JP3375122B2 - トラクタの動力伝達構造 - Google Patents

トラクタの動力伝達構造

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JP3375122B2
JP3375122B2 JP07409298A JP7409298A JP3375122B2 JP 3375122 B2 JP3375122 B2 JP 3375122B2 JP 07409298 A JP07409298 A JP 07409298A JP 7409298 A JP7409298 A JP 7409298A JP 3375122 B2 JP3375122 B2 JP 3375122B2
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修 兵藤
英二 田窪
文顕 西川
松彦 常川
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Iseki and Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタの動力
伝達構造に関する。 【0002】 【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、トラクタは各種作業に対応する為、走行系の複数の
変速装置を備えるものである。また、トラクタには後部
に連結した作業機を駆動する為の外部動力取出軸を備
え、同軸の回転数を変速する変速装置をも備える構成と
なっている。この為、トラクタのミッションケースは前
後に長くなりやすく、特に小規模な農家にはコンパクト
で安価なトラクタが望まれていた。 【0003】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記従来の
課題を解消するために提案するものであって、トラクタ
の動力伝達構造を以下のように構成した。即ち、エンジ
ンの回転動力を伝達する走行系駆動軸10上に、前記回
転動力を伝達して常時回転する前進用ギヤ15と、この
前進用ギヤ15に対し常時逆回転する後進用ギヤ61と
を遊転して設け、前記両ギヤ15,61間に設けるクラ
ッチ60の作動によって両ギヤ15,61のどちらか一
方の回転動力を前記駆動軸10に伝達する前後進切替装
置16を構成すると共に、前記前後進切替装置16の
ヤの一方を大ギヤとこの大ギヤの径よりも小径の小ギヤ
とからなる二段ギヤ15で構成し、前記小ギヤに外部動
力取出軸29に連動する動力取出ギヤ14を常時噛み合
わせ、更に前記動力取出ギヤ14を軸着する軸11から
カウンターギヤ62を介して前記前後進切替装置16の
他方のギヤ61を連動してなるトラクタの動力伝達構造
とした。 【0004】 【発明の効果】以上のように構成したトラクタの動力伝
達構造は、前後進切替装置16のギヤの1つを二段ギヤ
で構成し、同ギヤから外部動力取出軸29に連動する動
力取出ギヤ14を噛み合わせ、更にこの動力取出ギヤ1
4及び同ギヤを軸着する軸11を利用して、前後進切替
装置16の他方側のギヤを連動する構成としたので、別
途外部動力取出用に減速ギヤや軸を設けて回転動力を分
岐する構成と比較して同装置が簡略化されるとともに、
部品コストを削減することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はトラクタのミッションケ
ース内部を示す側面図である。トラクタのエンジンボデ
ィの後端はクラッチハウジング2を連結し、更にこの後
端に前後進切替装置16を内装する前軸受ケース9を連
結した構成となっている。また、このトラクタは前輪の
周速を後輪よりも増速して駆動するこのとできる前輪増
速装置18を備えた構成となっている。 【0006】詳細に説明すると、前記エンジンボディの
後壁部19からは、回転動力を出力するクラッチ軸12
を突出して設け、このクラッチ軸12にウェイトホイル
20、クラッチディスク21を軸支し、更に同ディスク
21の後方のクラッチ軸12上に前後スライドするシフ
ターリング22を設けている。そして、クラッチペダル
等の操作によって、前記ハウジング2側部のシフターア
ーム軸23を回転して、これに接続したシフターアーム
24を前後に移動することでクラッチ1を入切する構成
となっている。 【0007】クラッチハウジング2の後部へ接続する連
結ハウジング8は、後述する前軸受ケース9を覆う板金
製で、この前端部25を前記クラッチハウジング2の後
端面26に接合させてボルト等の締付具で連結し、後端
部も同様に前部伝動ケース7の前端部27に接合させて
連結する構成となっている。前軸受ケース9内には前後
進切替装置16を設け、前記クラッチ軸12からケース
内に入力した回転動力を、走行系回転動力として正転、
若しくは逆転して走行駆動軸10から出力すると共に、
別途動力取出駆動軸11を突出して、車体後部の外部動
力取出軸29を連動する構成となっている。 【0008】前記前軸受ケース9内には、この上部に前
記クラッチ軸12の回転を伝達する駆動ギヤ13を突出
して設け、その下方にクラッチハウジング2の後壁部1
9とこの前軸受ケース9の後部間に亘って走行駆動軸1
0を軸支する構成となっている。この走行駆動軸10
は、前記駆動ギヤ13と常時噛み合い遊転する二段ギヤ
15、及びこの二段ギヤ15に対して常時逆回転するバ
ックギヤ61、及びこの二段ギヤ15とバックギヤ61
との間の前後進切替クラッチ60とを設けた構成となっ
ている。 【0009】また、同ケース9は、前記二段ギヤ15の
後側のギヤと常時噛み合ってこの回転動力を車体後部の
外部動力取出軸29へ伝達する動力取出駆動軸11と、
同軸11の回転を逆転して再度前記走行駆動軸10上へ
返還する中間ギヤ62を軸支する構成となっている。即
ち、前記前後進切替クラッチ60を前方へ移動すると、
回転動力は駆動ギヤ13−二段ギヤ15−前後進切替ク
ラッチ60−走行駆動軸10と伝達される。また、前記
前後進切替クラッチ60を後方へ移動すると、回転動力
は駆動ギヤ13−二段ギヤ15−動力取出ギヤ14−中
間ギヤ62−バックギヤ61−前後進切替クラッチ60
−走行駆動軸10と伝達される。また、この走行駆動軸
10の後端部は一直線上にケース外部に突出して設け、
カップリング63によって伝動ケース入力軸3に連結
し、また、前記動力取出軸11も同様にカップリング6
4によって連結軸39に連結している。 【0010】伝動ケースは、主として変速装置を内装し
た前部伝動ケース7と、後輪用差動装置56や動力取出
用変速装置30等を内装する後部伝動ケース31とから
構成され、両ケース7,31はボルト等の締結具で連結
する構成となっている。前部伝動ケース7は、中間部に
中壁部32を形成して、前後端部は開放して形成し、こ
の後端部には前記後部伝動ケース31の前壁部33を接
合して閉鎖する構成となっている。そしてケース7内部
には、前記中壁部32、及び後部伝動ケース31の前壁
部33間に回転動力を入力するギヤ軸34、このギヤ軸
34の回転を適宜変速する主変速軸36、この主変速軸
36の回転を更に変速する副変速軸35、そして副変速
軸35の回転を前輪へ分岐する前輪取出軸17等を軸受
けして設けている。 【0011】また、前部伝動ケース7の前端面28は、
前蓋37をボルト等の締付具で取付けて閉鎖し、この前
蓋37の前部に後軸受ケース38を取付けている。前記
伝動ケース入力軸3は、これら後軸受ケース38と前蓋
37とに亘って軸受けし、外部動力取出軸29へ動力を
伝達する動力取出連動軸4の前部を前蓋37に軸受け
し、この前端部と、後軸受ケース38に軸支した前記連
結軸39との後端部をカップリング40で連結する構成
となっている。 【0012】また更に、前記前蓋37には、これに軸受
けした前輪取出軸17と前記後軸受ケース38に軸支し
た連結軸41との間に、前輪増速装置18を設けてい
る。尚、前輪増速装置18は、前記前輪取出軸17と一
体に回転する直結クラッチ42、及びカウンター軸43
を介して前記回転を増速して回転する増速クラッチ44
を設け、どちらか一方のクラッチを入とすることでトラ
クタの旋回時に前輪の周速を後輪の周速に対して増速す
る装置である。 【0013】前記伝動ケース入力軸3の延長上には、ギ
ヤ軸34と副変速軸35を設け、動力取出連動軸4の外
周部に前主変速軸36と後主変速軸45とを回転自在に
設けて、この後主変速軸45を中壁部32と後伝動ケー
ス31の前壁部33とに軸受けしている。主変速装置5
は、主変速軸36上の主変速前変速クラッチ46、或い
は主変速後クラッチ47の軸方向の移動によって、動力
伝達を切り替えるもので、前記入力軸3後端の入力ギヤ
48と主変速軸36前端の駆動ギア49を噛み合わせて
常時回転させ、主変速前変速クラッチ46を前方へ移動
すると、変速ギヤ50の噛み合いにより動力をギヤ軸3
4へ伝達する。また、主変速後変速クラッチ47を前方
へ移動すると、変速ギヤ51の噛み合いにより動力をギ
ヤ軸34へ伝達する。また、主変速後変速クラッチ47
を後方へ移動すると、変速ギヤ45の噛み合いにより動
力をギヤ軸34へ伝達するまた、副変速装置6は、副変
速軸35に沿って移動する副変速ギヤ52を前側のギヤ
軸34に直結したり、前記後主変速軸45に噛合させた
り、後側のギヤ53に噛合せたり、又、このギヤ53と
噛合いする減速ギヤ54に噛合させることによって回転
動力を変速軸軸35へ伝達する構成となっている。そし
て、副変速軸35の後端にはベベルピニオンギヤ55が
設けられて、差動装置のベベルリングギヤ56に噛合す
る構成となっている。 【0014】又、前輪へ連動する前輪取出軸への連動
は、副変速軸35後端のギヤ57から、ギヤ軸45後端
のギヤ58を経て、前輪取出軸17上の前輪クラッチギ
ヤ59へ噛合い連動し、この前輪クラッチギヤ59を前
記ギヤ58から外すことによって前輪の駆動を切とする
ように構成している。以上のように構成したトラクタの
動力伝達構造は、特に前後進切替装置16のギヤの1つ
を二段ギヤで構成し、この二段ギヤ15からバックギヤ
61へ動力を伝達するカンターギヤを利用し、これを動
力取出ギヤ14として噛み合わせたので、別途外部動力
取出用に減速ギヤや軸を配して回転動力を分岐する構成
と比較して同装置が簡略化されるとともに、部品コスト
を削減することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】トラクタのミッションケース内部を示す側面
図。 【符号の説明】 1 クラッチ 2 クラッチハウジング 3 入力軸 4 動力取出連動軸 5 主変速装置 6 副変速装置 7 伝動ケース 8 連結ハウジング 9 前軸受ケース 10 走行駆動軸 11 動力取出駆動軸 15 二段ギヤ 16 前後進切替装置 29 外部動力取出軸
フロントページの続き (72)発明者 常川 松彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (56)参考文献 特開 昭57−51052(JP,A) 実開 平2−13826(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンの回転動力を伝達する走行系駆
    動軸10上に、前記回転動力を伝達して常時回転する前
    進用ギヤ15と、この前進用ギヤ15に対し常時逆回転
    する後進用ギヤ61とを遊転して設け、前記両ギヤ1
    5,61間に設けるクラッチ60の作動によって両ギヤ
    15,61のどちらか一方の回転動力を前記駆動軸10
    に伝達する前後進切替装置16を構成すると共に、前記
    前後進切替装置16のギヤの一方を大ギヤとこの大ギヤ
    の径よりも小径の小ギヤとからなる二段ギヤ15で構成
    し、前記小ギヤに外部動力取出軸29に連動する動力取
    出ギヤ14を常時噛み合わせ、更に前記動力取出ギヤ1
    4を軸着する軸11からカウンターギヤ62を介して前
    記前後進切替装置16の他方のギヤ61を連動してなる
    トラクタの動力伝達構造。
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