JP3379265B2 - 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 - Google Patents

芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法

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JP3379265B2
JP3379265B2 JP04311495A JP4311495A JP3379265B2 JP 3379265 B2 JP3379265 B2 JP 3379265B2 JP 04311495 A JP04311495 A JP 04311495A JP 4311495 A JP4311495 A JP 4311495A JP 3379265 B2 JP3379265 B2 JP 3379265B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族ポリカーボネート
樹脂の製造法に関するものである。さらに詳しくは、色
調に優れ、耐熱性、耐加水分解性に優れた高品質の芳香
族ポリカーボネート樹脂を、エステル交換法(溶融法)
によって生産性よく製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネート樹脂は、エンジ
ニアリングプラスチックとして、その優れた耐衝撃性、
寸法安定性や透明性を活かした用途、例えば光ディスク
基材、キャリッジ、レンズ等に幅広く使用されている。
工業的な製造方法としては、ビスフェノールなどのジヒ
ドロキシジアリール化合物とホスゲンとを反応させる界
面法や、ビスフェノールなどのジヒドロキシジアリール
化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸ジアリール
エステルとを溶融状態で反応させるエステル交換法(溶
融法)が知られている。
【0003】また、一般に、高分子量のポリマーを得る
方法としては、前重合工程で比較的低分子量のプレポリ
マーを製造した後、後重合工程により高分子量化を行う
2段階重合方法が知られている。該後重合工程として
は、高粘度対応の横型重合装置を用いる方法と、固相重
合を行う方法等があるが、横型重合装置を用いる方法が
生産性良くポリマーを得ることができ、工業的に有利な
方法として使用されている。
【0004】しかしながら、特開平2−153925号
公報に開示されている芳香族ポリカーボネートの製造方
法においては、水平回転シャフトに垂直方向に取り付け
られた攪拌翼を有する横型重合装置を用いて重合してい
るため、必然的に水平回転シャフト等の、攪拌には直接
寄与しない部分にポリマーが滞留しやすく、得られるポ
リマーの着色や不要なゲルの発生が生じる。また、特開
昭63−23926号公報には、スクリューとパドルを
組み合わせた押出機重合装置を用いたポリカーボネート
の製造例が開示されているが、やはり羽根の不連続部分
でのポリマーの滞留が生じやすく、着色や物性低下の問
題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、色調、流動
性、耐熱性、耐加水分解性等に優れた高品質の芳香族ポ
リカーボネート樹脂を高い生産性で製造する方法の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、芳香族ジヒド
ロキシ化合物と炭酸ジアリールエステルとのエステル交
換反応により芳香族ポリカーボネート樹脂を製造する方
法において、 前重縮合工程:芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジアリ
ールエステルとの溶融混合物を堅型攪拌反応槽内に供給
し、混合物の重縮合反応を行なって粘度平均分子量3,
000〜25,000、末端水酸基濃度が全末端基中1
〜40モル%のプレポリマーを製造した後、
【0007】後重縮合工程:前記工程で得たプレポリマ
ーを、相互に連続的に結合した複数の攪拌翼を有し、該
連続した複数の攪拌翼の水平方向の長さをL、攪拌翼の
回転直径をDとしたときL/Dが1.5〜10である二
軸横型反応装置を用いて、温度250〜350℃、滞留
時間10分以上で、プレポリマーの滞留量を該二軸横型
反応装置の実効容積の5〜95%の範囲で高分子量化す
ることにより、粘度平均分子量14,000〜60,0
00、末端水酸基濃度が全末端基中30モル%以下の芳
香族ポリカーボネート樹脂を得ることを特徴とする芳香
族ポリカーボネート樹脂の製造方法を提供するものであ
る。
【0008】
【発明の概要】芳香族ジヒドロキシ化合物 本発明で原料として用いられる芳香族ジヒドロキシ化合
物としては、下記一般式(I)で表されるものが用いら
れる。
【0009】
【化1】
【0010】〔式中、R1 、R2 は各々独立に、水素原
子、ハロゲン、アルキル基、アルケニル基、置換されて
いても良いアリール基を示し、Xは、
【0011】
【化2】 (但し、R3 、R4 は各々独立に、水素原子、又は炭素
数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基
を表す)、
【0012】
【化3】
【0013】または、−O−、−CO−、−S−もしく
は−SO−を示す。〕
【0014】芳香族ジヒドロキシ化合物として具体的に
は、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ペンタン、3,3−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス(3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−sec−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニル
メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルプロパン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ジフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ジベンジルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−シクロペンタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルフィド、4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、フェノールフタレイン等が挙げられる。こ
れらの芳香族ジヒドロキシ化合物は単独で用いても良
く、また混合物として用いてもよい。これらのうち、好
ましいものは、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンである。
【0015】炭酸ジアリールエステル 本発明で用いられる炭酸ジアリールエステルとしては、
下記一般式(II)で表されるビスアリールカーボネート
類またはポリカーボネートオリゴマーが用いられる。
【0016】
【化4】
【0017】〔式中、R12〜R15は、各々独立にフッ
素、塩素、臭素より選ばれたハロゲン、ニトロ基、置換
基を有していても良い炭素数1〜6のアルキル基、また
はアリール基を示す。また、jは0〜20の整数を表
す。〕
【0018】ビスアリールカーボネート類としては、例
えば、ジフェニルカーボネート、ビス(p−クロロフェ
ニル)カーボネート、ビス(o−クロロフェニル)カー
ボネート、ビス(2.4−ジクロロフェニル)カーボネ
ート、ビス(p−ニトロフェニル)カーボネート、ビス
(o−ニトロフェニル)カーボネート等が挙げられ、ポ
リカーボネートオリゴマーとしては、ビスフェノールA
のビスアリルカーボネート、末端にフェニルカーボネー
ト基を有するポリカーボネートオリゴマー等が挙げられ
る。特に好ましくは、ジフェニルカーボネートである。
【0019】本発明で用いる芳香族ポリカーボネートを
エステル交換反応で製造するためには、重合中にビスア
リールカーボネート類が留出するのを補うために、通
常、これらの炭酸ジアリールジエステルは、上記芳香族
ジヒドロキシ化合物1モルに対して1〜1.7モル、好
ましくは1.05〜1.5モル使用するのがよい。
【0020】末端封鎖剤 本発明の芳香族ポリカーボネートには、必要に応じて末
端封鎖剤としてのモノ置換フェノールを添加してもよ
い。このような目的に使用される単官能のフェノール類
としては、例えば、クレゾール、メトキシフェノール、
アミルフェノール、ヘキシルフェノール、オクチルフェ
ノール、クミルフェノール、フェニルフェノールなどが
あげられる。これらの単官能性のフェノールは、重合の
最初に加えても良いし、重合初期のエステル交換反応が
終了後に添加してもよい。
【0021】本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂の製
造方法においては、フロログルシンや1,1,1−トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−エタン等の3価以上の
多官能性の化合物を添加して分岐ポリカーボネートとす
ることも可能である。さらに、テレフタル酸や、イソフ
タル酸等のジカルボン酸を添加して芳香族ポリエステル
ポリカーボネート樹脂とすることも可能である。
【0022】エステル交換触媒 エステル交換触媒としては、アルカリ金属またはアルカ
リ土類金属のフェノラート、炭酸塩、酢酸塩、燐酸塩、
水酸化物、水素化物等のアルカリ金属化合物またはアル
カリ土類金属化合物、フェニル燐酸、フェニル亜燐酸及
びその金属塩などのリン化合物、テトラメチルアンモニ
ウム−テトラフェニルボラネート、テトラフェニルホス
ホニウム−テトラフェニルボラネートなどのアンモニウ
ム、ホスホニウムのボラネート塩触媒、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒ
ドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキ
シドなどのアンモニウムヒドロキシド、ジメチルフェニ
ルベンジルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブチ
ルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩、ト
リエチルアミン、2−メチルイミダゾール、ジメチル−
4−アミノピリジンなどのアミンまたはその塩、イミノ
カルボン酸誘導体又はその塩などが挙げられる。
【0023】この中で、特にアルカリ金属化合物が好ま
しく、特にはニトリロ三酢酸ナトリウム等のイミノカル
ボン酸誘導体又はその塩等の含窒素系のアルカリ金属化
合物、フェニル燐酸2ナトリウム等の含燐系のアルカリ
金属化合物、あるいは炭酸セシウム、炭酸ナトリウム等
のアルカリ金属炭酸塩が好ましくあげられる。これらは
単独で使用してもよいし、二種以上と組み合わせて使用
してもよい。触媒の量は、芳香族ジヒドロキシ化合物1
モルに対し、10-4〜10-8モル、好ましくは10-5
10-8モル、特に好ましくは10-5〜10-7モルであ
る。
【0024】製造方法 本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂の製造法において
は、前重縮合工程で溶融粘度の低いプレポリマーを製造
し、さらに後重縮合工程においてプレポリマーを高分子
化せしめる。(図1参照) i)前重縮合工程:プレポリマーの製造方法は特に限定
されず、バッチ方式で製造しても、連続方式で製造して
も良いが、連続方式が好ましい。特に、攪拌棒が縦方向
に具備されている槽型(堅型)反応装置(1)を連続で
用いる方法が好ましい。
【0025】かかる槽型反応装置の攪拌翼の形状として
は、マックスブレンド翼、フルゾーン翼、タービン翼、
パドル翼、アンカー翼、ヘリカルパドル翼、ネジリ格子
翼等があげられる。〔化学工学便覧、911頁、(改定
5版)〕。中でも反応槽内の中心部に設けられた回転軸
に攪拌翼を設け、この攪拌翼の一部を前記槽壁内面に沿
った形状に形成した槽壁内面に近接させたマックスブレ
ンド翼を有する槽型反応装置が好ましい。
【0026】芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジアリー
ルエステルの溶融物はパイプ2より槽型反応装置に供給
される。3はエステル交換触媒を供給するパイプであ
る。4は副生物の排出管である。この前重縮合工程で得
られるプレポリマーの粘度平均分子量は3,000〜2
5,000、好ましくは5,000〜20,000、特
に好ましくは8,000〜20,000である。
【0027】プレポリマーの粘度平均分子量が3,00
0より低い場合は、槽型反応装置での重合時間は短い
が、後重合工程での横型反応装置での重合の負担が大き
く、分子量上昇に長時間を要するので、全体の生産性に
長時間要し、好ましくない。また、プレポリマーの分子
量が25,000を超える場合は、通常の槽型反応装置
では、高分子量化による粘度増加に伴ない、攪拌能力が
低下し好ましくない。溶融粘度が高くなるのを防ぐため
には300℃以上の高温で前重縮合工程を行わしめる必
要があり、そのためポリマーが着色するなどの点で不利
である。
【0028】プレポリマーの末端水酸基濃度は、1〜4
0モル%であることが必要である。この濃度が40モル
%を越えると最終ポリマーの末端水酸基濃度が高くな
り、着色や耐加水分解性の低下を招く。また1モル%未
満であると反応速度が遅くなり、滞留時間が長くなり、
着色やゲル化の問題が生じる。末端水酸基濃度の好まし
い範囲は3〜35モル%であり、特に好ましい範囲は5
〜30モル%である。
【0029】プレポリマーの製造の反応条件としては、
温度は140℃〜320℃の範囲が好適である。好まし
くは160〜220℃の範囲とし、その後、徐々に昇温
して最終的には250〜320℃、特に260〜300
℃の範囲とするのが好ましい。また、圧力は、常圧〜
0.0001トール(Torr)の範囲である。通常の
反応槽で製造できるが、連続方式で製造する場合には上
記範囲で段階的に数段で製造することができる。前重縮
合工程においては、反応系外に留出したモノフェノール
類の量が、用いられた芳香族ジヒドロキシ化合物1モル
に対して0.8〜1.20モルとなるまで、エステル交
換反応を行うことが好ましい。
【0030】ii)後重縮合工程:後重縮合工程で二軸
横型反応装置を用いて更に高分子量化せしめる場合に
は、第一段階で得られたプレポリマーを溶融状態のまま
直接、二軸横型反応装置にフィードしてもよいし、いっ
たんペレット化したものを押出機などで再度溶融後フィ
ードしてもよいが、直接溶融状態のままでフィードした
方が熱効率面やポリマーの着色防止面で好ましい。
【0031】後重縮合工程においては、攪拌翼が相互に
連続結合した攪拌翼を有する二軸横型反応装置5を用い
る。相互に連続結合した攪拌翼6,6′とは、用いられ
る攪拌翼が相互に連結して繋がっているものである。す
なわち、攪拌動力7を攪拌翼に伝達する耳軸8,8′と
その耳軸に連なるすべての攪拌翼6,6′は相互に接
し、連続的に繋がったものである。また、その連結部分
は攪拌翼自体6a,6′aであるか、攪拌翼の一部分、
またはスクレーパー等6b,6′bとして利用されるも
のが好ましく、単なる補強材料としてのみ使用されるも
のではないことが好ましい。水平回転シャフトは存在し
ても存在しなくてもどちらでも良いが、水平回転シャフ
トを有さず、攪拌翼が相互に連続的に結合することによ
り回転軸心を構成する横型反応装置が好ましい。
【0032】これに対し、相互に不連続な攪拌翼(特開
平2−153925号)は、水平回転シャフトを通して
のみ攪拌翼が繋がり、攪拌翼同志は連続的には繋がらな
い点で、本発明の相互に連続な攪拌翼とは容易に区別す
ることができる。これらの相互に不連続な攪拌翼を使用
した場合には、実質的に攪拌に寄与しない部分、例えば
動力を伝達したり、攪拌翼を取り付けるためだけに存在
する回転シャフトが存在するため、その部分のポリマー
の更新が不足し、着色の原因となったり、不要なゲルの
発生を起こすので好ましくない。さらに、更新性を向上
させるために滞留時間を減少させると、ポリマーの高重
合化が困難になったり、反応速度を稼ぐために末端水酸
基濃度を高くしなければならなくなり、着色や耐加水分
解性の低下を招くため好ましくない。
【0033】従って、攪拌翼は連続なものがよく、反応
に寄与しない水平回転シャフトのないものが特に好まし
い。攪拌等に直接寄与しない水平回転シャフト等の割合
いは、その横型反応装置の容積の20%未満であること
が好ましく、10%未満であることが特に好ましい。攪
拌翼の形状は特に限定されないが、例えば、円板型、凸
レンズ型、丸枠型、窓枠型、擬三角形型等及びこれらを
基本に変形させたものがあげられる。これらのうち丸
枠、窓枠等の枠型の中空翼の形状を有する攪拌翼が、攪
拌翼全体が板状になったものに比較して、無用なポリマ
ーの付着が少ないため好ましい。
【0034】特に、特公平3−47130号公報に開示
される水平に設置された円筒状容器9内の長手方向両端
部に2本の回転耳軸8,8′を並設し、前記長手方向の
回転耳軸間に複数個の棒状矩形枠6a,6b,6′a,
6′bを連続した攪拌翼取付け、前記並設した回転耳軸
を相対応する一方の攪拌翼の棒状矩形枠の先端が他方の
攪拌翼の回転中心に近接して通過するように保持せしめ
てなる格子型攪拌翼を有する二軸横型反応装置5が好ま
しい。
【0035】図中、10はベント管、11は溶融ポリマ
ー抜出口である。なお、一般に文献に記載されている公
知のスクリュー型攪拌翼では滞留時間が長くとれず高分
子量化が困難であり、後述するように末端水酸基濃度が
下げられず、ポリマーの耐加水分解性が低く、さらにス
クリュー翼では剪断が強くかかり、その発熱による着色
が著しいので使用は好ましくない。
【0036】本発明の横型反応装置は連続攪拌翼の水平
方向の長さ、すなわち、回転軸心の長手方向の長さを
L、攪拌翼の回転直径をDとしたとき、L/Dが1.5
〜10である。L/Dの値は攪拌翼の形状、最適反応時
間、必要な分子量分布等にもよるが、L/Dを大きくし
すぎると相対的に攪拌翼の数に比べ翼が小さくなるため
攪拌効率が落ち好ましくなく、また、L/Dが少なすぎ
ると攪拌翼の大きさが大きくなりすぎ、又、ピストンフ
ロー性が低下し、重合反応が長時間となりすぎる。好適
にはL/Dは2〜10、更に好ましくは2.5〜10で
ある。
【0037】本発明においては二軸横型反応装置である
ことが必要であり、また、これらの二軸横型反応装置は
複数使用しても良い。後重縮合工程における反応温度は
低すぎると反応が遅くなり、ポリマーの粘度も高くなり
攪拌効率が悪くなり好ましくない。反応温度が高すぎる
と、ポリマーの分解が促進され、着色の原因となるので
やはり好ましくない。好ましい後重縮合温度の範囲は2
60〜320℃であり、特に好ましいのは270〜31
0℃である。また、圧力は10Torr以下、好ましく
は2Torr以下である。
【0038】滞留時間は、一般に同じ温度であれば短い
ほど着色を防ぐことをできるが、実際には滞留時間を短
くしようとすれば、温度を非常に高くしなければ、重合
を終了させることができず、かえって着色の原因となる
ため10分以上の滞留時間となるように温度を選ぶと良
い。通常滞留時間は10分〜120分、好ましくは15
分〜90分である。
【0039】二軸横型反応装置におけるポリマーの滞留
量は、該反応装置の実効内容積の5〜95%となるよう
にして後断の重縮合を行うのが好ましい。ここで実効内
容積とは、槽内容積から、攪拌翼の体積、耳軸や水平軸
等の体積を除いた、ポリマーを充填させ得る最大の体積
のことである。ポリマーの滞留量を増やす程、横型反応
装置一基の単位時間当りのポリマー処理量は増加する傾
向にはあるが、あまり滞留量を増やすと縮合副生物除去
効率が悪くなるために重合時間が長時間必要となり、逆
に処理可能量は減少し、熱滞留による着色や物性低下を
起こす。
【0040】ポリマーの滞留量を減らす程、縮合副生物
の除去効率は良くなるが、横型反応装置一基当りのポリ
マー処理効率が低下し、又、反応槽内に残留するポリマ
ーを更新するポリマーの絶対量が不足し、残留ポリマー
の変性による、着色や物性低下を招きやすい。ポリマー
製造の生産性を保ち、着色や物性低下を起さないポリマ
ー滞留量は、横型反応装置の実効内容積の5〜95%で
あるが、10〜80%が好ましく、15〜70%が特に
好ましく、20〜60%が最も好ましい。
【0041】芳香族ポリカーボネート樹脂 本発明により得られる芳香族ポリカーボネート樹脂の粘
度平均分子量は、14,000〜60,000である。
また末端水酸基濃度は、全末端基中で30モル%以下で
あり、目的とする分子量にもよるが、25モル%以下が
好ましく、20モル%以下が特に好ましく、15モル%
以下が最も好ましい。この最終ポリマーの末端水酸基濃
度は、前述のプレポリマーの末端水酸基濃度や触媒種、
量を変えることにより調節できる。
【0042】芳香族ポリカーボネート樹脂は、必要に応
じて、亜りん酸トリエステル、ベンゼンホスホン酸、酸
性りん酸エステル等のりん系熱安定剤、ヒンダードフェ
ノールなどの坑酸化剤等の公知の熱安定剤を添加してそ
の熱安定性を改良することが可能である。また、必要に
応じて、他の樹脂による変性を行なったり、ガラス繊維
や炭素繊維などの充填剤、難燃化剤、UV吸収剤、離型
剤や着色剤を添加しても構わない。
【0043】本発明方法によって製造されたポリカーボ
ネート樹脂は、残存塩化メチレンによる問題もなく、色
調に優れた高品質の芳香族ポリカーボネート樹脂であ
る。従って、該ポリカーボネート樹脂は、例えばシート
やレンズ、コンパクトディスクや光ディスクなどの光学
部品用用途や自動車などの透明部品用途、各種機器のハ
ウジングなど一般的なエンジニアリング・プラスチック
材料として幅広く使用できる。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定される
ものではない。 (1)粘度平均分子量(Mv) 20℃における塩化メチレン溶液の固有粘度[η](d
l/g)をウベローデ粘度管を用いて測定し、次式を用
いて粘度平均分子量を算出した。
【0045】
【数1】 [η]=1.23×10-4・(Mv)0.83 (2)末端水酸基濃度の測定 末端水酸基量は(Macromol.Chem88巻、
215頁(1965年刊))の記載に従い四塩化チタン
を用い赤色錯体を作らせ、546nmの光の吸光度より
定量し、又、水酸基末端以外の末端基量は、ポリマーを
アルカリ分解後、フェノール等の芳香族ヒドロキシ化合
物由来の末端の定量を行い、それらを用いて計算した。 (3)ポリマーの色調 ペレットの色調は、カラーコンピューター(スガ試験機
(株)製、SMカラーコンピューター、モデルSM−
4)にて反射法により測定したb値で評価した。b値が
大きいほど黄色味は高い事を表しており、色調良好なサ
ンプルとしてはb値1.5以下、好ましくはb値1.0
以下である。 (4)Q値 JIS K 6719に準じて行った。
【0046】実施例1 前重縮合工程:ビスフェノールA4566g(20.0
モル)、ジフェニルカーボネート4584g(21.4
モル)とニトリロ三酢酸三ナトリウム0.056g
(0.0002モル)を30リットルのマックスブレン
ド翼を有する槽型反応装置に仕込み、窒素置換した後、
徐々に昇温した。反応混合物が溶解した後に攪拌を始
め、この時点を重合開始時間とした(槽内温度180
℃)。その後さらに270℃まで昇温を続けるととも
に、徐々に減圧し、生成したフェノールを留去して反応
を続け、最終的に槽内を1Torrに保ち、全重合時間
4時間で重合を終了し、槽内を復圧した後にストランド
状に水槽内に押し出し、カッティングしてペレットとし
た。得たプレポリマーの粘度平均分子量は14,900
(末端水酸基濃度=19モル%)であった。またプレポ
リマーは無色透明であり、色調はb値で0.1であっ
た。
【0047】後重縮合工程:二軸横型反応装置として、
特公平3−47130号公報に示される枠型攪拌翼をそ
の各枠の一辺の中心部付近で互いにほぼ直角に順次連結
させ、攪拌翼が相互に連続である反応装置(L/D=約
3、実効内容積20リットル)を用い、上記プレポリマ
ーのペレットを6kg/時の割合でこの反応装置に供給
し、270℃、0.5mmHg、滞留時間60分で後重
合を行った。得たポリマーの粘度平均分子量は22,0
00(末端水酸基濃度=8モル%)であった。ポリマー
は無色透明であり、色調はb値で0.2であった。ま
た、Q値は7.6×10-2cm3 /Sであった。
【0048】実施例2 前重縮合工程:触媒としてフェニルリン酸2ナトリウム
0.044g(0.0002モル)を用いた以外は実施
例1と同様にしてプレポリマーを得た。得たプレポリマ
ーの粘度平均分子量は14,500(末端水酸基濃度=
15モル%)であった。また、プレポリマーは無色透明
であり、色調はb値で0.1であった。
【0049】後重縮合工程:上記プレポリマーを用い、
反応温度を290℃とした以外は実施例1と同様にして
後段重合を行った。得たポリマーの粘度平均分子量は3
1,700(5モル%)であった。ポリマーは無色透明
であり、色調はb値で0.3であった。また、Q値は
1.6×10-2cm3 /Sであった。
【0050】実施例3 前重縮合工程:触媒として炭酸セシウム0.0065g
(0.00002モル)を用いた以外は実施例1と同様
にしてプレポリマーを得た。得たプレポリマーの粘度平
均分子量は15,100(末端水酸基濃度=21モル
%)であった。また、プレポリマーは無色透明であり、
色調はb値で0.1であった。
【0051】後重縮合工程:上記プレポリマーを用い、
反応温度を290℃とした以外は実施例1と同様にして
後段重合を行った。得られたポリマーの粘度平均分子量
は22,700(末端水酸基濃度=9モル%)であっ
た。ポリマーは無色透明であり、色調はb値で0.3で
あった。また、Q値は7.0×10-2cm3 /Sであっ
た。
【0052】比較例1 前重縮合工程:ジフェニルカーボネートを4,498g
(21.4モル)とした以外は参考例1と同様にしてプ
レポリマーを得た。得られたプレポリマーの粘度平均分
子量は14,800(末端水酸基濃度=46モル%)で
あった。またプレポリマーは無色透明であり、色調はb
値で0.2であった。
【0053】後重縮合工程:上記プレポリマーを用い、
滞留時間30分とした以外は実施例1と同条件で重合を
行った。得られたポリカーボネートは塩化メチレンに一
部溶けない部分があることが目視されたが、溶液部分の
粘度平均分子量は21,900(末端水酸基濃度=31
モル%)であった。色調は黄色みを帯びており、b値で
1.0であった。また、Q値は6.2×10-2cm3
Sであった。
【0054】比較例2 前重縮合工程:実施例1で得たプレポリマーペレットを
利用した。 後重縮合工程:後重縮合装置として特開平2−1539
25号公報に示される攪拌翼の形状が円盤であり、水平
回転シャフトに垂直に結合した相互に不連続な攪拌翼を
持つ二軸横型反応装置(L/D=7.5、実効内容積2
0リットル)を用い実施例1と同条件で重合を行った。
得たポリカーボネートの粘度平均分子量は21,800
(末端水酸基濃度=10モル%)であった。色調は黄色
みを帯びており、b値で0.8であった。また、Q値は
7.2×10-2cm3 /Sであった。
【0055】比較例3 前重縮合工程:実施例2で得たプレポリマーペレットを
利用した。 後重縮合工程:後重縮合装置として比較例2で用いた特
開平2−153925号公報に示される装置を用い、実
施例2と同条件で重合を行った。得られたポリカーボネ
ートは塩化メチレンに一部溶けない部分があることが目
視されたが、溶液部分の粘度平均分子量は30,700
であった。また、色調は黄色みを帯びており、b値で
1.9であった。また、Q値は1.2×10-2cm3
Sであった。
【0056】
【発明の効果】本発明による芳香族ポリカーボネート樹
脂の製造方法によれば、残存塩化メチレンによる問題も
なく、色調に優れ、ゲル等の不純物を含まず、流動性、
耐加水分解性に優れた高品質の芳香族ポリカーボネート
樹脂を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発明を実施する装置の一部を切り欠い
た平面図である。
【図2】横型二軸反応装置の一例を示す一部を切り欠い
た上面図である。
【符号の説明】
1 槽型攪拌反応槽 2 原料供給管 3 触媒供給管 4 副生物排出管 5 二軸横型反応装置 6,6′ 攪拌翼 7 モーター 8,8′ 短軸 9 円筒状容器 10 ベント用導管 11 ポリマー取出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−17565(JP,A) 特開 平4−142329(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジアリ
    ールエステルとのエステル交換反応により芳香族ポリカ
    ーボネート樹脂を製造する方法において、 前重縮合工程:芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジアリ
    ールエステルとの溶融混合物を堅型攪拌反応槽内に供給
    し、混合物の重縮合反応を行なって粘度平均分子量3,
    000〜25,000、末端水酸基濃度が全末端基中1
    〜40モル%のプレポリマーを製造した後、 後重縮合工程:前記工程で得たプレポリマーを、相互に
    連続的に結合した複数の攪拌翼を有し、該連続した複数
    の攪拌翼の水平方向の長さをL、攪拌翼の回転直径をD
    としたときL/Dが1.5〜10である二軸横型反応装
    置を用いて、温度250〜350℃、滞留時間10分以
    上でプレポリマーの滞留量を該二軸横型反応装置の実効
    内容積の5〜95%の範囲で高分子量化することによ
    り、粘度平均分子量14,000〜60,000、末端
    水酸基濃度が全末端基中30モル%以下の芳香族ポリカ
    ーボネート樹脂を得ることを特徴とする芳香族ポリカー
    ボネート樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 二軸横型反応装置として、 水平に設置された円筒状容器内の長手方向両端部に2本
    の回転耳軸を並設し、前記長手方向の回転耳軸間に複数
    個の棒状矩形枠を連続した攪拌翼を取付け、前記並設し
    た回転耳軸を相対応する一方の攪拌翼の棒状矩形枠の先
    端が他方の攪拌翼の回転中心に近接して通過するように
    保持せしめてなる格子型攪拌翼を有する二軸横型反応装
    置を用いる請求項1の芳香族ポリカーボネート樹脂の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 第1工程の堅型攪拌反応槽が、反応槽内
    の中心部に設けられた回転軸に攪拌翼を設け、この攪拌
    翼の一部を前記槽壁内面に沿った形状に形成した槽壁内
    面に近接させたマックスブレンド翼を有するものである
    請求項1記載の芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方
    法。
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