JP3359576B2 - 非酸化物試料の分解方法及び分析方法 - Google Patents

非酸化物試料の分解方法及び分析方法

Info

Publication number
JP3359576B2
JP3359576B2 JP29506798A JP29506798A JP3359576B2 JP 3359576 B2 JP3359576 B2 JP 3359576B2 JP 29506798 A JP29506798 A JP 29506798A JP 29506798 A JP29506798 A JP 29506798A JP 3359576 B2 JP3359576 B2 JP 3359576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
sample
oxide sample
melting
alkali
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29506798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000121623A (ja
Inventor
光義 渡辺
章 生川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP29506798A priority Critical patent/JP3359576B2/ja
Publication of JP2000121623A publication Critical patent/JP2000121623A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3359576B2 publication Critical patent/JP3359576B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、主に、非酸化物
試料の化学分析に用いられる非酸化物試料の分解方法
と、その分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、非酸化物試料の元素定量値や元
素組成比を得るために、アルカリ融解により非酸化物試
料を分解した後、この分解物を溶解して化学分析する方
法が用いられている。非酸化物試料をアルカリ融解によ
り分解する場合、一般に非酸化物試料に融剤である炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムとほう酸、
炭酸カリウムとほう酸、ほう酸リチウム、炭酸ナトリウ
ムカリウムのいずれかを加えて加熱する方法が行われて
おり、更に、非酸化物試料を酸素雰囲気下で予備加熱し
酸化する方法(特公昭63−43709号公報)及び過
剰酸素雰囲気下で加熱してアルカリ融解を行う方法やV
25、KNO3、LiNO3等の酸化助剤を少量添加して
アルカリ融解する方法(特開昭62−144043号公
報)が知られている。
【0003】 このとき、非酸化物試料が粉末である場
合、低温から長時間掛けて徐々に昇温して酸化させるこ
とにより、非酸化物試料が飛散しないように注意深くア
ルカリ融解を行う必要があるため、長時間を要してしま
う。例えば、ファインセラミックス用炭化けい素微粉末
の化学分析方法(JISR1616−1994)では、
非酸化物試料をアルカリ融解させるために、電気炉に入
れて700℃で1時間、800℃で2時間、最後に10
00℃で20分間加熱する必要があった。
【0004】 また、非酸化物試料が焼結体である場
合、JIS等の公定化学分析方法が無く、耐熱性に優れ
ているため、酸素雰囲気下(特公昭63−43709号
公報)やV25、KNO3、LiNO3等の酸化助剤を添
加(特開昭62−144043号公報)しても、700
〜800℃の加熱ではほとんど変化がなく、それ以上の
温度での加熱が必要であった。しかしながら、上記のよ
うに高温で長時間加熱した場合、酸化反応が非常に激し
く起こるため、非酸化物試料の飛散なくアルカリ融解す
ることができない。また、分解された非酸化物試料が白
金器具と反応して合金を生成するため、非酸化物試料の
分解が阻害されるという問題点があった。以上のことか
ら、アルカリ融解後の分解物を溶解して化学分析して
も、非酸化物試料の元素定量値や元素組成比を正確に得
ることができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、このよう
な従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、非酸化物試料と融剤に遷移金
属の酸化物を添加することにより、非酸化物試料のアル
カリ融解時に酸化を促進させながら、穏やかに融解反応
を行うことができるため、アルカリ融解時に非酸化物試
料が飛散することなく、迅速に非酸化物試料を分解する
ことができる非酸化物試料の分解方法及び分析方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、非酸化物試料をアルカリ融解法で分解する分解方
法であって、非酸化物試料と融剤に、鉄の酸化物、クロ
ムの酸化物あるいはこれらの組合せからなる遷移金属の
酸化物を添加することにより、上記非酸化物試料のアル
カリ融解時に酸化を促進させながら、穏やかに融解反応
を行うことを特徴とする非酸化物試料の分解方法が提供
される。また、本発明によれば、非酸化物試料をアルカ
リ融解法で分解することにより、該非酸化物試料を分析
する分析方法であって、非酸化物試料と融剤に、鉄の酸
化物、クロムの酸化物あるいはこれらの組合せからなる
遷移金属の酸化物を添加することにより、上記非酸化物
試料のアルカリ融解時に酸化を促進させながら、穏やか
に融解反応を行うことを特徴とする非酸化物試料の分析
方法が提供される。
【0007】
【0008】 また、本発明では、非酸化物試料が、炭
化物、窒化物、ほう素化合物あるいはこれらの混合物又
は化合物からなるものであり、原料粉末、調合粉末、仮
焼体、焼結体のいずれかであることが好ましい。上記の
うち、非酸化物試料は、BN、B4C、SiC、または
Si34であることが、より好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】 本発明の分解方法および分析方
法は、非酸化物試料と融剤に、鉄の酸化物、クロムの酸
化物あるいはこれらの組合せからなる遷移金属の酸化物
を添加することにより、非酸化物試料のアルカリ融解時
に酸化を促進させながら、穏やかに融解反応を行うもの
である。これにより、アルカリ融解時に非酸化物試料が
飛散することなく、迅速に非酸化物試料を分解すること
ができる。また、この分解物を溶解して化学分析するこ
とにより、材料特性上重要である非酸化物試料の元素定
量値や元素組成比を正確に得ることができる。
【0010】 本発明における分解及び分析方法の主な
特徴は、非酸化物試料と融剤に遷移金属の酸化物又はア
ルカリ融解時に遷移金属の酸化物になるものを添加する
ことにある。これは、遷移金属の酸化物が非酸化物試料
に作用して、融剤との分解反応を促進すると同時に、遷
移金属の酸化物中の酸素が非酸化物試料の酸化を助長す
る効果があるため、アルカリ融解時に酸化を促進させな
がら、穏やかに融解反応を行うことができると推測され
るからである。
【0011】 このとき、遷移金属の酸化物の添加量
は、非酸化物試料の1〜160重量%であることが好ま
しい。これは、遷移金属の酸化物の添加量が1重量%未
満である場合、上記の効果を発現させることができない
からである。一方、遷移金属の酸化物の添加量が160
重量%を超過する場合、アルカリ融解時に用いる白金皿
に遷移金属の酸化物が吸着するため、非酸化物試料の分
解が阻害されてしまう。
【0012】 また、本発明の分解方法及び分析方法
は、分解対象である非酸化物試料に遷移金属の酸化物と
融剤を添加・混合した後、バーナー又は電気炉中で加熱
(700〜1100℃)して、アルカリ融解することに
より、非酸化物試料を分解する。このとき、分解対象で
ある非酸化物試料は、分解速度を上げるため、3mm以
下に打砕しておくことが好ましい。
【0013】 本発明で用いる遷移金属の酸化物は、特
に限定されないが、鉄の酸化物、クロムの酸化物あるい
はこれらの組合せからなることが好ましい。また、これ
らの酸化物としては、例えば、鉄の酸化物の場合、Fe
2(CO33のごとく、Feの炭酸塩やしゅう酸塩な
ど、アルカリ融解時に鉄の酸化物を形成するものを包含
するものである。
【0014】 本発明で適用できる非酸化物試料は、特
に限定されず、炭化物、窒化物、ほう素化合物あるいは
これらの混合物又は化合物からなる原料粉末、調合粉
末、仮焼体、焼結体のいずれの場合にも適用することが
できるが、特に、炭化けい素、窒化けい素、炭化ほう素
を含む試料に好適に適用することができる。上記した試
料のうち、より具体的には、BN、B4C、SiC、ま
たはSi34により好ましく適用することができる。
【0015】 本発明で用いる融剤は、従来から溶融法
に用いられているものを使用することができ、例えば、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムとほう
酸、炭酸カリウムとほう酸、ほう酸リチウム、炭酸ナト
リウムカリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムあ
るいはこれらの混合物を好適に用いることができる。
【0016】
【実施例】 以下、本発明の実施例を示すが、本発明は
これに限定されるものではない。尚、各例によって得ら
れた非酸化物試料の全けい素の定量方法は、凝集重量吸
光光度併用法(JIS R1616−1994,JIS
R1603−1994に準拠)を用いた。ここで、凝
集重量吸光光度併用法の原理は、試料を炭酸ナトリウム
およびほう酸で融解し、ポリ酸化エチレンを加えてけい
酸を凝集・ろ過し、沈澱を強熱してはかり、ふっ化水素
酸を加えて二酸化けい素を揮発させて、再び強熱しては
かり、その減量から主二酸化けい素量を求めた後、ろ液
を分取してモリブデン青吸光光度法によって溶存二酸化
けい素量を求め、両者の和から全けい素含有率を算出す
るものである。
【0017】 (実施例1)3mm以下に打砕した炭化
けい素焼結体試料0.25gを白金皿に取り、酸化鉄
0.1g、炭酸ナトリウム2.6g及びほう酸0.4g
を加えて混合し、電気炉(700〜1100℃)中で溶
融して分解した。得られた分解物に塩酸を加え、以下J
IS R1616−1994法と同様に操作して、全け
い素量を求めた。全けい素分析結果を表1に示す。
【0018】 (比較例1)3mm以下に打砕した炭化
けい素焼結体試料0.25gを白金皿に取り、炭酸ナト
リウム2.6gとほう酸0.4gを加えて混合し、電気
炉に入れて700℃で1時間、800℃で2時間、10
00℃で20分間、最後に1100℃で10分間加熱す
ることにより、溶融・分解した。得られた分解物に塩酸
を加え、以下JIS R1616−1994法と同様に
操作して、全けい素量を求めた。全けい素分析結果を表
1に示す。
【0019】 (比較例2)3mm以下に打砕した炭化
けい素焼結体試料0.25gを白金皿に取り、酸化鉄
0.1g及び炭酸ナトリウム2.6gとほう酸0.4g
を加えて混合し、アルカリ分解容器である白金皿上部よ
り酸素ガスを供給しながらバーナーで溶融して分解し
た。得られた分解物に塩酸を加え、以下JIS R16
16−1994法と同様に操作して、全けい素量を求め
た。全けい素分析結果を表1に示す。
【0020】 (比較例3)3mm以下に打砕した炭化
けい素焼結体試料0.25gを白金皿に取り、炭酸ナト
リウム2.6g、ほう酸0.4g及び酸化助剤であるL
iNO3を加えて混合し、電気炉に入れて700℃で1
時間、800℃で2時間、1000℃で20分間、最後
に1100℃で10分間加熱することにより、溶融・分
解した。得られた分解物に塩酸を加え、以下JIS R
1616−1994法と同様に操作して、全けい素量を
求めた。全けい素分析結果を表1に示す。
【0021】 (比較例4)3mm以下に打砕した炭化
けい素焼結体試料0.25gを白金皿に取り、酸素ガス
を供給しながら、800〜1000℃に加熱後、炭酸ナ
トリウム2.6gとほう酸0.4gを加えて混合し、電
気炉に入れて700℃で1時間、800℃で2時間、1
000℃で20分間、最後に1100℃で10分間加熱
することにより、溶融・分解した。得られた分解物に塩
酸を加え、以下JIS R1616−1994法と同様
に操作して、全けい素量を求めた。
【0022】
【表1】
【0023】 (考察:実施例1、比較例1〜4)実施
例1は、酸化鉄を適量添加することにより、試料をアル
カリ融解する際、穏やかに酸化反応が進行するため、試
料を飛散させることなく分解することができた。このと
き、炭化けい素中の全けい素定量値は、計算値:70.
04wt%と比較して、70.06wt%とほぼ一致し
ていることから、試料の飛散がなく、完全に分解できて
いることを確認した。
【0024】 一方、比較例1は、試料をアルカリ融解
しても、試料が耐熱性に優れているため、700〜80
0℃の加熱ではほとんど変化がなく、それ以上での加熱
が必要であった。これにより、酸化反応が非常に激し
く、試料の飛散なくアルカリ融解することが困難である
ため、全けい素定量値は低値を示し、且つばらつきも大
きくなることが判明した。比較例4のように、試料を酸
素雰囲気下で予備加熱した後、比較例1と同様にアルカ
リ融解しても、比較例1と同様の結果であった。また、
比較例2は、酸素ガス供給下で試料をアルカリ融解して
も、試料が耐熱性に優れているため、700〜800℃
の加熱ではほとんど変化がなく、それ以上での加熱が必
要であった。これにより、酸化反応が非常に激しく、試
料の飛散なくアルカリ融解することが困難であるため、
全けい素定量値は低値を示し、且つばらつきも大きくな
ることが判明した。更に、比較例3は、酸化助剤のLi
NO3を添加して試料をアルカリ融解しても、試料が耐
熱性に優れているため、700〜800℃の加熱ではほ
とんど変化がなく、それ以上での加熱が必要であった。
これにより、酸化反応が非常に激しく、試料の飛散なく
アルカリ融解することが困難であるため、全けい素定量
値は低値を示し、且つばらつきも大きくなることが判明
した。尚、酸化助剤にV25、KNO3を用いても同様
の結果であった。以上のことから、比較例1〜4におい
て、炭化けい素中の全けい素定量値は、計算値:70.
04wt%と比較して、68.98〜69.28wt%
と低い値を示すだけでなく、測定値のばらつきも大きく
なってしまうことが判明した。
【0025】 (実施例2〜8、比較例5〜6)3mm
以下に打砕した炭化けい素焼結体試料0.25gを白金
皿に取り、炭酸ナトリウム2.6gとほう酸0.4gに
酸化鉄を表2に示すように添加・混合し、電気炉(70
0〜1100℃)中で溶融して分解した。このとき、そ
れぞれの融解状態を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】 (考察:実施例2〜8、比較例5〜6)
上記炭化けい素焼結体試料0.25gに対して酸化鉄添
加量が1mgの場合、酸化による小炎を上げ反応し、試
料が飛散してしまうことが判明した(比較例5)。ま
た、酸化鉄添加量が500mgの場合、分解された試料
が白金器具と反応して合金を生成し、白金皿に鉄がかな
り吸着してしまうことが判明した(比較例6)。一方、
酸化鉄添加量が2.5〜400mgの範囲(炭化けい素
に対して1〜160重量%)では、酸化による小炎が殆
ど又は全く無く、穏やかに炭化けい素を融解・分解する
ことができることを確認した(実施例2〜8)。
【0028】 (実施例9、比較例7)炭化けい素粉末
試料0.25gを白金皿に取り、酸化クロム0.1g、
炭酸ナトリウム2.6g及びほう酸0.4gを加えて混
合し、電気炉(700〜1100℃)中で溶融して分解
した(実施例9)。また、炭化けい素粉末試料0.25
gを白金皿に取り、炭酸ナトリウム2.6gとほう酸
0.4gを加えて混合し、電気炉に入れて700℃で1
時間、800℃で2時間、最後に1000℃で20分間
加熱することにより、溶融・分解した(比較例7)。
【0029】 (考察:実施例9、比較例7)比較例7
では、炭化けい素粉末を分解するのに3時間30分以上
を要するが、実施例9では、酸化クロムを適量添加する
ことにより、試料をアルカリ融解する際、穏やかに酸化
反応が進行するため、約30分(比較例7の分解時間の
1/7以下)の加熱で、試料を飛散させることなく分解
することができた。
【0030】 (実施例10、比較例8)3mm以下に
打砕した窒化けい素焼結体試料0.25gを白金皿に取
り、酸化クロム0.1g、炭酸ナトリウムカリウム2.
6g及びほう酸0.4gを加えて混合し、電気炉(70
0〜1100℃)中で溶融して分解した(実施例1
0)。また、3mm以下に打砕した窒化けい素焼結体試
料0.25gを白金皿に取り、炭酸ナトリウム2.6g
とほう酸0.4gを加えて混合し、最初は低温で加熱
し、最後は1000℃以上に強熱して融解・分解した
(比較例8)。
【0031】 (考察:実施例10、比較例8)実施例
10では、酸化クロムを適量添加することにより、試料
をアルカリ融解する際、穏やかに酸化反応が進行するた
め、試料を飛散させることなく分解することができた。
一方、比較例8では、試料が500℃位から激しく酸化
反応が起き、試料の飛散なくアルカリ融解することがで
きなかった。
【0032】 (実施例11、比較例9)炭化ほう素粉
末試料0.25gを白金皿に取り、酸化鉄0.1g、炭
酸ナトリウム2.6g及びほう酸0.4gを加えて混合
し、電気炉(700〜1100℃)中で溶融して分解し
た(実施例11)。また、炭化ほう素粉末試料0.25
gを白金皿に取り、炭酸ナトリウム2.6gとほう酸
0.4gを加えて混合し、最初は低温で加熱し、最後は
1000℃以上に強熱して融解・分解した(比較例
9)。
【0033】 (考察:実施例11、比較例9)実施例
11では、酸化鉄を適量添加することにより、試料をア
ルカリ融解する際、穏やかに酸化反応が進行するため、
約30分(JIS R1616−1994法の分解時間
の1/7以下)の加熱で、試料を飛散させることなく分
解することができた。一方、比較例9では、試料が50
0℃位から激しく酸化反応が起き、試料の飛散なくアル
カリ融解することができなかった。
【0034】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、アルカリ融解時に非酸化物試料が飛散することな
く、迅速に非酸化物試料を分解することができる。ま
た、この分解物を溶解して化学分析することにより、材
料特性上重要である非酸化物試料の元素定量値や元素組
成比を正確に得ることができる。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非酸化物試料をアルカリ融解法で分解す
    る分解方法であって、 非酸化物試料と融剤に、鉄の酸化物、クロムの酸化物あ
    るいはこれらの組合せからなる遷移金属の酸化物を添加
    することにより、上記非酸化物試料のアルカリ融解時に
    酸化を促進させながら、穏やかに融解反応を行うことを
    特徴とする非酸化物試料の分解方法。
  2. 【請求項2】 非酸化物試料が、炭化物、窒化物、ほう
    素化合物あるいはこれらの混合物又は化合物からなる請
    求項1記載の非酸化物試料の分解方法。
  3. 【請求項3】 非酸化物試料が、BN、B4C、Si
    C、またはSi34である請求項1記載の非酸化物試料
    の分解方法。
  4. 【請求項4】 非酸化物試料が、原料粉末、調合粉末、
    仮焼体、焼結体のいずれかである請求項1〜のいずれ
    か1項に記載の非酸化物試料の分解方法。
  5. 【請求項5】 非酸化物試料をアルカリ融解法で分解す
    ることにより、該非酸化物試料を分析する分析方法であ
    って、 非酸化物試料と融剤に、鉄の酸化物、クロムの酸化物あ
    るいはこれらの組合せからなる遷移金属の酸化物を添加
    することにより、上記非酸化物試料のアルカリ融解時に
    酸化を促進させながら、穏やかに融解反応を行うことを
    特徴とする非酸化物試料の分析方法。
  6. 【請求項6】 非酸化物試料が、炭化物、窒化物、ほう
    素化合物あるいはこれらの混合物又は化合物からなる請
    求項記載の非酸化物試料の分析方法。
JP29506798A 1998-10-16 1998-10-16 非酸化物試料の分解方法及び分析方法 Expired - Fee Related JP3359576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29506798A JP3359576B2 (ja) 1998-10-16 1998-10-16 非酸化物試料の分解方法及び分析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29506798A JP3359576B2 (ja) 1998-10-16 1998-10-16 非酸化物試料の分解方法及び分析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000121623A JP2000121623A (ja) 2000-04-28
JP3359576B2 true JP3359576B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=17815897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29506798A Expired - Fee Related JP3359576B2 (ja) 1998-10-16 1998-10-16 非酸化物試料の分解方法及び分析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3359576B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012220354A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Fuji Electric Co Ltd 遮蔽材の組成評価方法
CN107966415A (zh) * 2017-11-20 2018-04-27 哈尔滨工业大学 SiC氧化反应的非接触式在线检测方法及装置
CN113866143B (zh) * 2021-09-18 2023-11-14 北京首钢股份有限公司 一种快速检测资源样品中SiO2和/或CaO含量的方法
CN114088571A (zh) * 2021-11-08 2022-02-25 包头钢铁(集团)有限责任公司 一种测定高硅复合熔剂中二氧化硅含量的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000121623A (ja) 2000-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4895915B2 (ja) サファイア単結晶の製造方法
JP3359576B2 (ja) 非酸化物試料の分解方法及び分析方法
Norrish et al. XRS analysis of sulphides by fusion methods
AU2010249195B1 (en) Lithium X-Ray flux composition
US4104059A (en) Molybdenum-titanium-zirconium-aluminum master alloys
JPS62158109A (ja) 2成分金属オキシ化合物
US4119457A (en) Molybdenum-titanium-zirconium-aluminum master alloys
HU187645B (en) Process for the production of complex ferro-alloys of si-base
AU2007202703B2 (en) X-ray flux composition
CN113866143B (zh) 一种快速检测资源样品中SiO2和/或CaO含量的方法
GB1583005A (en) Tungsten-titanium-aluminum master alloy
JP3415599B2 (ja) 蛍光x線分析用ガラスビード作製方法
US6632760B2 (en) Chrome-free green privacy glass composition with improved ultra violet absorption
RU2766339C1 (ru) Способ подготовки проб твердого минерального топлива к рентгенофлуоресцентному анализу
JPH02180710A (ja) 微粉状αまたはβ炭化ケイ素の製造方法
JP2011006277A (ja) オキシナイトライドガラス繊維およびその製造方法
KR0143493B1 (ko) 용선중의 탄소 및 유황 분석용 조연제 조성물
JPH08151240A (ja) 暖色系人造石の製造方法
RU2152018C1 (ru) Способ подготовки порошкообразной пробы для рентгеноспектрального анализа
JPH0859308A (ja) 灰溶融スラグの透明化方法
JP3301702B2 (ja) 蛍光x線分析用ガラスビード作製方法
Javier-Son et al. Limiting factors in the spectrophotometric analysis of minor components of blended metal powders
JPH1067570A (ja) アルミナ・ジルコニア・シリカ質溶融耐火物及びそれを使用したガラス溶融窯
JPS58100996A (ja) 溶接用溶融型フラックスの製造方法
JPH06256011A (ja) 無機顔料組成物及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021001

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees