JP3369502B2 - アクティブマトリクス型液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

アクティブマトリクス型液晶表示装置およびその製造方法

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JP3369502B2
JP3369502B2 JP06383399A JP6383399A JP3369502B2 JP 3369502 B2 JP3369502 B2 JP 3369502B2 JP 06383399 A JP06383399 A JP 06383399A JP 6383399 A JP6383399 A JP 6383399A JP 3369502 B2 JP3369502 B2 JP 3369502B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透過型および反射
型の表示を行うことができ、各画素部分にスイッチング
用薄膜トランジスタを有するアクティブマトリクス型液
晶表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄型で低消費電力であ
るという特徴を生かして、ワードプロセッサやパーソナ
ルコンピュータなどのOA機器や、電子手帳などの携帯
情報機器、あるいは、液晶モニターを備えたカメラ一体
型VTRなどに広く用いられている。
【0003】液晶パネルはCRT(ブラウン管)やEL
(エレクトロルミネッセンス)表示装置とは異なり自ら
発光しない。そのため、バックライトと呼ばれる蛍光管
を備えた装置を背後に設置して、バックライトからの光
の透過と遮断を液晶パネルで切り替えることにより、画
像の表示を行う透過型液晶表示装置が用いられている。
【0004】しかし、透過型液晶表示装置では、通常バ
ックライトが液晶表示装置の全消費電力のうち50%以
上を占めるため、バックライトを設けることで消費電力
が多くなってしまう。そのため、戸外での使用や常時携
帯して使用する機会が多い携帯情報機器などでは、外部
からの電力の供給を受けることが困難な場合が多く、電
力供給をバッテリーなどによるため、透過型液晶表示装
置を用いた場合バックライトの消費電力が問題となる。
【0005】そこで、このような問題を解消するため
に、周囲光の反射光を利用する反射型液晶表示装置も用
いられている。この反射型液晶表示装置は、バックライ
トの代わりに反射板を設置し、周囲光が反射板で反射し
た反射光を、液晶パネルにより透過または遮断させるこ
とを切り替えて、画像の表示を行う。
【0006】反射型液晶表示装置で用いられる表示モー
ドには、現在透過型で広く用いられているTN(ツイス
テッドネマティック)モード、STN(スーパーツイス
テッドネマティック)モードといった偏光板を利用する
ものや、近年盛んに開発が行われており、偏光板を用い
ないため明るい表示が実現できる相転移型ゲストホスト
モード(例えば、特開平4−75022号公報、特開平
9−133930号公報)がある。
【0007】しかしながら、周囲光の反射光を利用する
反射型液晶表示装置は、周囲の光が暗い場合には視認性
が極端に低下するという欠点を有する。一方、透過型液
晶表示装置は、反射型液晶表示装置とは逆に周囲光が非
常に明るい場合には、周囲光に比べて表示光が暗く見え
たり、バックライトによる消費電力増大などの問題を有
する。
【0008】したがって、上記間題点を解消するため
に、例えば特開平7−333598号公報に開示される
技術を利用することが考えられる。この技術では、光の
一部を透過し、また光の一部を反射する半透過反射膜を
用いることにより、透過型表示と反射型表示の両方の表
示を一つの液晶パネルで実現することができる。
【0009】上記特開平7−333598号公報に記載
されている半透過反射膜を用いた液晶表示装置に関し
て、図7を用いてその構成を説明する。図7は液晶表示
装置の一部の断面図である。
【0010】この液晶表示装置は、液晶セル210の表
面側(図において上側)に第1の偏光板231を配置
し、液晶セル210の裏面側(図において下側)に第2
の偏光板232を配置し、さらに偏光板232の背後に
光源250を配置して構成されている。
【0011】液晶セル210は、2端子の非線形抵抗素
子を能動素子とするアクティブマトリックス型液晶セル
であり、この場合MIM(Metal Insulat
orMetal)を能動素子として用いている。また、
この液晶セル210は、ガラスなどからなる一対の透明
基板211・212の間に液晶LCを挟持させたもので
ある。一対の基板211・212のうち、裏面側の基板
211の内面つまり液晶層との対向面には、複数の画素
電極213とこれら各画素電極213にそれぞれ対応す
る複数のMIM214とが、マトリックス状に配置され
ている。
【0012】各画素電極213は、半透過反射膜Mを兼
ねており、その反射面はほぼ鏡面となっている。この半
透過反射膜Mは、ハーフミラーと同様に、入射光をある
反射率と透過率で反射および透過させるものである。
【0013】また、液晶セル210の表面側基板212
の内面、つまり液晶層との対向面には、裏面側基板21
1に設置した各画素電極213にそれぞれ対向する位置
に、対向電極220が設置されている。
【0014】さらに、表面側基板212の内面には、裏
面側基板211に配置した各画素電極213間のすきま
に対応する位置にブラックマスク222が設置されてい
る。このブラックマスク222は、裏面側基板211に
設置した各画素電極213の行間および列間に対応する
格子状パターンに形成されている。
【0015】なお、裏面側基板211に配置したMIM
214は、各画素電極213の間の部分にあり、したが
って、ブラックマスク222は、MIM214も、その
全体を覆うように対向している。
【0016】このような構成である従来の液晶表示装置
では、周囲光(自然光または室内照明光など)の光量が
十分明るい場所では、反射型表示を行う。このときは図
7に実線矢印で示すように、液晶表示装置にその表面側
から入射する周囲光が、偏光板231により、直線偏光
となって液晶セル210に入射し、その液晶層を通った
光が裏面側基板211の内面に設置されている半透過反
射膜M(画素電極213)に入射する。この半透過反射
膜Mで反射された光が再び液晶層を通って偏光板231
に入射して、この偏光板231を透過する光が、画像光
となって液晶表示装置の表面側に出射する。
【0017】また、この液晶表示装置は、周囲光の光量
が少ない暗い場所では、光源250からの光を利用して
表示を行うことができる。そのときは図7に破線矢印で
示すように、光源250からの光が偏光板232により
直線偏光となって液晶セル210に入射し、半透過反射
膜Mを透過した光が液晶層を通って偏光板231に入射
する。そして、この偏光板231を透過する光が、画像
光となって液晶表示装置の表面側に出射する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示された液晶表示装置は、次に示す問題点を有してい
る。上記液晶表示装置では、裏面側基板211に配置し
た各画素電極213間のすきまに対応する位置(画素電
極間)には、液晶に対して電圧を印加する電極(画素電
極213)が存在しないため、画素電極間では、光の遮
蔽や透過の切り替えができない。そこで、画素電極間か
らの光抜けを防止し、画像のコントラストを向上させる
ために、ブラックマスク222を設置する必要がある。
【0019】また、画素電極213に対して信号電圧印
加のスイッチング操作を行うMIM214や、アクティ
ブマトリクス方式において用いられる薄膜トランジスタ
(以下、TFTと称す)などのスイッチング素子に、強
い光が入射すると、スイッチング特性が変化し、誤動作
するなどの不具合が生じる。これを防止するために、ス
イッチング素子が位置する領域にもブラックマスク22
2を設置する必要がある。
【0020】このように、ブラックマスク222が設置
された領域は非表示領域となり、表示領域はブラックマ
スク222に囲まれた領域に制限される。したがって、
表示領域を増やすことができないという問題とともに、
ブラックマスク222を形成するために工程が複雑にな
るという問題があった。
【0021】また、上記スイッチング素子において、ス
イッチング特性を向上させるために、TFTを使用する
場合には、製造工程が複雑となり、製造コストが増大す
るという問題があった。
【0022】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、透過型表示および反射型表示を一枚の
基板で実現する液晶表示装置において、従来ではブラッ
クマスクを用いて遮光していた領域を、表示領域として
利用することができ、さらにスイッチング素子としてT
FTを使用する場合でも、工程を簡素化し製造コストの
低減を可能とするアクティブマトリクス型液晶表示装置
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
液晶表示装置は、上記課題を解決するために、液晶を挟
持して対向する、アクティブマトリクス基板および対向
基板を有するアクティブマトリクス型液晶表示装置にお
いて、前記アクティブマトリクス基板は、透光性基板上
にマトリクス状に設置された薄膜トランジスタと、前記
薄膜トランジスタのゲート電極に制御信号を供給するゲ
ート信号線と、前記薄膜トランジスタのソース電極にデ
ータ信号を供給するソース信号線と、前記薄膜トランジ
スタのドレイン電極に接続して形成され、光を透過する
透過画素電極と、ゲート信号線、ソース信号線、および
薄膜トランジスタを覆うように形成される保護膜と、前
記透過画素電極に接続され、前記保護膜を介して前記薄
膜トランジスタを覆うように形成され、光を反射する反
射画素電極とを含むことを特徴としている。
【0024】上記の構成では、反射画素電極がTFTを
覆うように形成されているため、周囲光がTFTに入射
することを防ぐことができ、光の入射によるTFTの誤
動作を防止することができる。したがって、TFTへの
周囲光の入射を防ぐためのブラックマスクを別途設置す
る必要がない。そのため、TFT上方のブラックマスク
による非表示領域をなくし、反射電極によって表示領域
を増加させることが可能となる。
【0025】本発明の請求項2に係る液晶表示装置は、
請求項1の液晶表示装置において、遮光性を有する材料
からなる前記ゲート信号線および前記ソース信号線に囲
まれた画素領域を有し、前記反射画素電極の外周部が、
前記画素領域を囲む前記ゲート信号線および前記ソース
信号線に重なるように位置することが好ましい。
【0026】上記の構成では、内光を利用する表示の場
合に、各表示領域の間の反射画素電極が形成されていな
い部分においても、その下方に遮光性を有する材料から
なるゲート信号線またはソース信号線が存在するため、
光漏れが発生しない。そのため、この領域にもブラック
マスクを設置する必要がなく、対向基板全面においてブ
ラックマスクは不要となる。したがって、反射型液晶表
示を行う際に採光領域を拡大させることができる。ま
た、ブラックマスクを形成するための工程を省くことが
でき、工程の簡素化を図ることができる。
【0027】本発明の請求項3に係る液晶表示装置は、
請求項1または2の液晶表示装置において、前記保護膜
が有機樹脂膜で形成されていることが好ましい。
【0028】上記の構成では、有機樹脂膜は比誘電率が
低いため、保護膜により形成される反射画素電極とゲー
ト・ソース各信号線との寄生容量を低減することが可能
となり、クロストークなどによる表示品位の低下を抑制
することができる。
【0029】本発明の請求項4に係る液晶表示装置は、
請求項1ないし3のいずれかの液晶表示装置において、
前記保護膜が遮光性を有する材料を含むことが好まし
い。
【0030】上記の構成では、周囲光が反射画素電極間
の隙間に入射し、ゲート信号線またはソース信号線にお
いて反射する反射光を保護膜により吸収することによ
り、反射画素電極間での光漏れを抑制し、コントラスト
を高めることができる。
【0031】本発明の請求項5に係る液晶表示装置は、
請求項1ないし4のいずれかの液晶表示装置において、
前記反射画素電極が光の入射部分に凹凸形状を有するこ
とが好ましい。
【0032】上記の構成では、あらゆる方向から反射画
素電極に入射した光の反射方向を表示面の法線方向に集
約することができる。したがって、表示面の法線方向の
光量が増加するため、実質的に反射画素電極の反射率が
向上することになり、表示品位を高めることができる。
【0033】本発明の請求項6に係る液晶表示装置の製
造方法は、上記の課題を解決するために、請求項1ない
し5のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法であっ
て、(1)前記透光性基板上に第1金属膜を積層する工
程と、(2)前記第1金属膜に対し第1次のフォトリソ
グラフィーを行い、前記ゲート信号線、該ゲート信号線
に接続され前記薄膜トランジスタのゲートを形成するゲ
ート電極、および前記ゲート信号線に制御信号が入力さ
れる制御信号入力部に相当する部分をそれぞれ形成する
工程と、(3)前記透光性基板における前記第1次のフ
ォトリソグラフィーが施された面上に絶縁膜、高抵抗半
導体膜および低抵抗半導体膜を順に積層する工程と、
(4)前記低抵抗半導体膜および前記高抵抗半導体膜に
対し第2次のフォトリソグラフィーを行い、半導体領域
を形成する工程と、(5)前記透光性基板における前記
半導体領域の形成された面上に透明導電膜および第2金
属膜を順に積層する工程と、(6)前記第2金属膜、前
記透明導電膜、および前記半導体領域の前記低抵抗半導
体膜に対し第3次のフォトリソグラフィーを行い、前記
ソース信号線、該ソース信号線に接続される前記薄膜ト
ランジスタのソース電極、前記薄膜トランジスタのドレ
イン電極、該ドレイン電極に接続される前記透過画素電
極、および前記ソース信号線にデータ信号が入力される
データ信号入力部に相当する部分をそれぞれ形成する工
程と、(7)前記透光性基板における前記第3次のフォ
トリソグラフィーが施された面上に保護膜を積層する工
程と、(8)前記保護膜および前記絶縁膜に対し第4次
のフォトリソグラフィーを行い、前記透過画素電極、前
記制御信号入力部および前記データ信号入力部上の前記
保護膜および前記制御信号入力部上の前記絶縁膜を除去
する工程と、(9)前記透光性基板における前記第4次
のフォトリソグラフィーが施された面上に第3金属膜を
積層する工程と、(10)前記第3金属膜、および前記
第2金属膜に対し第5次のフォトリソグラフィーを行
い、前記第3金属膜からなる反射画素電極を形成し、前
記透過画素電極上の前記第3金属膜および前記第2金属
膜を除去して前記透過画素電極を露出させる工程とを含
むことを特徴としている。
【0034】上記の方法では、透過画素電極および反射
画素電極を有するアクティブマトリクス基板を、以下の
5回のフォトリソグラフィーによって形成するようにし
ている。
【0035】第1次のフォトリソグラフィーでは、第1
金属膜に対してフォトレジストを用いてエッチングを行
うことにより、ゲート電極、ゲート信号線、および制御
信号入力部に相当する部分がそれぞれ同時に形成され
る。
【0036】第2次のフォトリソグラフィーでは、絶縁
膜上の高抵抗半導体膜および低抵抗半導体膜に対して、
同一のフォトレジストにより、同形状にエッチングを行
うことにより、半導体領域が形成される。
【0037】第3次のフォトリソグラフィーでは、絶縁
膜上および半導体領域上の透明導電膜および第2金属膜
に対して、同一のフォトレジストを用いて、同形状にエ
ッチングを行うことにより、ソース信号線、データ信号
入力部に相当する部分、および透過画素電極がそれぞれ
同時に形成され、さらに半導体領域上に露出した低抵抗
半導体膜を選択的にエッチングすることにより、半導体
領域上にソース電極およびドレイン電極が形成される。
【0038】第4次のフォトリソグラフィーでは同一の
フォトレジストにより、透過画素電極上の保護膜と、制
御信号入力部およびデータ信号入力部上の保護膜および
制御信号入力部上の絶縁膜とが同時に除去される。
【0039】第5次のフォトリソグラフィーでは同一の
フォトレジストにより、第3金属膜をパターニングして
反射画素電極を形成し、同時に、透過画素電極上の第3
金属膜および第2金属膜を除去して透過画素電極が露出
する。
【0040】ここで、透明導電膜および第2金属膜を積
層し、第3次のフォトリソグラフィーを行うことで、デ
ータ信号入力部に相当する部分、ソース信号線、ソース
電極、ドレイン電極および透過画素電極を同一のフォト
レジストにより形成することができるため、スイッチン
グ素子としてTFTを用いても工程が複雑化することを
避けることができる。
【0041】本発明の請求項7に係る液晶表示装置の製
造方法は、上記の課題を解決するために、上記の方法に
おいて、(7)および(8)の工程の代わりに、
(7’)前記透光性基板における前記第3次のフォトリ
ソグラフィーが施された面上に保護膜となる感光性膜を
塗布する工程と、(8’)前記保護膜に対しフォト処理
を行い、前記透過画素電極、前記制御信号入力部および
前記データ信号入力部上の前記保護膜を除去する工程
と、(8”)前記制御信号入力部上の前記絶縁膜をエッ
チングして除去する工程とを含むことを特徴としてい
る。
【0042】上記の方法では、フォト処理で露光、現
像、熱硬化することにより、保護膜のパターニングを行
うので、透過画素電極、制御信号入力部、およびデータ
信号入力部それぞれの上の保護膜を除去することができ
る。また、保護膜のパターンで絶縁膜のエッチングを行
うことにより、制御信号入力部に相当する部分の絶縁膜
を除去することができる。
【0043】このことから、より簡単で短いプロセスに
より、透過画素電極および反射画素電極を有するアクテ
ィブマトリクス基板を形成することができる。
【0044】本発明の請求項8に係る液晶表示装置の製
造方法は、請求項7の製造方法において、前記フォト処
理において、前記感光性膜の表面に凹凸形状を形成する
ことを含むことが好ましい。
【0045】上記の方法では、感光性膜の表面に凹凸形
状を形成することにより、その上に設けられる反射画素
電極も凹凸形状に形成されるため、反射画素電極の反射
率を向上させることができる。
【0046】本発明の請求項9に係る液晶表示装置の製
造方法は、請求項6ないし8のいずれかの製造方法にお
いて、前記透過画素電極の上方で前記保護膜を除去する
領域を、前記透過画素電極が形成された領域内に形成す
ることが好ましい。
【0047】仮に、保護膜が除去された領域の方が、透
過画素電極が形成された領域より外にある場合は、透過
画素電極の周囲における絶縁膜の保護膜に覆われていな
い部分がエッチングされてしまい、大きな段差が形成さ
れる。その段差部分では、第3金属膜の段切れが生じ、
導通の妨げとなることがある。
【0048】これに対し上記の方法では、保護膜の除去
領域を透過画素電極が形成された領域内に形成すること
により、透過画素電極の周囲の絶縁膜がエッチングされ
ることはないので、上記のような大きな段差が形成され
ることはない。したがって、段切れが生じることはなく
なり、反射画素電極と透過画素電極の導通が確実にな
る。
【0049】本発明の請求項10に係る液晶表示装置の
製造方法は、請求項6ないし9のいずれかの製造方法に
おいて、前記第1金属膜を、第1下部金属膜および第1
上部金属膜を積層して形成し、前記第1下部金属膜をチ
タンにより形成し、前記第1上部金属膜をアルミニウム
またはアルミニウム合金のいずれかにより形成すること
が好ましい。
【0050】上記の方法では、アルミニウムおよびアル
ミニウム合金は電気抵抗が低いため、第1上部金属膜と
してアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いること
により、ゲート信号線の低抵抗化が図れる。また、アル
ミニウムまたはアルミニウム合金は光の反射率が高いた
め、ゲート電極部においてバックライトからの光が半導
体領域に入射するのを防ぎ、ゲート信号線部においてバ
ックライトからの光が液晶層側に漏れるのを防ぐことが
できる。
【0051】またチタンは、アルミニウム、アルミニウ
ム合金、およびモリブデンのウエットエッチングに用い
られる、燐酸および硝酸を主成分とする混酸により溶解
しない特性があるため、第1下部金属膜としてチタンを
用いると、第5次のフォトリソグラフィーにおいて前記
混酸を使用したとしても、チタンは溶解せずに残り、制
御信号入力部として使用することができる。さらにチタ
ンは、表面が酸化した場合でも電気伝導性を極端に悪化
させることがないため、端子材料として適している。
【0052】さらにチタン、アルミニウム、およびアル
ミニウム合金は、同じ塩素系ガスによりドライエッチン
グを行うことが可能であるため、第1次のフォトリソグ
ラフィーにおいて一度のエッチングでゲート信号線のパ
ターニングが可能である。
【0053】本発明の請求項11に係る液晶表示装置の
製造方法は、請求項6ないし10のいずれかの製造方法
において、前記第2金属膜を、第2下部金属膜および第
2上部金属膜を積層して形成し、前記第2下部金属膜を
モリブデンにより形成し、前記第2上部金属膜をアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金のいずれかにより形成す
ることが好ましい。
【0054】上記の方法では、第2上部金属膜としてア
ルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることによ
り、上記のゲート信号線と同様にソース信号線の低抵抗
化を図ることができる。
【0055】また、第2下部金属膜としてモリブデンを
透明導電膜と第2上部金属膜との間に配置することによ
り、透明導電膜として通常用いられるITO(Indi
umTin Oxide)と、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金との間で、それぞれの仕事関数の差により
生じる電食を防止することができる。さらに、モリブデ
ンは燐酸および硝酸を主成分とする混酸によりアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金と同時にエッチングが可能
であり、第3次のフォトリソグラフィーにおいて、一度
のエッチングでソース信号線のパターニングが可能であ
る。
【0056】本発明の請求項12に係る液晶表示装置の
製造方法は、請求項6ないし11のいずれかの製造方法
において、前記第3金属膜をアルミニウムにより形成す
ることが好ましい。
【0057】上記の方法では、アルミニウムは反射率が
高いため、反射画素電極をアルミニウムで形成すること
により、周囲光を利用した場合より明るい表示が可能と
なる。また、アルミニウムは遮光性に優れているため、
バックライトからの光漏れや、スイッチング素子への周
囲光の入射を防ぐことができる。
【0058】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の第1の
実施の形態を図1および図2に基づいて説明すれば、以
下の通りである。図1は、本実施の形態に係るアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置に用いられる、TFTアレ
イ基板(アクティブマトリクス基板)152の平面図で
ある。TFTアレイ基板152において、ゲート信号線
56およびソース信号線58が、それぞれ多数本平行に
形成されている。ゲート信号線56およびソース信号線
58は、立体的に交差して、かつ直交している。また、
ゲート信号線56およびソース信号線58は、それぞれ
の端部において、ゲート信号入力部(制御信号入力部)
56aおよびソース信号入力部(データ信号入力部)5
8aを有している。ゲート信号入力部56aおよびソー
ス信号入力部58aは、液晶駆動回路(図示せず)と接
続されており、液晶駆動回路からそれぞれゲート信号
(制御信号)およびソース信号(データ信号)が入力さ
れる。
【0059】隣接する2本のゲート信号線56および隣
接する2本のソース信号線58で囲まれた領域は、一つ
の画素領域を形成している。各画素領域には透過画素電
極24、反射画素電極34および薄膜トランジスタ(以
下、TFTと称す)54がそれぞれ形成されている。
【0060】図2は、上記TFTアレイ基板152を用
いて形成した液晶セル110の、A−Aにおける断面図
である。液晶セル110はTFTアレイ基板152、対
向基板154、液晶LC、偏光板113・132から構
成されている。TFTアレイ基板152の裏面側には、
偏光板132および光源150がそれぞれ設置されてい
る。また、TFTアレイ基板152の表面側(図におい
て、上側)には、対向電極120および透光性基板16
2を有する対向基板154が設置されている。対向基板
154の表示面側(図において、上側)には、偏光板1
13が設置されている。TFTアレイ基板152および
対向基板154の表面は、配向膜119で覆われてい
る。そして、TFTアレイ基板152と対向基板154
の間には、液晶LCが充填されている。
【0061】TFTアレイ基板152において、ゲート
信号線56とソース信号線58は、絶縁膜14を介して
交差するように形成されている。ゲート信号線56から
引き出されて形成されたTFT54のゲート電極11
は、二層の金属膜から構成されている。
【0062】ゲート電極11上には、絶縁膜14を介し
てTFT54の半導体領域16が形成されている。半導
体領域16上には、所定の間隔をおいてコンタクト層1
5a・15bが形成されている。コンタクト層15a・
15b上にはそれぞれ三層構造のソース電極28および
ドレイン電極26が形成されている。ソース電極28
は、ソース信号線58が、半導体領域16上に引き出さ
れて形成されている。また、ドレイン電極26は透過画
素電極24が、半導体領域16上に引き出されて形成さ
れている。ここで、コンタクト層15a・15bは、ド
レイン電極26およびソース電極28を形成する金属
と、半導体領域16とのオーミック接触をとるために形
成されている。
【0063】TFT54、ゲート信号線56、およびソ
ース信号線58は、保護膜30で覆われている。反射画
素電極34は、隣接画素との分断領域を除いて、保護膜
30を覆うように形成されており、TFT54を覆って
いる。また、反射画素電極34は、保護膜30の側面下
端部でドレイン電極26を介して透過画素電極24に接
続されている。
【0064】隣接する反射画素電極34同士は、所定の
間隔をおいて形成されることにより、それぞれが分断さ
れている。この分断された領域は、ゲート信号線56ま
たはソース信号線58が形成された領域の上方に位置す
るように形成されている。つまり、反射画素電極34
は、保護膜30を介して、ゲート信号線56の一部およ
びソース信号線58の一部と重畳するように形成されて
いる。
【0065】ここで、各部を形成する材質は以下の通り
である。ゲート電極11およびゲート信号線56はチタ
ンからなる層の上にアルミニウムまたはアルミニウム合
金からなる層を重ねて形成されている。絶縁膜14は窒
化珪素より形成されている。ソース信号線58、ソース
電極28、およびドレイン電極26は、ITO(Ind
ium Tin Oxide)、モリブデン、アルミニ
ウムまたはアルミニウム合金を順に重ねて形成されてい
る。透過画素電極24はITO、反射画素電極34はア
ルミニウムまたはアルミニウム合金によりそれぞれ形成
されている。保護膜30は窒化珪素または有機樹脂など
により形成されている。
【0066】次に、本液晶表示装置の動作に関して、説
明する。上記液晶表示装置は、周囲光が暗い環境で使用
する際には、透過型の表示を行う。この場合、図2にお
いて破線矢印で示されるように、光源150からの光を
利用する。光源150から出た光は、偏光板132で直
線偏光となり、TFTアレイ基板152の透光性基板1
0、絶縁膜14、および透過画素電極24を透過して液
晶LCの層に入射する。
【0067】TFT54は、ゲート信号線56により供
給されるゲート信号に応じてONまたはOFFし、透過
画素電極24へのソース信号線58からのソース信号の
供給を制御する。透過画素電極24にソース信号が与え
られると、透過画素電極24と対向電極120との間に
電圧が印加される。
【0068】液晶LCの層に入射した光は、液晶の作用
により前記電圧に応じて偏光方向が回転され、対向基板
154を透過して、偏光板113に達する。その光は、
液晶LCの部分で受けた偏光方向の回転量に応じて、偏
光板113を透過する。これにより、光の強弱が生じ、
画素全体として画像を表示する。
【0069】この場合において、透過画素電極24以外
の部分では、反射画素電極34、ゲート信号線56また
はソース信号線58により、光源150からの光が液晶
LC側に漏れることが防がれる。そのため、透過画素電
極24または反射画素電極34のいずれも形成されてお
らず、電圧が印加できない領域であっても、ブラックマ
スクを形成する必要がない。また、このことは、黒鉛粉
末などの遮光性物質を混入した有機樹脂により保護膜3
0を形成するなどして、保護膜30に遮光性を持たせる
ことによっても実現できる。
【0070】一方、周囲光が十分明るい環境では、反射
型の表示を行う。この場合は、図2において実線矢印で
示されるように、液晶に入射する周囲光を利用する。偏
光板113で直線偏光となった光は、対向基板154を
透過し液晶LCの層に入射する。液晶LCの層に入射し
た光は、反射画素電極34で反射され対向基板154に
達する。この液晶LCの層を通過する間に、対向電極1
20と反射画素電極34との間に印加された電圧によ
り、上記と同様に光は偏光方向の回転を受ける。その
後、上記と同様にして画像を表示する。
【0071】ここで、TFT54は、上方が反射画素電
極34で覆われており、下部にはゲート電極11が形成
されている。反射画素電極34およびゲート電極11
は、アルミニウムまたはアルミニウム合金を含んで形成
されている。アルミニウムまたはアルミニウム合金は光
を透過しにくいため、TFT54の半導体領域16はこ
れらにより遮光された状態となる。したがって、光の入
射による誤動作が防止されるため、TFT54の領域に
もブラックマスクを形成する必要がない。
【0072】また、反射型表示を行う際に、保護膜30
に遮光性を持たせると、入射した周囲光が隣接する反射
画素電極34の間を抜けて、ゲート信号線56またはソ
ース信号線58で反射し、光漏れとなることを防ぐこと
ができる。
【0073】さらに、反射画素電極34に凹凸を形成し
ているため、反射画素電極34に入射した光を効率よく
反射することができる。
【0074】〔実施の形態2〕本発明の第2の実施の形
態を図1および図3に基づいて説明すれば、以下の通り
である。なお、本実施の形態において、実施の形態1に
おける構成要素と同等の機能を有する構成要素について
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0075】図3(a)ないし(e)は、図1のA−A
線断面において、製造工程を順に示した図である。図3
(f)ないし(j)および(k)ないし(o)は、それ
ぞれゲート信号入力部56aおよびソース信号入力部5
8aの断面において、製造工程を順に示した図である。
【0076】まず、図3(a)および(f)に示すよう
に、金属膜(第1金属膜)12を形成するために、透光
性基板10上に、下部金属膜(第1下部金属膜)12a
としてチタンを500Å、および上部金属膜(第1上部
金属膜)12bとしてアルミニウムを3000Åスパッ
タリング法により順に積層する。その後、上記金属膜1
2に対して第1次のフォトリソグラフィーを行う。
【0077】前記第1次のフォトリソグラフィーでは、
ゲート電極11に相当する部分(図3(a))、ゲート
信号線56に相当する部分、およびゲート信号入力部5
6aに相当する部分(図3(f))にフォトレジストを
形成し、塩素系ガスによりアルミニウムおよびチタンを
同時にドライエッチングして、パターンを形成する。こ
の時点で、ソース信号線58に相当する部分およびソー
ス信号入力部58aに相当する部分(図3(k))は、
透光性基板10の上に形成されていない。
【0078】次に図3(b)、(g)および(l)に示
すように、透光性基板10上に絶縁膜14として窒化シ
リコンを4000Å、半導体領域16を形成する高抵抗
半導体膜として非晶質シリコンを1500Å、および低
抵抗半導体膜15として不純物ドープされた非晶質シリ
コンを500ÅそれぞれプラズマCVD法により順に積
層した後、第2次のフォトリソグラフィーを行う。
【0079】第2次のフォトリソグラフィーでは、半導
体領域16に相当する部分(図3(b))にフォトレジ
ストを形成し、SF6ガスを用いて、非晶質シリコンお
よび不純物ドープされた非晶質シリコンを、選択的に同
時にドライエッチングすることにより、ゲート電極11
上に絶縁膜14を介して半導体領域16を形成する。こ
の時点で、ゲート信号入力部56aに相当する部分の金
属膜12は絶縁膜14で覆われ(図3(g))、ソース
信号入力部58aが形成される部分の透光性基板10も
絶縁膜14で覆われる(図3(l))。
【0080】次に図3(c)および(m)に示すよう
に、絶縁膜14上に透明導電膜18としてITOを10
00Åスパッタリング法で積層する。さらに、金属膜
(第2金属膜)20を形成するために、下部金属膜(第
2下部金属膜)20aとしてモリブデンを1000Å、
上部金属膜(第2上部金属膜)20bとしてアルミニウ
ムを1000Åそれぞれスパッタリング法により順に積
層する。その後、第3次のフォトリソグラフィーを行
う。
【0081】第3次のフォトリソグラフィーでは、透過
画素電極24、TFT54のドレイン電極26、TFT
54のソース電極28、ソース信号線58、およびソー
ス信号入力部58aのそれぞれに相当する部分に、フォ
トレジストを形成し、同一のフォトレジストを用いて、
燐酸を主成分とする混酸でアルミニウムおよびモリブデ
ンをエッチングし、さらに1%の塩酸でITOをエッチ
ングする。さらに引続き、半導体領域16に露出した低
抵抗半導体膜15としての不純物ドープされた非晶質シ
リコンを選択的にエッチングする。これらにより、図3
(c)に示すように、透過画素電極24に相当する部
分、TFT54のドレイン電極26、TFT54のソー
ス電極28、およびソース信号線58を形成し、同時に
TFT54のコンタクト層15a・15b、およびチャ
ネル部が形成される。また、図3(m)に示すように、
ソース信号入力部58aに相当する部分を形成する。こ
の時点では、ゲート信号入力部56aに相当する部分
(図3(h))には変化がない。
【0082】次に図3(d)に示すように、透光性基板
10上に保護膜30として窒化シリコンを2000Åプ
ラズマCVD法により成膜した後、第4次のフォトリソ
グラフィーを行う。
【0083】第4次のフォトリソグラフィーでは、保護
膜30の開口部30a、ゲート信号入力部56a、およ
びソース信号入力部58a以外の部分に、フォトレジス
トを形成し、同一のフォトレジストを用いて、CF4/
O2ガスにより、保護膜30をドライエッチングし、開
口部30aを形成する。また、図3(i)および(n)
に示すように、ゲート信号入力部56aおよびソース信
号入力部58aのそれぞれに相当する部分において、保
護膜30を、またゲート信号入力部56aに相当する部
分においてはさらに絶縁膜14を除去する。このとき、
開口部30aは、透過画素電極24が形成された領域内
に形成し、透過画素電極24周辺の絶縁膜14が露出し
ないようにする。
【0084】ここで、保護膜30として窒化シリコンを
形成したが、酸化シリコン膜であってもよい。また、有
機樹脂材料であるポリイミドやアクリル樹脂などを塗布
し、熱硬化することにより、保護膜30を形成してもよ
い。酸化シリコン膜や有機樹脂膜は、窒化シリコン膜に
比べて比誘電率が低く、反射画素電極34とゲート信号
線56およびソース信号線58との間の寄生容量を低減
することが可能となる。
【0085】次に図3(e)に示すように、第3金属膜
32としてアルミニウムを1000Åスパッタリング法
で積層した後、第5次のフォトリソグラフィーを行う。
【0086】第5次のフォトリソグラフィーでは図3
(e)に示すように、反射画素電極34に相当する部分
にフォトレジストを形成して、燐酸および硝酸を主成分
とする混酸を用いたウエットエッチングにより反射画素
電極34のパターニングを行う。引続きさらに、透過画
素電極24上の第3金属膜32としてのアルミニウム、
上部金属膜20bとしてのアルミニウム、下部金属膜2
0aとしてのモリブデンをエッチングすることにより、
画素内部に光を透過させる透過開口部36を形成する。
また、図3(j)に示すように、ゲート信号入力部56
aに相当する部分において、第3金属膜32および上部
金属膜12bはエッチングにより除去されるが、下部金
属膜12aが残り、ゲート信号入力部56aを形成す
る。同様に、図3(o)に示すように、ソース信号入力
部58aに相当する部分において、第3金属膜32、上
部金属膜20b、および下部金属膜20aはエッチング
により除去されるが、透明導電膜18が残り、ソース信
号入力部58aを形成する。
【0087】ここで、反射画素電極34は図1に示す配
置となるように形成する。すなわち、一つの画素を囲む
ゲート信号線56の一部およびソース信号線58の一部
に対して、反射画素電極34が、保護膜30を介して部
分的に重畳するように配置される。したがって、第5次
のフォトリソグラフィーで形成したフォトレジストは、
ゲート信号線56およびソース信号線58上で、それぞ
れの信号線より狭い幅となるように形成される。
【0088】以上の工程が施された面に液晶LCの配向
を決める前述の配向膜119が形成され、前記TFTア
レイ基板152が形成される。そして、このTFTアレ
イ基板152と対向電極120を有する対向基板154
との間に液晶LCが封入され、液晶セル110を構成す
る。
【0089】〔実施の形態3〕本発明の第3の実施の形
態を図4ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通り
である。なお、本実施の形態において、実施の形態1お
よび2における構成要素と同等の機能を有する構成要素
については、同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0090】図4(a)ないし(e)は、図1のA−A
線断面において、製造工程を順に示した図である。図4
(f)ないし(j)および(k)ないし(o)は、それ
ぞれゲート信号入力部56aおよびソース信号入力部5
8aの断面において、製造工程を順に示した図である。
【0091】ここで、図4(a)ないし(c)の工程
は、それぞれ図3(a)ないし(c)の工程、つまり実
施の形態2における、第3次のフォトリソグラフィーま
での工程と同一(図4(f)ないし(h)および図4
(k)ないし(m)も同様)であるため、ここでは説明
を省略する。
【0092】図4(d)、(i)および(n)において
は、透光性基板10の全面に保護膜30として、感光性
アクリル樹脂膜をスピンコート法により塗布し、フォト
処理を行う。
【0093】感光性アクリル樹脂は、フォト処理により
露光した部分が易溶性となるため、開口部30a、ゲー
ト信号入力部56a、およびソース信号入力部58aに
相当する部分に露光し、現像、熱硬化することにより、
開口部30a、ゲート信号入力部56a上、およびソー
ス信号入力部58a上の保護膜30を除去し、保護膜3
0のパターニングを行う(図4(d))。既にこの時点
で、ソース信号入力部58a上の上部金属膜20bは露
出される(図4(n))。
【0094】次に保護膜30のパターンで絶縁膜14を
エッチングし、ゲート信号入力部56a上の上部金属膜
12bを露出させる(図4(i))。
【0095】図4(e)、(j)、および(o)に示さ
れるこれ以降の工程は、実施の形態2における第3金属
膜32の積層以降と同じ工程を経て、TFTアレイ基板
152が形成される。
【0096】次に本実施の形態の一変形例について説明
すれば、以下の通りである。ここで図5は、本実施の形
態の一変形例における液晶表示装置を構成するTFTア
レイ基板152の平面図である。図6は図5のB−B線
断面図である。
【0097】上記実施の形態3では、保護膜30を平滑
になるように形成したが、本変形例では次の方法により
保護膜30を凹凸形状に形成する。
【0098】感光性アクリル樹脂膜を30000Åスピ
ンコート法により塗布し、上記フォト処理として露光を
2回に分ける。まず表面の凹凸形状を形成するために、
h線(波長405nmの紫外線)の光線にて、露光エネ
ルギー40mJでハーフ露光状態となるよう露光を行
い、保護膜30における上端面に凹部60を形成する。
次に最終的に露出させる必要のあるゲート信号入力部5
6aに相当する部分、ソース信号入力部58aに相当す
る部分、および開口部30aにのみ、h線の光線にて露
光エネルギー240mJで完全露光を行い、現像、熱硬
化することにより保護膜30のパターニングを行う。こ
のようにハーフ露光状態の部分を形成することにより、
図5に示すような保護膜30の凹凸形状が得られる。こ
のように凹凸形状を形成することにより、その上に形成
する反射画素電極34の反射効率を高めることができ
る。
【0099】以上、発明の詳細な説明の項においてなさ
れた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本
発明の技術内容を明らかにするものであって、そのよう
な具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものでは
ない。
【0100】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
液晶表示装置は、液晶を挟持して対向するアクティブマ
トリクス基板および対向基板を有しており、アクティブ
マトリクス基板は、透光性基板上にマトリクス状に設置
された薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタのゲート
電極に制御信号を供給するゲート信号線と、薄膜トラン
ジスタのソース電極にデータ信号を供給するソース信号
線と、薄膜トランジスタのドレイン電極に接続して形成
され、光を透過する透過画素電極と、ゲート信号線、ソ
ース信号線、および薄膜トランジスタを覆うように形成
される保護膜と、透過画素電極に接続され保護膜を介し
て薄膜トランジスタを覆うように形成され、光を反射す
る反射画素電極とを含む構成である。
【0101】これにより、TFTは反射画素電極に覆わ
れることになり、周囲光の入射が防がれる。したがっ
て、TFTの領域にブラックマスクを設置する必要がな
く、その分表示領域が拡大される。また、反射型液晶表
示を行う際に、採光領域が広がることになる。その結
果、液晶表示装置の表示品位を向上させるという効果を
奏する。
【0102】本発明の請求項2に係る液晶表示装置は、
請求項1の液晶表示装置において、さらに、遮光性を有
する材料からなるゲート信号線およびソース信号線に囲
まれた画素領域を有し、反射画素電極の外周部が、画素
領域を囲むゲート信号線およびソース信号線に重なるよ
うに位置する構成である。
【0103】これにより、透過型液晶表示装置として使
用するときには、反射画素電極、ゲート信号線、および
ソース信号線がブラックマスクの機能を果たすため、別
途ブラックマスクを形成しなくても光漏れのない液晶表
示装置を形成することができる。また、反射型液晶表示
装置として使用するときには採光領域がさらに広がる。
このため、液晶表示装置の表示品位をさらに向上できる
という効果を奏する。さらに、ブラックマスクを形成す
る工程を省くことができるため、低コストのアクティブ
マトリクス型液晶表示装置を提供することができるとい
う効果を奏する。
【0104】本発明の請求項3に係る液晶表示装置は、
請求項1または2の液晶表示装置において、さらに、保
護膜が、有機樹脂膜で形成されている構成である。
【0105】これにより、保護膜により形成される反射
画素電極とゲート・ソース各信号線との寄生容量を低減
することが可能となり、クロストークなどを抑制するこ
とができる。このことから、表示品位の低下を防ぐこと
ができるという効果を奏する。
【0106】本発明の請求項4に係る液晶表示装置は、
請求項1ないし3のいずれかの液晶表示装置において、
さらに、保護膜が遮光性を有する材料を含む構成であ
る。
【0107】これにより、反射型液晶表示を行う際に、
各反射画素電極の間において周囲光がゲート信号線およ
びソース信号線に達し、反射することによる光漏れを防
ぐことができる。このことから、反射型液晶表示の際の
コントラストを高めることができるという効果を奏す
る。
【0108】本発明の請求項5に係る液晶表示装置は、
請求項1ないし4のいずれかの液晶表示装置において、
さらに、反射画素電極が光の入射部分に凹凸形状を有す
る構成である。
【0109】これにより、反射画素電極の反射効率を高
めることができ、表示品位をさらに高めることができる
という効果を奏する。
【0110】本発明の請求項6に係る液晶表示装置の製
造方法は、請求項1ないし5のいずれかに記載の液晶表
示装置の製造方法であって、第1金属膜を積層する工程
と、第1次のフォトリソグラフィーを行い第1金属膜を
パターニングする工程と、絶縁膜、高抵抗半導体膜、お
よび低抵抗半導体膜を順に積層する工程と、第2次のフ
ォトリソグラフィーを行い半導体領域を形成する工程
と、透明導電膜および第2金属膜を順に積層する工程
と、第3次のフォトリソグラフィーを行いソース信号
線、ソース電極、ドレイン電極、透過画素電極、データ
信号入力部に相当する部分をそれぞれ形成する工程と、
保護膜を積層する工程と、第4次のフォトリソグラフィ
ーを行い透過画素電極、制御信号入力部およびデータ信
号入力部上の保護膜および制御信号入力部上の絶縁膜を
除去する工程と、第3金属膜を積層する工程と、第5次
のフォトリソグラフィーを行い反射画素電極を形成し、
透過画素電極を露出させる工程とを含む方法である。
【0111】これにより、5回のフォトリソグラフィー
により、TFT、透過画素電極、および反射画素電極を
有するアクティブマトリクス基板を形成することが可能
となる。
【0112】それゆえ、スイッチング素子をTFTとし
た場合であっても、工程を複雑にすることなく、コスト
の増大を抑制することができるという効果を奏する。
【0113】本発明の請求項7に係る液晶表示装置の製
造方法は、請求項1ないし5のいずれかに記載の液晶表
示装置の製造方法であって、第1金属膜を積層する工程
と、第1次のフォトリソグラフィーを行い第1金属膜を
パターニングする工程と、絶縁膜、高抵抗半導体膜、お
よび低抵抗半導体膜を順に積層する工程と、第2次のフ
ォトリソグラフィーを行い半導体領域を形成する工程
と、透明導電膜および第2金属膜を順に積層する工程
と、第3次のフォトリソグラフィーを行いソース信号
線、ソース電極、ドレイン電極、透過画素電極、データ
信号入力部に相当する部分をそれぞれ形成する工程と、
保護膜となる感光性膜を塗布する工程と、フォト処理を
行い透過画素電極、制御信号入力部およびデータ信号入
力部上の保護膜を除去する工程と、制御信号入力部上の
絶縁膜をエッチングして除去する工程と、第3金属膜を
積層する工程と、第5次のフォトリソグラフィーを行い
反射画素電極を形成し、透過画素電極を露出させる工程
とを含む方法である。
【0114】これにより、請求項6の方法における第4
次のフォトリソグラフィーの代わりに、保護膜の形成を
フォト処理による感光性膜のパターニングにより行うこ
とができる。また、制御信号入力部の露出は、保護膜の
パターンを利用してエッチングすることにより可能であ
る。したがって、さらに工程を簡素化し、コストの削減
を実現することができるという効果を奏する。
【0115】本発明の請求項8に係る液晶表示装置の製
造方法は、請求項7の製造方法において、さらに、フォ
ト処理において感光性膜の表面に凹凸形状を形成する方
法である。
【0116】これにより、感光性膜の上に設けられる反
射画素電極も凹凸形状に形成されるため、反射画素電極
の反射率を向上させることができる。したがって、液晶
表示装置の表示品位を高めることができるという効果を
奏する。
【0117】本発明の請求項9に係る液晶表示装置の製
造方法は、請求項6ないし8のいずれかの製造方法にお
いて、さらに、透過画素電極上方で保護膜を除去する領
域を透過画素電極に相当する領域内に形成する方法であ
る。
【0118】これにより、反射画素電極と透過画素電極
のコンタクトを容易に、かつ確実に形成することができ
る。したがって、画素の欠陥が減少することにより表示
品位を高めることができ、また、製造時の不良率が低減
することにより製造コストの増大を抑制することができ
るという効果を奏する。
【0119】本発明の請求項10に係る液晶表示装置の
製造方法は、請求項6ないし9のいずれかの製造方法に
おいて、さらに、第1金属膜を第1下部金属膜および第
1上部金属膜を積層して形成し、第1下部金属膜をチタ
ンにより形成し、第1上部金属膜をアルミニウムまたは
アルミニウム合金のいずれかにより形成する方法であ
る。
【0120】これにより、第1次のフォトリソグラフィ
ー工程において、第1下部金属膜および第1上部金属膜
を同時にエッチングすることが可能となる。また、後の
工程でアルミニウムおよびモリブデンを、燐酸および硝
酸を主成分とする混酸によりウエットエッチングする際
に、チタンは前記混酸に溶解せずに残り、制御信号入力
部を形成することができる。これらにより、工程が簡素
化できる。さらに、ゲート信号線の低抵抗化が図れ、ゲ
ート信号線の時定数を小さくすることができる。したが
って、製造コストの削減を図るとともに、液晶表示装置
の品位を高めることができるという効果を奏する。
【0121】本発明の請求項11に係る液晶表示装置の
製造方法は、請求項6ないし10のいずれかの製造方法
において、さらに、第2金属膜を第2下部金属膜および
第2上部金属膜を積層して形成し、第2下部金属膜をモ
リブデンにより形成し、第2上部金属膜をアルミニウム
またはアルミニウム合金のいずれかにより形成する方法
である。
【0122】これにより、ソース信号線の低抵抗化が図
れ、ソース信号線の時定数を小さくすることができる。
また、透明導電膜に用いられるITOと第4金属のアル
ミニウムの間の、電食を防止することができ液晶表示装
置の寿命をを延ばすことが可能になる。これらにより、
液晶表示装置の表示品位の向上を図るとともに、信頼性
を向上することができるという効果を奏する。
【0123】本発明の請求項12に係る液晶表示装置の
製造方法は、請求項6ないし11のいずれかの製造方法
において、さらに、第3金属膜をアルミニウムにより形
成する方法である。
【0124】これにより、反射画素電極の反射率を高く
することができ、周囲光を利用したときの液晶表示装置
の表示品位を高めることができる。また、スイッチング
素子への周囲光の入射をより防ぐことができ、スイッチ
ング素子の誤動作の発生を防ぐことができる。したがっ
て、表示品位および信頼性の高い液晶表示装置を提供で
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置のT
FTアレイ基板の構成を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】(a)ないし(o)は、本発明の実施の形態2
に係るTFTアレイ基板の製造における各工程の構造を
示す断面図である。
【図4】(a)ないし(o)は、本発明の実施の形態3
に係るTFTアレイ基板の製造における各工程の構造を
示す断面図である。
【図5】実施の形態3の変形例に係るTFTアレイ基板
の構成を示す平面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】従来の液晶表示装置の断面図である。
【符号の説明】
10 透光性基板 11 ゲート電極 12 金属膜(第1金属膜) 12a 下部金属膜(第1下部金属膜) 12b 上部金属膜(第1上部金属膜) 14 絶縁膜 15 低抵抗半導体膜 16 半導体領域 18 透明導電膜 20 金属膜(第2金属膜) 20a 下部金属膜(第2下部金属膜) 20b 上部金属膜(第2上部金属膜) 24 透過画素電極 26 ドレイン電極 28 ソース電極 30 保護膜 32 第3金属膜 34 反射画素電極 54 TFT(薄膜トランジスタ) 56 ゲート信号線 56a ゲート信号入力部(制御信号入力部) 58 ソース信号線 58a ソース信号入力部(データ信号入力部) 120 対向電極 152 TFTアレイ基板(アクティブマトリクス
基板) 154 対向基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−337931(JP,A) 特開2000−137243(JP,A) 特開 平7−318929(JP,A) 特開 平8−136951(JP,A) 特開 平10−10526(JP,A) 特開 平10−153794(JP,A) 特開 平10−301145(JP,A) 実開 平1−165184(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1343 G02F 1/1368

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶を挟持して対向する、アクティブマト
    リクス基板および対向基板を有するアクティブマトリク
    ス型液晶表示装置において、 前記アクティブマトリクス基板は、透光性基板上にマト
    リクス状に設置された薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタのゲート電極に制御信号を供給す
    るゲート信号線と、 前記薄膜トランジスタのソース電極にデータ信号を供給
    するソース信号線と、 前記薄膜トランジスタのドレイン電極に接続して形成さ
    れ、光を透過する透過画素電極と、 前記ゲート信号線、前記ソース信号線、および前記薄膜
    トランジスタを覆うように形成される保護膜と、 前記透過画素電極に接続され、前記保護膜を介して前記
    薄膜トランジスタを覆うように形成され、光を反射する
    反射画素電極とを含むことを特徴とするアクティブマト
    リクス型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】遮光性を有する材料からなる前記ゲート信
    号線および前記ソース信号線に囲まれた画素領域を有
    し、 前記反射画素電極の外周部が、前記画素領域を囲む前記
    ゲート信号線および前記ソース信号線に重なるように位
    置することを特徴とする請求項1記載のアクティブマト
    リクス型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記保護膜が有機樹脂膜で形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のアクティブマ
    トリクス型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記保護膜が遮光性を有する材料を含むこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のア
    クティブマトリクス型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記反射画素電極が光の入射部分に凹凸形
    状を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載のアク
    ティブマトリクス型液晶表示装置の製造方法であって、 前記透光性基板上に第1金属膜を積層する工程と、 前記第1金属膜に対し第1次のフォトリソグラフィーを
    行い、前記ゲート信号線、該ゲート信号線に接続され前
    記薄膜トランジスタのゲートを形成するゲート電極、お
    よび前記ゲート信号線に制御信号が入力される制御信号
    入力部に相当する部分をそれぞれ形成する工程と、 前記透光性基板における前記第1次のフォトリソグラフ
    ィーが施された面上に絶縁膜、高抵抗半導体膜および低
    抵抗半導体膜を順に積層する工程と、 前記低抵抗半導体膜および前記高抵抗半導体膜に対し第
    2次のフォトリソグラフィーを行い、半導体領域を形成
    する工程と、 前記透光性基板における前記半導体領域の形成された面
    上に透明導電膜および第2金属膜を順に積層する工程
    と、 前記第2金属膜、前記透明導電膜、および前記半導体領
    域の前記低抵抗半導体膜に対し第3次のフォトリソグラ
    フィーを行い、前記ソース信号線、該ソース信号線に接
    続される前記薄膜トランジスタのソース電極、前記薄膜
    トランジスタのドレイン電極、該ドレイン電極に接続さ
    れる前記透過画素電極、および前記ソース信号線にデー
    タ信号が入力されるデータ信号入力部に相当する部分を
    それぞれ形成する工程と、 前記透光性基板における前記第3次のフォトリソグラフ
    ィーが施された面上に保護膜を積層する工程と、 前記保護膜および前記絶縁膜に対し第4次のフォトリソ
    グラフィーを行い、前記透過画素電極、前記制御信号入
    力部および前記データ信号入力部上の前記保護膜および
    前記制御信号入力部上の前記絶縁膜を除去する工程と、 前記透光性基板における前記第4次のフォトリソグラフ
    ィーが施された面上に第3金属膜を積層する工程と、 前記第3金属膜、および前記第2金属膜に対し第5次の
    フォトリソグラフィーを行い、前記第3金属膜からなる
    反射画素電極を形成し、前記透過画素電極上の前記第3
    金属膜および前記第2金属膜を除去して前記透過画素電
    極を露出させる工程とを含むことを特徴とするアクティ
    ブマトリクス型液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5のいずれかに記載のアク
    ティブマトリクス型液晶表示装置の製造方法であって、 前記透光性基板上に第1金属膜を積層する工程と、 前記第1金属膜に対し第1次のフォトリソグラフィーを
    行い、前記ゲート信号線、該ゲート信号線に接続され前
    記薄膜トランジスタのゲートを形成するゲート電極、お
    よび前記ゲート信号線に制御信号が入力される制御信号
    入力部に相当する部分をそれぞれ形成する工程と、 前記透光性基板における前記第1次のフォトリソグラフ
    ィーが施された面上に絶縁膜、高抵抗半導体膜および低
    抵抗半導体膜を順に積層する工程と、 前記低抵抗半導体膜および前記高抵抗半導体膜に対し第
    2次のフォトリソグラフィーを行い、半導体領域を形成
    する工程と、 前記透光性基板における前記半導体領域の形成された面
    上に透明導電膜および第2金属膜を順に積層する工程
    と、 前記第2金属膜、前記透明導電膜、および前記半導体領
    域の前記低抵抗半導体膜に対し第3次のフォトリソグラ
    フィーを行い、前記ソース信号線、該ソース信号線に接
    続される前記薄膜トランジスタのソース電極、前記薄膜
    トランジスタのドレイン電極、該ドレイン電極に接続さ
    れる前記透過画素電極、および前記ソース信号線にデー
    タ信号が入力されるデータ信号入力部に相当する部分を
    それぞれ形成する工程と、 前記透光性基板における前記第3次のフォトリソグラフ
    ィーが施された面上に保護膜となる感光性膜を塗布する
    工程と、 前記保護膜に対しフォト処理を行い、前記透過画素電
    極、前記制御信号入力部および前記データ信号入力部上
    の前記保護膜を除去する工程と、 前記制御信号入力部上の前記絶縁膜をエッチングして除
    去する工程と、 前記透光性基板における前記フォト処理が施された面上
    に第3金属膜を積層する工程と、 前記第3金属膜、および前記第2金属膜に対し第5次の
    フォトリソグラフィーを行い、前記第3金属膜からなる
    反射画素電極を形成し、前記透過画素電極上の前記第3
    金属膜および前記第2金属膜を除去して前記透過画素電
    極を露出させる工程とを含むことを特徴とするアクティ
    ブマトリクス型液晶表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記フォト処理において、前記感光性膜の
    表面に凹凸形状を形成することを含む請求項7記載のア
    クティブマトリクス型液晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記透過画素電極の上方で前記保護膜を除
    去する領域を、前記透過画素電極が形成された領域内に
    形成することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか
    に記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記第1金属膜を、第1下部金属膜およ
    び第1上部金属膜を積層して形成し、前記第1下部金属
    膜をチタンにより形成し、前記第1上部金属膜をアルミ
    ニウムまたはアルミニウム合金のいずれかにより形成す
    ることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載
    のアクティブマトリクス型液晶表示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記第2金属膜を、第2下部金属膜およ
    び第2上部金属膜を積層して形成し、前記第2下部金属
    膜をモリブデンにより形成し、前記第2上部金属膜をア
    ルミニウムまたはアルミニウム合金のいずれかにより形
    成することを特徴とする請求項6ないし10のいずれか
    に記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】前記第3金属膜をアルミニウムにより形
    成することを特徴とする請求項6ないし11のいずれか
    に記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置の製造方
    法。
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