JP3369955B2

JP3369955B2 - 回転飲食台における商品売上管理方法およびその装置

Info

Publication number: JP3369955B2
Application number: JP06774998A
Authority: JP
Inventors: 信雄徳野
Original assignee: 日本クレセント株式会社
Priority date: 1998-03-03
Filing date: 1998-03-03
Publication date: 2003-01-20
Anticipated expiration: 2018-03-03
Also published as: JPH11250356A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、回転飲食台を設置
した店において、客が食したネタ皿の売上を自動的に計
算して管理する方法および装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、回転飲食台を設置した店におい
て、客が食した商品（寿司）の売上を計算する際、商品
（寿司ネタ）の種類別に、色あるいは模様の異なるネタ
皿に載置させて回転飲食台上に供給しておくことによ
り、カウンター上に積み上げられた客が食したネタ皿を
従業者が色あるいは模様を確認の上、人手により計算
し、その料金をレシート（伝票）等を介して客に提示
し、客はその料金を支払い、その料金をレジ（会計）に
て集計することにより、商品売上を管理していた。

【０００３】また、この種の回転飲食台を設置した飲食
店の営業形態は、客が回転飲食台の周囲に着座した状態
で一連のクレセントチェーン上を巡回搬送されてくるネ
タ皿に載置された商品を選定し、ネタ皿と共にカウンタ
ー上に取り、飲食後、レジにて精算するものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来は前記の通り、客
から料金を徴収した後、レジにてその時の売上を記録
し、１日の営業時間終了後、その日の徴収料金をレジに
て集計することにより総売上金額を計算することは可能
であったが、商品の種類別の売上を集計する場合には、
客からの料金徴収時にその都度商品の種別を入力しなけ
ればならず、レジにて客が長時間待たされる等の不具合
があることが問題となっていた。

【０００５】また、レジにて商品の種別を入力しない場
合には、客に提示したレシートを逐一集計しなければ、
商品の種類別の売上を管理することができず、この作業
が非常に面倒であることが問題となっていた。

【０００６】また、客は回転飲食台の周囲に着座して食
するため、回転飲食台の周囲に配設するカウンターの面
積が広く必要となり、装置が大型化するばかりか、昼食
および夕食等の混雑時においては、食事するスペースが
制限され、また順番を待つ客が着座位置の後方にまで立
ち並び、あわただしく、ゆったりと食事をすることがで
きないことが問題となっていた。

【０００７】また、近年では店内で最初に好みの商品を
注文し、商品と引き換えに精算を済ませ、トレー上に商
品を載置させて店内の好きな場所の座席に着座して商品
を自由に食することができるファーストフード店が若い
世代を中心に浸透してきており、寿司等を提供する日本
料理店、飲茶等を提供する中華料理店においてもこのシ
ステムの導入が強く要望されてきている。

【０００８】本発明は、この要望に対処すべく、レジに
て客を長時間待たせることなく、リアルタイムで商品売
上を容易に管理することができると共に、商品と引き換
えに精算を済ませてから食するファーストフード店シス
テムの導入に極めて有効である回転飲食台における商品
売上管理方法および装置を提供することを目的とするも
のである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、基台の上方に
商品を巡回搬送させるクレセントチェーンが設けられて
なる回転飲食台において、クレセントチェーン上に固着
された、ＩＤ媒体が添設されたネタ皿ベース上に、同一
種類のネタ皿を複数個段積みさせ、ネタ皿供給側にて予
めネタ皿ベースのＩＤ媒体を読み取るスキャナーと、ネ
タ皿ベース上に段積みされたネタ皿の供給個数を読み取
り計測する読取センサーと、から構成された第１センサ
ーにより計測してコンピューターに供給したネタ皿を種
類別に全て記録した後、ネタ皿返戻側にてコンピュータ
ーと連結され、かつネタ皿ベースのＩＤ媒体を読み取る
スキャナーと、ネタ皿ベース上に段積みされたネタ皿の
残個数を読み取り計測する読取センサーと、から構成さ
れた第２センサーが計測したネタ皿ベースのＩＤ媒体デ
ータおよび巡回して返戻されてきたネタ皿の残個数デー
タと、予め記録されたデータと、をコンピューターが、
照合して食されたネタ皿の種類および個数を計測し、そ
の料金を計算し、商品の種類別に売上を記録および表示
することを特徴とするものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明に係る回転飲食台における
商品売上管理装置は、図１〜図６に示すように、以下の
構成からなるものである。

【００１１】本発明で使用する回転飲食台は、基台１２
の上方に商品１４、本例においては寿司が載置されたネ
タ皿１６を巡回搬送させるクレセントチェーン１８が設
けられ、基台１２の外周縁にカウンター２０が設けられ
てなるものである。

【００１２】本例において、ネタ皿１６は耐水性に優れ
た紙製素材により形成された円筒体内部に載置部を形成
させた、従前の寿司桶と同一構造のもので、複数段積み
することが可能である。

【００１３】クレセントチェーン１８上に、ＩＤ媒体２
２が添設されたネタ皿ベース２４が多数固着されてい
る。

【００１４】本例において、ＩＤ媒体２２は二次元バー
コードであり、ネタ皿ベース２４の側面に装着されてい
る。

【００１５】基台１２のネタ皿供給側にネタ皿ベース２
４のＩＤ媒体２２およびネタ皿ベース２４上に段積みさ
れたネタ皿１６の供給個数を計測する第１センサー２６
が配設されている。

【００１６】本例において、第１センサー２６は、ネタ
皿ベース２４のＩＤ媒体２２を読み取るスキャナー２８
と、ネタ皿ベース２４上に段積みされたネタ皿１６の供
給個数を読み取る読取センサー３０と、により構成さ
れ、第１センサー２６の配設位置は、図３の符号Ｘで示
すように、ネタ皿１６を供給する厨房３２内の一方の基
台１２の一側上方である。

【００１７】基台１２のネタ皿返戻側にネタ皿ベース２
４のＩＤ媒体２２およびネタ皿ベース２４上に段積みさ
れたネタ皿１６の巡回して返戻されてきた残個数を計測
する第２センサー３４が配設されている。

【００１８】本例において、第２センサー３４は、第１
センサー２６と同一構造であり、その配設位置は、図３
の符号Ｙで示すように、ネタ皿１６が巡回して返戻され
てくる厨房３２内の他方の基台１２の一側上方である。

【００１９】第１センサー２６の計測したネタ皿ベース
２４のＩＤ媒体データおよびネタ皿１６の供給個数デー
タと、第２センサー３４が計測したネタ皿ベース２４の
ＩＤ媒体データおよび巡回して返戻されてきたネタ皿１
６の残個数データと、を照合して食されたネタ皿１６の
種類および個数を計測し、その料金を計算し、商品を種
類別にその売上を管理するコンピューター３６がレジ
（会計）に設置されている。

【００２０】本例において、コンピューター３６はパソ
コンである。

【００２１】コンピューター３６と、第１センサー２６
および第２センサー３４とがそれぞれ連結（接続）され
ている。

【００２２】本例のクレセントチェーン１８の駆動機構
は、図６に示すように、クレセントチェーン１８の一側
隅に駆動スプロケット３８が設けられ、この駆動スプロ
ケット３８の駆動軸４０が減速機４２、伝動チェーン４
４を介してモーター４６に連結されてなるものである。

【００２３】その駆動作用は、モーター４６を駆動させ
ると、伝動チェーン４４、減速機４２を経て駆動軸４０
が駆動され、ついでクレセントチェーン１８が駆動さ
れ、巡回するものである。

【００２４】なお、図中４８はクレセントチェーン１８
に上設されたプレート、５０はにぎり寿司ロボット、５
２は軍艦巻きロボット、５４は巻き寿司ロボット、５６
はホール、５８は回転飲食台の内側に設置されたレジを
示す。

【００２５】本装置を使用して回転飲食台の各ネタ皿ベ
ース２４に複数個段積みされたネタ皿１６の食されたネ
タ皿１６の商品売上を管理する方法を以下に詳述する。

【００２６】まず、ネタ皿供給側において、予めネタ皿
ベース２４のＩＤ媒体２２のデータおよびネタ皿１６の
供給個数を第１センサー２６を介して計測し、コンピュ
ーター３６に供給したネタ皿１６を種類別に全て記録し
て、各ネタ皿ベース２４上にそれぞれ同一種類のネタ皿
１６を複数個段積みさせて順次クレセントチェーン１８
上へ供給する。

【００２７】この際、ネタ皿１６は同一種類毎に複数個
段積みさせて立体的にクレセントチェーン１８上へ供給
されるため、従前のようにネタ皿１６を１個ずつ平面的
に供給するのに対し、一度により多くのネタ皿１６（商
品）を提供することができる。

【００２８】次に、クレセントチェーン１８上から客が
好みのネタ皿１６を取り、レジ５８にて精算後、ホール
内の好みの場所のテーブル（図示略）で自由に飲食す
る。

【００２９】次に、ネタ皿返戻側において、第２センサ
ー３４により、ネタ皿ベース２４のＩＤ媒体２２のデー
タおよび巡回して返戻されてきたネタ皿ベース２４に段
積みされたネタ皿１６の残個数を計測したデータを、コ
ンピューター３６へ送信する。

【００３０】次に、送信されたＩＤ媒体データおよびネ
タ皿１６の残個数データと、予め記録されたＩＤ媒体デ
ータとネタ皿１６の供給個数データと、をコンピュータ
ー３６が照合して、クレセントチェーン１８上を巡回搬
送中に食されたネタ皿１６の種類および個数を計測し、
その料金を計算すると共に、商品売上をリアルタイムで
管理する。

【００３１】第１センサー２６および第２センサー３４
はクレセントチェーン１８の１巡回毎に計測するのが基
本であるが、２〜１０回毎に計測することも可能であ
る。

【００３２】また、リアルタイムで商品売上状況を確認
できるため、不足しているネタ皿１６の種類を把握し、
調理人に伝え、不足分を補充することができると共に、
売れ残りそうな商品の半額提供、テイクアウトへの変更
提供、等の対処が瞬時にして判断でき、仕入れロスを激
減させ、売上効率の向上を図ることができる。

【００３３】また、レジ５８においても、回転飲食台の
内側に複数設置することにより、商品の種類別に入力し
ながら料金を精算する必要がないと共に、客は注文した
商品の出来上がりを待つことなく、クレセントチェーン
１８上から好みの商品を取り、客がレジ５８の従業者に
差し出し、この差し出された商品毎に精算することがで
きるため、レジにて客は長時間待たされることはない。

【００３４】なお、本例において、ネタ皿ベース２４に
添設されたＩＤ媒体２２は二次元バーコードであるが、
通常のバーコードでもよい。

【００３５】また、本発明の第１センサー２６および第
２センサー３４は、スキャナー２８と、読取センサー３
０により構成されているが、ＩＤ媒体データおよびネタ
皿１６の段積み個数を計測できる構造のものであれば他
の構成とすることは自明のことである。

【００３６】

【発明の効果】本発明に係る回転飲食台における商品売
上管理方法および装置によれば、回転飲食台のクレセン
トチェーン上へ供給するネタ皿の種類および個数を第１
センサーにより予め全てコンピューターに記録し、客に
食されることなく、巡回して返戻されてきたネタ皿を第
２センサーにより計測し、コンピューターを介して食さ
れた商品（ネタ皿）の種類別の売上をリアルタイムで管
理することができる。

【００３７】また、ネタ皿は同一種類毎に複数個段積み
させて立体的に供給されるため、従前のようにネタ皿を
１個ずつ平面的に供給するのに対し、一度により多くの
ネタ皿（商品）を提供することができる。

【００３８】また、客の精算時において、商品別の売上
確認のためにレジ（会計）にて従業者が商品の種類別に
記録しながら精算する作業が皆無となり、客は長時間待
たされることがない。

【００３９】また、本発明に係る商品売上管理方法およ
びその装置を採用することにより、商品と引き換えに精
算を済ませてから食するファーストフード店システムを
容易に導入でき、このシステム導入により、客は店内の
好きな場所の座席に着座して食することができるため、
ゆったりと飲食することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る装置の第１センサーを示す要部斜
視図。

【図２】同、第２センサーを示す要部斜視図。

【図３】本発明に係る装置が設置された店内の平面図。

【図４】売上状況を示すコンピューターの表示画面を示
す正面図。

【図５】第１および第２センサーとコンピューターとの
接続状況を示す略線正面図。

【図６】クレセントチェーンの駆動機構を示す正面図。

【符号の説明】

１２基台１４商品１６ネタ皿１８クレセントチェーン２２ＩＤ媒体２４ネタ皿ベース２６第１センサー２８スキャナー３０読取センサー３４第２センサー３６コンピューター

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】基台(12)の上方に商品(14)を巡回搬送さ
せるクレセントチェーン(18)が設けられてなる回転飲食
台において、クレセントチェーン(18)上に固着された、ＩＤ媒体(22)
が添設されたネタ皿ベース(24)上に、同一種類のネタ皿
(16)を複数個段積みさせ、ネタ皿供給側にて予めネタ皿
ベース(24)のＩＤ媒体(22)を読み取るスキャナー(28)
と、ネタ皿ベース(24)上に段積みされたネタ皿(16)の供
給個数を読み取り計測する読取センサー(30)と、から構
成された第１センサー(26)により計測してコンピュータ
ー(36)に供給したネタ皿(16)を種類別に全て記録した
後、ネタ皿返戻側にてコンピューター(36)と連結され、
かつネタ皿ベース(24)のＩＤ媒体(22)を読み取るスキャ
ナー(28)と、ネタ皿ベース(24)上に段積みされたネタ皿
(16)の残個数を読み取り計測する読取センサー(30)と、
から構成された第２センサー(34)が計測したネタ皿ベー
ス(24)のＩＤ媒体データおよび巡回して返戻されてきた
ネタ皿(16)の残個数データと、予め記録されたデータ
と、をコンピューター(36)が、照合して食されたネタ皿
(16)の種類および個数を計測し、その料金を計算し、商
品(14)の種類別に売上を記録および表示することを特徴
とする回転飲食台における商品売上管理方法。
【請求項２】基台(12)の上方に商品(14)を巡回搬送さ
せるクレセントチェーン(18)が設けられてなる回転飲食
台において、クレセントチェーン(18)上に配設され、ＩＤ媒体(22)が
添設されたネタ皿ベース(24)と、基台(12)のネタ皿供給側に配設され、かつネタ皿ベース
(24)のＩＤ媒体(22)を読み取るスキャナー(28)と、ネタ
皿ベース(24)上に段積みされたネタ皿(16)の供給個数を
読み取り計測する読取センサー(30)と、から構成された
第１センサー(26)と、基台(12)のネタ皿返戻側に配設され、かつネタ皿ベース
(24)のＩＤ媒体(22)を読み取るスキャナー(28)と、ネタ
皿ベース(24)上に段積みされた、巡回して返戻されてき
たネタ皿(16)の残個数を読み取り計測する読取センサー
(30)と、から構成された第２センサー(34)と、第１センサー(26)の計測したネタ皿ベース(24)のＩＤ媒
体データおよびネタ皿(16)の供給個数データと、第２セ
ンサー(34)が計測したネタ皿ベース(24)のＩＤ媒体デー
タおよびネタ皿(16)の残個数データと、を照合して食さ
れたネタ皿(16)の種類および個数を計測し、その料金を
計算し、売上を記録および表示するコンピューター(36)
と、からなる回転飲食台における商品売上管理装置。