JP3369299B2 - 電気機器及び回転電機用ステータ - Google Patents

電気機器及び回転電機用ステータ

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JP3369299B2
JP3369299B2 JP08615294A JP8615294A JP3369299B2 JP 3369299 B2 JP3369299 B2 JP 3369299B2 JP 08615294 A JP08615294 A JP 08615294A JP 8615294 A JP8615294 A JP 8615294A JP 3369299 B2 JP3369299 B2 JP 3369299B2
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winding
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一幸 北沢
明 清水
一彦 滝沢
茂人 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄心に嵌合された巻枠
に巻回された巻線の端部とリード線とが電気的に接続さ
れる複数本の端子導体を有するリード線接続部を備えた
電気機器または回転電機用ステータに関するものであ
り、特にこれらのリード線接続部の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】固定子と回転子とを備えた、ステッピン
グモータ等の電動機、発電機、レゾルバ、タコジェネレ
ータ、誘導型回転位置検出器等の回転電機で用いるステ
ータやその他の巻線を備えた電気機器では、巻枠にリー
ド線接続部を固定している。リード線接続部は、一端に
巻線の端部が電気的に接続され他端にリード線が接続さ
れる複数本の端子導体を有している。リード線接続部
は、従来は巻枠と一体に設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リード線接続部が巻枠
と一体に設けられていると、巻枠自体の構造が複雑にな
るため、巻枠の型代が高くなり、結果として製品の価格
が高くなる問題があった。また機種が異なっても、部品
の共用ができないため、他品種少量生産を行うと、更に
製品の価格が高くなる問題があった。更に、機種が異な
って機器の容量や巻線の接続方法が異なってくると、リ
ード線接続部の端子導体の種類や数を変える必要があ
る。しかしながら従来は、リード線接続部を巻枠と一体
に形成しているため、このような変更に対しても型の変
更が必要になって、これが製品の価格を高くする原因と
なっていた。またリード線接続部が巻枠に一体に固定さ
れている場合には、スペースが狭い場所で接続作業をし
なければならず、端子導体に巻線の端部を接続する作業
がしずらくなる問題がある。また従来の構造では、巻枠
及びリード線接続部の一方に不良があった場合には、全
体を廃棄処分にしなければならなかった。
【0004】本発明の目的は、機種に応じて容量、巻線
方法、端子導体の数が異なった場合でも、巻枠を共用す
ることができる電気機器及び回転電機用ステータを提供
することにある。
【0005】本発明の他の目的は、巻線の接続が容易な
電気機器及び回転電機用ステータを提供することにあ
る。
【0006】本発明の更に他の目的は、巻枠またはリー
ド線接続部の交換ができる電気機器及び回転電機用ステ
ータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、理解を容易にする
ために、図面に付した符号を用いて本願発明を説明す
る。本発明が、鉄心1と、鉄心1に嵌合された巻枠
(2,3)と、巻枠(2,3)に巻回された巻線4と、
巻枠2に固定されたリード線接続部5とを備え、リード
線接続部5が一端に巻線4の端部が電気的に接続され他
端にリード線が接続される複数本の端子導体を有してい
る電気機器を対象とする場合、次のような構成を用い
る。
【0008】本発明では、絶縁材料により巻枠とは別に
一体に形成した導体ホルダ6に複数本の端子導体7a〜
7cを取付けてリード線接続部5を構成する。そして導
体ホルダ6を巻枠2に嵌合取付け構造(62,63,2
C,2D)を用いて取付ける。
【0009】嵌合取付け構造は、嵌め合いにより導体ホ
ルダを巻枠に取付けることができるものであればいかな
る構造でもよいが、巻枠に設けられた被嵌合部と導体ホ
ルダに設けられた嵌合部とから構成することができる。
この場合、被嵌合部及び嵌合部の一方は少なくとも一つ
の突起部2C,2Dとし、他方は突起部がきつく嵌合さ
れる凹部または孔62,63から構成することができ
る。突起部と凹部または孔との嵌合構造は、構造が簡単
であり、しかも製造が容易であるため、価格の上昇を防
止できる。
【0010】導体ホルダ6には複数本の端子導体7a〜
7cが取り外し可能に取付けられる複数の導体取付部6
4〜66を形成するのが好ましい。端子導体を取り外し
可能にすると、機種に応じて端子導体の本数及び種類を
変えることができる上、巻線の端部を端子導体に接続し
てから導体ホルダ6に取付けることも可能になり、汎用
性と作業性を大幅に改善できる。
【0011】導体ホルダ6に設ける嵌合部と導体取付部
の構造は任意であるが、例えば嵌合部及び導体取付部
を、それぞれ巻枠に向かって延びる貫通孔64〜66か
ら形成することができる。この場合、嵌合部を構成する
貫通孔は巻枠に設けられた突起部2C,2Dがきつく嵌
合される形状にすればよい。また導体取付部を貫通孔に
より形成する場合、複数の端子導体7a〜7cは、複数
の導体取付部を構成する複数の貫通孔に挿入されて両端
がそれぞれ対応する貫通孔の両側に位置するが、全体は
対応する貫通孔を通り抜けることができない形状にして
おけばよい。このようにすると、差し込み作業だけで、
端子導体を導体ホルダに取付けることができるため、作
業性が向上する。
【0012】導体ホルダに設ける嵌合部を構成する貫通
孔は、導体ホルダの一端から延びる第1の孔部62a及
び63aと、該第1の孔部より大径で該第1の孔部と連
通し且つ導体ホルダの他端に開口する第2の孔部62b
及び63bとから形成することができる。そして巻枠に
設ける突起部は、一端が巻枠に固定され且つ所定の間隔
をあけて配置された2本の突起片2C1 〜2D2 から構
成することができる。そして2本の突起片2C1 〜2D
2 には、それぞれ貫通孔の第1の孔部の中を通過すると
きには第1の孔部を囲む壁面と接触して2本の突起片を
互いに近付けるように作用し、第1の孔部を抜けて第2
の孔部に入ると第1の孔部と第2の孔部の境界部に形成
された段部と係合する突出部Pを設ける。このようにす
ると、簡単な構造でしかも確実に導体ホルダを巻枠に固
定することができる。
【0013】本発明は、特に、内周側に周方向に等しい
間隔をあけて複数個の磁極部を備えている環状鉄心1
と、環状鉄心1の軸線方向の両側から一部が鉄心内部に
挿入されて各磁極部に対して巻枠を形成する一対のスロ
ットインシュレータ2、3と、一対のスロットインシュ
レータを介して複数個の磁極部に巻装される複数相の巻
線4と、巻枠に固定されたリード線接続部5とを備えた
回転電機用ステータに適用することができる。この場
合、嵌合取付け構造は、一方のスロットインシュレータ
に設けた被嵌合部と導体ホルダ6に設けた嵌合部とから
構成される。そしてこの場合にも、被嵌合部及び嵌合部
の一方は少なくとも一つの突起部とし、他方は突起部が
きつく嵌合される凹部または孔とすることができる。
【0014】一方のスロットインシュレータ2に導体ホ
ルダ6を取付ける場合、一方のスロットインシュレータ
2のインシュレータ本体2Aの外壁部に導体ホルダを取
付けるための平面部2Bを形成しておき、この平面部2
Bに被嵌合部2C,2Dを設けるのが好ましい。このよ
うにすると、導体ホルダ6及び被嵌合部2C,2Dの形
状を簡単なものとすることができる上、導体ホルダ6を
安定した状態で取付けることができる。また平面部2B
は、1つの磁極部の径方向外側に位置するようにインシ
ュレータ本体2Aの周壁部2aの外壁部に形成するのが
好ましい。
【0015】
【作用】リード線接続部を巻枠とは別に形成して、嵌合
取付け構造によりリード線接続部を巻枠に取付けるよう
にすると、機種に応じて容量、巻線の巻線方法、端子導
体の数が異なった場合に、巻枠は共通に用いて、リード
線接続部を変更することにより、簡単に対応することが
できる。そのため多くの機種に巻枠を共用することがで
きて、製品の価格を安くすることができる。またリード
線接続部を変更するだけで、多品種少量生産にも安価に
対応することができる。更に、巻枠からリード線接続部
を離した状態で巻線やリード線の接続を行うことができ
るため、接続の作業性が大幅に向上する。また巻枠及び
リード線接続部の一方に不良があっても、一方を交換す
るだけで済むため歩留まりが大幅に向上する。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1(A)は、ステッピングモータのステー
タに本発明を適用した実施例の概略斜視図である。同図
において、1は内周側に周方向に等しい間隔をあけて複
数個の磁極部を備えた環状鉄心であり、この環状鉄心1
は複数枚の鋼板を積層して構成されている。環状鉄心1
の軸線方向の両端部には、一対のエンドフォーム即ちス
ロットインシューレタ2,3(符号3は図3参照)が嵌
合されている。本実施例においては、環状鉄心に嵌合さ
れた一対のスロットインシューレタ2,3により巻枠が
構成されている。したがって複数個の磁極部には、複数
相の巻線4がスロットインシュレータ2、3を介して巻
装されている。図1(A)において、5はリード線Lを
接続するためのリード線接続部であり、図1(B)に示
すようにこのリード線接続部5は合成樹脂製の一体に形
成された導体ホルダ6に3本の端子導体7a〜7cを差
し込んだ構造を有している。導体ホルダ6は、スロット
インシュレータ2に設けた2つの突起部2C,2D(図
4参照)に嵌合取付け構造を介して取り付けられる。
【0017】図2(A)〜(C)は、導体ホルダ6の正
面図、断面図及び背面図を示しており、図2(D)は一
本の端子導体7aの斜視図を示している。導体ホルダ6
は直方体状の本体61に、2つの嵌合部を構成する2本
の貫通孔62及び63と、3本の端子導体7a〜7cが
取り外し可能に取付けられる3つの導体取付部を構成す
る3本の貫通孔64〜66とを備えている。これらの貫
通孔62〜66は、厚み方向即ち巻枠に向かう方向に本
体61を貫通している。
【0018】嵌合部を構成する貫通孔62及び63は、
巻枠を構成するスロットインシュレータ2に設けられた
突起部2C及び2Dがきつく嵌合される形状を有してい
る。具体的には、導体ホルダ6の本体61の一端から延
びる円柱状の第1の孔部62a及び63aと、この第1
の孔部62a及び63aよりも大径で第1の孔部62a
及び63aと連通し且つ本体61の他端に開口する円柱
状の第2の孔部62b及び63bとから形成されてい
る。第1の孔部62a及び63aと第2の孔部62b及
び63bの境界部に形成された段部が、抜け止め機能を
発揮する。
【0019】3つの導体取付部を構成する3本の貫通孔
64〜66は、断面形状が矩形状をなすように形成され
ており、本体61はこれらの貫通孔64〜66の一端側
に、これらの貫通孔と直交する方向に延びる溝部67〜
69を備えている。これらの溝部67〜69は、巻線端
部が巻き付けられる端子導体7aの端部7a1 を収容す
る空間を形成するために設けられている。貫通孔64〜
66には、溝部67〜69側から巻線導体の端部が接続
される端部7a1 が突出し、他方側からリード線Lが巻
き付けられる端部7a2 が突出するように、端子導体7
a〜7cが挿入される。端子導体7a〜7cの貫通孔6
4〜66への挿入は、巻線の端部またリード線のいずれ
か一方を巻き付けた後に行ってもよいが、挿入後に巻き
付け作業を行ってもよい。巻線の端部を端子導体に巻き
付けた後に、貫通孔に挿入するようにすると、巻線の端
部の端子導体への巻き付け作業が容易になる。
【0020】次に巻枠の構成について説明する。図3は
環状鉄心1に一対のスロットインシューレータ2,3を
嵌合した状態の概略断面図であり、図4は環状鉄心1を
省略して対向させた状態の一対のスロットインシューレ
ータ2,3の要部の斜視図である。一対のスロットイン
シュレータ2,3は、複数個の磁極部間に形成された複
数個のスロットにそれぞれ挿入される複数個のスロット
挿入部21,22…及び31,32…と、スロット挿入
部の基部が連結されて環状鉄心1の軸線方向外側に配置
されるインシュレータ本体2A,3Aとから構成され
る。図3に示すように、一対のスロットインシュレータ
2,3は、各スロット挿入部21,22…及び31,3
2…の先端部21a,22a…及び31a,32a…
が、それぞれ環状鉄心1に挿入された状態で、他方のス
ロットインシュレータの対向するスロット挿入部の先端
部と重合するように構成されている。一対のスロットイ
ンシュレータ2,3は、合成樹脂材料を用いてそれぞれ
一体成形されている。
【0021】本実施例で用いる一対のスロットインシュ
レータ2,3は、スロット挿入部を含む主要部の構造が
同一である。具体的には、スロットインシュレータ2が
リード線接続部5の取付部を有している点を除いて、両
スロットインシュレータ2,3の構造は同一である。
【0022】図5はスロットインシュレータ2の正面図
の詳細を示しており、図6はその一部切り欠き側面図を
示しており、図7はその背面図を示している。インシュ
レータ本体2Aは、円環状の周壁部2aと環状の底壁部
2bとを有して、周方向と直交する方向の断面形状がL
字状をなす環状部材2cを備えている。またインシュレ
ータ本体2Aは、周壁部2aに対して径方向に所定の間
隔を開けて配置され、しかも周壁部2aに沿って周方向
に所定の間隔を開けて配置された複数の突出片2d…と
2e…とを一体に備えている。複数の突出片2d…の周
方向の長さは突出片2e…の周方向の長さの2倍以上に
なっている。また複数の突出片2e…は、環状鉄心の磁
極部間に形成される複数のスロットのほぼ中央部に突設
されている。これらの突出片2d…及び2e…は、巻線
の巻枠の一部を構成すると同時に巻線を引き回す際のガ
イドとして用いられる。またインシュレータ本体2A
は、環状部材2cの底壁部2bから連続して径方向内側
に延びる複数の平板部2fを有している。これらの平板
部2f…は、それぞれ磁極部の一端面と接触するもので
あり、その径方向内側の端部は、磁極部の磁極面の形状
に合わせてスカート状に広がっている。そしてこの平板
部2f…の径方向内側端部には、軸線方向外側に向かっ
て起立し、突出片2d…と周方向の長さが等しい突出片
2gが一体に設けられている。
【0023】2つの平板部2f…の間に突設されたスロ
ット挿入部21〜26は、巻線を巻装する際に巻線導体
が通る通路S[図4及び図7参照]を有しており、磁極
部の間に形成されるスロットの壁面に添う形状を有して
いる。スロット挿入部21〜26は、先端部の形状を除
いてその基本構造は同じであるため、1つのスロット挿
入部26を用いてその構造を説明する。スロット挿入部
26は軸線方向または平板部2fと直交する方向に延び
る5つの壁部26b〜26fから構成されている。壁部
26bはインシュレータ本体2Aの周壁部2aと同心の
円弧形状をなしており、環状鉄心の2つの磁極部を連結
する継鉄部の内周面と接触する。また壁部26c及び2
6dは、壁部26bの周方向両端部から径方向内側に延
びており、隣接する2つの磁極部の周方向に位置する端
面とそれぞれ接触する。壁部26e及び26fは、壁部
26c及び26dの径方向内側端部から更に延びてお
り、隣接する2つの磁極部の周方向に位置する端面とそ
れぞれ接触し、その先端部の間に巻線導入用の通路Sを
形成している。
【0024】本実施例においては、6個のスロット挿入
部21〜26のうち、スロット挿入部22,24及び2
6は、先端部が雄形形状を有する雄形スロット挿入部で
あり、スロット挿入部21、23及び25は先端部が雄
形スロット挿入部の先端部と重合する雌形形状を有する
雌形スロット挿入部である。図2及び図3に示すよう
に、雄形スロット挿入部22,24及び26には、その
先端部22a,24a及び26aの外壁に、先端に向か
うに従ってスロットを囲む壁面から離れる形状のテーパ
T1が付けられている。また雌形スロット挿入部21,
23及び25の先端部21a,23a及び25aの内壁
には、先端に向かうに従ってスロットを囲む壁面に向か
う形状のテーパT2が付けられている。図3において
は、図示を明確にするために、一対のスロットインシュ
レータ2,3の対向するスロット挿入部の先端部のテー
パT1及びT2が接触していないように示してあるが、
実際にはこれらのテーパT1及びT2は互いに重なり合
って接触している。したがってこれらのテーパT1及び
T2は、重合が可能でしかも重合する際に相手のスロッ
ト挿入部の先端部を大きく変形させない形状寸法を有し
ている。なお本実施例では、雄形スロット挿入部22,
24及び26と雌形スロット挿入部21,23及び25
とは、それぞれ周方向に交互に配置されている。
【0025】図5及び図6に示すように、インシュレー
タ本体2Aの周壁部2aの外壁部には、リード線接続部
5を取付けるための平面部2Bが形成され、この平面部
2Bにリード線接続部5が嵌合取付け構造を介して取付
けられる。平面部2Bは、1つの磁極部の径方向外側に
位置するように形成されており、平面部2Bには嵌合取
付け構造の被嵌合部を構成するための2つの突起部2C
及び2Dが一体に設けられている。これらの突起部2C
及び2Dは一端が平面部2Bに固定され且つ所定の間隔
をあけて配置された2本の突起片2C1 及び2C2 と2
D1 及び2D2とから構成される。そしてこれら2本の
突起片2C1 及び2C2 と2D1 及び2D2 の先端に
は、それぞれ外側に向かって突出する半円錐状の突出部
Pが一体に設けられている。この突出部Pは、それぞれ
端子ホルダ6の本体61に形成した第1の孔部62a及
び63aの中を通過するときには第1の孔部を囲む壁面
と接触して2本の突起片2C1 及び2C2 と2D1 及び
2D2 を互いに近付けるように作用し、第1の孔部62
a及び63aを抜けて第2の孔部62b及び63bに入
ると第1の孔部62a及び63aと第2の孔部62b及
び63bの境界部に形成された段部と係合し、抜け止め
機能を発揮する。
【0026】他方のスロットインシュレータ3の構造
は、図2,図3及び図7に示すように、スロットインシ
ュレータ2に設けた平面部2Bと2つの突起部2C及び
2Dが無い点を除いて、スロットインシュレータ2と同
じ構造を有しているため、スロットインシュレータ2に
対して付した符号と同様の方法で符号3A,3a〜3g
を付して説明を省略する。スロットインシュレータ2と
3は、基本的な構造が同じであるため、同じ型を利用し
て生産することができる。即ちスロットインシュレータ
を射出成形により製造する場合には、軸線方向両側から
嵌め合わされる2つ割りの型を用いることになる。スロ
ットインシュレータ2を製造する場合には、2つの型の
うち一方の型で平面部2Bと2つの突起部2C及び2D
を形成し、他方の型でスロット挿入部を含むその他の部
分を形成する。スロットインシュレータ3を形成する場
合には、一方の型を変更し、他方の型は共用することが
できる。したがって本実施例のようなスロットインシュ
レータ2及び3を用いると、型を共用して2種類のスロ
ットインシュレータを製造することができる。
【0027】本実施例では、スロットインシュレータ2
側に被嵌合部として突起部2C及び2Dを設け、端子ホ
ルダ6側にこれらの突起部が嵌合される嵌合部として孔
62及び63を形成して、巻枠にリード線接続部5を嵌
合取付け構造により取付けている。しかしながらスロッ
トインシュレータ2側に孔を形成し、端子ホルダ側に突
起部を設けてもよいは勿論である。また本実施例では、
本体61に設ける嵌合部として貫通孔62及び63を用
いたが、この嵌合部は有底の孔または凹部であってもよ
い。また本実施例では、突起部と孔との嵌合による嵌合
取付け構造を用いているが、そのたの嵌合構造を用いて
巻枠に端子ホルダを取付けてもいのは勿論である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、リード線接続部を巻枠
とは別に形成して、嵌合取付け構造によりリード線接続
部を巻枠に取付けるようにしたので、機種に応じて容
量、巻線の巻線方法、端子導体の数が異なる場合でも、
巻枠は共通に用いて、リード線接続部を変更することに
より、簡単に対応することができ、多くの機種に巻枠を
共用できて、製品の価格を安価にすることができる利点
がある。また本発明によれば、リード線接続部を変更す
るだけで、多品種少量生産にも安価に対応することがで
きる上、巻枠からリード線接続部を離した状態で巻線や
リード線の接続を行うことができるため、接続の作業性
が大幅に向上する利点がある。また巻枠及びリード線接
続部の一方に不良があっても、一方を交換するだけで済
むため歩留まりが大幅に向上する。
【0029】特に、嵌合部及び導体取付部を、それぞれ
巻枠に向かって延びる貫通孔から形成し、複数の端子導
体を複数の導体取付部を構成する複数の貫通孔に挿入さ
れて両端がそれぞれ対応する貫通孔の両側に位置する
が、全体は対応する貫通孔を通り抜けることができない
形状にすると、差し込み作業だけで、端子導体を導体ホ
ルダに取付けることができるため、作業性が向上する。
また導体ホルダに設ける嵌合部を構成する貫通孔を、導
体ホルダの一端から延びる第1の孔部と、該第1の孔部
より大径で該第1の孔部と連通し且つ導体ホルダの他端
に開口する第2の孔部とから形成し、巻枠に設ける突起
部は、一端が巻枠に固定され且つ所定の間隔をあけて配
置された2本の突起片から構成し、2本の突起片には、
それぞれ貫通孔の第1の孔部の中を通過するときには第
1の孔部を囲む壁面と接触して2本の突起片を互いに近
付けるように作用し、第1の孔部を抜けて第2の孔部に
入ると第1の孔部と第2の孔部の境界部に形成された段
部と係合する突出部を設けると、簡単な構造でしかも確
実に導体ホルダを巻枠に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はステッピングモータのステータに本発
明を適用した実施例の概略斜視図であり、(B)はリー
ド線接続部の概略斜視図である。
【図2】(A)〜(C)は、導体ホルダの正面図、断面
図及び背面図が示しており、(D)は一本の端子導体の
斜視図を示している。
【図3】環状鉄心に一対のスロットインシューレータを
嵌合した状態の概略断面図である。
【図4】環状鉄心を省略して対向させた状態の一対のス
ロットインシューレータの要部の斜視図を示している。
【図5】スロットインシュレータ2の正面図の詳細を示
している。
【図6】スロットインシュレータ2の一部切り欠き側面
図を示している。
【図7】スロットインシュレータ2の背面図を示してい
る。
【図8】スロットインシュレータ3の正面図を示してい
る。
【符号の説明】
1 環状鉄心 2,3 スロットインシュレータ 2A インシュレータ本体 2B 平面部 2C及び2D 突起部(被嵌合部) 4 巻線 5 リード線接続部 6 導体ホルダ 62及び63 貫通孔(嵌合部) 64〜66 貫通孔(導体取付部) 7a〜7c 端子導体 L リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 茂人 東京都豊島区北大塚一丁目十五番一号 山洋電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−141332(JP,A) 特開 昭60−66638(JP,A) 特開 昭59−222048(JP,A) 実開 昭63−191855(JP,U) 実開 平5−48557(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 3/52 H02K 3/34 H02K 3/46 H02K 5/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心と、前記鉄心に嵌合された巻枠と、
    前記巻枠に巻回された巻線と、前記巻枠に固定されたリ
    ード線接続部とを備え、 前記リード線接続部一端に前記巻線の端部が電気的に
    接続され他端にリード線が接続される複数本の端子導体
    を有している電気機器であって、 前記リード線接続部は、絶縁材料により前記巻枠とは別
    一体に形成されて前記複数本の端子導体が取付けられ
    る導体ホルダを有しており、 前記導体ホルダが前記巻枠に嵌合取付け構造により取付
    けられており、 前記嵌合取付け構造は、前記巻枠に設けられた複数の突
    起部からなる被嵌合部と前記導体ホルダに設けられて前
    記複数の突起部が嵌合される嵌合部とから構成され、 前記導体ホルダには前記複数本の端子導体が取り外し可
    能に取付けられる複数の導体取付部が形成され、 前記導体ホルダの前記嵌合部及び前記複数の導体取付部
    は、それぞれ前記巻枠に向かって延びる貫通孔から形成
    され、 前記嵌合部を構成する貫通孔は前記巻枠に設けられた前
    記突起部がきつく嵌合される形状を有しており、 前記複数の端子導体は、前記複数の導体取付部を構成す
    る複数の貫通孔に挿入されて両端がそれぞれ対応する前
    記貫通孔の両側に位置するが、全体は対応する貫通孔を
    通り抜けることができない形状を有して いることを特徴
    とする電気機器。
  2. 【請求項2】 前記嵌合部を構成する貫通孔は、前記導
    体ホルダの一端から延びる第1の孔部と、該第1の孔部
    より大径で該第1の孔部と連通し且つ前記導体ホルダの
    他端に開口する第2の孔部とから形成され、 前記巻枠に設けられた前記突起部は一端が前記巻枠に固
    定され且つ所定の間隔をあけて配置された2本の突起片
    からなり、 前記2本の突起片は、それぞれ前記第1の孔部の中を通
    過するときには前記第 1の孔部を囲む壁面と接触して前
    記2本の突起片を互いに近付けるように作用し、前記第
    1の孔部を抜けて第2の孔部に入ると前記第1の孔部と
    前記第2の孔部の境界部に形成された段部と係合する突
    出部を有していることを特徴とする請求項1に記載の電
    気機器。
  3. 【請求項3】 内周側に周方向に等しい間隔をあけて複
    数個の磁極部を備えている環状鉄心と、 前記環状鉄心の軸線方向の両側から一部が鉄心内部に挿
    入されて各磁極部に対して巻枠を形成する一対のスロッ
    トインシュレータと、 前記一対のスロットインシュレータを介して前記複数個
    の磁極部に巻装される複数相の巻線と、 前記巻枠に固定されたリード線接続部とを備え、 前記リード線接続部は一端に前記巻線の端部が電気的に
    接続され他端にリード線が接続される複数本の端子導体
    を有している回転電機用ステータであって、 前記リード線接続部は前記一対のスロットインシュレー
    タの一方のスロットインシュレータに設けられ、 前記リード線接続部は絶縁材料により前記一方のスロッ
    トインシュレータとは別に一体に形成されて前記複数本
    の端子導体が取付けられる導体ホルダを有しており、 前記導体ホルダが前記一方のスロットインシュレータに
    嵌合取付け構造により取付けられ、 前記嵌合取付け構造は、前記巻枠に設けられた複数の突
    起部からなる被嵌合部と前記導体ホルダに設けられて前
    記複数の突起部が嵌合される嵌合部とから構成され、 前記導体ホルダには前記複数本の端子導体が取り外し可
    能に取付けられる複数の導体取付部が形成され、 前記導体ホルダの前記嵌合部及び前記複数の導体取付部
    は、それぞれ前記巻枠に向かって延びる貫通孔から形成
    され、 前記複数の端子導体は、前記複数の導体取付部を構成す
    る複数の貫通孔に挿入されて両端がそれぞれ対応する前
    記貫通孔の両側に位置するが、全体は対応する 貫通孔を
    通り抜けることができない形状を有しており、 前記嵌合部を構成する貫通孔は、前記導体ホルダの一端
    から延びる第1の孔部と、該第1の孔部より大径で該第
    1の孔部と連通し且つ前記導体ホルダの他端に開口する
    第2の孔部とから形成され、 前記巻枠に設けられた前記突起部は一端が前記巻枠に固
    定され且つ所定の間隔をあけて配置された2本の突起片
    からなり、 前記2本の突起片は、それぞれ前記第1の孔部の中を通
    過するときには前記第1の孔部を囲む壁面と接触して前
    記2本の突起片を互いに近付けるように作用し、前記第
    1の孔部を抜けて第2の孔部に入ると前記第1の孔部と
    前記第2の孔部の境界部に形成された段部と係合する突
    出部を有していることを特徴とする回転電機用ステー
    タ。
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