることによって実
現することができる。
【0036】しかし、このようなランプ電力PL の特性
では、定格電圧85V以下のランプ電圧VL に対しては
安定点灯時の定格電力35Wを得ることができず、定格
電力35Wよりも小さな電力しか得ることができない。
【0037】そこで、図7(C1 )に示すようにランプ
電圧VL が定格電圧85V以下の範囲で電流i3 の傾き
を大きな値にとるようにすると、図7(C2 )に示すよ
うに、定格電圧85V以上のランプ電圧VL に対して
も、定格電力35Wとほぼ等しい値のランプ電力PL を
得ることができるようになる。このようなランプ電力P
L の特性は、図2に示す第1のランプ電圧検出回路54
においてダイオード126をオンさせることによって実
現することができる。
【0038】以上述べたように、第1のランプ電圧検出
回路54を図2に示すような構成とすることにより、定
格電圧85V±17Vの範囲内のランプ電圧VL に対し
て定格電力35Wとほぼ等しい値のランプ電力PL を得
ることが可能になる。
【0039】(v) ランプ電流制限回路 ランプ電流制限回路55は、演算増幅回路素子104と
ダイオード124とコンデンサ132と抵抗144、1
46、147とにより構成されている。
【0040】ランプ電流制限回路55は、定電圧VC
抵抗146と抵抗147とで分割した基準電位V4 と、
ランプ電流検出端子15dより抵抗144を介した電位
5とを比較し、前述の誤差増幅回路53の誤差増幅回
路素子102の動作と同様にランプ電流iL が所定値以
上流れた場合に、ダイオード124を介した出力端子1
5eの電位Ve を下げてPWM回路13のデューティー
比を小さくして出力電力を下げ、ランプ電流IL を制限
するように動作する。
【0041】(vi)抵抗 抵抗141は、安定時のランプ電力を所定値に調整する
ための調整抵抗である。
【0042】他の抵抗145は、ランプ電流検出端子1
5dに接続されたランプ電流検出抵抗であり、ランプ電
流検出端子15dの電位Vd に応じて電流i4 が流れ、
電流加算点Xの電位VX を上昇、下降させる。
【0043】(vii) 第2のランプ電圧検出回路およびク
ランプ回路 第2のランプ電圧検出回路56は、演算増幅回路素子1
05とトランジスタ114とダイオード128と抵抗1
52、153、154、155、156とから構成され
ている。
【0044】第2のランプ電圧検出回路56は、ランプ
電圧VL に応じた電流i5 を抵抗154と抵抗155と
抵抗156とを介して流し、この電流i5 による演算増
幅回路素子105の非反転入力端子の電位V6 に応じ
て、電流i6 を抵抗152とトランジスタ114とを介
して電流加算点Xに流入させ、ランプ電流iL を制御す
るように動作する。
【0045】すなわち、第2のランプ電圧検出回路56
は、ランプ電圧VL が定格電圧85Vよりも小さな所定
値V20よりも負側に小さな値となっているとき、換言す
ると、ランプ電圧VL が低い領域では、ダイオード12
8をオフ状態に維持し、演算増幅回路素子105の非反
転入力端子の電位V6 をランプ電圧VL に比例した値に
保ち、ランプ電圧VL に比例した電流i6 を電流加算点
Xに流入させるよう構成されている。
【0046】また、第2のランプ電圧検出回路56は、
ランプ電圧VL が所定値V20以上かつ定格電圧85V以
下の値となっているとき、換言すると、ランプ電圧VL
が高い領域では、抵抗155と抵抗156との接続点の
電位V7 の低下によりダイオード128をオンさせ、ダ
イオード128と抵抗153とを介して該接続点に電流
を流入させることにより、演算増幅回路素子105の非
反転入力端子の電位V 6 を、上述したランプ電圧VL が
低い領域での電位V6 のランプ電圧VL に対する変化量
よりも小さな変化量で変化させ、ランプ電圧VL に対す
る電流i6 の変化量を小さくして電流加算点Xに流入さ
せるよう構成されている。
【0047】一方、クランプ回路57は、演算増幅回路
素子106とダイオード129と抵抗158、159と
により構成されている。
【0048】クランプ回路57は、冷間始動直後のよう
にランプ電圧VL が低い領域においては、第2のランプ
電圧検出回路56の抵抗154と抵抗155、156と
を介して流れる電流i5 は小さく、抵抗154と抵抗1
55との接続点の電位V6 は高く、この電位V6 が演算
増幅回路素子106の出力電圧よりも高く、ダイオード
129がオフ状態にあるため動作しない。そして、クラ
ンプ回路57は、ランプ電圧VL が大きくなって抵抗1
58と抵抗159とにより分割された基準電位V8 に対
して電位V6 が低下しようとした場合に、ダイオード1
29を介して電流を抵抗155に流し込んで抵抗154
に流れる電流i5 を所定値に制限するように動作する。
すなわち、クランプ回路57は、抵抗152とトランジ
スタ114とを介して電流加算点Xに流れ込む電流i6
を所定値に制限するよう動作する。ここで放電灯が安定
状態で点灯しているときのランプ電圧VL においては、
この流入電流i6 は一定値になるように定数選定されて
いる。
【0049】従って、第2のランプ電圧検出回路56
は、図6に示すように変化する電流i 6 を電流加算点X
に流入させる特性を有している。
【0050】(viii)時定数回路およびランプ電圧範囲検
出回路 時定数回路58は、演算増幅回路素子107とトランジ
スタ115とダイオード130とコンデンサ133と抵
抗157、160、161、162とにより構成されて
いる。
【0051】一方、ランプ電圧範囲検出回路59は、比
較回路素子108、109とトランジスタ116と抵抗
163、164、165、166、167、168とか
ら構成されている。
【0052】ランプ電圧範囲検出回路59は、ランプ電
圧検出端子15cに接続された抵抗167と抵抗168
とで分割した電圧V9 を検出してこの電圧V9 と基準電
圧V 11とを比較回路素子109で比較することにより、
ランプ電圧VL が放電灯2の放電開始前の開放電圧V
OCV よりも十分に低いことを検出すると共に、放電灯2
の放電開始後、ランプ電圧VL が基準電圧V10に対応す
る所定値V108 よりも負側に大きくなったことを比較回
路素子108で検出し、ランプ電圧VL がこの両方の条
件を満足する範囲に到達することによりトランジスタ1
16とトランジスタ115とがONし、抵抗160を介
してコンデンサ133の充電を開始させる。これによ
り、抵抗160とコンデンサ133との接続点の電位V
12は指数関数的に上昇し、電圧フォロワ回路を構成する
演算増幅回路素子107の出力に同じ電圧が発生し、初
めは電流加算点Xより抵抗157を介して電流i7 を流
し出すが、コンデンサ133の充電電圧V12が上昇する
に伴って抵抗157を介して電流加算点Xに向けて電流
7 を流し込むことになる。
【0053】[ 動 作 ]次に全体の動作について、
図4に示す動作波形図とあわせて説明する。
【0054】まず図4において、時点t0 で点灯スイッ
チ3をONすることによりPWM回路13が動作を開始
すると、コンデンサ17には開放電圧Vocv が充電され
る。ここでランプ電圧VL を図示のように負の電圧を印
加しているのは、放電灯2に封入されたNaが外部に漏
出(ナトリウム損失)するのを防止するためである。
【0055】続いて、時点t1 で高圧コイル22で高圧
パルスが発生し放電灯2に印加され放電が開始される
と、ランプ電圧VL は急激に低下する。ここで、比較回
路素子108が検出するランプ電圧VL をV108 とし、
比較回路素子109が検出するランプ電圧VL をV109
とすると、放電開始直後はランプ電圧VL がV108 以下
であるので比較回路素子108の出力は低レベルとなり
トランジスタ116はオフしたままである。したがっ
て、コンデンサ133の充電は行われないためコンデン
サ133の電位V12は低く演算増幅回路素子107の出
力電位は低レベルであるため、電流加算点Xより抵抗1
57を介して演算増幅回路素子107に向かって電流を
流し込んでいる。また前述のごとく放電開始直後のラン
プ電圧VL は小さいため第2のランプ電圧検出回路56
の電位V6 は大きく、抵抗152とトランジスタ114
とを介して電流加算点Xに流れ込む電流i6 も小さい。
したがって電流加算点Xに流れ込む電流が小さくかつ電
流加算点Xより流出する電流が多いわけであるから、誤
差増幅回路53がバランスを取る条件としては、ランプ
電流IL が大きくてランプ電流検出端子15dの電位V
d を上昇させて電流加算点Xより抵抗145を通してラ
ンプ電流検出端子15dに流れる電流i4 を減らすと共
に、ランプ電流検出端子15dの電位Vd をさらに上げ
て逆にランプ電流検出端子15dより抵抗145を介し
て電流加算点Xに電流を流し込むことが条件となり、こ
の結果、大きなランプ電流IL が流れ、約70Wの大き
な出力電力PL が得られることになる。ここで、この大
きなランプ電力PL の印加によりランプ電圧VL が徐々
に増加するが、このランプ電圧VL の増加にともなって
第2のランプ電圧検出回路56の抵抗152とトランジ
スタ114とを介して電流加算点Xに流れる電流i6
増加するとともに、抵抗153とダイオード128とに
より上述したような非線形補正がなされているため、ラ
ンプ電圧VL が上昇してもほぼ同一の大きな電力PL を
維持できる。ここで、時点t1 より時点t2 に至る間で
ランプ電圧VL が特に小さくなる領域があり、約70W
に定電力制御をするとランプ電流IL が制限値を越えて
しまうためランプ電流制限回路55が動作し、図4に示
すランプ電流IL を所定値に制限するように動作させ
る。
【0056】次に、ランプ電圧VL がさらに上昇し時点
2 でV108 を越えると、比較回路素子108の出力が
高レベルとなり、比較回路素子109の出力はすでに高
レベルであるため、トランジスタ116とトランジスタ
115とがオンし、抵抗160を介してコンデンサ13
3の充電が開始される。これにより、演算増幅回路素子
107の出力電位は徐々に上昇し抵抗157を介して電
流加算点Xより流出する電流が徐々に減少するため、誤
差増幅回路53のバランス条件が変わって出力電力PL
は徐々に減少を始める。
【0057】そしてランプ電圧VL がさらに上昇し、時
点t3 でランプ電圧VL がV106 を越えると、第2のラ
ンプ電圧回路56の電位V6 はクランプ回路57の動作
により一定となり、抵抗152とトランジスタ114と
を介して電流加算点Xに流れ込む電流i6 が一定とな
る。そして、この間もコンデンサ133の充電電圧V12
は上昇を続けるため、放電灯2への出力電力PL は減少
を続ける。
【0058】そしてコンデンサ133の充電が終わる
と、演算増幅回路素子107より抵抗157を介して電
流加算点Xに流れる電流i7 は一定となるため、放電灯
2への出力電力PL も一定となり、一連の始動動作が終
了し、安定制御状態に入る。
【0059】そして安定状態のランプ電圧VL が何らか
の原因で変動した場合は、第1のランプ電圧検出回路5
4の出力とランプ電流検出端子15dの出力が電流加算
点Xにて加算されているため、ほぼ一定の出力電力PL
に制御される。さらに、この第1のランプ電圧検出回路
54には抵抗151とダイオード127とにより非線形
回路が構成してあるため、ランプ電圧VL がかなり変化
しても出力電力PL をほぼ一定に制御することができ
る。
【0060】以上説明したように、本実施例は、電力制
御手段(誤差増幅回路53)により、第1のランプ電圧
検出手段(第1のランプ電圧検出回路54)が出力する
信号i3 と第2のランプ電圧検出手段(第2のランプ電
圧検出回路56)が出力する信号i6 とランプ電流検出
手段(抵抗145)が出力する信号i4 と時間が経過す
るにしたがい増加割合が減少する信号i7 との加算値V
X に基づいて、放電灯2に供給すべき電力PL を制御す
るようにしており、極めて簡単な回路構成で、好ましい
電力制御、すなわち、放電灯2の点灯始動直後には大き
な電力PL を印加して速やかに光を立ち上げ、放電灯2
の電圧VL が所定の値(V108 )より大きくなった時点
2 で経過時間と共に印加電力PL を減らして徐々に安
定制御時の電力35Wに近づける電力制御を行わせるこ
とが可能となる。
【0061】なお、上記実施例では、第1のランプ電圧
検出回路54を、ランプ電圧VL の低い領域においても
ランプ電圧VL が増大するにしたがって増大する信号i
3 を出力するよう構成しているが、クランプ回路などを
もうけ、ランプ電圧VL の低い領域においては一定の値
に維持される信号i3 を出力するように構成しても同様
の効果を奏することが可能である。
【0062】また、上記実施例はアナログ回路を用いた
例を示したが、マイクロコンピュータを用いて上記と同
様な制御を行うようにしてもよいことはいうまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による放電灯点灯装置の構成図
【図2】図3と一体となって電力制御回路を構成する部
分回路図
【図3】図2と一体となって電力制御回路を構成する部
分回路図
【図4】動作波形図
【図5】第1のランプ電圧検出回路の特性図
【図6】第2のランプ電圧検出回路の特性図
【図7】第1のランプ電圧検出回路の特性の説明図
【符号の説明】
2 放電灯 45 抵抗(ランプ電流検出手段) 53 誤差増幅回路(電力制御手段) 54 第1のランプ電圧検出回路(第1のランプ電圧
検出手段) 56 第2のランプ電圧検出回路(第2のランプ電圧
検出手段) 58 時定数回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−263158(JP,A) 特開 平6−13193(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/282

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも放電灯のランプ電圧が高い領
    域においてランプ電圧に応じた信号を出力する第1のラ
    ンプ電圧検出手段と、 放電灯のランプ電圧が低い領域においてランプ電圧に応
    じた信号を出力する第2のランプ電圧検出手段と、 放電灯のランプ電流に応じた信号を出力するランプ電流
    検出手段と、 第1、第2のランプ電圧とランプ電流とに応じた信号の
    加算値に基づいて、放電灯に供給すべき電力を制御する
    電力制御手段とを備えることを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放電灯点灯装置におい
    て、第1のランプ電圧検出手段は、放電灯のランプ電圧
    の低い領域から高い領域にわたって、ランプ電圧が増大
    するにしたがって増大する信号を出力し、第2のランプ
    電圧検出手段は、放電灯のランプ電圧の低い領域におい
    てランプ電圧が増大するにしたがって増大し、ランプ電
    圧の高い領域においてランプ電圧によらず一定の値を維
    持する信号を出力することを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の放電灯点灯装置におい
    て、第1のランプ電圧検出手段は、放電灯のランプ電圧
    の低い領域においてランプ電圧によらず一定の値を維持
    し、ランプ電圧の高い領域においてランプ電圧が増大す
    るにしたがって増大する信号を出力し、第2のランプ電
    圧検出手段は、放電灯のランプ電圧の低い領域において
    ランプ電圧が増大するにしたがって増大し、ランプ電圧
    の高い領域においてランプ電圧によらず一定の値を維持
    する信号を出力することを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯
    点灯装置において、電力制御手段は、第1、第2のラン
    プ電圧とランプ電流とに応じた信号の加算値と、時間が
    経過するにしたがい増加割合が減少する信号との加算値
    とに基づいて、放電灯に供給すべき電力を制御すること
    を特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 ランプ電流iLを制御するために電流加
    算点Xに電流i3を流入させる第1のランプ電圧検出手
    段を備え、該第1のランプ電圧検出手段は、ランプ電圧
    VLが定格電圧より大きい領域においては、定格電圧に
    おいて最大と なる放物曲線を描くときのランプ電圧VL
    に対する電流i3の傾きに対して、ランプ電圧VLに対
    する電流i3の傾きを小さな値にとるとともに、ランプ
    電圧VLが定格電圧より小さい領域においては、定格電
    圧において最大となる放物曲線を描くときのランプ電圧
    VLに対する電流i3の傾きに対して、ランプ電圧VL
    に対する電流i3の傾きを大きな値にとる電圧制御を行
    なうことを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の放電灯点灯装置におい
    て、ランプ電流iLを制御するために電流加算点Xに電
    流i6を流入させる第2のランプ電圧検出手段を備え、
    該第2のランプ電圧検出手段は、ランプ電圧VLが定格
    電圧よりも小さい領域において、低い領域ではランプ電
    圧VLに比例した電流i6を電流加算点Xに流入させ、
    高い領域ではランプ電圧VLに対する電流i6の変化量
    を小さくして電流加算点Xに流入させることを特徴とす
    る放電灯点灯装置。
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