JP3369617B2 - 段ボール製梱包材 - Google Patents

段ボール製梱包材

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JP3369617B2 JP35554792A JP35554792A JP3369617B2 JP 3369617 B2 JP3369617 B2 JP 3369617B2 JP 35554792 A JP35554792 A JP 35554792A JP 35554792 A JP35554792 A JP 35554792A JP 3369617 B2 JP3369617 B2 JP 3369617B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷扱い時における製品
に対しての衝撃を和らげるための段ボール製梱包材に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、荷扱い時における製品に対し
ての衝撃を和らげるため一手法として、家電製品や音響
製品等の製品を出荷するとき、製品に見合った内容積を
持つ箱に製品を収容し、製品と箱内面との間の空間部に
発泡スチロール等の軽量ビーズを積めている。軽量ビー
ズは、箱内部に隈なく分散し、運搬の際の荷扱い時の衝
撃や振動から製品を保護する緩衝材として働く。軽量ビ
ーズの使用量は、製品の輪郭に相似した凹部をもつ収容
フレームを箱内に挿入することによって節減することが
できる。
【0003】消費者側又はユーザ側で梱包を開くと、製
品と共に箱詰めされていた軽量ビーズが箱から取り出さ
れる。発泡樹脂等の軽量ビーズは、焼却すると有毒ガス
を発生するものが多く、土壌に埋めても腐食せずに残留
する。そこで、箱から取り出された軽量ビーズは、家庭
ゴミ等として清掃車に積み込まれ、ゴミ処理場に運搬さ
れるのが通常である。
【0004】ところが、軽量ビーズは、その軽量性のた
め、箱詰め状態では重量の増加を招くことがないもの
の、風等で舞い上がり易く、ゴミ処理場の周辺に飛散し
環境を損ねてしまうという不具合があった。
【0005】また、図1に示すように、製品1の両端部
に発泡スチロール2を装着させた状態で箱詰めする場合
もあるが、このような発泡スチロール2の場合も、上記
同様に焼却すると有毒ガスを発生するものが多く、土壌
に埋めても腐食せずに残留するという問題を有してい
る。
【0006】そこで、近年では、たとえば図2乃至図4
に示すような段ボール製梱包材が用いられるようになっ
ている。すなわち、図2及び図3に示すように、梱包材
本体10を谷折れ線11〜14に沿って折曲げることに
より、水平方向緩衝リブ15〜18及び垂直方向緩衝リ
ブ19〜26が切起し状態とされる。
【0007】この状態で、上壁部27を下にして上壁部
28をこの上に重ね合せ、更に低壁部29に形成されて
いる切起し部30を起し、この頭部31を上壁部27,
28の挿入孔32,33に挿入する。その後、その頭部
31の両端を折曲げることで、梱包材本体10の折曲げ
状態が維持される。また、上壁部27に形成されている
切起し部34を切起し、これを上壁部28の切欠き部3
5に嵌め込んだ後、切起し部34の両端を折曲げること
で、上記の切起し部30と共に、梱包材本体10の折曲
げ状態が維持される。
【0008】次いで、左右の各水平方向緩衝リブ15,
16及び17,18に補助プレート36,37を取付け
る。これら補助プレート36及び37の補助リブ36a
〜36d及び37a〜37dは、梱包材本体10側の垂
直方向緩衝リブ19〜26よりも丈が若干短くされてい
る。
【0009】このような構成の段ボール製梱包材では、
図4に示すように、梱包材本体10の製品収容空間38
内に製品を収容した状態で、梱包材本体10及び製品を
外箱39に収める。梱包材本体10が外箱39に収めら
れた状態では、梱包材本体10の各水平方向緩衝リブ1
5〜18が外箱39の内側面に当接する。また、梱包材
本体10の垂直方向緩衝リブ19〜26がそれぞれ外箱
39の上下内面に当接する。
【0010】このとき、上述したように、各補助プレー
ト36及び37の補助リブ36a〜36d及び37a〜
37dは、梱包材本体10側の垂直方向緩衝リブ19〜
26よりも丈が若干短くされている。このため、それぞ
れの補助リブ36a〜36d及び37a〜37dは、外
箱39の上下内面に当接せず、浮いた状態となってい
る。また、この状態では、切起し部30の頭部31及び
切起し部34の頭部も外箱39の下内面に当接する。但
し、切起し部34は上壁部27に形成されているため、
製品の荷重の支えに寄与せず、切起し部30側のみがそ
の支えに寄与している。
【0011】荷扱い時において、梱包材本体10に加わ
る横方向の衝撃力は、各水平方向緩衝リブ15〜18が
外箱39の内側面に当接することで吸収される。一方、
梱包材本体10に加わる垂直方向の衝撃力は、垂直方向
緩衝リブ19〜26が外箱39の上下内面に当接するこ
とで吸収される。
【0012】ここで、梱包材本体10に対し、切起し部
30,34及び垂直方向緩衝リブ21,22,25,2
6の座屈強度を超える衝撃力が加えられたとき、その衝
撃力及び衝撃の状態に応じてそれぞれの垂直方向緩衝リ
ブ21,22,25,26が根元近傍で折れ曲がる。こ
のとき、各垂直方向緩衝リブ21,22,25,26よ
り丈の短い各補助プレート36,37の補助リブ36
a,36b,37a,37bが外箱39の底面に当接す
ることで、緩衝作用が発揮されるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の段ボール製梱包材では、座屈強度を超える衝撃力
が加えられたとき、その衝撃力及び衝撃の状態に応じて
それぞれの垂直方向緩衝リブ21,22,25,26が
根元近傍で折れ曲がり、次いで各補助プレート36,3
7の補助リブ36a,36b,37a,37bが外箱3
9の底面に当接することで、緩衝作用が発揮されるよう
になっているため、衝撃や振動に耐え得る構造となって
いる。
【0014】ところが、このような段ボール製梱包材で
は、たとえば衝撃によって振動する機器の荷重を、少な
くとも垂直方向緩衝リブ21,22,25,26及び切
起し部30の頭部31に分散する構造である。このた
め、これら垂直方向緩衝リブ21,22,25,26及
び切起し部30はいずれも切起しによって構成されてい
ることから、これら垂直方向緩衝リブ及び切起し部の寸
法を大きくすると、梱包材本体10自体の強度が低下し
てしまうため、必然的に外箱39の底面に対する当接面
積が小さくなってしまい、これら垂直方向緩衝リブ及び
切起し部の座屈強度が低下してしまう。したがって、荷
扱いが頻繁に行われ、繰り返し梱包材本体10に対して
衝撃が加えられた場合には、製品を衝撃から保護する緩
衝能力が低下してしまうおそれがある。
【0015】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、緩衝部材を差込み式として緩衝部材の外箱
の底面に対する当接面積を大きくすることにより、耐衝
撃性を向上させることができる段ボール製梱包材を提供
することを目的とする。
【0016】本発明の段ボール製梱包材は、上記目的を
達成するために、第1には、谷折れ線に沿って折曲げる
ことにより製品収容空間を形成するとともに、前記谷折
れ線に直交する方向に形成された挿入溝を有する梱包材
本体と、前記挿入溝に前記梱包材本体の背面側から起立
させた状態で挿入される緩衝部材とを具備してなり、前
記包装材本体には、前記挿入溝の両端部から延設して前
記谷折れ線を境として外側に広がるテーパ溝が形成さ
れ、前記緩衝部材には、外側に広がる一対のテーパ溝が
形成されると共に、該テーパ溝の形成によって上下に緩
衝部が設けられることを特徴とする。又第2には、前記
の段ボール製梱包材において、前記緩衝部には、谷折れ
線に沿って折り曲げられる折り曲げ脚部が延設されてい
ることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の段ボール製梱包材では、梱包材本体の
背面側からその挿入溝に緩衝部材を起立させた状態で挿
入して段ボール製梱包材を組立て、梱包材本体の製品収
容空間に製品を収容した状態で外箱に収めることができ
る。このとき、緩衝部材の当接辺部が外箱の内面に当接
するので、荷扱い時における衝撃は、その緩衝部材によ
って吸収される。したがって、緩衝部材は、従来の切越
しとは異なり、差込み式とされることから、梱包材本体
の強度を低下させることなく、緩衝部材の当接辺部の寸
法を大きくすることができ、外箱の内面に対する当接面
積を大きくすることができる。
【0018】また、本発明の段ボール製梱包材では、梱
包材本体及び緩衝部材にそれぞれ設けたテーパ溝によっ
て、梱包材本体及び緩衝部材が上下左右方向に広がる状
態で組み立てられることになる。したがって、製品収容
空間内に機器の端部を挿入すると、機器の角部が傾斜配
置された梱包材本体と緩衝部材との交差部分にて支持さ
れ、機器の突設部が梱包材本体或いは緩衝部材に当接す
ることなく保持される。これによって、機器の品質を良
好に保つことができる。更には、緩衝部材の緩衝部に
は、谷折れ線に沿って折り曲げられる折り曲げ脚部が延
設されているので、箱に対する当接面積を大きくするこ
とができる。これによって耐衝撃性を更に向上させるこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図5は、本発明の段ボール製梱包材の一実
施例に係る梱包材本体を示すものである。
【0020】同図に示すように、梱包材本体50には、
後述する緩衝部材70a,70bの側板部72が挿入さ
れる挿入溝51が設けられている。各挿入溝51の両端
部には、谷折れ線60,61を境として外側に広がる形
状のテーパ溝51a,51bが延設されている。
【0021】各挿入溝51間の谷折れ線60,61に沿
った位置には、半円弧状溝52aを介して切起こされる
水平緩衝リブ52が設けられている。梱包材本体50の
両端部には、半円弧状溝53a,54aを介して切起こ
されるストッパリブ53,54が設けられている。これ
らストッパリブ53,54のいずれか一方は、後述する
折曲げ脚部75の先端部を係止するようになっている。
なお、図中符号55及び56は、谷折れ線60,61に
沿って梱包材本体50が互いに内側に折曲げられた際の
上壁部及び下壁部をそれぞれ示している。
【0022】図6は、上記の梱包材本体50に装着され
る緩衝部材を示すものである。同図に示すように、緩衝
部材70A,70Bの緩衝部材本体70a,70bは、
それぞれ同形状とされている。このため、上下対象に切
り取ることができるので、材料取りが無駄無く行われ
る。切り取られた緩衝部材本体70a,70bには、外
側に広がる形状のテーパ溝71a,71bが形成されて
いる。これらテーパ溝71a,71bの形成によって下
部緩衝部73及び上部緩衝部76が設けられている。ま
た、各テーパ溝71a,71bを挟んだ位置には、上記
の梱包材本体50の挿入溝51に挿入されることで、梱
包材本体50の側板を構成する側板部72が設けられて
いる。更に、下部緩衝部73には、谷折れ線74に沿っ
て折曲げられる折曲げ脚部75が延設されている。な
お、図中符号77は後述する外箱90の内面に当接する
縦辺部を示している。
【0023】続いて、このような構成の段ボール製梱包
材の作用について説明する。まず、図7に示すように、
梱包材本体50を谷折れ線60,61に沿って互いに内
側に折曲げる。これにより、水平緩衝リブ52が半円弧
状溝52aを介して水平方向に切起こされる。次いで、
各挿入溝51に緩衝部材本体70a,70bの側板部7
2を差し込む。側板部72を差し込む際には、各挿入溝
51のテーパ溝51a,51bに緩衝部材本体70a,
70bのテーパ溝71a,71bを挿入する。このと
き、梱包材本体50の上壁部55及び下壁部56は、そ
れぞれ緩衝部材本体70a,70bの各テーパ溝71
a,71bによって組立姿勢が規制されるため、上壁部
55及び下壁部56がそれぞれ上下方向に広がる状態で
梱包材本体50が組立てられる。また、緩衝部材本体7
0a,70bの側板部72は、梱包材本体50のテーパ
溝51a,51bによって挿入方向が規制されるため、
それぞれの側板部72が左右方向に広がる状態で梱包材
本体50の上壁部55と下壁部56との間に取付けられ
る。
【0024】梱包材本体50への緩衝部材70A,70
Bの装着を終えた後、図8に示すように、折曲げ脚部7
5を互いに内側に折曲げ、これら折曲げ脚部75の先端
部を梱包材本体50に設けられているストッパリブ54
を起こして係止させる。
【0025】この状態で、梱包材本体50の上壁部5
5、下壁部56及び各緩衝部材本体70a,70bの側
板部72によって形成される機器収納空間78内に機器
80の一端部を挿入する。機器80の他端部も同様に梱
包材本体50の機器収納空間78内に挿入する。
【0026】このとき、上述したように、梱包材本体5
0の上壁部55及び下壁部56がそれぞれ上下方向に広
がる状態とされ、緩衝部材本体70a,70bの側板部
72が左右方向に広がる状態とされているので、機器収
納空間78内に機器80のそれぞれの端部を挿入した場
合には、図9及び図10に示すように、機器80の角部
が上壁部55と下壁部56の交差部分55a,56a及
び各側板部72の交差部分76aにて支持される。これ
により、機器80に設けられているボリューム81、各
種機能スイッチ82及びコード引込み部83等の突設部
が上壁部55、下壁部56及び各側板部72に当接する
ことなく保持される。したがって、機器80が外箱90
内部にて振動した場合であっても、上記の各突設部が上
壁部55、下壁部56及び各側板部72に接触しないの
で、これら突設部に擦り傷が付いてしまうことがなくな
る。
【0027】荷扱い時等において、外箱90に衝撃が加
えられた場合、その水平方向の衝撃力は各緩衝部材70
a,70bの縦辺部77及び梱包材本体50の水平緩衝
リブ52が外箱90の内面に当接することによって吸収
される。これに対して、垂直下方向の衝撃力は、各緩衝
部材本体70a,70bの下部緩衝部73及び折曲げ脚
部75が箱90の底面に当接することで吸収される。
【0028】ここで、座屈強度を超える衝撃力が外箱9
0に加えられたとき、たとえば図11(a)に示すよう
に、機器80の角部が当接している部分である上記の交
差部分55aが力点となり、同図(b)に示すように、
Dの範囲での撓みを生じることで、複数回の衝撃に耐え
ることができる。更に、撓み量がDの範囲を超えると、
その衝撃力は下部緩衝部73によって緩衝される。ま
た、このような衝撃により、機器80が外箱90内部に
て振動した場合であっても、上述したように、機器80
に設けられているボリューム81、各種機能スイッチ8
2及びコード引込み部83等の突設部が上壁部55、下
壁部56及び各側板部72に当接しないので、これらの
突設部への擦れ跡の付着が無くなり、機器80の品質を
良好に保つことができる。
【0029】このように、この実施例では、梱包材本体
50に緩衝部材70a,70bの側板部72が挿入され
る挿入溝51を設け、この挿入溝51に側板部72を挿
入した状態で梱包材本体50に緩衝部材70a,70b
を装着し、この機器収納空間78内に機器80の端部を
挿入した状態で機器80を外箱90に収めるようにし
た。
【0030】これにより、荷扱い時等において、外箱9
0に衝撃が加えられた場合、特に垂直下方向の衝撃力
は、各緩衝部材本体70a,70bの下部緩衝部73及
び折曲げ脚部75が箱90の底面に当接することで吸収
されるため、従来の切越し構造とは異なり、下部緩衝部
73及び折曲げ脚部75による箱90の底面に対する当
接面積を大きくする構造をとることができるので、座屈
強度が高められることから、耐衝撃性が向上する。
【0031】また、本実施例では、梱包材本体50及び
緩衝部材本体70a,70bにそれぞれ設けたテーパ溝
51a,51b及び71a,71bによって、梱包材本
体50の上壁部55及び下壁部56、更には各緩衝部材
本体70a,70bの側板部72の姿勢が規制され、そ
れぞれ上下左右方向に広がる状態で組み立てられるよう
にした。したがって、機器収納空間78内に機器80の
端部を挿入すると、機器80の角部が上壁部55と下壁
部56の交差部分55a,56a及び各側板部72の交
差部分76aにて支持され、機器80に設けられている
ボリューム81、各種機能スイッチ82及びコード引込
み部83等の突設部が上壁部55、下壁部56及び各側
板部72に当接することなく保持されるので、衝撃力に
より機器80が振動した場合であっても、これらの突設
部への擦れ跡の付着を防止することができ、機器80の
品質を良好に保つことができる。
【0032】図12は、図6に示した各緩衝部材本体7
0a,70bの形状を変えた場合の他の実施例を示すも
のである。同図に示すように、緩衝部材本体100に
は、谷折れ線101,102が設けられている。各谷折
れ線101,102の中間部分には、切欠き孔111,
112が形成されており、これによって緩衝部材本体1
00の折曲げが容易となっている。
【0033】緩衝部材本体100の一端部には、外側に
広がるテーパ溝103,104が形成されている。各テ
ーパ溝103,104の外側には、谷折れ線105によ
って折曲げられることにより緩衝効果をもたらす折曲げ
脚部106,107が設けられている。各テーパ溝10
3,104を挟んだ位置には、上記の挿入溝51に挿入
されることによって梱包材本体50の側板を構成する側
板部108が設けられている。
【0034】緩衝部材本体100の他端部には、谷折れ
線102が折曲げられることによって緩衝効果をもたら
す折曲げ脚部109,110が設けられている。なお、
図中符号113〜120は当接辺部、符号121は当接
面をそれぞれ示している。
【0035】続いて、このような構成の段ボール製梱包
材の作用を、図13を用いて説明する。まず、各谷折れ
線101,102に沿って緩衝部材本体100の左右を
互いに内側に折曲げ、この状態で上記同様に、側板部1
08を挿入溝51に挿入する。このとき、梱包材本体5
0の上壁部55及び下壁部56は、それぞれ緩衝部材本
体100の各テーパ溝103,104によって組立姿勢
が規制されるため、上記同様に、上壁部55及び下壁部
56がそれぞれ上下方向に広がる状態で梱包材本体50
が組立てられる。また、緩衝部材本体100の側板部1
08は、梱包材本体50のテーパ溝51a,51bによ
って挿入方向が規制されるため、上記同様に、それぞれ
の側板部108が左右方向に広がる状態で梱包材本体5
0の上壁部55と下壁部56との間に取付けられる。
【0036】また、各緩衝部材本体100が梱包材本体
50に装着された状態にあっては、それぞれの緩衝部材
本体100の側板部122が梱包材本体50の水平緩衝
リブ52に当接することで、側板部122の広がりが阻
止されるため、折曲げ脚部109,110が定姿勢をと
るように保持される。この状態で、折曲げ脚部106,
107を谷折れ線105によって互いに内側に折曲げた
後、その先端部をストッパリブ53,54を起こして係
止させる。このようにして組立の完了した段ボール製梱
包材を、上記同様にして機器80の両側部に装着する。
【0037】機器80に段ボール製梱包材を装着した場
合には、上記同様に、機器80の角部が上壁部55と下
壁部56の交差部分及び各側板部108の交差部分にて
支持されるため、機器80が上記の外箱90内部にて振
動した場合であっても、上記の各突設部が上壁部55、
下壁部56及び各側板部72に接触しない状態が維持さ
れる。
【0038】ここで、荷扱い時等において、外箱90に
衝撃が加えられた場合、その水平方向の衝撃力は各緩衝
部材100の谷折れ線101,102の折り返しによっ
て形成される当接面121全体が外箱90の内面に当接
することによって吸収される。これに対して、垂直下方
向の衝撃力は、各緩衝部材本体100の当接辺部117
〜120全体が外箱90の底面に当接することで吸収さ
れる。また、外箱90内部での梱包材本体50の浮き上
がりは、各緩衝部材本体100の当接辺部113〜11
6全体が外箱90の上部内面に当接することで吸収され
る。このように、この実施例では、外箱90に加えられ
る衝撃が梱包材本体50の上下の当接辺部113〜11
6及び117〜120全体が外箱90の上下内面に当接
することで吸収されるので、上記の実施例に比べて当接
辺部の当接面積が増し、強度面で遥かに勝る構造とされ
るため、比較的重量のあるたとえばLDプレーヤ等の機
器の段ボール製梱包材として用いることが可能となる。
【0039】なお、以上の各実施例においては、外箱9
0に内面に当接するそれぞれの当接辺部を直線状とした
場合について説明したが、この例に限らず、その当接辺
部をたとえば鋸刃状に形成することにより、衝撃に対す
る緩衝効果を一層高めることが可能となる。また上記各
実施例から解るとおり、梱包材本体50は両実施例を通
じて同形状のものを用いることができるため、汎用性の
点でも優れたものとなっている。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の段ボー
ル製梱包材によれば、梱包材本体の背面側からその挿入
溝に緩衝部材を起立させた状態で挿入して段ボール製梱
包材を組立て、梱包材本体の製品収容空間に製品を収容
した状態で外箱に収めることができる。このとき、緩衝
部材の当接辺部が外箱の内面に当接するので、荷扱い時
における衝撃は、その緩衝部材によって吸収される。し
たがって、緩衝部材は、従来の切越しとは異なり、差込
み式とされることから、梱包材本体の強度を低下させる
ことなく、緩衝部材の当接辺部の寸法を大きくすること
ができ、外箱の内面に対する当接面積を大きくすること
ができるので、耐衝撃性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の緩衝材としての発泡スチロールを示す斜
視図である。
【図2】従来の段ボール製梱包材を示す斜視図である。
【図3】図2の段ボール製梱包材の組立状態を示す斜視
図である。
【図4】図2の段ボール製梱包材を外箱に詰めた状態を
示す断面図である。
【図5】本発明の段ボール製梱包材の梱包材本体を示す
平面図である。
【図6】図5の梱包材本体に装着される緩衝部材本体を
示す平面図である。
【図7】図5及び図6の梱包材本体及び緩衝部材本体の
作用を示す斜視図である。
【図8】図5及び図6の梱包材本体及び緩衝部材本体を
組立ててなる段ボール製梱包材を下面側を上にして示す
斜視図である。
【図9】図5及び図6の梱包材本体及び緩衝部材本体を
組立ててなる段ボール製梱包材を外箱に詰めた状態を示
す断面図である。
【図10】図5及び図6の梱包材本体及び緩衝部材本体
を組立ててなる段ボール製梱包材を外箱に詰めた状態を
示す断面図である。
【図11】図5及び図6の梱包材本体及び緩衝部材本体
を組立ててなる段ボール製梱包材に対して衝撃が加わっ
た場合の座屈状態を説明するための図である。
【図12】図6の緩衝部材本体の形状を変えた場合の他
の実施例を示す平面図である。
【図13】図12の緩衝部材本体を図5の梱包材本体に
装着した場合を示す斜視図である。
【符号の説明】
50 梱包材本体 51 挿入溝 52 水平緩衝リブ 70A,70B 緩衝部材 70a,70b,100 緩衝部材本体 71a,71b,103,104 テーパ溝 72,108 側板部 73 下部緩衝部 75,106,107,109,110 折曲げ脚部 76 上部緩衝部 80 機器 90 外箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 研一 埼玉県所沢市花園四丁目2610番地 パイ オニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 五百蔵 隆夫 埼玉県所沢市花園四丁目2610番地 パイ オニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 樋田 俊丸 埼玉県川越市南台1丁目3の3 日本ハ イパック株式会社東京工場内 (56)参考文献 特開 平6−135466(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/113 B65D 5/50 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 谷折れ線に沿って折曲げることにより製
    品収容空間を形成するとともに、前記谷折れ線に直交す
    る方向に形成された挿入溝を有する梱包材本体と、前記
    挿入溝に前記梱包材本体の背面側から起立させた状態で
    挿入される緩衝部材とを具備してなり、 前記包装材本体には、前記挿入溝の両端部から延設して
    前記谷折れ線を境として外側に広がるテーパ溝が形成さ
    れ、前記緩衝部材には、外側に広がる一対のテーパ溝が
    形成されると共に、該テーパ溝の形成によって上下に緩
    衝部が設けられる ことを特徴とする段ボール製梱包材。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部には、谷折れ線に沿って折り
    曲げられる折り曲げ脚部が延設されていることを特徴と
    する請求項1に記載の段ボール製梱包材。
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