JP3376163B2 - 三次元造形装置および方法 - Google Patents

三次元造形装置および方法

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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紫外線照射により硬
化させた造形材層を積層していくことにより、任意の三
次元造形物を形成する三次元造形装置および方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々の光硬化性樹脂を用いた
三次元造形装置や三次元造形方法があり、このような中
に、特開平6−190929号公報に開示されたものが
ある。これは、図5(A)〜(D)に示すような工程を
繰り返すことにより所定の形状を形成するものである。
【0003】すなわち、この工程においては、まず、図
5(A)に示すように、光透過性のフィルム1とこれに
接着させた光硬化性の接着剤からなる接着層2をレーザ
ー切断によって所定の形状に切断し、その上に、図5
(B)に示すように、下面の所定部分に接着剤が塗布さ
れたフィルム3を搬送機構4によって搬送する。この
際、フィルム3に塗布された接着剤は、所定部分が露光
部5によって照射されて硬化し、フィルム3に接着する
硬化部6と未硬化部7になる。
【0004】ついで、フィルム3を不使用部分からレー
ザー切断部8で切断して離しフィルム1上に載置したの
ち、図5(C)に示すように、線光源9でフィルム3を
介してその下側の未硬化部7を照射して硬化させること
により硬化した接着層7aをフィルム1および3に接着
させる。つぎに、押さえローラ10でフィルム3の上面
を押圧することにより、接着層7aをフィルム1,3に
密着させるとともに、ギャップセンサ11で測定しなが
らフィルム3の上面を平面にする。
【0005】そして、図5(D)に示すように、フィル
ム3とこれに接着する接着層7a,硬化部6の所定部分
をレーザー切断部8で切断し不要部分を除去することに
より、図5(E)に示すような三次元の造形物12が得
られるというものである。なお、図5(A)から図5
(D)の操作をさらに繰り返すことによりさらに多層の
形状物を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、造形物
の中には、部分的に棒状や円筒状のような同じ断面形状
が連続する場合もあるが、このような場合、上記のよう
な方法では、一定の厚みのフィルムを積層して造形する
ため一層の厚みを任意の厚みに調整しながら造形するこ
とができない。このため、全く同じ形状の層を何度も形
成しなければならず作業が面倒であるという問題があ
る。また、接着剤を塗布したフィルムを重ねこれを押さ
えローラ10で押圧するようになっているため、各層の
上面を正確な平面にすることが困難で各層に起伏が生じ
やすい。このため寸法精度が悪くなるという問題もあ
る。
【0007】さらに、露光部5の照射によって、接着剤
の硬化部6と未硬化部7を形成する際、その境界線を正
確に出すことが難しく、必要部分同士の接着が十分でき
なかったり、不要部分が必要部分と接着して最後の工程
での不要部分の除去が困難になったりするという問題も
有している。また、レーザー切断部8でフィルムと接着
層を切断する際の、切断深さの調節が難しく必要部分に
まで切断部が入り込んでしまうという問題もある。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、一層の厚みを適宜調節でき、各層の上面およ
び下面をそれぞれ正確な平面状に形成でき、かつ、各層
の接着を確実に行うことができ、さらに、不要部分の除
去が簡単に行える三次元造形装置および装置の提供をそ
の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、上面が平面状に形成された台部と、こ
の台部上面に対して相対的にX,Y,Z方向に移動可能
な切削部と、加熱により液化し常温で固化する水溶性の
粉体補助材を加熱部によって加熱して液状で上記台部上
面に、各補助材層の厚みを変更可能に供給し得るホッパ
ーによって供給し固体の補助材層を形成する補助材供給
部と、紫外線硬化性で水に対して不溶性の液体造形材を
上記台部上面に供給する造形材供給部と、台部上面に供
給された造形材を硬化させる紫外線発光部とを備えた三
次元造形装置を第1の要旨とし、上面が平面状に形成さ
れた台部と、この台部上面に対して相対的にX,Y,Z
方向に移動可能な切削部と、紫外線硬化性で水溶性の液
体補助材を、各補助材層の厚みを変更可能に供給し得る
ホッパーによって上記台部上面に供給する補助材供給部
と、紫外線硬化性で水に対して不溶性の液体造形材を上
記台部上面に供給する造形材供給部と、上記台部上面に
供給された補助材および造形材を硬化させる紫外線発光
部とを備えた三次元造形装置を第2の要旨とし、台部上
面に、加熱により液化し常温で固化する水溶性の粉体補
助材を加熱により液状で、各補助材層の厚みを変更可能
に供給し得るホッパーによって供給したのち冷却固化さ
せて補助材層を形成し、この補助材層の所定部分を切削
により除去し、この除去した部分に紫外線硬化性で水に
対して不溶性の液体造形材を充填してこれに紫外線を照
射することによりこの造形材部分を硬化させ、この補助
材と造形材からなる硬化層の上部に、造形材部分の形状
を所定の形状に変えながら上記動作を繰り返して造形材
部分が補助材層の中で一定の形状になるような複数の硬
化層からなる積層体にし、その積層体の補助材層を水で
溶かして除去し造形材からなる所定の造形物を得る三次
元造形方法を第3の要旨とし、台部上面に、紫外線硬化
性で水溶性の液体補助材を、各補助材層の厚みを変更可
能に供給し得るホッパーによって供給したのち紫外線照
射により固化させて補助材層を形成し、この補助材層の
所定部分を切削により除去し、この除去した部分に紫外
線硬化性で水に対して不溶性の液体造形材を充填してこ
れに紫外線を照射することによりこの造形材部分を硬化
させ、この補助材と造形材からなる硬化層の上部に、造
形材部分の形状を所定の形状に変えながら上記動作を繰
り返して造形材部分が補助材層の中で一定の形状になる
ような複数の硬化層からなる積層体にし、その積層体の
補助材層を水で溶かして除去し造形材からなる所定の造
形物を得る三次元造形方法を第4の要旨とする。
【0010】
【作用】すなわち、この発明は、従来例のように、薄い
フィルムを、必要部と不要部の境界に切断部を設けなが
ら積層し、最後に不要部分を除去することにより造形す
るというものではなく、補助材層を水溶性の補助材で形
成し、この補助材層の所定部分を切削除去したのち、こ
の除去部分に紫外線硬化性で水に不溶の液状造形材を充
填してこれに紫外線を照射して硬化させるという工程を
繰り返すことにより複数の硬化層からなる三次元造形を
行うようになっている。
【0011】したがって、台部に供給する補助材の量を
調節し、補助材層の厚みを適宜変更することにより、各
硬化層の厚みが異なる造形物の造形も可能になる。ま
た、造形工程において、同じ断面形状が連続して生じる
ような場合には、補助材層のみを複数層形成し、これに
所定部分の切削除去を行ったのちに造形材を供給するこ
とができ、これによって、補助材層複数分の造形材層の
形成が一度ででき作業が簡単になる。
【0012】さらに、補助材層を水溶性の補助材で構成
し、造形材層を水に不溶の造形材で構成しているため、
不要部分である補助材層は水洗いすることにより溶けて
簡単に除去することができる。このため、従来例のよう
な面倒な不要部分除去作業がなくなり作業が極めて簡単
になる。
【0013】また、造形材部分を硬化させたのち、補助
材と造形材からなる硬化層の上面を切削加工により平面
状に仕上げることにより、各硬化層が正確に平行した層
状に形成されるようになり寸法精度のよい造形ができる
ようになる。この結果、精度がよく堅牢な造形物の造形
が簡単な作業で可能になる。つぎに、実施例にもとづい
て、この発明による三次元造形装置および方法を詳しく
説明する。
【0014】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による三次元造
形装置20を示している。図において、21はZ(上
下)方向に移動可能な台部であり、上面が水平な平面状
に形成されその周囲における縁部に溝22,23が形成
されている。24は、台部21の上方に配設され台部2
1上をX(左右),Y(前後)方向に移動できるスピン
ドルであり、その下端に切削用のエンドミル25が取り
付けられている。
【0015】このスピンドル24の下部側には、側部に
ホース26が連結された略円筒状のカバー部27がエン
ドミル25を覆うようにして設けられており、上記ホー
ス26の他端は三次元造形装置20の外部に設けられた
吸引機(図示せず)に連結されている。このため、吸引
機を作動させることにより、エンドミル25が材料を切
削した際に生じる材料の削り粉を三次元造形装置20の
外部に排出できる。
【0016】28は三次元造形装置20の一端側に配設
され、台部21上をX方向に移動できる樋状のホッパー
である。このホッパー28は、図2に示すように、下端
部に長手方向に沿って一定間隔で溶出孔29が穿設され
ているとともに、高さ0.15mmの小突起30が下方に
向かって突設され、内部には加熱ヒータ31が内蔵され
ている。
【0017】32はホッパー28の基点(図示の左端)
上側に設けられた補助材タンクであり、内部に粉体の水
溶性ワックスまたは尿素粉末からなる補助材33が充填
されている。この補助材タンク32は底部が傾斜面にな
ってその最下端に栓34が取り付けられ、この栓34を
開くことにより内部の補助材33をホッパー28内に供
給できるようになっている。
【0018】35は三次元造形装置20の他端側に配設
され、ホッパー28と同様、台部21上をX方向に移動
できる樋状のホッパーであり、図3に示すように、下端
部に長手方向に沿って一定間隔で吐出孔36が穿設され
ている。37はホッパー35の基点(図示の右端)上側
に設けられた造形材タンクであり、内部に水に不溶の液
体紫外線硬化樹脂からなる造形材(スリーボンド社製紫
外線硬化型3061B)38が充填されている。この造
形材タンク37は底部側に設けられた栓39を介して供
給管40がホッパー35の上方に延びており、栓39を
開くことにより内部の造形材38をホッパー35内に供
給できるようになっている。
【0019】41は台部21の中央部上方に設置された
紫外線照射ランプであり、台部21上に供給される造形
材38を硬化させることができるようになっている。ま
た、この三次元造形装置20は周囲が壁部42で覆われ
て、紫外線照射ランプの発光する紫外線が外部に漏れな
いようになっている。
【0020】この構成において、造形物を造形する際に
は、まず、スピンドル24をY方向における後方位置に
退避させた状態で、栓34を一定時間開いて所定量の補
助材33をホッパー28内に供給し、ヒータ31をオン
にしてホッパー28内の補助材33を液状に溶かす。そ
して、小突起30の下端を台部21上面に軽く接触させ
た状態でホッパー28をX方向に往復移動させる。
【0021】この際、ホッパー28内の補助材33は、
溶出孔29から台部21上面に吐出され過剰分をホッパ
ー28の底部により溝22,23に押し出されて、小突
起30の高さと略同じ高さの液層になったのち、自然冷
却して固化され、図4(A)のような補助材層33aに
なる。
【0022】ついで、吸引機を作動させた状態で、スピ
ンドル24を台部21上の中央付近に移動させ回転させ
るとともに、台部21を補助材層33aの厚み分だけ上
昇させ、スピンドル24をX,Y方向に移動させること
により、エンドミル25で補助材層33aの中に所定の
形状を切削加工し、図4(B)の状態にする。この場
合、切削により生じた補助材層33aの切削粉は、カバ
ー部27からホース26を介して吸引機に吸い取られて
いく。
【0023】つぎに、台部21を少し下降させ、スピン
ドル24の回転を停止させるとともに、これを再度、後
方位置に退避させる。そして、栓39を一定時間開い
て、所定量の造形材38をホッパー35内に供給し、底
部を軽く補助材層33aの上面に接触させた状態でホッ
パー35をX方向に往復移動させる。
【0024】この場合、ホッパー35の底部が補助材層
33aの上面に接触している場合は、吐出孔36が閉塞
されて造形材38の吐出は防止され、補助材層33aが
切削除去された凹部43にのみ造形材38が吐出され
る。また、過剰の造形材38はホッパー35の底部によ
って、溝22,23内に押し出され、補助材層33aの
上面と同じ高さになるような適正量の造形材38が凹部
43内に充填される。
【0025】そして、紫外線照射ランプ41をオンにし
て、補助材層33a中の造形材38に紫外線を照射する
ことにより、造形材38を硬化させ、図4(C)の状態
のような造形材層38aを形成する。ついで、スピンド
ル24を台部21上に移動させ回転させながら、台部2
1の高さをエンドミル25の下端が補助材層33aおよ
び造形材層38aに接触する適正な高さにして、補助材
層33aおよび造形材層38aの上面を均一な平面にな
るよう切削加工する。
【0026】つぎに、再度、補助材層33aの切削除去
する形状を適宜変えながら上記のような工程を何度も繰
り返して、図4(D)のような積層体44を形成し、複
数の造形材層38aで構成される形状が所定の三次元造
形物になるようにする。そして、この積層体44を台部
21から取り外し、水洗いすることにより、補助材層3
3aを溶かし、図4(E)に示すような、造形物45が
得られる。
【0027】なお、上記積層体44を得るまでの一連の
工程は、予め準備されたプログラムに沿ったコンピュー
ター制御により行われる。また、補助材33を台部21
上面に供給する工程において、台部21からのホッパー
28の高さを変えたり、補助材33の粘性が小さい場合
にはホッパー28を複数回往復させることにより、任意
の厚みの補助材層33aを形成することができる。さら
に、同じ断面形状の部分が続く場合には、まず、複数の
補助材層33aを形成し、切削加工により凹部を形成し
たのちその凹部に造形材層38aを形成することもでき
る。
【0028】また、造形材タンク37からホッパー35
に造形材38を供給する際には、一回使用量分だけの造
形材38をその都度供給し残った供給材38がホッパー
35内で硬化することを防止することが好ましく、ホッ
パー35内に造形材38が残る場合には、紫外線照射に
よりその造形材38が硬化しないようホッパー35の上
部開口付近に遮蔽のためのシール部を設ける。さらに、
台部21上に供給された補助材33を固化するための冷
風や冷却ガスを供給するための装置を設け、固化が迅速
に行えるようにすることもできる。
【0029】このように、上記実施例では、補助材33
として、加熱することにより液化し自然冷却により固化
する水溶性ワックスを用いているため、補助材層33a
の形成が、加熱により液化した補助材33を台部21上
面に塗布するだけの作業ですみ極めて簡単になるととも
に、材料費が安価である。
【0030】また、ホッパー28から台部21上面に補
助材33を供給する際に、ホッパー28の高さを調節す
ることにより台部21上面に供給する補助材33の量を
変え形成される補助材層33aの厚みを適宜変更するこ
とができ、これにより、各層の厚みが異なる造形物の造
形も可能になる。さらに、同じ断面形状が連続する部分
を持つ造形物の造形の場合には、補助材層33aのみを
複数層形成してこれに切削を行ったのちにその複数層に
見合った造形材38を一度に供給することもでき、これ
によって、造形材層38aの形成作業が簡単になるり、
かつ時間が短縮される。
【0031】また、各補助材層33aと造形材層38a
の上面の平面加工を切削加工により行うため、正確な平
面状に仕上げることができ各層が正確に平行した層状に
形成されるようになり寸法精度のよい造形ができるよう
になる。さらに、補助材層33aを水溶性の補助材33
で構成しているため、水洗いすることにより簡単に溶け
て除去することができ、不要部分除去作業極めて容易に
なる。
【0032】また、上記実施例では、補助材33として
粉体の水溶性ワックスを用いているが、これに代えて水
溶性の紫外線硬化性樹脂、例えばスリーボンド社製30
46Eを用いることもできる。この場合、ホッパー28
のヒータ31が不要になるとともに、補助材層を紫外線
照射によって硬化させる工程が増えるようになる。それ
以外の構成および作用効果については、上記実施例と同
様である。
【0033】なお、上記両実施例においては、ホッパー
28,35に樋状のものを使用しているが、これに限ら
ず、幅の短いものを使用することもできる。この場合、
ホッパー28,35をY方向へも移動できる機構にする
とともに、X方向への一往復の移動だけでは補助材33
や造形材38を十分に供給できない場合には、Y方向の
位置をずらし複数回Y方向への往復移動をさせることに
より、補助材33や造形材38の供給を行う。
【0034】また、補助材33や造形材38は上記実施
例のものに限定するものでないことは言うまでもなく、
造形材38としては、水に不溶で紫外線照射により硬化
する液体であればなんでもよく、補助材33としては、
水溶性のもので、加熱により液化し冷却により固化する
ものや紫外線照射により硬化する液体であればなんでも
よい。
【0035】さらに、補助材層33aおよび造形材層3
8aからなる層の上面を均一な平面になるよう切削加工
する工程は必ずしも必要でなく、台部21に供給される
補助材33や造形材38の粘性が小さく平面状になりや
すい場合等には、省略することができる。
【0036】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、造形物を造形する際の、造形物の一層の厚みを
適宜調節でき多様性のある造形が可能になる。また、不
要部分である補助層の除去が水洗いをするだけという簡
単な作業で行えるようになる。さらに、各層の上面を切
削加工により平面状に仕上げることにより、各層の上面
および下面をそれぞれ正確な平面状に形成でき、かつ、
各層の接着を確実に行うことができるようになるため、
寸法精度がよく堅牢な造形物の造形ができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による三次元造形装置の構
成を示す構成図である。
【図2】実施例に用いる補助材用のホッパーの構造を示
す断面図である。
【図3】実施例に用いる造形材用のホッパーの構造を示
す断面図である。
【図4】実施例による造形の工程を説明する説明図であ
り、(A)は台部上面に補助材を塗布した状態、(B)
はその補助材層の所定部分に切削加工を施した状態、
(C)は補助材層の切削加工して除去された部分に造形
材を充填した状態、(D)は多数の造形材層が形成され
た状態、(E)は補助材層が除去された造形物を示して
いる。
【図5】従来例による造形の工程を説明する説明図であ
り、(A)は下側に接着層が設けられたフィルムを所定
の形状に切断した状態、(B)はその上方に新たなフィ
ルムを搬送した状態、(C)は下側のフィルムと上側の
フィルムを接着した状態、(D)は上側のフィルムを切
断する状態、(E)は得られた造形を示している。
【符号の説明】
20 三次元造形装置 21 台部 24 スピンドル 25 エンドミル 28,35 ホッパー 31 ヒータ 32 補助材タンク 33 補助材 33a 補助材層 37 造形材タンク 38 造形材 38a 造形材層 41 紫外線照射ランプ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が平面状に形成された台部と、この
    台部上面に対して相対的にX,Y,Z方向に移動可能な
    切削部と、加熱により液化し常温で固化する水溶性の粉
    体補助材を加熱部によって加熱して液状で上記台部上面
    に、各補助材層の厚みを変更可能に供給し得るホッパー
    によって供給し固体の補助材層を形成する補助材供給部
    と、紫外線硬化性で水に対して不溶性の液体造形材を上
    記台部上面に供給する造形材供給部と、台部上面に供給
    された造形材を硬化させる紫外線発光部とを備えたこと
    を特徴とする三次元造形装置。
  2. 【請求項2】 上面が平面状に形成された台部と、この
    台部上面に対して相対的にX,Y,Z方向に移動可能な
    切削部と、紫外線硬化性で水溶性の液体補助材を、各補
    助材層の厚みを変更可能に供給し得るホッパーによって
    上記台部上面に供給する補助材供給部と、紫外線硬化性
    で水に対して不溶性の液体造形材を上記台部上面に供給
    する造形材供給部と、上記台部上面に供給された補助材
    および造形材を硬化させる紫外線発光部とを備えたこと
    を特徴とする三次元造形装置。
  3. 【請求項3】 台部上面に、加熱により液化し常温で固
    化する水溶性の粉体補助材を加熱により液状で、各補助
    材層の厚みを変更可能に供給し得るホッパーによって供
    給したのち冷却固化させて補助材層を形成し、この補助
    材層の所定部分を切削により除去し、この除去した部分
    に紫外線硬化性で水に対して不溶性の液体造形材を充填
    してこれに紫外線を照射することによりこの造形材部分
    を硬化させ、この補助材と造形材からなる硬化層の上部
    に、造形材部分の形状を所定の形状に変えながら上記動
    作を繰り返して造形材部分が補助材層の中で一定の形状
    になるような複数の硬化層からなる積層体にし、その積
    層体の補助材層を水で溶かして除去し造形材からなる所
    定の造形物を得ることを特徴とする三次元造形方法。
  4. 【請求項4】 台部上面に、紫外線硬化性で水溶性の液
    体補助材を、各補助材層の厚みを変更可能に供給し得る
    ホッパーによって供給したのち紫外線照射により固化さ
    せて補助材層を形成し、この補助材層の所定部分を切削
    により除去し、この除去した部分に紫外線硬化性で水に
    対して不溶性の液体造形材を充填してこれに紫外線を照
    射することによりこの造形材部分を硬化させ、この補助
    材と造形材からなる硬化層の上部に、造形材部分の形状
    を所定の形状に変えながら上記動作を繰り返して造形材
    部分が補助材層の中で一定の形状になるような複数の硬
    化層からなる積層体にし、その積層体の補助材層を水で
    溶かして除去し造形材からなる所定の造形物を得ること
    を特徴とする三次元造形方法。
  5. 【請求項5】 補助材および造形材からなる硬化層を形
    成したのちに、その硬化層の上面を切削加工により水平
    な平面状にする工程を含む請求項3または4に記載の三
    次元造形方法。
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