JP3366850B2 - 容器の口部閉塞方法 - Google Patents

容器の口部閉塞方法

Info

Publication number
JP3366850B2
JP3366850B2 JP36180297A JP36180297A JP3366850B2 JP 3366850 B2 JP3366850 B2 JP 3366850B2 JP 36180297 A JP36180297 A JP 36180297A JP 36180297 A JP36180297 A JP 36180297A JP 3366850 B2 JP3366850 B2 JP 3366850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
mouth
drum
container
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36180297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11171234A (ja
Inventor
口 豊 松
口 正 松
内 孝 一 山
口 保 博 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Sealing Printing Co Ltd
Original Assignee
Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Sealing Printing Co Ltd filed Critical Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority to JP36180297A priority Critical patent/JP3366850B2/ja
Publication of JPH11171234A publication Critical patent/JPH11171234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3366850B2 publication Critical patent/JP3366850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Of Jars (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、容器の口部閉塞
方法に関し、特にたとえば、石油,灯油,その他各種原
材料を収容保管しておくドラム缶、食品,医薬品,化粧
品等を包装する瓶、缶、その他の各種容器の口部に蓋体
を仮着して容器の口部を一時的に閉塞することにより容
器内に異物が入り込まないようにして、容器の輸送や取
扱い途中等において容器を衛生的に保持でき、かつ、容
器への内容物の充填時等にはその仮着した蓋体を容易に
剥離し得る容器の口部閉塞方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図17(A)は、本願発明の背景となる
従来の「容器口部の仮閉蓋方法」に用いられるラベル状
仮蓋の裏面図であり、図17(B)は図17(A)の線
XVII(B)−XVII(B)における断面図であ
る。図18は、図17(A),(B)のラベル状仮蓋を
剥離紙に仮着した状態を示す表面図である。この従来の
容器口部の仮閉蓋方法では、容器口部の開口部が外気に
通じるようにラベル状仮蓋の粘着面に粘着剤が縞状に塗
布されていることを特徴とするものである。すなわち、
この従来の容器口部の仮閉蓋方法に用いられるラベル状
仮蓋1は基材3を含む。基材3の裏面には、粘着剤が平
面視縞状に塗布されてなる粘着剤層5が形成される。こ
の場合、基材3の裏面には、粘着剤が塗布されている粘
着剤層5と、粘着剤層5,5間に配置され、粘着剤が塗
布されていない粘着剤欠如部7とが交互に配設される。
【0003】この従来の容器口部の仮閉蓋方法に用いら
れるラベル状仮蓋1では、その粘着面に粘着剤層5が縞
状に形成されているので、このラベル状仮蓋1を口部に
貼り付けた容器の内部は、粘着剤層5が形成されていな
い粘着剤欠如部7を介して、外気と連通する。そのた
め、容器内の圧力差はなくなり、容器内外の圧力差によ
ってラベル状仮蓋が容器口部から剥がれ落ちまたは容器
内に引き込まれることがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
容器口部の仮閉蓋方法では、ラベル状仮蓋1をドラム缶
等の容器の口部に貼付したとき、ラベル状仮蓋1が初期
的に接着される部分に、縞状の粘着剤層5が形成されて
いない部分、すなわち粘着剤欠除部7も位置することと
なるので、初期的な接着があまり良いとは言えず、例え
ば冬期のように容器の口部が冷えているときは、一層、
初期接着が悪いものとなる。この場合、ラベル状仮蓋1
を容器の口部に確実に貼付することができず、無駄にラ
ベル状仮蓋1を消耗することになり不経済である。この
ことは、ラベル状仮蓋1の粘着面が粘着剤層5と粘着剤
欠如部7とで縞状のパターンに形成されていることに起
因する。
【0005】すなわち、従来の容器口部の仮閉蓋方法に
用いられるラベル状仮蓋1では、図17(A),図17
(B)および図18に示すように、粘着剤層5および粘
着剤欠除部7がラベル状仮蓋1の送り方向に平行に形成
される。特に、図18に示すように、複数のラベル状仮
蓋1が粘着剤層5によって一定の間隔をおいて剥離紙9
の長さ方向に仮着されたときに、縞状の粘着剤層5およ
び粘着剤欠除部7が剥離紙9の長さ方向(送り方向)に
沿って平行に形成される。これは、粘着剤をラベル状仮
蓋1に塗布するときに、エンドレスに連続してラベル状
仮蓋1の送り方向に粘着剤を塗布して縞状の粘着剤層5
を形成しなければならないという製造上の制約によるも
のである。
【0006】さらに、従来の容器口部の仮閉蓋方法に用
いられるラベル状仮蓋1は、粘着剤欠如部7を有するの
で、粘着面全体で見てみると、接着力が弱いものとな
る。そのため、この従来のラベル状仮蓋1を容器口部に
貼付した場合、所定の閉塞時間よりも早くラベル状仮蓋
1が容器の口部から剥がれてしまう恐れがあった。これ
を例えばドラム缶の製造工程で説明すると、ドラム缶の
外表面に所定の塗装処理を施す前に、ドラム缶の口部か
らドラム缶内に塗料が侵入しないように、口部の周縁部
に従来のラベル状仮蓋1を貼付したとき、所定の閉塞時
間、つまり、塗装が終わるまでの間に、ドラム缶の口部
に仮着されているラベル状仮蓋1が不用意に剥がれてし
まう恐れがあった。
【0007】それゆえに、本願発明の主たる目的は、容
器の口部に蓋体を仮着するときの初期接着に優れ、しか
も、仮着した蓋体を意図的に剥離するまでは不用意に蓋
体が容器の口部から剥がれることがない、容器の口部閉
塞方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明にかかる容器の
口部閉塞方法は、多数の容器を連続して取り扱う一連の
作業工程において、容器の口部に自動的に蓋をするため
に、剥離容易なラベル状の蓋体を容器の口部の周端縁に
仮着し、容器の口部を一時的に閉塞する容器の口部閉塞
方法であって、蓋体は、基材と、基材の一方主面の全
に形成される感圧型接着剤層と、感圧型接着剤層の表
の一領域に形成され、感圧型接着剤層の接着力を弱め
る接着力弱化層とを含むことを特徴とする、容器の口部
閉塞方法である。蓋体は、基材と、基材の一方主面の全
領域に感圧型接着剤を塗布してなる接着剤層と、接着剤
層の表面の一領域に形成され、接着剤層の接着力の強度
を弱くする接着力弱化層とを含み、接着力弱化層は、基
材の外周縁に到達し、基材の一方主面の約3分の1の面
積にて形成されると効果的である。接着力弱化層は、接
着剤層の表面の一領域に点状に点在するように形成する
とよい。また、接着力弱化層は、接着剤層の表面の一領
に合成樹脂を形成することによって構成してもよい。
さらに、接着力弱化層は、接着剤層の表面の一領域に印
刷インキを印刷・塗布することにより形成してもよい。
【0009】本願発明にかかる容器の口部閉塞方法に用
いられる蓋体は、その感圧型接着層面を容器の口部の周
縁端に少し押圧すれば、感圧型接着剤層により蓋体は口
部の周端縁に仮着される。蓋体は容器の口部の周端縁に
仮着されているだけなので、蓋体を引き剥がせば、蓋体
は容器の口部の周端縁から容易に剥離され取り除かれ
る。また、本願発明にかかる容器の口部閉塞方法では、
特に、蓋体の基材の一方主面の全領域に感圧型接着剤層
が形成され、さらに、感圧型接着剤層の表面の一領域
に接着力弱化層が形成されているため、従来の容器口部
の仮閉蓋方法に用いられるラベル状仮蓋のように、縞状
の粘着剤層間に粘着剤欠如部が配設されているものと比
べて、初期接着が良くなる。さらに、本願発明にかかる
容器の口部閉塞方法に用いられる蓋体には、従来のラベ
ル状仮蓋に形成されている粘着剤欠如部が全く存在しな
いので、蓋体の接着面全体で見ると、従来のラベル状仮
蓋よりも接着維持力が高くなる。そのため、蓋体が容器
の口部に仮着した後でも、従来技術のように所望する容
器口部の閉塞時間よりも早く蓋体が容器口部から剥がれ
る恐れがない。また、蓋体の感圧型接着剤層の表面の一
領域には接着力弱化層が形成されているので、蓋体を容
器の口部に仮着したときに、蓋体の仮着と同時に、蓋体
の接着力弱化層部分と容器口部の開口部との間に通気路
が形成される。したがって、蓋体を容器の口部に仮着し
たとき、容器内の圧力が大気圧よりも高くなったり低く
なったりしても、容器の内部と外部とが上記流通路を介
して連通する。つまり、感圧型接着剤層の表面の一領域
上に形成された接着力弱化層部分を大気が流通し、容器
内外の圧力差はなくなる。そのため、本願発明にかかる
容器の口部閉塞方法では、容器内外の圧力差によって蓋
体が容器内部から押圧されて容器の口部から剥がれ落ち
たり、容器の口部内に蓋体が吸い込まれることはない。
さらに、本願発明にかかる容器の口部閉塞方法では、基
材の一方主面の全領域に感圧型接着剤層を形成した後、
その感圧型接着剤層の表面の一領域に接着力弱化層を形
成するため、蓋体の接着面における感圧型接着剤層と接
着力弱化層との形成位置、それらの基材の一方主面に占
める割合などが適宜変更可能となる。
【0010】本願発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1は本願発明にかかる容器の口部閉塞方法
に用いられるラベル状の蓋体を示す裏面図であり、図2
は図1の線II−IIにおける断面図である。図3は図
1および図2に示す蓋体をドラム缶の口部に仮着した状
態を示す要部断面図である。また、図4は本願発明にか
かる容器の口部閉塞方法を実施するために用いられる蓋
体自動仮着装置の一例を示す平面図解図であり、図5は
その正面図解図である。図6は図5の蓋体自動仮着装置
を矢印VIの方向から見た矢視図解図であり、図7は図
5の蓋体自動仮着装置を矢印VIIの方向から見た矢視
図解図である。本実施例では、本願発明にかかる容器の
口部閉塞方法の一例として、例えばドラム缶の塗装工程
において、塗装前にドラム缶の大小2つの口部にラベル
状の蓋体を蓋体自動仮着装置により仮着し、一時的にド
ラム缶の口部を閉塞する方法について説明する。
【0012】まず、本願発明にかかる容器の口部閉塞方
法に用いられるラベル状の蓋体10について説明する。
本実施例に適用されるラベル状の蓋体10は、たとえば
合成樹脂材料からなる円形の基材12を含む。基材12
の裏面の全面には、感圧型接着剤層14が形成される。
感圧型接着剤層14は、基材12の裏面全面に感圧型接
着剤を塗布し乾燥させることによって形成される。さら
に、感圧型接着剤層14の表面の一部には、感圧型接着
剤層14の接着力を弱める接着力弱化層16が、全体的
にみると半月状に形成される。接着力弱化層16は、基
材12の外周縁に到達し、基材12の裏面全面の約3分
の1の面積にて形成される。
【0013】この場合、接着力弱化層16が形成されて
いる部分と接着力弱化層16が形成されていない部分と
の境界においては、1本の直線が形成されている。ま
た、接着力弱化層16を巨視的に見ると、図1の一点鎖
線で円形に囲まれた部分において拡大図示したように、
点状の接着力弱化層16が適宜な間隔をおいて点在して
水玉模様を形成している。接着力弱化層16は、塗料、
印刷インキ、合成樹脂材料等で形成される。
【0014】本実施例では、たとえば透明なワニスをス
クリーン印刷方式等の方法で感圧型接着剤層14の表面
の所定の部位に塗布し乾燥させることによって、接着力
弱化層16が形成される。スクリーン印刷方式によるメ
ッシュ(網目)の割合は、たとえば50%網目、60%
網目等のメッシュが用いられる。
【0015】本実施例では、スクリーン印刷方式により
接着力弱化層16が形成されるため、スクリーン印刷に
おける網目の数、形状等を適宜変更することによって、
接着力弱化層16の粗密度を調整することができる。そ
のため、本実施例では、接着力弱化層16の接着力、言
い換えると、剥離力をコントロールすることができる。
したがって、本実施例に用いられる蓋体10を図3に示
すようにドラム缶Wの大小2つの口部A,Bの周縁端に
仮着するときの初期接着力および仮着時間を適宜調整す
ることが可能となる。
【0016】また、本実施例では、接着力弱化層16の
印刷パターンを変えることによって、接着力弱化層16
が形成されている部分(図1で見ると、右側部分に相当
する部分)と接着力弱化層16が形成されていない部分
(図1で見ると、左側部分に相当する感圧型接着剤層1
4部分)との形成位置や形成割合等を調整することがで
きるので、ドラム缶Wの口部A,Bの形状,大きさに対
応して、適宜、それらを変更することができる。
【0017】次に、本願発明にかかる容器の口部閉塞方
法を実施するために用いられる本実施例の蓋体自動仮着
装置20について説明する。蓋体自動仮着装置20は、
大きく分けて、予備位置決めステーション22、蓋体仮
着ステーション24および蓋体仮着不良品排出ステーシ
ョン26の3つに区分される。蓋体自動仮着装置20
は、先の3つのステーション22,24,26における
各機構を包容するハウジング28を含む。ハウジング2
8は、予備位置決めステーション22、蓋体仮着ステー
ション24および蓋体仮着不良品排出ステーション26
に含まれる各種機械装置などを囲んでいる複数のフレー
ム30を有する。ハウジング28の下側には、たとえば
チェーンコンベヤ32aを含むコンベヤシステム等から
なる搬送手段32が配設される。ドラム缶Wは、たとえ
ば図4,図5で見て、各ステーション22,24,26
をその順で通過するように、チェーンコンベヤ32a上
を右側(上流側)から左側(下流側)へと搬送されてい
く。
【0018】予備位置決めステーション22の下側に
は、図4,図8および図10に示すように、ドラム缶W
を支持する支持部材として、たとえば3つの支持ローラ
34,36,38が配設される。3つの支持ローラ3
4,36,38は、チェーンコンベヤ32aの幅方向の
外側で、平面視略3角形状に間隔を隔てて配設される。
1つの支持ローラ34は、ブレーキ付きモータ40aお
よび減速機(図示せず)等を含むローラ駆動部40によ
って、回動自在に形成される。他の2つの支持ローラ3
6,38は、フリーローラとして形成される。3つの支
持ローラ34,36,38によってドラム缶Wの底面を
3点支持することが可能となる。3つの支持ローラ3
4,36,38は、リフター42によって、昇降自在に
配設される。3つの支持ローラ34,36,38は、特
に、図8に示すように、たとえば逆T字形の取着板44
の上に、ブラケット部材46でもってそれぞれ固定され
ている。取着板44は、リフター42を作動させること
により、3つの支持ローラ34,36,38と共に昇降
自在に変位するものである。
【0019】さらに、予備位置決めステーション22の
下側には、図4,図5,図8,図9および図11等に示
すように、幅方向に間隔を隔てて2つのストッパーロッ
ド48,48が配設される。2つのストッパーロッド4
8,48は、チェーンコンベヤ32aの幅方向の内側面
に配置されたシリンダ50,50により昇降自在に形成
される。2つのストッパーロッド48,48は、常時、
上昇した位置で停止しているものであるが、リフター4
2が上昇したときにそれぞれ下降するように制御されて
いる。
【0020】また、予備位置決めステーション22の上
側には、図5,図6および図10等に示すように、弾性
材等からなる押さえローラ52aを含む回転補助部材5
2が配設される。回転補助部材52は、上記支持ローラ
34の上方に配置され、ドラム缶Wの回転を補助するも
のである。すなわち、回転補助部材52は、リフター4
2が上昇した後、上記1つの支持ローラ34を回転駆動
させて、他の2つの支持ローラ36,38と協働して、
ドラム缶Wを回転させ始めるときのドラム缶Wの初期回
転を安定させるための機能を有するものである。言い換
えると、回転補助部材52は、ドラム缶Wの初期回転時
におけるスリップを防止する機能を有する。この回転補
助部材52の押さえローラー52aは、ドラム缶Wが回
転すれば直ちに上昇するように制御されている。
【0021】さらに、予備位置決めステーション22の
上側には、ドラム缶Wが予備位置決めステーション22
内に搬送されてきたことを検知するためのセンサとし
て、たとえば投光器54aおよび受光器54bを有する
透過形の光電センサ54が配設される。この光電センサ
54は、特に、図4に示すように、投光器54aがハウ
ジング28上部の長さ方向に延びる一方のフレーム30
に配設され、受光器54bが投光器54aと対向するよ
うに他方のフレーム30に配設される。この光電センサ
54は、投光器54aおよび受光器54b間の光路にド
ラム缶Wが搬送され光路が遮断されると作動するもので
ある。この光電センサ54が作動していないとき、つま
り、投光器54aおよび受光器54b間の光路にドラム
缶Wが搬送されていないときには、2つのストッパーロ
ッド48,48が上昇している。
【0022】さらに、予備位置決めステーション22の
上側には、図5,図6および図10等に示すように、予
備位置決めステーション22内に搬送されてきたドラム
缶Wの小さい方の口部Bの開口部bを検知するためのセ
ンサとして、たとえば投光器および受光器を内蔵した拡
散反射形の光電センサ56が配設される。この光電セン
サ56は、特に、図5に示すように、ドラム缶Wの小さ
い方の口部Bを所定の位置に位置決めするために、予め
定められた位置、つまり、口部Bの開口部bの上方に配
設される。
【0023】本実施例の蓋体自動仮着装置20では、ド
ラム缶Wの小さい方の口部Bの開口部bを検知すること
により、自動的にドラム缶Wの2つの大小の口部A,B
の開口部a,bの予備的な位置決めを行うものである。
通常、ドラム缶Wの中心線から大きい方の口部Aの中心
線までの距離と、ドラム缶Wの中心線から小さい方の口
部Bの中心線までの距離とは、相違する。この場合、ド
ラム缶Wの中心線から小さい方の口部Bの中心線までの
距離の方が、ドラム缶Wの中心線から大きい方の口部A
の中心線までの距離よりも長い。このことを考慮して、
本実施例の蓋体自動仮着装置20では、光電センサ56
がドラム缶Wの小さい方の口部Bの開口部bの上方に配
置される。
【0024】すなわち、本実施例に適用される光電セン
サ56では、その下方にドラム缶Wの小さい方の口部B
の開口部bが位置する場合、投光器から放射された光が
口部Bの開口部bを通過するため、受光器は反射光を感
知することができない。反対に、光電センサ56の下方
にドラム缶Wの大きい方の口部Aの開口部aと同一の半
径の円周軌道が位置する場合、投光器から放射された光
がドラム缶Wの上面に当たってその反射光が受光器によ
り感知され、光電センサ56が作動する。
【0025】本実施例の蓋体自動仮着装置20では、光
電センサ56が作動している間、後述するように、ドラ
ム缶Wが回転され、光電センサ56の作動が停止したと
き、すなわち、光電センサ56の下方にドラム缶Wの小
さい方の口部Bの開口部bが位置したときに、ドラム缶
Wの回転が停止され、自動的にドラム缶Wの大小2つの
口部A,Bの開口部a,bの予備的な位置決めが行われ
る。したがって、予備位置決めステーションにおいてド
ラム缶Wの予備位置決めが行われるものである。
【0026】蓋体仮着ステーション24の上側には、図
4〜図7,図12〜図15等に示すように、ドラム缶W
の大小2つの口部A,Bの周縁端を挟持して口部A,B
を最終的に位置決めするガイドチャック部60が配設さ
れる。ガイドチャック部60は、矩形状の取付け板62
を含む。取付け板62の下方には、ドラム缶Wの大きい
方の口部Aおよび小さい方の口部Bを位置決めするため
の位置決めチャック64a,64bおよび66a,66
bが、取付け板62の長さ方向に間隔を隔てて配置され
る。取付け板62の下面には、その長さ方向の一端側お
よび他端側に、位置決めチャック開閉シリンダ68およ
び70がそれぞれ配設される。
【0027】位置決めチャック64a,64bおよび6
6a,66bは、それぞれ、位置決めチャック開閉シリ
ンダ68および70によって、ドラム缶Wの大きい方の
口部Aおよび小さい方の口部Bを挟持して締付ける方向
および締付けを解除する方向に進退自在に形成される。
位置決めチャック64a,64bおよび66a,66b
は、それぞれ、固定ブラケット72a,72bおよび7
4a,74bによって、位置決めチャック開閉シリンダ
68および70のロッド76a,76bおよび78a,
78bに固定される。
【0028】さらに、位置決めチャック64a,64b
および66a,66bは、取付け板62の上側に配置さ
れる位置決めチャック昇降シリンダ80によって、上下
動自在に形成される。位置決めチャック昇降シリンダ8
0は、取付け部材82を含むブラケット等でもってハウ
ジング28上部の長さ方向に延びるフレーム30に支持
される。この場合、取付け部材82のブラケット板84
には、その長さ方向に間隔を隔てて、2つのフランジ形
のガイドポスト86,86が設けられる。位置決めチャ
ック昇降シリンダ80のロッド81は、その下端部が取
付け板62の略中央部に取着される。さらに、取付け板
62の上面には、ガイドポスト86,86の中を摺動す
るガイドロッド88,88が取着される。また、取付け
板62の下面中央には、フランジ部90を介して、押圧
板92が配設される。
【0029】さらに、ドラム缶Wの大小2つの口部A,
Bの上方側部には、口部A,Bの開口部a,bを閉塞す
るために、ラベル状の蓋体10A,10Bを口部A,B
の周端縁に仮着するラベリング機械94A,94Bが配
設される。ラベリング機械94A,94Bは、取付けブ
ラケット等によりハウジング28上部のフレーム30に
適宜取り付けられる。蓋体10A,10Bは、それぞ
れ、図1,図2および図3で示した蓋体10と同様の構
造を有し、ドラム缶Wの大小2つの口部A,Bの開口部
a,bに対応する大きさ,形状を有するものである。ま
た、2つのラベリング機械94A,94Bは、一般的な
ラベリング機械と同様の構造を有するものである。
【0030】さらに、蓋体仮着ステーション24の上側
には、蓋体仮着装置96A,96Bが配設される。蓋体
仮着装置96A,96Bは、それぞれ、蓋体仮着シリン
ダ98A,98Bを含む。蓋体仮着シリンダ98A,9
8Bのロッド99A,99Bには、その下面に吸引孔
(図示せず)を有する吸着保持板100A,100Bが
形成される。吸着保持板100A,100Bは、蓋体仮
着シリンダ98A,98Bが作動することにより、上下
動自在に変位する。吸着保持板100A,100Bは、
ラベリング機械94A,94Bの蓋体供給部94a,9
4bの近傍に配置され、ラベリング機械94A,94B
から供給されるラベル状蓋体10A,10Bを適宜吸引
保持するものである。蓋体仮着シリンダ98A,98B
の作動によって、吸着保持板100A,100Bの下面
に蓋体10A,10Bを保持した状態で、吸着保持板1
00A,100Bがロッド99A,99Bと共に下降
し、ドラム缶Wの大小2つの口部A,Bを押圧する。そ
のため、蓋体10A,10Bは、その裏面の感圧型接着
剤層14によりドラム缶Wの大小2つの口部A,Bの周
端縁に仮着される。
【0031】なお、蓋体仮着ステーション24の下側に
は、図9,図11等に示すように、3つの支持ローラ1
02が配設される。これらの支持ローラ102は、予備
位置決めステーション22に配置された支持ローラ3
6,38と同様の構造を有するフリーローラである。3
つの支持ローラ102は、ブラケット部材104により
逆T字形の取着板106上に固定される。3つの支持ロ
ーラ102は、リフター108によって昇降自在に配設
される。
【0032】さらに、蓋体仮着ステーション24の下側
には、予備位置決めステーション22に配置されたスト
ッパーロッド48,48と同様の構造および機能を有す
る2つのストッパーロッド110,110が配設され
る。すなわち、2つのストッパーロッド110,110
は、シリンダ112,112により昇降自在に形成さ
れ、常時には、上昇した位置で停止していて、リフター
106が上昇したときにそれぞれ下降するように制御さ
れているものである。
【0033】また、蓋体仮着ステーション24の上側に
は、図4に示すように、蓋体仮着ステーション24内に
搬送されてきたドラム缶Wを検知するためのセンサとし
て、予備位置決めステーション22に配置された光電セ
ンサ54と同様の機能を有する光電センサ114が配設
される。
【0034】蓋体仮着不良品排出ステーション26の下
側には、蓋体10Aないし10Bが仮着されていないド
ラム缶W(蓋体仮着不良品)を搬送路上から排除して別
の場所に移す不良品排出手段として、たとえば2つの排
出ローラ116,116が配設される。2つの排出ロー
ラ116,116は、図4,図5,図16等に示すよう
に、チェーンコンベヤ32aの幅方向の間に間隔を隔て
て形成される。2つの排出ローラ116,116は、略
U字状の支持ブラケット118によって、ハウジング2
8の下側のフレーム30に保持される。排出ローラ11
6,116は、それぞれ、その軸方向の両端部が支持ブ
ラケット118の長さ方向の両端に回動自在に支持され
る。2つの排出ローラ116,116の軸方向の長さ
は、ドラム缶Wの直径よりも長い長さを有し、特に、一
方の排出ローラ116には、その排出ローラ116自体
を正逆両方向に回転駆動させる回転駆動部(図示せず)
が内蔵されている。さらに、支持ブラケット118は、
リフター120によって昇降自在に支持される。
【0035】さらに、蓋体仮着不良品排出ステーション
26の下側には、先の各ステーション24および26と
同様に、チェーンコンベヤ32aの幅方向に間隔を隔て
て、2つのストッパーロッド122,122が、シリン
ダ124,124により昇降自在に配設される。そし
て、2つのストッパーロッド122,122は、常時、
上昇した状態で停止しているが、リフター120が上昇
したときにそれぞれ下降するように制御されている。
【0036】さらに、蓋体仮着不良品排出ステーション
26の下側には、チェーンコンベヤ32aの送り方向と
直交する方向にローラーコンベヤ126が配設されてい
る。この蓋体仮着不良品排出ステーション26におい
て、リフター120が上昇したとき、2つの排出ローラ
116,116は、蓋体仮着不良品排出ステーション2
6内に搬送されてきたドラム缶Wの底面を支持し、一方
の排除ローラ116を回転駆動させることにより、ドラ
ム缶Wをローラーコンベヤ126を介して別の場所に移
送することができる。
【0037】また、蓋体仮着不良品排出ステーション2
6の上側には、図4に示すように、蓋体仮着不良品排出
ステーション26内に搬送されてきたドラム缶Wを検知
するためのセンサとして、先の各ステーション22,2
4に配置された光電センサ54,114と同様の機能を
有する光電センサ128が配設される。
【0038】さらに、蓋体仮着不良品排出ステーション
26の上側には、図5に示すように、蓋体仮着不良品排
出ステーション26内に搬送されてきたドラム缶Wの大
小2つの口部A,Bに蓋体10A,10Bが正しく仮着
されているか否かを検知するためのセンサとして、たと
えば予備位置決めステーション22に配置された光電セ
ンサ56と同様の光電センサ130,132が配設され
る。一方の光電センサ130はドラム缶Wの大きい方の
口部Aの上方に配設され、他方の光電センサ132はド
ラム缶Wの小さい方の口部Bの上方に配設される。
【0039】蓋体10A,10Bが正確に仮着され、ド
ラム缶Wの口部A,Bの開口部a,bが閉塞されている
場合、光電センサ130,132の投光器から放射され
た光が蓋体10A,10Bに当たって、その反射光を受
光器により感知することにより光電センサ130,13
2が作動する。そして、ドラム缶Wの口部A,Bの両方
に蓋体10A,10Bが正確に仮着され、口部A,Bの
開口部a,bが閉塞されている場合、リフター120は
上昇せず、チェーンコンベヤ32aにより、ドラム缶W
は次の別のステーションへと搬送されていく。反対に、
ドラム缶Wの口部A,Bの開口部a,bのどちらか一方
でも蓋体10A,10Bにより正確に閉塞されていない
場合、リフター120が上昇し、排出ローラ116,1
16によって、ローラーコンベヤ126へと移送され
る。
【0040】次に、本実施例の蓋体自動仮着装置20を
用いたドラム缶Wの口部A,Bの開口部a,bを閉塞す
る閉塞方法について説明する。本実施例のドラム缶の口
部閉塞方法は、大きく分けると、(1)予備位置決めス
テーションにおいてドラム缶の予備位置決めを行うステ
ップ、(2)蓋体仮着ステーションにおいてドラム缶の
大小2つの口部を正確に位置決めして、大小2つの口部
の開口部を一時的に閉塞する蓋体10を仮着するステッ
プ、および、(3)蓋体仮着不良品排出ステーションに
おいて大小2つの口部に蓋体が仮着されて口部の開口部
が閉塞された否かを検査し、蓋体が仮着されていないド
ラム缶W(蓋体仮着不良品)を搬送路上から排除して別
のステーションに移すステップの3つのステップに区分
される。以下、各ステーションで行われるステップにつ
いて説明する。
【0041】(1)予備位置決めステーション 搬送手段32によってチェーンコンベヤ32a上を塗装
前のドラム缶Wが搬送されてくる。ドラム缶Wは、チェ
ーンコンベヤ32aに対して垂直に起立した状態で予備
位置決めステーション22内に搬送されてくる。搬送さ
れてきたドラム缶Wは、2つのストッパーロッド48,
48に当たる。ドラム缶Wがストッパーロッド48,4
8に当たると、リフター42が上昇する。リフター42
が上昇すると、ストッパーロッド48,48が下降する
と共に、回転補助部材52が下降する。この場合、ドラ
ム缶Wの底面は、3つの支持ローラ34,36,38に
よって3点支持される。さらに、ドラム缶Wの上面は、
回転補助部材52の押さえローラ52aにより当接され
支持される。その状態で、1つの支持ローラ34を回転
駆動させることにより、ドラム缶Wが回転する。ドラム
缶を回転させ始めるときに、押さえローラ52aは、ド
ラム缶Wの初期回転を安定させて、ドラム缶Wのスリッ
プを防止する。ドラム缶Wの回転後は、回転補助部材5
2は、直ちに上昇する。
【0042】次に、ドラム缶Wの小さい方の口部Bの開
口部bの位置が、光電センサ56によって検知される
と、支持ローラ34の回転駆動が停止される。そのた
め、ドラム缶Wの回転が停止し、リフター42が下降す
る。リフター42の下降によりドラム缶Wが下降する
と、再び、チェーンコンベヤ32aにより、ドラム缶W
が次の蓋体仮着ステーション24へと搬送される。この
とき、予備位置決めステーション22内にはドラム缶W
が位置しないので、光電センサ54はドラム缶Wを検知
せず、そのため、2つのストッパーロッド48,48が
再び上昇して待機することになる。
【0043】(2)蓋体仮着ステーション 搬送されてきたドラム缶Wは、2つのストッパーロッド
110,110に当たる。ドラム缶Wが2つのストッパ
ーロッド110,110に当たると、リフター106が
上昇する。リフター106が上昇すると、ストッパーロ
ッド110,110が下降すると共に、位置決めチャッ
ク昇降シリンダ80が下降する。リフター106が上昇
したとき、3つの支持ローラー102と位置決めチャッ
ク昇降シリンダの押圧板92とによりドラム缶Wを上下
方向から挟持し支持する。
【0044】次に、位置決めチャック開閉シリンダ70
が作動し、ドラム缶Wの小さい方の口部Bの周端縁が位
置決めチャック66a,66bにより挟持されることに
より位置決めされる。この場合、位置決めチャック66
a,66bは、口部Bを締め付けることにより、口部B
を正確に位置決めするガイド部材の機能も併せもつもの
である。そして、ラベリング機械94Bが作動し、ドラ
ム缶Wの口部B用の蓋体10Bが蓋体供給部94bから
供給される。さらに、蓋体仮着シリンダ98Bが作動
し、吸着保持板100Bに蓋体10Bが吸引保持され
る。さらに、蓋体仮着シリンダ98Bが下降することに
より、ドラム缶Wの口部Bの開口部bを閉塞するよう
に、蓋体10Bが口部Bの周縁端に仮着される。その
後、位置決めチャック開閉シリンダ70により位置決め
チャック66a,66bの挟持状態が解除される。その
後、蓋体仮着シリンダ98Bが上昇し、元の状態に復帰
する。
【0045】次に、同様の作動工程により、ドラム缶W
の大きい方の口部Aに蓋体10Aが仮着されて開口部a
が閉塞される。すなわち、位置決めチャック開閉シリン
ダ68が作動し、ドラム缶Wの大きい方の口部Aの周端
縁が位置決めチャック64a,64bにより挟持される
ことにより位置決めされる。そして、ラベリング機械9
4Aが作動し、ドラム缶Wの口部A用の蓋体10Aが蓋
体供給部94aから供給される。さらに、蓋体仮着シリ
ンダ98Aが作動し、吸着保持板100Aに蓋体10A
が吸引保持される。さらに、蓋体仮着シリンダ98Aが
下降することにより、ドラム缶Wの口部Aの開口部aを
閉塞するように、蓋体10Aが口部Aの周縁端に仮着さ
れる。その後、位置決めチャック開閉シリンダ68によ
り位置決めチャック64a,64bの挟持状態が解除さ
れる。その後、蓋体仮着シリンダ98Aが上昇し、元の
状態に復帰する。
【0046】ラベリング機械94A,94Bによって、
ドラム缶Wの大小2つの口部A,Bの開口部a,bが蓋
体10A,10Bに閉塞されると、リフター106が下
降する。リフター106が下降すると、ドラム缶が下降
し、チェーンコンベヤ32aにより、ドラム缶が次の蓋
体仮着不良品排出ステーション26に搬送される。この
とき、蓋体仮着ステーション24内にはドラム缶Wが位
置しないので、光電センサ54はドラム缶Wを検知せ
ず、そのため、2つのストッパーロッド110,110
が再び上昇して待機することになる。
【0047】(3)蓋体仮着不良品排出ステーション 搬送されてきたドラム缶Wは、2つのストッパーロッド
122,122に当たる。ドラム缶Wが2つのストッパ
ーロッド122,122に当たると、リフター120が
上昇する。リフター120が上昇すると、ストッパーロ
ッド122,122が下降する。また、光電センサ13
0,132によって、ドラム缶Wの大小2つの口部A,
Bに蓋体10A,10Bが仮着されているか否かが検知
される。蓋体10Aないし10Bが仮着されていない場
合は、排出ローラ116,116によって、蓋体仮着不
良品のドラム缶Wがローラーコンベヤ126へと排出さ
れる。蓋体10A,10Bが仮着されている場合には、
リフター120は上昇せず、チェーンコンベヤ32aに
より、ドラム缶Wが次のステーションへと搬送されてい
く。このとき、蓋体仮着不良品排出ステーション26内
にはドラム缶Wが位置しないので、光電センサ128は
ドラム缶Wを検知せず、そのため、2つのストッパーロ
ッド122,122が再び上昇して待機することにな
る。
【0048】本実施例の蓋体自動仮着装置20では、チ
ェーンコンベヤ32aを含むコンベヤシステム等の搬送
手段32、各センサー54,56,114,128,1
30,132、各ストッパーロッド48,110,12
2を作動させるシリンダ50,112,124、各リフ
ター42,106,120、支持ローラ34を駆動させ
るローラ駆動部40、押さえローラー52aを含む回転
補助部材50、位置決めチャック昇降シリンダ80、位
置決めチャック開閉シリンダ68,70、ラベリング機
械94A,94B、蓋体仮着装置96A,96B、排出
ローラ116等の作動・停止は、シーケンス制御によっ
て制御されている。
【0049】すなわち、本実施例の蓋体自動仮着装置2
0を用いたドラム缶の口部閉塞方法では、ドラム缶Wの
大小2つの口部A,Bの開口部a,bを蓋体10A,1
0Bによって一時的に閉塞する目的を達成するために、
予め定められた入力スケジュールにしたがってプログラ
ム制御がおこなわれるものである。プログラム制御は、
一連の作業プログラムを正しい順序で経過しながら所望
の結果が達成されるように進められる。上述の各ステー
ション22,24および26において、作業工程途中の
ある状態から移行すべき次の状態は、現在の状態とその
とき存在する作業工程における入力の両方で決まる。そ
して、状態遷移のきっかけは入力の変化のつど与えられ
る、所謂、非同期型である。
【0050】本実施例の蓋体自動仮着装置20を用いた
ドラム缶の口部閉塞方法によれば、多数のドラム缶Wを
取り扱う一連の作業工程において、蓋体10A,10B
をドラム缶Wの大小2つの口部A,Bに容易に仮着する
ことができるため、ドラム缶Wの口部A,Bの開口部
a,bを一時的に閉塞することができる。したがって、
ドラム缶Wの塗装工程前においてドラム缶W内に異物が
侵入することを防止でき、ドラム缶Wの塗装を支障なく
行うことができる。
【0051】さらに、本実施例の蓋体自動仮着装置20
を用いたドラム缶の口部閉塞方法によれば、特に、図
1,図2および図3に示すように、ラベル状の蓋体10
が感圧型接着剤層14と、感圧型接着剤層14の表面の
一部に感圧型接着剤層14の接着強度を弱めるための接
着力弱化層16が形成されているので、接着力弱化層1
6の作用により、蓋体10A,10Bとドラム缶Wの口
部A,Bとの間に通気路を形成することができる。すな
わち、ドラム缶Wの内部と外部とを流通路を介して連通
させることができるので、ドラム缶Wの内外の圧力差が
なくなる。そのため、ドラム缶Wの内外の圧力差によっ
て、蓋体10A,10Bがドラム缶Wの口部A,Bから
剥がれたり、ドラム缶W内に吸い込まれたりすることが
ない。
【0052】
【発明の効果】本願発明によれば、容器の口部に蓋体を
仮着するときの初期接着に優れ、しかも、仮着した蓋体
を意図的に剥離するまでは不用意に蓋体が容器の口部か
ら剥がれることがない、容器の口部閉塞方法が得られ
る。すなわち、本願発明にかかる容器の口部閉塞方法に
用いられるラベル状の蓋体には、従来技術のような粘着
剤欠如部が形成されていないので、従来技術と比べて、
初期接着が良くなり、しかも、蓋体が容器の口部に仮着
した後でも、従来技術のように不用意に蓋体が容器口部
から外れる恐れがない。さらに、従来の容器口部の仮閉
蓋方法に用いられるラベル状仮蓋の縞状の粘着剤層が、
剥離紙に仮着されたラベル状仮蓋の先端と後端との間に
おいて剥離紙の長さ方向(送り方向)に平行にエンドレ
ス状に形成されるのに対し、本願発明にかかる容器の口
部閉塞方法では、ラベル状の蓋体の感圧型接着層および
接着力弱化層の配列,割合を容器の口部の形状に合わせ
て適宜なパターンに形成することができる。そのため、
本願発明にかかる容器の口部閉塞方法に用いられるラベ
ル状の蓋体では、剥離紙に仮着された複数の蓋体の接着
力,剥離力を調整することができ、ひいては、初期接着
力および容器の口部に仮着したときの接着力ないし剥離
力の強度を適宜コントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる容器の口部閉塞方法に用いら
れるラベル状の蓋体を示す裏面図である。
【図2】図1の線II−IIにおける断面図である。
【図3】図1および図2に示す蓋体をドラム缶の口部に
仮着した状態を示す要部断面図である。
【図4】本願発明にかかる容器の口部閉塞方法を実施す
るために用いられる蓋体自動仮着装置の一例を示す平面
図解図である。
【図5】図4の蓋体自動仮着装置の正面図解図である。
【図6】図5の蓋体自動仮着装置を矢印VIの方向から
見た矢視図解図である。
【図7】図5の蓋体自動仮着装置を矢印VIIの方向か
ら見た矢視図解図である。
【図8】予備位置決めステーションにおける支持ローラ
とドラム缶との位置関係および支持ローラの回転駆動機
構を示す要部平面図解図である。
【図9】予備位置決めステーションおよび蓋体仮着ステ
ーションにおけるドラム缶とストッパーロッドおよびリ
フター等の位置関係を示す要部拡大正面図解図である。
【図10】予備位置決めステーションにおけるドラム缶
の回転機構の要部を示す斜視図である。
【図11】チェーンコンベヤ上におけるドラム缶の搬送
状態を示す要部斜視図である。
【図12】蓋体仮着ステーションの要部を示す拡大正面
図解図である。
【図13】蓋体仮着ステーションの要部を示す拡大右側
面図解図である。
【図14】位置決めチャックの要部およびその周辺を示
す拡大平面図解図である。
【図15】位置決めチャックの作動状態を示す要部斜視
図である。
【図16】蓋体仮着不良品排出ステーションにおけるド
ラム缶と排出ローラおよびリフター等の位置関係を示す
要部拡大正面図解図である。
【図17】本願発明の背景となる従来の容器口部の仮閉
蓋方法に用いられるラベル状仮蓋を示す図であって、
(A)はその裏面図であり、(B)は(A)の線XVI
I(B)−XVII(B)における断面図である。
【図18】図17のラベル状仮蓋を剥離紙に仮着した状
態を示す表面図である。
【符号の説明】
10,10A,10B 蓋体 12 基材 14 感圧型接着剤層 16 接着力弱化層 20 蓋体自動仮着装置 22 予備位置決めステーション 24 蓋体仮着ステーション 26 蓋体仮着不良品排出ステーション 28 ハウジング 30 フレーム 32 搬送手段 32a チェーンコンベヤ 34,36,38 支持ローラ 40 ローラ駆動部 42,106,120 リフター 48,110,122 ストッパーロッド 50,112,124 シリンダ 52 回転補助部材 52a 押さえローラ 54,56,114,128,130,132 光電セ
ンサ 60 ガイドチャック部 64a,64b,66a,66b 位置決めチャック 68,70 位置決めチャック開閉シリンダ 80 位置決めチャック昇降シリンダ 94A,94B ラベリング機械 96A,96B 蓋体仮着装置 98A,98B 蓋体仮着シリンダ 100A,100B 吸着保持板 116 排出ローラ 126 ローラーコンベヤ W ドラム缶 A ドラム缶の大きい方の口部 a ドラム缶の大きい方の口部の開口部 B ドラム缶の小さい方の口部 b ドラム缶の小さい方の開口部
フロントページの続き (72)発明者 山 口 保 博 大阪市天王寺区小橋町1番25号 大阪シ ーリング印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−218091(JP,A) 特開 平9−156663(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 53/00 B67B 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の容器を連続して取り扱う一連の作
    業工程において、前記容器の口部に自動的に蓋をするた
    めに、剥離容易なラベル状の蓋体を前記容器の口部の周
    端縁に仮着し、前記容器の口部を一時的に閉塞する容器
    の口部閉塞方法であって、 前記蓋体は、基材と、前記基材の一方主面の全領域に形
    成される感圧型接着剤層と、前記感圧型接着剤層の表面
    の一領域に形成され、前記感圧型接着剤層の接着力を弱
    める接着力弱化層とを含むことを特徴とする、容器の口
    部閉塞方法。
  2. 【請求項2】 前記蓋体は、 基材、 前記基材の一方主面の全領域に感圧型接着剤を塗布して
    なる接着剤層、および前記接着剤層の表面の一領域に形
    成され、前記接着剤層の接着力の強度を弱くする接着力
    弱化層を含み、 前記接着力弱化層は、前記基材の外周縁に到達し、前記
    基材の一方主面の約3分の1の面積にて形成されること
    を特徴とする、請求項1に記載の容器の口部閉塞方法。
  3. 【請求項3】 前記接着力弱化層は、前記接着剤層の表
    の一領域に点状に点在して形成されることを特徴とす
    る、請求項1または請求項2に記載の容器の口部閉塞方
    法。
  4. 【請求項4】 前記接着力弱化層は、前記接着剤層の表
    の一領域に合成樹脂を形成することによって構成され
    ることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載の容器の口部閉塞方法。
  5. 【請求項5】 前記接着力弱化層は、前記接着剤層の表
    の一領域に印刷インキを印刷・塗布して形成されるこ
    とを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに
    記載の容器の口部閉塞方法。
JP36180297A 1997-12-09 1997-12-09 容器の口部閉塞方法 Expired - Fee Related JP3366850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36180297A JP3366850B2 (ja) 1997-12-09 1997-12-09 容器の口部閉塞方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36180297A JP3366850B2 (ja) 1997-12-09 1997-12-09 容器の口部閉塞方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11171234A JPH11171234A (ja) 1999-06-29
JP3366850B2 true JP3366850B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=18474915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36180297A Expired - Fee Related JP3366850B2 (ja) 1997-12-09 1997-12-09 容器の口部閉塞方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3366850B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5603034B2 (ja) * 2009-07-31 2014-10-08 ポーラ化成工業株式会社 蓋ラベル及び化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11171234A (ja) 1999-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5370754A (en) Automatic motorless label applying system
JP2529626B2 (ja) 包装材切開除去装置
JP3366850B2 (ja) 容器の口部閉塞方法
CZ290890B6 (cs) Způsob strojního umís»ování vylévacích prvků do obalů s plochým vrąkem a zařízení k provádění tohoto způsobu
JP2007099337A (ja) 梱包方法及びその梱包装置
JPH10258818A (ja) ラベル貼付方法および装置
JP2001055212A (ja) ラベル貼付装置
JP3604942B2 (ja) 刷版供給装置
JP3504484B2 (ja) 容器の口部に仮着された蓋体の回収方法
JP2010076875A (ja) フイルム剥離装置及び方法
CN218432175U (zh) 自动撕膜装置
JPH09240644A (ja) 自動計量包装値付け機
JPH07300119A (ja) 試験管ラベル自動貼着器
US4994129A (en) Method and apparatus for temporarily covering openings of containers
JPH09240641A (ja) ラベル貼付け装置
WO2010084630A1 (ja) ラベル貼付装置
JPH0891486A (ja) 容器の蓋締め装置
JP2002104346A (ja) ラベリング装置の印字屑除去機構及び該印字屑除去機構を備えたラベリング装置
CN217673749U (zh) 一种标识自动粘接***
JP5958239B2 (ja) 包装ラベル貼付装置
JP3953371B2 (ja) ラベリング用搬送装置
JP2010076864A (ja) フイルム剥離装置及び方法
JPH04142243A (ja) ラベル貼付装置
JPH08217035A (ja) 貼合機
JPH10338205A (ja) 物品包装装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071101

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101101

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121101

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131101

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees