JP3378810B2 - インクジェット記録用媒体 - Google Patents

インクジェット記録用媒体

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JP3378810B2 JP30517698A JP30517698A JP3378810B2 JP 3378810 B2 JP3378810 B2 JP 3378810B2 JP 30517698 A JP30517698 A JP 30517698A JP 30517698 A JP30517698 A JP 30517698A JP 3378810 B2 JP3378810 B2 JP 3378810B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用媒体に係
り、特に、インク吸収性に優れ、表面強度が良好で、直
射日光(太陽光)あるいは室内光に対する濃度低下・色
調変化が無く、併せてインク吸収速度が速く、将来の高
速印字にも十分対応可能であるインクジェット記録用媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、記録の鮮明
さ、音の静かさ、カラー化の容易さ等の特徴を有するた
め、近年その普及はますます増大している。このインク
ジェットプリンタでは、インクの乾燥によるノズルのつ
まりを防止するため、乾燥しにくいインクを使用する必
要がある。この特性を有するインクとして一般には、染
料、溶媒、添加剤等を水に溶解または分散した水溶性イ
ンクが使用されている。しかしながら、水溶性インクを
使用して記録用媒体上に形成した文字・画像等は、顔料
系のインクによる印刷物や銀塩写真に比べ、耐水性、耐
湿性(高温高湿に放置しても変色・褪色しない)、室内
保存性や直射日光に対する保存性という耐光性の観点か
らみると劣っているのが現状である。
【0003】近年、インクジェットプリンタが安価にな
り、その鮮明性や色彩性が身近なものとなるに従い、記
録画像の耐光性やインクジェット記録用媒体の表面強度
などの諸特性に対する要求は次第に高く、厳しくなる一
方である。したがって、これらの耐光性および表面強度
などの諸特性を完全に確保することが今やインクジェッ
ト記録用媒体の必須条件となっているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のイン
クジェット記録用媒体では、文字・画像等の記録、特に
フルカラー記録の耐光性について改善の提案がなされて
いるものの、未だ不十分である。また、記録用媒体には
インク吸収性に優れた顔料成分を多く含有するインク受
容層が形成されており、フルカラー記録に使用するイン
ク量が多くなるために該インク受容層の強度が低下し、
表面を擦ったり折り曲げる等により顔料が脱落したりイ
ンク受容層が剥がれてしまうといった表面強度に対する
問題があった。よって、本発明は従来技術における上記
した実情に鑑みてなされたもので、良好なインクジェッ
ト記録特性を有するとともに、従来にない優れた耐光性
と、記録画像が剥がれにくい優れた表面強度を有するイ
ンクジェット記録用媒体を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、インクジェ
ット記録用媒体について種々の検討を重ねた結果、アク
リル酸アルキルエステル、ヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレート、酸化防止性モノマーおよび/または紫外
線吸収性モノマーをモノマー成分とした共重合体を含有
するインク受容層を設けることにより、インクジェット
記録用媒体の耐光性および表面強度の向上に極めて効果
的であることを見出した。また、本発明者らは、上記共
重合体の共重合成分として、アクリロニトリルを加える
ことにより、インクジェット記録特性および耐光性・耐
摩耗性を向上させることができることを見出した。よっ
て、本発明のインクジェット記録用媒体は、上記知見に
基づいてなされたもので、基材の少なくとも片面にイン
ク受容層を設けたインクジェット記録用媒体であって、
このインク受容層のバインダー樹脂は、少なくともA成
分:アクリル酸アルキルエステル、B成分:ヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレート、C成分:酸化防止性モ
ノマーおよび/または紫外線吸収性モノマー、およびア
クリロニトリルの4成分をモノマー成分とした共重合体
を主成分として含有することを特徴としている。以下、
本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録用媒
体は、基材の少なくとも片面にインク受容層を塗布法等
の積層手段により、少なくとも1層設けた層構成であ
り、そのインク受容層は複数あっても良く、インク受容
層上に表面層を設けても良い。以下、基材、インク受容
層および表面層を構成する材料を説明する。
【0007】(1)基材 本発明に用いられるインク受容層が塗設される基材とし
ては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PG
W、RNP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機
械パルプ、DIP等の古紙パルプ等の木材パルプや、ポ
リエチレン繊維等の合成繊維パルプを主成分として、顔
料およびサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、紙力増強
剤等の通常抄紙に使用されている各種添加剤を必要に応
じて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄
紙機等の各種装置で製造された原紙、さらに原紙に澱
粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプレスやアンカ
ーコート層を設けた原紙や、それらの上にコート層を設
けたアート紙、コート紙、キャストコート紙等の塗工紙
を用いることができる。このような原紙および塗工紙に
そのままインク受容層を設けても良く、マシンカレンダ
ー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー
装置を用いて、インク受容層塗工前の段階で平滑化した
ものを使用しても良い。
【0008】また、基材としては、上記原紙上にポリオ
レフィン樹脂層を設けても良く、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、ポリウ
レタン等の合成樹脂やこれらの混合物のフィルム材や、
これらの合成樹脂を繊維化して成型した媒体材も用いる
ことができる。
【0009】(2)インク受容層 本発明においては、基材の少なくとも片面に設けるイン
ク受容層のバインダー樹脂の主成分として、以下に述べ
る特定のモノマー成分からなる共重合体を用いることに
より、優れたインクジェット記録特性を達成することが
できる。なお、インク受容層は、この共重合体および顔
料に、必要に応じてその他のバインダー樹脂や添加剤を
含有して形成される。
【0010】(a)共重合体のモノマー成分 前記A成分のアクリル酸アルキルエステルは、膜強度、
顔料との混和性、塗料の安定性等に効果をもたらす成分
であり、下記化1で表される化合物を使用することがで
きる。共重合体におけるアクリル酸アルキルエステルの
含有量は、50モル%以上が好ましく、50モル%未満
では膜強度が不十分となり耐摩耗性に問題を有する。な
お、式中Rは炭素数1〜6のアルキル基を表すが、本
発明においては、高温高湿下に記録画像を放置しても画
像の変色や褪色を生じない優れた耐湿性が得られること
から、アクリル酸エチルが好適である。
【0011】
【化1】
【0012】前記B成分のヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレートは、下記化2で表される化合物を使用する
ことができる。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
トは、共重合体の分散性を高め、さらに、画像の鮮明
性、耐光性を向上させる効果がある。また、共重合体に
おけるB成分の含有量は、1〜25モル%であることが
好ましい。このB成分の含有量が25モル%よりも多く
なると耐水性が劣るといった問題が生じる。なお、式中
は水素原子またはメチル基、Rは置換基として水
酸基を有する炭素数1〜6のアルキル基を表し、該水酸
基は末端にあることが好ましい。本発明においては、こ
のような化合物の中でも、特に上記の効果が優れている
2−ヒドロキシエチルメタクリレートが好適である。
【0013】
【化2】
【0014】前記C成分の酸化防止性モノマーおよび紫
外線吸収性モノマーとしては、上記A成分やB成分と重
合可能な構造であり、水溶性および分散性に優れた化合
物、例えば下記化3(酸化防止性モノマー)および化4
(紫外線吸収性モノマー)で表される化合物を挙げるこ
とができる。これらの化合物は、それぞれ単独あるいは
複数混合して使用しても良いが、少なくとも1種類は共
重合体に含有されることが必要である。このように酸化
防止性モノマーおよび/または紫外線吸収性モノマーを
共重合体に組み込むことにより、酸化防止剤および/ま
たは紫外線吸収剤を単にバインダー樹脂に添加した場合
よりも優れた耐光性を得ることができる。また、共重合
体におけるC成分の含有量は、1〜20モル%であるこ
とが好ましく、これよりも多い場合には、画像特性、特
にインク吸着性が悪くなる。なお、式中Rは水素原子
または炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rは水素原
子、メチル基またはエチル基を表す。Rは水素原子、
ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アシル基、アシル
オキシ基またはアルコキシル基を表し、アルキル基、ア
シル基、アシルオキシ基およびアルコキシル基の炭素数
は1〜3が好適である。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】また、本発明においては、第4番目の共重
合成分として下記化5で表されるアクリロニトリルを用
いることが必要である。このアクリロニトリルを用いる
ことにより、インクジェット記録特性および耐光性・耐
摩耗性を向上させることができる。さらに、上記A、
C成分およびアクリロニトリル以外の共重合体のモ
ノマー成分として、バインダー樹脂との混和性および共
重合体の分散性を損なわない化合物であれば、インクジ
ェット記録特性および耐光性・耐摩耗性を向上させる化
合物を適宜添加することができる
【0018】
【化5】
【0019】(b)共重合体の調製 A成分のアクリル酸アルキルエステルが水に難溶性のた
め、上記材料による共重合体の調製は、乳化重合法によ
り調製し、アクリル系水系エマルションとして用いる。
上記のモノマー成分を乳化剤と共に水に分散させると、
乳化剤が形成するミセルの中にA成分が取り込まれた乳
濁液となる。通常、乳化剤としては、アニオン系、カチ
オン系およびノニオン系の界面活性剤の少なくとも1つ
が使用されるが、本発明に用いられる共重合体の調製に
おいては、保護コロイド剤として部分ケン化ポリビニル
アルコールを用いれば、これが乳化剤としての機能も発
揮するので、部分ケン化ポリビニルアルコールを用いる
ことが好適である。次いで、この乳濁液に重合開始剤を
添加することにより、水層にラジカルを発生させて重合
を開始させる。ここで生成される低重合体ラジカルは、
ミセルの中に入り込むことができ、A成分とさらに重合
することにより高重合体を形成することができる。この
方法では、乳化状態で重合するために重合速度が大き
く、高重合体を得やすい。また、重合体の分子量分布が
狭く、共重合体の特性をコントロールしやすいという利
点がある。
【0020】重合時の加熱温度は、60〜100℃が好
ましく、さらには80〜90℃が好適である。加熱温度
が低すぎる場合には、重量平均分子量が非常に大きくな
り、インク吸収性等に悪影響を及ぼし、高すぎる場合に
は、正常な重合反応が起こらず、副生成物が生じてしま
う。また、重量平均分子量が小さい重合体では、これを
用いたインク受容層の膜強度不足を招くこととなる。
【0021】前記重合開始剤としては、公知のラジカル
重合開始剤を使用することができる。具体的には、2,
2’−アゾビス−イソブチロニトリル、2,2’−アゾ
ビス−2−メチルブチロニトリル、1,1’−アゾビス
−1−シクロヘキサンカルボニトリル、ジメチル−2,
2’−アゾビスイソブチレート、2,2’−アゾビス−
(2−アミジノプロパン)−2−塩酸塩等のアゾ系開始
剤、ベンゾイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサ
イド、アセチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキサ
イド、オクタノイルパーオキサイド、こはく酸パーオキ
サイド等の過酸化物系開始剤が挙げられる。これらの重
合開始剤の半減期温度は、60〜90℃が好ましく、さ
らには65〜80℃が好適である。
【0022】(c)バインダー樹脂 本発明においてインク受容層に含有されるバインダー樹
脂としては、上記の共重合体を主成分として用いるもの
で、該共重合体がバインダー樹脂全体の30〜100重
量%が好ましく、さらには40〜80重量%が好適であ
る。かかる共重合体と併用することのできるバインダー
樹脂としては、水溶性もしくは水分散性の樹脂を用いる
ことができ、例えばポリビニルアルコール、酢酸ビニ
ル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カゼイン、ゼラチン、
大豆蛋白、カルボキシル変性等の変性ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロース;ヒドロキシエチル
セルロース等のセルロース誘導体、無水マレイン酸樹
脂;スチレン−ブタジエン共重合体;メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラ
テックス、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エス
テルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテ
ックス、エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合
体ラテックス、あるいはこれらの各種重合体のカルボキ
シル基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラ
テックス、メラミン樹脂;尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂
等の水性接着剤、ポリメチルメタクリレート;ポリウレ
タン樹脂;不飽和ポリエステル樹脂;塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体;ポリビニルブチラール;アルキッド樹
脂等の合成樹脂系接着剤等が挙げられ、これらは単独で
も複数組み合わせて使用することも可能である。
【0023】(d)顔料 本発明においてインク受容層には、一般的に使用されて
いる水に不溶もしくは難溶性の顔料を1種類以上用いる
ことができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸
カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜
鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸
カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コ
ロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライ
ト、加水ハロサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネ
シウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグ
メント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチ
レン、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げら
れる。
【0024】上記の中でもインク受容層に主成分として
含有する白色顔料としては、インクジェットインクの乾
燥性や吸収性などに優れていることから、多孔性無機顔
料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔質炭酸マ
グネシウム、多孔質アルミナ等が挙げられる。これらの
中で本発明では、印刷品質と保存性(耐水性、耐摩耗
性、耐光性、室内保存性、直射日光に対する保存性)の
両方を満足する比表面積200〜600g/m程度の
沈降タイプおよびゲルタイプの多孔性非晶質シリカを使
用することが好適である。また、インク受容層における
顔料とバインダー樹脂の配合割合は、重量比でバインダ
ー樹脂:顔料=30:70〜95:5が好ましく、さら
には30:70〜50:50が好適である。
【0025】(e)添加物 インク受容層には、画像の耐光性および諸特性を向上さ
せるために、水溶性の2価以上の金属塩化合物を添加す
ることができる。具体的には、塩化マグネシウム、塩化
カルシウム、塩化バリウム、塩化スズ、塩化鉛、硫酸マ
グネシウム塩素酸マグネシウム、リン酸マグネシウ
ム、硝酸マグネシウム、硝酸バリウム、硝酸カルシウム
等が挙げられる。これらの金属塩の含有量は、インク受
容層の総固形分に対して1.0〜40.0重量%が好ま
しく、さらには5.0〜20.0重量%が好適である。
【0026】また、その他の添加物として、顔料分散
剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、
発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、耐水化剤、硬化剤等
を必要に応じて適宜配合することができる。
【0027】(f)インク受容層の形成 インク受容層の形成は、層を形成する上記の材料を水ま
たは材料が溶解するアルコール等の適当な溶媒に溶解も
しくは分散させて塗工液を調製し、これを各種ブレード
コータ、ロールコータ、エアーナイフコータ、バーコー
タ、ロッドブレードコータ、サイズプレス等の各種装置
をオンマシンあるいはオフマシンで適宜使用して、基材
上に塗布して形成する。なお、インク受容層は単層でも
2層に分けて設けても良い。2層設ける場合は、前記共
重合体は両層に含有しても良いが、第2層(表面側)の
みに含有しても良い。
【0028】インク受容層の塗布量は、例えば、1層タ
イプでは5〜30g/mが好適である。また、基材上
に第1インク受容層を積層し、この第1インク受容層の
上に第2インク受容層を積層して2層タイプとする場
合、第1インク受容層の塗布量は5〜30g/mが好
ましく、特に、5〜20g/mが好ましい。また、第
2インク受容層の塗布量は5〜15g/mが好まし
く、特に5〜10g/mが好ましい。この範囲より塗
布量が少ないとインク吸収性や定着性が十分得られない
場合があり、多いと粉落ち等の問題の発生、生産性の低
下やコストアップを招く。特に、第2インク受容層の塗
布量が15g/mよりも多いと第2インク受容層中を
インクが通過することが困難になり、滲みを生じて画像
の鮮明性が損なわれる場合がある。このように積層する
インク受容層の数によってインク受容層の塗布量をコン
トロールすることが好ましい。また、インク受容層の塗
工後にはマシンカレンダー、TGカレンダー、スーパー
カレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを用いて
仕上げても良い。
【0029】(3)表面層 本発明においては、バインダー樹脂と顔料を含有する表
面層を前述のインク受容層上に設けることができる。表
面層を形成するバインダー樹脂には、前記のインク受容
層に併用することのできる水溶性樹脂を適宜用いること
ができる。また、インク吸収性等の記録特性を向上させ
るために、前述のインク受容層に用いる顔料を上記バイ
ンダー樹脂と共に表面層に用いることが好ましく、中で
もコロイダルシリカは分散性に優れ、塗料の安定性を向
上させ、生産性も向上させる効果が得られることから、
特に好適である。
【0030】表面層を形成する材料には、上記バインダ
ー樹脂および顔料の他に、インク受容層で用いられる画
像の耐光性および諸特性を向上させるための添加物を必
要に応じて適宜配合することができる。表面層における
バインダー樹脂と顔料の配合割合は、重量比でバインダ
ー樹脂:顔料=5:95〜30:70が好ましく、さら
には5:95〜20:80が好適である。
【0031】表面層は、上記材料を水または有機溶媒等
の適当な溶媒に分散および溶解させての塗工液を調製
し、インク受容層と同様な操作により、インク受容層上
に塗布・乾燥して形成することができる。表面層の塗布
量は5〜15g/mが好ましく、特に5〜10g/
が好ましい。この塗布量が15g/mよりも多い
と表面層中をインクが通過することが困難になり、滲み
を生じて画像の鮮明性が損なわれる場合がある。さら
に、表面層は、光沢層であっても良く、塗工後にマシン
カレンダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソ
フトカレンダー等のカレンダーを用いて仕上げても良
い。
【0032】
【実施例】次に、本発明に基づく実施例と比較例とを示
し、本発明の効果をより明らかにする。各実施例および
各比較例は、いずれも基材を坪量90g/mの上質紙
とし、塗布量は、インク受容層、表面層ともに10g/
とした。 <実施例1>
【0033】共重合体の調製 下記配合の共重合体の材料からB成分を除いた材料17
1g、過硫酸カリウム0.72g、乳化剤兼保護コロイ
ド剤として部分ケン化PVA(商品名:クラレポバール
PVA−217E、クラレ社製)7.2gを水172.
8gに分散させ、3000rpmで2分間撹拌して乳濁
液を調製した。この乳濁液から10gを取り分け、ここ
に過硫酸カリウム0.18g、炭酸水素ナトリウム0.
36gおよび水79.2gを混合し、窒素雰囲気下、8
0±2℃に加熱した。次いで、ここに上記の残りの乳濁
液に下記B成分9.0gを混合した溶液を2時間かけて
滴下させ、さらに、過硫酸カリウム0.18gを水18
gに溶解させた水溶液を混合した後、85±2℃で2時
間加熱した。この反応液を冷却し、アンモニア水により
pHを7〜8に調整し、150メッシュの金網で濾過す
ることにより、下記モノマー成分を下記割合で重合した
重量平均分子量約30万のアクリル系水系エマルション
タイプの共重合体を調製した。なお、共重合体の配合に
ついての配合の割合はモル%で表した。 [共重合体の配合] ・A成分 アクリル酸エチル 54.5モル% ・B成分 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 13.4モル% ・C成分 下記化学式の紫外線吸収性モノマー 1.0モル%
【0034】
【化6】
【0035】 下記化学式の酸化防止性モノマー 8.0モル%
【0036】
【化7】
【0037】 ・その他の成分 アクリルニトリル 22.1モル%
【0038】インク受容層の形成 次に、下記配合のインク受容層用の塗液を基材の片面に
塗布・乾燥することによってインク受容層を積層して設
けた。 [インク受容層用塗料] ・バインダー樹脂 上記アクリル系水系エマルションタイプの共重合体 30重量部 (固形分濃度41重量%) イタコン酸変性PVA 9重量部 (商品名:KL−318K、クラレ社製) ・シリカ 39重量部 (商品名:ミズカシルP78D、水澤化学社製) ・カチオン性染料定着剤 3.5重量部 (商品名:ポリフィックス550、昭和高分子社製) ・塩化マグネシウム 2.5重量部 (商品名:塩化マグネシウムS、富田製薬社製) ・水 156重量部
【0039】表面層の形成 次いで、下記配合の塗液を上記インク受容層上に塗布・
乾燥することによって表面層を積層して設け、本発明の
インクジェット記録用媒体とした。 [表面層用塗料の配合] ・部分ケン化PVA 10重量部 (商品名:ゴーセノールT−330、日本合成化学社製) ・コロイダルシリカ 90重量部 (商品名:スノーテックUP、日産化学社製、固形分濃度39重量%)
【0040】<実施例2〜、比較例1〜5> 共重合体の材料を表1に記載の配合に変更した以外は実
施例1と同様にして、本発明の実施例2〜および比較
例1〜5のインクジェット記録用媒体を得た。
【0041】
【表1】
【0042】次に、上記実施例1〜、比較例1〜5の
インクジェット記録用媒体を用いて、市販のインクジェ
ットプリンタ(セイコーエプソン社製、PM700C)
を使用してカラーパッチなどの評価対象物を表面層上に
印刷することにより印字画像を得た。このようにして得
られた画像を用いて、下記に示すような方法で耐光性、
表面強度、インク吸収性についての評価を行った。
【0043】[評価方法]耐光性1(キセノンランプ加速試験) キセノンウエザオメータ(ATLAS社製、Ci−50
00)を使用し、各実施例および各比較例のインクジェ
ット記録用媒体に対して、ブラックパネル温度65℃、
相対湿度50%、340nm紫外線照射強度0.35W
/mで90kJ/mの暴露試験を行った。次いで、
分光光度計(グレタグマクベス社製、GRETAG S
PM50)を用いて、これら記録用媒体のマゼンタの反
射濃度を暴露試験の前後に測定することにより暴露試験
後の反射濃度の残存率(%)を求めて耐光性を評価し
た。
【0044】耐光性2(蛍光灯加速試験) 蛍光灯加速試験器(ATLAS社製、HPUV)を使用
し、約6W/m(300nmから400nmの紫外線
波長域)で150時間、白色蛍光灯のみの照射により各
実施例および各比較例のインクジェット記録用媒体に対
する暴露試験を行った。次いで、分光光度計(グレタグ
マクベス社製、GRETAG SPM50)を用いて、
これら記録用媒体のマゼンタの反射濃度を耐光性1のキ
セノンランプ加速試験と同様に測定することにより耐光
性を評価した。
【0045】耐光性3(太陽光・実環境試験) 各実施例および各比較例のインクジェット記録用媒体に
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラーパッチ
を印刷し、南向きガラス窓越しにこれらのカラーパッチ
を約1ヶ月間放置し、耐光性1と同様にして各カラーご
との反射濃度の残存率を求め、その平均値により耐光性
の評価を行った。
【0046】表面強度(接着性) 画像が形成された表面層の表面にセロテープを貼り付
け、それを引き剥がすことによって、表面強度を下記に
より評価した。 表面強度の評価 A:実用上全く問題なく優れている (セロテープに全く付着物が見られない) B:実用上問題なく優れている (若干の付着物が見られるが、記録画像の少なくとも一 部が剥がれてしまうようなことは起こらない) C:実用上劣っている。 (記録画像の少なくとも一部が剥がれてしまう)
【0047】インク吸収性 セイコーエプソン社製の純正光沢紙(商品名:スーパー
ファイン専用光沢紙(厚口)フォトプリント紙)のイン
ク吸収性との比較判定を肉眼で行い、インクジェットプ
リンタでの混色ブリードおよび単色での滲み出しを観察
してインク吸収性を評価した。 インク吸収性の評価 A:実用上全く問題なく優れている(同等以上) B:実用上問題なく優れている (若干劣るがSCID画像での差はわからない) C:実用上劣っている。 以上の評価結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】表2の結果から明らかなように、本発明の
インクジェット記録用媒体は、いずれも良好な特性が得
られたこれに対し、B成分を含有していない比較例3
〜4では、表面強度およびインク吸収性が、C成分を含
有していない比較例1〜3では、耐光性が劣っており、
インクジェット記録用媒体として実用に供し得ないもの
であった。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンクジェット記録用媒体のインク受容層のバインダー樹
脂に、少なくともA成分:アクリル酸アルキルエステ
ル、B成分:ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、C成分:酸化防止性モノマーおよび/または紫外線
吸収性モノマー、およびアクリロニトリルの4成分をモ
ノマー成分とした共重合体を主成分として含有すること
により、良好なインク吸収性により滲みのない鮮明な画
像が得られる優れたインクジェット記録特性を有し、か
つ優れた耐光性および表面強度を示すインクジェット記
録用媒体が得られる。加えて、本発明においては上記の
如き特定の共重合体を用いることにより、記録特性を高
温高湿下に長時間放置しても画像の変色や褪色を生じな
いという耐湿性も向上する。
フロントページの続き (72)発明者 久保田 展弘 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会 社巴川製紙所 洋紙事業部内 (72)発明者 小林 進一郎 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会 社巴川製紙所 洋紙事業部内 (72)発明者 岩本 清志 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会 社巴川製紙所 洋紙事業部内 (72)発明者 佐野 ゆかり 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 杉山 淳 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 大西 弘幸 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−29369(JP,A) 特開 昭61−242871(JP,A) 特開 平10−235992(JP,A) 特開 平8−174990(JP,A) 特開 平8−183242(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも片面にインク受容層を
    設けたインクジェット記録用媒体であって、上記インク
    受容層のバインダー樹脂は、少なくともA成分:アクリ
    ル酸アルキルエステル、B成分:ヒドロキシアルキル
    (メタ)アクリレート、C成分:酸化防止性モノマーお
    よび/または紫外線吸収性モノマー、およびアクリロニ
    トリルの4成分をモノマー成分とした共重合体を主成分
    として含有することを特徴とするインクジェット記録用
    媒体。
  2. 【請求項2】 前記共重合体におけるC成分の含有量
    は、1〜20モル%であることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録用媒体。
  3. 【請求項3】 前記共重合体におけるB成分の含有量
    は、1〜25モル%であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のインクジェット記録用媒体。
  4. 【請求項4】 前記インク受容層は顔料を含有し、前記
    バインダー樹脂および該顔料の配合割合は、重量比で3
    0:70〜95:5であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のインクジェット記録用媒体。
  5. 【請求項5】 前記インク受容層のバインダー樹脂にお
    ける前記共重合体の割合は、30〜100重量%である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイン
    クジェット記録用媒体。
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