JP3378940B2 - 滑り防止表面構造 - Google Patents

滑り防止表面構造

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JP3378940B2 JP35215699A JP35215699A JP3378940B2 JP 3378940 B2 JP3378940 B2 JP 3378940B2 JP 35215699 A JP35215699 A JP 35215699A JP 35215699 A JP35215699 A JP 35215699A JP 3378940 B2 JP3378940 B2 JP 3378940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、滑り防止表面構造
に関するものであって、具体的には、地表部にあって地
中構造物の開口を閉塞する地表埋設用の蓋受枠又は蓋に
おいて、走行車両および人間等が該蓋受枠並びに蓋上で
スリップすることをより一層効果的に防止できるように
した滑り防止表面構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、滑り防止表面構造を採用している
地表埋設用の蓋受枠及び蓋としては、図30(イ)及び
(ロ)に示す如く、平面視真円形の突起を環状に配して
なる突起群が複数列突設された蓋受枠1′及び蓋10′
が知られている。
【0003】詳述すると、蓋受枠1′の表面内側には、
多数の真円突起2′が円周上に等分に配置されて環状の
突起群を形成している。
【0004】また、前記真円突起2′が形成する突起群
の外周には、該真円突起2′,2′間の中央に位置して
真円突起2″が環状に配され、更に、その外周には該真
円突起2″,2″間の中央に位置して真円突起2′′′
が環状に配されることで、合わせて3列の突起群が同心
円状に配されるとともに、各真円突起2′,2″,
2′′′の径は、外側に向け順次大きくなっている。
【0005】また、蓋10′の表面外寄りにも、多数の
真円突起2′が円周上に等分に配置されて環状の突起群
を形成するとともに、該真円突起2′が形成する突起群
の更に外周には、該真円突起間の中央に位置して同様の
真円突起2′が環状に配されることで、合わせて2列の
突起群が同心円状に配されている。ここで、各真円突起
2′,2″,2′′′は、蓋受枠の基台面5′及び蓋の
基台面13′から円柱体状に突出成形されてなるもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、滑り防止
表面構造を採用している従来の地表埋設用の蓋受枠及び
蓋にあっては、真円突起2′,2″,2′′′は、表面
積のみが相違した平面視真円形であるために、該真円突
起2′,2″,2′′′により形成される突起群をその
表面に配した蓋受枠1′及び蓋10′は、その表面意匠
が平凡である上に、車道における自動車、自動二輪車の
タイヤや歩道における歩行者の靴底、自転車のタイヤ等
が蓋受枠1′及び蓋10′上を通過する際、タイヤや靴
底等がいずれの方向から真円突起2′,2″,2′′′
に接触しても、平面視において方向性を有しない各真円
突起2′…,2″…,2′′′…とはその円周縁と均一
に接触することから、各真円突起2′…,2″…,
2′′′…とタイヤ並びに靴底等との接触面における摩
擦抵抗が小さくなる。よって、蓋受枠1′及び蓋10′
の表面粗度が小さいことから起因して、その上面で車両
や歩行者等がスリップするという問題点があった。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
でなされたもので、滑り防止表面構造を具備する地表埋
設用の蓋受枠又は蓋における表面粗度を大きくし、該蓋
受枠又は蓋上を通過するタイヤ、靴底等との接触面にお
ける摩擦(滑り)抵抗を大きくなすことで、地表埋設用
の蓋受枠又は蓋上での車両、歩行者等のスリップ防止効
果を高めるとともに、外観形態が非常に躍動感に溢れ、
意匠的にも優れた地表埋設用の蓋受枠又は蓋を提供する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る滑り防止表面構造は、蓋受枠1又は蓋10
の表面に多数の突起を配してなる突起群の一部又は全部
がその上面に凹状部4及び凸状部8を設けた方向性を有
する形状のアメーバ形突起3からなるとともに、該アメ
ーバ形突起3は平面視において真円形を除き、その全周
を曲線状に連設してなる閉じた形状で、該アメーバ形突
起3の方向性を決める軸としての長手方向の中心線が相
隣るアメーバ形突起3の長手方向の中心線とは互いに方
向が異なるべく、該中心線の中点を中心として適宜回動
してなる。即ち、蓋受枠1または蓋10の表面に、方向
性を有する形状で、且つ上面に凹状部4及び凸状部8が
設けられたアメーバ形突起3を一部含み又は全部で形成
される突起群が略環状又は放射状に1列以上形成されて
なり、前記アメーバ形突起3は平面視において真円形を
除き、その全周を曲線状に連設してなる閉じた形状で、
前記アメーバ形突起3の方向性を決める軸としての長手
方向の中心線が相隣るアメーバ形突起3の長手方向の中
心線とは互いに方向が異なるべく、該中心線の中点を中
心として適宜回動してなることを特徴とする。
【0009】ここで、“略環状”とは多数の突起を点在
させることでその一連の形態が円形や楕円形、更には、
三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形状の環又
は環の一部を形成しているものも含むものであり、又、
蓋受枠及び蓋自体の形状も円形や楕円形のほか、多角形
状のものを含むものである。
【0010】更に、“方向性を有する形状のアメーバ
形”とは、平面視において真円形を除き、その全周を曲
線状に連設してなる閉じた形状で、例えて略楕円形、略
たまご形、略ひょうたん形、略だるま形、略8の字形、
略X字形、略Y字形や、該略楕円形、略たまご形、略ひ
ょうたん形、略だるま形、略8の字形における長手方向
の中心線としての長軸及び略X字形、略Y字形、略海星
形における各軸線が曲線状に屈曲した形状等をいい、
又、方向性を決める軸とは、前記各形状における長軸
(略X字形、略Y字形、略海星形においては最も長い軸
線)を意味するものである。
【0011】上記構成からなる滑り防止表面構造にあっ
ては、略環状又は中心から放射状に配された1列以上の
突起群を形成する各突起のうちの一部又は突起群を形成
する突起の全部が、方向性を有する形状で、且つ上面に
凹状部4及び凸状部8が設けられたアメーバ形突起3か
らなるとともに、該アメーバ形突起3の方向性を決める
軸が互いに異なるように配列されているので、蓋受枠1
又は蓋10上を走行する車両のタイヤや歩行者の靴底等
が蓋受枠1又は蓋10の任意の位置にあっても、タイヤ
面や靴底面等と蓋受枠1又は蓋10に設けられた多数の
アメーバ形突起3間にあって滑り抵抗が増し、スリップ
防止作用を奏する。
【0012】即ち、弾性体で構成されたタイヤや靴底等
が蓋受枠1又は蓋10上に位置すると、車重及び人間の
体重が作用することでタイヤや靴底に弾性変形が起こ
り、前記アメーバ形突起3の上面を外れた箇所でタイヤ
面や靴底面に沈み込みが生じるとともに、該タイヤ面や
靴底面等の沈み込み部分が多数のアメーバ形突起3…の
周縁部と接触することで、該接触部から水平方向に対す
る接触(滑り)抵抗が発生する。
【0013】ここで、上記構成からなる地表埋設用の蓋
受枠1又は蓋10にあっては、アメーバ形突起3が方向
性を有するために、該アメーバ形突起3の周縁部の周線
は真円に比して長くなり、前記タイヤ面や靴底面等の沈
み込み部分の周長も増えるから、より大きな接触(滑
り)抵抗が生じることとなってスリップ防止効果が高め
られる。更に、アメーバ形突起3の方向性を決める軸と
しての長手方向の中心線が、相隣るアメーバ形突起3の
中心線とは互いに方向が異なるべく、該中心線の中点を
中心として各アメーバ形突起3…が適宜回動してなるた
め、車両や人等がどの方向から進入してもタイヤ面や靴
底面等が接触するアメーバ形突起3の周縁部は、各アメ
ーバ形突起3…毎に夫々その形態が異なるとともに、各
アメーバ形突起3…の相対距離が突起間毎に相違するこ
ととなり、前記沈み込み部分が一方向から進入するタイ
ヤ面や靴底面に対して様々な方向に様々な距離をもって
生じるから、タイヤ面や靴底面等は蓋受枠1又は蓋10
からより大きな摩擦(滑り)抵抗を得ることができる。
また、前記アメーバ形突起3の上面には凹状部4及び凸
状部8が設けられ、該凹状部4及び凸状部8の周縁部に
あっても前記沈み込み作用が生じるので、前記アメーバ
形突起3による接触抵抗と凹状部4及び凸状部8の接触
抵抗とが相俟ってタイヤ面や靴底面等との摩擦(滑り)
抵抗がさらに増大することとなり、より大きなスリップ
防止効果が得られる。
【0014】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
請求項3記載の如く、複数設けられる突起群のうち少な
くとも1列が、真円突起2のみから又は多角突起9のみ
から又はアメーバ形突起3と真円突起2とから又はアメ
ーバ形突起3と多角突起9とから又はアメーバ形突起3
と真円突起2と多角突起9とからなる構成を採用するこ
とができる。換言すれば、各種突起の組み合わせ、配置
等により多様な物品又は構造物の条件に応じた最適なノ
ンスリップ効果を発揮させることが可能な構成を採用す
ることができる。かかる構成からなる滑り防止表面構造
にあっては、突起群を形成する突起に周知形状からなる
真円突起2や多角突起9が混在しても、突起群を形成す
る各突起のうちの一部又は全部が、上面に凹状部4及
状部8を設けたアメーバ形突起3からなるため、前記
アメーバ形突起3の作用効果により真円突起2のみ或い
は多角突起9のみの場合と比べて接触(滑り)抵抗が増
し、スリップ防止効果も大きくなる。
【0015】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
請求項4及び5記載の如く前記真円突起2の上面に凹状
部4が形成されてなる構成及び前記アメーバ形突起3又
は真円突起2の上面に形成された凹状部4又は凸状部8
の中心が、該アメーバ形突起3の方向性を決める軸とし
ての長手方向の中心線の中点又は真円突起2の中心より
偏位してなる構成を採用することができる。かかる構成
からなる滑り防止表面構造は、突起群を形成する突起に
周知形状の真円突起2が混在しても、その上面の凹状部
4の接触抵抗により摩擦(滑り)抵抗が保全されるとと
もに、突起自体の中心より偏位した凹状部4又は凸状部
8にあっては、その周縁部の態様が種々変化してタイヤ
面や靴底面等との摩擦(滑り)抵抗がさらに増大するこ
ととなり、より大きなスリップ防止効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参酌しつつ説明する。1は、図1(イ)乃至(ハ)に
示す如く、本実施形態の一例に係る円形の蓋受枠であ
り、その内周に設けられた蓋受段部1aの外周上部に、
上面が凹状を呈する鍔縁5を周設するとともに、該鍔縁
5の表面には多数の真円突起2及びアメーバ形突起3を
有する。上記真円突起2又はアメーバ形突起3は、相互
が間隔を保ちつつ蓋受枠1と同心の環状に配されること
で1列の突起群を形成するもので、鍔縁5の表面には、
内側、中央及び外側に3重の突起群が形成されてなる。
【0017】上記真円突起2及びアメーバ形突起3の上
面には、該真円突起2の中心又はアメーバ形突起3の方
向性を決める軸としての長手方向の中心線の中点Yより
偏位して、平面視真円形の凹状部4が夫々設けられてい
る。
【0018】内側の突起群を形成する真円突起2は、平
面視真円形の円柱形である。また、中央の突起群を形成
するアメーバ形突起3は、前記内側の突起群よりも外側
に配されるとともに、蓋受枠1の中心から隣り合う真円
突起2,2の中間を通る線上に配されるため、内側の突
起群を形成する真円突起2…と中央の突起群を形成する
アメーバ形突起3…とは、所謂ちどり配列となってい
る。更に、外側の突起群を形成するアメーバ形突起3
は、前記中央の突起群よりも外側において、蓋受枠1の
中心から中央の突起群を形成してなる隣り合うアメーバ
形突起3,3の中間を通る線上に配されるため、内側の
突起群を形成する真円突起2…、中央及び外側の突起群
を形成するアメーバ形突起3…は夫々ちどり状に配され
ることになる。
【0019】ここで、外側と中央の突起群を形成するア
メーバ形突起3は、方向性を有する形状として楕円形に
類する平面視たまご形を呈し、鍔縁5の表面から柱状に
突設されてなり、また、真円突起2に比しアメーバ形突
起3の表面積は、外側に向け順次大きくなっている。
【0020】次に、図1(ロ)において、アメーバ形突
起3の配列方法について詳述する。相隣るアメーバ形突
起3…は、その方向性を決める軸が互いに異なるように
配列されてなるもので、本実施形態の一例においても、
順次方向性が異なるようにして配されている。夫々外側
及び中央の突起群を形成するアメーバ形突起3は、たま
ご形の方向性を決める軸としての長手方向の中心線、す
なわち、長軸Xが相隣るアメーバ形突起3の長軸Xとは
方向が互いに異なるように順次配されているもので、更
に詳しくは、アメーバ形突起3の長軸Xの中点Yを中心
として、該中点Yと蓋受枠1の中心とを結ぶ線Zに対し
て順次一定角度(本実施形態では36度)ずつ回転して
配されている。
【0021】従って、各アメーバ形突起3…は、蓋受枠
1の中心を基点として回動する前記線Z上で回転するた
め、外側の突起群においで角度A1が36度、角度A2
が72度、角度A3が108度となり、また、中央の突
起群において角度B1が18度(36度の1/2から始
まる)、角度B2が54度、角度B3が90度となり、
夫々アメーバ形突起3が同様に回転しつつ、蓋受枠1の
表面を一周することで図1(イ)に示す如き配置となる
ものである。
【0022】上記蓋受枠1を表す実施形態にあっては、
アメーバ形突起3として楕円形に類する平面視略たまご
形のものを例示したが、アメーバ形突起とは平面視にお
いて真円形を除きその全周を曲線状に連設してなる形状
をいい、例えて図2において長手方向の中心線を長軸X
となす、3とした略たまご形、3aとした略楕円形、3
bとした略だるま形、3cとした略ひょうたん形、3d
とした略8の字形や該略たまご形3、略楕円形3a、略
だるま形3b、略ひょうたん形3c、略8の字形3dに
おける長軸Xが曲線状に屈曲してなる突起3e乃至3
i、又、複数の軸線を夫々曲線状に屈曲してなる略X字
形3j、略Y字形3k、略海星形3lや外周線を自在に
変化させる本来のアメーバ形状3nの突起等があり、更
に、突起の方向性を決める軸とは、前記各形状における
長軸X(略X字形3j、略Y字形3k、略海星形3l及
びアメーバ形状3nにおいては最も長い軸線)を意味
し、又、その長軸Xの中点Yを各アメーバ形突起3の中
心をなすものである。前記各アメーバ形突起の上面には
凹状部4又は凸状部8が設けられているが、図2に示す
アメーバ形突起3f,3h,3k,3l,3nのように
凹状部4と凸状部8とが離隔して併設されたり、例えば
後述する図5に示すように凸状部8に更に凹状部4が設
けられるものであって、その平面形状は、例えて、真円
形、略たまご形、略楕円形、略だるま形、略ひょうたん
形、略8の字形、略弓形、略X字形、略Y字形や本来の
アメーバ形状又はそれらの変形形状等がある。
【0023】図3(イ)乃至(ニ)は、地表埋設用の蓋
受枠1の蓋受段部1aに着脱自在に係合する円形の蓋1
0を示し、該蓋10には、周回状の突条体12を基台面
13から突設することで、その表面が同心円状の4つの
領域に分割されるとともに、最内側の円形領域と、内側
から第3番目の領域の上下部に設けた矩形領域とを文字
表示部11となすものである。
【0024】また、蓋10の表面には、平面視たまご形
で、上面の中央に平面視真円形の凸状部8を設けたアメ
ーバ形突起3が基台面13から突設されてなり、本実施
形態では、蓋10の内側から第2番目および第4番目の
領域内において、アメーバ形突起3同士が間隔を保ちつ
つ蓋10と同心の環状に配されることで1列の突起群を
形成するものである。
【0025】ここで、第4番目の領域内には、アメーバ
形突起3…により形成される突起群が内外に合計2重に
配されるとともに、外側の突起群を形成するアメーバ形
突起3は、蓋10の中心から内側の突起群を形成してな
る隣り合うアメーバ形突起3,3の中間を通る線上に配
されるため、外側の突起群を形成するアメーバ形突起3
…と内側の突起群を形成するアメーバ形突起3…とは、
所謂ちどり配列となる。また、内外のアメーバ形突起3
は、各々相似形ではあるが、その表面積は外側の方が大
きく形成されてなる。
【0026】更に、各アメーバ形突起3…は、前記蓋受
枠1と同様に順次方向性が異なるようにして配されてい
る。夫々のアメーバ形突起3は、たまご形の方向性を決
める軸、すなわち、その長軸が相隣るアメーバ形突起3
の長軸とは方向が互いに異なるように順次配されている
もので、より詳しくは、アメーバ形突起3の長軸の中点
を中心として、該中点と蓋10の中心とを結ぶ線に対し
て順次一定角度ずつ回転し、しかも、アメーバ形突起3
の長軸の中点と蓋10の中心とを結ぶ線が一定角度を以
て回転して移行することで、各アメーバ形突起3…が略
環状に配置されている。
【0027】次に、蓋10の内側から第3番目の領域に
おける突起配列の形態を図3(イ)の左半部及び右半部
において夫々説明する。先ず、図3(イ)の左半部、
(ロ)及び(ニ)にあっては、平面視略ひょうたん形を
呈し、且つ上面に平面視略たまご形の凸状部8を設けた
アメーバ形突起3cが蓋10の中心から放射状に配され
るとともに、該アメーバ形突起3c…の相互間内側には
平面視略だるま形を呈し、且つ平面視略だるま形の凸状
部8を上面に設けたアメーバ形突起3bが、又、相互間
外側には平面視略たまご形でその上面において中心より
偏位した位置に平面視真円形の凸状部8を設けたアメー
バ形突起3が順次その方向性が異なるようにして配され
るごとで、アメーバ形突起3b及び3は、蓋10の中心
から放射状に位置することとなる。又、図3(イ)の右
半部及び(ハ)にあっては、平面視略ひょうたん形を呈
するとともに、上面に平面視略たまご形の凸状部8を設
けたアメーバ形突起3cが蓋10の中心から放射状に、
且つ相互が間隔を保ちつつその方向性を交互に反転して
蓋10と同心状に配されてなるものである。
【0028】本実施形態に係る地表埋設用の蓋受枠1又
は蓋10は、以上の構成からなり、アメーバ形突起3の
上面に、凹状部4又は凸状部8に代えて例えば後述する
図5に示すような凹状部4及び凸状部8を設けた構成が
採用されて本発明の滑り防止表面構造が形成されるもの
であるが、かかる蓋受枠1や蓋10を一例として、車両
のタイヤや歩行者の靴底等との接触により発生する摩擦
や滑り抵抗等の態様を以下に説明する。普段、車両、自
動二輪車、歩行者などは、走行中もしくは歩行中に路面
に設置された蓋付枠(蓋受枠に蓋が嵌合されたもの)上
を通過するが、該蓋付枠の真ん中を通過する場合、端を
かすめるように通過する場合、曲がり角において弧を描
いて通過する場合、自動二輪車が曲線区間を通過する
際、タイヤが蓋付枠に対して斜めに接地して通過する場
合等、その通過する態様は様々である。
【0029】この種々の通過形態に対応して、滑りを防
止する対策としては、蓋付枠表面の粗度を突起物によっ
て増すとともに、タイヤ面や靴底面等との接触面積を増
やして、摩擦(滑り)抵抗を増加させることが挙げられ
る。以下に、本実施形態に係る地表埋設用の蓋受枠1と
蓋10のノンスリップ作用について説明する。
【0030】先ず、蓋受枠1及び蓋10の表面に設けた
突起群を形成する突起が上面に凹状部4又は凸状部8を
設けた方向性を有するアメーバ形で、且つ、その方向性
を決める軸が互いに異なるように配列したことにより、
車両、歩行者等が何れの方向から蓋受枠1や蓋10に進
入してもタイヤ面や靴底面等が接触するアメーバ形突起
並びにその上面の凹状部4又は凸状部8の方向は、各ア
メーバ形突起毎に夫々異なるから、タイヤ面や靴底面等
は蓋受枠1や蓋10から十分な摩擦(滑り)抵抗を受け
ることができる。また、アメーバ形突起の平面視が方向
性を有する形状、例えて、たまご形3、略だるま形3
b、略ひょうたん形3c等に形成されることで、突起周
縁部の周線の長さが長くなるとともに、該突起の上面に
設けた凹状部4及び/又は凸状部8の周縁部の周線が更
に付加されて周線全体の長さが極めて長くなるという利
点をも有する。尚、上記突起及び凹状部4又は凸状部8
の周線の長さは、図2に示す如く突起の平面形状がたま
ご形3からその外周線を自在に屈曲させてなる本来のア
メーバ形状3nに変形する程長くなるから、該長い周縁
部7,7′による摩擦(滑り)抵抗も著しく増大すると
いう特長がある。
【0031】更に、蓋受枠1及び蓋10の突起群を形成
するアメーバ形突起が内外に対して所謂ちどり状に配さ
れるとともに、その表面積が夫々異なっているのでタイ
ヤ面や靴底面等とアメーバ形突起との接触面積が増大
し、且つ接触角度が更に変化するため、より大きな接触
抵抗及び摩擦(滑り)抵抗が得られる。なお、突起群或
いは各突起自体の高さを相違させることにより、蓋受枠
1及び蓋10の表面粗度が更に増すから、十分なノンス
リップ効果を得ることができる。
【0032】そもそも、地表埋設用の蓋受枠1および蓋
10の表面に突起を設けることによる長所としては以下
の点にある。図4(イ)に示す如く、弾性体で構成され
たタイヤや靴底等が蓋受枠1および蓋10上に位置する
と、車重及び人間の体重が作用することでタイヤや靴底
に弾性変形が起こり各突起の上面をはずれた箇所でタイ
ヤ面や靴底面等に沈み込み部6が生じる。
【0033】そこで、車両や歩行者等の進行方向をA方
向と仮定すると、弾性変形を生じたタイヤ面や靴底面等
の沈み込み部6が、突起上面の周縁部7から水平方向に
接触抵抗力Fを受け、該接触抵抗力Fによりスリップ防
止効果が高められている。
【0034】また、図4(ハ)及び(ニ)に示す如く、
アメーバ形突起3又は真円突起2の上面に凹状部4又は
凸状部8を形成することで、該凹状部4又は凸状部8の
周縁部7′においても接触抵抗力Fが発生し、タイヤ面
や靴底面等との接触抵抗がさらに増大することとなるか
ら、より大きなスリップ防止効果が得られる。
【0035】前記接触抵抗力Fは、突起上面の周縁部7
及び凹状部4又は凸状部8の周縁部7′との接触長さに
比例して大きくなるが、本実施形態の蓋受枠1および蓋
10にあっては、上述の如き突起の形態及びその配列に
よって前記沈み込み部6と各周縁部7,7′との接触抵
抗力Fがより大きくなる効果がある。即ち、図4(ロ)
に示す如き配列で上面に凹状部4又は凸状部8を有する
平面視略たまご形3、略だるま形3b及び略ひょうたん
形3cを呈するアメーバ形突起にタイヤや靴底等がA乃
至Hのいずれの方向から進入しても、タイヤ面や靴底面
等が接触する周縁部7…,7′…の形態は、各アメーバ
形突起毎に夫々異なるとともに、各アメーバ形突起間の
相対距離が突起間毎に相違することで、前記沈み込み部
もまた様々な方向で且つ様々な距離を以で生じることと
なるから、車両や人がどの方向から進入して来てもタイ
ヤ面や靴底面等に前記接触抵抗力Fを十分与えることが
できる。
【0036】また、夫々異なった角度で且つちどり状に
現出する長い周縁部7…,7′…と接触するタイヤ面や
靴底面等には、進行方向とは異なった様々な方向にも接
触抵抗力が分布作用することとなるため、横方向に対し
ても有効に滑りを防止することができ、特に、曲がり角
に設置された蓋受枠1や蓋10上をタイヤ等が弧を描い
て通過する場合、又、自動二輪車が曲線区間を通過する
際、タイヤが蓋付枠に対して斜めに接地する場合等に有
効に横滑りを防止できる。
【0037】また、図5(イ)及び(ロ)に示す如く、
平面視略たまご形のアメーバ形突起3の上面内側に、該
突起の平面形状と相似形をなす略たまご形の凸状部8を
突設し、その周縁部7,7′を断面階段状に形成すると
ともに、凸状部8の表面に目玉状の凹状部4を設けるこ
とも可能であり、この場合、車両や人の通行によって上
面の凸状部8が摩滅しても、アメーバ形突起3自体の周
縁部7及び凹状部4の周縁部7′が残存して前記スリッ
プ防止効果を維持するものである。
【0038】更に、図5(ハ)及び(ニ)に示す如く、
アメーバ形突起3の上面に突設される凸状部8の平面形
状をその周縁部7′が長い形状(本図においては、略ひ
ょうたん形)に変形させ、且つ凹状部4の形状も同様に
変形させると、タイヤ面や靴底面等と接触する周縁部
7,7′が一挙に増大することとなるから、蓋受枠1と
蓋10の表面粗度が粗くなってノンスリップ効果も極め
て高くなる。
【0039】また、真円突起2又は各種アメーバ形突起
個々の高さ、或いは真円突起2又は各種アメーバ形突起
により形成される内外周の突起群の高さを各々相違させ
ることができる。この場合、突起群又は各突起相互間に
段差が生じ、その高さがより高い側の突起の外側面にも
タイヤ面や靴底面等との接触抵抗が生じることで、より
大きなスリップ防止効果が得られる。
【0040】なお、前記蓋受枠1において、内側の突起
群を形成する突起は、周知形状の真円突起2…から形成
されてなるが、その上面に真円突起2自体の中心より偏
位して凹状部4を設けることで、突起形状が平面視真円
形であってもその周縁部7′によりタイヤ面や靴底面等
との接触(滑り)抵抗を高めることができる。
【0041】滑り防止表面構造を具備する地表埋設用の
蓋受枠1と蓋10は上述の如きものであるが、上記実施
形態に限定されるわけではなく、アメーバ形突起又はそ
の他の突起の数や大きさ、形状並びにアメーバ形突起又
はその他の突起により形成される突起群の列数は、蓋受
枠1及び蓋10の大きさによって任意に変更でき、ま
た、アメーバ形突起の方向性を決める軸が互いに異なる
ように配列されるための具体的な方法、並びに突条体1
2の有無と該突条体12を設けた場合の表面領域の分割
方法についても問わないものであり、要は、蓋受枠1
蓋10の表面に効率よく配置できるものであれば、本
発明の意図するところである。
【0042】第二実施形態とする円形の蓋受枠1は、図
6に示すとおり、蓋受段部1aの外周に設けられた鍔縁
5の表面において、その内側、中央、外側に位置する3
個のたまご形のアメーバ形突起3を1列とする突起群が
蓋受枠1の中心から放射状に多数列配列されるととも
に、相隣るアメーバ形突起3…の方向性を決める軸が互
いに異なって突設されてなり、且つ各アメーバ形突起3
…の上面には平面視真円形の凹状部4若しくは凸状部8
がアメーバ形突起3自体の中心より偏位して設けられた
構成となっている。
【0043】更に、真円突起2や文字表示部11は、必
要に応じて設けられるものであって必須の条件ではな
く、例えて、上面に平面視たまご形或いは真円形の凹状
部4若しくは凸状部8が設けられたたまご形のアメーバ
形突起3のみにより形成される環状の突起群を複数列設
けるとともに、該アメーバ形突起3相互が所謂ちどり状
に配されてなる図7(イ)及び(ロ)に示す如き、第三
実施形態としての蓋受枠1や蓋10、また、蓋受枠1や
蓋10自体の形状も限定されるものではなく、例えて、
方形枠状に形成された鍔縁5の表面にたまご形のアメー
バ形突起3又は真円突起2による突起群を略環状に3列
設けるとともに、アメーバ形突起3の上面に夫々平面視
真円形の凹状部4若しくは凸状部8を具備させてなる図
8(イ)に示す如き、第四実施形態としての方形の蓋受
枠1、更に、隅丸方形板の基台面13の外周寄りに突条
体12を周回状に突設して表面を隅丸枠状の領域に分割
し、該領域内には上面に平面視勾玉形の凹状部4若しく
は凸状部8を設けたたまご形のアメーバ形突起3による
突起群を略環状に3列設けるとともに、突条体12の内
側に文字表示部11を3ヶ所設けてなる図8(ロ)に示
す如き、第五実施形態としての隅丸方形状の蓋10を形
成することも可能である。
【0044】次に、方向性を有する形状であればよいと
したアメーバ形突起について、以下の他実施形態でその
一例を説明する。 第六乃至第八実施形態 円形の蓋受枠1であって、鍔縁5の表面の内側、中央及
び外側に環状を呈する突起群が3列設けられてなるもの
である。図9(イ)乃至(ハ)は、第六実施形態を示
し、内側の突起群を形成するアメーバ形突起3b′は円
形の一部を微小量膨出させた略だるま形に類するもので
あり、且つ中央及び外側の突起群を形成するアメーバ形
突起は、前記膨出部を外方に向け順次大きく膨出させる
ことで、中央のアメーバ形突起3bは略だるま形、又、
外側のアメーバ形突起3cは略ひょうたん形を呈するも
のである。ここで、各アメーバ形突起3b′、3b及び
3cの上面には平面視略勾玉形に類する凹状部4若しく
は凸状部8を設ける構成となっている。
【0045】図10(イ)乃至(ハ)は、第七実施形態
を示し、前記第六実施形態と同様に内側、中央及び外側
の突起群を形成する突起の一部を外方へ向け順次膨出さ
せてなるが、前記第六実施形態の突起と比較して外側の
突起は細長偏平な略だるま形3bに形成され、且つ各ア
メーバ形突起3b′,3bの表面には、該アメーバ形突
起3b′,3bの平面形状と略相似する平面視だるま形
の凹状部4又は凸状部8を設ける構成となっている。
【0046】図11(イ)乃至(ハ)は、第八実施形態
を示し、内側の突起群を形成するアメーバ形突起3m
は、円形の対向部を各々微小量膨出させてなるものであ
り、且つ中央の突起群を形成する3d′及び外側の突起
群を形成するアメーバ形突起3dは、前記両膨出部を外
方に向け順次大きく膨出させることで、略8の字形を呈
するものである。ここで、アメーバ形突起3mの上面に
は平面視真円形、又、アメーバ形突起3d′の上面には
平面視略8の字形の凹状部4若しくは凸状部8、更にア
メーバ形突起3dの上面には平面視真円形の凹状部4及
び凸状部8を設ける構成となっている。
【0047】上記第六乃至第八実施形態に示す各アメー
バ形突起の形状は、各々の周縁部7が長く形成されると
ともに、その上面に現出する凹状部4若しくは凸状部8
の周縁部7′も変化に富むから、タイヤ面や靴底面等と
の接触が多く摩擦(滑り)抵抗を増大させる作用効果を
奏する。
【0048】なお、上記第六乃至第八実施形態にあって
は、円形の蓋受枠1によって、他実施形態を説明した
が、該実施の形態はこれに限定されず、後述するような
円形の蓋や、その他多角形の蓋受枠又は蓋にも同様に実
施可能である。
【0049】次に、各種アメーバ形突起、真円突起2、
多角突起9の具体的な配列方法並びに突条体12による
領域分割の態様について以下に他実施形態を挙げて説明
する。 第九乃至第十三実施形態 円形又は略四角形の蓋受枠1又は蓋10であって、相隣
るアメーバ形突起は、相互の方向性を決める軸が互いに
異なるように配列されてなる。図12(イ)及び(ロ)
は、第九実施形態を示し、蓋受枠1又は蓋10の表面に
配される突起群が何れも蓋受枠1又は蓋10の中心から
放射状に表され、且つたまご形を呈するアメーバ形突起
3の上面に平面視真円形の凹状部4若しくは凸状部8が
設けられてなり、(イ)は、アメーバ形突起3又は五角
形の多角突起9を7個1列とする突起群が交互に配さ
れ、(ロ)は、3個のアメーバ形突起3を1列とする突
起群以外に該アメーバ形突起3、真円突起2及び五角形
又は六角形の多角突起9により3個を1列となすととも
に、各突起の配置を順次変化させてなる突起群より形成
されてなるものである。
【0050】図13乃至図16は、第十実施形態を示
し、蓋受枠1の表面に配される複数列の突起群が何れも
略環状に表されるとともに、その表面が突条体によって
領域分割されてなる。図13は、略波形で周回状の突条
体12と鍔縁5の内外にわたる突条体12aとが設けら
れ、夫々領域内にあって上面に平面視楕円形の凹状部4
若しくは凸状部8が設けられたたまご形のアメーバ形突
起3…のみが配されてなり、図14はジグザグ状で周回
状の突条体12が設けられ、列をなす突起群が上面に平
面視勾玉形の凹状部4若しくは凸状部8が設けられたた
まご形のアメーバ形突起3と真円突起2を交互に配する
ことで形成され、図15(イ)は、鍔縁5の内外にわた
る波形の突条体12aが設けられ、列をなす突起群が上
面に平面視真円形の凹状部4若しくは凸状部8を設けた
たまご形のアメーバ形突起3又は略勾玉形のアメーバ形
突起3e′によって真円突起2及び多角突起9を挟む形
で形成され、図15(ロ)は、周回状の突条体12と鍔
縁5の内外にわたる突条体12aとが設けられ、内側の
領域内にあって略勾玉形のアメーバ形突起3e′が、
又、外側の領域内にあってたまご形のアメーバ形突起3
と五角形又は六角形の多角突起9が突起群を形成すると
ともに、各アメーバ形突起3及び3e′の上面には平面
視略勾玉形の凹状部4若しくは凸状部8が夫々設けら
れ、更に、図16は、周回状の突条体12と鍔縁5の内
外にわたる突条体12aとが波形に形成され、列をなす
突起群がたまご形のアメーバ形突起3又は略勾玉形のア
メーバ形突起3e′又は略菱形の多角突起9から形成さ
れるとともに、各アメーバ形突起3及び3e′の上面に
は平面視真円形の凹状部4若しくは凸状部8が設けられ
てなるものである。
【0051】図17乃至図19は、第十一実施形態を示
し、蓋受枠1の表面に配される突起群が何れもその内
側、中央、外側に位置する3個の突起を1列として蓋受
枠1の中心から放射状に多数列表されるとともに、その
表面が突条体によって領域分割されてなる。図17
(イ)は、鍔縁5の内外にわたる突条体12aが設けら
れ、たまご形のアメーバ形突起3,3間に真円突起2を
挟んだ列と真円突起2,2間にたまご形のアメーバ形突
起3を挟んだ列が交互に配列され、該アメーバ形突起3
の上面には平面視真円形の凹状部4若しくは凸状部8が
設けられてなり、図17(ロ)は周回状の突条体12が
設けられ、2個のたまご形のアメーバ形突起3並びに平
面視ひょうたん形のアメーバ形突起3bからなる列と2
個の五角形の多角突起9並びに八角形の多角突起9から
なる列が交互に配列され、各アメーバ形突起3及び3b
の上面には平面視真円形又は略ひょうたん形の凹状部4
若しくは凸状部8が設けられてなり、図18は鍔縁5の
内外にわたる突条体12aが設けられ、略勾玉形のアメ
ーバ形突起3e′による列と真円突起2による列とが交
互に配列され、該アメーバ形突起3e′及び真円突起2
の上面には各々平面視楕円形の凹状部4若しくは凸状部
8が設けられてなり、更に、図19はジグザグ状で周回
状の突条体12が設けられ、2個の略勾玉形を呈するア
メーバ形突起3e′並びにたまご形のアメーバ形突起3
からなる列と、略勾玉形のアメーバ形突起3e′並びに
たまご形のアメーバ形突起3間に六角形の多角突起9を
挟んだ列が交互に配列され、各アメーバ形突起3e′及
び3の上面には平面視真円形の凹状部4若しくは凸状部
8が設けられてなるものである。
【0052】図20乃至図22は、円形又は隅丸方形の
蓋10の第十二実施形態を示し、何れも蓋10の表面に
配される複数列の突起群が略環状に表され、表面が突条
体によって領域分割されるとともに、略中央に文字表示
部11を設けてなる。図20(イ)は、文字表示部11
から外縁にわたる突条体12aが設けられ、列をなす突
起群が、その上面に略ひょうたん形の凹状部4若しくは
凸状部8を設けたたまご形のアメーバ形突起3と真円突
起2を交互に配することで形成され、図20(ロ)は波
形で周回状の突条体12と文字表示部11から外縁にわ
たるジグザグ状の突条体12aとが設けられ、列をなす
突起群が前記突条体12aにより夫々6分割され、且つ
その内の1つが略勾玉形のアメーバ形突起3e′と真円
突起2とから、又、他の1つがたまご形のアメーバ形突
起3と真円突起2とからなるとともに、それらを内外の
領域内に交互に配することで形成され、且つ各アメーバ
形突起3e′及び3の上面には平面視真円形の凹状部4
若しくは凸状部8が設けられ、図21は文字表示部11
から外縁にわたる突条体12aがジグザグ状に設けら
れ、列をなす突起群がその上面にアメーバ形状の凹状部
4若しくは凸状部8を設けたたまご形のアメーバ形突起
3によって真円突起2と六角形の多角突起9を挟む形で
形成され、図22(イ)は周回状の突条体12と文字表
示部11から外縁にわたる突条体12aとが設けられ、
各突起群がアメーバ形突起のみの列と真円突起2のみの
列とから形成されるとともに、アメーバ形突起のみの列
にあっては前記突条体12aによりその上面に瞳形
状部及び凸状部8を設けたたまご形のアメーバ形突起3
とその上面に弓形の凹状部4若しくは凸状部8を設けた
略勾玉形のアメーバ形突起3e′に分割配列されてな
り、図22(ロ)は周回状の突条体12と文字表示部1
1から外縁にわたる突条体12aがジグザグ状に形成さ
れ、略環状に列をなす突起群の内側より第1、第3、第
5番目の列は、たまご形のアメーバ形突起3又は略勾玉
形のアメーバ形突起3e′により、第2、第4番目の列
は多角突起9とたまご形のアメーバ形突起3又は略勾玉
形のアメーバ形突起3e′が交互に配されることにより
形成されるとともに、各アメーバ形突起3及び3e′の
上面には図22(イ)と同様に瞳形及び弓形の凹状部4
若しくは凸状部8が設けられてなる。
【0053】図23及び図24は、第十三実施形態を示
し、円形若しくは略方形をなす蓋10の表面に配される
突起群が何れも蓋10の中心から放射状に多数列表さ
れ、その表面が突条体によって領域分割されるととも
に、略中央に文字表示部11を設けてなる。又、該実施
形態におけるたまご形のアメーバ形突起3及び略勾玉形
のアメーバ形突起3e′の上面には平面視真円形の凹状
部4若しくは凸状部8が夫々設けられてなる。図23
(イ)は、文字表示部11からジグザグ状で外縁にわた
る突条体12aが設けられ、たまご形のアメーバ形突起
3と真円突起2が交互に配されて列をなすとともに、1
領域内において環状方向にも双方が交互に配されてな
り、図23(ロ)は周回状の突条体12と文字表示部1
1から突条体12を経て外縁にわたる突条体12aとが
設けられ、外側の領域内において略だるま形のアメーバ
形突起3b′と略鼓形の多角突起9とが交互に、又、内
側の領域内においてたまご形のアメーバ形突起3と略鼓
形の多角突起9とが交互に配列され、且つアメーバ形突
起3b′の上面には平面視略楕円形の凹状部4若しくは
凸状部8が設けられてなり、図24(イ)は文字表示部
11から波形で外縁にわたる突条体12aが設けられ、
上下の領域にはたまご形のアメーバ形突起3による列と
真円突起2による列が、又、左右の領域には略勾玉形の
アメーバ形突起3e′と真円突起2による列が夫々交互
に配列されてなり、更に、図24(ロ)は文字表示部1
1から波形で外縁にわたる突条体12aが設けられ、上
下の領域にはたまご形のアメーバ形突起3、多角突起9
及び真円突起2による列が、又、左右の領域には略勾玉
形のアメーバ形突起3e′、多角突起9及び平真円突起
2による列が夫々多数列配されてなるものである。以上
述べた第二乃至第十三実施形態(但し、第八実施形態図
11のアメーバ形突起3d及び第十二実施形態図22の
アメーバ形突起3を除く)においても、アメーバ形突起
の上面に、凹状部4又は凸状部8に代えて、上述したよ
うに例えば図5に示すような凹状部4及び凸状部8を設
けた構成が採用されて本発明の滑り防止構造が形成され
るものである。
【0054】第十四実施形態 図25は、第十四実施形態としての蓋受枠1であって、
その表面に設けられる各突起の形状を限定せずに、本発
明が意図するところの全周を曲線状に連設してなる閉じ
た形状の各種アメーバ形突起を略環状又は放射状に配列
してなり、且つ各種アメーバ形突起の上面には各種アメ
ーバ形の凹状部4及び/又は凸状部8が設けられてなる
ものである。
【0055】前記実施形態において各種アメーバ形突起
自体の表面は、凹状部4及び凸状部8を除き平面となっ
ているが、これに限定されず図26(イ)及び(ロ)に
示すように段差を有して凹状部4及び凸状部8を設けて
もよく、又、図26(ハ)及び(ニ)に示すように突起
上面に現出する角部全でに丸みを付してもよい。更に、
突起上面に設けられる凹状部4又は凸状部8の平面形状
として真円形、略たまご形、略楕円形、略だるま形、略
ひょうたん形、略勾玉形、略瞳形、略弓形、アメーバ形
等を例示したが、他の任意の形状にも自由に変更可能で
ある。
【0056】また、前記各実施形態では、各種アメーバ
形突起を始めとする突起の上面やその側面は比較的滑ら
かな面となっているが、該面をたとえばヤスリなどのよ
うな凹凸面に形成して更にスリップ防止効果をあげても
よい。更に、突起自体の形状や模様を鮮明にするため
に、例えば図4(ハ)、図5(イ)、(ロ)及び図9
(ロ)に示すように、着色樹脂等からなるコーキング材
14で蓋受枠1の鍔縁5面や蓋10の基台面13の一部
又は全部、更には突起上面の凹状部4等に、突起及び凹
状部の周縁部7、7′が埋まらない程度に着色を施して
もよい。ここで、地表埋設用の蓋受枠又は蓋は、上下水
道、ガス、電気、電信等の地下埋設物と地上とを結ぶ開
口用の開閉扉としての機能を有するものを全て含む。
【0057】尚、前述せる複数の実施形態において、ア
メーバ形を呈する突起(3乃至3n)は、ある群をなし
て規則的に配列されてなるが、例えて、第十五実施形態
として、図27の蓋受枠の左半部上位に示す如く、前出
のたまご形のアメーバ形突起3を3個連結してなるアメ
ーバ形突起3′が、たまご形のアメーバ形突起3を3個
介して配されてもよく、又、同図左半部下位に示す如
く、前記アメーバ形突起3を2個連結してなるアメーバ
形突起3′が、たまご形のアメーバ形突起3を1個介し
て配されてもよく、更に、同図右半部に示すように、任
意数のたまご形のアメーバ形突起3を連結又は結合して
なるアメーバ形突起3′又は3n′を任意位置に配して
もよい、ここで、各アメーバ形突起3、3′又は3n′
の上面の任意位置には、凹状部4及び/又は凸状部8が
設けられている。
【0058】 又、第十六実施形態として、図28(イ)
乃至(ハ)に示す如く、アメーバ形突起3n′の周縁部
7とその上面に設けられる凹状部4及び/又は凸状部8
の周縁部7′との間の上面に、凹状部4及び/又は凸状
部8の深さ又は高さとは異なる深さ又は高さを有する凹
状部4′及び/又は凸状部8″が設けられてなるもので
ある。 ここで、前記凹状部4′及び/又は凸状部8″の
表面は、同図(ニ)乃至(ト)に示す如く、アメーバ形
突起3n′の短軸方向(図中、X−X方向)若しくは長
軸方向(図中、W−W方向)に上り、又は下り、或いは
屈曲せる傾斜面15′に形成することもできる。但し、
かかる傾斜面15′の傾斜方向は、短軸又は長軸方向に
限定されるものではなく、自由に変更可能である。又、
アメーバ形突起3n′の上面は、凹状部4及び凸状部8
が設けられて凹凸状となすことも可能である。 又、第十
七実施形態として、図29(イ)及び(ロ)に示す如
く、凹状部4、凸状部8、内部凸状部8′、下がり傾斜
面15及び15′を併存させたアメーバ形突起3n′と
なすことも可能である。
【0059】 尚、第十六及び第十七実施形態において
は、アメーバ形突起3n′を例示してその実施形態を説
明したが、かかる形態は前出せるアメーバ形を呈する突
起(3乃至3l)全てに実施することができる。
【0060】更に、各実施形態における突条体12、1
2aは必須の条件ではないが、該突条体12、12aを
各種物品又は構造物の表面に設けで領域を分割すること
により、アメーバ形突起による接触抵抗に加えて、突条
体12、12aによる接触抵抗が更に作用し、より大き
なノンスリップ効果が得られるとともに、各種突起が分
割された領域内に整然と突設されて意匠的にも優れたも
のとなる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る滑り防止表
面構造は、多数の突起を配してなる突起群がその上面に
凹状部及び凸状部を設けた方向性を有する形状のアメー
バ形突起からなるとともに、該アメーバ形突起は平面視
において真円形を除き、その全周を曲線状に連設してな
る閉じた形状で、該アメーバ形突起の方向性を決める軸
としての長手方向の中心線が相隣るアメーバ形突起の長
手方向の中心線とは互いに方向が異なるべく、該中心線
の中点を中心として適宜回動してなり、地表埋設用の蓋
受枠又は蓋の表面に略環状又は中心から放射状に配され
た1列以上の突起群を形成する各突起のうちの一部又は
突起群を形成する突起の全部が、方向性を有する形状の
アメーバ形突起、即ち周縁部の周線の長さが長く形成さ
れる形状のアメーバ形突起からなり、該アメーバ形突起
の上面には凹状部及び凸状部が設けられて1突起につき
少なくとも二重の周縁部が現出するため、タイヤや靴底
等が通過する際に、前記周縁部に生じるタイヤ面や靴底
面等の沈み込み部分の周長も著しく増大し、大きな接触
抵抗が生じて十分な摩擦(滑り)抵抗を得ることができ
るので、本滑り防止表面構造を具備した地表埋設用の蓋
受枠又は蓋においては、タイヤや靴底等がその上面で滑
ることを確実に防止することができる。ここで、突起の
平面形状が略たまご形からその外周線を自在に屈曲させ
る本来のアメーバ形状に漸次変化する程、前記少なくと
も二重に現出する各周縁部の周線の長さ及びこれに伴う
沈み込み部分の周長が長くなり、摩擦(滑り)抵抗も著
しく増大するという作用効果を奏する。
【0062】また、前記突起群を形成するアメーバ形突
起は、該アメーバ形突起の方向性を決める軸としての長
手方向の中心線が相隣るアメーバ形突起の長手方向の中
心線とは互いに方向が異なるべく、該中心線の中点を中
心として適宜回動してなるために、タイヤや靴底等がど
の方向から通過してもタイヤ面や靴底面等が接触するア
メーバ形突起及び凹状部若しくは凸状部の周縁部の形態
はアメーバ形突起毎に夫々異なり、且つ各アメーバ形突
起間の相対距離が突起間毎に相違することとなり、前記
沈み込み部分が一方向から進入するタイヤ面や靴底面等
に対して様々な方向に様々な距離をもって生じるから、
滑り防止効果をさらに高めることができる。
【0063】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
複数設けられる突起群のうち少なくとも1列を、真円突
起のみから又は多角突起のみから又はアメーバ形突起と
真円突起とから又はアメーバ形突起と多角突起とから又
はアメーバ形突起と真円突起と多角突起とから構成する
ことができるため、真円突起や多角突起のような周知形
状の突起が混在しても、突起群を形成する各突起のうち
の一部又は全部が上面に凹状部又は凸状部を設けたアメ
ーバ形突起からなるため、該アメーバ形突起の作用効果
により真円突起のみ或いは多角突起のみの場合と比べて
より大きな接触(滑り)抵抗が得られ、スリップ防止効
果も大きくなる。従って、各種突起の組み合わせ、配置
等により、多様な設置場所の条件に応じた最適なノンス
リップ効果を有する表面構造となすことができる。
【0064】また、真円突起にあっても、その上面に凹
状部を設けているため、突起の形状が平面視真円形であ
っても凹状部の周縁部によりタイヤ面や靴底面等との摩
擦(滑り)抵抗を保全することができる。
【0065】また、アメーバ形突起又は真円突起の上面
における凹状部若しくは凸状部は、その中心が該アメー
バ形突起の方向性を決める軸としての長手方向の中心線
の中点又は真円突起の中心より偏位してなるため、凹状
部又は凸状部間の相対距離もまた種々異なることとな
り、各突起自体の接触抵抗と凹状部又は凸状部の周縁部
における接触抵抗とが相乗効果を奏してタイヤ面や靴底
面等との摩擦(滑り)抵抗が更に増大し、より大きなノ
ンスリップ効果を得ることができる。
【0066】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
突起群を形成する突起に方向性を有する形状、例えて、
略たまご形、略楕円形、略だるま形、略ひょうたん形、
略8の字形や該略たまご形、略楕円形、略だるま形、略
ひょうたん形、略8の字形における長軸が曲線状に屈曲
してなる形状、又、複数の軸線を夫々曲線状に屈曲して
なる略X字形、略Y字形、略海星形や外周線を自在に変
化させる本来のアメーバ形状等のアメーバ形突起を採用
するとともに、該アメーバ形突起の上面に各種形状の凹
状部及び凸状部を設け、更に各アメーバ形突起の方向性
を決める軸が互いに異なるように配列されてなることか
ら、外観形態が非常に躍動感に溢れ、意匠的にも優れた
ものとなっているため、購買意欲を増進させる効果をも
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に関連する地表埋設用の蓋
受枠であって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけ
るA部拡大図、(ハ)は(ロ)におけるB−B端面図。
【図2】本発明の滑り防止表面構造を構成する“アメー
バ形突起”の具体例及びその方向性を決める軸並びに中
点を示す平面図。
【図3】本発明の一実施形態に関連する地表埋設用の蓋
であって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるC
部拡大図、(ハ)は(イ)におけるC′部拡大図、
(ニ)は(ロ)におけるD−D拡大端面図。
【図4】本発明の一実施形態の突起群を形成する突起と
タイヤ面や靴底面等とが接触する状態を示し、(イ)は
タイヤ面や靴底面等が突起群と接触して、弾性変形によ
る沈み込みを起こした状態図、(ロ)はタイヤや靴底等
の進入方向と各突起との位置関係図、(ハ)はタイヤ面
や靴底面等が凹状部を有する突起と接触して、弾性変形
による沈み込みを起こした状態図、(ニ)はタイヤ面や
靴底面等が凸状部を有する突起と接触して、弾性変形に
よる沈み込みを起こした状態図。
【図5】本発明の一実施形態の凸状部上面に凹状部を有
する“アメーバ形突起”を示し、(イ)は平面図、
(ロ)は(イ)の横断面図、(ハ)は他の平面図、
(ニ)は(ハ)におけるL−L断面図(タイヤ面や靴底
面等が弾性変形による沈み込みを起こした状態図)。
【図6】本発明の他実施形態に関連する蓋受枠の平面
図。
【図7】本発明の他実施形態に関連する、(イ)は蓋受
枠の平面図、(ロ)は蓋の平面図。
【図8】本発明の他実施形態に関連する、(イ)は蓋受
枠の平面図、(ロ)は蓋の平面図。
【図9】本発明の他実施形態に関連する地表埋設用の蓋
受枠であって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけ
るE部拡大図、(ハ)は(ロ)におけるF−F拡大端面
図。
【図10】本発明の他実施形態に関連する地表埋設用の
蓋受枠であって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)にお
けるG部拡大図、(ハ)は(ロ)におけるH−H拡大端
面図。
【図11】本発明の他実施形態の地表埋設用の蓋受枠で
あって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるI部
拡大図、(ハ)は(ロ)におけるJ−J拡大端面図。
【図12】本発明の他実施形態に関連する、(イ)は蓋
の平面図、(ロ)は蓋受枠の平面図。
【図13】本発明の他実施形態に関連する蓋受枠の平面
図。
【図14】本発明の他実施形態に関連する蓋受枠の平面
図。
【図15】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態
関連する蓋受枠の平面図。
【図16】本発明の他実施形態に関連する蓋受枠の平面
図。
【図17】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態
関連する蓋受枠の平面図。
【図18】本発明の他実施形態に関連する蓋受枠の平面
図。
【図19】本発明の他実施形態に関連する蓋受枠の平面
図。
【図20】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態
関連する蓋の平面図。
【図21】本発明の他実施形態に関連する蓋の平面図。
【図22】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋の平面図。
【図23】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態
関連する蓋の平面図。
【図24】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態
関連する蓋の平面図。
【図25】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図26】本発明の実施形態において蓋受枠又はその蓋
の表面に配される“アメーバ形突起”の一例を示し、
(イ)及び(ハ)は平面図、(ロ)及び(ニ)は正面
図。
【図27】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図28】 本発明に係る他のアメーバ形突起を示し、
(イ)は平面図、(ロ)及び(ハ)は(イ)におけるW
−W端面図、(ニ)及び(ホ)は同X−X端面図、
(ヘ)及び(ト)は同Y−Y端面図。
【図29】 本発明に係る他のアメーバ形突起を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるZ−Z端面
図。
【図30】従来の地表埋設用の蓋受枠とその蓋を示し、
(イ)は蓋受枠の平面図、(ロ)は蓋の平面図。
【符号の説明】
1…蓋受枠、2…真円突起、3…アメーバ形突起、4…
凹状部、5…鍔縁、6…沈み込み部、7,7′…周縁
部、8…凸状部、9…多角突起、10…蓋、11…文字
表示部、12,12a…突条体、13…基台面、14…
コーキング材、X…長手方向の中心線(長軸)、Y…長
軸Xの中点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/14 E03F 5/02 E04F 15/02 E04F 15/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋受枠(1)又は蓋(10)の表面に多
    数の突起を配してなる突起群の一部又は全部がその上面
    に凹状部(4)及び凸状部(8)を設けた方向性を有す
    る形状のアメーバ形突起(3)からなるとともに、該ア
    メーバ形突起(3)は平面視において真円形を除き、そ
    の全周を曲線状に連設してなる閉じた形状で、該アメー
    バ形突起(3)の方向性を決める軸としての長手方向の
    中心線が相隣るアメーバ形突起(3)の長手方向の中心
    線とは互いに方向が異なるべく、該中心線の中点を中心
    として適宜回動してなることを特徴とする滑り防止表面
    構造。
  2. 【請求項2】 蓋受枠(1)又は蓋(10)の表面に、
    方向性を有する形状で、且つ上面に凹状部(4)及び凸
    状部(8)が設けられたアメーバ形突起(3)を一部含
    み又は全部で形成される突起群が略環状又は放射状に1
    列以上形成されてなり、前記アメーバ形突起(3)は平
    面視において真円形を除き、その全周を曲線状に連設し
    てなる閉じた形状で、前記アメーバ形突起(3)の方向
    性を決める軸としての長手方向の中心線が相隣るアメー
    バ形突起(3)の長手方向の中心線とは互いに方向が異
    なるべく、該中心線の中点を中心として適宜回動してな
    ることを特徴とする滑り防止表面構造。
  3. 【請求項3】 複数の突起群のうち少なくとも1列が、
    真円突起(2)のみから又は多角突起(9)のみから又
    はアメーバ形突起(3)と真円突起(2)とから又はア
    メーバ形突起(3)と多角突起(9)とから又はアメー
    バ形突起(3)と真円突起(2)と多角突起(9)とか
    らなる請求項2記載の滑り防止表面構造。
  4. 【請求項4】 前記真円突起(2)の上面に凹状部
    (4)が形成されてなる請求項3記載の滑り防止表面構
    造。
  5. 【請求項5】 前記アメーバ形突起(3)又は真円突起
    (2)の上面に形成された凹状部(4)又は凸状部
    (8)の中心が該アメーバ形突起(3)の方向性を決め
    る軸としての長手方向の中心線の中点又は真円突起
    (2)の中心より偏位してなる請求項2又は3の何れか
    に記載の滑り防止表面構造。
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