JP3363460B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3363460B2
JP3363460B2 JP21316391A JP21316391A JP3363460B2 JP 3363460 B2 JP3363460 B2 JP 3363460B2 JP 21316391 A JP21316391 A JP 21316391A JP 21316391 A JP21316391 A JP 21316391A JP 3363460 B2 JP3363460 B2 JP 3363460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動源の正逆転による伝
達切り換え機構を有する記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出力
機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づいて
用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材に
画像を記録していくように構成されている。前記記録装
置は、使用する記録手段の記録方式により、インクジェ
ット式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザー
ビーム式等に分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動するキャリッジ上に搭
載した記録手段(記録ヘッド)によって画像を記録(主
走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り
(副走査)を行ない、その後に次の行の画像を記録(主
走査)するという動作を繰り返すことにより、被記録材
全域の画像記録が行なわれる。一方、被記録材を搬送方
向に送る副走査のみで記録するラインタイプの記録装置
においては、被記録材を所定の記録位置にセットし、一
括して1行分の記録を行なった後、所定量の紙送り(ピ
ッチ送り)を行ない、さらに、次の行の記録を一括して
行なうという動作を繰り返すことにより、被記録材全域
の画像記録が行なわれる。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。
【0006】上記インクジェット記録装置においては、
記録ヘッドとして一般に微細な吐出口を配列したものが
用いられるので、吐出口内方への気泡や塵埃の混入が生
じた場合、あるいはインク溶剤の蒸発に伴う増粘等によ
ってインクが吐出または記録に適さない状態となった場
合等においても、インクをリフレッシュすることにより
吐出不良要因を除去する吐出回復処理が行なわれてい
る。
【0007】一般に、シリアル式の記録装置において
は、記録ヘッドを主走査(記録走査)するためのキャリ
ッジを駆動するキャリッジ駆動モータとして、ステップ
モータを用いる場合が多い。また、キャリッジの移動方
向と直角の方向に被記録材を紙送りするための駆動モー
タとしても、ステップモータを用いる場合が多い。さら
に、コストダウン、省スペース化等のため駆動源である
モータを減らすため、1つの駆動源で複数の動作を実行
できるようにしたものが開発されている。
【0008】図36は、従来の駆動切り換え機構を備え
た記録装置の要部構成を、インクジェット記録装置の場
合を例に挙げて示す斜視図である。図36において、1
は内蔵するエネルギー発生手段(圧電素子、抵抗発熱体
など)により記録情報に応じてインク滴を吐出する複数
の吐出口を備えた(記録手段)記録ヘッド、2は記録ヘ
ッド1を搭載して主走査方向へ往復移動するキャリッ
ジ、3はキャリッジ2を摺動自在に支持すくキャリッジ
軸、4は記録対象のシート状の被記録材、5は被記録材
4を記録状況に応じて搬送(紙送り)するフィードロー
ラである。
【0009】6はフィードローラ5および自動給紙を行
うための駆動源となるパルスモータ、7は記録ヘッド1
の吐出口形成面を覆う(密閉する)ためのキャップユニ
ットを搭載してキャリッジ軸3と平行に移動可能なポン
プキャリッジ、8はポンプキャリッジ7の平行移動をガ
イドするためのガイド軸、9はポンプキャリッジ7を図
36中の右方向へ付勢するための戻しバネである。ポン
プキャリッジ7にはアーム部7aが設けられ、その先端
部にはキャリッジ2の右側面に設けられた突起2aが嵌
入可能な孔7bが設けられている。キャリッジ2が図3
6中の左側へ移動してきた時、前記突起2aが前記孔7
bに嵌入することにより、記録ヘッド1の吐出口形成面
にキャップ29を圧接させる場合にキャリッジ2がキャ
リッジ軸3回りで回動することが阻止される。
【0010】図37は図36の記録装置の駆動源および
伝達切り換え機構を示す部分斜視図であり、図38は図
37中の伝達切り換え用のギア配置を示す部分斜視図で
ある。ポンプキャリッジ7の後部には、図37に示すよ
うに、キャリッジ移動方向の弾力性を持った切り換え力
伝達用の板バネ10の一端が固定されている。さらに、
前記板バネ10の他端は、スライドギア11を支持して
いるスライドギア支持台12に挟みこまれるように保持
されている。また、スライドギア支持台12は、スライ
ド軸13に沿ってキャリッジ移動方向に移動可能に装着
されている。したがって、ポンプキャリッジ7の移動
(位置)に応じて、前記板バネ11を介して、スライド
ギア11の移動(位置)を規制することができる。すな
わち、キャリッジ2が左方へ移動して突起2aがポンプ
キャリッジ7のアーム部7aに当接(係合)した状態で
は、これらが一緒に移動することによりスライドギア1
1はキャリッジ2の移動に連動してその方向に移動す
る。
【0011】スライドギア11は、その位置によって、
図38に示すようにキャリッジ移動方向に配列されかつ
独立して回動可能に軸支された複数のギアのそれぞれに
個別に噛合することができる。図38において、複数の
ギアのうち、14はフィードローラ5に固定された紙送
りギアに駆動力を伝達するフィードギア、15は自動給
紙装置(Auto Sheet Feeder:以下A
SFと称す)へ駆動力を伝達するASFギア、16は吸
引回復装置に駆動力を伝達するポンプギアである。ポン
プギア16は2枚のギア16a,16bが一体に組み合
わされたものであり、図中左側のギア16bが吸引回復
装置のアイドラギアに噛合している。したがって、キャ
リッジ2の停止位置によって、ポンプキャリッジ7およ
び板バネ10を介して、スライドギア11が複数のギア
14、15、16のいずれかに噛合し、パルスモータ6
の駆動力を選択的に伝達できるように構成されている。
すなわち、キャリッジの移動によって、一つの駆動源6
の伝達を切り換えるように構成されている。
【0012】しかしながら、このような切り換え機構に
おいては、フィードギア14、ASFギア15およびポ
ンプギア16をキャリッジの走査方向に所定の間隔をお
いて配置する必要があり、記録装置の幅方向の大きさが
大きくなってしまう。また、スライドギア11と前記各
ギア14、15、16とが噛み込む際に、ギア歯の側面
が衝突せずに噛み込むようにパルスモータ6を正逆転動
作させる必要があり、さらに、各ギア14、15、16
からスライドギア11を外す際にも、摩擦力による保持
力を解消するためにパルスモータ6を正逆転させる必要
がある。そのため、各駆動状態から他の状態へ切り換え
る際のシーケンスが複雑なものとなり、記録装置の信頼
性の低下を招き、また切り換え動作の時間が長くなると
いう解決すべき課題があった。本発明はこのような技術
的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、
駆動源の正逆転によって駆動力を伝達する対象を切り換
える駆動力伝達機構を有する記録装置において、複数の
駆動対象を共通の駆動源で駆動するに際し、ワンウエイ
クラッチや選択噛合機構等の駆動伝達選択機構を必要と
せずに、駆動対象及び駆動態様の多様性を簡単に実現で
きるとともに、駆動力伝動機構の簡単化により、部品点
数の削減、駆動切り換え時間の短縮化、駆動切り換えシ
ーケンスの簡単化、及びコストダウンを図ることがで
き、さらに、記録装置の幅方向寸法を大幅に減らして装
置の小型軽量化を図ることができる記録装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題解決のための手段】請求項1の記録装置は、上記
目的を達成するため、記録手段を搭載し被記録材に沿っ
て移動するキャリッジと、正逆転可能な駆動源と、該駆
動源からの駆動力の伝達/遮断を切り換えるべく前記キ
ャリッジが移動する方向と垂直な面内を移動する振り子
ギアと、を有し、前記振り子ギアが前記駆動源の回転の
方向に応じた方向へ前記駆動源の回転により移動するこ
とで前記駆動源の正逆転による駆動力の双方を対応する
駆動対象へ伝達可能とする切り換え伝達可能状態と、
記振り子ギアが前記駆動源の一方向の回転に応じた方向
へ前記駆動源の回転により移動することで前記駆動源の
正逆転による駆動力のうちの一方のみを対応する駆動対
象に伝達可能とする一方向伝達可能状態と、前記振り子
ギアが空回りして前記駆動源からの駆動力がいずれの駆
動対象にも伝達されない中立状態と、を前記キャリッジ
の位置に応じて切り換える構成とするものである。
【0014】請求項3の発明は、上記目的を達成するた
め、記録手段を搭載し被記録材に沿って移動するキャリ
ッジと、正逆転可能な駆動源と、該駆動源からの駆動力
の伝達/遮断を切り換えるべく前記キャリッジが移動す
る方向と垂直な面内を移動する振り子ギアと、を有し、
前記振り子ギアが前記駆動源の回転の方向に応じた方向
へ前記駆動源の回転により移動して前記駆動源からの駆
動力を対応する駆動対象へ伝達可能とする伝達可能状態
と、前記振り子ギアが空回りして前記駆動源からの駆動
力がいずれの駆動対象にも伝達されない中立状態と、を
前記キャリッジの位置に応じて切り換えるように構成さ
れ、前記伝達可能状態においては、前記駆動力は前記記
録手段の回復を行なう回復系と自動給紙装置とのどちら
か一方へ切り換えられて伝達される構成とするものであ
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。以下に説明する各実施例は、図36に示すような
記録装置に本発明を適用したものであり、図示以外の部
分では図36の記録装置と実質上同じ構成を有するもの
である。また、各図は記録装置の記録領域外(図示の例
では、記録装置の右側端部に近い部分)の構成を示すも
のである。図1〜図8は本発明を適用した記録装置の一
実施例(第1実施例)の要部を示すものであり、図1〜
図3はそれぞれ記録装置の要部を前面から見たキャリッ
ジの位置を異にする図、図4〜図7はそれぞれ記録装置
を図1〜図3中の右方向から見た図であり、図8は記録
手段(記録ヘッド)のインク吐出部の構造を模式的に示
す部分斜視図である。図1は記録ヘッド1がキャッピン
グされず、切り換えレバー18が中立点に固定された状
態を示し、図2は記録ヘッド1がキャッピングされず、
切り換えレバー18がフリーとなり切り換え可能な状態
を示し、図3は記録ヘッド1がキャッピングされ、切り
換えレバー18がフリーとなり切り換え可能となった状
態を示す。
【0016】図1において、記録ヘッド1は、図中下向
にインクを吐出する姿勢でキャリッジ2に搭載されてお
り、キャリッジ2をガイド軸に沿って移動(主走査)
させながら被記録材4上に画像を記録していく。1行分
の記録が終了すると、記録動作(インク吐出)を中断し
て被記録材4をキャリッジ移動方向と直角の方向(副走
査方向)に所定量紙送りし、次いで、再びキャリッジ2
をガイド軸に沿って移動(主走査)させながら次の行
の画像を記録していく。被記録材4はフィードローラ5
に圧接されており、被記録材4の紙送り(搬送)は該フ
ィードローラ5を所定量回転させることにより行なわれ
る。
【0017】フィードローラ5の駆動源はモーター(パ
ルスモーター)6であり、その回転力はフィードギア1
7を介して第1のポンプギア19に伝達することができ
るが、この伝達の可否(伝達、遮断)は切換レバー18
で切り換え制御することができる。第1のポンプギア1
9は、第2のポンプギア20および第3のポンプギア2
1を介して、ポンプカム22を駆動するように構成され
ている。
【0018】記録装置の記録領域外(フィードローラ5
を外れた位置)には、キャリッジ2の移動方向と垂直に
ワイパー23が装着されており、キャリッジ2の移動に
よって該ワイパー23で記録ヘッド1のインク吐出面
(吐出口形成面)51をワイピング(拭き取り清掃)す
るように構成されている。また、記録領域外の位置に
は、スライドレバー24がスライドレール25に沿って
左右方向に移動可能に装着されており、該スライドレバ
ー24はスライドバネ26によって図1中の左向きに付
勢されている。スライドレバー24にはヘッド当接部2
4aが設けられており、記録ヘッド1が図1の位置によ
り左側にある場合には記録ヘッド1とヘッド当接部24
aは離れており、記録ヘッド1が記録領域を外れて図1
中の右側へ移動してくると、記録ヘッド1がヘッド当接
部24aに当接し、スライドレバー24は記録ヘッド1
(キャリッジ2)とともに右方向に移動する。また、ス
ライドレバー24は、記録ヘッド1が右端位置から左向
きに移動する場合も、前記ヘッド当接部24aが離れる
まではキャリッジ2と連動して移動する。
【0019】キャリッジ2の移動方向と直角の方向の回
転軸27aを中心に回転可能なシリンダ27が設けられ
ている。このシリンダ27には、記録ヘッド1の吐出口
形成面51を覆う(キャッピングする)ためのキャップ
29が固定されている。このシリンダ27は、シリンダ
バネ28によって図1中の左回転(反時計)方向に付勢
されており、通常時には、図1に示すように、キャップ
29が斜目方向に向いたキャップ開放(記録ヘッド1を
キャッピングしない)状態となっている。また、シリン
ダ27には上方へ延びた係合部27bが設けられ、前記
スライドレバー24が右方向へ移動した時、該スライド
レバー24に設けられたシリンダ駆動部24bと前記係
合部27bが係合するように構成されている。
【0020】図3は図1に示すキャリッジ2の位置より
右端へキャリッジ2が移動した状態を示す。図3におい
て、記録ヘッド1がスライドレバー24のヘッド当接部
24aを押すことにより、スライドレバー24がスライ
ドレール25に沿ってスライドバネ26の付勢力に反し
て右方向に移動する。スライドレバー24の右向き移動
に伴って、該スライドレバーのシリンダ駆動部24bが
シリンダ27の係合部27bと係合し、シリンダバネ2
8の付勢力に抗して、該シリンダ27をその回転軸27
aを中心に右(時計)方向に回転させ、キャリッジ2が
図3の位置に到達すると、シリンダ27に固定されたキ
ャップ29が記録ヘッド1の正面に位置し、吐出口形成
面51は該キャップ29によってキャッピング(密閉し
た状態)される。
【0021】図2は、キャリッジ2が図1と図3の中間
に位置し、記録ヘッド1は未だキャッピングされない
が、前記フィードギア17の回転力を切り換え伝達する
ための切り換えレバー18は可動(切り換え可能)とな
っている状態を示す。図4および図5は、それぞれ、前
記シリンダ27の回りおよび前記ワイパー23の回りを
示す側面図である。図4は図3のキャッピング状態を示
し、この状態では、スライドレバー24のシリンダ駆動
部24bによってシリンダ27の係合部27bが押圧さ
れ、シリンダ27が回転軸27aを中心に回転し、キャ
ップ29が記録ヘッド1のインク吐出面(吐出口形成
面)51に密着した状態(キャッピング状態)となって
いる。
【0022】図4において、シリンダ27には、図中左
右方向に移動可能なピストン30が装着されている。前
記ポンプギア19を介してポンプカム22が回転駆動さ
れると、該ポンプカム22に設けられたカム面により前
記ピストン30が左右方向に移動し、キャップ29を介
して記録ヘッド1の吐出口からインクをシリンダ27内
に吸引し、吸引したインク(廃インク)を該シリンダ2
7に設けた廃インク管31より排出するように構成され
ている。すなわち、これらによって、記録ヘッド1の吐
出性能を回復させるための回復装置が構成されている。
【0023】図5において、ワイパー23はワイパーホ
ルダー32に固定されており、このワイパー23と記録
ヘッド1の吐出口形成面とのオーバーラップ量は、記録
ヘッド1のインク吐出部(吐出口形成面51)の右側方
部に倣うカム形状を有するワイパーホルダーの突起部3
2aによって管理されている。なお、ワイパーホルダー
32は、キャリッジ移動方向に設けられた回転軸32b
を中心に回転可能に取り付けられており、該ワイパーホ
ルダー32に回動可能に装着されたワイパーカム33を
介してワイパーバネ34により記録ヘッド1の吐出口形
成面51側へ付勢されている。
【0024】ワイパー23は、図1〜図3で示す右方向
にキャリッジ2が移動する際に、スライドレバー24の
ワイパーカム部24c(図5)により、ワイパーカム3
3をワイパーバネ34の付勢力に抗して跳ね退け、ワイ
パーホルダー突起部32aによって確保されるオーバー
ラップ量をもって記録ヘッド1の吐出口形成面51をワ
イピング(拭き取り清掃)する。
【0025】一方、キャリッジ2が左方向へ移動する際
には、ワイパーカム33は、スライドレバー24のワイ
パーカム部24cによって図5中の下方に押され、該ワ
イパーカム33が装着されたワイパーホルダー32はワ
イパーバネ34に抗して回転軸32bを中心に図5中の
左方向(反時計方向)に回転する。したがって、該ワイ
パーホルダーに保持されたワイパー23は記録ヘッド1
の吐出口形成面51から離れた状態になる。
【0026】次に、図6および図7と図1〜図3を参照
して、フィードローラ軸5aの回動力(駆動力)の切り
換え機構について説明する。このフィードローラ軸5a
の駆動力は、例えば、図36中のパルスモーター6等の
モーターから成る駆動源から前記フィードローラ5の軸
5aに伝達されたものである。図1〜図3並びに図6お
よび図7において、切り換えレバー18はフィードロー
ラ軸5aを回転中心として回転可能に装着されており、
該切り換えレバー18の下方先端部分に設けられた振り
子ギア軸18aには振り子ギア35が軸支されている。
この振り子ギア35は前記フィードローラ5に固定され
たフィードギア17と噛み合っている。
【0027】フィードローラ5が回転するとそのフィー
ドローラ軸5aに固定されたフィードギア17が回転
し、該フィードギア17の回転によって振り子ギア35
が回転駆動される。その際、該振り子ギア35を軸支し
ている切り換えレバー18は、前記フィードギア17の
回転方向に応じて所定方向のトルクを受け、固定されず
に回転可能である場合には、フィードローラ軸5aを中
心に所定方向に回転する。例えば、フィードギア17が
図7中の右方向(時計方向)に回転すると、切り換えレ
バー18も右回転方向(時計方向)へ回動し、振り子ギ
ア35が第1のポンプギア19と噛み合うようになり、
フィードローラ5の回転力が回復手段を駆動するための
第1のポンプギア19に伝達される。逆に、フィードギ
ア17を左回転させると、切り換えレバー18も左回転
方向へ回動し、振り子ギア35がASFギア36と噛み
合うようになり、フィードローラ5の回転力がASFを
駆動するためのASFギア36に伝達される。
【0028】しかしながら、図1および図6の切り換え
レバー18が中立位置に固定された状態では、前述のよ
うなポンプギア19またはASFギア36への駆動力伝
達切り換え動作は行なわれない。すなわち、図1および
図6の状態では、キャリッジ2が図1中の右側へ充分に
は移動していないためにスライドレバー24は図1中の
右方向に移動されず、スライドレバー24の左端に設け
られているピン部24dが切り換えレバー18のピン受
け部18bに深く係合した状態となっており、そのた
め、切り換えレバー18はフィードローラ5がいずれの
方向に回転しても図6に示す中立位置に固定されたまま
となり、前述の駆動力伝達の切り換えは行なわれない。
なお、切り換えレバー18のピン受け部18bは、図6
中の紙面に垂直な方向の上方部分(ピン部24dの入口
側)が前記ピン部24dの断面形状より充分に大きな形
状を有し、紙面に垂直な方向の下方部分(ピン挿入方向
の奥側)が前記ピン部24dの断面形状と略同じ形状と
なるように、テーパーがついた孔で形成されている。
【0029】そこで、図1および図6のスライドレバー
24の位置においては、ピン部24dが切り換えレバー
18のピン受け部18bに奥深く係合しているため、切
り換えレバー18は、その振り子ギア35がポンプギア
19およびASFギア36のどちらにも噛み合わない中
立位置に保持(固定)され、したがって、フィードロー
ラ5が回転しても、振り子ギア35が空回りするだけ
で、その回転力(駆動力)はポンプギア19およびAS
Fギア36のいずれにも伝達されない。なお、通常で
は、図6に示す状態の時に、フィードローラ5を回転さ
せて被記録材4の紙送りが行なわれる。
【0030】次に、フィードローラ5の正逆転により駆
動伝達を切り換え得る状態を示す図2、図3および図7
について説明する。これらの図において、キャリッジ2
が右端方向へ移動してくると、前述のようにスライドレ
バー24が右方向へ移動し、スライドレバー24の左端
に設けられたピン部24dが切り換えレバー18のピン
受け部18bから外れる。すると、図7に示すように、
切り換えレバー18が回転可能となり、前述したよう
に、フィードローラ5の回転および回転方向を制御する
ことによって、その回転力をポンプギア19またはAS
Fギア36に切り換え伝達することができる。すなわ
ち、例えば、フィードギア17(フィードローラ5)を
左回転させると切り換えレバー18も左回転し、切り換
えレバー18に回転支持されている振り子ギア35をA
SFギア36に噛み合せることができ、また、フィード
ギア17を右回転させると切り換えレバー18も右回転
し、振り子ギア35をポンプギア19に噛み合せること
ができ、フィードローラ5の駆動力を該振り子ギア35
を介してASFギア36またはポンプギア19のいずれ
かに切り換え伝達することができる。このようにして、
キャリッジが図2および図3に示す位置にある時に限っ
て、フィードローラ5の右回転によってポンプ(回復装
置のポンプ)を駆動し、該フィードローラ5の左回転に
よってASF(自動給紙装置)を駆動するように、駆動
力の伝達を切り換えることが可能な構成が得られた。す
なわち、駆動源の正逆転によって、駆動力の伝達を切り
換え得る構成が得られた。
【0031】前記記録手段(記録ヘッド)1は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録手段1は、前
記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより
生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧
力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録
を行なうものである。
【0032】図8は、前記記録手段(記録ヘッド)1の
インク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
図8において、被記録材4と所定の隙間(例えば、約
0.5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口形成
面51には、所定のピッチで複数の吐出口52が形成さ
れ、共通液室53と各吐出口52とを連通する各液路5
4の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生する
ための電気熱変換体(発熱抵抗体など)55が配設され
ている。本例においては、記録ヘッド1は、前記吐出口
52がキャリッジ2の走査方向と交叉する方向に並ぶよ
うな位置関係で、該キャリッジ2に搭載されている。こ
うして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電
気熱変換体55を駆動(通電)して、液路54内のイン
クを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口
52からインクを吐出させる記録ヘッド1が構成されて
いる。
【0033】図9〜図11は本発明を適用した記録装置
の第2実施例の要部構成を示す図であり、図9はキャリ
ッジ2がキャッピング位置に達しない時の記録装置の前
面図であり、図10はキャリッジ2がキャッピング位置
に達した時の記録装置の前面図であり、図11は図10
の側面図である。図9〜図11において、キャップ29
が設けられたシリンダ27は、そのアーム部27dに連
結されたシリンダバネ28によって、通常では、図9に
示すようにキャップ29が記録ヘッド1から離れるよう
に傾斜した位置(キャッピングしない位置)に保持され
ている。そこで、キャリッジ2に搭載された記録ヘッド
1が右端へ移動してくると、図10に示すように、記録
ヘッド1がシリンダ27のヘッドレバー部27cを押す
ことにより、シリンダ27がシリンダバネ28に抗して
回転し、キャップ29が記録ヘッド1の吐出口形成面5
1に密着するキャッピング状態になる。
【0034】図12は図9の状態(キャップ29が開放
した状態)における切り換えレバー18およびその回り
を横から見た側面図である。図12の状態においては、
シリンダ27のアーム部27dはシリンダバネ28によ
って下方へ下がった状態となり、このアーム部27dと
切り換えレバー18のカム部18cとの係合によって切
り換えレバー18の回動が規制(阻止)されている。す
なわち、切り換えレバー18はシリンダ27のアーム部
27dによって中立位置に保持(固定)され、フィード
ローラ5の駆動力(回転力)は、振り子ギア35までは
伝達されるが、ポンプギア19およびASFギア36の
いずれにも伝達されない状態になっている。例えば、図
12に示すように、フィードギア17が左回転しても、
切り換えレバー18の左方向回転がシリンダ27のアー
ム部27dによって阻止されているので、振り子ギア3
5はASFギア36に噛み合わない状態となっている。
【0035】図13は図10の状態(キャップ29で記
録ヘッド1をキャッピングした状態)における切り換え
レバー18およびその回りを横から見た側面図である。
図13の状態においては、シリンダ27のアーム部27
dがシリンダバネ28に抗して上へ上昇した状態になっ
ている。この状態では、シリンダ27のアーム部27d
が切り換えレバー18の回転中心またはその近傍に位置
しているため、切り換えレバー18のカム部18cは該
アーム部27dに規制されることがなく、したがって、
切り換えレバー18はフィードローラ軸5aを中心に自
由に回転することができる。
【0036】したがって、図13の状態でフィードギア
17(フィードローラ5)を図示のように左方向(反時
計方向)に回転させると、図7の場合と同様の作用によ
って切り換えレバー18が左方向に回転し、振り子ギア
35がASF(自動給紙装置)ギア36に噛み合う。こ
うして、フィードローラ5の回転力(駆動力)によって
ASF(自動給紙装置)を駆動することが可能となる。
また、図13の状態でフィードローラ5を右方向に回転
させると、図7の場合と同様の作用によって、振り子ギ
ア35がポンプギア19に噛み合うことになり、フィー
ドローラ5の回転力によってインク吐出回復用のポンプ
を駆動することが可能となる。すなわち、図13の状態
では、フィードローラ5の回転方向(正逆転)によっ
て、ASFへの駆動力伝達とポンプへの駆動力伝達とを
切り換えることが可能になる。なお、図9〜図13で説
明した第2実施例に係わる記録装置のその他の部分の構
成および動作は、図1〜図8で説明した第1実施例の場
合と実質上同じである。
【0037】図14および図15は、それぞれ、本発明
を適用した記録装置の第3実施例の要部構成を横から見
た側面図であり、図14はキャリッジ2が記録位置を含
む記録位置方向にある時の状態を示し、図15はキャリ
ッジ2が移動範囲の端部(例えば、キャッピング位置)
にある時の状態を示す。キャリッジ2が記録位置方向に
ある図14の状態では、フィードギア17(フィードロ
ーラ5)の駆動力はポンプギア19およびASFギア3
6のいずれにも伝達されない。一方、キャリッジ2が端
部にある図15の状態では、フィードギア17の駆動力
は、その回転方向によって、ポンプギア19への伝達と
ASFギア36への伝達を切り換えることが可能とな
る。
【0038】図14および図15において、キャリッジ
2の移動方向と平行に設けられた回転軸37aを中心と
して回転可能に装着されたリリースレバー37が設けら
れており、該リリースレバー37は、通常時には、図1
4に示すようにリリースバネ38によって図中の右回転
方向に付勢されている。また、キャリッジ2の移動方向
と平行に設けられた回転軸39aを中心として回転可能
に装着されたリリースカム39が設けられており、該リ
リースカム39の先端部に形成された受け孔39bには
前記リリースレバー37の先端部に設けた駆動軸37b
が係合している。さらに、前記リリースカム39の他端
部と切り換えレバー18の下端部との間には、該切り換
えレバー18の動きを規制するためのレバーバネ40が
取り付けられている。
【0039】図14の状態では、リリースレバー37は
リリースバネ38によって右回転方向へ引っ張られてお
り、リリースカム39はリリースレバー37の駆動軸3
7bを介して左方向へ回転した位置に保持されており、
切り換えレバー18はレバーバネ40によって下方向へ
引っ張られた状態になっている。したがって、この図1
4の状態では、切り換えレバー18が図示のような下向
きの中立位置に保持されるため、フィードギア17(フ
ィードローラ5)を左右いずれの方向に回転させても、
その回転力はポンプギア19およびASFギア36のい
ずれにも伝達されない。
【0040】一方、キャリッジ2が端部に位置する図1
5の状態では、リリースレバー37は、キャリッジ2の
カム部2aによって、リリースバネ38に抗して左回転
方向に回動させられる。そのため、リリースカム39
は、リリースレバー37の駆動軸37bによって右回転
方向に回動させられる。このような状態になると、図1
5に示すように、リリースカム39の他端部と切り換え
レバー18の下端部との間に取り付けられたレバーバネ
40のバネ力が無効となり、切り換えレバー18はフィ
ードローラ軸5aを中心として回動可能な状態となる。
【0041】そこで、例えば、図15に示すようにフィ
ードギア17(フィードローラ5)を左回転させると、
図7の場合と同様、切り換えレバー18が左回転し、振
り子ギア35をASFギア36に噛み合わせることがで
きる。すなわち、フィードローラ5を左回転させること
により、その駆動力(回転力)によってASF(自動給
紙装置)を駆動することが可能になる。一方、フィード
ギア17を右回転させると、切り換えレバー18を右回
転させて振り子ギア35をポンプギア19に噛み合わせ
ることにより、フィードローラ5の駆動力(回転力)に
よって回復操作用のポンプを駆動することが可能にな
る。
【0042】このように、図15の状態では、駆動源の
正逆転によって、駆動力の伝達を切り換えることができ
る。なお、図14および図15で説明した第3実施例に
係わる記録装置のその他の部分の構成および動作は、図
1〜図8あるいは図9〜図13で説明した第1実施例あ
るいは第2実施例の場合と実質上同じである。
【0043】以上、図1〜図15を参照して説明した各
実施例によれば、正逆転動作により駆動の伝達が切り換
わる切り換え機構において、キャリッジ2の動作によっ
て駆動が伝達されない中立位置へ切り換わるように構成
したので、モーター等から成る駆動源の数を減らすこと
ができ、コストダウンを図ることが可能となった。ま
た、キャリッジ2の移動方向、すなわち、記録装置の幅
方向の寸法を小さくすることができ、記録装置の小型軽
量化を図ることができた。さらに、キャリッジ2を所定
位置に停止させるだけでよく、単にその位置で駆動源を
正逆転させることにより駆動を切り換えることができる
ので、切り換え時間の短縮化およびシーケンスの簡単化
を図ることができ、記録装置の信頼性を向上させること
ができた。すなわち、駆動源(パルスモータ6)の正逆
転とキャリッジ2の位置に基づき、且つ前記振り子ギア
35が前記駆動源の回転方向に応じた方向へ移動するこ
とを利用して駆動力を対応する駆動対象へ選択的に伝達
可能とする伝達可能状態と駆動力がいずれの駆動対象に
も伝達されない中立状態とを切り換えることから、複数
の駆動対象を共通の駆動源で駆動するに際し、ワンウエ
イクラッチ等の駆動伝達遮断機構を必要とせずに、駆動
対象及び駆動態様の多様性を簡単に実現できるととも
に、駆動力伝動機構の簡単化により部、品点数の削減、
駆動切り換え時間の短縮化、駆動切り換えシーケンスの
簡単化、及びコストダウンを図ることができ、さらに、
キャリッジ2の移動方向と垂直な面内で移動する振り子
ギア35を用いて駆動力の伝達/遮断の切り換えを行う
ことから、記録装置の幅方向寸法を大幅に減らして装置
の小型軽量化を図ることができる記録装置が提供され
る。
【0044】図16〜図24は本発明を適用した記録装
置の第4実施例の右端部分の要部構成を示す図である。
図16〜図18はそれぞれ記録装置の右端部分でのキャ
リッジ2の位置が異なる時の状態を示す前面図であり、
図19〜図21はそれぞれ図16〜図18中の右側から
見た側面図であり、図22〜図24はそれぞれ図16〜
図18中の矢印A方向から切り換えレバー18とスライ
ドレバー24の状態を見た模式図である。
【0045】図16〜図24の第4実施例の構成は、切
り換えレバー18とスライドレバー24の嵌合(係合状
態)を除いて、図1〜図8の第1実施例の場合と実質上
同じである。したがって、駆動切り換え機構の全体構成
を示す図16〜図21においては、図1〜図7の第1実
施例の各部分に対応する部分を同一符号で示し、それら
の詳細説明は省略する。
【0046】図16、図19および図22は、キャリッ
ジ2が未だ左方向位置にあって、記録ヘッド1がキャッ
ピングされず、切換レバー18が中立位置に固定されて
フィードローラ5の正逆転が紙送りのみに使用される状
態を示す。図17、図20および図23は、キャリッジ
2が右端部に接近し、記録ヘッド1がキャップ29と対
向する位置にあるが、記録ヘッド1が未だキャッピング
されず、切り換えレバー18がフィードローラ5の正回
転方向にはロックされ、逆回転方向にはフリーとなり、
ASF(自動給紙装置)には駆動が伝達されず、回復系
のポンプには駆動が伝達される状態を示す。図18、図
21、図24は、キャリッジ2が充分な右端部の位置
(キャッピング位置)にあり、記録ヘッド1がキャップ
29でキャッピングされ、切り換えレバー18がフィー
ドローラ5の正逆転の両方向にフリーとなり、該フィー
ドローラ5の正逆転によってASFの駆動および回復系
の駆動を切り換えることが可能な状態を示す。
【0047】次に、図16〜図24を参照して、キャリ
ッジ2の位置による前述3つの状態における駆動の切り
換えについて説明する。図18、図21および図24
おいて、切り換えレバー18はフィードローラ軸5aを
回転中心として回転可能に装着されており、該切り換え
レバー18の下方先端部に設けられた振り子ギア軸18
aには振り子ギア35が軸支されている。切り換えレバ
ー18がフリーの状態である場合には、フィードローラ
5を回転させることによりフィードローラ軸5aに固定
されたフィードギア17が回転すると、該フィードギア
17の回転方向(正逆転)に応じて、該フィードギア1
7に噛み合っている振り子ギア35を介して、切り換え
レバー18はフィードローラ軸5aを中心として所定方
向に回転する。例えば、フィードギア17が図21中の
右方向に回転すると切り換えレバー18も右方向に回転
し、振り子ギア35がポンプギア19と噛み合うように
なる。逆に、フィードギア17が左回転すると切換レバ
ー18も左回転し、振り子ギア35がASFギア36と
噛み合うようになる。こうして、フィードローラ軸5a
の正逆転に応じて、回復系への駆動力伝達とASF(自
動給紙装置)への駆動力伝達を切り換えることができ
る。
【0048】しかしながら、図16、図19および図2
2の状態では、キャリッジ2が左方向位置にあるので、
スライドレバー24は図16中の右方向に移動されず、
スライドレバー24の左端に設けられているピン部24
dが切り換えレバー18のピン受け部18bに深く係合
した状態となっており、このため、フィードローラ軸5
aが回転しても切り換えレバー18は中立位置に固定さ
れたままとなり、いずれの側にも前述のような駆動力伝
達は行なわれない。すなわち、切り換えレバー18のピ
ン受け部18bは図22〜図24に示すような形状とな
っており、図22の状態では、スライドレバー24のピ
ン部24dが切換レバー18のピン受け部18bの奥深
くまで係合しているため、切り換えレバー18は図19
に示す中立位置に保持(固定)されることになる。その
ため、フィードローラ5が回転しても、振り子ギア35
はポンプギア19およびASFギア36のいずにも噛み
合わうことができず、フィードローラ5の回転力は振り
子ギア35の空回りで終わり、駆動力の伝達は行なわれ
ない。なお、通常の紙送り(被記録材4の搬送)は、図
19の状態でフィードローラ5を回転(正転)させるこ
とにより行なわれる。
【0049】次に図17、図20および図23の状態に
ついて説明する。図17に示すように、キャリッジ2が
右方向へ移動して右端部の近傍に位置にくると、スライ
ドレバー24が記録ヘッド1によって右方向へ所定量だ
け移動させられ、図23に示すように、スライドレバー
24の左端に設けられたピン部24dが切り換えレバー
18のピン受け部18bの中間位置に嵌合する(差し込
まれた)状態となる。この状態では、図20および図2
3に示すように、切り換えレバー18はポンプキア19
側へのみ回転可能となり、フィードギア17を右回転さ
せると切り換えレバー18も右回転し、該切り換えレバ
ー18に軸支されている振り子ギア35がポンプギア1
9に噛み合う。一方、図17および図23の状態でフィ
ードギア17を左回転させた場合には、切り換えレバー
18は途中でロックされ、振り子ギア35はASFギア
36とは噛み合うことができない。
【0050】図17、図20および図23の状態では、
キャリッジ2は、搭載された記録ヘッド1がキャップ2
9と対向するが該キャップ29によって未だキャッピン
グされない位置にある。このキャリッジ位置は、例え
ば、記録ヘッド1の予備吐出等が可能な位置である。し
たがって、このキャリッジ位置においてフィードローラ
5を右回転させれば、振り子ギア35がポンプギア19
と噛み合うことによりポンプを駆動することができ、予
備吐出されたキャップ内のインクを吸引処理(排出)す
ることができる。なお、通常の回復動作中においても、
キャップ29を記録ヘッド1に圧接してインク吸引を行
なった後に、キャリッジ2を図17の位置まで戻してキ
ャップ29を吐出口形成面51から離し、前述のように
キャップ29内のインクを吸引排出することにより、キ
ャップ29内のインクを吸引するための空吸引を行なう
ことができる。
【0051】一方、図17、図20および図23の状態
で紙送りを行いたい場合、もしくは紙送りを行っている
際中に予備吐出を行う場合等は、このキャリッジ位置に
てフィードギア17を左回転させる必要がある。この場
合においては、前述のように切り換えレバー18が途中
でロックされ、振り子ギア35がASFギア36と噛み
合うことがないので、ASF(自動給紙装置)が駆動さ
れるという不都合はない。
【0052】次に、図18、図21および図24の状態
について説明する。キャリッジ2を図17の位置からさ
らに右方向へ移動させると、スライドレバー24もさら
に右方向へ移動し、図18に示すように記録ヘッド1の
吐出口形成面51をキャップ29で密閉するキャッピン
グ位置になる。このキャッピング位置では、図24に示
すように、スライドレバー24の左端に設けられたピン
部24dが切換レバー18のピン受け部18bより抜け
た状態となる。すなわち、図21に示すように、切り換
えレバー18がポンプギア19側およびASFギア36
側のいずれの方向にも回転可能となる。
【0053】そこで、フィードギア17を右回転させる
と、切り換えレバー18も右回転し、切り換えレバー1
8に軸支されている振り子ギア35がポンプギア19に
噛み合う。また、フィードギア17を左回転させると、
切り換えレバー18も左回転し、振り子ギア35がAS
Fギア36に噛み合う。すなわち、フィードローラ5の
正逆転により、その駆動力の伝達をいずれの側へも切り
換えることができる。
【0054】図18、図21、図24に示すキャリッジ
2の位置では、記録ヘッド1はキャップ29によってキ
ャッピング(密閉)されており、この状態では、フィー
ドギア17を右回転させることにより記録ヘッド1の吐
出口52の回復動作を行なうことができ、また、フィー
ドギア17を左回転させることによりASF(自動給紙
装置)を駆動することが可能となる。
【0055】図25〜図27は本発明を適用した記録装
置の第5実施例の要部構成を示す部分断面図である。な
お、本実施例は図22〜図24に示した第4実施例の各
状態を他の方法で実現するものである。図25〜図27
において、スライドレバー24の切り換えレバー18と
の嵌合部分は、図25〜図27中の上下方向に段差を有
する形状をしており、前述の第4実施例におけるキャリ
ッジ2の各位置(図16〜図18)により、図25〜図
27に示す各位置を取るように構成されている。また、
切り換えレバー18には、スライドレバー24の段差形
状の最も広い部位が係合し得る大きさの受け部(孔)が
形成されている。図25〜図27に示す第5実施例は、
以上の点で前述の第4実施例と相違しているが、その他
の部分では実質上同じ構成を有している。
【0056】図25はキャリッジ2が左方向位置(図1
6の位置)にある時の状態を示し、この図25の状態に
おいては、スライドレバー24は最も左方向に移動した
位置にあり、該スライドレバー24の段差形状の最も広
い部分が切り換えレバー18と係合(嵌合)している。
したがって、この状態では、切り換えレバー18の回転
は両方向ともスライドレバー24によって規制(または
阻止)されており、そのため、フィードローラ5を正逆
いずれの方向に回転させても、駆動の伝達は行われず、
回復動作およびASF動作のいずれも行うことができな
い。
【0057】図26はキャリッジ2が左端部にある程度
接近した位置にあり、スライドレバー24を右方向へ途
中まで移動させた状態を示す。図26の状態において
は、スライドレバー24の段差形状の片側(上側)のみ
広くなった部分が切換レバー18の受け部と係合(嵌
合)している。そのため、切換レバー18は図中の上方
向へのみ回転することができ、図中の下方向への回転は
規制(阻止)されている。したがって、図26の状態で
は、フィードギア17を右回転させることにより回復動
作は可能であるが、該フィードギア17を左回転させて
もASF動作は不可能である。
【0058】図27は、キャリッジ2が図26の位置か
らさらに右方向へ移動し、記録ヘッド1をキャッピング
する位置にある時の状態を示す。図27の状態において
は、スライドレバー24の段差形状の最も細い部分が切
り換えレバー18の受け部と係合(嵌合)している。そ
のため、切り換えレバー18は、図中の上下方向とも規
制されておらず、いずれの方向にも回転可能な状態とな
っている。したがって、ポンプギア19を介する回復動
作およびASFギア36を介するASF動作とも駆動可
能であり、フィードギア17の正逆転によって回復動作
およびASF動作のための駆動伝達を切り換えることが
できる。
【0059】図28は本発明を適用した記録装置の第6
実施例の要部構成を示す部分断面図である。なお、本実
施例は、図25〜図27に示した第5実施例の各状態の
他に、回復動作が不可でASF動作が可である位置を設
けたものである。図28において、スライドレバー24
はくしば形状をしており、キャリッジ2の移動により図
28中の左右方向に移動するように構成されている。図
28中のa〜dは、スライドレバー24が左右方向に移
動する際の切り換えレバー18の相対的位置を示す。す
なわち、キャリッジ2が左側の位置から右方向へ移動す
るにしたがって、切り換えレバー18は順次d→c→b
→aの相対的位置を取ることになる。
【0060】キャリッジ2が右端部のキャッピング位置
にある時には、切り換えレバー18はa位置にある。こ
の状態では、切り換えレバー18はスライドレバー24
による規制を全く受けずにいずれの方向にも回転するこ
とができ、したがって、フィードローラ5の正逆転によ
って回復動作およびASF動作の双方に駆動伝達を切り
換えることができる。
【0061】キャリッジ2の左向き移動によりスライド
レバー24が左方向へ移動して切換レバー18が相対的
にbの位置となった場合には、ASF動作側のみ規制さ
れた状態となり、したがって、ASFの駆動伝達は不可
能だが、回復動作への駆動伝達は可能な状態となる。
【0062】キャリッジ2およびスライドレバー24が
さらに左側へ移動することにより、切り換えレバー18
が相対的にcの位置となった場合には、回復動作側のみ
規制された状態となり、したがって、回復動作への駆動
伝達は不可能だが、ASF動作への駆動伝達は可能な状
態となる。
【0063】キャリッジ2がさらに左側へ移動すると、
キャリッジ2とスライドレバー24との当接が解除さ
れ、切り換えレバー18が相対的にdの位置となる。こ
の状態では、切り換えレバー18の回復動作側およびA
SF動作側の動きの双方が規制され、回復動作への駆動
伝達およびASF動作への駆動伝達の両方が不可能な状
態となる。
【0064】このように、図28に示すようなくしば状
のスライドレバー24を用いることにより、回復動作お
よびASF動作の両方をそれぞれ独立に動作可能または
動作不可能にすることができ、キャリッジ2の移動のみ
でこれらを組み合わせた全ての状態を実現させることが
できる。
【0065】図29〜図35は本発明を適用した記録装
置の第7実施例の右端部分の要部構成を示す図である。
図29〜図31はそれぞれ記録装置の右端部分でのキャ
リッジ2の位置が異なる時の状態を示す前面図であり、
図32〜図35はそれぞれ図29〜図31中の右側から
見た側面図である。
【0066】図29〜図35の第7実施例の構成は、切
り換えレバー18とスライドレバー24との嵌合(係合
状態)を除いて、図9〜図10の第2実施例の場合と実
質上同じである。したがって、駆動切り換え機構の全体
構成を示す図29〜図31においては、図1〜図7の第
1実施例の各部分に対応する部分を同一符号で示し、そ
れらの詳細説明は省略する。
【0067】図31および図35は、キャリッジ2が未
だ左方向位置にある通常状態を示し、この状態では、シ
リンダ27はそのアーム部27dに係止されたシリンダ
バネ28によって図1に示す角度位置となっている。
【0068】記録ヘッド1を搭載したキャリッジ2が右
端へ向けて移動するに従い、記録ヘッド1がシリンダ2
7のヘッドレバー部27cを押すことにより、シリンダ
27がシリンダバネ28に抗して回転し、図30に示す
ように記録ヘッド1の吐出口形成面51がキャップ29
と対向する状態となる。この状態では、吐出口形成面5
1はまだキャッピングされていない。記録ヘッド1がさ
らに右端へ移動すると、図29に示すように、シリンダ
27がさらに回動してキャップ29が吐出口形成面51
に密着し、記録ヘッド1がキャッピングされた状態とな
る。
【0069】図32は図29に示す状態を横方向から見
て切り換えレバー18の周りを示す側面図であり、フィ
ードギア17(フィードローラ5)を左回転させた状態
を示す。この状態では、シリンダ27のアーム部27d
の先端部が切り換えレバー18の略回転中心付近にて該
切り換えレバー18のカム部18cと係合している。し
たがって、図29および図32のキャッピング位置で
は、切り換えレバー18の回転は前記アーム部27dに
よって何ら規制されない状態となっている。この状態で
は、フィードギア17を左回転させると、図32に示す
如く、振り子ギア35がASFギア36と噛み合い、A
SF(自動給紙装置)を駆動することが可能となる。一
方、この状態でフィードギア17を右回転させると、振
り子ギア35が第1のポンプギア19と噛み合い、回復
ポンプを駆動することが可能となる。すなわち、図29
および図32に示すキャッピング位置では、フィードロ
ーラ5の正逆転により、ASFおよび回復ポンプの双方
に対する駆動伝達を切り換えることができる。
【0070】図30は図29からキャリッジ2を若干左
向きに移動させた時の状態またはキャリッジ2を右方向
へ移動させる場合に右端のキャッピング位置の手前で停
止させた状態を示す。図33および図34は図30に示
す状態を横から見た図であり、図33はフィードギア1
7を右回転させた状態を示し、図34はフィードギア1
7を左回転させた状態を示す。この状態では、シリンダ
27のアーム部27dは、図33に示すように、切換レ
バー18のカム部18cの下側中間部に位置しており、
フィードギア17を右回転させる時の切換レバー18の
回転は阻止(規制)されないが、該フィードギア17を
左回転させる時の切り換えレバー18の回転は阻止(規
制)される状態となっている。したがって、フィードギ
ア17を右回転させると、振り子ギア35がポンプギア
19と噛み合って回復ポンプへの駆動伝達が可能とな
る。一方、フィードギア17を左回転させる場合には、
前記カム部18cと前記アーム部27dとの係合によっ
て切り換えレバー18の回転が阻止(規制)されるた
め、振り子ギヤ35がASFギア36と噛み合うことは
なく、ASFへの駆動伝達は行われない。すなわち、キ
ャリッジ2を図30に示す位置に停止させることによ
り、回復動作は可能であるが、ASFの駆動は不可能で
ある状態を実現することができる。
【0071】図31はシリンダ27が未だ回転しない
(あるいは殆ど回転しない)状態を示し、図35は図3
1に示す状態を横から見た側面図である。この状態で
は、図35に示すように、シリンダ27のアーム部27
dは下方位置にあって切り換えレバー18のカム部18
cの細幅部分に係合しており、フィードギア17が回転
しても切り換えレバー18はいずれの方向にも回転でき
ない状態となっている。したがって、フィードローラ5
が左右いずれの方向に回転しても、切り換えアーム18
は中立位置に保持され、振り子ギア35はポンプギア1
9およびASFギア36のいずれとも噛み合うことはな
い。すなわち、図31のキャリッジの位置では、フィー
ドローラ5を正逆転いずれの方向に駆動しても、振り子
ギア35が空回りするだけであり、回復動作およびAS
F駆動のいずれも行われない。なお、記録中などにおけ
る被記録材4の紙送りは、通常、この図31および図3
5の状態の時に行なわれる。
【0072】以上、図16〜図35で説明した第4〜第
7実施例によれば、図1〜図15で説明した第1〜第3
実施例の場合と同様の効果が得られる他に、例えば、記
録ヘッド1がキャッピング(密閉)されることなくキャ
ップ29と対向する状態にある予備吐出の位置において
も、回復ポンプによる回復動作を行なうだけではなく、
予備吐出と同時に紙送りを行なう(ASFを駆動させな
い)ことが可能となる。このため、記録装置の動作シー
ケンスを簡略化するとともに、記録動作の全体的なスル
ープットを向上することが可能となった。
【0073】なお、前述の各実施例では、キャリッジ2
に搭載した記録ヘッド1でスライドレバー24またはシ
リンダ27を移動させるように構成したが、これはキャ
リッジ2自体または該キャリッジ2とともに移動する他
の部材を用いて移動させるように構成してもよい。
【0074】また、前述の各実施例では、1個の記録手
段(記録ヘッド)1で記録する場合を例示したが、本発
明は、異なる色で記録する複数の記録手段を備えたカラ
ー用の記録装置、あるいは色彩が同じで濃度が異なるイ
ンクで記録する複数の記録手段を用いる階調記録用の記
録装置など、記録手段(記録ヘッド)の数に関係なく、
同様に適用することができ、同様の作用効果を達成し得
るものである。さらに、前述の各実施例では、記録ヘッ
ドとインクタンクを一体化したカートリッジタイプの記
録手段(ヘッドカートリッジ)1を使用する場合を例に
挙げて説明したが、本発明は、記録ヘッドとインクタン
クを別々に設け、これらをインク供給管等で接続する構
成のものなど、その他の記録ヘッドおよびインクタンク
の構成形態を有する記録装置においても、同様に適用す
ることができ、同様の効果が得られるものである。
【0075】なお、本発明は、インクジェット記録装置
に適用する場合には、例えば、ピエゾ素子等の電気機械
変換体等を用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するも
のに適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してイ
ンクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェッ
ト記録装置において優れた効果をもたらすものである。
かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成
できるからである。
【0076】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体
(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0077】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0078】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0079】さらに、記録装置が記録できる被記録材
(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有するフルライ
ンタイプの記録ヘッドに対しても、本発明は有効に適用
できる。そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッ
ドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体
的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でもよい。加えて、上例のようなシリアルタイプのもの
でも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置
本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体
的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0080】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは
別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0081】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又
は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0082】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0083】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0084】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
(請求項1)の記録装置によれば、記録手段を搭載し被
記録材に沿って移動するキャリッジと、正逆転可能な駆
動源と、該駆動源からの駆動力の伝達/遮断を切り換え
るべく前記キャリッジが移動する方向と垂直な面内を移
動する振り子ギアと、を有し、前記振り子ギアが前記駆
動源の回転の方向に応じた方向へ前記駆動源の回転によ
り移動することで前記駆動源の正逆転による駆動力の双
を対応する駆動対象へ伝達可能とする切り換え伝達可
能状態と、前記振り子ギアが前記駆動源の一方向の回転
に応じた方向へ前記駆動源の回転により移動することで
前記駆動源の正逆転による駆動力のうちの一方のみを対
応する駆動対象に伝達可能とする一方向伝達可能状態
と、前記振り子ギアが空回りして前記駆動源からの駆動
力がいずれの駆動対象にも伝達されない中立状態と、を
前記キャリッジの位置に応じて切り換える構成としたの
で、駆動源の正逆転とキャリッジの位置に基づき、且つ
前記振り子ギアが前記駆動源の回転方向に応じた方向へ
移動することを利用して駆動力を対応する駆動対象へ選
択的に伝達可能とする切り換え伝達可能状態と、駆動対
象のいずれか一方のみへ伝達可能とする一方向伝達可能
状態と、駆動力がいずれの駆動対象にも伝達されない中
立状態とを切り換えることから、複数の駆動対象を共通
の駆動源で駆動するに際し、ワンウエイクラッチや選択
噛合機構等の駆動伝達選択機構を必要とせずに、駆動対
象及び駆動態様の多様性を簡単に実現できるとともに、
駆動力伝動機構の簡単化により、部品点数の削減、駆動
切り換え時間の短縮化、駆動切り換えシーケンスの簡単
化、及びコストダウンを図ることができ、さらに、キャ
リッジの移動方向と垂直な面内で移動する振り子ギアを
用いて駆動力の伝達/遮断の切り換えを行うことから、
記録装置の幅方向寸法を大幅に減らして装置の小型軽量
化を図ることができる記録装置が提供される。
【0086】請求項3の発明によれば、記録手段を搭載
し被記録材に沿って移動するキャリッジと、正逆転可能
な駆動源と、該駆動源からの駆動力の伝達/遮断を切り
換えるべく前記キャリッジが移動する方向と垂直な面内
を移動する振り子ギアと、を有し、前記振り子ギアが前
記駆動源の回転の方向に応じた方向へ前記駆動源の回転
により移動して前記駆動源からの駆動力を対応する駆動
対象へ伝達可能とする伝達可能状態と、前記振り子ギア
が空回りして前記駆動源からの駆動力がいずれの駆動対
象にも伝達されない中立状態と、を前記キャリッジの位
置に応じて切り換えるように構成され、前記伝達可能状
態においては、前記駆動力は前記記録手段の回復を行な
う回復系と自動給紙装置とのどちらか一方へ切り換えら
れて伝達される構成としたので、ワンウエイクラッチ
選択噛合機構等の駆動伝達選択機構を必要とせずに、回
復系及び自動給紙装置を共通の駆動源で駆動することが
でき、駆動対象及び駆動態様の多様性を簡単に実現でき
るとともに、駆動力伝動機構の簡単化により、部品点数
の削減、駆動切り換え時間の短縮化、駆動切り換えシー
ケンスの簡単化、及びコストダウンを図ることができ、
さらに、キャリッジの移動方向と垂直な面内で移動する
振り子ギアを用いて駆動力の伝達/遮断の切り換えを行
うことから、記録装置の幅方向寸法を大幅に減らして装
置の小型軽量化を図ることができる記録装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録装置の第1実施例の駆動
伝達を行わない中立状態での要部構成を示す前面図であ
る。
【図2】図1の記録装置の駆動伝達の切り換えが可能な
キャップ開放状態での要部構成を示す前面図である。
【図3】図1の記録装置の駆動伝達の切り換えが可能な
キャッピング状態での要部構成を示す前面図である。
【図4】図1の記録装置の駆動伝達の切り換えが可能な
キャッピング状態での要部構成を示す側面図である。
【図5】図1の記録装置の記録ヘッドをワイピングする
ためのワイパー回りの構成を示す側面図である。
【図6】図1の記録装置の駆動伝達機構の切り換えレバ
ーが中立位置に固定された状態を示す側面図である。
【図7】図1の記録装置の駆動伝達機構の切り換えレバ
ーが回転可能な状態を示す側面図である。
【図8】図1の記録装置の記録ヘッドのインク吐出部の
構造を模式的に示す部分斜視図である。
【図9】本発明を適用した記録装置の第2実施例の駆動
伝達を行わない中立状態での要部構成を示す前面図であ
る。
【図10】図9の記録装置の駆動伝達の切り換えが可能
なキャッピング状態での要部構成を示す前面図である。
【図11】図10中のシリンダ回りを示す側面図であ
る。
【図12】図9中の切り換えレバー回りを示す側面図で
ある。
【図13】図10中の切り換えレバー回りを示す側面図
である。
【図14】本発明を適用した記録装置の第3実施例の駆
動伝達を行わない中立状態での要部構成を示す側面図で
ある。
【図15】図14の駆動伝達の切り換えが可能な状態を
示す側面図である。
【図16】本発明を適用した記録装置の第4実施例の駆
動伝達を行わない中立状態での要部構成を示す前面図で
ある。
【図17】図16の記録装置の片側へのみ駆動伝達可能
な状態を示す前面図である。
【図18】図16の記録装置の駆動伝達切り換えが可能
なキャッピング状態を示す前面図である。
【図19】図16の側面図である。
【図20】図17の側面図である。
【図21】図18の側面図である。
【図22】図16の位置での切り換えレバーとスライド
レバーの状態を示す部分断面図である。
【図23】図17の位置での切り換えレバーとスライド
レバーの状態を示す部分断面図である。
【図24】図18の位置での切り換えレバーとスライド
レバーの状態を示す部分断面図である。
【図25】本発明を適用した記録装置の第5実施例の駆
動伝達不可能な中立位置での切り換えレバーとスライド
レバーの状態を示す部分断面図である。
【図26】図25の片側へのみ駆動伝達可能な状態を示
す部分断面図である。
【図27】図25の両側へ駆動伝達切り換え可能な状態
を示す部分断面図である。
【図28】本発明を適用した記録装置の第6実施例の切
り換えレバーとスライドレバーの各相対位置での状態を
示す部分断面図である。
【図29】本発明を適用した記録装置の第7実施例の両
側へ駆動伝達切り換え可能なキャッピング位置での状態
を示す前面図である。
【図30】図29の記録装置の片側へのみ駆動伝達可能
な状態を示す前面図である。
【図31】図29の記録装置のいずれの側へも駆動伝達
不可能な状態を示す前面図である。
【図32】図29の側面図である。
【図33】図30の位置でフィードギアを右回転させた
時の状態を示す側面図である。
【図34】図30の位置でフィードギアを左回転させた
時の状態を示す側面図である。
【図35】図31の側面図である。
【図36】従来の駆動切換機構を備えた記録装置の構成
を例示する斜視図である。
【図37】図36の記録装置の駆動伝達切り換え機構を
示す部分斜視図である。
【図38】図37中の伝達切り換え用のギア配置を示す
部分斜視図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 キャリッジ 2a キャリッジカム部 3 キャリッジ軸 4 被記録材 5 フィードローラ 5a フィードローラ軸 6 パルスモータ 17 フィードギア 18 切り換えレバー 18a 振り子ギア軸 18b ピン受け部 18c カム部 19 第1のポンプギア 20 第2のポンプギア 21 第3のポンプギア 22 ポンプカム 23 ワイパー 24 スライドレバー 24a ヘッド当接部 24b シリンダ駆動部 24c ワイパーカム部 24d ピン部 25 スライドレール 26 スライドバネ 27 シリンダ 27a 回転軸 27b 係合部 27c ヘッドレバー部 27d アーム部 28 シリンダバネ 29 キャップ 30 ピストン 31 廃インク管 32 ワイパーホルダー 33 ワイパーカム 34 ワイパーバネ 35 振り子ギア 36 ASFギア 37 リリースレバー 37a 回転軸 37b 駆動軸 38 リリースバネ 39 リリースアーム 39a 回転軸 39b 受け孔 40 レバーバネ 51 吐出口形成面 52 吐出口 55 電気熱変換体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 才川 悟志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 柳 治幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 野島 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 谷石 信之介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 浅野 潤一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−139765(JP,A) 特開 平3−36068(JP,A) 特開 平3−5181(JP,A) 特開 平2−270580(JP,A) 特開 昭63−166573(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 23/02 B41J 2/165 B41J 19/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段を搭載し被記録材に沿って移動
    するキャリッジと、正逆転可能な駆動源と、該駆動源か
    らの駆動力の伝達/遮断を切り換えるべく前記キャリッ
    ジが移動する方向と垂直な面内を移動する振り子ギア
    と、を有し、 前記振り子ギアが前記駆動源の回転の方向に応じた方向
    へ前記駆動源の回転により移動することで前記駆動源
    正逆転による駆動力の双方を対応する駆動対象へ伝達可
    能とする切り換え伝達可能状態と、前記振り子ギアが前
    記駆動源の一方向の回転に応じた方向へ前記駆動源の回
    転により移動することで前記駆動源の正逆転による駆動
    力のうちの一方のみを対応する駆動対象に伝達可能とす
    る一方向伝達可能状態と、前記振り子ギアが空回りして
    前記駆動源からの駆動力がいずれの駆動対象にも伝達さ
    れない中立状態と、を前記キャリッジの位置に応じて切
    り換えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段の吐出口形成面をキャップ
    で密閉するキャッピング位置で前記切り換え伝達可能状
    態になることを特徴とする請求項1の記録装置。
  3. 【請求項3】 記録手段を搭載し被記録材に沿って移動
    するキャリッジと、正逆転可能な駆動源と、該駆動源か
    らの駆動力の伝達/遮断を切り換えるべく前記キャリッ
    ジが移動する方向と垂直な面内を移動する振り子ギア
    と、を有し、 前記振り子ギアが前記駆動源の回転の方向に応じた方向
    へ前記駆動源の回転により移動して前記駆動源からの駆
    動力を対応する駆動対象へ伝達可能とする伝達可能状態
    と、前記振り子ギアが空回りして前記駆動源からの駆動
    力がいずれの駆動対象にも伝達されない中立状態と、を
    前記キャリッジの位置に応じて切り換えるように構成さ
    れ、前記伝達可能状態においては、前記駆動力は前記記
    録手段の回復を行なう回復系と自動給紙装置とのどちら
    か一方へ切り換えられて伝達されることを特徴とする記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記中立状態から前記伝達可能状態への
    切り換え動作と前記記録手段の吐出口形成面をキャップ
    で覆うキャッピング動作とを連動させることを特徴とす
    る請求項3の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段から被記録材へインクを吐
    出させて記録を行なうことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかの記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段が、インクを吐出するため
    に用いられる熱エネルギーを発生するための電気熱変換
    体を備えているインクジェット記録手段であることを特
    徴とする請求項の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段が、前記電気熱変換体によ
    って印加される熱エネルギーによりインクに生じる膜沸
    騰を利用して、吐出口よりインクを吐出させることを特
    徴とする請求項の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記中立状態において、前記駆動力によ
    り被記録材の送りが行なわれることを特徴とする請求項
    1〜7の記録装置。
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