JP3366611B2 - ケリーバ装置 - Google Patents

ケリーバ装置

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茂 宮部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アースドリル工法
等に使用される建設機械のケリーバ装置に関し、詳しく
は、インナーケリーバの先端部の強度品質が高く、しか
も、分解・組立作業が容易なケリーバ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】アースドリル工法等に使用される建設機
械には、掘削用などのバケットを回転駆動するためのケ
リーバ装置が付設されている。図6はこの種のケリーバ
装置の従来例を示している。このケリーバ装置は、図示
しない油圧モータおよび歯車減速機から成るケリーバド
ライブ装置によって回転駆動される筒状のアウターケリ
ーバAと、このアウターケリーバAに対し回転方向に係
合して軸方向に進退自在に挿通される中実軸状のインナ
ーケリーバBとを備えている。そして、アウターケリー
バAの先端から突出するインナーケリーバBの先端部の
角型断面に形成された連結部Cには、図示しない掘削用
のバケットを連結ピンにより着脱自在に連結するための
ピン挿通孔Dが形成されている。
【0003】前記インナーケリーバBは、ケリーバドラ
イブ装置によりアウターケリーバAを介して回転駆動さ
れ、アウターケリーバAに対して下方に進出することで
図示しない前記バケットに掘削力を付与する。掘削後、
バケットを上方に巻き上げるとインナーケリーバBはア
ウターケリーバAに縮納されてアウターケリーバAを保
持する。このため、この縮納される時に異物混入等の要
因によりアウターケリーバAがインナーケリーバBに引
っかかって共上がりし、ケリーバの振動等でこの引っか
かりが開放されるとアウターケリーバAが自由落下して
インナーケリーバBの先端部に衝撃力が作用する。そこ
で、この衝撃力を緩和するため、インナーケリーバBの
先端部とアウターケリーバAの先端との間には、緩衝用
のコイルスプリングEが介設されている。
【0004】前記コイルスプリングEは、インナーケリ
ーバBの先端部に遊嵌されてアウターケリーバAの先端
側に配置される遊動バネ受けFと、インナーケリーバB
の先端部に溶接固定される固定バネ受けGとの間に配置
してインナーケリーバBの先端部に巻装されている。こ
のようなコイルスプリングEの装着構造は、特開平7−
48982号公報にも見られる通りである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のケリ
ーバ装置においては、コイルスプリングEの一方の固定
バネ受けGがインナーケリーバBの先端部外周に溶接固
定されている。このため、インナーケリーバBの先端部
には溶接熱によって材料変質や溶接割れが生じることが
あり、衝撃が加わるとインナーケリーバBの先端部が変
形したり溶接部分で破損する虞があった。また、固定バ
ネ受けGをインナーケリーバBの先端部から取り外すこ
とができないため、ケリーバ装置の補修などの作業に際
してその分解・組立が難しくなるという問題があった。
【0006】本発明は、前記の実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、インナーケリーバの先端部の強度
品質が高く、しかも、分解・組立作業が容易なケリーバ
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する手
段として、本発明に係るケリーバ装置は、筒状のアウタ
ーケリーバの先端からインナーケリーバの先端部が突出
しており、このインナーケリーバの先端部外周に遊嵌さ
れてアウターケリーバの先端に当接可能な遊動バネ受け
と、前記インナーケリーバの先端部外周に固定された固
定バネ受けとの間に緩衝用のコイルスプリングが介設さ
れるケリーバ装置において、前記固定バネ受けは、イン
ナーケリーバの先端部外周に形成された環状溝に径方向
から係合可能に分割された分割リング部材と、この分割
リング部材に着脱自在に締結されて一体化されるリング
部材とで構成されていることを特徴とする。
【0008】本発明のケリーバ装置では、インナーケリ
ーバの先端部外周に形成された環状溝に分割リング部材
が係合することで固定バネ受けがインナーケリーバの先
端部に固定される。このため、インナーケリーバの先端
部は、溶接熱等の熱影響による材料変質や割れを生じる
ことがなく、強度品質が高い。また、分割リング部材か
らリング部材を取り外すことで、分割リング部材をイン
ナーケリーバの先端部から取り外すことができるため、
ケリーバ装置の分解・組立作業が容易である。
【0009】本発明のケリーバ装置において、前記分割
リング部材とリング部材とは、通常、ボルト・ナットを
介して着脱自在に締結される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
るケリーバ装置の実施の形態を説明する。参照する図面
において、図1は一実施形態に係るケリーバ装置の先端
部の半断面図、図2は一実施形態に係るケリーバ装置の
分割リング部材の正面図、図3は一実施形態に係るケリ
ーバ装置の分割リング部材の縦断面図、図4は一実施形
態に係るケリーバ装置のリング部材の正面図、図5は一
実施形態に係るケリーバ装置のリング部材の縦断面図で
ある。
【0011】図1に示すように、一実施形態に係るケリ
ーバ装置は、図示しない油圧モータおよび歯車減速機か
ら成るケリーバドライブ装置によって回転駆動される筒
状のアウターケリーバ1と、このアウターケリーバ1に
対し回転方向に係合して軸方向に進退自在に挿通される
中実軸状のインナーケリーバ2とを備えている。そし
て、このインナーケリーバ2の先端部はアウターケリー
バ1の先端から突出している。
【0012】アウターケリーバ1の先端から突出するイ
ンナーケリーバ2の先端部には、角型断面の連結部2A
と円形断面のコイルスプリング装着部2Bとが形成され
ており、先端側の連結部2Aには、図示しない掘削用の
バケットを連結ピンにより着脱自在に連結するためのピ
ン挿通孔2Cが形成されている。
【0013】前記インナーケリーバ2のコイルスプリン
グ装着部2Bには、緩衝用のコイルスプリング3が巻装
されている。このコイルスプリング3は、前記コイルス
プリング装着部2Bに遊嵌されてアウターケリーバ1の
先端に当接する遊動バネ受け4と、コイルスプリング装
着部2Bの先端側に固定される固定バネ受け5との間に
配置されている。
【0014】前記遊動バネ受け4は穴開きリング状を呈
しており、その片面には前記アウターケリーバ1の先端
に当接可能な逆テーパ面4Aが形成されている。
【0015】一方、前記固定バネ受け5は、インナーケ
リーバ2のコイルスプリング装着部2Bの先端側に形成
された環状装着溝2Dに径方向から係合可能に2分割さ
れた分割リング部材6と、この分割リング部材6に着脱
自在に締結されて一体化されるリング部材7とで構成さ
れている。
【0016】分割リング部材6は、図2に示すように、
直径方向に2分割された半割リング部材6A,6Bから
成り、その内径寸法および幅寸法は、前記環状装着溝2
Dに緩み無く係合できるように設定されている。この分
割リング部材6には、図3に示すように、前記リング部
材7の内周が嵌合される小径部6Cと、リング部材7の
端面が接合される大径部6Dとが形成されている。そし
て、この大径部6Dには、締結用のボルト8(図1参
照)を挿通するためのボルト挿通孔6Eが円周方向4箇
所に等間隔で形成されている。
【0017】リング部材7は、前記インナーケリーバ2
のコイルスプリング装着部2Bに遊嵌し、かつ、前記分
割リング部材6の小径部6Cの外周に嵌合する内径寸法
を有し、その外径寸法は分割リング部材6の大径部6D
の外径寸法と略同等に形成されている。このリング部材
7には、図4および図5に示すように、前記分割リング
部材6の各ボルト挿通孔6Eに合致する4個のボルト挿
通孔7Aが形成されている。また、リング部材7の片面
には、各ボルト挿通孔7A部分から放射状に延びて外周
部に開口することにより、ナット9(図1参照)をリン
グ部材7の外周部から受入れ可能なナット受座7Bが形
成されている。
【0018】以上の様に構成された本発明のケリーバ装
置において、インナーケリーバ2のコイルスプリング装
着部2Bにコイルスプリング3を巻装するには、まず、
インナーケリーバ2の先端部をアウターケリーバ1の先
端から十分に突出させる。この状態で、インナーケリー
バ2のコイルスプリング装着部2Bに順次、遊動バネ受
け4、コイルスプリング3およびリング部材7を挿通す
る。
【0019】つぎに、分割リング部材6を構成する半割
リング部材6A,6Bの内周をコイルスプリング装着部
2Bの環状装着溝2Dに径方向から係合させる。続い
て、分割リング部材6の小径部6Cにリング部材7を嵌
合し、分割リング部材6のボルト挿通孔6Eとリング部
材7のボルト挿通孔7Aとを合致させる。また、リング
部材7の外周部から各ナット受座7Bにナット9を挿入
する。そして、分割リング部材6側からそのボルト挿通
孔6Eおよびリング部材7のボルト挿通孔7Aにボルト
8を挿通してナット9に螺合させる。
【0020】以上の作業により、分割リング部材6の半
割リング部材6A,6Bはリング部材7と一体化され、
インナーケリーバ2のコイルスプリング装着部2Bの環
状装着溝2Dに係合した固定状態に保持される。すなわ
ち、分割リング部材6とリング部材7との組み合わせか
ら成る固定バネ受け5が構成される。なお、この固定バ
ネ受け5は、前記の手順と逆の手順によりコイルスプリ
ング装着部2Bから取り外すことができる。
【0021】一実施形態のケリーバ装置は、インナーケ
リーバ2のコイルスプリング装着部2Bに固定される固
定バネ受け5がボルト8およびナット9により着脱自在
に構成されているため、ケリーバ装置の分解・組立作業
を容易に行うことができる。また、何らかの衝撃等によ
って固定バネ受け5に不具合が生じた場合にも、これを
容易に補修することができる。また、インナーケリーバ
2のコイルスプリング装着部2Bおよび固定バネ受け5
は、溶接熱などの熱影響を全く受けないため、材料変質
や割れを生じることがなく、高い強度品質が得られる。
その結果、コイルスプリング3による緩衝作用を長期に
わたって維持することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係るケリー
バ装置によれば、インナーケリーバの先端部外周に形成
された環状溝に分割リング部材が係合することで固定バ
ネ受けがインナーケリーバの先端部に固定される。従っ
て、インナーケリーバの先端部は、溶接熱等の熱影響に
よる材料変質や割れを生じることがなく、高い強度品質
が得られる。また、分割リング部材からリング部材を取
り外すことで、分割リング部材をインナーケリーバの先
端部から取り外すことができるため、ケリーバ装置の分
解・組立作業および固定バネ受けの修繕を容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係るケリーバ装置の先端部の半断
面図である。
【図2】一実施形態に係るケリーバ装置の分割リング部
材の正面図である。
【図3】一実施形態に係るケリーバ装置の分割リング部
材の縦断面図である。
【図4】一実施形態に係るケリーバ装置のリング部材の
正面図である。
【図5】一実施形態に係るケリーバ装置のリング部材の
縦断面図である。
【図6】従来例に係るケリーバ装置の図1に対応した部
分の半断面図である。
【符号の説明】
1…アウターケリーバ 2…インナーケリーバ 2A…連結部 2B…コイルスプリング装着部 2C…ピン挿通孔 2D…環状装着溝 3…コイルスプリング 4…遊動バネ受け 4A…逆テーパ面 5…固定バネ受け 6…分割リング部材 6A…半割リング部材 6B…半割リング部材 6C…小径部 6D…大径部 6E…ボルト挿通孔 7…リング部材 7A…ボルト挿通孔 7B…ナット受座 8…ボルト 9…ナット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のアウターケリーバの先端からイン
    ナーケリーバの先端部が突出しており、このインナーケ
    リーバの先端部外周に遊嵌されてアウターケリーバの先
    端に当接可能な遊動バネ受けと、前記インナーケリーバ
    の先端部外周に固定された固定バネ受けとの間に緩衝用
    のコイルスプリングが介設されるケリーバ装置におい
    て、前記固定バネ受けは、インナーケリーバの先端部外
    周に形成された環状溝に径方向から係合可能に分割され
    た分割リング部材と、この分割リング部材に着脱自在に
    締結されて一体化されるリング部材とで構成されている
    ことを特徴とするケリーバ装置。
  2. 【請求項2】 前記分割リング部材とリング部材とは、
    ボルト・ナットを介して着脱自在に締結されることを特
    徴とする請求項1に記載のケリーバ装置。
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