JP3364610B2 - スキーパンツ - Google Patents

スキーパンツ

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JP3364610B2 JP2000083360A JP2000083360A JP3364610B2 JP 3364610 B2 JP3364610 B2 JP 3364610B2 JP 2000083360 A JP2000083360 A JP 2000083360A JP 2000083360 A JP2000083360 A JP 2000083360A JP 3364610 B2 JP3364610 B2 JP 3364610B2
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昭子 新谷
留美子 上島
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株式会社ジー・アール・ディ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、保温性や身体サ
ポート性等の機能を有したインナーウエアを一体に備え
たスキーパンツに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スキーパンツはその表側用生地が
比較的伸縮性がないので、ある程度余裕を有して形成さ
れている。さらに、スキーパンツ本体の裏には、はきや
すいように身体に対して摩擦が小さい平滑な生地の裏地
が設けられていた。また、スキーパンツの下に防寒性や
フィット感を出すためのインナーウエアをはくこともあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、スキーパンツは比較的伸縮性がないため、余裕のあ
る形状に形成され、そのまま着用したときのフィット感
がないものであった。また、防寒性を向上させるために
は、スキーパンツの内側に保温用のタイツ等のインナー
ウエアを着用しなければならず、着用が面倒であった。
【0004】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであり、身体サポート機能を有し、保温性も
向上させることができ、着用が容易なスキーパンツを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、防水性等を
有した表側用の生地でズボン形に作られたズボン本体
と、このズボン本体の内側に位置しズボン本体と一体に
設けられ、伸縮性のある編み地で作られベルト部下端
太腿の途中までを覆う短パン状の伸縮性インナーと、
上記伸縮性インナーとズボン本体との間に位置し上記伸
縮性インナーに一体に設けられ周囲の上記伸縮性インナ
ーよりも張力が高い高張力部とが設けられ、上記伸縮性
インナーの内股部分が一枚の内股パーツで形成されたス
キーパンツである。上記高張力部は、上記ズボン本体の
ベルト部下端部と上記内股パーツの上端部の間に設けら
れ上記ベルト部に近くなるにつれて幅広となる逆台形状
の第一の高張力部と、この第一の高張力部の両脇に当接
し連続して大腿部脇を通り臀部の頂点の下付近を通って
一周する帯状の第二の高張力部とから成る。そして、上
記第一の高張力部の中央を分割するように開閉自在のス
ライドファスナーが上記ズボン本体と一体に設けられ、
上記伸縮性インナーの上記第一の高張力部を設けた前ウ
エスト部分は、上記ベルト部の前ウエスト部分の縫合部
分と同じ寸法にし、上記伸縮性インナーの後ウエスト部
分はベルト部の後ウエスト部分の縫合部分と同じ寸法に
し、上記伸縮性インナーのそれ以外の脇部分は、上記ベ
ルト部のウエストシャーリング部分の縫合部分よりも短
い寸法にしたスキーパンツである。また、上記第一、第
二の高張力部は、上記伸縮性インナーに縫い合わせられ
て一体に設けられている。上記スライドファスナーの裏
側には、前持出布と前見返しを介して伸縮性インナーが
設けられている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの発明の一
実施形態を示すもので、図1と図2はこの実施形態のス
キーパンツ10を裏返した状態を示す斜視図である。こ
の実施形態のスキーパンツ10は、防水性、防寒性等を
有した表側用の生地で作られたズボン本体12を有し、
ズボン本体12の前側の***部は開閉自在に設けら
れ、この開閉部には着脱用のスライドファスナー14が
設けられている。そして、スライドファスナー14で開
閉されるベルト部16の一対の端部16a,16bに
は、係止用のホック18が取り付けられている。
【0007】 ズボン本体12の内側には、ベルト部1
6下端から太腿の途中までを覆う短パン状の伸縮性イン
ナー20が一体に取り付けられ、伸縮性インナー20は
伸縮性を有する生地で身体にフィットするように作られ
ている。伸縮性インナー20の内股部分は、一枚の内股
パーツ21で形成されている。そして、伸縮性インナー
20の後側は、臀部の両側の頂点を通る縦方向の縫い目
ができるよう、一対の内側のパーツと一対の脇側のパー
ツを組み合わせて形成し、内側のパーツと脇側のパーツ
の互いに縫い合わせる端縁部は、それぞれ逆方向にカー
ブを持たせ、臀部の丸みに沿った立体に形成されてい
る。
【0008】そして、伸縮性インナー20の前ウエスト
部分は、ベルト部16の前ウエスト部分16cの縫合部
分と同じ寸法にし、伸縮性インナー20の後ウエスト部
分は、ベルト部16の後ウエスト部分16dの縫合部分
と同じ寸法にし、そして伸縮性インナー20のそれ以外
の脇部分は、ベルト部16のウエストシャーリング部分
16eの縫合部分よりも短い寸法に形成されている。
【0009】伸縮性インナー20の前側の中央部には、
ベルト部16下端部と内股パーツ21上端部の間に設け
られベルト部16に近くなるにつれて幅広となる逆台形
状の第一の高張力部22が設けられている。第一の高張
力部22は、伸縮性インナー20のズボン本体12に対
面する面に、伸縮性のある高張力部用編み地が縫い合わ
せられて設けられている。この高張力部用編み地は、伸
縮性インナー20と同じ編み地でも別のものでも良く、
経・緯両方向に伸縮性を有している。伸縮性インナー2
0は、第一の高張力部22とともに上記ズボン本体12
に形成された着脱用スライドファスナー14により開閉
されるように、伸縮性インナー20のスライドファスナ
ー14に当接する前側の中心が破断され、その破断した
部分の左右両側には長方形のパーツである前持出布24
と前見返し26が各々設けられている。前持出布24と
前見返し26は伸縮性を持たない別布で作られ、スライ
ドファスナー14の両側面に各々縫い付けられている。
【0010】そして、伸縮性インナー20には、第一の
高張力部22の両脇から大腿部脇を通り臀部の頂点の下
付近までを一周する帯状の第二の高張力部28が設けら
れている。第二の高張力部28は、第一の高張力部22
と同様に、伸縮性インナー20のズボン本体12に対面
する面に伸縮性のある高張力部用編み地が縫い合わされ
て設けられている。第二の高張力部28は、第一の高張
力部22と重ならず、各端縁部同士が当接して互いに連
続して縫いつけられている。
【0011】伸縮性インナー20の下端部とズボン本体
12の裾の間には、伸縮性が低い生地、または伸縮性が
ほとんどない生地で作られた裏地部30が設けられてい
る。裏地部30は、着用時に身体に密着せず、身体に対
して滑りやすいものである。
【0012】この実施形態のスキーパンツ10によれ
ば、伸縮性インナー20が身体に密着して大腿部・腹部
・臀部・内股・腰部分全体を適度に引き締めるため、ス
キーパンツ10が身体にフィットし、着用感が良好であ
る。さらに第一の高張力部22が腹部に当接して腹部の
弛みを引き締め、第二の高張力部28が臀部の下側を一
周して当接して臀部の弛みを引き締めることにより、体
形を確実にサポートし、外観をすっきりとさせることが
できる。このため、ズボン本体12のデザインが細いも
のでも安心して着用することができる。伸縮性インナー
20は、上方をベルト部16で、下方は裏地部30で引
っ張られているため位置が安定し、運動しても第一の高
張力部22と第二の高張力部28が腹部や臀部からずれ
ることがなく、確実に所定位置を引き締める。伸縮性イ
ンナー20は、内股が、一枚の内股パーツ21で設けら
れているため、股下で縫い目の交点ができないようにし
て、縫い目による違和感がなく、快適である。また、ス
ライドファスナー14の裏側には、前持出布24と前見
返し26を介して伸縮性インナー20が設けられている
ため、スライドファスナー14の開閉時に伸縮性インナ
ー20がスライドファスナー14に挟まる等の支障にな
ることを防ぎ、また、前中心部分まで伸縮性インナー2
0を設けないことで着用時のズボン本体12の前中心部
に無理な突っ張り皺ができないようにしている。
【0013】また、第一高張力部22と第二高張力部2
8の高張力部用編み地の形状や張力を変えることで、サ
ポート部の形状やサポート力が異なるスキーパンツ10
を作ることができる。伸縮性インナー20の前ウエスト
部分はベルト部16の前ウエスト部分16cの縫合部分
と同じ寸法にし、伸縮性インナー20の後ウエスト部分
はベルト部16の後ウエスト部分16dの縫合部分と同
じ寸法にしてあるため、着用時にベルト部16の前ウエ
スト部分16cと後ウエスト部分16dに伸縮性インナ
ー20による突っ張り皺が現れるのを防止している。ま
た、伸縮性インナー20のそれ以外の脇部分は、ベルト
部16のウエストシャーリング部分16eの縫合部分よ
りも短い寸法にしているため、伸縮性インナー20の皺
や弛みを少なくしている。また、伸縮性インナー20は
身体に密着して保温性を向上させるため、保温用のタイ
ツ等が不要である。
【0014】なお、この発明のスキーパンツは、上記実
施形態に限定されるものではなく、伸縮性インナーの長
さやパーツの形状、ズボン本体のスライドファスナーの
位置等自由に変更可能である。高張力部の形状や張力
も、自由に設定することができる。また、スキーパンツ
以外の各種トレーニングウエア等に、上記の伸縮性イン
ナーと高張力部を取り付けて、体形補整機能を付与して
も良い。
【0015】
【発明の効果】この発明のスキーパンツは、インナーが
確実に身体にフィットし着用感が良好である。さらに、
インナーの位置ずれがなく、所定の部分を効果的に締め
付け保持することができ、ズボン本体に伸縮性インナー
による皺が発生せず、外観がすっきりとしたものとな
る。また、保温性も高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のスキーパンツの裏返し
状態の前側を示す斜視図である。
【図2】この実施形態のスキーパンツの裏返し状態の
を示す斜視図である。
【図3】この実施形態のスキーパンツの伸縮性インナー
の右側面図である。
【符号の説明】
10 スキーパンツ 12 ズボン本体 14 スライドファスナー 16 ベルト部 18 ホック 20 伸縮性インナー 22 第一の高張力部 24 前持出布 26 前見返し 28 第二の高張力部 30 裏地部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A41D 13/00 A41D 13/00 H 27/02 27/02 (56)参考文献 特開 平11−302907(JP,A) 特開 平11−61516(JP,A) 特開 平9−241902(JP,A) 特開 昭61−124611(JP,A) 実開 昭52−102323(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41D 1/08,13/00,27/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表側用生地でズボン形に作られたズボ
    ン本体と、このズボン本体の内側に位置しズボン本体と
    一体に設けられ、伸縮性のある編み地で作られベルト部
    下端から太腿の途中までを覆う短パン状の伸縮性インナ
    ーと、上記伸縮性インナーとズボン本体との間に位置し
    上記伸縮性インナーに一体に設けられ周囲の上記伸縮性
    インナーよりも張力が高い高張力部とが設けられ、上記
    伸縮性インナーの内股部分が一枚の内股パーツで形成さ
    れ、上記高張力部は、上記ズボン本体のベルト部下端部
    と上記内股パーツの上端部の間に設けられ上記ベルト部
    に近くなるにつれて幅広となる逆台形状の第一の高張力
    部と、この第一の高張力部の両脇に当接し連続して大腿
    部脇を通り臀部の頂点の下付近を通って一周する帯状の
    第二の高張力部とから成り、上記第一の高張力部の中央
    を分割するように開閉自在のスライドファスナーが上記
    ズボン本体と一体に設けられ、上記伸縮性インナーの上
    記第一の高張力部を設けた前ウエスト部分は、上記ベル
    ト部の前ウエスト部分の縫合部分と同じ寸法にし、上記
    伸縮性インナーの後ウエスト部分はベルト部の後ウエス
    ト部分の縫合部分と同じ寸法にし、上記伸縮性インナー
    のそれ以外の脇部分は、上記ベルト部のウエストシャー
    リング部分の縫合部分よりも短い寸法にしたことを特徴
    とするスキーパンツ。
  2. 【請求項2】 上記第一、第二の高張力部は、上記伸
    縮性インナーに縫い合わせられて一体に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のスキーパンツ。
  3. 【請求項3】 上記スライドファスナーの裏側には、
    前持出布と前見返しを介して伸縮性インナーが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のスキーパンツ。
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