JP3362150B2 - ブラシレスdcモータ駆動方法およびその装置 - Google Patents

ブラシレスdcモータ駆動方法およびその装置

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JP3362150B2
JP3362150B2 JP33547895A JP33547895A JP3362150B2 JP 3362150 B2 JP3362150 B2 JP 3362150B2 JP 33547895 A JP33547895 A JP 33547895A JP 33547895 A JP33547895 A JP 33547895A JP 3362150 B2 JP3362150 B2 JP 3362150B2
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広之 山井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はブラシレスDCモ
ータ駆動方法およびその装置に関し、さらに詳細にいえ
ば、インバータを用いてブラシレスDCモータを駆動す
るブラシレスDCモータ駆動方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ACモータに比べて高効率なモータとし
て、回転子巻線に代えて回転子に永久磁石を装着するこ
とにより、回転子巻線に電流が流れることに起因する二
次銅損を皆無にしたブラシレスDCモータが知られてい
る。このブラシレスDCモータは、数十kW以下の中小
容量範囲でACモータに比べ、特に効率改善効果が大き
いことが知られている。
【0003】そして、この容量範囲のブラシレスDCモ
ータ駆動システムにおいては、ブラシレスDCモータを
駆動するためのインバータとして、電圧形インバータま
たは電流制御形インバータが用いられる。ここで、電流
制御形インバータは、電圧形インバータと同じ主回路構
成を有し、かつモータ電流が望みの値になるようにイン
バータを制御するものである。
【0004】上記電圧形インバータを用いてブラシレス
DCモータを駆動するシステムは、主に、空気調和機、
電気掃除機、電気洗濯機等のように、省電力化(高効率
化)が要求され、かつ大量に生産される機器に搭載され
る。このため、インバータ部の波形制御として、制御の
容易さの観点から、120°通電波形を採用し、構成が
簡単で安価なシステムが採用されている(“Micro
computer−Controlled Brush
less Motor without aShaft
−Mounted Position Senso
r”,T.Endo他,IPEC−Tokyo´83,
pp.1477−1488,1983、“P.M.Br
ushless Motor Drives:A Se
lf−Commutating System wit
hout Rotor−Position Senso
rs”,P.Ferraris他,Proceedin
gsof the Ninth Annual Sym
posium−Incremental Motion
Control Systems and Devi
ces,pp.305−312,1980参照)。ま
た、ブラシレスDCモータの磁極位置検出を行なうため
の構成として、コスト低減の観点から、ロータリーエン
コーダ等の高価な回転位置センサは使用せず、モータ誘
起電圧検出(モータ誘起電圧の基本波成分または3次調
波成分の検出)による磁極位置検出、またはホール素子
等を用いた簡単な構成の磁極位置検出センサが採用され
ている。上記電流制御形インバータを用いてブラシレス
DCモータを駆動するシステムは、主に、高速なトルク
応答、低トルクリプルが要求性能として最も重要視され
る、工作機械、産業用ロボット用のサーボモータ等に適
用される。
【0005】このシステムにおいては、ブラシレスDC
モータの電流とトルクとが回転位置の関数で、かつ比例
関係にあることに着目し、電流波形が望みの波形になる
ようにインバータの出力電圧を制御回路により決定(演
算)する閉ループ構成を採用している。したがって、モ
ータの回転位置を検出する精密なセンサと、モータ電流
を精密に制御するための電流検出器および高速処理可能
なコントローラとを採用し、高価なシステム構成であ
る。また、インバータがモータの状態に応じて瞬時に制
御されているのであるから、インバータの出力電圧は常
時変化している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ホール素子等を用
いた磁極位置検出センサを採用した場合には、制御方式
に拘らず正確な磁極位置検出信号を得ることができるの
で、AV(オーディオ・ビジュアル)、コンピュータ周
辺機器等の用途で広く採用されている。しかし、圧縮
機、電気自動車等のようにモータの周囲温度が高温にな
る用途では、素子の温度特性を考慮すると、実用的な磁
極位置検出信号を得るためには、素子冷却等が必要にな
り、全体として構成が複雑化するとともに、コストアッ
プを招いてしまうという不都合がある。
【0007】モータ誘起電圧の基本波成分をインバータ
出力端子から検出する磁極位置検出センサを採用した場
合には、上述の不都合を解消することができるが、モー
タ誘起電圧の基本波成分を検出するためにはモータ電流
が流れない制御モードが必要であり、このためにモータ
の制御範囲、仕様に制約が生じてしまうという不都合が
ある。
【0008】モータ誘起電圧の3次調波成分をインバー
タ出力端子から検出する磁極位置検出センサを採用した
場合には、上述の何れの不都合をも解消することができ
る。しかし、実際にはブラシレスDCモータ駆動系の電
気回路定数の不平衡が存在し、この不平衡が原因でノイ
ズ成分が磁極位置検出信号に混入し、十分な性能を得る
ことができないという不都合がある。この不都合は、前
記“P.M.Brushless Motor Dri
ves:A Self−Commutating Sy
stem without Rotor−Positi
on Sensors”において指摘されているが、そ
の解決手法は全く記載されていない。
【0009】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、ブラシレスDCモータ駆動系の電気回路
定数の不平衡に起因する磁極位置検出信号のノイズ成分
の影響を排除し、または抑制してインバータ制御系の安
定性を高め、負荷が急変するようなシステムにおいてブ
ラシレスDCモータを停止させることなく駆動すること
ができる運転範囲を大幅に拡大することができるブラシ
レスDCモータ駆動制御方法およびその装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のブラシレスD
Cモータ駆動方法は、インバータの各相の出力端子に一
方の端部が接続された抵抗の他方の端部を互いに接続し
て第1中性点電圧を得るとともに、ブラシレスDCモー
タの各相の固定子巻線の一方の端部を互いに接続して第
2中性点電圧を得、第1中性点電圧と第2中性点電圧と
の差に基づいてブラシレスDCモータの回転子の磁極位
置を検出し、検出された磁極位置に基づいて制御される
インバータからの出力をブラシレスDCモータに供給し
てブラシレスDCモータを駆動するブラシレスDCモー
タ駆動方法であって、インバータの出力波形を滑らかに
変化させるべくインバータを制御する方法である。ただ
し、この明細書において、「インバータの出力波形を滑
らかに変化させるべくインバータを制御する」とは、図
4の電流制御型インバータの各相指令電流対を図9に例
示しているように、「インバータの出力指令値が正側・
負側の所定値、0の何れかから他の何れかに変化する過
程において、出力指令値として中間的な値を用いながら
インバータを制御すること」を意味する用語として用い
られる。
【0011】請求項2のブラシレスDCモータ駆動方法
は、インバータの電圧波形を滑らかに変化させるべくイ
ンバータを制御する方法である。請求項3のブラシレス
DCモータ駆動方法は、インバータの電流波形を滑らか
に変化させるべくインバータを制御する方法である。請
求項4のブラシレスDCモータ駆動方法は、インバータ
の出力波形を正弦波状に変化させるべくインバータを制
御する方法である。
【0012】請求項5のブラシレスDCモータ駆動方法
は、1回転中のブラシレスDCモータの速度変動を抑制
するようにインバータの出力波形を変化させるべくイン
バータを制御する方法である。請求項6のブラシレスD
Cモータ駆動装置は、インバータの各相の出力端子に一
方の端部が接続された抵抗の他方の端部を互いに接続し
て第1中性点電圧を得るとともに、ブラシレスDCモー
タの各相の固定子巻線の一方の端部を互いに接続して第
2中性点電圧を得、第1中性点電圧と第2中性点電圧と
の差に基づいてブラシレスDCモータの回転子の磁極位
置を検出し、検出された磁極位置に基づいて制御される
インバータからの出力をブラシレスDCモータに供給し
てブラシレスDCモータを駆動するブラシレスDCモー
タ駆動装置であって、インバータの出力波形を滑らかに
変化させるべくインバータを制御するインバータ制御手
段を含んでいる。
【0013】請求項7のブラシレスDCモータ駆動装置
は、インバータ制御手段として、インバータの電圧波形
を滑らかに変化させるべくインバータを制御するものを
採用している。請求項8のブラシレスDCモータ駆動装
置は、インバータ制御手段として、インバータの電流波
形を滑らかに変化させるべくインバータを制御するもの
を採用している。
【0014】請求項9のブラシレスDCモータ駆動装置
は、インバータ制御手段として、インバータの出力波形
を正弦波状に変化させるべくインバータを制御するもの
を採用している。請求項10のブラシレスDCモータ駆
動装置は、インバータの各相の出力端子に一方の端部が
接続された抵抗の他方の端部を互いに接続して第1中性
点電圧を得るとともに、ブラシレスDCモータの各相の
固定子巻線の一方の端部を互いに接続して第2中性点電
圧を得、第1中性点電圧と第2中性点電圧との差に基づ
いてブラシレスDCモータの回転子の磁極位置を検出
し、検出された磁極位置に基づいて制御されるインバー
タからの出力をブラシレスDCモータに供給してブラシ
レスDCモータを駆動するブラシレスDCモータ駆動装
置であって、インバータの通電幅を180°未満の所定
幅に設定する通電幅設定手段と、インバータの非通電幅
に対応させて差電圧の回転子位置検出手段への供給を中
断させる差電圧供給中断手段とを含んでいる。
【0015】請求項11のブラシレスDCモータ駆動装
置は、インバータ制御手段として、1回転中のブラシレ
スDCモータの速度変動を抑制するようにインバータの
出力波形を変化させるべくインバータを制御するものを
採用している。
【0016】
【作用】請求項1のブラシレスDCモータ駆動方法であ
れば、インバータの各相の出力端子に一方の端部が接続
された抵抗の他方の端部を互いに接続して第1中性点電
圧を得るとともに、ブラシレスDCモータの各相の固定
子巻線の一方の端部を互いに接続して第2中性点電圧を
得、第1中性点電圧と第2中性点電圧との差に基づいて
ブラシレスDCモータの回転子の磁極位置を検出し、検
出された磁極位置に基づいて制御されるインバータから
の出力をブラシレスDCモータに供給してブラシレスD
Cモータを駆動するに当たって、インバータの出力波形
を滑らかに変化させるべくインバータを制御するのであ
るから、インバータの出力波形が急峻に変化する点が皆
無になり、出力波形の急峻な変化に起因する磁極位置検
出信号の乱れを防止して、電気回路定数の不平衡に拘わ
らず、ブラシレスDCモータを安定に駆動することがで
きる。この結果、負荷が急変するようなシステムにおい
ても運転範囲を大幅に拡大することができる。
【0017】請求項2のブラシレスDCモータ駆動方法
であれば、インバータの電圧波形を滑らかに変化させる
べくインバータを制御するのであるから、請求項1と同
様の作用を達成することができる。請求項3のブラシレ
スDCモータ駆動方法であれば、インバータの電流波形
を滑らかに変化させるべくインバータを制御するのであ
るから、請求項1と同様の作用を達成することができ
る。
【0018】請求項4のブラシレスDCモータ駆動方法
であれば、インバータの出力波形を正弦波状に変化させ
るべくインバータを制御するのであるから、請求項1と
同様の作用を達成することができる。請求項5のブラシ
レスDCモータ駆動方法であれば、1回転中のブラシレ
スDCモータの速度変動を抑制するようにインバータの
出力波形を変化させるべくインバータを制御するのであ
るから、ブラシレスDCモータの速度変動を解消し、ま
たは大幅に抑制することができ、この結果、負荷をスム
ーズに駆動することができるほか、請求項1から請求項
4の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0019】請求項6のブラシレスDCモータ駆動装置
であれば、インバータの各相の出力端子に一方の端部が
接続された抵抗の他方の端部を互いに接続して第1中性
点電圧を得るとともに、ブラシレスDCモータの各相の
固定子巻線の一方の端部を互いに接続して第2中性点電
圧を得、第1中性点電圧と第2中性点電圧との差に基づ
いてブラシレスDCモータの回転子の磁極位置を検出
し、検出された磁極位置に基づいて制御されるインバー
タからの出力をブラシレスDCモータに供給してブラシ
レスDCモータを駆動するに当たって、インバータの出
力波形を滑らかに変化させるべくインバータ制御手段に
よってインバータを制御する。したがって、インバータ
の出力波形が急峻に変化する点が皆無になり、出力波形
の急峻な変化に起因する磁極位置検出信号の乱れを防止
して、電気回路定数の不平衡に拘わらず、ブラシレスD
Cモータを安定に駆動することができる。この結果、負
荷が急変するようなシステムにおいても運転範囲を大幅
に拡大することができる。
【0020】請求項7のブラシレスDCモータ駆動装置
であれば、インバータ制御手段として、インバータの電
圧波形を滑らかに変化させるべくインバータを制御する
ものを採用しているので、請求項6と同様の作用を達成
することができる。請求項8のブラシレスDCモータ駆
動装置であれば、インバータ制御手段として、インバー
タの電流波形を滑らかに変化させるべくインバータを制
御するものを採用しているので、請求項6と同様の作用
を達成することができる。
【0021】請求項9のブラシレスDCモータ駆動装置
であれば、インバータ制御手段として、インバータの出
力波形を正弦波状に変化させるべくインバータを制御す
るものを採用しているので、請求項6と同様の作用を達
成することができる。請求項10のブラシレスDCモー
タ駆動装置であれば、インバータの各相の出力端子に一
方の端部が接続された抵抗の他方の端部を互いに接続し
て第1中性点電圧を得るとともに、ブラシレスDCモー
タの各相の固定子巻線の一方の端部を互いに接続して第
2中性点電圧を得、第1中性点電圧と第2中性点電圧と
の差に基づいてブラシレスDCモータの回転子の磁極位
置を検出し、検出された磁極位置に基づいて制御される
インバータからの出力をブラシレスDCモータに供給し
てブラシレスDCモータを駆動するに当たって、通電幅
設定手段によってインバータの通電幅を180°未満の
所定幅に設定し、差電圧供給中断手段によって、インバ
ータの非通電幅に対応させて差電圧の回転子位置検出手
段への供給を中断させることができる。したがって、イ
ンバータの出力波形が急峻に変化することに起因するノ
イズが回転子位置検出手段に供給されることを確実に防
止することができ、差電圧に基づいて回転子の磁極位置
を正確に検出することができる。この結果、電気回路定
数の不平衡に拘わらず、ブラシレスDCモータを安定に
駆動することができ、ひいては、負荷が急変するような
システムにおいても運転範囲を大幅に拡大することがで
きる。
【0022】請求項11のブラシレスDCモータ駆動装
置であれば、インバータ制御手段として、1回転中のブ
ラシレスDCモータの速度変動を抑制するようにインバ
ータの出力波形を変化させるべくインバータを制御する
ものを採用しているので、ブラシレスDCモータの速度
変動を解消し、または大幅に抑制することができ、この
結果、負荷をスムーズに駆動することができるほか、請
求項6から請求項10の何れかと同様の作用を達成する
ことができる。
【0023】さらに詳細に説明する。ブラシレスDCモ
ータをインバータで駆動するに当って、インバータの各
相の出力端子に一方の端部が接続された抵抗の他方の端
部を互いに接続して第1中性点電圧を得るとともに、ブ
ラシレスDCモータの各相の固定子巻線の一方の端部を
互いに接続して第2中性点電圧を得、第1中性点電圧と
第2中性点電圧との差を積分し、積分信号をゼロクロス
コンパレータに供給することによりブラシレスDCモー
タの回転子の磁極位置を検出するようにした場合には、
図24にモータ電流と積分信号とを示すように、電流変
化が急峻なときに積分信号が歪み、磁極位置検出信号が
乱れ、最悪の場合にはブラシレスDCモータが脱調する
ことがある。図24は通電幅が120°の場合である
が、通電幅を150°、180°に設定した場合には、
通電幅の増加に伴なって電流変化が余り急峻ではなくな
るので、モータ電流と積分信号とをそれぞれ図25、図
26に示すように、積分信号の歪みが小さくなる。しか
し、積分信号の乱れを皆無にすることはできない。した
がって、負荷またはインバータ出力電圧によっては積分
信号が非常に小さくなり、磁極位置検出信号が乱れ、ブ
ラシレスDCモータが脱調することがある。なお、図2
4、図25、図26におけるモータ電流の振幅の変化
は、トルク制御に起因するものである。
【0024】また、通電幅を120°、150°、18
0°に設定した場合における積分入力(積分前の信号)
と積分出力(積分後の信号)とを図27、図28、図2
9にそれぞれ示す。これらの図から、積分入力のノイズ
によって積分出力が歪み、通電幅が広いほどノイズが小
さくなっていることが分かる。本件発明者は、電流変化
が急峻なところで積分信号が歪むことに着目し、電流波
形をなめらかに変化させるように電流波形を制御するこ
とにより、積分信号の歪みを解消することができ、ひい
ては磁極位置検出信号を安定に出力させ得ることを見出
して本件発明を完成させたのである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面によってこの発明
の実施の態様を詳細に説明する。図1はこの発明のブラ
シレスDCモータ駆動制御装置の一実施例を示す概略図
であり、インバータ2の出力電圧をブラシレスDCモー
タ3に印加している。そして、ブラシレスDCモータ3
の各相の固定子巻線をY結線することにより得られる第
2中性点電圧とインバータ2の各相の出力端子間に抵抗
をY結線することにより得られる第1中性点電圧との差
電圧を入力とするモータ位置検出回路4からの出力信号
を制御回路5に供給し、制御回路5により、電気的な通
電幅を、例えば、120°を越え、180°以下の所定
幅とすべく制御指令を生成してインバータ2に供給して
いる。
【0026】したがって、中性点電圧同士の差電圧に基
づいてモータ位置検出回路4によりモータ回転子の磁極
位置検出信号を得、磁極位置検出信号に基づいて制御回
路5において制御指令を生成し、インバータ2のスイッ
チ(図示せず)を、例えば、120°を越え、180°
以下の所定の通電幅となるように制御する。図2は表面
磁石構造のブラシレスDCモータの構成を概略的に示す
図であり、回転子3aの表面所定位置に永久磁石3bが
装着されてある。また、固定子3cは、図示しない固定
子巻線が巻回された多数のスロット3dを有している。
また、図中矢印で示されたd軸は、永久磁石3bが発生
する磁束の方向を示す軸であり、q軸はd軸と電気的に
90°ずれた軸である。
【0027】図3は埋込磁石構造のブラシレスDCモー
タの構成を概略的に示す図であり、回転子3eの表面に
露呈しない状態で永久磁石3fが装着されてある。但
し、隣合う永久磁石3f同士の間には非磁性体3gが装
着されてあり、隣合う永久磁石3f同士の間で磁束短絡
が生じることを防止している。尚、固定子3cの構成は
図2のブラシレスDCモータと同様であるから、説明を
省略する。
【0028】図4はブラシレスDCモータ駆動制御装置
の構成を概略的に示す図、図5は図4のマイクロプロセ
ッサ18の内部構成を示す図であり、直流電源11の端
子間に3対のスイッチングトランジスタ12u1,12
u2,12v1,12v2,12w1,12w2をそれ
ぞれ直列接続してインバータ12を構成し、各対のスイ
ッチングトランジスタ同士の接続点電圧をブラシレスD
Cモータ13の、Y接続された各相の固定子巻線13
u,13v,13wにそれぞれ印加している。そして、
各対のスイッチングトランジスタ同士の接続点電圧をY
接続された抵抗14u,14v,14wにもそれぞれ印
加している。尚、スイッチングトランジスタ12u1,
12u2,12v1,12v2,12w1,12w2の
コレクタ−エミッタ端子間にそれぞれ保護用のダイオー
ド12u1d,12u2d,12v1d,12v2d,
12w1d,12w2dが接続されている。尚、13e
がブラシレスDCモータ13の回転子を示している。ま
た、添え字u,v,wは、それぞれブラシレスDCモー
タ13のu相、v相、w相に対応させている。
【0029】上記Y接続された固定子巻線13u,13
v,13wの中性点13dの電圧が抵抗15aを介して
増幅器15の反転入力端子に供給され、Y接続された抵
抗14u,14v,14wの中性点14dの電圧がその
まま増幅器15の非反転入力端子に供給されている。そ
して、増幅器15の出力端子と反転入力端子との間に抵
抗15bを接続することにより、差動増幅器として動作
させるようにしている。
【0030】増幅器15の出力端子から出力される出力
信号は、抵抗16aとコンデンサ16bとを直列接続し
てなる積分器16に供給されている。積分器16からの
出力信号(抵抗16aとコンデンサ16bとの接続点電
圧)は、反転入力端子に中性点13dの電圧が供給され
たゼロクロスコンパレータ17の非反転入力端子に供給
されている。
【0031】したがって、ゼロクロスコンパレータ17
の出力端子から磁極位置検出信号が出力される。換言す
れば、上記差動増幅器、積分器16およびゼロクロスコ
ンパレータ17で、ブラシレスDCモータ13の回転子
13eの磁極位置を検出する位置検出器が構成される。
位置検出器から出力される磁極位置検出信号はマイクロ
プロセッサ18の外部割込端子に供給される。マイクロ
プロセッサ18においては、外部割込端子に供給された
磁極位置検出信号により位相補正タイマ18a、周期測
定タイマ18bに対する割込処理(図5中、割込処理1
を参照)を行なう。ここで、位相補正タイマ18aは、
後述するタイマ値演算部19aによりタイマ値が設定さ
れる。周期測定タイマ18bは、タイマ値をCPU19
に含まれる位置信号周期演算部19bに供給する。この
位置信号周期演算部19bは、例えば、電気角60°に
対応するタイマ値に基づいて電気角1°当りのタイマ値
を算出する。位相補正タイマ18aは、カウントオーバ
ー信号をCPU19に含まれるモード選択部19cに供
給し、割込処理(図5中、割込処理2を参照)を行な
う。また、位相補正タイマ18aは、カウントオーバー
信号をモード切替タイマ18fに供給してモード切替タ
イマ18fのタイマ動作をスタートさせる。このモード
切替タイマ18fは、後述するタイマ値演算部19aに
よりタイマ値が設定される。また、モード切替タイマ1
8fは、カウントオーバー信号をCPU19に含まれる
モード選択部19cに供給し、割込処理(図5中、割込
処理3を参照)を行なう。モード選択部19cは、メモ
リ18cから該当する電流パターンを読み出して出力す
る。CPU19においては、位置信号周期演算部19b
によりタイマ値に基づく演算を行なって位置信号周期信
号を出力して、タイマ値演算部19aおよび速度演算部
19eに供給する。タイマ値演算部19aには位相量指
令も供給されており、位相量指令および位置信号周期演
算部19bからの位置信号周期信号に基づいて、位相補
正タイマ18aに設定すべきタイマ値を算出する。速度
演算部19eは位置信号周期演算部19bからの位置信
号周期信号に基づいて現在の速度を算出し、速度制御部
19fに供給する。速度指令部19fには、速度指令も
供給されており、速度指令および速度演算部19eから
の現在速度に基づいて電流振幅指令を出力する。そし
て、上記モード選択部19cから出力される電流パター
ンと速度指令部19fから出力される電流振幅指令が掛
算器18dに供給され、3相分の指令電流波形を出力す
る。この指令電流波形は、インバータ12の各相検出電
流波形と共にスイッチ選択回路20aに供給される。こ
のスイッチ選択回路20aから出力される電圧指令はベ
ース駆動回路20に供給され、ベース駆動回路20が、
上記スイッチングトランジスタ12u1,12u2,1
2v1,12v2,12w1,12w2のそれぞれのベ
ース端子に供給すべき制御信号を出力する。尚、以上の
説明において、CPU19に含まれる各構成部は、該当
する機能を達成するための機能部分を構成部として示し
ているだけであり、CPU19の内部にこれらの構成部
が明確に認識できる状態で存在しているわけではない。
ここで、インバータモードに対応する電流パターンを表
1に示す。但し、電流パターンは各相電流の基準波形を
表している。
【0032】
【表1】 次いで、図9に示す波形図を参照して図4のブラシレス
DCモータ駆動制御装置の動作を説明する。
【0033】ブラシレスDCモータのu相、v相、w相
誘起電圧Eu,Ev,Ewが、位相が順次120°ずつ
ずれた状態で変化するので、増幅器15から出力される
信号VNMが図9中(A)に示すように変化し、積分器
16によるこの信号の積分波形が図9中(B)に示すよ
うに変化する。そして、この積分波形がゼロクロスコン
パレータ17に供給されることにより、積分波形のゼロ
クロス点において立上り、または立下る位置信号が、図
9中(C)に示すように出力される。この位置信号の立
上りおよび立下りにより割込処理1が行なわれ、位相補
正タイマ18aがスタートする{図9中(D)の矢印の
起点を参照}。この位相補正タイマ18aはタイマ値演
算部19bによりタイマ値が設定されているのであるか
ら、設定されたタイマ値だけ計時動作を行なった時点で
カウントオーバーする{図9中(D)の矢印の終点を参
照}。そして、位相補正タイマ18aのカウントオーバ
ーが発生する毎に割込処理2が行なわれ、モード選択部
19cがインバータモードを1ステップ進める。即ち、
インバータモードが“0”“2”“4”“6”“8”
“10”“0”“2”・・・の順に選択される。また、
位相補正タイマ18aのカウントオーバーが発生する毎
に割込処理2が行なわれ、モード切替タイマ18fがス
タートする{図9中(E)の矢印の起点を参照}。そし
て、モード切替タイマ18fのカウントオーバー{図9
中(E)の矢印の終点を参照}が発生する毎に割込処理
3が行われ、モード選択部19cがインバータモードを
1ステップ進める。即ち、インバータモードが“1”
“3”“5”“7”“9”“11”“1”“3”・・・
の順に選択される。なお、割込処理2および割込処理3
は交互に発生するので、図9中(I)に示すように、イ
ンバータモードが“0”“1”“2”“3”“4”
“5”“6”“7”“8”“9”“10”“11”
“0”“1”“2”“3”・・・の順に選択される。
【0034】そして、割込処理2、割込処理3によって
インバータモードを1ステップ進めることにより、各イ
ンバータモードに対応して各相の指令電流波形が図9
中、(F)〜(H)に示すように変化する。この結果、
ブラシレスDCモータ13の駆動を達成することができ
るとともに、各相の電流指令をほぼ正弦波状にすること
ができる。
【0035】図10は図4のブラシレスDCモータ駆動
制御装置を用いてブラシレスDCモータを駆動した場合
におけるモータ電流と積分器出力とを示す図である。図
10の波形と図26の波形とを比較すれば、この実施態
様を採用した場合に、積分信号が非常に小さくなってし
まうという不都合を確実に防止できているとともに、積
分出力の歪みをなくすることができ、磁極位置検出信号
を安定に出力することができることが分かる。
【0036】図6は上記割込処理1の処理内容を詳細に
説明するフローチャートであり、位置検出器の磁極位置
検出信号の立上りエッジ、立下りエッジのそれぞれで外
部割込要求が受け付けられる。そして、ステップSP1
において外部からの位相量(位相補正角)指令および位
置信号周期演算部19bにより得られた位置信号周期に
基づいて位相補正タイマの値を演算し、ステップSP2
において位相補正タイマ18aに補正タイマ値をセット
し、ステップSP3において位相補正タイマをスタート
させる。そして、ステップSP4において前回の割込処
理1でスタートした周期測定タイマをストップさせ、ス
テップSP5において周期測定タイマ値を読み込む(記
憶する)。但し、このステップSP4、SP5の処理
は、位置信号のエッジの終期を検出するための処理であ
るから、周期測定タイマ値の読み込み後、ステップSP
6において、次回の周期測定のために、周期測定タイマ
は直ちにリセットされ、スタートされる。そして、ステ
ップSP7において記憶した位置信号周期の演算(例え
ば、電気角1°当たりのカウント数の算出)を行い、ス
テップSP8において位置信号周期演算結果に基づいて
ブラシレスDCモータ13の現在の回転速度を演算し、
ステップSP9において外部からの速度指令に従うよう
速度制御を行って電流振幅指令を出力し、そのまま元の
処理に戻る。具体的には、例えば、周期測定タイマ18
bによる実測の結果、磁極位置検出信号の間隔に対応す
るカウント値が360であれば、磁極位置検出信号が電
気角1周期の間に6回検出されるので、電気角1周期の
カウント値は360×6=2160になる。そして、こ
の値2160が360°に相当するのであるから、1°
分のカウント値が2160/360=6になる。ここ
で、位相量指令が90°であれば、位相量指令に対応す
るカウント値(タイマ値)は6×(90−60)=18
0になる。したがって、この値180を補正タイマ値と
して位相補正タイマ18aにセットし、位相補正タイマ
18aをスタートさせる。
【0037】図7は上記割込処理2の処理内容を詳細に
説明するフローチャートであり、割込処理1でスタート
した位相補正タイマ18aがカウントオーバーすること
により割込処理2が受け付けられる。ステップSP1に
おいて予めメモリ18cに設定されているインバータモ
ードを1ステップ進め、ステップSP2において、進め
られたインバータモードに対応する電流パターンを出力
し、ステップSP3において位置信号周期からモード切
替タイマ18fのタイマ値を演算し、ステップSP4に
おいてモード切替タイマ18fに演算により得られたタ
イマ値をセットし、ステップSP5においてモード切替
タイマ18fをスタートさせ、そのまま元の処理に戻
る。
【0038】図8は上記割込処理3の処理内容を詳細に
説明するフローチャートであり、割込処理2でスタート
したモード切替タイマ18fがカウントオーバーするこ
とにより割込処理3が受け付けられる。ステップSP1
において予めメモリ18cに設定されているインバータ
モードを1ステップ進め、ステップSP2において、進
められたインバータモードに対応する電流パターンを出
力し、そのまま元の処理に戻る。
【0039】したがって、割込処理2によってインバー
タモードが“0”“2”“4”“6”“8”“10”
“0”“2”・・・の順に選択され、割込処理3によっ
てインバータモードが“1”“3”“5”“7”“9”
“11”“1”“3”・・・の順に選択される。そし
て、割込処理2および割込処理3は交互に発生するの
で、インバータモードが“0”“1”“2”“3”
“4”“5”“6”“7”“8”“9”“10”“1
1”“0”“1”“2”“3”・・・の順に選択され
る。
【0040】図11はブラシレスDCモータ駆動制御装
置の構成を概略的に示す図、図12は図11のマイクロ
プロセッサ18の内部構成を示す図であり、図4、図5
に示すブラシレスDCモータ駆動制御装置の構成と同じ
箇所は同じ符号を付して説明を省略する。この実施態様
においては、図11に示すように、増幅器15の出力端
子と積分器16との間にスイッチ21が接続されている
とともに、積分器16と並列に積分入力ホールド用のコ
ンデンサ22が接続されている。図11の他の構成部分
は図4の該当する構成部分と同一である。
【0041】また、この実施態様においては、図12に
示すように、図5のモード切替タイマ18fに代えて通
電幅制御タイマ18f´を採用しているとともに、積分
入力カットタイマ18gを採用している。そして、通電
幅制御タイマ18f´は(通電角−120)°分のタイ
マ値が設定され、カウントオーバー信号をモード選択部
19c´、積分入力カットタイマ18gおよびスイッチ
21に供給することにより割込処理(図12中、割込処
理3を参照)を行う。積分入力カットタイマ18gは、
通電幅に対応して予めタイマ値が設定されており、カウ
ントオーバー信号をスイッチ21に供給することにより
割込処理(図12中、割込処理4を参照)を行う。な
お、スイッチ21に対する割込処理3がスイッチオフ処
理であり、割込処理4がスイッチオン処理である。ま
た、速度制御部19f´は現在の速度および速度指令を
入力として電圧指令を出力する。モード選択部19c´
は割込処理2、割込処理3に応答してメモリ18c´か
ら該当する電圧パターンを読み出して出力する。そし
て、電圧パターンと電圧指令とがPWM(パルス幅変
調)変調部18d´に供給され、3相分のPWM変調信
号を出力する。このPWM変調信号は直接ベース駆動回
路20に供給される。図12の他の構成部分は図5の該
当する構成部分と同一である。
【0042】ここで、インバータモードに対応する電圧
パターンを表2に示す。但し、電圧パターンは、各スイ
ッチングトランジスタ12u1、12u2、12v1、
12v2、12w1、12w2、のON−OFF状態で
示しており、“1”がON状態に対応し、“0”がOF
F状態に対応する。
【0043】
【表2】 図17はこの実施態様の動作を示す構成各部の波形図で
ある。図17中、(A)(B)(C)に示すように、ブ
ラシレスDCモータのU相、V相、W相電流IU,I
V,IWが、位相が120°ずつずれた状態で変化し、
モータの回転に伴い増幅器15から出力される信号VN
Mが図17中(D)に示すように変化する。この信号V
NMは、各相において60°の通電しないモードに入っ
た時に波形が乱れている。したがって、この波形の乱れ
が積分器16に供給されないようにスイッチ21をOF
Fにすることにより図17中(E)に示す信号VNOが
積分器16に供給され、この信号VNOの積分波形が図
17中(F)に示すように変化し、波形の乱れの影響を
受けない積分波形が得られる。
【0044】この積分波形がゼロクロスコンパレータ1
7に供給されることにより、積分波形のゼロクロス点に
おいて立上がり、または立下る位置信号が図17中
(G)に示すように出力される。この位置信号の立上り
および立下りにより割込処理1が行なわれ、位相補正タ
イマ18aがスタートする{図17中(H)の矢印の起
点を参照}。この位相補正タイマ18aはタイマ値演算
部19aによりタイマ値が設定されているのであるか
ら、設定されたタイマ値だけ計時動作を行なった時点で
カウントオーバーする{図17中(H)の矢印の終点を
参照}。そして、位相補正タイマ18aのカウントオー
バーが発生する毎に割込処理2が行なわれ、モード選択
部19c´がインバータモードを1ステップ進める。即
ち、インバータモードが“0”“2”“4”“6”
“8”“10”“0”“2”・・・の順に選択される。
また、位相補正タイマ18aのカウントオーバーが発生
する毎に割込処理2が行なわれ、通電幅制御タイマ18
f´がスタートする{図17中(I)の矢印の起点を参
照}。そして、通電幅制御タイマ18f´のカウントオ
ーバー{図17中(I)の矢印の終点を参照}が発生す
る毎に割込処理3が行われ、モード選択部19c´がイ
ンバータモードを1ステップ進める。即ち、インバータ
モードが“1”“3”“5”“7”“9”“11”
“1”“3”・・・の順に選択される。なお、割込処理
2および割込処理3は交互に発生するので、図17中
(R)に示すように、インバータモードが“0”“1”
“2”“3”“4”“5”“6”“7”“8”“9”
“10”“11”“0”“1”“2”“3”・・・の順
に選択される。
【0045】そして、割込処理2、割込処理3によって
インバータモードを1ステップ進めることにより、各イ
ンバータモードに対応してスイッチングトランジスタ1
2u1,12u2,12v1,12v2,12w1,1
2w2のON−OFF状態が、図17中、(L)〜
(Q)に示すように制御される。この結果、通電期間を
150°に設定した状態でのブラシレスDCモータ13
の駆動を達成することができる。
【0046】また、割込処理3によって積分入力カット
タイマ18gがスタートする{図17中(J)の矢印の
起点を参照}とともに、スイッチオフを指示するスイッ
チ制御信号{図17中(K)を参照}をスイッチ21に
供給する。そして、積分入力カットタイマ18gのカウ
ントオーバーが発生する毎に割込処理4が行われ、スイ
ッチオンを指示するスイッチ制御信号{図17中(K)
を参照}をスイッチ21に供給する。したがって、増幅
器15から出力される信号VNMの波形が乱れている期
間はスイッチ21をOFFにし、スイッチ21がOFF
になる直前の信号VNMの値をコンデンサ22によりホ
ールドするので、積分信号の波形の乱れを解消させるこ
とができる。
【0047】図18は図11,図12のブラシレスDC
モータ駆動制御装置を用いてブラシレスDCモータを駆
動した場合と、スイッチ21およびコンデンサ22を設
けていないブラシレスDCモータ駆動制御装置を用いて
ブラシレスDCモータを駆動した場合とにおける積分器
出力(積分信号)を示す図である。なお、上段が後者の
場合に対応し、下段が前者の場合に対応している。上段
の波形と下段の波形とを比較すれば、この実施態様を採
用した場合に、積分出力の歪みをなくすることができ、
磁極位置検出信号を安定に出力することができることが
分かる。
【0048】図13は図12の割込処理1の処理内容を
詳細に説明するフローチャートであり、位置検出器の磁
極位置検出信号の立上りエッジ、立下りエッジのそれぞ
れで外部割込要求が受け付けられる。そして、ステップ
SP1において外部からの位相量(位相補正角)指令お
よび位置信号周期演算部19bにより得られた位置信号
周期信号に基づいて位相補正タイマの値を演算し、ステ
ップSP2において位相補正タイマ18aに補正タイマ
値をセットし、ステップSP3において位相補正タイマ
をスタートさせる。そして、ステップSP4において前
回の割込処理1でスタートした周期測定タイマをストッ
プさせ、ステップSP5において周期測定タイマ値を読
み込む(記憶する)。但し、このステップSP4、SP
5の処理は、位置信号のエッジの周期を検出するための
処理であるから、周期測定タイマ値の読み込み後、ステ
ップSP6において、次回の周期測定のために、周期測
定タイマは直ちにリセットされ、スタートされる。そし
て、ステップSP7において記憶した位置信号周期の演
算(例えば、電気角1°当りのカウント数の算出)を行
ない、ステップSP8において位置信号周期演算結果に
基づいてブラシレスDCモータ13の現在の回転速度を
演算し、ステップSP9において外部からの速度指令に
従うよう速度制御を行なって電圧指令を出力し、そのま
ま元の処理に戻る。
【0049】図14は図12の割込処理2の処理内容を
詳細に説明するフローチャートであり、割込処理1でス
タートした位相補正タイマ18aがカウントオーバーす
ることにより割込処理2が受け付けられる。ステップS
P1において予めメモリ18c´に設定されているイン
バータモードを1ステップ進め、ステップSP2におい
て、進められたインバータモードに対応する電圧パター
ンを出力し、ステップSP3において通電幅指令より通
電幅制御タイマ18f´のタイマ値{(通電角−12
0)°分のタイマ値}を演算し、ステップSP4におい
て通電幅制御タイマ18f´に演算により得られたタイ
マ値をセットし、ステップSP5において通電幅制御タ
イマ18f´をスタートさせ、そのまま元の処理に戻
る。
【0050】図15は図12の割込処理3の処理内容を
詳細に説明するフローチャートであり、割込処理2でス
タートした通電幅制御タイマ18f´がカウントオーバ
ーすることにより割込処理3が受け付けられる。ステッ
プSP1においてスイッチ21をOFFにするためにス
イッチオフ信号を出力し、ステップSP2において積分
入力カットタイマ18gをスタートさせ、ステップSP
3において予めメモリ18c´に設定されているインバ
ータモードを1ステップ進め、ステップSP4におい
て、進められたインバータモードに対応する電圧パター
ンを出力し、そのまま元の処理に戻る。
【0051】したがって、割込処理2によってインバー
タモードが“0”“2”“4”“6”“8”“10”
“0”“2”・・・の順に選択され、割込処理3によっ
てインバータモードが“1”“3”“5”“7”“9”
“11”“1”“3”・・・の順に選択される。そし
て、割込処理2および割込処理3は交互に発生するの
で、インバータモードが“0”“1”“2”“3”
“4”“5”“6”“7”“8”“9”“10”“1
1”“0”“1”“2”“3”・・・の順に選択され
る。
【0052】図16は図12の割込処理4の処理内容を
詳細に説明するフローチャートであり、割込処理3でス
タートした積分入力カットタイマ18gがカウントオー
バーすることにより割込処理4が受け付けられる。ステ
ップSP1においてスイッチ21をONにすべくスイッ
チオン信号を出力し、そのまま元の処理に戻る。図1
1、図12のブラシレスDCモータ駆動制御装置におい
て、マイクロプロセッサ18からスイッチ21にスイッ
チ制御信号を送る場合、絶縁をとるためにフォトカプラ
などを使用することが必要になる。ここで、フォトカプ
ラなどとして低速なものを採用した場合には、マイクロ
プロセッサ18からスイッチオフ信号を出力した後、実
際にスイッチ21がOFFになるまでの期間は通電しな
いモードに入らないようにしなければならない。
【0053】図19はこの要請に対処するためのマイク
ロプロセッサ18の構成を示すブロック図である。図1
9は、割込処理3によって通電幅制御タイマ18f´に
フォトカプラのターンオン時間分のタイマ値を設定して
通電幅制御タイマ18f´をスタートさせるようにした
点および積分入力カットタイマ18gのタイマ値をフォ
トカプラのターンオン時間分だけ大きい値に設定した点
が図12の構成と異なるだけであり、他の部分の構成は
同一であるから説明を省略する。
【0054】図21はこの実施態様の動作を示す構成各
部の波形図であり、(A)〜(H)、(L)〜(R)は
図17の(A)〜(H)、(L)〜(R)と同一であ
る。ただし、図21は時間軸(横軸)を引き延ばした状
態で示してある。図21中(H)に示すように位相補正
タイマ18aがカウントオーバーすることにより割込処
理2が行われ、通電幅制御タイマ18f´に第1のタイ
マ値{(通電角−120)°分のタイマ値}が設定さ
れ、通電幅制御タイマ18f´がスタートする{図21
中、(I)の左側の矢印の始点を参照}。
【0055】そして、第1のタイマ値が設定された後に
通電幅制御タイマ18f´がカウントオーバーすること
により割込処理3が行われ、スイッチオフ信号を出力し
てスイッチ21をOFFにするとともに、通電幅制御タ
イマ18f´に第2のタイマ値(フォトカプラのターン
オン時間分のタイマ値)を設定し、通電幅制御タイマ1
8f´を再びスタートさせる{図21中、(I)の右側
の矢印の始点を参照}。また、この割込処理3によって
積分入力カットタイマ18gにタイマ値を設定し、積分
入力カットタイマ18gをスタートさせる。
【0056】また、第2のタイマ値が設定された後に通
電幅制御タイマ18f´がカウントオーバーすることに
より再び割込処理3が行われ、モード選択部19c´に
よりインバータモードを1ステップだけ進めさせ、何れ
かの相を通電しないモードに入らせる。したがって、フ
ォトカプラがターンオンしてスイッチ21をOFFにす
るタイミングに合せてインバーモードを1ステップだけ
進めることができ、フォトカプラのターンオンの遅れに
起因する積分信号の乱れを未然に防止することができ
る。
【0057】図20は図19の割込処理3を説明するフ
ローチャートであり、割込処理2でスタートした通電幅
制御タイマ18f´がカウントオーバーすることにより
割込処理3が受け付けられる。ステップSP1において
通電幅制御タイマ18f´を割込処理2でスタートさせ
たか否かを判定する。そして、通電幅制御タイマ18f
´を割込処理2でスタートさせたと判定された場合に
は、ステップSP2においてスイッチ21をOFFにす
るためにスイッチオフ信号を出力し、ステップSP3に
おいて積分入力カットタイマ18gをスタートさせ、ス
テップSP4において通電幅制御タイマ18f´に第2
のタイマ値をセットし、ステップSP5において通電幅
制御タイマ18f´をスタートさせ、そのまま元の処理
に戻る。また、ステップSP1において通電幅制御タイ
マ18f´を割込処理2でスタートさせていないと判定
された場合には、ステップSP6において予めメモリ1
8c´に設定されているインバータモードを1ステップ
進め、ステップSP7において、進められたインバータ
モードに対応する電圧パターンを出力し、そのまま元の
処理に戻る。
【0058】なお、割込処理1、割込処理2、割込処理
4はそれぞれ図13、図14、図16の処理と同様であ
るから説明を省略する。以上の何れの実施態様において
も、信号波形の乱れを防止して磁極位置を正確に検出す
ることができるので、モータ定数の不平衡が存在する場
合、大電流時等においてもブラシレスDCモータを安定
に駆動することができる。
【0059】また、図9中、(F)〜(H)に示すよう
に各相の電流指令を正弦波状に設定する代わりに、図2
2中、(G)〜(H)に示すように各相の電流指令を三
角波状に設定することが可能であるほか、図23中、
(G)〜(H)に示すように各相の電流指令を台形波状
に設定することが可能である。また、以上の何れの実施
態様においても、例えば、電流振幅指令または電圧指令
を既知の負荷パターン(例えば、圧縮機の負荷パター
ン)に基づいて増減させ、増減させられた電流振幅指令
または電圧指令を掛け算器またはPWM変調器に供給す
ることによりトルク制御を行わせることが可能である。
この場合には、負荷パターンに応じてブラシレスDCモ
ータの発生トルクが変化させられるので、ブラシレスD
Cモータの1回転中における速度差を大幅に低減するこ
とができ、振動発生をも大幅に抑制することができる。
この結果、1回転中の負荷変動が著しい1シリンダのコ
ンプレッサをブラシレスDCモータで駆動する場合であ
っても、1回転中における速度差を大幅に低減すること
ができ、振動発生をも大幅に抑制することができる。し
たがって、2シリンダのコンプレッサと比較して著しく
安価な1シリンダのコンプレッサを使用することが可能
になり、コンプレッサを含むシステム全体のコストを大
幅に低減することができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、インバ
ータの出力波形が急峻に変化する点を皆無にし、出力波
形の急峻な変化に起因する磁極位置検出信号の乱れを防
止して、電気回路定数の不平衡に拘らず、ブラシレスD
Cモータを安定に駆動することができ、ひいては、負荷
が急変するようなシステムにおいても運転範囲を大幅に
拡大することができるという特有の効果を奏する。
【0061】請求項2の発明は、請求項1と同様の効果
を奏する。請求項3の発明は、請求項1と同様の効果を
奏する。請求項4の発明は、請求項1と同様の効果を奏
する。請求項5の発明は、ブラシレスDCモータの速度
変動を解消し、または大幅に抑制することができ、この
結果、負荷をスムーズに駆動することができるほか、請
求項1から請求項4の何れかと同様の効果を奏する。
【0062】請求項6の発明は、インバータの出力波形
が急峻に変化する点が皆無になり、出力波形の急峻な変
化に起因する磁極位置検出信号の乱れを防止して、電気
回路定数の不平衡に拘らず、ブラシレスDCモータを安
定に駆動することができ、ひいては、負荷が急変するよ
うなシステムにおいても運転範囲を大幅に拡大すること
ができるという特有の効果を奏する。
【0063】請求項7の発明は、請求項6と同様の効果
を奏する。請求項8の発明は、請求項6と同様の効果を
奏する。請求項9の発明は、請求項6と同様の効果を奏
する。請求項10の発明は、インバータの出力波形が急
峻に変化することに起因するノイズが回転子位置検出手
段に供給されることを確実に防止することができ、差電
圧に基づいて回転子の磁極位置を正確に検出することが
でき、この結果、電気回路定数の不平衡に拘らず、ブラ
シレスDCモータを安定に駆動することができ、ひいて
は、負荷が急変するようなシステムにおいても運転範囲
を大幅に拡大することができるという特有の効果を奏す
る。
【0064】請求項11の発明は、ブラシレスDCモー
タの速度変動を解消し、または大幅に抑制することがで
き、この結果、負荷をスムーズに駆動することができる
ほか、請求項6から請求項10の何れかと同様の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブラシレスDCモータ駆動制御装置
の一実施例を示す概略図である。
【図2】表面磁石構造のブラシレスDCモータの構成を
概略的に示す図である。
【図3】埋込磁石構造のブラシレスDCモータの構成を
概略的に示す図である。
【図4】ブラシレスDCモータ駆動制御装置の構成を概
略的に示す図である。
【図5】図4のマイクロプロセッサの内部構成を示す図
である。
【図6】図5の割込処理1の処理内容を詳細に説明する
フローチャートである。
【図7】図5の割込処理2の処理内容を詳細に説明する
フローチャートである。
【図8】図5の割込処理3の処理内容を詳細に説明する
フローチャートである。
【図9】図4のブラシレスDCモータ駆動制御装置の各
部の信号波形、処理内容を示す図である。
【図10】図4のブラシレスDCモータ駆動制御装置を
用いてブラシレスDCモータを駆動した場合におけるモ
ータ電流と積分器出力とを示す図である。
【図11】ブラシレスDCモータ駆動制御装置の他の構
成を概略的に示す図である。
【図12】図11のマイクロプロセッサの内部構成を示
す図である。
【図13】図12の割込処理1の処理内容を詳細に説明
するフローチャートである。
【図14】図12の割込処理2の処理内容を詳細に説明
するフローチャートである。
【図15】図12の割込処理3の処理内容を詳細に説明
するフローチャートである。
【図16】図12の割込処理4の処理内容を詳細に説明
するフローチャートである。
【図17】図11のブラシレスDCモータ駆動制御装置
の各部の信号波形、処理内容を示す図である。
【図18】図11のブラシレスDCモータ駆動制御装置
を用いてブラシレスDCモータを駆動した場合における
積分器出力と、スイッチ21およびコンデンサ22を有
していないブラシレスDCモータ駆動制御装置を用いて
ブラシレスDCモータを駆動した場合における積分器出
力とを示す図である。
【図19】図11のマイクロプロセッサの他の内部構成
を示す図である。
【図20】図19の割込処理3の処理内容を詳細に説明
するフローチャートである。
【図21】図19のマイクロプロセッサを採用した図1
1のブラシレスDCモータ駆動制御装置の各部の信号波
形、処理内容を示す図である。
【図22】図4のブラシレスDCモータ駆動制御装置に
おいて各相電流指令を三角波状に設定した場合における
各部の信号波形および処理内容を示す図である。
【図23】図4のブラシレスDCモータ駆動制御装置に
おいて各相電流指令を台形波状に設定した場合における
各部の信号波形および処理内容を示す図である。
【図24】通電幅が120°の場合におけるモータ電流
と積分出力とを示す図である。
【図25】通電幅が150°の場合におけるモータ電流
と積分出力とを示す図である。
【図26】通電幅が180°の場合におけるモータ電流
と積分出力とを示す図である。
【図27】通電幅が120°の場合における積分入力と
積分出力とを示す図である。
【図28】通電幅が150°の場合における積分入力と
積分出力とを示す図である。
【図29】通電幅が180°の場合における積分入力と
積分出力とを示す図である。
【符号の説明】
2,12 インバータ 3,13 ブラシレスDCモ
ータ 5 制御回路 13u,13v,13w 固定子巻線 14u,14v,14w 抵抗 16 積分器 17 ゼロクロスコンパレータ 18 マイクロプロ
セッサ 18c´ メモリ 19c´ モード選択部 21 スイッチ 22 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−46882(JP,A) 特開 昭62−189993(JP,A) 特開 平7−288992(JP,A)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ(2)(12)の各相の出力
    端子に一方の端部が接続された抵抗(14u)(14
    v)(14w)の他方の端部を互いに接続して第1中性
    点電圧を得るとともに、ブラシレスDCモータ(3)
    (13)の各相の固定子巻線(13u)(13v)(1
    3w)の一方の端部を互いに接続して第2中性点電圧を
    得、第1中性点電圧と第2中性点電圧との差に基づいて
    ブラシレスDCモータ(3)(13)の回転子(13
    e)の磁極位置を検出し、検出された磁極位置に基づい
    て制御されるインバータ(2)(12)からの出力をブ
    ラシレスDCモータ(3)(13)に供給してブラシレ
    スDCモータ(3)(13)を駆動するブラシレスDC
    モータ駆動方法であって、インバータ(2)(12)の
    出力波形を滑らかに変化させるべくインバータ(2)
    (12)を制御することを特徴とするブラシレスDCモ
    ータ駆動方法。
  2. 【請求項2】 インバータ(2)(12)の電圧波形を
    滑らかに変化させるべくインバータ(2)(12)を制
    御する請求項1に記載のブラシレスDCモータ駆動方
    法。
  3. 【請求項3】 インバータ(2)(12)の電流波形を
    滑らかに変化させるべくインバータ(2)(12)を制
    御する請求項1に記載のブラシレスDCモータ駆動方
    法。
  4. 【請求項4】 インバータ(2)(12)の出力波形を
    正弦波状に変化させるべくインバータ(2)(12)を
    制御する請求項1から請求項3の何れかに記載のブラシ
    レスDCモータ駆動方法。
  5. 【請求項5】 1回転中のブラシレスDCモータ(3)
    (13)の速度変動を抑制するようにインバータ(2)
    (12)の出力波形を変化させるべくインバータ(2)
    (12)を制御する請求項1から請求項4の何れかに記
    載のブラシレスDCモータ駆動方法。
  6. 【請求項6】 インバータ(2)(12)の各相の出力
    端子に一方の端部が接続された抵抗(14u)(14
    v)(14w)の他方の端部を互いに接続して第1中性
    点電圧を得るとともに、ブラシレスDCモータ(3)
    (13)の各相の固定子巻線(13u)(13v)(1
    3w)の一方の端部を互いに接続して第2中性点電圧を
    得、第1中性点電圧と第2中性点電圧との差に基づいて
    ブラシレスDCモータ(3)(13)の回転子(13
    e)の磁極位置を検出し、検出された磁極位置に基づい
    て制御されるインバータ(2)(12)からの出力をブ
    ラシレスDCモータ(3)(13)に供給してブラシレ
    スDCモータ(3)(13)を駆動するブラシレスDC
    モータ駆動装置であって、インバータ(2)(12)の
    出力波形を滑らかに変化させるべくインバータ(2)
    (12)を制御するインバータ制御手段(5)(18)
    を含むことを特徴とするブラシレスDCモータ駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 インバータ制御手段(5)(18)が、
    インバータ(2)(12)の電圧波形を滑らかに変化さ
    せるべくインバータを制御するものである請求項6に記
    載のブラシレスDCモータ駆動装置。
  8. 【請求項8】 インバータ制御手段(5)(18)が、
    インバータ(2)(12)の電流波形を滑らかに変化さ
    せるべくインバータ(2)(12)を制御するものであ
    る請求項6に記載のブラシレスDCモータ駆動装置。
  9. 【請求項9】 インバータ制御手段(5)(18)が、
    インバータ(2)(12)の出力波形を正弦波状に変化
    させるべくインバータ(2)(12)を制御するもので
    ある請求項6から請求項8の何れかに記載のブラシレス
    DCモータ駆動装置。
  10. 【請求項10】 インバータ(2)(12)の各相の出
    力端子に一方の端部が接続された抵抗(14u)(14
    v)(14w)の他方の端部を互いに接続して第1中性
    点電圧を得るとともに、ブラシレスDCモータ(3)
    (13)の各相の固定子巻線(13u)(13v)(1
    3w)の一方の端部を互いに接続して第2中性点電圧を
    得、第1中性点電圧と第2中性点電圧との差に基づいて
    ブラシレスDCモータ(3)(13)の回転子(13
    e)の磁極位置を検出し、検出された磁極位置に基づい
    て制御されるインバータ(2)(12)からの出力をブ
    ラシレスDCモータ(3)(13)に供給してブラシレ
    スDCモータ(3)(13)を駆動するブラシレスDC
    モータ駆動装置であって、インバータ(2)(12)の
    通電幅を180°未満の所定幅に設定する通電幅設定手
    段(18c’)(19c’)(18f’)(19a)
    と、インバータ(2)(12)の非通電幅に対応させて
    差電圧の回転子位置検出手段(16)(17)への供給
    を中断させる差電圧供給中断手段(21)(22)とを
    含むことを特徴とするブラシレスDCモータ駆動装置。
  11. 【請求項11】 インバータ制御手段(5)(18)
    が、1回転中のブラシレスDCモータ(3)(13)の
    速度変動を抑制するようにインバータ(2)(12)の
    出力波形を変化させるべくインバータ(2)(12)を
    制御するものである請求項6から請求項10の何れかに
    記載のブラシレスDCモータ駆動装置。
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