JP3360380B2 - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP3360380B2
JP3360380B2 JP28228293A JP28228293A JP3360380B2 JP 3360380 B2 JP3360380 B2 JP 3360380B2 JP 28228293 A JP28228293 A JP 28228293A JP 28228293 A JP28228293 A JP 28228293A JP 3360380 B2 JP3360380 B2 JP 3360380B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクへの情報の記
録または再生を行う光ピックアップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光を利用して情報の記録や再生を
行う技術はめざましい進歩を遂げている。あらかじめ記
録媒体に記憶されている音声や文字、画像データを読み
出す再生専用の光学装置(CD、CD−ROM、LD)
が普及している。また、コンピュータの2次記憶装置、
リライタブルファイリング装置などに、近年ますますそ
の利用範囲が広がっている。これらの技術的発展を支え
ているものは半導体レーザ技術、光学技術、媒体技術、
信号処理技術などの多くの周辺技術の発展の寄与すると
ころが大きい。今後ますます光ディスク装置はデータ記
憶装置として重要性が増す傾向にある。
【0003】しかし、ユーザからは光ディスク装置の小
型化が強く望まれており、光ピックアップを小型・軽量
化する試みが行われている。特に光磁気信号によって光
ディスクに記録されている情報を読み出す光ディスク装
置においては装置の小型化、高速アクセス、高密度化が
重要であり、そのためには光ピックアップを小型軽量に
することが必要である。
【0004】図12に基づいて、従来の光磁気信号を検
出する光ピックアップの構造を説明する。図において、
1は光源たる半導体レーザチップ1である。2はビーム
スプリッタであって出射光を透過し、戻り光を反射す
る。6は2分の1波長板であって通過する光の偏光方向
を回転させる。7は偏光ビームスプリッタであって、そ
の表面に形成された誘電体膜によって入射光のS偏光成
分を反射し、P偏光成分を透過する。12は全反射ミラ
ーである。センサ基板10の所定の位置に第1受光セン
サ11と第2受光センサ13とが形成されている。
【0005】このように構成された従来の光ピックアッ
プの動作について、レーザ光の経路に従って説明する。
半導体レーザチップ1から射出されたレーザ光束は、ビ
ームスプリッタ2を透過し、コリメータレンズ3によっ
て略平行光に変換された後対物レンズ4に入射する。対
物レンズ4に入射した光束は光ディスク盤5に集光す
る。この光ディスク盤5対して情報の記録、再生および
再生信号に基づくフォーカス制御、トラッキングサーボ
制御を行う。
【0006】光ディスク盤5で反射し対物レンズ4を通
過した戻り光は、コリメータレンズ3を透過することに
よって集束しつつ、ビームスプリッタ2によって光路を
折曲げられ2分の1波長板6を透過する。このとき、戻
り光はその偏光方向を45度回転させられる。
【0007】次に、戻り光は偏光ビームスプリッタ7に
入射する。戻り光は偏光ビームスプリッタ7の表面に形
成された誘電体膜によってS偏光成分8とP偏光成分9
との2つの成分に分けられる。そのうちS偏光成分8は
偏光ビームスプリッタ7によってほぼ100%反射し、
センサ基板10に形成された第1受光センサ11に到達
する。一方、P偏光成分9は偏光ビームスプリッタ7を
ほぼ100%透過し、全反射ミラー12によって全反射
した後、第2受光センサ13に入射する。
【0008】ここで、光ディスク盤5が対物レンズ4の
焦点位置にあるとすれば、P偏光成分9がセンサ基板1
0と全反射ミラー12との間に焦点を結び、かつ第1受
光センサ11と第2受光センサ13とに結像するそれぞ
れの集光スポットの大きさが同じになるような位置にセ
ンサ基板10は配置されている。
【0009】従って、偏光ビームスプリッタ7によって
S偏光成分8とP偏光成分9はほぼ等光量に分けられて
いるので、光ディスク盤5がデフォーカスな時に第1受
光センサ11と第2受光センサ13との集光スポットの
大きさを比較することにより光ディスク盤5の焦点ズレ
の情報を得る。
【0010】また、光磁気信号は光ディスク盤5上の磁
化の方向によって微妙に変化する偏光面の回転(いわゆ
るカー回転)を起こすので、S偏光成分8とP偏光成分
9の微妙な光量変化に変換して第1受光センサ11と第
2受光センサ13とによって差動信号として検出する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のように光
ピックアップを光磁気信号検出用として利用する場合に
は、半導体レーザチップからの射出光と光ディスク盤か
らの戻り光とを分離するためのビームスプリッタと、偏
光面を45度回転するための2分の1波長板と、S偏光
成分とP偏光成分に分離するための偏光ビームスプリッ
タとを有する構成になっているために部品点数が多く、
小型化が困難であり、安価に生産できないという問題点
があった。
【0012】本発明は以上の問題点を解決し、小型、軽
量かつ安価な光磁気記録用の光ピックアップを提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ピックア
ップは、半導体レーザチップと、概ね台形状の断面を有
するプリズムと、第1から第4までの4個の受光センサ
が形成され、かつ半導体レーザチップとプリズムとがマ
ウントされたセンサ基板とを有する光ピックアップであ
って、概ね台形状の断面を有するプリズムは、センサ基
板にマウントされP偏光成分を透過しS偏光成分を反射
する偏光分離膜が施された偏光分離部を有する第1面
と、第1面に対して平行に対面し偏光分離部からの反射
光を第1面へ反射する全反射膜を有する第2面と、第1
面に対して鋭角にかつ第2面に対して鈍角に形成され、
かつ半導体レーザチップからの射出光を光ディスク盤へ
反射する反射面と光ディスク盤からの戻り光を回折する
透過型ホログラムとを有する斜面とから構成され、透過
型ホログラムは半導体レーザチップからの射出光の偏光
方向に対して45゜と135゜の角度に回折する2つの
領域からなるホログラムパターンを有する。さらに、偏
光分離部からの反射光は全反射膜と受光センサの中間部
の全反射膜付近に焦点を結ぶようにホログラムと台形状
のプリズムとが配置されている。
【0014】また、本発明に係る光ピックアップは必要
に応じて、半導体レーザチップと、概ね台形状の断面を
有するプリズムと、概ね長方形状の断面を有する導光部
材と、第1から第4までの4個の受光センサが形成さ
れ、かつ半導体レーザチップとプリズムとがマウントさ
れたセンサ基板とを有する光ピックアップであって、概
ね台形状の断面を有するプリズムはセンサ基板にマウン
トされる第2面と、第2面に対して平行に対面しP偏光
成分を透過しS偏光成分を反射する偏光分離膜が施され
た偏光分離部を有する第1面と、第1面に対して鋭角に
かつ第2面に対して鈍角に形成され、かつ半導体レーザ
チップからの射出光を光ディスク盤へ反射する反射面と
光ディスク盤からの戻り光を回折する反射型ホログラム
とを有する斜面とから構成され、反射型ホログラムは半
導体レーザチップからの射出光の偏光方向に対して45
゜と135゜の角度に回折する2つの領域からなるホロ
グラムパターンを有し、概ね長方形状の断面を有する導
光部材は、プリズムの第1面に接合される第2面と、第
2面に対して平行に対面し偏光分離部からの透過光をプ
リズムへ反射する全反射膜が形成された第1面とから構
成されている。さらに、偏光分離部からの反射光は全反
射膜と受光センサの中間部の全反射膜付近に焦点を結ぶ
ようにホログラムと台形状のプリズムと長方形状の導光
部材とが配置されている。
【0015】
【作用】本発明は上記構成により、半導体レーザチップ
と台形状のプリズム、あるいは半導体レーザチップと台
形状のプリズムとこのプリズムに接合された導光部材と
いう簡単な構成で、光磁気のRF再生信号とフォーカス
およびトラッキングのサーボ信号を得ることができる。
【0016】
【実施例】(第1実施例) 以下に本発明の第1実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の第1実施例における光ピッ
クアップの平面図、図2()は図1のX−X線断面
図、図2()は図1のY−Y線断面図である。なお、
以後に説明する受光部は図2()と図2()とでま
ったく対称なので図2()の説明において図2(
に対応する部品の符号を()に表示して説明の重複を割
愛する。
【0017】まず、図に基づいて本発明の第1実施例に
おける光ピックアップの構造を説明する。センサ基板1
4にはサブマウント15を介して半導体レーザチップ1
6がマウントされるとともに第1(3)受光センサ28
(33)と第2(4)受光センサ32(37)とが所定
の位置に形成されている。さらに、概ね台形状の断面を
有するプリズム18が所定の位置にマウントされてい
る。プリズム18は、P偏光成分を透過しS偏光成分を
反射する偏光分離膜が施された偏光分離部26(27)
を有しセンサ基板14に接合される第1面18bと、第
1面18bに対して平行に対面し偏光分離部26(2
7)からの第1反射光29(34)を第1面18bへ反
射する全反射膜30(35)を有する第2面18cと、
第1面18bに対して鋭角にかつ第2面18cに対して
鈍角に形成され、さらに半導体レーザチップ16から射
出されたレーザ光17を光ディスク盤21へ反射する反
射面と光ディスク盤21からの戻り光を回折する透過型
のホログラム23とを有する斜面18aとから構成され
る。光ピックアップと所定の距離を隔てた空間の所定の
位置に対物レンズ20が配置されている。
【0018】次に、光の経路に従ってその動作を説明す
る。半導体レーザチップ16から水平に射出されたレー
ザ光17はプリズム18の斜面18aによって反射し光
路を曲げられ拡散光19になる。拡散光19は対物レン
ズ20に入射し、対物レンズ20の集光作用によって光
ディスク盤21の情報記録面22に結像される。この情
報記録面22に対して情報の記録、再生、およびトラッ
キング、フォーカシングに必要な制御信号の読みだしを
行う。
【0019】情報記録面22で反射した記録情報を含ん
だ反射光束は対物レンズ20を再び通過し戻り光に変換
され、プリズム18の斜面18aに入射する。図3は斜
面18aに形成されたホログラム23を表す図である。
斜面18aには分割線23cを中心として2つの領域に
ホログラムパターンが描かれた透過型のホログラム23
が形成されている。戻り光はホログラム23の分割線2
3cを境に2つの回折光に分かれ、戻り光のうちホログ
ラム23の領域23a(23b)に入射した光束はホロ
グラム23によって回折し回折光24(25)となる。
【0020】偏光分離部26(27)に入射した回折光
24(25)は、偏光分離膜の作用により、回折光24
(25)のP偏光成分は偏光分離部26(27)を透過
し、偏光分離部26(27)と接しセンサ基板14上に
形成されている第1(3)受光センサ28(33)に入
射する。また、回折光24(25)のS偏光成分は偏光
分離部26(27)で反射し、第1反射光29(34)
となる。
【0021】第1反射光29(34)はプリズム18の
第2面18cに形成された全反射膜30(35)によっ
て反射され第2反射光31(36)となり、再び第1面
18bを透過してプリズム18と接している第2(4)
受光センサ32(37)に入射する。
【0022】また、ホログラム23の領域23a(23
b)は回折光24(25)が全反射膜30(35)のほ
ぼ近辺に焦点を結ぶように配置されている。
【0023】このとき、図1において、ホログラム23
に入射する戻り光の偏光状態を矢印で表すような直線偏
光38とすると、回折光24(25)の回折方向が直線
偏光38の偏光方向に対して45゜に設定してあるの
で、偏光分離部26(27)に入射する回折光24(2
5)は偏光分離部26(27)の偏光分離膜に対してP
偏光成分、S偏光成分が各々約半分になる。
【0024】図4および図5は光磁気信号の検出原理の
説明図である。図に基づいて詳細に光磁気信号検出原理
を説明する。矢印38は前述のようにホログラム23に
入射する直線偏光38の偏光方向である。ホログラム2
3は偏光面には影響を与えないから、光ディスク盤21
の情報記録面22に情報が記録されていなければ(情報
記録面22が磁化されていなければ)、光ディスク盤2
1からの戻り光である回折光24(25)は直線偏光3
8と同じ偏光方向を有する。このような状態の回折光2
4(25)の偏光方向を、偏光分離部26(27)に対
し方位45゜で入射するように回折光24(25)の回
折方向を直線偏光38の偏光方向に対して45゜(13
5゜)に設定する(但し前図から分かるように上記折光
24と回折光25の方位は90゜ずれている)。
【0025】直線偏光38は光ディスク盤21の磁化さ
れた情報ピットで反射すると、磁化の極性と磁化の強さ
によって回転方向は±θkの範囲で変化する(カー効
果)。いま直線偏光38の状態から+θk回転した状態
を+直線偏光39a、−θk回転した状態を−直線偏光
39bとする。直線偏光39aから直線偏光39bまで
変調された光磁気信号を偏光分離部26(27)に入射
させると、第1(3)受光センサ28(33)で検出す
るP偏光成分は信号40(42)のようになり、第2
(4)受光センサ32(37)で検出するS偏光成分は
信号41(43)のようになる。
【0026】信号40,41及び42,43をS(4
0),S(41)及びS(42),S(43)とする。
S(40)とS(43)またはS(41)とS(42)
とは位相が一致している。そこでまず、同位相であるS
(40)とS(43)とをあるいはS(41)とS(4
2)とを和演算しS(40)+S(43)およびS(4
1)+S(42)を得る。この和演算したS(40)+
S(43)とS(41)+S(42)とは位相が180
゜ずれているので、さらにこの両信号を差動増幅するこ
とによって信号成分は2倍となり同位相成分のノイズが
キャンセルされたRF再生信号を得ることができる。
【0027】図6はRF信号についての受光センサの形
状と信号検出原理の説明図である。図7はFE信号とT
E信号についての受光センサの形状と信号検出原理の説
明図である。
【0028】次に、図6および図7を用いて4つの受光
センサの形状と、信号検出原理について説明する。第1
受光センサ28および第2受光センサ32は、それぞれ
3つの部分28a,28b,28cおよび32a,32
b,32cに分割されている。さらに、第3受光センサ
33および第4受光センサ37は、それぞれ3つの部分
33a,33b,33cおよび37a,37b,37c
に分割されている。ここで、第1受光センサ28および
第2受光センサ32の各部分28a,28b,28cお
よび,32a,32b,32cからの電流を、それぞれ
I(28a),I(28b),I(28c)およびI
(32a),I(32b),I(32c)で表す。また
同様に第3受光センサ33、第2受光センサ37につい
てその各部分33a,33b,33cおよび,37a,
37b,37cからの電流を、それぞれI(33a),
I(33b),I(33c)およびI(37a),I
(37b),I(37c)で表す。
【0029】まず、RF再生信号については前述のよう
に図4および図5に示されるような同位相である信号4
0と信号43とをあるいは信号41と信号42とを和演
算してさらにこの和演算した2つの信号を差動増幅する
ことによって得られる。したがって、図6の回路図から
もわかるようにRF信号再生(R.F.)は以下の数式
(数1)により得られる様な回路構成になっている。
【0030】
【数1】
【0031】またフォーカスエラー信号(F.E.)は
図7の回路図からわかるように以下の数式(数2)によ
り得られる様な回路構成になっている。
【0032】
【数2】
【0033】いま光ディスク盤21の情報記録面22
に、対物レンズ20の結像スポットが正確に合焦してお
り、この合焦状態における第1受光センサ28および第
2受光センサ32上のレーザ光の照射形状を図8(b)
に示されるようにそれぞれ44b,45bとすると、次
の(数3)になるようにレーザ光の照射強度分布と、受
光センサの位置関係が調整されている。
【0034】
【数3】
【0035】次に、光ディスク盤21と対物レンズ20
間距離が合焦状態から近接した場合、第1受光センサ2
8および第2受光センサ32上のレーザ光の照射形状は
図8(a)に示されるようにそれぞれ44a,45aと
なり、F.E.は(数4)の様に変化する。
【0036】
【数4】
【0037】逆に、光ディスク盤21と対物レンズ20
間距離が合焦状態から離れた場合、第1受光センサ28
および第2受光センサ32上のレーザ光の照射形状は図
8(c)に示されるように44c,45cとなり、F.
E.は(数5)の様に変化する。
【0038】
【数5】
【0039】以上のようなフォーカスエラー検出方式は
一般にスポットサイズ法として知られている。
【0040】また、今回の実施例においては第1受光セ
ンサ28と第2受光センサ32を用いてフォーカスエラ
ー信号を得ているが、第3受光センサ33と第4受光セ
ンサ37を使用して同様な方法で求めることもできる。
この場合フォーカスエラー信号は以下の数式(数6)で
示されるような回路構成で得られる。
【0041】
【数6】
【0042】また、トラッキングエラー信号については
ホログラム23の領域23aと領域23bに入射する光
量のバランスを捕らえることにより得られる。これは一
般にプッシュプル法と呼ばれているトラッキングエラー
信号検出方法であり、対物レンズ20による結像スポッ
トのトラックずれの情報を光ディスク盤21表面の案内
トラックおよび記録ピットで発生する+1次回折光と−
1次回折光の光量のバランスを捕らえることにより得る
ものである。したがって、トラッキングエラー信号
(T.E.)は図7の回路図からもわかるように以下の
数式(数7)により得られる様な回路構成になってい
る。
【0043】
【数7】
【0044】また、ホログラム23については発光素子
の出射光を光ディスク盤21に集光する機能を有するパ
ターンを新たに加えることにより、対物レンズ等の非球
面レンズなしで発光素子からの光を光ディスク盤21へ
集光することができる。
【0045】(第2実施例) 次に、本発明の第2実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。図9は本発明の第2実施例における光ピッ
クアップの平面図、図10()は図9のX−X線断面
図、図10()は図9のY−Y線断面図である。な
お、以後に説明する受光部は図10()と図10
)とでまったく対称なので図10()の説明にお
いて図10()に対応する部品の符号を()に表示し
て説明の重複を割愛する。
【0046】まず、図に基づいて本発明の第2実施例に
おける光ピックアップの構造を説明する。第1実施例と
の主要な相違点は反射型ホログラムと導光部材の2点で
ある。
【0047】センサ基板14にはサブマウント15を介
して半導体レーザチップ16がマウントされるとともに
第1(3)受光センサ28(33)と第2(4)受光セ
ンサ32(37)とが所定の位置に形成されている。さ
らに、概ね台形状の断面を有するプリズム18が所定の
位置にマウントされている。プリズム18は、P偏光成
分を透過しS偏光成分を反射する偏光分離膜が施された
偏光分離部26(27)を有する第1面18bと、第1
面18bに対して平行に対面しセンサ基板14に接合さ
れる第2面18cと、第1面18bに対して鋭角にかつ
第2面18cに対して鈍角に形成され、さらに半導体レ
ーザチップ16から射出されたレーザ光17を光ディス
ク盤21へ反射する反射面と光ディスク盤21からの戻
り光を回折する反射型ホログラム46とを有する斜面1
8aとから構成される。
【0048】概ね長方形状の断面を有する導光部材47
は、プリズム18の第1面18bに接合される第2面4
7bと、第2面47bに対して平行に対面し偏光分離部
26(27)からの透過光をプリズム18へ反射する全
反射膜49(51)が形成された第1面47aとから構
成されている。
【0049】光ピックアップと所定の距離を隔てた空間
の所定の位置に対物レンズ20が配置されている。
【0050】次に、光の経路に従ってその動作を説明す
る。半導体レーザチップ16から水平に射出されたレー
ザ光17はプリズム18の斜面18aによって反射し光
路を曲げられ拡散光19になる。拡散光19は対物レン
ズ20に入射し、対物レンズの集光作用によって光ディ
スク盤21の情報記録面22に結像される。この情報記
録面22に対して情報の記録、再生、およびトラッキン
グ、フォーカシングに必要な制御信号の読みだしを行
う。
【0051】情報記録面22で反射した記録情報を含ん
だ反射光束は対物レンズ20を再び通過し戻り光に変換
され、プリズム18の斜面18aに入射する。図11は
斜面18aに形成されたホログラム46を表す図であ
る。斜面18aには分割線46cを中心として2つの領
域にホログラムパターンが描かれた反射型のホログラム
46が形成されている。戻り光はホログラム46の分割
線46cを境に2つの回折光に分かれ、戻り光のうちホ
ログラム46の領域46a(46b)に入射した戻り光
は回折し回折光48(50)となる。
【0052】回折光48(50)はさらに偏光分離部2
6(27)によってP偏光成分とS偏光成分に分けられ
る。回折光48(50)のS偏光成分は偏光分離部26
(27)で反射し第1(3)受光センサ28(33)に
入射する。回折光48(50)のP偏光成分は偏光分離
部26(27)を透過し、導光部材47の第1面47a
に形成された全反射膜49(51)により反射し、さら
に前記プリズム18を透過して第2(4)受光センサ3
2(37)に入射する。
【0053】光磁気信号およびフォーカス、トラッキン
グのサーボ信号の検出は第1受光センサ28、第2受光
センサ32および第3受光センサ33、第4受光センサ
37を用いて本発明第1実施例と同様な方法で行う。
【0054】
【発明の効果】第1実施例においてはセンサ基板と半導
体レーザチップと透過型ホログラムを有するプリズムと
のわずか3部品で、また、第2実施例においてはセンサ
基板と半導体レーザチップと反射型ホログラムを有する
プリズムおよび導光部材のわずか4部品で、光ピックア
ップを構成することができた。こうして、本発明によれ
ば簡単な構成で光磁気のRF信号を得ることができるた
め、小型、軽量化されかつ安価に生産できる光磁気記録
用光ピックアップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における光ピックアップの
平面図
【図2】(A)図1のX−X線断面図 (B)図1のY−Y線断面図
【図3】斜面に形成されたホログラムを表す図
【図4】光磁気信号の検出原理の説明図
【図5】光磁気信号の検出原理の説明図
【図6】RF信号についての受光センサの形状と信号検
出原理の説明図
【図7】FE信号とTE信号についての受光センサの形
状と信号検出原理の説明図
【図8】(A)合焦状態における受光センサのレーザ光
の照射形状を表す図 (B)近接状態における受光センサのレーザ光の照射形
状を表す図 (C)離れた状態における受光センサのレーザ光の照射
形状を表す図
【図9】本発明の第2実施例における光ピックアップの
平面図
【図10】(A)図9のX−X線断面図 (B)図9のY−Y線断面図
【図11】本発明の第2実施例における斜面に形成され
たホログラムを表す図
【図12】従来の光ピックアップの構造図
【符号の説明】
1,16 半導体レーザチップ 2 ビームスプリッタ 3 コリメータレンズ 6 2分の1波長板 10,14 センサ基板 18 プリズム 4,20 対物レンズ 5,21 光ディスク盤 23 透過型ホログラム 26,27 偏光分離部 28 第1受光センサ 30,35,49,51 全反射膜 32 第2受光センサ 33 第3受光センサ 37 第4受光センサ 46 反射型ホログラム 47 導光部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザチップと、概ね台形状の断面
    を有するプリズムと、第1から第4までの4個の受光セ
    ンサが形成され、かつ前記半導体レーザチップと前記プ
    リズムとがマウントされたセンサ基板とを有する光ピッ
    クアップであって、前記プリズムは、前記センサ基板に
    マウントされP偏光成分を透過しS偏光成分を反射する
    偏光分離膜が施された偏光分離部を有する第1面と、前
    記第1面に対して平行に対面し前記偏光分離部からの反
    射光を前記第1面へ反射する全反射膜を有する第2面
    と、前記第1面に対して鋭角にかつ前記第2面に対して
    鈍角に形成され、かつ前記半導体レーザチップからの射
    出光を光ディスク盤へ反射する反射面と光ディスク盤か
    らの戻り光を回折する透過型ホログラムとを有する斜面
    とから構成され、前記透過型ホログラムは前記半導体レ
    ーザチップからの射出光の偏光方向に対して45゜と1
    35゜の角度に回折する2つの領域からなるホログラム
    パターンを有し、前記偏光分離部からの反射光は前記全
    反射膜と前記受光センサの間の中間部分に焦点を結ぶよ
    うに前記透過型ホログラムと前記プリズムとが配置され
    ていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 半導体レーザチップと、概ね台形状の断
    面を有するプリズムと、概ね長方形状の断面を有する導
    光部材と、第1から第4までの4個の受光センサが形成
    され、かつ前記半導体レーザチップと前記プリズムとが
    マウントされたセンサ基板とを有する光ピックアップで
    あって、前記プリズムは前記センサ基板にマウントされ
    る第2面と、前記第2面に対して平行に対面しP偏光成
    分を透過しS偏光成分を反射する偏光分離膜が施された
    偏光分離部を有する第1面と、前記第1面に対して鋭角
    にかつ前記第2面に対して鈍角に形成され、かつ前記半
    導体レーザチップからの射出光を光ディスク盤へ反射す
    る反射面と光ディスク盤からの戻り光を回折する反射型
    ホログラムとを有する斜面とから構成され、前記反射型
    ホログラムは前記半導体レーザチップからの射出光の偏
    光方向に対して45゜と135゜の角度に回折する2つ
    の領域からなるホログラムパターンを有し、前記導光部
    材は、前記プリズムの前記第1面に接合される第2面
    と、前記第2面に対して平行に対面し前記偏光分離部か
    らの透過光を前記プリズムへ反射する全反射膜が形成さ
    れた第1面とから構成され、前記偏光分離部からの反射
    光は前記全反射膜と前記受光センサの間の中間部分に焦
    点を結ぶように前記反射型ホログラムと前記プリズムと
    前記導光部材とが配置されていることを特徴とする光ピ
    ックアップ。
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