JP3377842B2 - ロータリ排出型遠心分離機 - Google Patents

ロータリ排出型遠心分離機

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JP3377842B2
JP3377842B2 JP29239293A JP29239293A JP3377842B2 JP 3377842 B2 JP3377842 B2 JP 3377842B2 JP 29239293 A JP29239293 A JP 29239293A JP 29239293 A JP29239293 A JP 29239293A JP 3377842 B2 JP3377842 B2 JP 3377842B2
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rotary
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centrifugal separator
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一樹 大森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固形分を含む原液を遠
心分離して、分離液とスラッジを連続排出するロータリ
排出型遠心分離機に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特願平4−25394
9号にて、従来の固形分の濃縮部が截頭円錐形であるス
クリューコンベアを装着したデカンタ型遠心分離機の短
所を改良した新規な遠心分離機(以下、ロータリ排出型
遠心分離機という)を提案した。この遠心分離機は図3
に示されるように、截頭円錐部が無いため、回転胴の長
さを短くできるので、回転部分の重量を軽減でき、それ
だけ回転数を増速できるので高い遠心力下で遠心分離が
できるとともに、回転胴の掻揚部内面に少ない間隙を有
して対向するスクレーパでスラッジを強制的に排出する
ので、従来の截頭円錐形デカンタ型遠心分離機では排出
が困難であった性状のスラッジでも円滑に安定して排出
できる等の多くの利点を有する遠心分離機である。
【0003】本出願人は、特願平4−253949号で
このロータリ排出型遠心分離機を提案後、さらにその細
部構造を鋭意検討した結果、本発明を提案するに至った
のである。
【0004】特願平4−253949号で提案したロー
タリ排出型遠心分離機の概略構造について、図面に基づ
いて説明する。図3は、ロータリ排出型遠心分離機の全
体縦断面図、図4は同遠心分離機の掻揚部のスクレーパ
の作動を示す横断面図である。
【0005】すなわち図において、1は円筒状の回転胴
であり、長い分離部1aと短い掻揚部1bとからなる。
2は回転軸で、前後の軸受を介して回転胴1に同軸的に
軸支され、分離部1aにわたる中空軸部3の外周には螺
旋ブレード4が巻回的に装着され、その先端は回転胴1
の分離部1aの内面に対し小間隙をもって対向してい
る。
【0006】掻揚部1bを形成する回転胴の内面には、
図4に示すように、央部がくびれたいわゆるまゆ型断面
のガイド面5を形成するガイド部材6が嵌着され、その
くびれ部には回転胴を直径方向に貫通するスラッジ排出
孔7が穿設されている。
【0007】8は等長の4本のリンクよりなる前部パン
タグラフ8F及び後部パンタグラフ8Aで形成される菱
形パンタグラフであり、9は前記両パンタグラフ8F,
8Aの左右リンクのそれぞれ中点をピンで枢支するとと
もに、回転軸2に中心孔が回転自在に支持される前部サ
ポートアームと後部サポートアームである。
【0008】10は前部及び後部パンタグラフ8F,8
Aの各リンクの各頂点を相互に連結するとともに、長方
形のスクレーパ11を支持する4本のスクレーパ支持軸
であり、後端にはそれぞれローラ12が枢着されてい
る。
【0009】13は回転胴1の後部端板の内面に同心的
に固着された長円形の閉曲線を有するカムプレートで、
これに前記の4個のローラ12が当接している。14は
直径方向の両端に半径方向のガイド溝15を有し、中心
孔がそれぞれ回転軸2の中径部に固着された前部駆動ヨ
ーク14F,後部駆動ヨーク14Aであり、各ガイド溝
15にはスクレーパ支持軸10の両端部が摺動自在に嵌
合している。
【0010】以上のような構造を有するロータリ排出型
遠心分離機においては、回転胴1と回転軸2との相対的
回動に伴い、回転軸2に固着されている駆動ヨーク14
により、前後の菱形パンタグラフ8F,8Aが回動す
る。パンタグラフの各頂点のスクレーパ11の先端の軌
跡はサポートアーム9の両端ピンの位置と、カムプレー
ト13の周端縁に対するスクレーパ支持軸10に軸着し
ているローラ12の相対位置とにより定まる。
【0011】従ってカムプレート13の周端縁の形状を
図4のようにまゆ型にすれば、スクレーパ11の先端の
軌跡もまゆ型になる。掻揚部1bのガイド面5の形状
は、これに合わせて形成されているので、スクレーパ1
1の先端はガイド面5に対して一定の小間隙を保って接
触することなく移動することができる。
【0012】以上の構成からなるロータリ排出型遠心分
離機においては、分離部1aに供給された原液Fは回転
胴1aの遠心効果によりスラッジSと分離液Lに分離さ
れ、分離液Lは回転胴1の端部から排出される。一方、
分離部1aから回転胴の遠心効果と螺旋ブレード4の作
用により掻揚部1bに移動したスラッジSは、ガイド面
5の図4に図示されるビーチゾーン1c部で濃縮されて
スラッジ排出孔7から機外に排出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成と作
用を有するロータリ排出型遠心分離機の細部構造につい
ては、次のような解決すべき問題があることが分かっ
た。すなわち、パンタグラフ8の回動は、回転軸2に固
着されているヨーク型の駆動ヨーク14の両端の半径方
向のガイド溝15とスクレーパ支持軸10の係着により
駆動されるが、図4より分かるように、4本のスクレー
パ支持軸10の中で、駆動ヨーク14により直接駆動さ
れるのは2本のみである。
【0014】このため、駆動ヨーク14がスクレーパ支
持軸10に伝達する回転トルクが大きくなり、それだけ
駆動ヨーク14,パンタグラフのリンク8等の強度を大
きくする必要があり、またガイド溝15とスクレーパ支
持軸10の圧接力も大きくなり、摩耗や回転時の振動等
も大きくなる問題があることが分かった。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1発明の要旨とするところは、分離部と掻揚部から
なる回転胴内に原液を供給し、分離部内で遠心力で分離
されたスラッジを回転軸に装着される螺旋ブレードで掻
揚部に移動し、回転軸に軸着された菱形パンタグラフの
リンク連結部に支持されたスクレーパを掻揚部のガイド
面に沿って移動して、スラッジ排出孔からスラッジを排
出するロータリ排出型遠心分離機において、前記パンタ
グラフを駆動する手段が、パンタグラフのリンクを連結
する4個のスクレーパ支持軸がそれぞれ嵌挿する半径方
向のガイド溝を有し回転軸に固着される円盤状の駆動デ
ィスクであることを特徴とするロータリ排出型遠心分離
機にあり、第2発明の要旨とするところは、スクレーパ
支持軸の駆動ディスクのガイド溝に当接する部分に弾性
体のリングを挿着したことを特徴とするロータリ排出型
遠心分離機にある。
【0016】
【作用】パンタグラフ8の駆動部材を回転軸2に固着さ
れる前後2枚の円盤状ディスクにするとともに、90度
分割の半径方向の4方向にガイド溝を設け、そしてこの
ガイド溝にスクレーパ支持軸10の両端部をそれぞれ嵌
挿する。この円盤状ディスクにより4本のスクレーパ支
持軸10を同時に駆動するので、各スクレーパ支持軸に
負荷する回転トルクが小さくなり、しかもスクレーパ支
持軸の駆動ディスクが当接する部分には、弾性体のリン
グが挿着されているため、各ガイド溝とスクレーパ支持
軸の圧接が均一化され、回動時の摩耗が少なくなるとと
もに振動も小さくなり、軽快且つ円滑にパンタグラフを
回動することができる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例について図面に基づいて説明
する。図1はロータリ排出型遠心分離機の掻揚部の横断
面図、図2は図1のA−A視図である。図において、図
3,図4に図示される部材と同じ部材については同じ符
番で示す。8F,8Aは等長の4本のリンクよりなる前
部及び後部パンタグラフであり、9F,9Aはパンタグ
ラフのリンクのそれぞれ中点を枢支して回転軸2に回転
自在に軸着する前部及び後部サポートアームである。
【0018】10は前部及び後部パンタグラフ8F,8
Aの各リンクの各頂点を連絡するとともに、スクレーパ
11を支持するスクレーパ支持軸であり、後端には回転
胴の端板1Aに固着する長円型カムプレート13の外周
縁に当接するローラ12が枢着されている。
【0019】20は本発明の要部である円盤状の駆動デ
ィスクであり、中心孔がそれぞれ回転軸2に固着された
前部及び後部駆動ディスク20F,20Aからなり、そ
れぞれ90度分割で半径方向に4つのガイド溝21が刻
設されている。そしてこのガイド溝21には、スクレー
パ支持軸10の両端部が、挿着される合成樹脂製又は硬
質ゴム製の弾性体リング22を介して、摺動自在に嵌合
している。
【0020】以上の構成からなる実施例のロータリ排出
型遠心分離機の掻揚部においては、回転軸2に固着され
ている前後駆動ディスク20F,20Aの回転にともな
い、ガイド溝21にリング22を介して嵌挿しているス
クレーパ支持軸10が駆動され、前後のパンタグラフ8
F,8Aが回動する。この際、パンタグラフの各頂点の
スクレーパ11の先端は、前記のカムプレート13とロ
ーラ12の制御作用により、ガイド部材6のガイド面5
に沿って一定の小間隙を保って移動し、回転胴の分離部
1aから流入してくるスラッジをビーチゾーン1cを掻
揚げることによって濃縮し、スラッジ排出孔7から排出
する。さらに前部駆動ディスク20Fは、スラッジが分
離部から掻揚部に移動する際の環状堰の作用も果たして
いる。
【0021】
【発明の効果】以上の構成と作用を有する本発明によれ
ば、ロータリ排出型遠心分離機の掻揚部のスクレーパを
支持する4本のスクレーパ支持軸の両端を、同時にしか
も弾性体リングを介して駆動するので、パンタグラフ機
構を軽快且つ円滑にしかも振動を起こすことなく駆動で
きるので、本遠心分離機をより高速の回転数で運転でき
るので、より高い遠心効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリ排出型遠心分離機の掻揚部の
横断面図。
【図2】図1のA−A視の縦断面図。
【図3】特願平4−253949号のロータリ排出型遠
心分離機の全体縦断面図。
【図4】図3の掻揚部のスクレーパの作動を示す横断面
図。
【符号の説明】
1;回転胴、1a;分離部、1b;掻揚部、2;回転
軸、3;中空軸部、4;螺旋ブレード、5;ガイド面、
6;ガイド部材、7;スラッジ排出孔、8;パンタグラ
フ、9;サポートアーム、10;スクレーパ支持軸、1
1;スクレーパ、12;ローラ、13;カムプレート、
14;駆動ヨーク、15;ガイド溝、20;駆動ディス
ク、21;ガイド溝、22;弾性体リング。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分離部と掻揚部からなる回転胴内に原液を
    供給し、分離部内で遠心力で分離されたスラッジを回転
    軸に装着される螺旋ブレードで掻揚部に移動し、回転軸
    に軸着された菱形パンタグラフのリンク連結部に支持さ
    れたスクレーパを掻揚部のガイド面に沿って移動して、
    スラッジ排出孔からスラッジを排出するロータリ排出型
    遠心分離機において、前記パンタグラフを駆動する手段
    が、パンタグラフのリンクを連結する4個のスクレーパ
    支持軸がそれぞれ嵌挿する半径方向のガイド溝を有して
    回転軸に固着される円盤状の駆動ディスクであることを
    特徴とするロータリ排出型遠心分離機。
  2. 【請求項2】請求項1において、スクレーパ支持軸の駆
    動ディスクのガイド溝に当接する部分に弾性体のリング
    を挿着したことを特徴とするロータリ排出型遠心分離
    機。
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JP6051637B2 (ja) * 2012-07-13 2016-12-27 コニカミノルタ株式会社 静電荷像現像用トナーの製造方法
DE112015004494B4 (de) * 2014-09-30 2021-03-04 Eppendorf Himac Technologies Co., Ltd. Zentrifuge und Ausschwingrotor für eine Zentrifuge

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