JP3368791B2 - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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JP3368791B2
JP3368791B2 JP05471597A JP5471597A JP3368791B2 JP 3368791 B2 JP3368791 B2 JP 3368791B2 JP 05471597 A JP05471597 A JP 05471597A JP 5471597 A JP5471597 A JP 5471597A JP 3368791 B2 JP3368791 B2 JP 3368791B2
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生ゴミ処理装置に関
し、具体的には、微生物による分解で行われる生ゴミの
処理室を有する生ゴミ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生ゴミの処理には乾燥方式と微生物の分
解方式がある。乾燥方式は生ゴミ中の水分を除去するも
ので、水分の蒸発とともに生ゴミからガスが発生する。
このガスに含まれる成分は、例えば、アンモニア、アミ
ン類等の窒素化合物、硫化メチル、メチルメルカプタ
ン、二硫化メチル等の硫黄化合物、アルデヒド類等であ
る。一方、微生物の分解方式は、完全に分解されれば
水、二酸化炭素、アンモニアに分解されるはずである
が、温度、保水量、酸素量を調整し、微生物の最適分解
状態に制御することが困難であるため、乾燥方式と同様
のガスが発生する。このガスは悪臭の原因となる。
【0003】上記悪臭の原因となる臭気成分には、成分
ごとに異なる閾値というものがある。閾値とは無臭空気
との差が識別できなくなる限界の濃度である。閾値が
0.001ppmのガスであれば、0.001ppm以
下にすれば無臭空気と識別できなくなる。すなわち臭わ
なくなる。例えば、ガス中に閾値が1ppmの臭気成分
が含まれている場合、その成分を何らかの手段により1
/1000以下にすればよく、最も単純には1000倍
に希釈すれば、そのガスは無臭化できる。
【0004】上述の生ゴミを微生物の分解方式で処理し
た場合、発生するガスには、アンモニアのように多量に
含有するが閾値がそれ程高くない成分と、硫黄化合物の
ように微量にしか含有しないが閾値が極めて小さい成分
が混在する。例えば、上記発生したガス中に100pp
m程度含まれているアンモニアの閾値は10ppm程度
であり、1/10に除去すれば臭わなくなるのに対し、
上記発生したガス全体の臭気濃度(無臭空気と識別でき
なくなる希釈する倍率)は5000程度と大きい値であ
り、5000倍に希釈しないと無臭化できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、生ゴミを微
生物の分解方式で処理し、この処理で発生したガスを無
臭化するには、5000倍に希釈するか、あるいは臭気
成分を1/5000に除去しなければならない。500
0倍に希釈するには大型の送風機が必要である。また、
除去するために活性炭を用いた場合、多量に発生するア
ンモニアが活性炭に吸着し、短時間しか吸着寿命がな
い。触媒により浄化する場合は、アンモニア用に多量の
触媒を必要とすると共に、触媒の機能を発揮させるため
にガスを高温に加熱させる必要があり、ランニングコス
トも高価である。オゾンで浄化する場合も大型のオゾン
発生器及び多量のオゾン分解触媒が必要である。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、微生物による分解で生ゴ
ミを処理する生ゴミ処理装置であって、臭気成分の浄化
を長期間にわたり良好に維持する生ゴミ処理装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
生ゴミ処理装置は、微生物により生ゴミを分解して処理
する処理室1、この処理室1から排出された臭気成分を
含有するガスを浄化する浄化室2を備える生ゴミ処理装
置であって、上記浄化室2は複数のゾーンを有し、上記
処理室1に連接した第1の浄化室10に主としてアンモ
ニアを吸着させるためのシリカゲル層13を備え、第1
の浄化室10を通過したガスが導入される第2の浄化室
30に主として非アンモニア臭気ガスを吸着させるため
の活性炭層を備えることを特徴とする。上記構成によ
り、含有濃度が高く、閾値の大きいアンモニアを先に除
去し、その後に、含有濃度が低く、閾値の小さい非アン
モニアガスを除去するため浄化の効率が良い。しかも、
水槽にガスを通してアンモニアを除去する場合には必要
となる水の補給や排水の手間なく、アンモニアを容易に
浄化できると共に、シリカゲル層13からアンモニアを
脱離し、再生することができる。また、第2の浄化室3
0の活性炭層は非アンモニアガスの除去効率が良く、且
つ、取扱いが容易である。
【0008】本発明の請求項2に係る生ゴミ処理装置
は、請求項1記載の生ゴミ処理装置において、上記シリ
カゲル層よりも下流側に、加熱下において臭気ガスを酸
化分解する酸化性能を有する貴金属又は金属酸化物を担
体に担持したものを構成材料として有する触媒層を備え
ることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係る生ゴミ処理装置
は、請求項2記載の生ゴミ処理装置において、上記触媒
層が上記シリカゲル層と上記活性炭層の間にて設けられ
ていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4に係る生ゴミ処理装置
は、請求項2又は請求項3記載の生ゴミ処理装置におい
て、上記触媒層が上記活性炭層の下流側にて設けられて
いることを特徴とする。上記構成により、非アンモニア
ガスの浄化性能も維持することができる。
【0011】本発明の請求項5に係る生ゴミ処理装置
は、請求項1乃至請求項4いずれか記載の生ゴミ処理装
置において、上記シリカゲル層13に処理室1から排出
されたガスを導入する導入路5に、外気を採り入れる採
入口15を備えると共に、この採入口15からの外気
導入と遮断、及び導入路5から導入されるガスの導入と
遮断を自在にできる開閉手段17が形成されていること
を特徴とする。
【0012】本発明の請求項6に係る生ゴミ処理装置
は、請求項5記載の生ゴミ処理装置において、上記アン
モニア用触媒層14を備える通気路6と、第2の浄化室
30に連結する通気路3が分岐していると共に、これら
通気路3、6へ、シリカゲル層13を通過したガスの導
入と遮断とを自在にできる開閉手段19が形成されてい
ることを特徴とする。上記構成により、非アンモニア浄
化装置を保護し、機能の低下を防止できる。
【0013】本発明の請求項7に係る生ゴミ処理装置
は、請求項又は請求項記載の生ゴミ処理装置におい
て、第1の浄化室10と第2の浄化室30からなる浄化
ユニットを複数有し、これら浄化ユニットが並列に配列
されてなることを特徴とする。上記構成により、シリカ
ゲル層13の再生と、ガスの浄化をこれら浄化ユニット
で交互にできるため、常時ガスの浄化を行える。
【0014】本発明の請求項8に係る生ゴミ処理装置
は、請求項記載の浄化室2が区切板24によって浄化
路2a、及び、再生路2bに区切られ、上記浄化路2a
と再生路2bを横断して形成されたシリカゲル層13は
区切板24に設けられた中心軸を中心に回転し、さら
に、上記浄化路2aはシリカゲル層13と非アンモニア
浄化装置を有する第2の浄化室30を備え、再生路2b
は採入口15、上記シリカゲル層13、及び、アンモニ
ア用触媒層14を備えることを特徴とする。上記構成に
より、シリカゲル層13を回転させることにより、シリ
カゲル層13は浄化路2aでアンモニアの吸着を行い、
再生路2bで再生を行うことができる。
【0015】本発明の請求項9に係る生ゴミ処理装置
は、請求項乃至請求項いずれか記載の生ゴミ処理装
置において、上記第1の浄化室10を加熱する加熱装置
25を備えてなることを特徴とする。上記構成により、
アンモニアの脱離及び処理が促進される、シリカゲル層
13が容易に再生される。
【0016】本発明の請求項10に係る生ゴミ処理装置
は、微生物により生ゴミを分解して処理する処理室1、
この処理室1から排出された臭気成分を含有するガスを
浄化する浄化室2を備える生ゴミ処理装置であって、上
記浄化室2は複数のゾーンを有し、上記処理室1に連接
した第1の浄化室10に、上記処理室1から排出された
ガスが水または水溶液と接触する機構を有する装置11
を備え、第1の浄化室10を通過したガスが導入される
第2の浄化室30に主として非アンモニア臭気ガスを浄
化する非アンモニア浄化装置を備え、さらに上記第1の
浄化室10と第2の浄化室30を連結するガスの通気路
3内に除湿装置4をことを特徴とする。上記構成によ
り、アンモニアを容易に除去でき、しかも、湿度によっ
て非アンモニア浄化装置の機能が低下することを防止で
きる。
【0017】本発明の請求項11に係る生ゴミ処理装置
は、請求項10記載の生ゴミ処理装置において、上記ア
ンモニアと接触する水溶液11aが、カチオン***換樹
脂を含有した水溶液であることを特徴とする。上記構成
により、アンモニアを溶かし込む能力が向上するため、
浄化性能が優れる。
【0018】本発明の請求項12に係る生ゴミ処理装置
は、請求項10又は11記載の生ゴミ処理装置におい
て、上記アンモニアと接触する水溶液11aが、酸性を
有する水溶液であることを特徴とする。上記構成によ
り、アンモニアを溶かし込む能力が向上するため、浄化
性能が優れる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を詳細に説明する。図1は
本発明の生ゴミ処理装置の概略を示したブロック図であ
る。
【0020】本発明の対象となる生ゴミ処理装置は、微
生物による分解で生ゴミを処理する処理室1を有するも
のである。上記処理で発生するガスは、臭気成分とし
て、多量のアンモニアと微量の硫黄化合物等の非アンモ
ニアガスを含有する。具体的には、発生するガスの臭気
成分中にアンモニアが99体積%以上を占める。本発明
はこのような臭気ガスを浄化し、長期にわたり良好な状
態で維持できる装置である。
【0021】本発明は上記処理室1から排出された臭気
成分を含有するガスを浄化する浄化室2を備える。上記
浄化室2は第1の浄化室10、及び、第2の浄化室30
を有し、上記処理室1に連接した第1の浄化室10にア
ンモニアを浄化するアンモニア浄化装置を備え、第1の
浄化室10を通過したガスが導入される第2の浄化室3
0に非アンモニアガスを浄化する非アンモニア浄化装置
を備える。上記生ゴミ処理装置によると、浄化室2内に
設けられた送風機33により臭気成分を含有するガスは
先ず第1の浄化室10に導入され、アンモニア浄化装置
により、含有濃度が高く、閾値の大きいアンモニアが除
去され、その後に第2の浄化室30に導入され、非アン
モニア浄化装置により、含有濃度が低く、閾値の小さい
非アンモニアガスが除去される。多量に含有するアンモ
ニアを先に除去するので、非アンモニア浄化装置がアン
モニア等で劣化することを防止するため、非アンモニア
浄化装置の機能は長期にわたり良好に維持できると共
に、アンモニア浄化装置、及び、非アンモニア浄化装置
を効率的に機能させることができる。なお、矢印は臭気
ガスの移動方向を示す。
【0022】次に、アンモニアを浄化する第1の浄化室
10について説明する。図2に本発明の第1の実施の形
態に係る生ゴミ処理装置の要部を示した概略図を示す。
上記装置の第1の浄化室10は、水または水溶液(以下
水溶液と記す)と接触する機構を有する装置11として
水溶液11aを蓄えた貯水槽12を備え、この貯水槽1
2に蓄えられた水溶液11aの中まで処理室1から排出
されたガスの導入路5の先端が達していると共に、上記
貯水槽12の水面上方に、第2の浄化室30へ通じる通
気路3が設けられている。処理室1から排出されたガス
は、導入路5を通って水溶液11a中に導かれ、アンモ
ニアは水溶液11aに溶け込み、除去される。なお、貯
水槽12に給水口や排水口(図示せず)を設けておけ
ば、水溶液11aの取り替えが容易にできるため、取扱
い易い。上記貯水槽12に蓄えた水溶液11aが、カチ
オン***換樹脂を含有した水溶液であると、アンモニア
を溶かし込む能力が向上するので、排出されるガスのア
ンモニア濃度が高くとも優れた除去性能を維持する。
【0023】また、上記貯水槽12に蓄えた水溶液11
aが、酸性を有する水溶液であると、アンモニアを中和
するので、除去性能が向上し、水溶液を長期間使用でき
る。なお、単なる水11aの場合、溶け込んだアンモニ
アは再放出される恐れがあるが、一旦中和するとアンモ
ニア塩になるので再放出の恐れがない。上記酸性を有す
る水溶液としては、安全性や容器の耐腐食性を考慮する
と弱い酸が好ましい。上記水溶液としては、例えば、酒
石酸塩、フタル酸塩、リン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩等
の緩衝作用を有する緩衝液、アスコルビル酸、クエン
酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸等が挙げられる。
【0024】なお、上記貯水槽12の水溶液11aに超
音波素子等を用いて超音波の振動を付与すると、より除
去性能が向上する。
【0025】上記アンモニアを水溶液に溶かし込んで除
去する装置は、上記ガスを水中に導入する形態に限定さ
れない。図3、及び、図4に本発明の第2〜3の実施の
形態に係る生ゴミ処理装置の要部を示した概略図を示
す。図3に示す如く、第1の浄化室10は水溶液11b
を蓄えた貯水槽12を備え、この貯水槽12の水11b
はポンプ26で吸引し、浄化室10の天上より噴霧する
構造となっている。処理室1から排出されたガスは水溶
液が噴霧された浄化室10の中を通過することで、アン
モニアが除去される。
【0026】図4に示す如く、第1の浄化室10を横断
して繊維状あるいはスポンジ状の層28を有し、その層
の基端に水溶液27を有する水槽を備え、水槽の水溶液
27は毛管現象により層28に吸水される構造となって
いる。処理室1から排出されたガスはこの層28内を通
り抜けることで、アンモニアが除去される。
【0027】上述のアンモニアが除去されたガスはガス
中に水分を多量に含有する。第1の浄化室10を通過し
たガスは第2の浄化室30に導入されるが、非アンモニ
ア浄化装置によっては水分が多いと機能を低下する恐れ
がある。その対策を施した実施の形態を次に示す。図5
は本発明の他の生ゴミ処理装置の概略を示したブロック
図である。図に示す如く、上記生ゴミ処理装置は第1の
浄化室10と第2の浄化室30を連結するガスの通気路
3内に除湿装置4を備える。上記除湿装置4としては、
例えば、ガスを冷却し結露により除去する装置、ガスの
相対湿度を低下させる加熱装置、シリガゲル、ゼオライ
ト、活性アルミナ、塩化カルシウム等の吸着剤層を有
し、これらに吸着させる装置等が挙げられる。
【0028】上記除湿装置4が吸着剤層を有する装置の
場合、この吸着剤層を再生する構造が好ましい。図6に
除湿装置4が吸着剤層4aである生ゴミ処理装置の要部
を示した概略図を示す。アンモニア浄化装置と吸着剤層
4a間の通気路3aに新たに外部から空気を導入する入
気路41と送風機42を備え、吸着剤層4aと非アンモ
ニア浄化装置間の通気路3bに排気路43を備える。上
記入気路41の分岐箇所には、入気路41からの空気及
び通気路3aからのガスの導入と遮断を自在にできる開
閉手段44を設けており、上記排気路43の分岐箇所に
は、排気路43への通気及び通気路3bへのガスの通気
及び遮断を自在にできる開閉手段45を設けている。通
常時には、入気路41及び排気路43を遮断し、第1の
浄化室10を通過したガスは吸着剤層4aを通過し、第
2の浄化室30に導入される。吸着剤層4aの再生が必
要となった際に、入気路41及び排気路43を開口し、
第1の浄化室10からのガス及びガスの第2の浄化室3
0ての通気を遮断し、新鮮な空気を吸着剤層4aに導入
し、この吸着剤層4aを通過した空気を排気路43から
外部へ排出する。
【0029】次に、アンモニアを浄化する第1の浄化室
10に水または水溶液と接触する機構を有する装置11
以外のアンモニア浄化装置を備えた場合について説明す
る。図7は本発明の他の生ゴミ処理装置の概略を示した
ブロック図である。図に示す如く、上記生ゴミ処理装置
は第1の浄化室10にアンモニア用のシリカゲル層13
を、このシリカゲル層13を通過したガスの通気路6に
アンモニア用触媒層14を備える。さらに、上記処理装
置は、上記シリカゲル層13に処理室1から排出された
ガスを導入する導入路5に、外気を採り入れる採入口1
5を備え、この採入口15からの外気、及び、導入路5
から導入されるガスの導入と遮断を自在にできる開閉手
段17が形成されている。上記シリカゲル層13は迅速
にアンモニアを吸着する性能が高いものである。上記ア
ンモニア用触媒層14はシリカゲル層13程迅速ではな
いが、アンモニアを浄化する機能を有する触媒である。
上記アンモニア用触媒層14はシリカゲル層13にアン
モニアが多量に吸着し機能の低下をきたした際に、通過
したアンモニアを処理したり、さらに、シリカゲル層1
3を再生させるためにシリカゲル層13からアンモニア
を脱離させた際に、脱離したアンモニアを処理する機能
を有する。
【0030】上記シリカゲル層13を構成する吸着剤と
しては、例えば、活性アルミナ、天然ゼオライト、合成
ゼオライト、シリカゲル、活性白土、添着活性炭、イオ
ン交換樹脂が挙げられ、これらのうち少なくとも1種か
ら構成される。なかでも、シリカゲルが最適である。例
えば、シリカゲルと合成ゼオライトそれぞれ1gを使用
して破過時間(吸着飽和し、除去率が0となるまでの時
間)を比較した場合、アンモニア濃度が100ppmの
臭気ガスを流量200cc/分で通気すると、合成ゼオ
ライトは2時間で破過するのに、シリカゲルは25時間
まで吸着性能を維持することができる。
【0031】上記アンモニア用触媒層14としては、担
体に酸化性能を有する貴金属あるいは金属酸化物を担持
したものが例示される。上記担体は、例えば、アルミ
ナ、チタニア、シリカアルミナ、シリカ、ゼオライト等
が挙げられる。上記貴金属としては、白金、金、銀、
銅、パラジウム、ルテニウム、ロジウム等が挙げられ、
なかでも白金が最適である。上記金属酸化物としては、
酸化ニッケル、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化鉄等
が挙げられる。上記アンモニア用触媒層14は常温にあ
ってはシリカゲル層13程迅速にアンモニアを吸着する
性能はないが、例えば、200〜300℃程度に加熱す
るとアンモニアを多量に除去するものである。
【0032】上記生ゴミ処理装置は、通常、採入口15
を遮断し、導入路5から処理室1で発生した臭気ガスを
導入し、シリカゲル層13を通過し、アンモニアを吸着
した後に第2の浄化室30に導入する。シリカゲル層1
3がアンモニアで飽和状態になり、再生が必要となった
際は、導入路5からの臭気ガスの導入を遮断し、採入口
15を開けて、新鮮な空気を導入してシリカゲル層13
に吸着しているアンモニアを脱離し、再生させる。脱離
したアンモニアはアンモニア用触媒層14で除去させ
る。シリカゲル層13を再生したら、採入口15を遮断
し、再び導入路5から処理室1で発生した臭気ガスを導
入する。上述の如く、シリカゲル層13及びアンモニア
用触媒層14を備えるので、通常にあっては、シリカゲ
ル層13で迅速にアンモニアを吸着しながら、必要に応
じてシリカゲル層13を再生させるため、長期間にわた
り良好に浄化を行うことができる。
【0033】上記シリカゲル層13、及び、アンモニア
用触媒層14を加熱するとアンモニアの脱離及び処理が
促進されるので、上記処理装置は第1の浄化室10を加
熱する加熱装置を備えることが好ましい。図8、図9に
本発明の他の実施の形態に係る生ゴミ処理装置の要部を
示した概略図を示す。図8に示す如く、上記処理装置は
シリカゲル層13、及び、アンモニア用触媒層14に連
接して加熱装置25を備え、再生の際にこの加熱装置2
5を稼働させて、シリカゲル層13、及び、アンモニア
用触媒層14の温度を上昇させる。また、図9に示す如
く、加熱装置25は採入口15とシリカゲル層13間に
設け、採入口15から採り入れた空気を加温することで
シリカゲル層13を加熱してもよい。上記加熱装置25
を備えると、アンモニアの脱離及び処理が促進されるの
で、シリカゲル層13の再生が容易に行えるので、除去
性能を長期にわたり維持できる。なお、以下の装置の説
明図にあっては加熱装置25は省略する。
【0034】上記構成の生ゴミ処理装置は、処理室1で
発生したガスの浄化とシリカゲル層13の再生が繰り返
される。そこで、第1の浄化室10と第2の浄化室30
からなる浄化ユニットを複数有する生ゴミ処理装置を図
10に示す。上記処理装置は、これら浄化ユニットを並
列に配列してあるので、開閉手段17の操作によりシリ
カゲル層13の再生と、ガスの浄化を、上記浄化ユニッ
トで交互にできるため、常時臭気ガスの浄化を行える。
【0035】上記シリカゲル層13を備える生ゴミ処理
装置の他の実施の形態を説明する。図11に本発明の他
の実施の形態に係る生ゴミ処理装置の要部を示した概略
図を示す。上記生ゴミ処理装置と異なるところを説明す
る。図9に示す如く、上記アンモニア用触媒層14を備
える通気路6と、第2の浄化室30に連結する通気路3
が分岐している。これら通気路3,6を分岐する箇所に
開閉手段19が形成されており、シリカゲル層13を通
過したガスの導入と遮断とを自在に制御できる構造とな
っている。また、これら通気路3,6はそれぞれ送風機
33,21を備える。上記生ゴミ処理装置は、通常、採
入口15、及び、アンモニア用触媒層14を備える通気
路6を遮断し、導入路5から処理室1で処理したガスを
導入し、シリカゲル層13を通過し、アンモニアが吸着
されたガスは通気路3を通って第2の浄化室30に導入
される。シリカゲル層13の再生が必要となった際は、
導入路5からのガスを遮断すると共に、第2の浄化室3
0に連結する通気路3も遮断する。採入口15を開け
て、新鮮な空気を導入してシリカゲル層13に吸着して
いるアンモニアを脱離し、再生させると共に、アンモニ
ア用触媒層14を備える通気路6開けて、脱離したアン
モニアをアンモニア用触媒層14で除去させる。シリカ
ゲル層13を再生したら、通常状態に戻す。上記処理装
置にあっては、脱離したアンモニアが第2の浄化室30
に供給されないので、アンモニアから確実に非アンモニ
ア浄化装置を保護し、機能低下を防止することができ
る。
【0036】次に、図12に本発明の他の実施の形態に
係る生ゴミ処理装置の要部を示した概略図を示す。図1
2に示す如く、上記処理装置は、浄化室2がガスの流れ
方向に沿った区切板24によって浄化路2a、及び、再
生路2bに区切られている。上記シリカゲル層13は浄
化路2aと再生路2bを横断して形成され、シリカゲル
層13は駆動装置23を備えている。上記浄化路2aは
処理室1から臭気成分を含有したガスが導入されると共
に、シリカゲル層13と非アンモニア浄化装置を有する
第2の浄化室30を備え、上記再生路2bは処理室1と
遮断されていると共に、採入口15、上記シリカゲル層
13、及び、アンモニア用触媒層14を備える。上記処
理装置の特徴は、駆動装置23の稼働により、上記シリ
カゲル層13が区切板24に設けられた中心軸を中心に
回転することである。上記シリカゲル層13を回転させ
ることにより、常に浄化路2aに移動した箇所のシリカ
ゲル層13でアンモニアの吸着を行い、再生路2bに移
動した箇所のシリカゲル層13で再生が行われる。上記
処理装置は、上述に示した処理装置のように開閉手段を
操作し、遮断と開通の操作をする必要がない。
【0037】また、上記シリカゲル層13に上記アンモ
ニア用触媒層14を構成する貴金属あるいは金属酸化物
が担持されている場合は、アンモニア用触媒層14をこ
のシリカゲル層13で兼用することができる。上記処理
装置は、通常、シリカゲル層13の吸着剤でアンモニア
の吸着を行い、再生の際はシリカゲル層13を加熱する
と、脱離したアンモニアを上記貴金属あるいは金属酸化
物の作用で酸化分解する。上記処理装置はシリカゲル層
13がアンモニア用触媒層14を兼用するので、装置を
簡素化することができる。
【0038】なお、アンモニアを浄化する第1の浄化室
10は、上記実施の形態に限定されない。例えば、図1
3に示す如く、第2の浄化室30に連結する通気路3と
再生の通気路6を分岐させる装置の場合、アンモニア用
触媒層14に代えて、水溶液を蓄えた水槽22を備え、
再生の際にシリカゲル層13を通過したガスをこの水槽
22に導入し水溶液に溶かすことにより、シリカゲル層
13の再生を行ってもよい。
【0039】次に、非アンモニアガスを浄化する第2の
浄化室30について説明する。第2の浄化室30の備え
られる非アンモニア浄化装置は、アンモニアが除去され
た後に、含有濃度が低く、閾値の小さい非アンモニアガ
スを除去する機能を有するものである。非アンモニアガ
スの成分としては、硫化メチル、メチルメプカプタン、
二硫化メチル等の硫黄化合物、アルデヒド類、アルコー
ル類が挙げられる。図14に本発明の他の実施の形態に
係る生ゴミ処理装置の要部を示した概略図を示す。上記
非アンモニア浄化装置としては、活性炭等の吸着剤を有
する非アンモニア用の吸着剤層31、酸化性能を有する
触媒を構成材料とする非アンモニア用触媒層32が挙げ
られ、これらの単独、併用でもよい。なかでも、活性炭
は非アンモニアガスの除去効率が良く、且つ、取扱いが
容易であるので、適している。上記吸着剤層31は粒状
でも、ハニカム状でも形状は限定しないが、圧損、ガス
との接触を考慮すればハニカム状が好ましい。上記非ア
ンモニア用触媒層32を構成する触媒としては、例え
ば、担体に、白金、金、銀、銅、パラジウム、ルテニウ
ム、ロジウムからなる貴金属あるいは酸化ニッケル、酸
化マンガン、酸化コバルト、酸化鉄、五酸化バナジウム
からなる金属酸化物のうちの少なくとも1種を担持した
ものが挙げられる。
【0040】上述の如く、本発明の生ゴミ処理装置は、
第1の浄化室10で多量に含有するアンモニアを先に除
去し、その後に第2の浄化室30で非アンモニアガスが
除去するため、非アンモニア浄化装置がアンモニア等で
劣化することがなく、非アンモニア浄化装置の機能は長
期にわたり良好に維持できる。
【0041】
【実施例】上記生ゴミ処理装置の浄化効果について測定
した結果を示す。測定は次のように行った。一定の構成
からなる生ゴミを処理室1で微生物により分解させ、発
生した臭気ガスを、浄化室2で浄化した。その際に、浄
化室2の出口で排気されたガスを6人のパネラーに嗅い
でもらい、官能評価試験を行った。官能評価は6段階の
臭気強度により判定し、各パネラーの上下値をカット
し、残りの4名の平均値で評価した。臭気強度は無臭を
0点、やっと感知できる臭いを1点、何の臭いであるか
が分かる弱い臭いを2点、楽に感知できる臭いを3点、
強い臭いを4点、強烈な臭いを5点とした。なお、処理
室1から発生したガスは5点であった。
【0042】(実施例1) 図2に示す構成の浄化室2で浄化した。第1の浄化室1
0に水11aを蓄えた貯水槽12を用い、第2の浄化室
30の非アンモニア用の吸着剤層31に活性炭を用い
た。臭気ガス発生から60〜80分後にパネラーに嗅い
でもらった。結果は平均が1.5であった。
【0043】(実施例2) 図9に示す構成の浄化室2で浄化した。第1の浄化室1
0のシリカゲル層13にシリカゲルを用い、分岐した通
気路6内にアンモニア用触媒層14としてアルミナに白
金を担持したものを用い、第2の浄化室30の非アンモ
ニア用の吸着剤層31に活性炭を用いた。臭気ガス発生
から60〜80分後にパネラーに嗅いでもらった結果は
平均が1.0であり、3時間後は平均が1.1であっ
た。
【0044】(実施例3) 実施例2のシリカゲルに代わり、シリカゲル層13に合
成ゼオライトを用いて実施例2と同様に測定した。臭気
ガス発生から60〜80分後にパネラーに嗅いでもらっ
た結果は平均が1.6であり、3時間後は平均が2.8
であった。ここで、開閉手段17,19を操作し、シリ
カゲル層13、及び、アンモニア用触媒層14を200
℃に加熱し、シリカゲル層13に吸着しているアンモニ
アを脱離し、再生させた後に、再び浄化を開始した。パ
ネラーに嗅いでもらった結果は平均が1.7になり、浄
化性能が良好であった。
【0045】(実施例4) 図15に示す生ゴミ処理装置を用いてその浄化効果の評
価を行った。ここで、この図15に示す生ゴミ処理装置
は、前述した図10に示す生ゴミ処理装置において、第
1の加熱装置25aを採入口15とシリカゲル層13間
に設けると共に、第2の浄化室30を加熱する第2の加
熱装置25bを第2の浄化室30に隣接させて設け、ま
た、シリカゲル層13にシリカゲル300g、アンモニ
ア用触媒層14に白金担持触媒40cc、第2の浄化室
30に白金を担持触媒30ccを用いた構成のものであ
る。該実施例では、この生ゴミ処理装置において、12
時間サイクルで生ゴミ処理室1から排出されるガスの浄
化とシリカゲル層13の再生を繰り返し行った。この場
合、ガス浄化時には、開閉手段17により生ゴミ処理室
に通じるダクトを開、採入口15を閉の状態し、且つ、
第1の加熱装置25aはOFF、第2の加熱装置25b
はONで150℃の状態にした(以下、浄化運転とよ
ぶ)。一方、シリカゲル層13を再生する際には、開閉
手段17により生ゴミ処理室に通じるダクトを閉、採入
口15を開の状態し、且つ、第1の加熱装置25aはO
Nで250℃、第2の加熱装置25bはONで150℃
の状態にした(以下、再生運転とよぶ)。そして図15
に示す如く、2つある浄化ユニットのうち、一方が浄化
運転している時には他方が再生運転するようにして、そ
れらの運転動作を12時間サイクルで切り替え、臭気ガ
スの浄化と浄化ユニットの再生とを同時に平行して行う
と共にこのサイクルを長期間に渡って連続的に行った。
【0046】そして、12時間サイクルで浄化と再生と
を繰り返した場合の浄化性能評価として、生ゴミ処理装
置から排出されるアンモニアを浄化性能指標としてその
除去性能を調べた。すなわち、処理槽内と、2つの浄化
ユニットの排出口における浄化運転側及び再生運転側の
アンモニア濃度を6時間毎に測定し、その結果を図16
に示した。
【0047】図16の結果から、12時間サイクルで長
期間連続的に繰り返し使用しても、浄化運転側及び再生
運転側いずれの浄化ユニットの排出口側でもアンモニア
が除去されていることから、浄化性能は低下しないこと
が確認された。
【0048】(比較例1) 非アンモニア用の吸着剤層である活性炭のみを備えた浄
化室で行った。臭気ガス発生から60〜80分後にパネ
ラーに嗅いでもらった結果は平均が4.6であった。
【0049】(比較例2) アンモニア用の吸着剤層であるシリカゲルのみを備えた
浄化室で行った。臭気ガス発生から60〜80分後にパ
ネラーに嗅いでもらった結果は平均が5.0であった。
【0050】(比較例3) 200℃に加熱した白金触媒のみを備えた浄化室で行っ
た。臭気ガス発生から60〜80分後にパネラーに嗅い
でもらった結果は平均が2.0であった。
【0051】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る生ゴミ処理装置
は、含有濃度が高く、閾値の大きいアンモニアを第1の
浄化室10で先に除去し、その後に、含有濃度が低く、
閾値の小さい非アンモニアガスを第2の浄化室30で除
去するため浄化の効率が良く、長期にわたって良好な性
能を維持できる。しかもシリカゲル層13からアンモニ
アを脱離し、再生することができるので、長期にわたっ
て良好な性能を維持できる。また、第2の浄化室30の
活性炭層は非アンモニアガスの除去効率が良く、且つ、
取扱いが容易である。
【0052】本発明の請求項に係る生ゴミ処理装置
は、上記効果に加えて、特に、アンモニア用触媒層14
を備える通気路6と、第2の浄化室30に連結する通気
路3が分岐し、ガスの導入と遮断とを自在にできる開閉
手段19を形成しているので、非アンモニア浄化装置を
保護し、機能の低下を防止できる。
【0053】本発明の請求項10に係る生ゴミ処理装置
は、含有濃度が高く、閾値の大きいアンモニアを第1の
浄化室10で先に除去し、その後に、含有濃度が低く、
閾値の小さい非アンモニアガスを第2の浄化室30で除
去するため浄化の効率が良く、長期にわたって良好な性
能を維持できる。特に、通気路3内に除湿装置4を備え
るので、湿度によって非アンモニア浄化装置の機能が低
下することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生ゴミ処理装置の概略を示したブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置の
要部を示した概略図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置の
要部を示した概略図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置の
要部を示した概略図である。
【図5】本発明の他の生ゴミ処理装置の概略を示したブ
ロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置の
要部を示した概略図である。
【図7】本発明の他の生ゴミ処理装置の概略を示したブ
ロック図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置の
要部を示した概略図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置の
要部を示した概略図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置
の要部を示した概略図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置
の要部を示した概略図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置
の要部を示した概略図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置
の要部を示した概略図である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る生ゴミ処理装置
の要部を示した概略図である。
【図15】実施例4において用いた生ゴミ処理装置の要
部を示した概略図である。
【図16】実施例4での浄化性能評価において、アンモ
ニア濃度測定結果をプロットしたグラフである。
【符号の説明】
1 処理室 2 浄化室 3,6 通気路 4 除湿装置 5 導入路 10 第1の浄化室 11 水または水溶液と接触する機構を有する装置 12 貯水槽 13 シリカゲル層 14 アンモニア用触媒層 15 採入口 17,19 開閉手段 21,33 送風機 25 加熱装置 30 第2の浄化室 31 非アンモニア用の吸着剤層(活性炭層) 32 非アンモニア用触媒層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B01J 23/42 (56)参考文献 特開 平5−221767(JP,A) 特開 平7−157386(JP,A) 特開 平3−86266(JP,A) 特開 平6−7767(JP,A) 特開 平9−29214(JP,A) 特開 平8−309319(JP,A) 特開 平8−57446(JP,A) 特開 平8−715(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 - 5/00 B01D 53/38 B01D 53/58 B01D 53/77 B01D 53/86

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物により生ゴミを分解して処理する
    処理室(1)、この処理室(1)から排出された臭気成
    分を含有するガスを浄化する浄化室(2)を備える生ゴ
    ミ処理装置であって、上記浄化室(2)は複数のゾーン
    を有し、上記処理室(1)に連接した第1の浄化室(1
    0)に主としてアンモニアを吸着させるためのシリカゲ
    ル層(13)を備え、第1の浄化室(10)を通過した
    ガスが導入される第2の浄化室(30)に主として非ア
    ンモニア臭気ガスを吸着させるための活性炭層を備える
    ことを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】 上記シリカゲル層(13)よりも下流側
    に、加熱下において臭気ガスを酸化分解する酸化性能を
    有する貴金属又は金属酸化物を担体に担持したものを構
    成材料として有する触媒層を備えることを特徴とする請
    求項1記載の生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】 上記触媒層が上記シリカゲル層(13)
    と上記活性炭層の間にて設けられていることを特徴とす
    る請求項2記載の生ゴミ処理装置。
  4. 【請求項4】 上記触媒層が上記活性炭層の下流側にて
    設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3
    記載の生ゴミ処理装置。
  5. 【請求項5】 上記シリカゲル層(13)に処理室
    (1)から排出されたガスを導入する導入路(5)に、
    外気を採り入れる採入口(15)を備えると共に、この
    採入口(15)からの外気の導入と遮断、及び導入路
    (5)から導入されるガスの導入と遮断を自在にできる
    開閉手段(17)が形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至4いずれか記載の生ゴミ処理装置。
  6. 【請求項6】 上記アンモニア用触媒層(14)を備え
    る通気路(6)と、第2の浄化室(30)に連結する通
    気路(3)が分岐していると共に、これら通気路
    (3),(6)へ、シリカゲル層(13)を通過したガ
    スの導入と遮断とを自在にできる開閉手段(19)が形
    成されていることを特徴とする請求項記載の生ゴミ処
    理装置。
  7. 【請求項7】 請求項又は請求項記載の第1の浄化
    室(10)と第2の浄化室(30)からなる浄化ユニッ
    トを複数有し、これら浄化ユニットが並列に配列されて
    なることを特徴とする請求項又は請求項記載の生ゴ
    ミ処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項記載の浄化室(2)が区切板
    (24)によって浄化路(2a)、及び、再生路(2
    b)に区切られ、上記浄化路(2a)と再生路(2b)
    を横断して形成されたシリカゲル層(13)は区切板
    (24)に設けられた中心軸を中心に回転し、さらに、
    上記浄化路(2a)はシリカゲル層(13)と非アンモ
    ニア浄化装置を有する第2の浄化室(30)を備え、再
    生路(2b)は採入口(15)、上記シリカゲル層(1
    3)、及び、アンモニア用触媒層(14)を備えること
    を特徴とする請求項記載の生ゴミ処理装置。
  9. 【請求項9】 上記第1の浄化室(10)を加熱する加
    熱装置(25)を備えてなることを特徴とする請求項
    乃至請求項いずれか記載の生ゴミ処理装置。
  10. 【請求項10】 微生物により生ゴミを分解して処理す
    る処理室(1)、この処理室(1)から排出された臭気
    成分を含有するガスを浄化する浄化室(2)を備える生
    ゴミ処理装置であって、上記浄化室(2)は複数のゾー
    ンを有し、上記処理室(1)に連接した第1の浄化室
    (10)に、上記処理室(1)から排出されたガスが水
    または水溶液と接触する機構を有する装置(11)を備
    え、第1の浄化室(10)を通過したガスが導入される
    第2の浄化室(30)に主として非アンモニア臭気ガス
    を浄化する非アンモニア浄化装置を備え、さらに上記第
    1の浄化室(10)と第2の浄化室(30)を連結する
    ガスの通気路(3)内に除湿装置(4)を備えることを
    特徴とする生ゴミ処理装置。
  11. 【請求項11】 上記アンモニアと接触する水溶液(1
    1a)が、カチオン***換樹脂を含有した水溶液である
    ことを特徴とする請求項10記載の生ゴミ処理装置。
  12. 【請求項12】 上記アンモニアと接触する水溶液(1
    1a)が、酸性を有する水溶液であることを特徴とする
    請求項10又は請求項11記載の生ゴミ処理装置。
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