JP3376684B2 - 水なし平版印刷用インキ試験機 - Google Patents
水なし平版印刷用インキ試験機Info
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- JP3376684B2 JP3376684B2 JP09961894A JP9961894A JP3376684B2 JP 3376684 B2 JP3376684 B2 JP 3376684B2 JP 09961894 A JP09961894 A JP 09961894A JP 9961894 A JP9961894 A JP 9961894A JP 3376684 B2 JP3376684 B2 JP 3376684B2
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- Japan
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- roll
- ink
- plate
- inking
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- Rotary Presses (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【産業上の利用分野】本発明は、水なし平版用印刷イン
キの性能を評価するための印刷インキ試験機に関する。
キの性能を評価するための印刷インキ試験機に関する。
【０００１】
【従来の技術】水なし平版印刷は、インキに対して親和
性を有する画線部とインキに対して親和性のない非画線
部からなる版面にインキを接触させて画線部のみにイン
キを付着させ、次いで、画線部をゴム胴に転写させ、次
いで紙に転写させるオフセット印刷方式である。印刷
時、版面の非画線部に対するインキの付着性が若千でも
あると印刷物の地汚れとなる。特に、水なし平版印刷に
おいては、インキの地汚れに対する温度依存性が問題と
なっている。このため、水なし平版印刷用インキの地汚
れに対する温度依存性を精密に把握する必要があった。
しかしながら、従来の水なし平版印刷用インキの地汚れ
の試験は、オフセット印刷機を転用していたため、版ロ
ールと転写ロールが接触しており、版面へのインキ付着
量に対する地汚れの関係を精度良く知ることが困難であ
った。更に、従来の試験機では、インキの地汚れに対す
る温度依存性を正確に把握することが困難であった。
性を有する画線部とインキに対して親和性のない非画線
部からなる版面にインキを接触させて画線部のみにイン
キを付着させ、次いで、画線部をゴム胴に転写させ、次
いで紙に転写させるオフセット印刷方式である。印刷
時、版面の非画線部に対するインキの付着性が若千でも
あると印刷物の地汚れとなる。特に、水なし平版印刷に
おいては、インキの地汚れに対する温度依存性が問題と
なっている。このため、水なし平版印刷用インキの地汚
れに対する温度依存性を精密に把握する必要があった。
しかしながら、従来の水なし平版印刷用インキの地汚れ
の試験は、オフセット印刷機を転用していたため、版ロ
ールと転写ロールが接触しており、版面へのインキ付着
量に対する地汚れの関係を精度良く知ることが困難であ
った。更に、従来の試験機では、インキの地汚れに対す
る温度依存性を正確に把握することが困難であった。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水なし平版
印刷における温度制御された版面へのインキの移行を直
接的に紙に転写させることによって、平版インキの地汚
れに対する温度依存性を精度よく測定できるインキ試験
機を提供するものである。又、本発明は、インキの印刷
時の温度と版面の温度とを独立して制御することによ
り、平版インキの地汚れに対する温度依存性を精度よく
測定できるインキ試験機を提供するものである。
印刷における温度制御された版面へのインキの移行を直
接的に紙に転写させることによって、平版インキの地汚
れに対する温度依存性を精度よく測定できるインキ試験
機を提供するものである。又、本発明は、インキの印刷
時の温度と版面の温度とを独立して制御することによ
り、平版インキの地汚れに対する温度依存性を精度よく
測定できるインキ試験機を提供するものである。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は、水なし平版印
刷用版を脱着可能に有し、二重構造とした軸の内管に温
度制御された空気をその内部に供給することによって温
度制御可能な版ロールと、上記印刷用版に接触して水な
し平版用インキを供給する１個又は複数個のインキング
ロールと、該インキングロールと対を形成するインキ練
りロールと、転写紙を載置でき上記版ロールに対して接
触又は非接触状態を任意に選択可能な転写ロールとを設
けてなることを特徴とする水なし平版印刷用インキ試験
機に関する。
刷用版を脱着可能に有し、二重構造とした軸の内管に温
度制御された空気をその内部に供給することによって温
度制御可能な版ロールと、上記印刷用版に接触して水な
し平版用インキを供給する１個又は複数個のインキング
ロールと、該インキングロールと対を形成するインキ練
りロールと、転写紙を載置でき上記版ロールに対して接
触又は非接触状態を任意に選択可能な転写ロールとを設
けてなることを特徴とする水なし平版印刷用インキ試験
機に関する。
【０００４】以下に本発明を図面に基づいて説明する。
版ロール10は、前面パネル40を貫通した軸11にその軸線
を一致させて取り付けられている。軸11の他端は、裏板
41に回転自在に支持されている。軸11はモーター12の回
転を伝達手段13、フライホイル14および電動クラッチ15
を介して伝達または断絶でき、予め設定した回転数だけ
回転できる。版ロール10の円周表面の約４分の１に印刷
用版16が脱着自在に取り付けられている。印刷用版16の
版面は版ロール10より大きい回転半径を有しており、版
16のみがインキングロール20の表面と接触し、他の版ロ
ール部分はインキングロールとは接触しないようになっ
ている。軸11は、二重構造になっており、内管17を通し
て温度制御された空気を版ロール10内部に供給すること
で、版ロール10の表面の温度が制御されている。制御す
る温度の領域としては１５℃〜４０℃の範囲が好まし
い。印刷用版16上の温度は前面パネル上に設置した赤外
線放射温度計17により測定できるようになっている。
版ロール10は、前面パネル40を貫通した軸11にその軸線
を一致させて取り付けられている。軸11の他端は、裏板
41に回転自在に支持されている。軸11はモーター12の回
転を伝達手段13、フライホイル14および電動クラッチ15
を介して伝達または断絶でき、予め設定した回転数だけ
回転できる。版ロール10の円周表面の約４分の１に印刷
用版16が脱着自在に取り付けられている。印刷用版16の
版面は版ロール10より大きい回転半径を有しており、版
16のみがインキングロール20の表面と接触し、他の版ロ
ール部分はインキングロールとは接触しないようになっ
ている。軸11は、二重構造になっており、内管17を通し
て温度制御された空気を版ロール10内部に供給すること
で、版ロール10の表面の温度が制御されている。制御す
る温度の領域としては１５℃〜４０℃の範囲が好まし
い。印刷用版16上の温度は前面パネル上に設置した赤外
線放射温度計17により測定できるようになっている。
【０００５】インキングロール20は印刷用版16にインキ
を供給するためのロールであり、実際の印刷機が複数個
のインキ供給ロールを設置していることを考慮して、４
個のロール20, 21, 22, 23を設けることが好ましい。イ
ンキングロール20は、前面パネル40を貫通する回転自在
の軸25に脱着自在に嵌合され、伝達手段28を介して伝達
されたモーター（図示せず）により回転する。軸25は一
部がユニバーサルジョイント25a となっており、軸25が
回転自在に取り付けられている外郭部材29をエアーシリ
ンダ26の作用によりインキングロール20移動可能とす
る。4 個のインキングロールの移動の方向は、版ロール
10に対して放射線方向とする。すなわち、インキングロ
ール20が接近した位置にあるときは版16に接触し、離れ
た位置にあるときは版16に接触しないようにする。イン
キングロール20の版16への印圧はエアーシリンダー26を
介して行い圧力センサー27により測定する。
を供給するためのロールであり、実際の印刷機が複数個
のインキ供給ロールを設置していることを考慮して、４
個のロール20, 21, 22, 23を設けることが好ましい。イ
ンキングロール20は、前面パネル40を貫通する回転自在
の軸25に脱着自在に嵌合され、伝達手段28を介して伝達
されたモーター（図示せず）により回転する。軸25は一
部がユニバーサルジョイント25a となっており、軸25が
回転自在に取り付けられている外郭部材29をエアーシリ
ンダ26の作用によりインキングロール20移動可能とす
る。4 個のインキングロールの移動の方向は、版ロール
10に対して放射線方向とする。すなわち、インキングロ
ール20が接近した位置にあるときは版16に接触し、離れ
た位置にあるときは版16に接触しないようにする。イン
キングロール20の版16への印圧はエアーシリンダー26を
介して行い圧力センサー27により測定する。
【０００６】インキ練りロール30は、インキングロール
20上のインキをインキングロール表面に均一に延展する
ためのロールである。インキ練りロール30は、前面パネ
ル40と全面パネル上に上下動可能に取り付けた部材33間
で支持された軸31に取り付けられ、インキングロール20
と接触することによって回転し、エアシリンダー32によ
り、軸方向にロールが自動的に上下動できるようなって
いる。又、インキ練りロール30自体も部材33と一体とな
ってエアーシリンダ34により版ロール10の中心に対して
放射方向に移動できるようになっており、版ロール10か
ら離れた位置にあるときは、インキ練りロール30とイン
キングロール20は非接触状態とする。軸31の内部二重構
造となっており、内部に温度制御された水が循環する管
31a が通っている。これによりインキ練りロール30の表
面温度が可変でき、インキを延展する温度が制御でき
る。制御する温度領域は版ロールの場合と同じである。
インキングロール20上のインキの温度は前面パネル上に
設置した赤外線放射温度計28により測定する。
20上のインキをインキングロール表面に均一に延展する
ためのロールである。インキ練りロール30は、前面パネ
ル40と全面パネル上に上下動可能に取り付けた部材33間
で支持された軸31に取り付けられ、インキングロール20
と接触することによって回転し、エアシリンダー32によ
り、軸方向にロールが自動的に上下動できるようなって
いる。又、インキ練りロール30自体も部材33と一体とな
ってエアーシリンダ34により版ロール10の中心に対して
放射方向に移動できるようになっており、版ロール10か
ら離れた位置にあるときは、インキ練りロール30とイン
キングロール20は非接触状態とする。軸31の内部二重構
造となっており、内部に温度制御された水が循環する管
31a が通っている。これによりインキ練りロール30の表
面温度が可変でき、インキを延展する温度が制御でき
る。制御する温度領域は版ロールの場合と同じである。
インキングロール20上のインキの温度は前面パネル上に
設置した赤外線放射温度計28により測定する。
【０００７】転写ロール35は、版ロール10と接触して印
刷用版16上のインキを転写紙に転写するためのロールで
ある。転写ロールの径は版ロールの径と同じとすること
が好ましい。転写ロール35は、前面パネル40を貫通した
軸36にその軸線を一致させて取り付けられ、版ロール10
と接触することによって回転する。軸36に対して回転自
在に取り付けられた外郭部材37を支軸38に揺動可能に支
持し、外郭部材37の下部突起37a に対して水平方向に配
置したエアーシリンダ（図示せず）が作用するときだけ
軸36が移動して版ロール10に転写ロール35が接触するよ
うにする。
刷用版16上のインキを転写紙に転写するためのロールで
ある。転写ロールの径は版ロールの径と同じとすること
が好ましい。転写ロール35は、前面パネル40を貫通した
軸36にその軸線を一致させて取り付けられ、版ロール10
と接触することによって回転する。軸36に対して回転自
在に取り付けられた外郭部材37を支軸38に揺動可能に支
持し、外郭部材37の下部突起37a に対して水平方向に配
置したエアーシリンダ（図示せず）が作用するときだけ
軸36が移動して版ロール10に転写ロール35が接触するよ
うにする。
【０００８】本発明のインキ試験機の使用方法について
説明する。インキングロール上にマイクロボリュームメ
ーターで試験用インキを適当量供給し、インキ練りロー
ルと接触状態、版ロールとは非接触状態としてインキン
グロールを回転させインキを均一に延展する。次に、イ
ンキングロールを版ロールの中心方向に移動させて版と
接触できる状態とする。この際、版ロール上の版面の部
分は、インキングロールのある領域外とすることでイン
キングロールが接近しても版面と接触しないようにして
おく。次に、版ロールを転写ロールとは非接触状態とし
て予め定めた回転数だけ回転させてインキングロール上
のインキを版面に移行させる。次に、インキングロール
を移動させて版ロールと非接触状態とし、転写ロールを
移動させて版ロールと接触させる。この際、転写ロール
との接触部には版ロール上の版面が存在しないようにす
る。転写ロール上には少なくとも版面との接触領域を転
写紙を載置し、粘着テープ等により固定する。次いで、
版ロールを１回転させて版面上のインキを転写紙に転写
する。インキの延展するときの温度および版面にインキ
が移行するときの温度は赤外線輻射温度計によりモニタ
ーする。
説明する。インキングロール上にマイクロボリュームメ
ーターで試験用インキを適当量供給し、インキ練りロー
ルと接触状態、版ロールとは非接触状態としてインキン
グロールを回転させインキを均一に延展する。次に、イ
ンキングロールを版ロールの中心方向に移動させて版と
接触できる状態とする。この際、版ロール上の版面の部
分は、インキングロールのある領域外とすることでイン
キングロールが接近しても版面と接触しないようにして
おく。次に、版ロールを転写ロールとは非接触状態とし
て予め定めた回転数だけ回転させてインキングロール上
のインキを版面に移行させる。次に、インキングロール
を移動させて版ロールと非接触状態とし、転写ロールを
移動させて版ロールと接触させる。この際、転写ロール
との接触部には版ロール上の版面が存在しないようにす
る。転写ロール上には少なくとも版面との接触領域を転
写紙を載置し、粘着テープ等により固定する。次いで、
版ロールを１回転させて版面上のインキを転写紙に転写
する。インキの延展するときの温度および版面にインキ
が移行するときの温度は赤外線輻射温度計によりモニタ
ーする。
【発明の効果】本発明により、温度制御された版面へ移
行したインキを、ゴム胴に一旦転写する一般の平版印刷
機とは異なり、直接的に紙に転写させることで、水なし
平版インキの地汚れに対する温度依存性を精度よく測定
できる。又、インキの印刷時の温度と版面の温度とを独
立に制御することにより、水なし平版インキの地汚れに
対する温度依存性を精度よく測定できる。これらにより
性能のよい水なし平版印刷インキの開発に寄与し、水な
し平版印刷の品質向上に貢献するものである。
行したインキを、ゴム胴に一旦転写する一般の平版印刷
機とは異なり、直接的に紙に転写させることで、水なし
平版インキの地汚れに対する温度依存性を精度よく測定
できる。又、インキの印刷時の温度と版面の温度とを独
立に制御することにより、水なし平版インキの地汚れに
対する温度依存性を精度よく測定できる。これらにより
性能のよい水なし平版印刷インキの開発に寄与し、水な
し平版印刷の品質向上に貢献するものである。
【図１】本発明インキ試験機の斜視図
【図２】本発明インキ試験機の側面断面図
１０ 版ロール
１６ 印刷用版
２０ インキングロール
２１ インキ練りロール
３５ 転写ロール
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平４−234652（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−53090（ＪＰ，Ａ)
特開 昭62−64549（ＪＰ，Ａ)
実開 昭57−39731（ＪＰ，Ｕ)
特公 昭44−31162（ＪＰ，Ｂ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B41F 7/02
B41F 31/02
B41F 31/30
Claims (5)
- 【請求項１】 水なし平版印刷用版を脱着可能に有し、
二重構造とした軸の内管に温度制御された空気をその内
部に供給することによって温度制御可能な版ロールと、
上記印刷用版に接触して水なし平版用インキを供給する
１個又は複数個のインキングロールと、該インキングロ
ールと対を形成するインキ練りロールと、転写紙を載置
でき上記版ロールに対して接触又は非接触状態を任意に
選択可能な転写ロールとを設けてなることを特徴とする
水なし平版印刷用インキ試験機。 - 【請求項２】 上記インキングロールと上記インキ練り
ロールの対を４個設けてなる請求項１記載のインキ試験
機。 - 【請求項３】 上記インキングロールもしくは上記イン
キ練りロールが温度制御可能である請求項１又は２記載
のインキ試験機。 - 【請求項４】 上記インキングロールが上記水なし平版
印刷用版に対して接触又は非接触状態を任意に選択可能
としてなる請求項１ないし３項いずれか記載のインキ試
験機。 - 【請求項５】 上記インキングロールに印圧調整装置を
設けてなる請求項１ないし４いずれか項記載のインキ試
験機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09961894A JP3376684B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 水なし平版印刷用インキ試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09961894A JP3376684B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 水なし平版印刷用インキ試験機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07304150A JPH07304150A (ja) | 1995-11-21 |
| JP3376684B2 true JP3376684B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=14252089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09961894A Expired - Fee Related JP3376684B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 水なし平版印刷用インキ試験機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3376684B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP09961894A patent/JP3376684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07304150A (ja) | 1995-11-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |